JPH0364486B2 - - Google Patents

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JPH0364486B2
JPH0364486B2 JP59175381A JP17538184A JPH0364486B2 JP H0364486 B2 JPH0364486 B2 JP H0364486B2 JP 59175381 A JP59175381 A JP 59175381A JP 17538184 A JP17538184 A JP 17538184A JP H0364486 B2 JPH0364486 B2 JP H0364486B2
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JP
Japan
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molecular weight
fraction
fermented milk
milk
present
Prior art date
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Application number
JP59175381A
Other languages
English (en)
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JPS6153218A (ja
Inventor
Tomotari Mitsuoka
Takeo Mizutani
Kinichi Hara
Kunihiko Hayakawa
Koichi Wada
Toshiaki Takano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Calpis Shokuhin Kogyo KK
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Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research, Calpis Shokuhin Kogyo KK filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP59175381A priority Critical patent/JPS6153218A/ja
Publication of JPS6153218A publication Critical patent/JPS6153218A/ja
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、発酵乳から、菌体およびカゼインを
除去して得られる高分子物質を有効成分として含
有する高脂血症予防治療剤に関する。 〔従来技術〕 従来、高脂血症については、肝疾患、賢疾患、
内分泌疾患など原因が明らかな二次性高脂血症
は、上記基礎疾患の治療により改善されるが、動
脈硬化疾患など高脂血症が促進因子として重要な
地位を占める疾患群では、高脂血症そのものを抑
制しなければならない。高脂血症の治療は、食餌
療法が基本となつているが、これによつて改善さ
れない場合には、レシチン製剤、リノール酸製
剤、クロフイブラート製剤、デキストラン硫酸製
剤、蛋白同化ステロイド製剤、ニコチン酸製剤、
ビタミンB2製剤、パンテチン製剤などが用いら
れている。しかし、パンテチン製剤以外のものは
いずれも胃腸障害の副作用があり、その他、肝機
能障害、発疹、頭痛などの副作用も生じることが
多い。また高脂血症の予防については適確な解決
策がないのが現状である。 〔発明の目的〕 したがつて本発明の目的は、副作用のない高脂
血症予防治療剤を提供することである。 〔発明の構成〕 本発明者らは、発酵乳から、菌体およびカゼイ
ンを除去して得られる分子量5000以上の高分子物
質が、顕著な抗高脂血作用を有することを見出
し、本発明を完成するに至つた。すなわち本発明
は、菌数107個/ml以上、PH5.5以下の発酵乳か
ら、菌体およびカゼインを除去して得られる、蛋
白質を主体とする、分子量5000以上の高分子物質
を有効成分として含有する高脂血症予防治療剤で
ある。 次に、本発明を詳細に説明する。 本発明は、発酵乳から、菌体およびカゼインを
除去して得られる分子量5000以上の高分物質を有
効成分とするものであるが、菌体およびカゼイン
を除去することなく、発酵乳そのものを有効成分
そして用いるばあいも、上記高分子物質が含まれ
ている限り、本発明の範囲に含まれることは明ら
かである。 発酵乳は、獣乳、豆乳などの、全乳、脱脂乳、
乳清(ホエー)などの乳成分を、乳酸菌あるいは
乳酸菌と酵母で発酵させることにより得られる。
乳酸菌としては、ストレプトコツカス属、ラグト
バチルス属、ビフイドバクテリウム属などを、適
宜、単独または2種類以上組合せて使用でき、ま
た酵母としては、サツカロミセス属、カンデイダ
属に属するものなどを、適宜、単属または2種類
以上組合せて使用できる。 発酵乳は、一般に菌数107個/ml以上、PH5.5以
下であればよい。未発酵乳あるいは発酵が不十分
な乳については、本発明の効果を十分に発揮する
ことができない。なお、発酵条件については、菌
の種類または菌の組合せにより異る。たとえばラ
クトバチルス ユーグルト
(Lactobacillusjugurt)を使用した場合には、37
℃、24時間程度の条件で発酵を行えばよい。なお
発酵乳は発酵後、殺菌処理を施しても差支えな
い。こうして得られる発酵乳のPHをカゼインの等
電点付近に調整してカゼインを沈澱させ、次いで
遠心分離または過等により、カゼインおよび菌
体(ホエーを用いた場合には菌体)を除去する。 得られた上澄液を、限外過または塩析し、次
いで透析処理等することにより、目的とする分子
量5000以上の高分子物質の分画を得る。この高分
子物質は、蛋白質を主体とするものである。 こうして得られる分子量5000以上の高分子物質
の分画を、液状のまま使用してもよいし、あるい
はこれを凍結乾燥または噴霧乾燥等して粉末形態
で使用してもよい。さらに乳糖、デキストリン等
の賊形済、安定剤を適量添加し、粉末あるいは錠
剤、ペレツト状、顆粒状として使用してもよい。 本発明は、分子量5000以上の高分子物質を有効
成分とするものであり、その投与形態としては、
発酵乳そのもの、あるいは上記高分子物質の分
画、あるいはこれを種々の形態にした製剤を医薬
品あるいは医療食品として使用できるばかりでな
く、またこれらを、たとえば次のような食品に添
加、加工した高脂血症予防治療医療食など、とし
ても提供することができるもので、本発明はこの
ような任意の形態をとることが可能である。 (イ) 蛋白質制限食用のヌードル類(蛋白質を少な
くした麺類など)に、本発明の高分子物質を
0.1〜2重量%添加する。 (ロ) 乳、あるいはヨーグルトなどの乳製品に、本
