JPH0363602A - 保護用カバーシートを有する再帰反射性の防護ラミネート - Google Patents

保護用カバーシートを有する再帰反射性の防護ラミネート

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JPH0363602A
JPH0363602A JP2163945A JP16394590A JPH0363602A JP H0363602 A JPH0363602 A JP H0363602A JP 2163945 A JP2163945 A JP 2163945A JP 16394590 A JP16394590 A JP 16394590A JP H0363602 A JPH0363602 A JP H0363602A
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JP
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layer
laminate
microspheres
cover sheet
binder
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JP2163945A
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Lynn E Faykish
リン エリザベス フェイキッシュ
Wallace K Bingham
ウオリス カール ビンガム
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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    • G02B5/126Reflex reflectors including curved refracting surface
    • G02B5/128Reflex reflectors including curved refracting surface transparent spheres being embedded in matrix

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は記録物が真正であることの証明手段及び記録物
に入っている情報の改ざんを検出するのを可能にする手
段を与えるべく、運転免許証及び身分証明書等の記録物
の表面に積層されるよう設計された再帰反射性防護フィ
ルムに関する。
発明の背景 米国特許第3,801,183号明細書[セベリン(S
avelin)]に開示される再帰反射性防護フィルム
は記録物又はその部分部分を覆って積層可能な防護オー
バーレーとしての使用に十分適合させる多くの特徴を備
えている。斯るフィルムは一般に身分証明書、運転免許
証又は権利証書(docu−a+ents or tl
tle)のような記録物に対して使用され、それら記録
物が真正であることの証明手段、また不正に加えられた
変更又は試みられた変更の形跡を容易に検出する手段と
される。この種の防護フィルムは拡散光条件下で実質的
に透明な反射性の層を用いて作るのが典形的で、それに
よって記録物表面の情報が容易に読み取れるようになっ
ている。一般に、フィルムの全表面は米国特許第3.7
67.291号[ジョンソン(Johonson)]及
び同第33,32,038号(ジョンソン)明細書に開
示されるような再帰反射性視検装置で容易に観察可能な
あるレベルの再帰反射性を持っている。フィルムに何ん
らかの侵入があるとフィルムによって再帰反射性が破ら
れ、しかしてその侵入は再帰反射性視検条件下で容易に
明らかとなって不正変更の検出を可能とする手段となる
。高い再帰反射性を持つレジエンド(Legend)、
即ち説明文、又は図案はロゴス(Logos)、特別の
メツセージ、又は立証手段を与えるその他の画像の形で
所望の通りに与えることが可能である。
米国特許第4,099,838号明細書[クック (C
ook)等Jには、誘電体ミラー(dielectri
cmirror)によって与えられた再帰反射性のレジ
エンドを持っている再帰反射性のシート材料が開示され
る。ここで、誘電体ミラーはそのミラーからの反射が対
比色のパターンを持つようにパターン化されている。こ
の米国特許明細書には、米国特許第3,801,183
号明細書に開示されるタイプの防護フィルムはこのよう
にパターン化された反射性を以って作ることができる旨
開示される。
従来公知の防護フィルムは“露出レンズ(expo−8
6d 1ens)” (即ち、微小球の前面がフィルム
の前面から突出しているもの)及び“埋封レンズ(es
bodded 1ens) ’  (即ち、微小球の前
面がフィルム内に埋没されているもの)の両態様で与え
られている。
従来公知の防護フィルムには、しがし、耐磨耗性が限ら
れていること、中程度の圧力に付されたときに変形した
り、再帰反射性が乱されたりする傾向、従業員の身分証
明書や運転免許証で認められるようなある種の使用条件
下での耐久性が限られていること、そして特に露出レン
ズ構造物の場合における、微小球間に汚れが蓄積する傾
向及びシート材料を高湿分に暴露したときに微小球が移
動する傾向を含めである種の欠点がある。
発明の概要 本発明は記録物が真正であることの証明手段、記録物及
びその上に記録された情報に不正に変更を加えようとす
る試みを妨げる手段及びそのような不正変更の跡を容易
に検出できるようにする手段となす、記録物に、例えば
その表面に記録された目に見える情報を覆って適用する
ことができる埋封レンズ型再帰反射性防護ラミネートを
提供するものである。本発明の防護ラミネートはより高
い耐磨耗性、通常の取扱い及び使用で典形的に受けるよ
うな中度の圧力下でのより高い耐変形性、より高い耐汚
染蓄積性及びラミネートの屈曲時のより高い微小球保持
性を含めて、従来から入手可能な防護フィルムを越える
多くの利点を与えることができる。従って、本発明の防
護ラミネートは従業員身分証明書や運転免許証等の記録
物が典形的に付される色々な使用条件下で格別に優れた
耐久性を与えることができる。本発明のラミネートは所
望のように可撓性形態又は硬質形態で作ることができる
本発明の再帰反射性防護ラミネートの構造は次の通りで
ある。前記米国特許第3.801,183号明細書に開
示されるフィルムと同様に、本発明の防護ラミネートは
表面積の少なくとも一部分にわたって再帰反射性である
、再帰反射性レジエンド領域と再帰反射性背景領域とを
有し、そしてそれら領域は通常の拡散光視検条件下では
実質的に透明でかつ実質的に区別がつかない、レジエン
ドの入った実質的に透明なラミネートである。ここで、
“実質的に透明な”とは拡散光条件下でラミネートが本
質的に透明でかつレジエンドがないように見えること、
又は肉眼で検出可能な場合であってもラミネートが適用
されている記録物に記録された目に見える情報を実質的
に隠してしまうほどレジエンドが不鮮明であることを意
味する。
周領域の一方、即ち背景領域か又はレジエンド領域は他
方の領域よりも大きな再帰反射率を有し、それによって
レジエンド領域は再帰反射光視検条件下で背景領域から
容易に識別できるようになっている。
簡単に要約すると、本発明の防護ラミネートは、a)透
明なバインダー層の中に少なくとも部分的に埋入され、
実質的に単層(Il+onolayer)をなして配列
された微小球を含み、同時にそれら微小球の後面の背後
に、前記レジエンド領域と背景領域を形成すべく微小球
と光学的に共同して部分的に光透過性のレフレクタ−が
配置されて成り、そして b)本明細書に記載されるように、外側層と支持層、及
び場合によっては任意層としての結合層から成る、ベー
スシートの前面に接着されたカバーシート から成る点でこの技術分野で公知のものとは異なる。
カバーシートは前記した高耐久性を与えるのに役立ち、
また再帰反射性を与える際に重要な役割を果す。典形的
には、カバーシートは多層構造のもので、その多層構造
はしばしばその幾つかの異なる性質を最適なものにする
のを可能にする。例えば、幾つかの態様において高耐磨
耗性と点圧力からの損傷に対する高い抵抗性の両特性を
備える防護ラミネートが製造することができる。幾つか
