JPH0361952B2 - - Google Patents

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JPH0361952B2
JPH0361952B2 JP57167971A JP16797182A JPH0361952B2 JP H0361952 B2 JPH0361952 B2 JP H0361952B2 JP 57167971 A JP57167971 A JP 57167971A JP 16797182 A JP16797182 A JP 16797182A JP H0361952 B2 JPH0361952 B2 JP H0361952B2
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Shigetetsu Oguri
Atsumi Kato
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電子楽器等における楽音形成方法
に係り、特に、予め波形メモリに記憶されている
楽音波形を読出して楽音を形成する楽音形成方法
に関する。
この主の楽音形成方法として、(1)楽音の発音開
始時から発音終了時に至るまでの全楽音波形をそ
のまま波形メモリに記憶させておき、この楽音波
形を読出して楽音を形成する方法、(2)複雑に変化
する楽音の立上り部(アタツク部)については全
ての楽音波形をそのまま波形メモリに記憶させ、
一方、比較的変化が少ない立上り部以降の部分に
ついては、一部(例えば1周期)の楽音波形だけ
を波形メモリに記憶させておき、まず立上り部の
全楽音波形を読出して楽音を形成し、次いで上記
一部の楽音波形を繰返し読出して楽音を形成する
方法等が知られている。
ところで、このような楽音形成方法において、
再生楽音の小陣幅部分の分解能(忠実度)をよく
しようとすえると、大振幅部分の楽音データのビ
ツト数が大となり、したがつて波形メモリの容量
が大きくなつてしまう。一方、波形メモリの容量
を考慮し、楽音波形の大振幅部分に基づいて楽音
データのビツト数を設定すると、小振幅部分の分
解能が悪くなつてしまう。したがつて、従来の電
子楽器においては、コストを無視して大容量の波
形メモリを使うか、分解能を無視してコストに見
合つた容量の波形メモリを使うかのいずれか一方
を選択しなければならなかつた。
この発明はこのような事情に鑑み、波形メモリ
の容量を大きくせず、かつ、小振幅部分について
も充分な分解能を得ることができる楽音形成方法
を提供するもので、楽音波形の小振幅部分を予め
K倍(Kは1より大きい数)にして波形メモリに
記憶させ、楽音形成時においては波形メモリから
読出した小振幅部分を1/Kにして楽音形成を行
うことを特徴としている。
以下、図面を参照しこの発明の実施例について
説明する。
第1図はこの発明の第1の実施例である電子楽
器の構成を示すブロツク図である。この図におい
て、符号1はROM(リードオンリメモリ)によ
つて構成される波形メモリであり、この波形メモ
リ1には予め楽音波形の立上り部の全波形がその
ままおよび立上り部以降の全波形をK倍にした波
形がそれぞれ記憶されている。すなわち、例えば
第2図イに示すような振幅エンベエロープが徐々
に変化(減衰)する楽音に対応する楽音波形を波
形メモリ1に記憶するものとすると、波形メモリ
1には、同図ロに示すように振幅の大きい立上り
部Aについてはそのまま、比較的振幅の小さい立
上り部A以降の部分Dについては波形の各瞬時値
をK倍とした波形の各瞬時値が各デイジタルデー
タに変換され、楽音データとして0番地から順次
記憶されている。ここで、部分Dの最初の楽音デ
ータ(点P2における楽音データ)が記憶されて
いる波形メモリ1のアドレスをアドレスXとす
る。また、部分Dの最後の楽音データ(点P4
おける楽音データ)が波形メモリ1の最終アドレ
ス(アドレスEと称する)に記憶されているもの
とする。なお、この最初の楽音データの値は勿論
「0」である。また、立上り部Aの最初の楽音デ
ータ(点P1における楽音データ)が0番地に記
憶されていることは上述した通りである。
アドレスカウンタ2は、そのクロツク端子CK
ヘアンドゲート3を介して供給されるクロツクパ
ルスφをアツプカウントするもので、そのカウン
ト出力はアドレスデータADDとして波形メモリ
1のアドレス端子ATへ供給されると共に、最終
アドレス検出回路4の入力端および比較回路5の
入力端子Aへ各々供給される。最終アドレス検出
回路4は、常時は“1”信号を出力し、アドレス
カウンタ2から前述した最終アドレスEに対応す
るアドレスデータADDが出力された場合に“0”
信号を出力する回路であり、その出力はアンドゲ
ート3の一方の入力端へ供給される。比較回路5
はその入力端子Aへ供給されているアドレスデー
タADDと、入力端子Bへ供給されているアドレ
スXのデータとを比較し、両者が一致した時一致
信号EQをフリツプフロツプ(以下、FFと略称す
る)6のセツト端子Sへ出力する。係数メモリ7
は予めデータ「1」およびデータ「1/K」が記
憶されているメモリであり、その制御端子Cへ
“0”信号が供給された場合はデータ「1」を
“1”信号が供給された場合はデータ「1/K」
を各々乗算回路8へ出力する。乗算回路8は波形
メモリ1の出力と、係数メモリ7の出力とを乗算
し、乗算結果をD/A(デイジタル/アナログ)
変換器9へ出力する。D/A変換器9は乗算回路
8の出力をアナログ信号に変換し、サウンドシス
テム10へ出力する。サウンドシステム10は増
幅器、スピーカ等から構成されるもので、D/A
変換器9から供給されるアナログ信号を楽音とし
て発音する。また、符号11は発音指令スイツ
チ、符号12は微分回路であり、発音指令スイツ
チ11が操作されると、同スイツチ11の出力の
立上りにおいて、微分回路12からスタートパル
スSPが出力される。
以上の構成において、微分回路12からスター
トパルスSPが出力され、アドレスカウンタ2お
よびFF6のリセツト端子Rへ供給されると、ア
ドレスカウンタ2およびFF6が各々リセツトさ
れる。アドレスカウンタ2がリセツトされ、その
カウント出力が「0」となり、このデータ「0」
がアドレスデータADDとして波形メモリ1へ供
給されると、波形メモリ1から楽音波形の立上り
部Aの最初の楽音データが読出され、乗算回路8
へ供給される。一方、FF6がリセツトされ、そ
の出力端子Qから“1”信号が出力され、この
“1”信号が係数メモリ7の制御端子Cへ供給さ
れると、係数メモリ7からデータ「1」が出力さ
れ、乗算回路8へ供給される。乗算回路8は波形
メモリ1の出力と、係数メモリ7の出力データ
「1」とを乗算し、この乗算結果をD/A変換器
9へ出力する。以後、係数メモリ7からは、比較
回路5から一致信号EQが出力されるまでデータ
「1」が連続して出力される。
他方、アドレスカウンタ2がリセツトされた時
点において、最終アドレス検出回路4の出力は
“1”信号にあり、アンドゲート3が開状態にあ
る。したがつて、クロツクパルスφがアンドゲー
ト3を介してアドレスカウンタ2のクロツク端子
SCKへ供給される。この結果、アドレスカウン
タ2はスタートパルスSPによつてリセツトされ
た時点以降クロツクパルスφをアツプカウント
し、したがつて波形メモリ1のアドレス端子AT
へアドレスデータADD「1」、「2」……が順次供