発明の高分子物質を0.1〜2重量%添加する。 (ハ) 通常の健康補助食に添加する。 (ニ) 種々の澱粉などの加工食原料に添加する。 本発明の高分子物質の投与量は、予防あるいは
治療目的により異なるし、また症状の進行程度に
よつて変わるが、成人の治療のために投与する場
合は、一般に、1日当り約0.5〜250gである。 〔高分子物質の調製例〕 (a) ラクトバチルス・ユーグルト
(Lactobacillusjugurt)(ATCC521)カンデイ
ダ・ウチリス(Candida utilis)(ATCC8205)
を、90℃達温殺菌した脱脂乳(固形分約9重量
%)に3%接種し、37℃で24時間培養を行つた
後、80℃で殺菌し、発酵乳(乳酸菌数108/ml,
PH33)を得た。 この発酵乳10を20%水酸化ナトリウム水溶
液でPH4.6に調整してカゼインを沈澱させ、
8000〜9000R.P.M.で20分間遠心分離し、菌体
およびカゼインを除去した。 この上澄液を、限外過膜(アミコン社製ダ
イヤフローメンブレンDM5)で加圧下にて
過し、5倍に濃縮した内液を得た。これをさら
に水で希釈し、再び同様の限外過を3回くり
返し、次いで内液を凍結乾燥し、目的の高分子
物質の分画Aを得た。こうして得られた分画A
は、分子量5000以上の高分子物質で、発酵乳10
に対して30gであり、蛋白質含量は80%以上
であつた。 (b) 一方、上記上澄液に、80%硫安飽和となるよ
うに硫安を添加して塩析させ、9000R.P.M.で
30分以上遠心分離して沈澱を得た後、水に再溶
解し、透析膜(ビスキング社製、セルロースチ
ューブ)を用いて4〜10℃の流水中で3日間透
析し、得られた内液を凍結乾燥し、高分子分画
Bを得た。こうして得られた分画Bは、分子量
5000以上の高分子物質で、発酵乳10に対して
30gであつた。 この塩析法により得られた分子量5000以上の
高分子分画Bも、蛋白質含量は80%以上であつ
た。このように分画Aと分画Bは、ほぼ同一の
組成を有する高分子物質と考えられ、上記(a),
(b)のどちらの調製法でも本発明の高分子物質は
可能である。 こうして得られた分子量5000以上の分画は、
ニンヒドリン反応陽性であり、ゲルクロマトグ
ラフイ(使用カラム:Shodex B804(昭和電
工)、溶出液:3×10-4M Na2HPO4、検出
器:UV 280nm及びRI)において、6分付近
に溶出ピークを示す。 実験例 1 前記した高分子物質の調製法(b)で得た分子量
5000以上の高分子分画及び発酵乳を遠心分離で沈
降させた菌体を含むカゼイン分画をそれぞれ高血
圧自然発生(SHR)ラツト(5週齢、雄)に投
与し、血中脂質濃度測定を試みた。 なお投与条件は、分子量5000以上の分画は120
mg、カゼイン分画は470mgを、毎日、それぞれコ
レステロール3%、胆汁酸1%を負荷した基礎飼
料(オリエンタル酵母工業(株)、M飼料)ととも
に、各6匹のラツトに7週間連続投与した。投与
後7週間目に、エーテル麻酔後心臓採血し、血中
脂質濃度を測定した。その結果を表1に示す。
【表】 表1より、発酵乳中の分子量5000以上の高分子
分画が、コレステロール等を顕著に降下させるこ
とより、高脂血症予防治療効果を有することが確
認できた。 実験例 2 前記した高分子物質の調整例(b)で得た発酵乳の
分子量5000以上の高分子分画及び調整例(b)と同様
の操作で得た未発酵乳の分子量5000以上の高分子
分画を、それぞれハムスター(1ケ月齢、雄)に
投与し、血中脂質濃度測定を試みた。 なお投与条件は、それぞれの分画とも6mgを毎
日、ハイミート食(オリエンタル酵母工業(株))と
ともに、各5匹のハムスターに7週間連続投与し
たものである。7週間後、血中脂質濃度を測定し
た。その結果を表2に示す。
〔発明の効果〕
本発明の有効成分は、すぐれた抗高脂血作用を
示す。また、本発明の有効成分は、発酵乳から分
離されたものであり、ヒトや動物に対する副作用
のおそれが全くないというすぐれた効果を奏する
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 菌数107個/ml以上、PH5.5以下の発酵乳か
    ら、菌体およびカゼインを除去して得られる、蛋
    白質を主体とする、分子量5000以上の高分子物質
    を有効成分として含有する高脂血症予防治療剤。
JP59175381A 1984-08-23 1984-08-23 高脂血症予防治療剤 Granted JPS6153218A (ja)

Priority Applications (1)

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JP59175381A JPS6153218A (ja) 1984-08-23 1984-08-23 高脂血症予防治療剤

Applications Claiming Priority (1)

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JP59175381A JPS6153218A (ja) 1984-08-23 1984-08-23 高脂血症予防治療剤

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JPS6153218A JPS6153218A (ja) 1986-03-17
JPH0364486B2 true JPH0364486B2 (ja) 1991-10-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696537B2 (ja) * 1986-05-02 1994-11-30 雪印乳業株式会社 血清コレステロ−ル上昇抑制剤
US5348794A (en) * 1990-01-30 1994-09-20 Nippon Petrochemicals Company, Limited Monoaxially oriented multilayered packaging material

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59137421A (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 Naganoken Kooridoufu Kogyo Kyodo Kumiai 生理活性物質の製造法

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JPS59137421A (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 Naganoken Kooridoufu Kogyo Kyodo Kumiai 生理活性物質の製造法

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JPS6153218A (ja) 1986-03-17

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