JP3688702B2 - セキュリティ用再帰性反射シート及びその製造方法 - Google Patents
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は記載されておらず、たとえ画像が形成されたとしても暗色系の光透過抑制層を背景にすることになるため、画像が見づらくなるという問題があった。
表面層、バインダー層、高屈折率ガラスビーズおよび印刷樹脂層、焦点層、金属層、ならびに粘着剤層をこの順に備えるセキュリティ用再帰性反射シートであって、
前記印刷樹脂層がマークを形成し、
前記バインダー層中に前記高屈折率ガラスビーズが配置され、
前記表面層方向から前記セキュリティ用再帰性反射シートの厚み方向に観察したときに、前記高屈折率ガラスビーズの配置位置と前記印刷樹脂層の位置が重複せず、
前記印刷樹脂層が、常温硬化型樹脂を主成分とする組成物から形成されていることを特徴とする。
前記印刷樹脂層がマークを形成し、前記バインダー層中に前記高屈折率ガラスビーズが配置され、前記表面樹脂層方向から前記セキュリティ用画像付再帰性反射シートの厚み方向に観察したときに、前記高屈折率ガラスビーズの配置位置と前記印刷樹脂層の位置が重複せず、前記印刷樹脂層が、常温硬化型樹脂を主成分とする組成物から形成されていることを特徴とする。
(実施の形態1)
図1は本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの一例を示す断面図である。セキュリティ用再帰性反射シート100は、表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3および印刷樹脂層4、焦点層5、金属層6、ならびに粘着剤層7の順に、積層されて構成されている。
アマイド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート等が挙げられ、架橋剤としてはメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート、エポキシ樹脂、金属キレート、−COOH含有ポリマー、酸無水物、ポリアミン等が挙げられるが、加熱して昇華性の染色剤を画像形成樹脂層に浸透させる時に耐熱変色適性が要求される。また前記加熱時にホルムアルデヒド等の有害物質や刺激性成分の発生を抑制するには、エポキシ樹脂、金属キレート、脂肪族ポリイソシアネート等の硬化剤の適用がさらに好ましい。さらに低温での接着剤やポリオレフィンへの接着性を補う目的で粘着付与剤を必要に応じて使用すればよい。またシリコーン系粘着剤は耐熱性、耐寒性を特に要求される場合に適用するのが望ましい。
図2は本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの別の一例を示す断面図である。セキュリティ用再帰性反射シート200は、表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3および印刷樹脂層4、焦点層5、自己破壊性層8、金属層6、ならびに粘着剤層7の順に、積層されて構成されている。
図3は本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの別の一例を示す断面図である。セキュリティ用再帰性反射シート300は、表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3および印刷樹脂層4、焦点層5、金属層6、粘着剤層7、ならびに自己破壊性層18の順に、積層されて構成されている。
図4は本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの別の一例を示す断面図である。セキュリティ用再帰性反射シート400は、表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3および印刷樹脂層4、焦点層5、金属層6、ならびに粘着剤層7の順に、積層されて構成されている。前記表面層1は、表面樹脂層11、画像形成樹脂層12および染料移行防止樹脂層13の順に積層されて構成されている。
(1) 加水分解性シリル基を持つビニル系単量体を共重合したビニル系共重合体に、加水分解触媒を加え、硬化フィルムとしたもの。
(2) アミノ基および/またはカルボキシル基を持つビニル系単量体を共重合したビニル系共重合体に、一分子中にエポキシ基と加水分解性シリル基を併せ持った化合物を加え、硬化フィルムとしたもの。
(3) シリコン樹脂をグラフト重合した、水酸基を有するビニル系共重合体に、ポリイソシアネート化合物を加え、硬化フィルムとしたもの。
(4) シリコン樹脂をグラフト重合した、加水分解性シリル基を有するビニル系共重合体に、加水分解触媒を加え、硬化フィルムとしたもの。
があるからである。
樹脂固形分の0.5gを100mlマイヤーフラスコに秤量し、テトラヒドロフラン(THF)10mlを加えて樹脂を溶解する。得られた溶液を液温25℃に保持し、マグネチックスターラーで攪拌しながら、50mlビュレットを用いてヘキサンを滴下していき、溶液に濁りが生じた点(濁点)の滴下量(Vh)を求める。
次に、ヘキサンの代わりに脱イオン水を使用したときの、濁点における滴下量(Vd)を別途求める。
