JPH0362759B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0362759B2
JPH0362759B2 JP6766785A JP6766785A JPH0362759B2 JP H0362759 B2 JPH0362759 B2 JP H0362759B2 JP 6766785 A JP6766785 A JP 6766785A JP 6766785 A JP6766785 A JP 6766785A JP H0362759 B2 JPH0362759 B2 JP H0362759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gamma
linolenic acid
soap
produced
oil
Prior art date
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Expired
Application number
JP6766785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61225300A (ja
Inventor
Osamu Suzuki
Toshihiro Yokochi
Yasuo Ninomya
Keiichi Ushama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Nitto Denko Corp filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP6766785A priority Critical patent/JPS61225300A/ja
Publication of JPS61225300A publication Critical patent/JPS61225300A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はガンマリノレン酸成分を含有する石ケ
ンに関するものである。
〔従来技術〕
ガンマリノレン酸(cis、cis、cis−6、9、
12、−octadecatrienic acid)はカルボン酸末端
から6、9、12番目の炭素にシス型の不飽和結合
を持つ炭素数18の脂肪酸で、母乳、月見草種子等
においてその存在が認められている。生体内にお
いては、必須脂肪酸であるリノール酸から不飽和
化酵素(△−6−desaturase)により誘導され、
その後ビスホモガンマリノレン酸となり、さらに
生体内で多様な生理活性を持つプロスタグランジ
ン及びロイコトリエンへと変換される。この代謝
経路において、第1の律連因子が△−6−
desaturaseであり、この酵素の働きは、糖尿病、
過剰のアルコール、老化等によつて更に弱められ
る。そして、この酵素活性低下によりプロスタグ
ランジンの生成が抑制され、健康障害が起こる事
が知られているが、ガンマリノレン酸はこれら健
康障害に対する治療用栄養素として有効である。
さらに、ガンマリノレン酸成分を含む月見草抽
出液は、古くから皮膚の炎症や発疹部に塗り、治
療や感染を防ぐために用いられてきており、ガン
マリノレン酸成分が皮膚病に対する治療効果を有
すること、また天然に存在する安全性の高い化合
物であることが知られている。
〔目的〕
本発明は、ガンマリノレン酸成分に見られる前
記のような作用効果に着目し、皮膚の清浄作用と
同時に皮膚病の治療効果を有する石ケンを提供す
ることを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、ガンマリノレン酸、ガンマリ
ノレン酸ナトリウム、ガンマリノレン酸カリウム
及びガンマリノレン酸エステルの中から選ばれる
少なくとも1種を含有することを特徴とする石ケ
ンが提供される。
ガンマリノレン酸成分は母乳中に多く含まれる
が、他には月見草種子油に含まれていることが知
られている。現在、ガンマリノレン酸は月見草種
子を原料としているが、月見草種子の生産性は低
くこれに代るガンマリノレン酸原料の探索がなさ
れている。糸状菌あるいは藻類においても、その
脂質中にガンマリノレン酸を含むものが報告され
ているが、脂質生産性、ガンマリノレン酸含有量
ともに満足するものはなかつた。
通商産業省工業技術院化学技術研究所では、動
植物に代る油脂資源の開発を目的として各種糸状
菌による油脂生産について研究が進められ、その
中で、モルテイエレラ(Mortierelle)属菌が高
い脂質含量を示し、またその脂質中にガンマリノ
レン酸成分を高い割合で含有することが見出され
た。更にモルテイエレラ属の一部菌株において、
高濃度のグルコース、糖蜜等の炭水化物を炭素源
とした培地を用いることにより、高脂質含有菌体
をこれまでにない高濃度で生産性良く培養する事
が可能となつた。この様にして生産された菌体油
脂は、ガンマリノレン酸成分を月見草種子油と同
程度含有する。本発明では、この菌体生産油脂を
原料として用いることにより、安価にガンマリノ
レン酸成分を含有する石ケンを作ることができ
る。
本発明の石ケンは、前記ガンマリノレン酸成分
を含む菌体生産油脂を、他の一般油脂の場合と同