の好ましい態様において、熱による不正変更に対して高
い抵抗性を与えるラミネートが製造できる。
本発明はまた斯る防護ラミネートの新規な製造法も提供
するものである。
本発明の防護ラミネートは身分証明書、パスポート、運
転免許証、クレジットカード、記名株券、証書、車検等
の記録物に適用するとき特に有用なものである。ラミネ
ートは表示された視認できる情報を含む記録物を同定又
は証明する手段及び記録物の不正変更又は偽造を妨げ又
はより困難にする手段を与えるべく使用することができ
る。本発明ラミネートの他の利点として、ラミネートを
記録物からラミネートの構造一体性を損うことなく取り
除くことが困難で、そのため不正変更の跡を容易に検出
できるようになること、及びラミネートとその中に含ま
れるレジエンドを相対的に複雑、高価な装置及びノウハ
ウによらずに複製又は再生することが困難であることが
挙げられる。
発明の好ましい態様の詳細な説明 本発明を添付図面を参照して更に説明する。図面におい
て類似の数字は類似の要素を指す。
図は理想化して描かれたもので、支分比例では描れてお
らず、またこれらの図は単なる説明のためのもので、本
発明を限定するものではない。例えば、谷内は微小球が
あたかも均一な直径のもので、均一な列として配列され
ているかのように完全円周のものとして表わされている
。更に、レジエンドは通常、模式的に説明されているほ
んの数個の微小球よりはるかに広い。
第1図は本発明防護ラミネート10の1態様の一部分を
例示説明するものである。図示されるように、ラミネー
ト10はベースシート12及びカバーシート14から成
る。ベースシート12はバインダー18の中に埋入され
ている微小球16を含み、同時にそれら微小球の後面の
背後にイメージに沿ったパターンのラッカー19とレフ
レクタ−20とが配置されている。図示されるように、
バインダー18は微小球16の後面のすぐ背後にスペー
ス層を与えている。典形的には、ラミネート10はその
裏面に結合用接着剤22を更に含む。
結合用接着剤は任意に剥離ライナー24で被覆されてい
るのが典形的である。
本発明で使用される微小球は最も均一で効率的な再帰反
射性を与えるために実質的に球形形状であるのが好まし
い。更に、微小球は、典形的かつ好ましくは、微小球に
よって吸収される光の量を最小限に抑えて本発明のラミ
ネートより再帰反射される光の量を最適なものとなすよ
うに実質的に透明である。更に、微小球は、典形的かつ
好ましくは、実質的に無色である。但し、場合によって
は、微小球は特別の効果を出すために所望によって着色
されていてもよい。本発明で使用される微小球は本明細
書に教示される光学的性質と物理特性を有するガラス又
は合成樹脂から作ることができる。ガラス製微小球が、
典形的には、好ましい。
ガラス微小球は、典形的には、合成樹脂製微小球よりも
低コストであるからである。
本発明の防護ラミネートに用いられる微小球は約40〜
約200ミクロンの平均直径を有するのが典形的である
。この範囲より小さい微小球は回折効果のために再帰反
射レベルが低くなる傾向があり、これに対して上記範囲
より大きい微小球は得られるラミネートに望ましくない
程厚い厚さを与え、あるいはそのような微小球を含むラ
ミネートを屈曲時にクラッキングをより受は易くする傾
向がある。本発明のラミネートに使用される微小球の屈
折率は、典形的には、約2.00〜約2゜60である。
しかし、この範囲を外れる屈折率を有する微小球も本発
明に従って使用することができることは分かると考える
。また理解できると考えるが、本発明のラミネートに含
まれる微小球の最適屈折率は防護ラミネートの全体構造
、即ちバインダーが微小球の背後にスペース層を与えて
いるかどうか、このようなスペース層の厚さ等に一部依
存する。
本発明のラミネートを形成する1つの方法を第2図を参
照して説明する。第2図には、微小球16をバインダー
18に埋入し、それら微小球の背後にラッカー19及び
レフレクタ−20を配置して成るベースシートが示され
る。第一工程は、典形的には、選択された微小球16の
バインダー剤、即ち組成物18中混合物又はスラリーを
支持体26に塗布することである。支持体26はバイン
ダー層18の形成後にバインダー層18及び微小球16
から剥離するように選択される。支持体26はまた十分
な強さ、並びに熱及び化学薬品に暴露されたときに十分
な安定性を与えて前記のベースシートの形成を可能とな
すべきである。ベースシートが形成される支持体26の
表面は非常に滑らかな、例えば光沢のある仕上げを有し
ているのが好ましい。支持体26として有用な材料の実
例を示すと、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び
上記の性質を持つ特定のポリマーが塗被された紙がある
スラリーを支持体26に適用した後、微小球16は、典
形的には、支持体26の表面まで沈降してその上に単一
層をなして実質的に配列されるようになり、その際微小
球は、典形的には、支持体とは実質的に接線接触してい
るに過ぎない。ある態様において、バインダー剤18は
、好ましくは、実質的に均一な厚さを持つ層をもたらす
ように微小球16の後面と一致する傾向がある。使用さ
れるべきバインダー剤と微小球との相対量は微小球の寸
法と使用バインダー剤の性状に一部基づいて定められる
。典形的には、本発明においてスペース層と称される、
微小球16の後面に接する、微小球16の焦点距離とほ
ぼ同じ厚さの層を与えるバインダー剤量がこのような態
様において有効である。当業者には理解できるように、
レフレクタ−は微小球のほぼ焦点の位置にある、即ち微
小球の背後でその焦点距離に同等の距離の位置にあるの
が好ましい。当業者には更に理解できるように、このよ
うな構造物における微小球の焦点距離は微小球の屈折率
及び微小球の前面が埋入されているバインダー層の屈折
率に一部依存する。微小球の屈折率の比率がバインダー
層の屈折率の約1.9倍である構造物においては、レフ
レクタ−は微小球の後面に直接接して配置されるのが好
ましいが(第6図に図示)、これに対して上記比率が幾
らか小さい場合は、レフレクタ−は微小球の後面から若
干引き離された位置に配置されるのが好ましい(第1図
に図示)。
微小球は、典形的かつ好ましくは、得られるラミネート
が実質的により均一な再帰反射性を具備するように、か
つラミネートの二次加工を容易にするために、寸法が実
質的に均一である。バインダー剤即ちバインダー組成物
は一部、例えば乾燥又は硬化させると、微小球16に並
びに後に適用されるラッカー19、レフレクタ−20及
びカバーシートに接着するバインダー層を形成する組成
物を与えるよう選択される。加えて、得られるバインダ
ー層18は、ラミネートが中度の温度及び環境に暴露さ
れたとき、例えば高湿分に暴露したときその構造一体性
を保持し、またラミネートをして目的の再帰反射性を与
えることができるようにする適当な屈折率を有するよう
に、可撓性で、寸法安定性であるのが好ましい。本発明
の態様において有用なバインダー剤の実例を示すと、ポ
リビニルブチラール樹脂及びポリエステル樹脂がある。
バインダー層は、典形的には、約1.4〜約1.6の屈
折率を有する。
1つの説明のための態様において、屈折率約2゜25、
平均直径約60μmの実質的に球形の微小球16がポリ
ビニルブチラールから成り、そして厚さ約12ミクロン
、屈折率約1.4〜約1.5のスペース層を与えるバイ
ンダー剤と共に用いるのが有用である。
示差再帰反射性のパターンはラッカー19をバインダー
層18によって与えられるスペース層の裏面にイメージ
に沿った様式で適用することによって与えられる。本明
細書で使用される用語“ラッカー”とはレジエンド領域
を描くために不連続な又はイメージに沿った様式で前記
のように適用することができる、典形的には実質的に透
明な任意の材料を指すものであって、特定の樹脂群を指
すことは意味しない。ラッカー19は、限定する訳けで
はないがグラビア印刷又はフレキソ印刷を含めて幾つか
の異なる周知の方法のいずれによっても適用することが
できる。ラッカー19は任意、所望の画像として、例え
ば1つ又は2つ以上のロゴス又は文字数字式記号の形で
適用することができる。レジエンドは特別のメツセージ
又は指示を含んでいてもよいし、あるいは単に1個の記
号又は反復記号のパターンであってもよい。所望によっ