給される。これにより、波形メモリ1から立上り
部Aの各楽音データが順次読出され、乗算回路8
へ供給される。乗算回路8は各楽音データにデー
タ「1」を乗算し、この乗算結果を順次D/A変
換器9へ出力する。
そして、波形メモリ1から立上り部Aの各楽音
データが全て読出された時点において、アドレス
カウンタ2から前述したアドレスXのアドレスデ
ータADDが出力されると、比較回路5から一致
信号EQ(“1”信号)が出力され、FF6のセツト
端子Sへ供給される。FF6のセツト端子Sへ一
致信号EQが供給されると、FF6がセツトされ、
その出力端子Qから“1”信号が出力される。こ
れにより、係数メモリ7からデータ「1/K」が
出力され、このデータ「1/K」が以後連続して
乗算回路8へ出力される。
一方、アドレスカウンタ2におけるクロツクパ
ルスφのカウントが更に進むと、波形メモリ1か
ら部分Dの各楽音データが順次読出され、乗算回
路8へ供給される。乗散回路8は波形メモリ1か
ら出力される各楽音データにデータ「1/K」を
乗算し、この乗算結果をD/A変換器9へ出力す
る。
そして、アドレスカウンタ2から最終アドレス
EのアドレスデータADDが出力されると、波形
メモリ1から最終アドレス内のデータ「0」が出
力され、乗算回路8へ供給される。これにより、
乗算回路8からデータ「0」が出力される。(サ
ウンドシステム10における楽音の発生が停止す
る。)また、アドレスカウンタ2から最終アドレ
スEのアドレスデータADDが出力されると、最
終アドレス検出回路4から“0”信号が出力さ
れ、アンドゲート3の一方の入力端へ供給され
る。これにより、アンドゲート3が閉状態にな
り、クロツクパルスφがアドレスカウンタ2へ供
給されなくなる。この結果、以後アドレスカウン
タ2のカウント出力が最終アドレスEの状態を続
け、したがつて乗算回路8へは連続してデータ
「0」が供給される。そして、微分回路12から
再びスタートパルスSPが出力されると、再び上
述した過程によつて楽音の形成が行われる。
このように、第1図に示す回路においては、波
形メモリ1から立上り部Aの各楽音データが読出
されている間は、乗算回路8において各楽音デー
タに「1」が乗算され、この乗算結果、すなわち
各楽音データと同一のデータがD/A変換器9へ
供給される。一方、波形メモリ1から部分Dの各
楽音データが読出されている間は、乗算回路8に
おいて各楽音データに「1/K」が乗算される。
ここで、前述したように部分Dの各データは予め
K倍にされて波形メモリ1に記憶されており、し
たがつて、乗算回路8において「1/K」が乗算
されることにより、正規のデータに戻され、D/
A変換器9へ出力される。
以上が第1図に示す回路の詳細である。なお、
この図に示す回路は1種類の楽音しか発生できな
いが、複数種の楽音を発生させたい場合は、楽音
の種類に等しい数だけ第1図に示す回路(ただ
し、サウンドシステム10を除く)を設け、各
D/A変換器9の出力を1個のサウンドシステム
10によつてミキシングし、楽音を発生させれば
よい。
次に、この発明の第2の実施例について説明す
る。
第3図はこの発明の第2の実施例である電子楽
器の構成を示すブロツク図であり、この図に示す
電子楽器と第1図に示す電子楽器との最大の相異
点は、この図に示す電子楽器の波形メモリ15
に、第2図ロに示す楽音波形の部分Dの全波形が
記憶されておらず、その1周期に相当する部分B
のみが記憶されている点である。すなわち、この
電子楽器は波形メモリ15内に予め楽音波形の立
上り部AおよびK倍に拡大された1周期部分Bの
各楽音データを記憶させておき、立上り部Aの各
楽音データを読出して楽音を形成した後は、波形
メモリ15から1周期部分Bの各楽音データを繰
返し読出し、この読出した各楽音データを1/K
にすると共にエンベロープを付与して楽音を形成
するようになつている。
以下、この電子楽器を詳細に説明する。なお、
第1図の各部に対応する部分には同一の符号を付
し、その説明を省略する。まず、第3図における
波形メモリ15には第2図ロに示す楽音波形の立
上り部Aの各楽音データおよび1周期部分Bの各
楽音データが0番地から順次記憶されている。そ
して、この波形メモリ15の各楽音データはアド
レスカウンタ17から出力されるアドレスデータ
ADDに基づいて読出され、乗算回路8へ供給さ
れる。ここで、1周期部分Bの最初の楽音データ
(第2図における点P2参照)が記憶されている波
形メモリ15のアドレスをリピートアドレス
RPADと称し、また、1周期部分Bの最後の楽
音データ(点P3参照)が記憶されている波形メ
モリ15のアドレスをエンドアドレスENADと
称する。
リピートアドレス出力回路16は、上述したリ
ピートアドレスRPADのデータを常時出力する
回路であり、例えばデイジタルスイツチあるいは
メモリによつて構成され、出力されたリピートア
ドレスRPADのデータはアドレスカウンタ17
のプリセツトデータ端子PDおよび比較回路5の
入力端子Bへ供給される。エンドアドレス検出回
路18はアドレスカウンタ17から前述したエン
ドアドレスENADに対応したアドレスデータ
ADDが出力された時これを検出し、パルス信号
EPをアドレスカウンタ17のプリセツト端子PS
へ出力する回路である。
エンベロープジエネレータ19は、波形メモリ
15から1周期部分Bの各楽音データを繰返し読
出して楽音を形成する際に、形成される楽音にエ
ンベロープを付与するためのもので、エンベロー
プメモリ20、エンベロープカウンタ21、最終
アドレス検出回路22等から構成され、その出力
は乗算回路8へ供給される。
エンベロープメモリ20はエンベロープデータ
EDが予め記憶されているメモリである。すなわ
ち、例えば楽音波形の立上り部A以降の部分に付
与すべきエンベロープの波形を第4図に示すもの
とすれば、エンベロープメモリ20にはこのエン
ベロープ波形の各瞬時値ED max、ED1、ED2
…を1/Kにした値がエンベロープデータEDと
して、0番地から順次記憶されている。ここで、
第4図におけるEDmaxはエンベロープ波形の最
大値であり、この実施例においてはデータ“11…
…11”(2進数)である。そして、エンベロープ
メモリ20の0番地にはEDmax/Kなるデータ
が記憶され、以下、1番地、2番地……に各々
ED1/K、ED2/K……なるデータが記憶され、
またエンベロープメモリ20の最終アドレス“11
……11”(2進数)には最後のエンベロープデー
タEDn/K(=0)が記憶されている。そして、
このエンベロープメモリ20内の各データはエン
ベロープカウンタ21から供給されるアドレスデ
ータEADに基づいて読出され、オアゲート回路
23を介して乗算回路8へ供給される。
エンベロープカウンタ21はそのクロツク端子
CKへアンドゲート24を介して供給されるクロ
ツクパルスφ0をアツプカウントするカンウンタ
であり、そのカウント出力がアドレスデータ
EADとしてエンベロープメモリ20のアドレス
端子ATおよび最終アドレス検出回路22の入力
端へ各々供給される。なお、クロツクパルスφ0
の周期はアドレスカウンタ17のクロツク端子
CKへ供給されるクロツクパルスφの周期よりは
るかに長く設定されている。最終アドレス検出回
路22はアドレスデータEADがエンベロープメ
モリ20の最終アドレス“11……11”に達した時
これを検出し、検出信号LP(“1”信号)を出力
する回路である。