様の方法にてケン化し、グリセリンを除去するこ
とにより容易に製造することができる。また、本
発明の石ケンにおいては、前記ガンマリノレン酸
成分を含む菌体生産油脂単独で用いる必要はな
く、他の油脂と混合したものを原料として用いて
製造することができるし、さらにガンマリノレン
酸成分を含む菌体生産油脂を原料として製造した
石ケンを、一般の石ケンに混ぜることによつても
目的とするガンマリノレン酸成分含有石ケンを製
造することができる。ガンマリノレン酸成分を一
般の石ケンに添加する場合、ガンマリノレン酸は
必ずしもケン化された状態でなくても良く、その
エステルの形でも混合して用いることができる。
なお、この場合のエステルとしては、ガンマリノ
レン酸メチルやガンマリノレン酸エチル等が挙げ
られる。
石ケン中のガンマリノレン酸成分量は、ガンマ
リノレン酸を含む菌体生産油を単独で原料とした
場合、7〜8重量パーセントとなるが、一般には
他の油脂原料と混合して用いるのが好ましく、こ
の場合には、これより低くなり、通常、0.1〜4
重量パーセント程度でよい。
〔効果〕
本発明の石ケンは、その成分として、通常の石
ケン成分に加えて、ガンマリノレン酸成分を含む
ため、皮膚の清浄作用と同時に、皮膚病の治療効
果を有するものであり、またその使用感において
もすぐれたものである。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 牛脂とガンマリノレン酸成分を含む菌体生産油
脂を8:2の割合で混合したもの100gを、メチ
ルアルコール100mlに懸濁し、この懸濁液にカセ
イソーダ68gを加え、還流温度にて2時間撹拌し
ながらケン化した。
次に、このケン化後、常法により塩析操作を行
ない、グリセリンを除去し、ガンマリノレン酸を
およそ1重量パーセント含有する石ケンを得た。
実施例 2 牛脂を加水分解し、次いで、メチルエステル化
して脂肪酸メチルエステルとした。また、同様に
して、ガンマリノレン酸成分含有菌体生産油脂も
メチルエステルとした。これらのエステルを1:
1に混合した脂肪酸メチルエステル混合物80gを
メタノール200mlに溶解し、カセイソーダ55gを
加え、還流温度にて2時間撹拌しながらケン化し
た。得られたケン化生成物を、常法により塩析操
作を行い、グリセリン除去し、ガンマリノレン酸
をおよぞ3重量パーセント含有する石ケンを得
た。
前記で得た各石ケンは、いずれも使用感にすぐ
れ、皮膚病治療用石ケンとして有用なものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガンマリノレン酸、ガンマリノレン酸ナトリ
    ウム、ガンマリノレン酸カリウム及びガンマリノ
    レン酸エステルの中から選ばれる少なくとも1種
    を含有することを特徴とする石ケン。 2 ガンマリノレン酸エステルが、ガンマリノレ
    ン酸メチル又はガンマリノレン酸エチルである特
    許請求の範囲第1項記載の石ケン。
JP6766785A 1985-03-30 1985-03-30 ガンマリノレン酸含有石ケン Granted JPS61225300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6766785A JPS61225300A (ja) 1985-03-30 1985-03-30 ガンマリノレン酸含有石ケン

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6766785A JPS61225300A (ja) 1985-03-30 1985-03-30 ガンマリノレン酸含有石ケン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61225300A JPS61225300A (ja) 1986-10-07
JPH0362759B2 true JPH0362759B2 (ja) 1991-09-26

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ID=13351579

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JP6766785A Granted JPS61225300A (ja) 1985-03-30 1985-03-30 ガンマリノレン酸含有石ケン

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FR2765482B1 (fr) * 1997-07-07 2000-12-08 Oreal Utilisation de l'acide y-linolenique pour prevenir le stress oxydatif

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Publication number Publication date
JPS61225300A (ja) 1986-10-07

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