ては、本発明の単一の防護ラミネートにおいて、若干具
なる再帰反射性能を与える2種又は3種以上の異なるラ
ッカーを使用して特別の効果を与えるようにすることも
できる。
適したラッカーの1つの実例はコンソリチーテッド・プ
リンティング・インクス社(Consolldat−e
d Printing Inks Company)か
ら市販されるフレキソ・ロト・ラッカー(FLEXOR
OTOLacquer)No、FA14929である。
典形的には、本発明で用いられるラッカーはN092ザ
ーン◆カツプ(Zahn cup)での等級として約3
0〜約60秒に相当する粘度を有するのが好ましい。こ
のようなラッカーは、典形的には、取扱い特性と、高解
像性の画像又はレジエンドを妥当なコストと困難度合い
とで形成可能にする流動性との最適の組み合せを与える
からである。ただし、この範囲を外れる粘度を持つラッ
カーも本発明に従って使用できることは分るだろう。
ラッカー19をイメージに沿って適用し、そして典形的
にはそれを乾燥又は硬化させた後ラッカー19、及びス
ペース層の露出部の上に誘電体レフレクタ−20を本発
明において引用、参照される前記米国特許第3,801
.183号明細書の教示に従って形成する。
誘電体ミラー20において使用するための好ましい物質
は硫化亜鉛(ZnS)で、これは周知の数種の蒸着(v
apor coating)法のいずれによっても適用
することができる。当業者には理解できるように、再帰
反射率、即ち入射光のその光源に向って戻る反射率は誘
電体ミラー20の反射率及び入射光が微小球16によっ
て誘電体ミラー20上に焦点を結ぶ程度に一部は依存す
る。レフレクタ−20の再帰反射率を増加させる1つの
方法は米国特許第3,801.183号明細書で検討さ
れているように高屈折率と低屈折率を交互に有する2層
又は3層以上の層から成る誘電体ミラーを形成すること
である。例えば、硫化亜鉛層をバインダー層18及びラ
ッカー19の裏面に適用し、次いで屈折率が相対的によ
り小さい物質、例えばクリオライト(Na  AlF2
)の層を初めに形成された硫化亜鉛の露出表面に適用し
、次いでまた順次硫化亜鉛のもう1つの層をクリオライ
ト層の裏面に適用することができる。所望によっては、
クリオライト又は同様の物質と硫化亜鉛又は同様の物質
の対を次々と連続適用してもよい。かくして、レフレク
タ−20はある態様にあっては単一層であり、また他の
態様にあっては多層であることができるのである。
本明細書中で引用、参照するものであるが、米国特許第
4.099,838号明細書(タック)には、誘電体層
の要素の厚さはカラースペクトルの異なる部分を優先的
に反射するよう、即ち所望の色の範囲内で反射するよう
コントロール又は“変化させる(turn)”ことがで
きる旨開示される。
こうして、レジエンド領域及び背景領域の再帰反射性能
はレジエンド領域と背景領域との間に対比色及び/又は
再帰反射率を与えることによって向上された可読性等の
所望の効果が得られるようにコントロールすることが可
能である。例えば、黄色のレジエンドと紫青色の背景を
得ることができる。ある態様においては、レジエンドを
再帰反射性視検条件下で背景よりも明確に明るくするこ
とができる。
白色光の最も明るい又は最も強い再帰反射明度を達成す
るには、誘電体レフレクタ−の個々の要素の光学厚さが
目的波長範囲内の、例えば典形的には約5000〜約6
000オングストロームの光の1波長の1/4の奇数倍
数に相当するのが好ましい。
米国特許第4,099,838号明細書にはまた“粘着
率(stIckfng coefTlelent)”と
定義される性質が開示される(第3欄第25〜49行を
参照されたい)。この性質は蒸着物質、例えば硫化亜鉛
がある表面に対して他の表面より速く蒸着される傾向に
関係するものである。例えば、ある例において硫化水素
はバインダー層の露出部に対してラッカーに対するより
速く蒸着させることができる。この現象はしかして色々
な点において光学厚さが異なる、従ってこのような点で
の再帰反射性が異なる誘電体レフレクタ−層をもたらす
ことができる。
レフレクタ−20の完成に続いてベースシート12が、
典形的には、レフレクタ−20を覆って結合用接着剤2
0を塗布することによって完成される。多くの用途にお
いて、結合用接着剤22は得られる防護ラミネートを記
録物の面に、典形的には情報が表示されている記録物の
一部を覆って接着するために用いられる。従って、結合
用接着剤22は目的のサブストレートに対して接着を与
えるように選択され、また好ましくは実質的に透明であ
る。所望によっては、結合用接着剤22は得られるラミ
ネートが熱積層で記録物に適用されるようにホットメル
ト接着剤処方物であることができる。ある態様において
、結合用接着剤22は本質が感圧性のものであってもよ
い。典形的には、結合用接着剤22は実質的に無色であ
るのが好ましいが、ただし所望によっては特別の効果を
出すために着色することができる。典形的には、結合用
接着剤22は経時するにつれて色変化がないか又は接着
強度が実質的に弱くならないように極めて安定であるの
が好ましい。好ましくは、結合用接着剤22は、記録物
を不正に変更するためにラミネート10を記録物から取
り除こうと試みてもラミネート又は記録物に容易に視認
できる損傷をもたらしてしまうようにレフレクタ−20
に対して及び最終サブストレート(図示せず)に対して
防護ラミネート10及び/又はサブストレートのその他
の要素の層間接着より強い接着結合を与えるよう選ばれ
る。本発明において結合用接着剤として有用な物質の実
例に高分子量の熱可塑性プラスチック材料、例えばダウ
・ケミカル社(Dow Ch−emlcal Coa+
pany)から市販されるブリマーカー(PRINAC
OR) 1410及びDAF808等のエチレン/アク
リル酸コポリマーがある。典形的には、結合用接着剤2
2は厚さが約40〜約80ミクロンである実質的に連続
の層である。
場合によっては、結合用接着剤22は1種類より多い接
着剤のセグメントからできている層から成る。例えば、
この層はレフレクタ−20に優先的に接着する第一の種
類の接着剤及びレフレクタ−20に対してより弱く接着
する第二の種類の接着剤のセグメントのパターンから作
ることができる。これは、第二の種類の接着剤がレフレ
クタ−20から優先的に剥離し、従って記録物に適用し
た後、そしである剥離力を適用したとき結合用接着剤2
2が前記のパターンで分離して試みられた除去の跡を与
えるように、ラミネートが適用される最終記録物に対し
て優先的に接着するようにするためである。
典形的には、結合用接着剤22にラミネートをサブスト
レートに適用する前に仮り剥離ライナー24が被覆され
る。多くの場合、結合用接着剤22の底面(即ち、サブ
ストレートに接着される表面)に艶消し仕上げを付与す
るのが望ましい。艶消し仕上げは、典形的には、得られ
たラミネートが適用されている記録物の表面を湿潤する
接着剤の傾向を改善するからである。場合によっては、
結合用接着剤22の底面に高度の光沢仕上げが施工され
る場合、気泡が取り込まれて行く傾向があり、そのため
達成される接着結合が損われる。
再び第1図を参照して説明すると、カバーシート14は
典形的には多層構造である。例えば、カバーシート14
は外側層32、支持層34及び任意層としての結合層3
6から成ることができる。
外側層32は、典形的には、得られるラミネートが付さ
れる可能性のある条件、例えば磨耗、有害薬剤に対する
暴露等の条件に対して高い抵抗性を示すよう選択される
。従って、外側層32は耐久性の強靭な物質から成る。
防護ラミネートが作られている目的の用途に一部依存し
て多数の異なるポリマー及びコポリマーのフィルムが外
側層32において用いることができると思われる。外側
層32に使用するための好ましい耐磨耗性物質の実例に
本来的に靭性である高分子量の熱可塑性コポリマーがあ
り、そのうちでもデュポン社(DuPo−nt)から市
販されるサーリン(SURLYN) 9910等のイオ
ノマー性のエチレン/メタクリル酸コポリマーが好まし
い例である。他の有用な例にダウ・ケミカル社から市販
されるブリマーカー1420等のエチレン/アクリル酸
コポリマーがある。1つの典形的な態様において、外側
層32の厚さは約10〜約40ミクロン(0,5〜1.