次に、第3図に示す回路の動作を説明する。ま
ず、発音指令スイツチ11が操作されると、微分
回路12からスタートパルスSPが出力され、ア
ドレスカウンタ17およびエンベロープカウンタ
21の各リセツト端子Rへ供給されると共に、オ
アゲート26を介してFF27のリセツト端子R
へ供給され、さらに、FF28のセツト端子Sへ
も供給される。アドレスカウンタ17のリセツト
端子RへスタートパルスSPが供給されると、ア
ドレスカウンタ17がクリアされ、そのカウント
出力が「0」となり、このデータ「0」がアドレ
スデータADDとして波形メモリ15のアドレス
端子ATへ供給される。これにより、波形メモリ
15の0番地内の楽音データが読出され、乗算回
路8へ供給される。一方、FF27のリセツト端
子Rへオアゲート26を介してスタートパルス
SPが供給されると、FF27がリセツトされ、そ
の出力端子Qから“0”信号が出力され、この
“0”信号がアンドゲート24の一方の入力端へ
供給される。これにより、アンドゲート24が閉
状態となる。また、FF28のセツト端子Sへス
タートパルスSPが供給されると、FF28の出力
端子Qから“1”信号が出力され、オアゲート2
9,29……の各一方の入力端へ供給される。こ
れにより、オアゲート29,29……の各出力端
から各々“1”信号が出力され、したがつてオア
ゲート回路23からデータ“11……11”(10進数
の「1」)が出力され、乗算回路8へ供給される。
乗算回路8は、この時波形メモリ15から出力さ
れている楽音データ(0番地内の楽音データ)に
データ「1」を乗算し、この乗算結果をD/A変
換器9へ出力する。以後、オアゲート回路23は
比較回路5から一致信号EQが出力されるまで、
データ「1」を連続して出力する。
なお、エンベロープカウンタ21のリセツト端
子RへスタートパルスSPが供給されると、エン
ベロープカウンタ21がクリアされ、アドレスデ
ータEADが「0」となり、エンベロープメモリ
20の0番地内のエンベロープデータEDがオア
ゲート回路23へ供給されるが、この時、オアゲ
ート29,29……の各一方の入力端へは各々
“1”信号が供給されており、したがつて、エン
ベロープメモリ20の出力データEDは回路動作
に何ら影響を与えない。また、エンベロープカウ
ンタ21はFF27がセツトされ、アンドゲート
24が開状態になるまでクリア状態に保持され
る。
一方、アドレスカウンタ17は、スタートパル
スSPによつてクリアされた時点以降、クロツク
端子CKへ供給されるクロツクパルスφのアツプ
カウントを行う。これにより、アドレスデータ
ADDが「1」、「2」……を順次変化し、したが
つて、波形メモリ15の1番地、2番地……内の
各楽音データ、すなわち、第2図ロに示す立上り
部Aの楽音データが順次読出され、乗算回路8へ
出力される。乗算回路8は供給される各楽音デー
タにデータ「1」を乗算し、この乗算結果を順次
D/A変換器9へ出力する。
そして、アドレスデータADDがリピートアド
レスRPADになると、波形メモリ15から1周
期部分B(第2図)の最初の楽音データが読出さ
れ、乗算回路8へ供給される。また、アドレスデ
ータADDがリピートアドレスRPADになると、
比較回路5の両入力端子A、Bの各データが一致
し、比較回路5から一致信号EQ(“1”信号)が
出力され、FF28のリセツト端子RおよびFF2
7のセツト端子Sへ各々供給される。FF28の
リセツト端子Rへ一致信号EQが供給されると、
FF28がリセツトされ、オアゲート29,29
……の各一方の入力端へ“0”信号が供給され
る。これにより、エンベロープメモリ20から出
力されているエンベロープデータEDがオアゲー
ト29,29……を介して乗算回路8へ供給され
る。ところで、この時点においてエンベロープカ
ウンタ21は未だクリア状態にあり、エンベロー
プメモリ20のアドレス端子ATへはアドレスデ
ータEAD「0」が供給されており、したがつて、
エンベロープメモリ20からは0番地内のデータ
(すなわち、EDmax/K)が出力されている。こ
の結果、FF28がリセツトされると、データ
EDmax/Kがオアゲート29,29……を介し
て乗算回路8へ出力される。乗算回路8はこのデ
ータEDmax/Kと波形メモリ15から出力され
ている楽音データ(1周期部分Bの最初の楽音デ
ータ)とを乗算し、この乗算結果をD/A変換器
9へ出力する。
また、FF27のセツト端子Sへ一致信号EQが
供給されると、FF27の出力端子Qが“1”信
号に立上り、この結果アンドゲート24が開状態
になり、クロツクパルスφ0がアンドゲート24
を介してエンベロープカウンタ21のクロツク端
子CKへ供給される。以後、エンベロープカウン
タ21はクロツクパルスφ0をアツプカウントし、
したがつて、いアドレスデータEADが「1」、
「2」……と順次変化し、これにより、エンベロ
ープメモリ20の1番地、2番地……内の各エン
ベロープデータEDが順次読出され、オアゲート
29,29……を介して乗算回路8へ供給され
る。
他方、アドレスカウンタ17はリピートアドレ
スRPADに対応したアドレスデータADDを出力
した後も更にクロツクパルスφのアツプカウント
を続ける。これにより、波形メモリ15内の1周
期部分Bの各楽音データが順次読出され、乗算回
路8へ供給される。乗算回路8は波形メモリ15
から供給される各楽音データと、オアゲート2
9,29……を介して供給されるエンベロープデ
ータEDとを乗算する。これにより、楽音データ
が1/Kにされると共にエンベロープが付与され
る。この乗算回路8における乗算結果は順次D/
A変換器9へ出力される。
そして、アドレスカウンタ17からエンドレス
ENADに対応するアドレスデータADDが出力さ
れると、エンドアドレス検出回路18がこれを検
出し、パルス信号EPをアドレスカウンタ17の
プリセツト端子PSへ出力する。このプリセツト
端子PSへパルス信号EPが供給されると、アドレ
スカウンタ17にリピートアドレスRPADがプ
リセツトされ、このリピートアドレスRPADに
対応したアドレスデータADDが波形メモリ15
へ供給される。これにより、波形メモリ15から
再び1周期部分Bの最初の楽音データが読出さ
れ、乗算回路8へ供給される。以後、アドレスカ
ウンタ17が再びクロツクパルスφをアツプカウ
ントし、したがつて、波形メモリ15内の1周期
部分Bの各楽音データが再び読出される。そし
て、アドレスカウンタ17からエンドアドレス
ENADに対応したアドレスデータADDが出力さ
れると、再度アドレスカウンタ17にリピートア
ドレスRPADがプリセツトされ、以下上記動作
が繰返えされる。
このようにして楽音形成が進行し、そして、エ
ンベロープカウンタ21から最終アドレスのアド
レスデータEADが出力されると、エンベロープ
メモリ20の最終アドレス内のデータEDn/K
(=0)が読出され、オアゲート29,29……
を介して乗算回路8へ供給される。これにより、
乗算回路8からデータ「0」が出力され、サウン
ドシステム10における楽音発生が停止する。ま
た、エンベロープカウンタ21から最終アドレス
のアドレスデータEADが出力されると、最終ア
ドレス検出回路22がこれを検出し、検出信号
LPをオアゲート26を介してFF27のリセツト
端子Rへ供給する。これにより、FF27がリセ
ツトされ、その出力端子Qが“0”信号に立下