δ=[(Vmh)(1/2)δmh+(Vmd)(1/2)δmd]/[(Vmh)(1/2)+(Vmd)(1/2)]
ここで、
Vmh=(Vh・Vt)/(φh・Vt+φt・Vh)、
Vmd=(Vd・Vt)/(φd・Vt+φt・Vd)
δmh=φh・δh+φt・δt、
δmd=φd・δd+φt・δt
φh,φd,φt;濁点における、ヘキサン,脱イオン水,THFの体積分率
(φh=Vh/(Vh+10)、φd=Vd/(Vd+10))
δh,δd,δt;ヘキサン,脱イオン水,THFのSP値
Vh,Vd,Vt;ヘキサン,脱イオン水,THFの分子容(ml/mol)
アクリル系樹脂を製造するときに使用するビニル系単量体としては、
スチレン、α−メチルスチレン、p−(t−ブチル)スチレンまたはビニルトルエンのようなビニル芳香族系単量体;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレートまたはアルコキシアルキル(メタ)アクリレートのような、各種の(メタ)アクリレート類;
マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸のような不飽和ジカルボン酸と1価のアルコールとのジエステル類;
酢酸ビニル、安息香酸ビニル、“ベオバ”(ジャパン エポキシ レジン社製、ビニルエステルの商品名)のようなビニルエステル類;
“ビスコート 8F、8FM、17FM、3Fもしくは3FM”(大阪有機化学社製、含フッ素系アクリル単量体の商品名)、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パーフルオロシクロヘキシルフマレートまたはN−i−プロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートのような(パー)フルオロアルキル基含有のビニルエステル類、ビニルエーテル類、(メタ)アクリレート類または不飽和ポリカルボン酸エステル類のような、含フッ素重合性化合物;
(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドまたはアルコキシ化N−メチロール化(メタ)アクリルアミドのような、アミド結合含有ビニル系単量体類;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートまたはジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートのような、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸のような、カルボキシ基含有ビニル系単量体類;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートのような、水酸基含有(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、(β−メチル)グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニルエトキシシラン、α−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメチルシロキシエチル(メタ)アクリレートのような、その他の共重合性ビニル系単量体等が挙げられる。
(参考例1)
攪拌装置、温度計、不活性ガス導入口およびコンデンサーを備えた四ツ口フラスコに、酢酸n−ブチルの1000部を仕込み、110℃に昇温する。つぎに、メチルメタクリレートの650部、n−ブチルメタクリレートの245部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの100部、メタクリル酸の5部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの15部からなる混合物を、110℃で4時間かけて滴下した。滴下終了後、温度を110℃に保ちながら6時間反応を続け、不揮発分約50%のアクリル系共重合体(a−1)を得た。乾燥後、得られたアクリル系共重合体(a−1)のSP値を測定したところ、10.16であった。
ビニル系単量体の比率を表1に示す比率のように変更した以外は参考例1と同様にして、アクリル系共重合体(a−2)〜(a−6)を得た。乾燥後に測定した、これらのSP値も表1に示す。
反応する硬化性物質と共に使用して、架橋された三次元構造のポリマーとして使用すれば、昇華性染色剤の移行を防止でき好適である。
図5は本発明のセキュリティ用再帰性反射シート原反の一例を示す断面図である。セキュリティ用再帰性反射シート原反10は、表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3および印刷樹脂層4、焦点層5、ならびに金属層6の順に、積層されて構成されている。前記表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3、印刷樹脂層4、焦点層5および金属層6については、実施の形態1で前述のとおりである。例えばこのセキュリティ用再帰性反射シート原反10の、金属層6上に、粘着剤層7を形成することにより、セキュリティ用再帰性反射シート100を得ることができる。粘着剤層7は、実施の形態1で前述のとおりである。