5ミル)である。
“耐磨耗性“とは紙入れに挿入されるカードが受ける力
のような摩擦力に付されるときに光学的明澄度又は透明
性の実質的な低下のような損傷に対して抵抗性であるこ
とを意味する。耐磨耗性の外側層はまた汚れを容易に集
めるかもしれない溝や粗面部を容易には作らずに平滑な
表面を保持する傾向を持つことによって同層を含むラミ
ネートの耐汚染蓄積性も改良する。本明細書で用いられ
ている用語“耐磨耗性”物質とはASTM  D−10
44−85−これを本明細書で引用、参照するものとす
る−に従って100磨耗サイクルに付した後約20%以
下、好ましくは約10%以下の曇り度の増加を受ける物
質を意味する。例えば、前記サーリン9910のフィル
ムはこの試験後に受ける曇り度の増加が約8%に過ぎな
いことが観察された。これに比較して、ある種の常用ポ
リエステルフィルムは40%を越える曇り度の増加を受
けることが観察された。
支持層34はカバーシート14、及び支持層が組み込ま
れるべきラミネート全体に他の目的とされる性質を付与
するよう選択される。例えば、1つの好ましい態様にお
いて、構造層34は記録物に載置される防護ラミネート
にペンで抑圧することによって受けるかもしれないよう
な、局部圧力下での変形に対して改良された抵抗性を付
与するよう選択される。もう1つの一般的圧力源は本発
明のラミネートを保有する記録物を人の後ポケットに入
れられている紙入れの中のエンボス加工クレジットカー
ドの而の隣り配置されるときである。
人が座るとき、紙入れとその内容物は一般に圧縮力に付
され、従ってクレジットカードのエンボス加工記号に接
している記録物の部分は実質的な点圧力に付されること
になるだろう。このような圧力はラミネートを損傷させ
、又はラミネートを劣化若しくは磨耗させる傾向があり
、そのため変更防止性の有効寿命が短かくなり、あるい
は記録物が拡散光条件下で読み取り不能となるほどひど
い損傷をラミネートがこうむることさえある。
支持層は防護ラミネートが使用中に付されると予想され
る、またラミネートが耐えると思われる、可能性のある
点圧力の下で耐変形性でなければならない。例えば、前
記のように、ラミネートは書き込みを受けたり、あるい
は非平面物体に押し付けられ、同時に実質的な圧力に付
されたりすることがある。従って、支持層はラミネート
がそのような圧力の下で耐変形性となってラミネートの
他の要素、特に微小球とレフレクタ−との臨界的に重要
な配列を所望とされない程変化してしまうことから保護
するように十分な引張り強さを与えるべきである。厚さ
が少なくとも約25ミクロン(1ミル)で、ヤング率が
約2000〜約6000メガパスカル(MPa)、好ま
しくは約3500〜約5500MPaのフィルム材料が
本発明において支持層として機能する所望の性質を具備
すると考えられる。従って、このような範囲内のヤング
率を持つ材料は本発明において“局部圧力下で耐変形性
”であると称される。“ヤング率“即ち弾性率はエンサ
イクロペディア・オブ・ポリマー・サイエンス・アンド
・テクノロジー(Encyclopediaof Po
1)+aer 5elence & IEnglnee
rlng) 、第2版、第7巻、第82〜85ページで
“フィルムをある一定の程度まで変形させるのに必要と
される力の尺度”と定義され、これはまた“フィルムの
固有剛性の尺度”でもある。
別に、ある1つの物質の1局部圧力下における耐変形性
”はASTM  D−1474−85に従って測定され
るそのヌープ硬度によって示される。
このASTM試験法を本明細書で引用、参照するものと
する。厚さ約25ミクロン(1ミル〉、ヌープ硬度少な
くとも約1−0、好ましくは少なくとも約20のフィル
ム材料が本発明で″局部圧力下で耐変形性”であると考
えられる。例えば、本発明のカバーシート中の支持層は
ヌープ硬度が少なくとも15、場合によっては少なくと
も20のポリエステルフィルムを用いて作ることができ
る。
好ましい構造層の実例は、典形的には厚さ約25〜約5
0ミクロン(1〜2ミル)の、ポリエチレンテレフタレ
ート、即ちポリエステルのフィルムである。他の実例に
酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカーボネート及び
ポリ塩化ビニルの各フィルムがある。このような物質は
局部圧力下で高い引張強さと耐変形性とを与える。
結合層36はカバーシート14の隣接要素、例えば支持
層34及びベースシート12に強い接着を与える層から
成る。多くの態様において、結合層36は接着剤の層か
ら成ることができる。好ましい接着剤は厚さ約15〜約
50ミクロン(0゜5〜2ミル)、例えば約10〜50
の高メルトインデックスの、ブリマーカー3440若し
くは、3460のような熱可塑性フィルム又はデュポン
社から市販されるエルパックス(ELVAX)のような
エチレン/酢酸ビニルコポリマーの層である。このよう
な接着剤は前辺って集成したベースシートとカバーシー
トとを接合して本発明の防護ラミネートを作るために使
用することができる。カバーシート14とベースシート
12とは本発明の防護ラミネートを得るために熱積層で
一緒に接合されるのが典形的である。
ある態様(図示せず)においては、別々の支持層と結合
層を用いる代りに適当な性質を持つ単一の層を用いるこ
ともできる。
第1図にはまたカバーシート14の外側層32の外側表
面上にある任意層としての積層ライナー38が示される
。本発明のある態様において、積層ライナー38はカバ
ーシート14をペースシ−トコ2に接合して、典形的に
はカバーシート14の取扱いを容易なものとなし、かつ
カバーシートに保護を与えるための表面として用いられ
る。積層ライナー38の1つの実例はポリエチレンテレ
フタレートのフィルムである。ライナー38の厚さは、
典形的には、約20〜約80ミクロンである。ただし、
この範囲を外れる厚さを有する支持体も所望によって使
用することができることは理解できるだろう。
積層ライナー38の内側表面、即ちカバーシート14が
担持される表面は非常に滑らかな仕上げ、即ち光沢仕上
げを有するのが好ましい。前記のように、本発明のラミ
ネートは結合用接着剤22を活性化するのに熱を用いる
方法で記録物に適用することができる。斯る条件下では
、外側層32の外側表面は積層ライナー38の表面の特
色をなぞるように軟化する傾向がある。従って、積層ラ
イナー38は艶消し仕上げを有する表面と結び付いてい
る拡散反射を最小限に抑えることによって外側層32の
上に最適再帰反射性に望まれる光沢のある外側表面を生
成させるように非常に滑らかであるのが好ましい。加え
て、積層ライナー38は“温度抵抗性でなければはなら
ない。即ち、積層ライナーはカバーシート14に関して
目的の剥離性を失ない、あるいは熱で活性化される結合
用接着剤22を活性化するために加熱するとき寸法上不
安定となって、例えば収縮若しくは伸張してラミネート
10を害する傾向が出てしまうように変化すべきではな
いのである。本発明において用いられる“温度抵抗性”
物質は約90〜約175’C(200〜350”F)に
加熱するとき収縮率又は膨張率が約3%以下に過ぎない
といった、寸法的に十分に安定な物質のことである。
本発明の1つの防護ラミネートを形成する好ましい方法
において、カバーシートフィルムは熱可塑性外側層32