り、アンドゲート24が閉状態になる。アンドゲ
ート24が閉状態になり、クロツクパルスφ0
エンベロープカウンタ21へ供給されなくなる
と、以後、エンベロープカウンタ21が最終アド
レスのアドレスデータEADを連続的に出力する。
この結果、エンベロープメモリ20からは連続的
にデータ「0」が出力され、したがつて、乗算回
路8から連続的にデータ「0」が出力される。そ
して、発音指令スイツチ11が再度駆動される
と、再び上述した過程によつて楽音形成が行われ
る。なお、この第3図の回路において、クロツク
パルスφをアンドゲート(第1図のアンドゲート
3に対応する)を介してアドレスカウンタ17の
クロツク端子CKに供給するようにするとともに、
最終アドレス検出回路22から出力される検出信
号LPを反転して上記アンドゲートに入力するよ
うにして、第1図の実施例と同様に楽音の発音が
終了した後はアドレスカウンタ17のカウント動
作を停止させるようにするとよい。
このように、第3図に示す回路においては、ま
ず波形メモリ15内の立上り部Aの各楽音データ
が順次読出され、次いで1周期部分Bの各楽音デ
ータが繰返し読出される。一方、エンベロープジ
エネレータ19は、波形メモリ15から立上り部
Aの各楽音データが読出されている間はデータ
「1」を連続的に出力し、また、1周期部分Bの
各楽音データが読出されている間はエンベロープ
メモリ20内のエンベロープデータEDを順次出
力する。波形メモリ15から出力された楽音デー
タとエンベロープジエネレータ19の出力とは乗
算回路8において乗算され、D/A変換器9にお
いてアナログ信号に変換され、サウンドシステム
10へ供給される。これにより、サウンドシステ
ム10から楽音が発生する。
以上がこの発明の第2の実施例の詳細である。
なお、この実施例においても前述した第1の実施
例と同様に1楽音しか発生できないが、複数の楽
音を発生したい場合は、第1の実施例の場合と同
様に第3図に示す回路を複数個設ければよい。
また、この第2の実施例あるいは前述した第1
の実施例は急激に減衰する楽音、すなわち、シン
バル音のような打楽器音の楽音形成に好適である
が、打楽器音以外の楽音形成に適用することも勿
論可能である。例えばピアノ音を形成する場合
は、予め波形メモリ1(15)にピアノ音の楽音波
形を記憶させておき、この記憶させた楽音波形を
鍵盤の各キーの操作に応じて読出すようにすれば
よい。この場合、各キーに対応して第1図(第3
図)に示す回路を設け、各波形メモリ1(15)内
に各々各キーの音高に対応する楽音波形を記憶さ
せておいてもよいし、あるいは、第1図(第3
図)に示す回路を各キー共通として用い、アドレ
スカウンタ2(17)に入力するクロツクパルスφ
の周波数を押圧キーの音高に対応して変えるよう
にしてもよい。なお、この場合にはキーの操作に
対応して得られるキーオン信号KONを微分回路
12に加えてスタートパルスSPを発生させるよ
うにする。
次に、この発明の第3の実施例について説明す
る。第5図はこの発明の第3の実施例の構成を示
すブロツク図である。この図に示す実施例は8種
類のリズム音を発生することができる電子楽器で
あり、波形メモリ40に予め8種類の楽音波形
(リズム音波形)を記憶させておき、回路各部を
時分割駆動することにより8種類のリズム音を同
時に発生し得るように構成したものである。な
お、楽音形成の基本的考え方は第3図に示す回路
と同じである。以下、まず第5図の各部の構成か
ら説明する。
第5図においてチヤンネルカウンタ41はクロ
ツクパルスφ1をカウントする8進のアツプカウ
ンタであり、そのカウント出力「0」〜「7」は
チヤンネル信号CHとして回路各部へ出力され
る。ここで、この実施例においてはチヤンネル信
号CH「0」〜「7」の各々が次の各リズム音に
対応している。
0:マラカス 4:ボンゴ 1:コンガ(高) 5:バスドラム 2:コンガ(低) 6:シンバル(1) 3:トムトム 7:シンバル(2) そして、第5図に示す回路各部はチヤンネル信
号CHが「0」〜「7」の場合に各々、上記各リ
ズム音の形成を行う。
波形メモリ40は、第6図に示すように8個の
記憶エリア40a〜40hを有して構成される
ROMであり、各記憶エリア内に各々8種類の楽
音波形が予め記憶されている。この場合、各記憶
エリア内に、楽音波形の立上り部Aおよび必要に
応じてK倍された1周期部分B(第2図ロ参照)
が各記憶エリアの先頭アドレス(以下、スタート
アドレスSTADと称す)から順次記憶されてい
ることは第3図の場合と同様である。
エンドアドレスメモリ42は波形メモリ40に
記憶されている8種類の楽音波形の各相対エンド
アドレスENADaが各々記憶されているROMで
ある。ここで、相対エンドアドレスENADaと
は、各楽音波形の実際のエンドアドレスENAD
(波形メモリ40の各記憶エリア40a〜40h
の最終アドレス)からスタートアドレスSTAD
を減算した値である。そして、このメモリ42は
チヤンネル信号CHによつて指定される楽音波形
の相対エンドアドレスENDaのデータを比較回路
43の入力端子Aへ出力する。
ランダムデータ発生回路44は値が+、−にラ
ンダムに変化するランダムデータRDを発生する
回路であり、そのエネーブル端子ENに“1”信
号が供給された場合は、ランダムデータRDを加
算回路45の一方の入力端子へ出力し、“0”信
号が供給された場合は、データ「0」を加算回路
45へ出力する。
リピートアドレスメモリ46は波形メモリ40
内の8種類の楽音波形の各相対リピートアドレス
RPADaが各々記憶されているROMである。こ
こで、相対リピートアドレスRPADaとは、各楽
音波形の実際のリピートアドレスRPADからス
タートアドレスSTADを減算した値である。そ
して、このメモリ46はチヤンネル信号CHによ
つて指定される楽音波形の相対リピートアドレス
RPADaのデータを加算回路45の他方の入力端
子および比較回路57の入力端子Bへ出力する。
また、このリピートアドレスメモリ46には、ラ
ンダムデータ発生回路44を制御するコントロー
ル信号RCが各リズム音に対応して“1”または
“0”で記憶されている。そして、このコントロ
ール信号RCはチヤンネル信号CHに基づいて読出
され、ランダムデータ発生回路44のエネーブル
端子ENへ供給される。なお、このコントロール
信号RCは、リズム音によつてランダムデータRD
を発生させた方が好ましい場合と、発生させない
方が好ましい場合とがあることを考慮して付加さ
れたもので、例えばシンバル音の場合はこのコン
トロール信号RCが“1”信号となる(ランダム
データRDがランダムデータ発生回路44から出
力される)。
スタートアドレスメモリ47は波形メモリ40
内の各楽音波形のスタートアドレスSTADを
各々記憶しているROMであり、チヤンネル信号
CHによつて指定される楽音波形のスタートアド
レスSTADのデータを加算回路48の他方の入
力端子へ出力する。
加算回路45はランダムデータ発生回路44の
出力と相対リピートアドレスRPADaのデータと
を加算し、この加算結果をリピートデータRPD
としてアドレスデータ発生回路50の端子T1
出力する。
アドレスデータ発生回路50は第3図に示すア
ドレスカウンタ17に対応するもので、第7図に
示すように加算回路51と、セレクタ52と、ゲ
ート回路53と、シフトレジスタ54と、インバ
ータ55とから構成されている。この場合、加算