つぎに、本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの製造方法の一例を説明する。図6〜10中、1は表面層、2はバインダー層、3は高屈折率ガラスビーズ、4は印刷樹脂層、5は焦点層である。
つぎに、前記表面層が、表面から順に、前記昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層と、前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層と、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層とを含み、前記染料移行防止樹脂層は、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層である本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの製造方法の一例を説明する。この製造方法は、前記のように、表面樹脂層を準備し、前記表面樹脂層上に画像形成樹脂層を形成し、前記画像形成樹脂層上に染料移行防止樹脂層を形成し、前記染料移行防止樹脂層上にバインダー層を積層し、前記バインダー層上に印刷して印刷樹脂層を形成し、前記印刷樹脂層を常温で硬化させ、前記バインダー層に粘着性が発現する温度まで前記バインダー層を加熱し、高屈折率ガラスビーズを前記印刷樹脂層が形成されていない部分の前記バインダー層に埋め込み、前記バインダー層上、前記印刷樹脂層上及び前記高屈折率ガラスビーズ上に焦点層を積層し、前記焦点層上に金属層を形成し、前記金属層上に粘着剤層を形成することを含む。前記表面樹脂層は、前記の表面樹脂層の形成材料である樹脂を、溶液流延法(キャスト法)等の加工方法にて、フィルム状に形成して準備してもよい。前記画像形成樹脂層を、前記表面樹脂層上に形成する工程は、例えば、画像形成樹脂層の前記材質の溶液を、前記表面樹脂層上に塗布し、ついで乾燥することにより行うことができる。前記染料移行防止樹脂層を、前記画像形成樹脂層上に形成する工程は、例えば、前記染料移行防止樹脂層の前記ビニル系樹脂を前記画像形成樹脂層上に塗布し、ついで乾燥することにより行うことができる。前記染料移行防止樹脂層上にバインダー層を積層する工程は、実施の形態6の表面層1上にバインダー層2を積層する工程と同様である。前記バインダー層上に印刷して印刷樹脂層を形成する工程、前記印刷樹脂層を常温で硬化させる工程、前記バインダー層に粘着性が発現する温度まで前記バインダー層を加熱する工程、高屈折率ガラスビーズを前記印刷樹脂層が形成されていない部分の前記バインダー層に埋め込む工程、前記バインダー層上、前記印刷樹脂層上及び前記高屈折率ガラスビーズ上に焦点層を積層する工程、前記焦点層上に金属層を形成する工程、および前記金属層上に粘着剤層を形成する工程は、実施の形態6と同様である。
次に、前記表面層が、表面から順に、前記昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記染色剤を通過させる表面樹脂層と、前記染色剤と親和性がある画像形成樹脂層と、前記染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層とを含み、前記染料移行防止樹脂層が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムである本発明のセキュリティ用再帰性反射シートの製造方法の一例を説明する。この製造方法は、前記のように、染料移行防止樹脂層として前記2軸延伸フィルムを準備し、前記染料移行防止樹脂層上にバインダー層を積層し、前記バインダー層上に印刷して印刷樹脂層を形成し、前記印刷樹脂層を常温で硬化させ、前記バインダー層に粘着性が発現する温度まで前記バインダー層を加熱し、高屈折率ガラスビーズを前記印刷樹脂層が形成されていない部分の前記バインダー層に埋め込み、前記バインダー層上、前記印刷樹脂層上及び前記高屈折率ガラスビーズ上に焦点層を積層し、前記焦点層上に金属層を形成し、別途離型フィルム上に形成した粘着剤層を前記金属層上に向かい合うように貼り合わせ、前記金属層上に粘着剤層を形成し、前記離型フィルムで前記粘着剤層を保護した後、前記染料移行防止樹脂層上に前記画像形成樹脂層を形成し、前記画像形成樹脂層上に前記表面樹脂層を形成することを含む。前記染料移行防止樹脂層は、例えば、ポリエステルフィルムを2軸延伸して準備することができる。前記染料移行防止樹脂層上にバインダー層を積層する工程は、実施の形態6の表面層1上にバインダー層2を積層する工程と同様である。前記バインダー層上に印刷して印刷樹脂層を形成する工程、前記印刷樹脂層を常温で硬化させる工程、前記バインダー層に粘着性が発現する温度まで前記バインダー層を加熱する工程、高屈折率ガラスビーズを前記印刷樹脂層が形成されていない部分の前記バインダー層に埋め込む工程、前記バインダー層上、前記印刷樹脂層上及び前記高屈折率ガラスビーズ上に焦点層を積層する工程、前記焦点層上に金属層を形成する工程、前記金属層上に粘着剤層を形成する工程は、実施の形態6と同様である。前記染料移行防止樹脂層上に前記画像形成樹脂層を形成する工程は、例えば、画像形成樹脂層の前記材質の溶液を、前記染料移行防止樹脂層上に塗布し、ついで乾燥することにより行うことができる。前記画像形成樹脂層上に前記表面樹脂層を形成する工程は、前記の表面樹脂層の形成材料である樹脂を、前記画像形成樹脂層上に塗布し、ついで乾燥することにより行うことができる。