と結合層36とを支持層34の両反対面に押し出すこと
によって作られる多層構造体となっている。これらの種
々の層の間にはそれら層に、例えばコロナ処理若しくは
プラズマ処理で下塗りを施すことによって、あるいは米
国特許第3,188.265号[チャーボンヌーイ(C
h−arbonneau)]及び同第33,88,26
6号(チャーポンヌーイ)に開示されるもののような層
間接着性の向上法を利用することによって強い界面接着
を与えることができる。別法として、外側層32及び結
合層36は支持層34をその1面又は両面において接着
促進ブライマー(又はプライマー類)で処理した後その
支持層34の上に押し出してもよい。理解できるだろう
ように、目的の界面接着性を与えるのに有用な特定の手
段はこれらの層において用いられる特定の物質に一部は
依存する。この手段は試行錯誤で容易に決めることがで
きる。
態様によっては、結合用接着剤22は特別の表面に相客
結合(coa+pat1ble bond)又は接着を
与えるように選ぶことができる。別法として、第3図に
示されるように、特別の表面特性を有する記録物、例え
ば写真乳剤又は熱染料転移法で作製した画像を相客結合
させる手段を与えるべく特別の接着剤又は他の物質の追
加層23を適用することができる。“相客結合”とはサ
ブストレートに望ましくない劣化をもたらすことなく、
例えば画像を形成した写真乳剤の結合用接着中の薬剤に
よる分解によるような情報が消えて行くあるいは傷つけ
られて行く現象なしに、しかしサブストレートに目に見
える損傷を与えて不正変更の明白な跡を容易に与えてし
まうことなしに剥離することによってラミネートを取り
除くことはできないそのような高接着力を以って結合す
ることを意味する。1つの例示態様において、ポラロイ
ド社(PolaroidCorporat ton)の
湿式写真フィルムとの相容性を与えるために結合用接着
剤22の上にポラロイド社の接着剤溶液No、2がグラ
ビア塗被される。もう1つの例示態様においては、染料
受容体で処理されたサブストレートに熱染料転移法で転
移させた選択付着染料を含む熱的に画像形成した染料受
容性表面との相容性を与えるために結合用接着剤層22
の上にグツドイヤー社(Goodyear)から市販さ
れるポリエステル樹脂であるバイチル(VI置)222
の層が溶液塗被される。
本発明で使用されている用語“固定された記録物”は本
発明の防護ラミネートが適用される全ての記録物を記述
するための用語である。用語“記録物°は本発明の防護
ラミネートが広過ぎて身分証明書の写真等の記録物の情
報表面に及ぶ、即ち情報表面の広さを越えて延在する場
合の前辺って集成された身分証明書のパウチに挿入、積
層されるように設計された“挿入物”、防護ラミネート
が記録物の端と実質的にぴったり合う場合の身分証明書
、また防護ラミネートで保護される領域が対照物全体の
広さより小さい場合の包装ラベル等を包含することは理
解できるだろう。
第4図は再帰反射性防護ラミネート10、同封記録物4
0及び裏部材42から成る本発明の固定された記録物を
例示、説明するものである。防護ラミネート10は所望
によって前記の如き特別の追加接着剤層(図示せず)を
含むことができる。
記録物40は紙、コーデット紙、プラスチックフィルム
、写真フィルム、熱的に画像形成されたサブストレート
、その他の身分証明書のサブストレート材料から成るこ
とができ、そしてその前面及び裏面に印刷された又は写
真の文字数字式記号又は図版を含むことができる。層形
的には小さいロールラミネーターで行われる熱積層プロ
セス(図示せず)中に裏部材42は防護ラミネート10
の端に結合し、かくして記録物40を包囲、封入し、そ
の上好ましくは記録物40に結合する。1つの例示裏部
材はポリエステルの厚50〜125ミクロン(2〜5ミ
ル)のシート44に結合されたデュポン社のエルパック
ス550のような高メルトインデックスの接着剤46の
厚さ25〜50ミクロン(1〜2ミル)の層である。保
護された記録物を変更しようとする試みを更に失敗させ
るために、結合用接着剤22は比較的低いメルトインデ
ックス、例えば約1.5のメルトインデックスを有する
ように、また結合層36は高メルトインデックス、例え
ば約10〜約50のメルトインデックスを有するように
選択するのが好ましい。このような場合、記録物から防
護ラミネート10を分離する手段としての、結合用接着
剤22を軟化させるための熱の適用はまず結合層36を
軟化し、それによって脆いベースシート12からカバー
シート14をゆるめることとなる。ベースシート12に
対する損傷は全て再帰反射性視検条件下で容易に明らか
となり、それによって変更を容易に検出可能となる。
第5図は本発明のもう1つの固定記録物を例証するもの
である。第5図では防護ラミネート10を印画紙54の
上の写真乳剤52に適用して成る固定記録物50が例示
、説明される。場合によっては、このような記録物上で
の使用のために、防護ラミネート10は所望によって前
記の如き追加の特化された接着剤層(図示せず)を更に
含んでいてもよい。
場合によっては、レフレクタ−が微小球の後面に直接接
触している構造物において増加した再帰反射率を達成す
ることができる。米国特許第3゜551.025号明細
書[ビンガム(Blngham)]には、微小球とバイ
ンダー剤の屈折率がレフレクタ−層が微小球の後面に直
接接触しているそのようなものである。密閉レンズ(e
nclosed−1ens)再帰反射性シート材料が開
示される。第6図は間隔が選択的に付着されたラッカー
19の存在により得られる場合を除いて誘電体レフレク
タ−20が微小球16に直接接触している本発明の防護
ラミネート60の1つの態様を例証している。理解され
るように、入射光が微小球16の後面において、従って
レフレクタ−20上に焦点を結ぶためには微小球16は
微小球の単層が埋入されるバインダー剤の屈折率の約1
.9倍の屈折率を持たねばならない。例えば、屈折率約
2.58の微小球が屈折率約1.38のバインダー剤中
で使用できるだろう。この範囲内にある屈折率を持つ多
数の有機樹脂が当業者に知られている。
第6図で例証されるラミネート60は屈折率約1.38
のバインダー剤18、例えばデュポン社のビトン(VI
TON) A等の弗素化樹脂をカバーシート14に直接
塗被し、次いで屈折率約2.58の微小球16をバイン
ダー剤中にそれら微小球が部分的に、好ましくは実質的
に半球状に埋入されるように瀑落させることによって製
造することができる。次に、微小球16の露出した後面
に直接ラッカー19を選択的に印刷し、次いでラッカー
19に誘電体レフレクタ−20,例えば硫化亜鉛の蒸着
層を適用する。そのレフレクタ−20に対して次に結合
用接着剤22を適用することができる。
実施例 本発明を次の例示実施例で更に説明する。ただし、これ
らの実施例は本発明を限定するものではない。別に記載
がなければ、量は全て重量部で表わされる。
別に記載がなければ、実施例1〜7において製造された
防護ラミネートを評価するために次の試験法を用いた。
耐磨耗性 本発明のラミネートを適用して固定記録物を製造した後
、ラミネートのカバーシートの前表面、即ち外側表面を
#600のウェットサンドペーパー又はドライサンドペ
ーパーで約6〜約10オンスの標準指圧を用いて1方向
