JPH0363198A - 合成樹脂製ペン先 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は合成樹脂製ペン先に関し、さらに詳しくは、毛
ｍ管現象を利用してインキを誘導する異形中空横断面構
造のものに関する。

（従来の技術） 従来の合成樹脂製ペン先は単一材料で構成されており、
ユーザーから要望される性能に応じて、素材を選択した
り、横断面構造を工夫したりしている。

そして、横断面構造については、成型性等の製造上の理
由、インキフロー、ドレインバック等の基本的筆記性能
を満たしていること等の理由があって、外郭部と、この
外郭部内面から中心方向に延びて軸線に沿うインキ通路
を形成するリブを持つ異形中空の横ｌＩｉ面構造（例え
ば、出願人が開発した実公昭５５−７４１８号のペン先
〉が主流になっている。

この横断面構造はほぼ研究・開発しつくされた状態で、
近年は素材の研究が進められ、素材を選定した出願（但
し、単一材料製）が見受けられ、又、出願人も耐摩耗性
に富むペン先（特願昭６０−２６２２３３号）を出願し
ている。

（発明が解決しようとする問題点〉 ところが、前記した従来品はいずれも単一材料により構
成しているものであるから、たとえば構成材料が耐摩耗
性に富むポリアセタールであると、そのペン先は耐摩耗
性に優れて使用寿命が長い利点を有する反面、材料の機
械特性から筆記時におけるリブのハネが大きくなって、
インキが筆記面に飛散するところの所謂インキハネを生
じる問題がある。又、構成材料を柔軟性の素材たとえば
ポリエステルとした場合、ハネの問題はほとんど解決さ
れるものの、摩耗の度合が大きいという問題がある。

このように、単一構成材料であるがための特有の問題を
抱えている。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、耐摩
耗性に優れ、しかも、インキハネがない良好な合成樹脂
製ペン先を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明の合成樹脂製ペン先では、外郭部と、この外郭部
内面から中心方向に延びて軸線方向に沿うインキ通路を
形成するリブを持つ横断面構造の合成樹脂製ペン先にお
いて、上記外郭部とリブのいずれか或いは双方を、その
インキ濡れ面部と同インキ濡れ面部の内部の非インキ濡
れ内部とによる二重構造状にすると共にこの同形成部の
一方を耐摩耗性に富む合成樹脂材で、他方を軟性の合成
樹脂材で形成したことを特徴とするものである。

又、本発明において、インキ通路を形成するリブは、中
心方向に延びるリブを基本形とするが、その配列、形状
、数、さらに同リブから突出するサブリブの配列、形状
、数、その有無を含めて適宜選択される。

又、非インキ濡れ面は連続状或いは間欠連続状のいずれ
でも良い。

又、耐摩耗性に富む合成樹脂材としては、ポリアミド、
ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイド、超高分子量ポリエチレン等が挙
げられ、適宜選択される。

又、軟性に富む合成樹脂材としては、ポリエステル、ウ
レタン、シリコーン、ポリエチレン、その他の各種エラ
ストマー等が挙げられ、適宜選択される。

（作用） インキ濡れ同形成部と非インキ濡れ面形成部が相互に両
者の欠点を補いあ、って、耐摩耗性を強化して働くと共
にリブの動きを軟かくしてハネを防いで働く。

（実施例〉 以下図面を参照して本発明の実施の一例を詳細に説明す
る。

第１図および第２図に例示している合成樹脂製ペン先（
Ａ）は、外郭部（１）の内面から長、中。

短の三通りの長さの各リブ（２〉を中心方向に向けて等
角度状に延設してインキ通路（３）を形成している。

各リブ（２）はインキ濡れ面形成部（２ａ〉と、同形成
部（２ａ）の内側の非インキ濡れ面形成部（２ｂ）とに
よる二重構造状に形成し、この非インキ濡れ面形成部（
２ｂ〉は間欠連続状に形成している。

そして、外郭部（１）およびインキ濡れ同形成部（２ａ
）は耐摩耗性樹脂製に、非インキ濡れ面形成部（２ｂ〉
は軟性樹脂製に構成している。

第３図に例示している合成樹脂製ペン先（Ａ１〉は一部
を除いて前記実施例のものと基本的に同構成で、その一
部の非インキ濡れ面形成部（２ｂ）は連続状に形成して
いる。

そして、外周部（１ンおよびインキ濡れ面形成部（２ａ
）は耐摩耗性樹脂製に、非インキ濡れ面形成部〈２ｂ〉
は軟性樹脂製にしている。

第４図に例示している合成樹脂製ペン先（Ａ２）は外郭
部（１〉の内面から長、中、短の三通りの長さの各リブ
（２）を中心方向に向けて等角度状に延設してインキ通
路（３）を形成している。