つぎに、本発明のセキュリティ用画像付再帰性反射シートの一例を説明する。図11は本発明のセキュリティ用画像付再帰性反射シートの一例を示す断面図である。セキュリティ用画像付再帰性反射シート500は、表面層1、バインダー層2、高屈折率ガラスビーズ3および印刷樹脂層4、焦点層5、金属層6、ならびに粘着剤層7の順に、積層されて構成されている。前記表面層1は、表面樹脂層11、印刷層22(染料染色層50を含む)および染料移行防止樹脂層13の順に積層されて構成されている。
つぎに、本発明のセキュリティ用画像付再帰性反射シートの第1の製造方法の一例を説明する。
つぎに、本発明のセキュリティ用画像付再帰性反射シートの第2の製造方法の一例を説明する。図12中、9は剥離性インク受容層、11は表面樹脂層、12は画像形成樹脂層、13は染料移行防止樹脂層、2はバインダー層、3は高屈折率ガラスビーズ、4は印刷樹脂層、5は焦点層、6は金属層および7は粘着剤層である。
以下実施例を用いて更に具体的に説明する。以下の実施例において「部」は重量部を示す。また「%」は重量%を意味する。
実施例2の画像形成樹脂層12の樹脂組成物の配合を下記のように変更する以外は、実施例2と同様にして、離型材付きセキュリティ用再帰性反射シートを得た。
実施例4の染料移行防止樹脂層13を作成する工程を省略する以外は、実施例4と同様にして、離型材付きセキュリティ用再帰性反射シートを得た。
2 バインダー層
3 高屈折率ガラスビーズ
4 印刷樹脂層
5 焦点層
6 金属層
7 粘着剤層
8 自己破壊性層
9 剥離性インク受容層
10 セキュリティ用再帰性反射シート原反
11 表面樹脂層
12 画像形成樹脂層
13 染料移行防止樹脂層
14 離型材
18 自己破壊性層
22 印刷層
50 染料染色層
100 セキュリティ用再帰性反射シート
200 セキュリティ用再帰性反射シート
300 セキュリティ用再帰性反射シート
400 セキュリティ用再帰性反射シート
500 セキュリティ用画像付再帰性反射シート
Claims (20)
- 表面層、バインダー層、高屈折率ガラスビーズおよび印刷樹脂層、焦点層、金属層、ならびに粘着剤層をこの順に備えるセキュリティ用再帰性反射シートであって、
前記印刷樹脂層がマークを形成し、
前記バインダー層中に前記高屈折率ガラスビーズが配置され、
前記表面層方向から前記セキュリティ用再帰性反射シートの厚み方向に観察したときに、前記高屈折率ガラスビーズの配置位置と前記印刷樹脂層の位置が重複せず、
前記印刷樹脂層が、常温硬化型樹脂を主成分とする組成物から形成されていることを特徴とするセキュリティ用再帰性反射シート。 - 前記バインダー層が、熱硬化型樹脂を含む組成物から形成されている請求項1に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記焦点層と前記金属層の間に、更に自己破壊性層を含む請求項1または2に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記自己破壊性層が、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、アルキド系樹脂、アクリル系樹脂およびセルロース系樹脂からなる群から選択される樹脂をベースポリマー成分とする前記金属層との密着力が低い樹脂組成物から形成される請求項3に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 更に自己破壊性層を含み、前記金属層と前記自己破壊性層との間に前記粘着剤層が配置される請求項1または2に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記自己破壊性層が、ホログラムまたは回折格子を含むフィルムまたは脆弱なフィルムもしくは担持フィルムに規則的もしくは不規則的な剥離処理を施したフィルムである請求項5に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記表面層及び前記バインダー層が、同一の樹脂組成物から形成されている請求項1〜6のいずれかに記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 加熱により昇華性染色剤を画像形成樹脂層内部に浸透させて着色することが可能であるセキュリティ用再帰性反射シートであって、前記表面層が、表面から順に、前記昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記昇華性染色剤を通過させる表面樹脂層と、前記昇華性染色剤と親和性がある画像形成樹脂層と、前記昇華性染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層とを含む請求項1〜6のいずれかに記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記染料移行防止樹脂層が、ガラス転移温度(Tg)が70℃以上、かつSP値9.0以上のビニル系樹脂を主成分とする樹脂層である請求項8に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記染料移行防止樹脂層の膜厚が、1μm以上100μm以下である請求項8または9に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記染料移行防止樹脂層が、巻き取り方向および幅方向にそれぞれ10%以上延伸された2軸延伸フィルムである請求項8に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記2軸延伸フィルムの150℃で30分加熱したときのフィルムの巻き取り方向の収縮率が、1.0%以下である請求項11に記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 