に50ストロークこすった。このラミネートを次にその
カバーシートの浸入の証拠、下にある情報の可読性の拡
散光条件下における損失又は低下及び再帰反射性視検条
件下におる再帰反射性外観の損失又は低下について調べ
た。
点圧力抵抗性 本発明のラミネートを適用して固定記録物を製造した。
この記録物を平らな表面の上にラミネートのカバーシー
トの面を上に向けて置いた。カバーシートの上に幅3/
16インチの3個の六角ナツトを別々に置き、かつそれ
らの上に5ボンドの重りをカバーシートが3個のナツト
で共に支持されるように置いた。この集成体を次に室温
、50’C(120’″「)、次いで65℃(150下
)に各各24時間暴露した。各々24時間後、ラミネー
トをそのカバーシートに対して視認できる押込み、微小
球のラミネート内の位置移動及び再帰反射性視検条件下
でのラミネートの再帰反射性外観の損失又は低下につい
て調べた。
実施例1 微小球のバインダー組成物中スラリーを仮り剥離ライナ
ーにノツチバー(notch bar)を用いて塗被す
ることによってベースシートを形成した。バインダーは
次の成分から成っていた: 成分 水 キジロール バットバー(BUTVAR) B −90[モナサント
社製(Monasant)ポリビニルブチラール樹脂] n−ブタノール ニーフォーマイト(tlFORMITE) F 240
[レイチホールド・ケミカルス社 (Reichhold Chea+1eals)製尿素
ホルムアルデヒド] アロブラフ ”7 (AROPLAZ) 1351[ス
ペンサー・ケロッグ社 (Spencer Kellogg)製アルキル樹脂]
量 2、8 2つ、 0 15、0 43、7 6、0 3、5 微小球は平均直径約60ミクロン、屈折率約2゜25の
ガラス微小球であった。スラリーはバインダ一対微小球
の重量比約1.86:1を用いて調整した。微小球は支
持体まで沈降し、実質的に単層配列を取った。次に、バ
インダー組成物を約10分間風乾し、次いで炉中で約6
5℃(150’F)において約5分間、続いて炉中で約
125℃(260°「)において約7分間加熱すること
によって硬化させて微小球の後面の背後に厚さ約12ミ
クロンのスペース層を有するバインダー層を形成した。
#2ザーンカップで約30秒の等級に相当する粘度まで
エタノールを用いて稀釈した、インモント社(In*o
nt)製のポリアミドインキであるフレキソタフ(PL
EXOTUP)ワニスのラッカーをプレート印刷機を用
いてスペース層の上にイメージに沿うようにグラビア印
刷し、その構造物を炉中で約65”C(150’F)に
おいて約2分間加熱して印刷されたラッカーを乾燥した
次に、露出スペース層及びラッカーの上にガラス鐘減圧
室内で1波長の約174の厚さの硫化亜鉛層を標準の方
法により蒸着させてレフレクタ−を形成した。
そのレフレレクターを覆って、剥離ライナーに塗布され
た3M社製のアクリル系感圧接着剤であるスコッチ、(
SCOTCH)ブランドPSA#966を冷間圧延積層
して結合用接着剤を厚さ約50ミクロン(2ミル)の層
として形成した。
次に、サーリン9910 (デュポン社製)の厚さ25
ミクロン(1ミル)のフィルムより成る外側層、厚さ4
0ミクロン(1,5ミル)のポリエステルフィルムより
成る支持層及びブリマーカー1420 (ダウ・ケミカ
ル社製)の厚さ25ミクロン(1ミル)のフィルムより
成る結合層を米国特許第3,188,265号及び同第
3,188゜266号明細書に記載の方法に従って一緒
に結合してカバーシートを形成した。
次に、前記ベースシートから仮り支持体を取り除き、次
いでベースシートとカバーシートとを界面温度約150
℃(300°F)において、カバーシートの外側層の外
側表面に積層ライナー(厚さ50ミクロンのポリエステ
ルフィルム)を接触させて一緒に熱積層した。
前記結合用接着剤から剥離ライナーを取り除き、その防
護ラミネートを次にゼラチンベースの写真に冷間圧延積
層した。次いで、カバーシートから積層ライナーを剥ぎ
取った。
ラミネートは拡散光条件下で実質的に透明であった。再
帰反射性視検条件下で背景領域は黄色に見え、一方レジ
エンド(ラッカー領域)は再帰反射性を実質的に与えな
かった。硫化亜鉛蒸着層はあったとしてもわずかしかラ
ッカーには粘着せず、蒸着層の背後にはレフレクタ−を
形成させなかった、と考えられる。
外側層は、カバーフィルムが侵入を受けず、下にある情
報の拡散光での可読性が優れ、かつ再帰反射性外観が実
質的に影響を受けていなかったという点で耐磨耗性であ
ることが判明した。ASTM  D−1044−85に
従って評価すると、サーリン9つ10の外側層の曇り度
の増加は約8%に過ぎないことが判明した。ラミネート
はまた試験条件の各々で試験した後点圧力抵抗性である
ことが見い出された。65℃(150’F)においてコ
ンディショニングした後、再帰反射性外観にわずかな傷
が検出されたが、再帰反射性外観には劣化は実質的に認
められなかった。ASTM  D−1474−85に従
って評価すると、ポリエステル支持層のヌープ硬度は約
20であることが見い出された。
実施例2 次の点を除いて実施例1におけると実質的に同様にして
防護ラミネートを作製した。ラッカーは実施例1と同様
にしてエタノールで稀釈した、コンソリデーテッド・プ
リンティング・インク社から市販される脂肪族炭化水素
のフレキソロトラッカーであり、これをウェブトロン(
lebtron)印刷機を用いてイミージに沿うように
フレキソ印刷し、そして明細事項(speclf’1e
ations)まで乾燥した。
硫化亜鉛は1波長の約1/2の厚さまで蒸着させた。結
合用接着剤はダウ・ケミカル社製のDAF808の厚さ
25ミクロン(1ミル)のフィルムで、これをレフレク
タ−に熱積層した。積層ライナーは厚さ15ミクロン(
0,5ミル)のポリエステルフィルムであった。
ラミネートが完成したとき、これをゼラチンベースの写
真に熱積層した。次に、カバーシートから積層ライナー
を剥ぎ取った。
拡散光条件下でこのラミネートは実質的に透明であった
。再帰反射性視検条件下でレジエンド領域は黄色に見え
、一方背景領域は紫色に見えた。
レジエンドと背景との間の色のコントラストから見て、
レジエンドは極めて読み易かった。
ラミネートに熱を加え、その変更抵抗性の様子を評価す
べくラミネートを除去する試みを行った。
その結果、結合用接着剤は結合層を形成したときの温度
と実質的に同じ温度で軟化する傾向があり、ラミネート
を写真から除去するとラミネートに限られた損傷をもた
らすことが観察された。このことは結合用接着剤が作用
しなくなる温度よりも実質的に低い温度で結合層が作用
しなくなる、結合層と結合用接着剤の組み合せを与える
ことの効用を例証するものである。
実施例1におけると同様の耐磨耗性と点圧力抵抗性の結
果が観察された。
実施例3 次の点を除いて実施例2におけると同様にして防護ラミ
ネートを作製した。硫化亜鉛は1波長の約5/8の厚さ
まで適用した。結合用接着剤の露出面を覆ってポラロイ
ド接着剤溶液No、2をグラビア塗被した。
ラミネートを厚さ125ミクロン(5ミル)のポリエス
テルシートにデュポン社製の厚さ50ミクロン(2ミル
)のエルパックス550シートを結合して成る裏部材上
のウェットポラロイド写真挿入物に熱積層した。次に、