回路51はシフトレジスタ54の出力に「1」を
加算する回路、セレクタ52はその入力端子Aへ
供給されるデータと入力端子Bへ供給されるデー
タのいずれか一方をそのセレクト端子SAへ供給
される信号に基づいて択一的に出力する回路、ゲ
ート回路53はそのエネーブル端子ENへ“1”
信号が供給された場合に開状態、“0”信号が供
給された場合に閉状態となるゲート回路、また、
シフトレジスタ54はクロツクパルスφ1によつ
て各ステージ内のデータがシフトされる8ステー
ジのシフトレジスタである。そして、シフトレジ
スタ54の出力が端子T2を介して出力され、ア
ドレスデータADDaとして比較回路43の入力端
子B、加算回路48の一方の入力端子および比較
回路57の入力端子Aへ各々供給される。
比較回路43は相対エンドアドレスENADaの
データと、アドレスデータADDaとを比較し、両
者が一致した時一致信号EQをアドレスデータ発
生回路50の端子T3へ出力する。加算回路48
はアドレスデータADDaとスタートアドレス
STADのデータとを加算し、この加算結果をア
ドレスデータADDとして波形メモリ40のアド
レス端子ATへ出力する。比較回路57はアドレ
スデータADDaと相対リピートアドレスRPADa
のデータとを比較し、両者が一致した時一致信号
EQ2をエンベロープジエネレータ58へ出力す
る。
リズムパターン発生回路60は各リズム音に対
応して8種類のリズムパルスを発生する回路であ
り、各リズムパルスのパターン(リズムパター
ン)はリズムセレクタ61によつて設定されるリ
ズムの種類(例えば、ワルツ、ルンバ、マンボ
等)によつて決定され、また、リズムスイツチ6
2のオン/オフによつて各リズムパルスの発生/
停止が共に供給される。そして、発生した各リズ
ムパルスはチヤンネル信号CHに応じて時分割で
出力される。すなわち、チヤンネル信号CHが
「0」の場合はマラカス音のリズムパルスが、
「1」の場合はコンガ(高)音のリズムパルスが、
……、「7」の場合はシンバル(2)音のリズムパル
スが各々出力される。
エンベロープジエネレータ58は第3図に示す
エンベロープジエネレータ19に対応するもの
で、その詳細を第8図に示す。この図において、
符号65,66は各々、各ステージ内のデータが
クロツクパルスφ1によつてシフトされる8ステ
ージ/1ビツト(各ステージ=1ビツト)のシフ
トレジスタである。発振器68はパルス幅8φ1
周期8φ1×nのパルス信号(“1”信号)を発生
する回路であり、そのエネーブル端子ENへ
“1”信号が供給されている場合は、発生したパ
ルス信号を加算回路69の一方の入力端子の
LSB(最小位ビツト)端子へ出力し、エネーブル
端子ENへ“0”信号が供給されている場合は、
“0”信号を出力する。加算回路69はシフトレ
ジスタ70の出力と、発振器68の出力とを加算
するもので、その出力はゲート回路71を介して
シフトレジスタ70へ供給される。なお、この加
算回路69の一方の入力端子のLSB端子以外の
端子は接地されている。すなわち、この加算回路
69は、発振器68の出力が“1”信号の場合に
は、シフトレジスタ70の出力にデータ「1」を
加算し、“0”信号の場合にはデータ「0」を加
算する回路である。
シフトレジスタ70は各ステージ内のデータが
クロツクパルスφ1によつてシフトされるレジス
タであり、その出力はアドレスデータEADとし
てエンベロープメモリ75のアドレス端子AT1
へ供給されると共に、加算回路69の他方の入力
端子および最終アドレス検出回路72へ各々供給
される。最終アドレス検出回路72は、シフトレ
ジスタ70からデータ“11……11”が出力された
時これを検出し、“1”信号をインバータ73の
入力端子へ供給する。しかして、上述した各部6
8〜73によつて、時分割駆動によるエンベロー
プカウンタ74(第3図に示すエンベロープカウ
ンタ21に対応)が構成される。
エンベロープメモリ75(ROM)は第3図に
示すエンベロープメモリ20に対応するもので、
第9図に示すように8個の記憶エリア75a〜7
5hを有して構成され、各記憶エリア75a〜7
5h内に各々8種類のリズム音に対応するエンベ
ロープデータEDが記憶されている。この場合、
各記憶エリア75a〜75hの各先頭番地には
各々エンベロープデータEDの最大値EDmax(第
4図)をKで割つた値EDmax/Kが記憶され、
以下、各エリア75a〜75hに各々、ED1
K、ED2/K……なるエンベロープデータが記憶
され、また、各記憶エリア75a〜75hの最終
アドレスにはデータ「0」が記憶されている。な
お、EDmaxは各リズム音共同一であるが、ED1
ED2……は勿論各リズム音毎に異なる値となる。
このエンベロープメモリ75はそのアドレス端子
AT1へ供給されるアドレスデータEADおよびア
ドレス端子AT2へ供給されるチヤンネル信号CH
によつてアドレスされる。すなわち、チヤンネル
信号CHによつて記憶エリア75a〜75hのい
ずれかが指定され、アドレスデータEADによつ
て各記憶エリア75a〜75h内のアドレスが指
定される。例えば、チヤンネル信号CHが「3」
で、アドレスデータEADが「0」の場合は、エ
リア75dの先頭アドレスが指定される。そし
て、上述したアドレス指定によつて読出されたエ
ンベロープデータEDはオアゲート回路76およ
び端子T1を介して乗算回路80(第5図)の他
方の入力端子へ供給される。なお、このエンベロ
ープメモリ75のエネーブル端子ENへ“1”信
号が供給されている場合は、各データの読出しが
行われるが、“0”信号が供給されている場合は、
データ「0」が出力される。
乗算回路80は波形メモリ40の出力とエンベ
ロープジエネレータ58の出力とを乗算し、この
乗算結果を累算器81へ出力する。
累算器81ひチヤンネル信号CHが「0」〜
「7」の間乗算回路80の出力を順次累算し、そ
して、この累算結果をラツチし、ラツチしたデー
タをD/A変換器82へ出力する。次いで、累算
結果をクリアして再びチヤンネル信号CHが
「0」〜「7」の間乗算回路80の出力を累算し
てこの累算結果をラツチし、ラツチしたデータを
D/A変換器82へ出力し、以下、上記動作を繰
返す。D/A変換器82は累算器81の出力をア
ナログ信号に変換し、増幅器83を介してスピー
カ84へ供給する。
次に、第5図〜第9図に示す回路の動作を説明
する。
まず、電源が投入されると、クロツクパルス
φ1が回路各部へ供給されると共に、イニシヤル
クリア回路(図示略)からクロツクパルスφ1
8周期より長いパルス幅を有するイニシヤルクリ
ア信号IC(“1”信号)が出力される。そして、
このイニシヤルクリア信号ICがオアゲート87,
88(第5図)を介してアドレスデータ発生回路
50の端子T5へ供給されると共に、オアゲート
87を介してエンベロープジエネレータ58の端
子T3へ供給され、さらに、エンベロープジエネ
レータ58の端子T4へも供給される。アドレス
データ発生回路50の端子T5へイニシヤルクリ
ア信号IC(“1”信号)が供給されると、インバ
ータ55(第7図)から“0”信号が出力され、
ゲート回路53のエネーブル端子ENへ供給され
る。これにより、ゲート回路53が閉状態とな
り、したがつて、ゲート回路53の出力が「0」
となり、シフトレジスタ54の各ステージが全て
クリアされる。また、エンベロープジエネレータ
58の端子T3へイニシヤルクリア信号ICが供給