前記画像形成樹脂層が、分子量1300以下の低分子量化合物を0重量%以上20重量%以下含有する樹脂層である請求項8〜12のいずれかに記載のセキュリティ用再帰性反射シート。
- 表面層、バインダー層、高屈折率ガラスビーズおよび印刷樹脂層、焦点層、ならびに金属層をこの順に備える請求項1または2に記載のセキュリティ用再帰性反射シートのためのセキュリティ用再帰性反射シート原反であって、
前記印刷樹脂層がマークを形成し、
前記バインダー層中に前記高屈折率ガラスビーズが配置され、
前記表面層方向から前記セキュリティ用再帰性反射シート原反の厚み方向に観察したときに、前記高屈折率ガラスビーズの配置位置と前記印刷樹脂層の位置が重複せず、
前記印刷樹脂層が、常温硬化型樹脂を主成分とする組成物から形成されていることを特徴とするセキュリティ用再帰性反射シート原反。 - 請求項1または2に記載のセキュリティ用再帰性反射シートの製造方法であって、
表面層上にバインダー層を積層し、
前記バインダー層上に印刷して印刷樹脂層を形成し、
前記印刷樹脂層を常温で硬化させ、
前記バインダー層に粘着性が発現する温度まで前記バインダー層を加熱し、
高屈折率ガラスビーズを前記印刷樹脂層が形成されていない部分の前記バインダー層に埋め込み、
前記バインダー層上、前記印刷樹脂層上及び前記高屈折率ガラスビーズ上に焦点層を積層し、
前記焦点層上に金属層を形成し、
前記金属層上に粘着剤層を形成することを含むセキュリティ用再帰性反射シートの製造方法。 - 前記表面層が、表面から順に、昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記昇華性染色剤を通過させる表面樹脂層と、前記昇華性染色剤と親和性がある画像形成樹脂層と、前記昇華性染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層とを含み、
前記染料移行防止樹脂層上に前記バインダー層を積層することを含む請求項15に記載のセキュリティ用再帰性反射シートの製造方法。 - 昇華性染色剤と親和性が弱く、かつ前記昇華性染色剤を通過させる表面樹脂層と、
前記昇華性染色剤と親和性があり、前記昇華性染色剤により、層の厚み方向に画像を形成された印刷層と、
前記昇華性染色剤の移行を防止する染料移行防止樹脂層と、
バインダー層と、
高屈折率ガラスビーズおよび印刷樹脂層と、
焦点層と、
金属層と、
粘着剤層とをこの順に備えるセキュリティ用画像付再帰性反射シートであって、
前記印刷樹脂層がマークを形成し、
前記バインダー層中に前記高屈折率ガラスビーズが配置され、
前記表面樹脂層方向から前記セキュリティ用画像付再帰性反射シートの厚み方向に観察したときに、前記高屈折率ガラスビーズの配置位置と前記印刷樹脂層の位置が重複せず、
前記印刷樹脂層が、常温硬化型樹脂を主成分とする組成物から形成されていることを特徴とするセキュリティ用画像付再帰性反射シート。 - 前記焦点層と前記金属層の間に、更に自己破壊性層を含む請求項17に記載のセキュリティ用画像付再帰性反射シート。
- 請求項17に記載のセキュリティ用画像付再帰性反射シートの製造方法であって、
転写紙に昇華性染色剤を含有したインクを使用して印刷し、
請求項8〜13のいずれかに記載のセキュリティ用再帰性反射シートの前記表面樹脂層側に、前記転写紙の画像形成面を接触させ、
その後加熱処理を行って前記昇華性染色剤を昇華させて、前記表面樹脂層を透過させ、前記画像形成樹脂層に画像を形成させて、印刷層を得、前記転写紙を除去することを特徴とするセキュリティ用画像付再帰性反射シートの製造方法。 - 請求項17に記載のセキュリティ用画像付再帰性反射シートの製造方法であって、
請求項8〜13のいずれかに記載のセキュリティ用再帰性反射シートの前記表面樹脂層上に、印刷表示が可能で、前記表面樹脂層と接していない面側は、前記昇華性染色剤を含有したインクの吸収性があり、かつ加熱処理により前記昇華性染色剤を昇華させて前記表面樹脂層を透過させ、前記画像形成樹脂層に画像を形成させることが可能であり、加熱処理後、前記表面樹脂層からフィルム状態で剥離することが可能である剥離性インク受容層を形成し、
前記剥離性インク受容層に昇華性染色剤を含有したインクを使用して印刷し、
その後加熱処理を行って前記昇華性染色剤を昇華させて、前記表面樹脂層を透過させ、前記画像形成樹脂層に画像を形成させて、印刷層を得、前記剥離性インク受容層を剥離することを特徴とするセキュリティ用画像付再帰性反射シートの製造方法。
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