積層ライナーをカバーシートから剥ぎ取った。
拡散光条件下でラミネートは実質的に透明であった。再
帰反射性視検条件下でレジエンド領域は黄色に見え、一
方背景領域は青色に見えた。レジエンドと背景との間の
色のコントラストから見て、レジエンドは極めて読み易
かった。
ラミネートを写真から剥離しようとする試みは容易に視
認できる損傷を写真にもたらした。従って、ラミネート
は極めて安全なシールを与えると考えられた。
実施例1におけると同様の耐磨耗性及び点圧力抵抗性の
結果が観察された。
実施例4 実施例2におけるようにして防護ラミネートを作製し、
これを裏部材上のゼラチンベースの写真に熱積層した。
裏部材は薄板紙製裏材料を更に含む点を除けば実施例3
において用いたものと同様であった。
防護ラミネートは拡散光条件及び再帰反射性視検条件の
両条件下で実施例2のラミネートが示したと同じ外観を
有していた。ラミネートを写真7紙サブストレートから
剥離しようとする試みは写真と紙に容易に視認できる損
傷をもたらした。従って、ラミネートは極めて安全なシ
ールを与えると考えられた。
実施例1におけると同様の耐磨耗性と点圧力抵抗性の結
果が観察された。
実施例5 次の意思外は実施例2におけるようにして防護ラミネー
トを作製した。結合層はデュポン社製の厚さ50ミクロ
ン(2ミル)のエルパックス250フイルムから成り、
支持層は厚さ50ミクロン(2ミル)のポリエステルフ
ィルムから成り、硫化亜鉛は1波長の約5/8の厚さま
で蒸着させた。
ラミネートをゼラチンベースの写真に熱積層した。次に
、積層ライナーをカバーシートから剥ぎ取った。
拡散光条件下でラミネートは実質的に透明であった。再
帰反射性視検条件下でレジエンド領域は黄色に見え、一
方背景領域は青/緑色に見えた。
レジエンドと背景との間の色のコントラストから見て、
レジエンドは極めて読み易いものであった。
ラミネートに熱をかけてそれを取り除こうと試みたとき
、結合層が結合用接着剤より先きに軟化し、そのためラ
ミネートは容易に視認できる損傷を受けた。ラミネート
は従って極めて安全なシールを与えると考えられた。
実施例1におけると同様の耐磨耗性結果が観察された。
点圧力抵抗性についての試験中にその条件のいずれにお
いても傷の発生は観察されなかった。
実施例6 実施例2におけるようにして防護ラミネートを作製した
。ただし、結合層は厚さ25ミクロン(1ミル)のプリ
マーカー3460フイルムであり、ラッカーはグラビア
印刷で適用し、硫化亜鉛は約1/2波長の厚さまで適用
し、結合用接着剤はポリエステル剥離ライナー上に適用
された厚さ25ミクロン(1ミル)のブリマーカー14
10層であり、そして積層ライナーは厚さ25ミクロン
(1ミル)のポリエステルフィルムであった。
結合用接着剤からポリエステル剥離ライナーを除去した
後、ラミネートをゼラチンベースの写真に熱積層した。
次に、積層ライナーをカバーシートから剥ぎ取った。
拡散光条件下でラミネートは実質的に透明であった。再
帰反射性視検条件下でレジエンド領域は淡い澄色に見え
、一方背景領域は紫色に見えた。
そのため、色のコントラストと再帰反射性画像の可読性
は共に貧弱なものしか得られなかった。この貧弱な色コ
ントラストはラッカーの付着厚さが不十分であることの
結果であると考えられる。
熱による変更の試みの際に結合用接着剤より先きに結合
層が軟化してしまい、ラミネートに容易に視認できる損
傷をもたらした。従って、ラミネートは極めて安全なシ
ールを与えると考えられた。
実施例1におけると同様の耐磨耗性と点圧力抵抗性の結
果が観察された。
実施例7 次の意思外は実施例6におけるようにして防護ラミネー
トを作製した。積層ライナーとして厚さ25ミクロン(
1ミル)のポリエステルフィルムをカバーシートの外側
層の外側表面に積層し、次いでカバーシートの結合層に
直接バインダー剤と微小球とより成るスラリーを塗布し
た。ラッカーは#2ザーンカップで約30秒の等級に相
当する粘度になるまでエタノールで稀釈した、フレキソ
印刷されたイソオクチルアクリレート/アクリル酸接着
剤組成物(65/35重量比)であった。
結合用接着剤からポリエステル剥離ライナーを除去した
後、ラミネートをゼラチンベースの写真に熱積層した。
次いで、積層ライナーをカバーシートから剥ぎ取った。
拡散光条件下でラミネートは実質的に透明であった。再
帰反射性視検条件下でレジエンド領域は淡い澄色に見え
、一方背景領域は紫色に見えた。
このため、色コントラスト及び再帰反射性画像の可読性
は共に貧弱であった。この貧弱なコントラストはラッカ
ーとして用いられた接着剤とスペース層とが同様の“粘
着率”の性質を持っていることの結果であると考えられ
た。
熱による変更の試みの際に実施例6において得られた結
果と同様の結果が観察された。
実施例1におけると同様の耐磨耗性及び点圧力抵抗性の
結果が観察された。
実施例8 熱的に画像形成可能な染料受容体表面に適用できるよう
にした防護ラミネートは、ラミネートを実施例6におけ
るようにして作製し、そしてグツドイア°−社から市販
されるポリエステル樹脂であるバイチル222の乾燥厚
さ50ミクロン(2ミル)の層を同実施例で使用した結
合用接着剤の上に、例えばノツチバー塗被法で適用する
ことによって作製できると考えられる。
このような防護ラミネートは実施例6に記載した拡散光
外観及び再帰反射性外観を与え、かつ熱的に画像形成可
能な表面に高染料安定性を生みっつ熱積層することがで
きるだろう。
実施例9 カバーシートが厚さ25ミクロン(1ミル)のケーリン
9つ10フイルムの外側層及び50ミクロン(2ミル)
のプリマーカー3460のフィルムの結合層の2層だけ
から成ることができる点を除いて実施例6に記載のよう
にして防護ラミネートを作製することができると考えら
れる。
実施例10 実施例6で使用したと同様のカバーシートを使用し、そ
の上にバインダー剤としてデュポン社から市販されるビ
トンA樹脂の層をノツチバーを用いて塗被し、一部乾燥
し、続いて屈折率約2.58の微小球を湯落させてバイ
ンダー剤層に一部埋入した単層を形成して防護ラミネー
トを作製することができると考えられる。微小球の後面
は露出され、即ちバインダー層から突出しているだろう
その上には実施例7で使用したものと同様の接着インキ
処方物をイメージに沿うようにフレキソ印刷し、次いで
その上に1波長の約1/4の厚さを有する硫化亜鉛の層
を蒸着させてレフレクタ−を得ることができるだろう。
次に、レフレクタ−の上に実施例6で使用したものと同
様の結合用接着剤を積層することができるだろう。
このようなラミネートの再帰反射性能は防護ラミネート
が微小球の後面とレフレクタ−との間に配置されたスペ
ース層を含む前の実施例の再帰反射性能より高いことが
予想される。
4゜ 以上本発明を説明及び例証したが、これらより当業者に
は本発明の範囲と精神から逸脱しない範囲で種々の改変
及び変更が可能であることが明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る防護ラミネートの1態様の一部断
面図であり;第2図は本発明に係る再帰反射性防護フィ
ルムのベースシートに関する1態様の一部断面図であり
;第3図は本発明に係る防護ラミネートのもう1つの態
様の一部断面図であり;第4図は本明細書に開示される