されると、インバータ90(第8図)から“0”
信号が出力され、アンドゲート91の一方の入力
端へ供給される。これにより、アンドゲート91
から“0”信号が出力され、オアゲート92の他
方の入力端へ供給される。この時、オアゲート9
2の一方の入力端へは、比較回路57(第5図)
から“0”信号が供給されており、したがつてオ
アゲート92から“0”信号が出力され、シフト
レジスタ66の入力端へ供給される。これによ
り、シフトレジスタ66の各ステージがクリアさ
れ、その出力端から“0”信号が出力される。シ
フトレジスタ66から“0”信号が出力され、こ
の“0”信号がゲート回路71のエネーブル端子
ENへ供給されると、ゲート回路71が閉状態と
なり、同ゲート回路71からデータ「0」が出力
され、ジフトレジスタ70の入力端へ供給され
る。これにより、シフトレジスタ70の全ステー
ジがクリアされる。また、シフトレジスタ66か
ら“0”信号が出力され、この“0”信号がエン
ベロープメモリ75のエネーブル端子ENへ供給
されると、エンベロープメモリ75がデイスエー
ブル状態となり、その出力端からデータ「0」が
出力される。
また、エンベロープジエネレータ58の端子
T4へイニシヤルクリア信号ICが供給されると、
オアゲート93(第8図)から“1”信号が出力
され、シフトレジスタ65の入力端へ供給され
る。これにより、シフトレジスタ65の各ステー
ジに“1”が読込まれ、その出力端から“1”信
号が出力される。シフトレジスタ65の出力端か
ら“1”信号が出力され、この“1”信号がオア
ゲート94を介してオアゲート回路76のインバ
ータ96の入力端へ供給されると、インバータ9
6から“0”信号が出力され、オアゲート97,
97……の各一方の入力端へ供給される。この
時、オアゲート97,97……の各他方の入力端
へは各々、エンベロープメモリ75から“0”信
号が供給されており、したがつて、オアゲート回
路76からデータ「0」が出力され、端子T1
介して乗算回路80の他方の入力端へ供給され
る。これにより、乗算回路80の出力が「0」と
なる。(スピーカ84から楽音が発生することは
ない。) なお、イニシヤルクリア信号ICが“0”信号
に戻ると、インバータ90(第8図)から“1”
信号が出力され、アンドゲート95,91の各入
力端へ供給される。これにより、以後、シフトレ
ジスタ65の各ステージ内のデータが、シフトレ
ジスタ65の出力端→アンドゲート95→オアゲ
ート93→シフトレジスタ65の入力端なる経路
で循環保持される。シフトレジスタ66内のデー
タについても同様である。
他方、リズムスイツチ62(第5図)がオフ状
態にあるとすると、インバータ99の入力端へ
“0”信号が供給され、したがつて、インバータ
99から“1”信号が出力され、オアゲート88
を介してアドレスデータ発生回路50の端子T5
へ供給される。これにより、ゲート回路53(第
7図)のエネーブル端子ENへ“0”信号が供給
され、ゲート回路53からデータ「0」が出力さ
れる。すなわち、リズムスイツチ62がオフ状態
にある間はシフトレジスタ54の各ステージがい
ずれもクリア状態にある。
次に、操作者がリズムスイツチ62をオン状態
とすると、リズムパターン発生回路60において
リズムセレクタ61の出力によつて決定されるリ
ズムに従つて8種類のリズムパルスが発生し、チ
ヤンネル信号CHに基づいて順次時分割で出力さ
れる。
いま、第10図に示す時刻t00においてチヤン
ネルカウンタ41からチヤンネル信号CH「0」
が出力されたとすると、リズムパターン発生回路
60からマラカス音のリズムパルスが出力され
る。ここで、このマラカス音のリズムパルスが時
刻t00〜t01の間“0”信号にあつたとすると、マ
ラカス音の形成は行われないが、“1”信号であ
つたとすると、以下に述べる過程により、マラカ
ス音の楽音形成が行われる。
すなわち、時刻t00〜t01においてリズムパター
ン発生回路60から“1”信号が出力されると、
この“1”信号がオアゲート87,88を介して
アドレスデータ発生回路50の端子T5へ供給さ
れると共に、オアゲート87を介してエンベロー
プジエネレータ58の端子T3へ供給される。ア
ドレスデータ発生回路50の端子T5へ“1”信
号が供給されると、インバータ55(第7図)か
ら“0”信号が出力され、したがつてゲート回路
53からデータ「0」が出力され、このデータ
「0」がシフトレジスタ54の入力端へ供給され
る。このデータ「0」は時刻t01におけるクロツ
クパルスφ1によつてシフトレジスタ54に読込
まれ、この読込まれたデータ「0」が次にチヤン
ネル信号CHが「0」となる時刻t10〜t11において
シフトレジスタ54の出力側から出力される。そ
して、この出力されたデータ「0」が加算回路5
1の他方の入力端へ供給されると共に、アドレス
データADDaとして加算回路48(第5図)の一
方の入力端へ供給される。この時、チヤンネル信
号CHは「0」状態にあり、したがつて、加算回
路48の他方の入力端へは、スタートアドレスメ
モリ47から波形メモリ40の記憶エリア40a
のスタートアドレスSTAD(すなわち、マラカス
音のスタートアドレス)のデータが供給されてい
る。この結果、加算回路48からマラカス音のス
タートアドレスSTADのデータが出力され、ア
ドレスデータADDとして波形メモリ40のアド
レス端子ATへ供給される。これにより、波形メ
モリ40からマラカス音の最初の楽音データが出
力され、乗算回路80の一方の入力端へ供給され
る。
一方、時刻t10〜t11において加算回路51(第
7図)の他方の入力端へデータ「0」が供給され
ると、加算回路51からデータ「1」が出力さ
れ、セレクタ52の入力端子Bへ供給される。こ
の時、セレクタ52のセレクト端子SAへは比較
回路43がら“0”信号が供給されており、した
がつて、入力端子Bへ供給されたデータ「1」が
セレクタ52から出力され、ゲート回路53の入
力端へ供給される。この時、端子T5へは“0”
信号が供給されており、ゲート回路53のエネー
ブル端子ENへ“1”信号が供給されている。し
たがつてゲート回路53が開状態にあり、セレク
タ52から出力されたデータ「1」がシフトレジ
スタ54の入力端へ供給される。そして、このデ
ータ「1」が時刻t11においてシフトレジスタ5
4に読込まれ、次にチヤンネル信号CHが「0」
となる時刻t20〜t21においてシフトレジスタ54
から出力される。この時刻t20〜t21において、ス
タートアドレスメモリ47からはマラカス音のス
タートアドレスSTADのデータが出力される。
この結果、加算回路48がらアドレスデータ
ADDとして、(マラカス音のスタートアドレス)
+1なるデータが波形メモリ40へ出力され、こ
れにより、波形メモリ40からマラカス音の第2
番目の楽音データが読出される。
また、シフトレジスタ54からデータ「1」が
出力されると、加算回路51の出力がデータ
「2」となり、このデータ「2」がセレクタ52
およびゲート回路53を介してシフトレジスタ5
4の入力端へ供給される。そして、このデータ
「2」が時刻t21においてシフトレジスタ54に読
込まれ、次にチヤンネル信号CHが「0」となる
時刻t30〜t31においてシフトレジスタ54から出
力される。
以下同様にして、チヤンネル信号CHが「0」
になる毎にマラカス音の楽音データが順次波形メ