外郭部（１）はインキ濡れ面形成部（１ａ）と、同形成
部（１ａ）の内側の非インキ濡れ而（１ｂ）とによる二
重構造状に形成し、この非インキ濡れ面形成部（１ｂ〉
は内外二重状の間欠連続状に形成している。

そして、外郭部（１〉のインキ濡れ面形成部（１ａ）と
リブ（２）は耐摩耗性樹脂製に、非インキ濡れ面形成部
（１ｂ）は軟性樹脂製に構成している。

第５図に例示している合成樹脂製ペン先（Ａ３〉は一部
を除いて、前記第４図に例示しているペン先（Ａ２〉と
基本的に同構成で、その一部の非インキ濡れ面形成部（
１ｂ）は連続した環状に形成している。

そして、インキ濡れ面形成部（１ａ）およびリブ（２）
は耐摩耗性樹脂製に、非インキ濡れ面形成部（１ｂ）は
軟性樹脂製にしている。

第６図に例示している合成樹脂製ペン先（Ａ４）は、外
郭部（１）およびリブ（２〉を夫々二重構造状にしてい
て、外郭部（１）における非インキ濡れ面形成部（１ｂ
）は内外二重の間欠連続状に、リブ（２）における非イ
ンキ濡れ面形成部（２ｂ〉は間欠連続状に夫々形成して
いる。

そして、インキ濡れ面形成部（１ａ）および（２ａ〉は
軟性樹脂製に、非インキ濡れ面形成部（１ｂ）（２ｂ）
は耐摩耗性樹脂製にしている。

第７図に例示している合成樹脂製ペン先（Ａｓ　）は一
部を除いて、前記第６図に例示しているペン先（Ａ４〉
と基本的に同構成で、その一部の非インキ濡れ面形成部
（１ｂ）は連続した環状に、非インキ濡れ面形成部（２
ｂ）は連続状で、且つ外郭部（１）における非インキ濡
れ面形成部（１ｂ）とリブ（２）における非インキ濡れ
面形成部（２ｂ）とは相互に接続している。

そして、インキ濡れ面形成部（１ａ）および（２ａ）は
軟性樹脂製に、非インキ濡れ面形成部（１ｂ〉および（
２ｂ）は耐摩耗性樹脂製にしている。

（発明の効果〉 したがって本発明によれば次の利点がある。

■　外郭部とリブのいずれか或いは双方が二重構造状で
且つ耐摩耗性に富む合成樹脂材と軟性の合成樹脂材の異
質材による複合二重構造状であることにより、その二重
状のインキ濡れ面形成部と非インキ濡れ面形成部とが相
互に補助し合りて、耐摩耗性に優れると共にインキハネ
がない。

■　インキ濡れ面形成部が親水性を有した軟性の合成樹
脂材で、非インキ濡れ面形成部が耐摩耗性の合成樹脂材
で構成されている場合、インキ通路面のインキ濡れ性が
良好で、毛細管によるインキの移動がスムーズであり、
しかも前記■の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明合成樹ｌ１ｌＩＪペン先の一実施例を示
す正面図。第２図は■−■線に沿える拡大横断面図。第
３図乃至第７図は夫々他の実施例を示す横断面図である
。 図中 （１〉は外郭部 （１ａ）　　（２ａ）はインキ濡れ面形成部（ｌｂ）　
　（２ｂ）は非インキ濡れ面形成部（２）はリブ （３〉はインキ通路 ｆＪ　１　図 第２図 第３図 第 ６ 図 手 続 補 正 書 １、事件の表示 平成　１年 ０１０１６ 氏名（名称） ティボー株式会社 補　　正　　書 １、明細書第４頁第１３行目の「良い。」の後に「尚、
好ましくは連続状のものがより良い。」を挿入する。 ２、同書第６頁第１２行目および第８頁第１０行目の末
尾に「それ故、耐摩耗性は一層向上し、筆感の幅が広く
なる。」を特徴とする

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外郭部と、この外郭部内面から中心方向に延びて軸線方
   向に沿うインキ通路を形成するリブを持つ横断面構造の
   合成樹脂製ペン先において、上記外郭部とリブのいずれ
   か或いは双方を、そのインキ濡れ面部と同インキ濡れ面
   部の内部の非インキ濡れ面部とによる二重構造状にする
   と共にこの両形成部の一方を耐摩耗性に富む合成樹脂材
   で、他方を軟性の合成樹脂材で形成したことを特徴とす
   る合成樹脂製ペン先。