防護ラミネートと裏部材から成る本発明に係る固定され
た記録物の一部断面図であり;第5図は本発明に係る固
定記録物のもう1つの態様の一部断面図であり;そして
第6図は本発明に係る防護ラミネートの更にもう1つの
態様の一部断面図である。 10.60・・・防護ラミネート 12・・・ベースシ
ート 14・・・カバーシート 16・・・微小球 1
8・・・バインダー 19・・・ラッカー 20・・・
レフレクタ−22,46・・・結合用接着剤 24・・
・剥離ライナー 26・・・支持体 32・・・外側層
 34・・・支持層 36・・・結合層 38・・・積
層ライナー 40・・・記録物 42・・・裏材料 5
0・・・固定記録物 52・・・写真乳剤 54・・・
印画紙

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)実質的に全表面積にわたって再帰反射性である、
    再帰反射性レジエンド領域と再帰反射性背景領域とを有
    するレジエンドの入った実質的に透明なラミネートにし
    て、その両再帰反射性領域は通常の拡散光視検条件下に
    おいて実質的に透明かつ実質的に区別がつかず、該レジ
    エンド領域と該背景領域とは目視で区別できる再帰反射
    性を有し、この性質によって該レジエンド領域は再帰反
    射光視検条件下では該背景領域から識別できるようにな
    っている、前記ラミネートにおいて、 a)透明なバインダー層の中に少なくとも部分的に埋入
    され、実質的に単層をなして配列された微小球を含み、
    そして該微小球の後面の背後に部分的に光透過性のレフ
    レクターが配置され、また該微小球の一部の後面の背後
    にラッカーが更に配置されて成るベースシート、及び b)耐磨耗性の外側表面を有する外側層及びその内側表
    面上の支持層から成る、該ベースシートの前面に結合さ
    れたカバーシートにして、該支持層は局部圧力下で耐変
    形性であり、そして少なくとも約25ミクロンの厚さを
    有し、かつ次の特性:1)約2000〜約6000MP
    aのヤング率及び2)少なくとも約10のヌープ硬度の
    うちの少なくとも1つを有することを特徴とする、該カ
    バーシート から成ることを特徴とする前記再帰反射性ラミネート。 (2)カバーシートがそれをベースシートに結合する結
    合層を更に含む請求項1に記載のラミネート。 (3)外側層がイオノマー性コポリマーから成る請求項
    1に記載のラミネート。 (4)次の、 a)支持層がポリエチレンテレフタレートフィルムから
    成ること; b)支持層が少なくとも約20のヌープ硬度を有するこ
    と;及び c)支持層が約3500〜約5500MPaのヤング率
    を有すること の少なくとも1つに更に特徴がある請求項1に記載のラ
    ミネート。 (5)積層ライナーを外側層の外側表面に剥離自在に結
    合して更に含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のラ
    ミネート。 (6)次の、 a)レジエンド領域が背景領域とは異なる色分布を再帰
    反射すること;及び b)レジエンド領域と背景領域とが異なる再帰反射率を
    有すること の少なくとも1つに更に特徴がある請求項1〜4のいず
    れか1項に記載のラミネート。 (7)ベースシートの裏面に結合用接着剤を有する請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のラミネート。 (8)カバーシートをベースシートに結合する結合層を
    含み、該結合層は結合用接着剤のメルトインデックスよ
    り高いメルトインデックスを有する請求項7に記載のラ
    ミネート。(9)請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    防護ラミネートが表示された情報の少なくとも一部を被
    覆するように結合用接着剤により結合されて成ることを
    特徴する、情報表面を含み、その少なくとも一部分に情
    報が表示されている固定された記録物。 (10)a)微小球と、硬化すると実質的に透明なスペ
    ーサー層から成るバインダー層を形成するバインダー剤
    とを含有するスラリーを、該微小球が実質的に単層をな
    して配列されるように仮り支持体に塗被し、ここで該支
    持体は該バインダー層が該支持体から離れるようにされ
    ており; b)該スペース層の上にラッカーをイメージに沿うよう
    に適用し; c)該ラッカーと、該スペース層の露出部を覆って誘電
    体レフレターを形成し; d)該レフレクターの裏面に結合用接着剤を施し; かくしてベースシートを形成し、次いで e)該ベースシートを該支持体から剥離し;そして f)該ベースシートの前面にカバーシートを結合し、こ
    こで該カバーシートは耐磨耗性の外側表面を有する外側
    層及び該外側層の内側表面上の支持層から成り;該支持
    層は局部圧力下で耐変形性であり、そして少なくとも約
    25ミクロンの厚さを有し、かつ次の特性:1)約20
    00〜約6000MPaのヤング率及び2)少なくとも
    約10のヌープ硬度のうちの少なくとも1つを有するこ
    とを特徴とするものである、 ことを特徴とする再帰反射性防護ラミネートの製造法。 (11)スラリーを仮り支持体に代えてカバーシートに
    直接塗被する点に更に特徴がある請求項10に記載の方
    法。 (12)a)内側表面と耐磨耗性の外側表面を有する外
    側層から成るカバーシート;局部圧力下で耐変形性であ
    り、そして少なくとも約25ミクロンの厚さを有し、か
    つ次の特性:1)約2000〜6000MPaのヤング
    率及び2)少なくとも約10のヌープ硬度のうちの少な
    くとも1つを有することを特徴とする、該内側表面に結
    合された支持層;及び該支持層の該外側層とは反対側の
    面で該支持層と接触している任意層としての結合層を用
    意し; b)該カバーシートの上にバインダー層を生成させるよ
    うな液状のバインダー組成物を適用し; c)該バインダー組成物に複数の微小球を該微小球が実
    質的に単層をなして配列され、かつ該バインダー組成物
    中に部分的に埋入されるように瀑落させ; d)該バインダー組成物からバインダー層を形成し、こ
    こで該微小球は該バインダー層の屈折率の約1.5〜約
    2.0倍の屈折率を有するものであり; e)選択された微小球の露出表面と該バインダー層との
    上にラッカーをイメージに沿うように施f)該ラッカー
    と選択されなかった微小球の露出表面との上に誘電体レ
    フレクターを形成し;そして g)該誘電体レフレクターの後面に結合用接着剤を適用
    する ことを特徴とする再帰反射性の防護ラミネートの製造法
JP2163945A 1989-06-21 1990-06-21 保護用カバーシートを有する再帰反射性の防護ラミネート Pending JPH0363602A (ja)

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