モリ40から読出され、乗算回路80へ供給され
る。そして、時刻tk0〜tk1の間(チヤンネル信号
CH=0)においてシフトレジスタ54からマラ
カス音の相対リピートアドレスと同一のデータが
出力されたとする。この時、リピートアドレスメ
モリ46からはマラカス音の相対リピートアドレ
スRPADaのデータが出力されており、したがつ
て、時刻tk0〜tk1において比較回路57の両入力
端子A、Bの各データが一致し、比較回路57か
ら一致信号EQ2(“1”信号)が出力され、エンベ
ロープジエネレータ58の端子T2へ供給される。
なお、この一致信号EQ2の機能については後に説
明する。
以下、更に波形メモリ40のマラカス音の楽音
データの読出しが進行し、そして、時刻tn0〜tn1
の間(チヤンネル信号CH=0)においてシフト
レジスタ54からマラカス音の相対エンドアドレ
スに等しいデータが出力されたとする。この時、
エンドアドレスメモリ42からはマラカス音の相
対エンドアドレスENADaのデータが出力されて
おり、したがつて、比較回路43の両入力端子
A、Bのデータが一致し、比較回路43から一致
信号EQ1(“1”信号)がセレクタ52(第7図)
の端子SAへ出力される。時刻tn0〜tn1において、
セレクタ52の端子SAへ一致信号EQ1が供給さ
れると、セレクタ52の入力端子Aへ供給されて
いる加算回路45の出力(リピートデータRPD)
がセレクタ52から出力される。ここで、時刻
tn0〜tn1(チヤンネル信号CH=0)におけるリピ
ートデータRPDは、 (マラカス音の相対リピートア
ドレス)+(ランダムデータRD) であり、このリピートデータRPDがセレクタ5
2から出力され、ゲート回路53を介してシフト
レジスタ54の入力端へ供給される。そして、こ
のリピートデータRPDが時刻tn1においてシフト
レズシタ54に読込まれ、次にチヤンネル信号
CHが「0」となる時刻t(n+1)0〜t(n+1)1においてシ
フトレジスタ54から出力される。以下、前述し
た場合と同様にして、チヤンネル信号CHが
「0」になる毎に波形メモリ40からマラカス音
の楽音データ(この場合、第2図ロに示す1周期
部分Bの楽音データ)順次読出される。そして、
シフトレジスタ54から再びマラカス音の相対エ
ンドアドレスと同一のデータが出力されると、再
びリピートデータRPDがシフトレジスタ54に
読込まれ、以下、上記動作が繰返えされる。
一方、前述した時刻t00〜t01の間においてリズ
ムパターン発生回路60から“1”信号が出力さ
れ、この“1”信号がオアゲート87を介してエ
ンベロープジエネレータ58の端子T3へ供給さ
れると、インバータ90(第8図)の出力が
“0”信号となり、この結果、アンドゲート95,
91の出力が共に“0”信号となる。この時、イ
ニシヤルクリア信号ICおよび一致信号EQ2は共に
“0”信号にあり、したがつてオアゲート93,
92から“0”信号が出力され、シフトレジスタ
65,66の各入力端へ供給される。そして、こ
れらの“0”信号は各々時刻t01においてシフト
レジスタ65,66内に読込まれ、時刻t10〜t11
の間(チヤンネル信号CH=0)シフトレジスタ
65,66から出力される。シフトレジスタ6
5,66から各々“0”信号が出力されると、オ
アゲート94から“0”信号が出力され、したが
つて、インバータ96から“1”信号が出力され
る。この結果、オアゲート回路76からデータ
“11……11”(10進数の「1」)が出力され、端子
T1を介して乗算回路80の他方の入力端へ供給
される。この時、前述したように乗算回路80の
一方の入力端へはマラカス音の最初の楽音データ
が供給されている。したがつて、乗算回路80の
他方の入力端へデータ「1」が供給されると、乗
算回路80から、 (マラカス音の最初の楽音データ)×「1」 なるデータが出力され、累算器81へ供給され
る。以後、チヤンネル信号CHが「0」になる毎
にシフトレジスタ65,66から各々“0”信号
が出力され、したがつて、チヤンネル信号CHが
「0」になる毎に、乗算回路80から、 (マラカス音の楽音データ)×「1」 なるデータが出力され、累算器81へ供給され
る。
そして、時刻tk0〜tk1の間において、比較回路
57から一致信号EQ2(“1”信号)が出力され、
オアゲート92(第8図)の一方の入力端へ供給
されると、オアゲート92から“1”信号が出力
され、シフトレジスタ66の入力端へ供給され
る。この“1”信号は、時刻tk1においてシフト
レジスタ66に読込まれ、時刻t(k+1)0〜t(k+1)1の間
(チヤンネル信号CH=0)においてシフトレジ
スタ66から出力される。以後、チヤンネル信号
CHが「0」になる毎にシフトレジスタ66から
“1”信号が出力される。時刻t(k+1)0〜t(k+1)1にお
いてシフトレジスタ66から“1”信号が出力さ
れ、この“1”信号がオアゲート94を介してイ
ンバータ96の入力端へ供給されると、インバー
タ96の出力端から“0”信号が出力される。ま
た、シフトレジスタ66から“1”信号が出力浮
され、この“1”信号がゲート回路71のエネー
ブル端子ENおよびエンベロープメモリ75のエ
ネーブル端子ENへ各々供給されると、ゲート回
路71が開状態、エンベロープメモリ75がエネ
ーブル状態となる。ところで、この時点において
シフトレジスタ70からはデータ「0」が出力さ
れており、このデータ「0」がエンベロープメモ
リ75のアドレス端子AT1へ供給されている。
なお、シフトレジスタ70内のデータが変化する
のは、以下に述べるように、この時点以降であ
る。また、エンベロープメモリ75のアドレス端
子AT2へはチヤンネル信号CH「0」が供給され
ている。したがつて、時刻t(k+1)0〜t(k+1)1の間にお
いてエンベロープメモリ75がエネーブル状態に
なると、エンベロープメモリ75から記憶エリア
75a内のマラカス音の最初のエンベロープデー
タEDが読出され、オアゲート回路76および端
子T1を介して乗算回路80の他方の入力端へ供
給される。
一方、シフトレジスタ70から出力されたデー
タ「0」は加算回路69の他方の入力端へ供給さ
れる。ところで、この時点(時刻t(k+1)0〜t(k+1)1
において、最終アドレス検出回路72の出力は
“0”信号にあり、したがつてインバータ73か
ら“1”信号が発振器68のエネーブル端子EN
へ出力されており、発振器68において発生した
パルス信号が加算回路69の一方の入力端へ供給
されている。ここで、時刻t(k+1)0〜t(k+1)1における
発振器68の出力パルスが“0”信号にあるとす
ると、加算回路69の出力はデータ「0」とな
り、このデータ「0」がゲート回路71を介して
シフトレジスタ70の入力端へ供給される。そし
て、このデータ「0」が時刻t(k+1)1においてシフ
トレジスタ70に読込まれ、時刻t(k+2)0〜t(k+2)1
間(チヤンネル信号CH=0)においてシフトレ
ジスタ70から出力される。この時刻t(k+2)0
t(k+2)1の間においてシフトレジスタ66の出力は
“1”信号にあり、したがつて前述した場合と同
様にエンベロープメモリ75からマラカス音の最
初のエンベロープデータEDが読出され、乗算回
路80へ供給される。以後、発振器68の出力パ
ルスが“1”信号に立上るまでチヤンネル信号
CH「0」において上記動作が繰返えされる。
そして、発振器68の出力パルスが“1”信号
に立上がると、加算回路69においてシフトレジ
スタ70の出力「0」に「1」が加算され、この
加算結果「1」がゲート回路71を介してシフト
レジスタ70の入力端へ供給され、シフトレジス
タ70に読込まれる。以後、チヤンネル信号CH
が「0」になる毎にシフトレジスタ70からデー
タ「1」が出力され、したがつて、エンベロープ
メモリ75からマラカス音の第2番目のエンベロ
ープデータEDが読出され、乗算回路80へ供給
される。そして、発振器68の出力が再度“1”
信号に立上ると、加算回路69からデータ「2」
が出力され、このデータ「2」がシフトレジスタ
70に読込まれる。これにより、以後、チヤンネ
ル信号CH「0」においてマラカス音の第3番目
のエンベロープデータEDが読出され、乗算回路
80へ供給され、以下、上記動作が繰返えされ
る。
このように、第8図に示すエンベロープジエネ
レータ58は、チヤンネル信号CH「0」におい
て、エンベロープメモリ75内のマラカス音のエ
ンベロープデータEDを、順次、クロツクパルス
φ、より遅い周期で読出し、乗算回路80へ出力
する。このように構成している理由は、エンベロ
ープの変化を楽音データの変化ほど微細にする必
要がないからである。
そして、シフトレジスタ70の出力(チヤンネ
ル信号CH=0における出力)が順次増加し、シ
フトレジスタ70からデータ“11……11”(最終
アドレス)が出力されると、最終アドレス検出回
路72がこれを検出し、“1”信号をインバータ
73の入力端へ供給する。これにより、発振器6
8のエネーブル端子ENへ“0”信号が供給さ
れ、発振器68から“0”信号が加算回路69の
一方の入力端へ供給され、シフトレジスタ70の
入力端へデータ“11……11”が供給される。以
後、チヤンネル信号CH「0」になる毎に、シフ
トレジスタ70からデータ“11……11”が出力さ
れ、したがつて、エンベロープメモリ75の記憶
エリア75aの最終アドレス内のデータ「0」が
あ乗算回路80へ供給される。そして、この状態
が、チヤンネル信号CH「0」においてリズムエ
パターン発生回路60から次の“1”信号が出力
されるまで、すなわち、マラカス音の次のリズム
パルス(“1”信号が)リズムパターン発生回路
60から出力されるまで続く。
このように、チヤンネル信号CH「0」におい
てリズムパターン発生回路60から“1”信号が
出力され、この“1”信号がエンベロープジエネ
レータ58の端子T3へ供給されると、エンベロ
ープジエネレータ58からデータ「1」が出力さ
れ、乗算回路80の他方の入力端へ供給される。
この状態は比較回路57から一致信号EQ2(“1”
信号が出力されるまで続く。この間、波形メモリ
40からは、マラカス音の楽音波形の立上り部A
(第2図ロ参照)の楽音データが読出され、乗算
回路80へ順次出力される。そして、比較回路5
7から一致信号EQ2が出力されると、以後、エン
ベロープメモリ75内のマラカス音のエンベロー
プデータEDがクロツクパルスφ1より遅い周期で
読出され。順次乗算回路80へ供給される。この
間、波形メモリ40からはマラカス音の楽音波形
の1周期部分B(第2図ロ参照)の各楽音データ
が繰返し読出され、乗算回路80へ出力される。
ここで、繰返し読出される1周期部分Bの先頭の
アドレス(リピートアドレス)が、ランダムデー
タRDによつて繰返しのたびに変更(アドレス修
飾)される。そして、エンベロープメモリ75の
記憶エリア75aの最終アドレス内のデータ
「0」が読出されると、以後、このデータ「0」
が連続して乗算回路80へ供給される。なお、デ
ータ「0」が乗算回路80へ供給されている状態
においてマラカス音の楽音発生が行われないこと
は勿論である。
以上がチヤンネル信号CH「0」における第5
図に示す回路の動作である。このような動作はチ
ヤンネル信号CHが「1」、「2」……「7」にお
いても各々行われ、この結果、チヤンネル信号
CH「1」においてはコンガ(高)音の楽音デー
タが、チヤンネル信号CH「2」においてはコン
ガ(低)音の楽音データが、……、チヤンネル信
号CH「7」においてはシンバル(2)音の楽音デー
タが各々乗算回路80から出力される。そして、
出力された各楽音データは累算器81によつて累
算され、D/A変換器82によつてアナログ信号
に変換され、増幅器83を介してスピーカ84へ
出力される。
なお、上述した実施例においては、相対リピー
トアドレスRPADaをランダムデータRDによつ
てアドレス修飾しているが、この理由は次の通り
である。すなわち、1周期部分Bを波形メモリ4
0から繰返し読出す場合に、相対リピートアドレ
スRPADaのみに基づいて読出すと、再生楽音波
形に規則性が生じ、この結果、特にシンバル音の
ようにノイズ系の楽音の場合は、再生楽音が自然
楽器の楽音と異なるものとなつてしまう。そこで
この実施例においては、相対リピートアドレス
PRADaをランダムデータRDによつてアドレス
修飾し、これにより再生楽音波形の規則性を除去
して再生楽音をより自然楽器の楽音に近ずけてい
る。
以上詳述したように、この発明によれば楽音波
形の一部(小振幅部分)を予めK倍にして波形メ
モリに記憶させ、楽音形成時においては前記波形
メモリから読出した楽音波形の一部を1/Kにし
て楽音形成を行うようにしたので、波形メモリの
容量を大きくせず、したがつて低コストで、か
つ、楽音波形の小振幅部分についても充分な分解
能を得ることができる効果があり、特に打楽器音
のように急激に減衰する楽音の形成に用いて好適
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示す
ブロツク図、第2図イは楽音波形の一例を示す波
形図、同図ロはイに示す楽音波形の部分DをK倍
にした波形を示す図、第3図はこの発明の第2の
実施例の構成に示すブロツク図、第4図はエンベ
ロープ波形の一例を示す図、第5図はこの発明の
第3の実施例の構成を示すブロツク図、第6図〜
第8図は各々第3の実施例における波形メモリ4
0、アドレスデータ発生回路50、エンベロープ
ジエネレータ58の詳細を示すブロツク図、第9
図は第8図におけるエンベロープメモリ75の詳
細を示す図、第10図イ,ロは各々第5図におけ
るクロツクパルスφ1およびチヤンネル信号CHを
示すタイミングチヤートである。 1,15,40……波形メモリ、7……係数メ
モリ、8,80……乗算回路、19,58……エ
ンベロープジエネレータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 振幅エンベロープが徐々に変化する楽音に対
    応して複数周期分の楽音波形をデイジタルデータ
    で波形メモリに記憶させ、この記憶させた楽音波
    形を読出して楽音を形成する楽音形成方法におい
    て、前記振幅エンベロープが徐々に変化する楽音
    の小振幅部分に対応する楽音波形部を予めK倍に
    して前記波形メモリに記憶させ、楽音形成時にお
    いては前記波形メモリから読出した前記小振幅部
    分に対応する楽音波形部を1/Kにして楽音形成
    を行うことを特徴とする楽音形成方法。
JP57167971A 1982-09-27 1982-09-27 楽音形成方法 Granted JPS5957292A (ja)

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