JPH0361257A - デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置 - Google Patents

デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置

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JPH0361257A
JPH0361257A JP19263789A JP19263789A JPH0361257A JP H0361257 A JPH0361257 A JP H0361257A JP 19263789 A JP19263789 A JP 19263789A JP 19263789 A JP19263789 A JP 19263789A JP H0361257 A JPH0361257 A JP H0361257A
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/413Supporting web roll
    • B65H2301/4137Supporting web roll on its outer circumference

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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はロール状に巻き取られたシート材の巻きぐせを
矯正するためのデカール機構及び前記デカール機構を有
する記録装置に関する。
〈従来の技術〉 今日、ファクシミリやプリンタ等の事務機器が広く普及
しているが、これら装置の記録系には一般に長尺の記録
シートを巻芯に巻き付けたロールシートを使用している
このシート材はロール状に巻き付けられていることから
巻きぐせ(以下「カール」という)が付き易く、カール
したシート材は搬送する際にジャムを生じ易くなる。こ
のため前記カールを除去或いは軽減するために前記ロー
ルシートを用いる記録装置の多くはデカール機構を設け
ている。
前記デカール機構の一例としては、例えば第9図に示す
ように構成したものがある。これは本体51と蓋体52
をビン53によって開閉可能に構成し、一方の本体51
内にロールホルダー54、プラテンローラ55、カッタ
ー56を設け、他方の蓋体52にデカールシャフト57
と記録へラド58を設けて構成している。
前記第9図に示す装置にあっては、シート材59をロー
ル状に巻いたシートロール59aを装填し、プラテンロ
ーラ55の回転によってシート材59を搬送すると共に
、記録ヘッド58で画像を形成して装置外へ排出するも
のであり、このシート材59はデカールシャフト57を
通過する際に、カールと逆方向に折り曲げられるときに
カールが軽減されるものである。
また第10図に示すデカール機構は、さらにガイドシャ
フト60を設けて、デカールシャフト57に対するシー
ト材59の巻付中心角αを一定に保ったもので、プラテ
ンローラ55及びガイドシャフト60を本体51側に取
付け、デカールシャフト57及び記録ヘッド58を蓋体
52側に取付けている;前記第10図に示す装置にあっ
ては、シート材59を本体51にセットする時に、同図
の二点鎖線で示す如くデカールシャフト57及び記録ヘ
ッド58を蓋体52と共にピン53を中心として上方に
回動させて本体51の上面を開放することが出来、シー
ト材59のセットが容易になっている。
ここで前記第9図や第10図に示すデカール機構では、
いずれも第11図に示すように半径Rのデカールシャフ
ト57に対するシート材59の巻付中心角αが大きいほ
どカールと逆方向に折り曲げら、カール矯正効果が大き
くなることが知られている。
〈発明が解決しようとした課題〉 しかし、前記第9図に示すデカール機構では、シート材
59を使用するにしたがってシートロール59aの径が
小さくなり、シート材59のデカールシャフト57に対
する巻付中心角αがα1からα5へと徐々に小さくなる
即ち、ロール径が小さくなってカールがきつくなり、本
来このカールを矯正するためにカール矯正効果が大きく
ならなければならないのに(巻付中心角が大きくならな
ければならないのに)、ロール径が小さくなるとシート
材59のカール除去効果が反対に小さくなってしまい(
巻付中心角が小さくなってしまい)、充分にカールを除
去出来ない欠点があった。
また、前記第11図に示すデカール機構では、蓋体52
の回転と共にデカールシャフト57も回転するので、本
体51例のガイドシャフト60はデカールシャフト57
の上方に取付けることが出来ない。このためシート材5
9のデカールシャフト57に対する巻付中心角αは最大
限約90″′にしか設定することが出来ず、カール矯正
効果が充分に得られない欠点があった。
この場合、カール矯正効果を高めるためには巻付中心角
αを更に大きくしなければならず、例えば第12図(a
)に示す如くデカールシャフト57の回転方向にガイド
シャフト60を設けなければならない。
しかしシート材59を本体51にセットするに際し蓋体
52を回転させたときに、デカールシャフトはガイドシ
ャフト60と干渉するため上方に回転させることが出来
ない。
このためデカールシャフト57及びガイドシャフト60
は本体51側に設けなければならないが、シート材59
のセット時にシート材59先端をデカールシャフト57
とガイドシャフト60との間を通過させてデカールシャ
フト57に巻き付けることが必要であり、シート材セン
ト作業が煩雑になってしまう不都合が生しる。
また、デカールシャフト57を蓋体52側に取付け、か
つシート材59のデカールシャフト57に対する巻付中
心角αを大きくするためには、第12図〜)に示す如く
デカールシャフト57をプラテンローラ55及びガイド
シャフト60から大きく離れた位置に設ける必要がある
が、このようにするとシート搬送経路が著しく長くなり
、ジャム等が発生し易い不都合が生しる。
本発明の目的は従来の前記課題を解決し、効果的にカー
ルを矯正し得る上に、シート搬送経路の構成が簡単であ
ると共にシート材のセット作業が容易であるデカール機
構及び前記デカール機構を有する記録装置を提供するこ
とにある。
〈課題を解決するための手段〉 前記課題を解決するための本発明の代表的な手段は、シ
ート材を搬送するための搬送手段と、前記シート材の搬
送をガイドするためのガイド部材と、前記搬送されるシ
ート材を屈曲ガイドするためのデカール部材と、前記ガ
イド部材とデカール部材の少なくとも一方を移動させる
ための移動手段と、前記シート材の屈曲が大きくなる方
向に前記移動手段を付勢するための付勢手段と、前記ガ
イド部材と前記デカール部材の何れか一方を装備して、
他方を装備した装置本体に対して開閉可能な蓋板を開閉
する開閉手段と、前記開閉手段に連動して前記蓋体の開
閉時に前記ガイド部材とデカール部材の少なくとも一方
を強制的に移動させる干渉防止部材とからデカールa構
を構成したことを特徴としてなる。
〈作用〉 前記手段にあっては、シート材を搬送するときに、移動
手段はシート材にかかるテンションと、付勢手段による
付勢力とが釣り合った状態で停止する。従って、前記テ
ンションが大きいときは前記移動手段に対する付勢力の
影響は小さく、該移動手段の動作量が小さくなるために
シート材の屈曲量は小さくなる。一方、前記テンション
が小さいときは前記と逆に移動手段の移動量が大きくな
ってシート材の屈曲量が大きくなる。これによりカール
強さに応したカール矯正が行われる。
また開閉手段により蓋体を開閉する際、該開閉手段に連
動して干渉防止手段がガイド部材とデカール部材の少な
くとも一方を強制的に移動させて離すようにしているた
め、シート材のデカール部材に対する巻付中心角を大き
く設定してもシート材のセット作業が煩雑にならず、ま
たシート搬送経路の構成が複雑になることもなく、ジャ
ム等のおそれがない。
また前記移動手段の付勢は付勢手段によって行われるた
めに、搬送手段には前記移動手段を動作させるための負
荷がかからない。
また前記ガイド部材とデカール部材の何れか一方を装置
本体に設け、他方を蓋体に設けることにより、蓋体を開
放するとガイド部材とデカール部材とが大きく離隔し、
シート材の装填を更に容易になし得るようになる。
また移動手段の移動力を付勢手段の移動手段に対する付
勢力よりも大きくすることにより、前記付勢手段の付勢
に抗してシート材が屈曲しない方向に移動手段を動作さ
せることが出来、搬送待機状態に於いてシート材を必要
以上にデカールしないようにすることが出来る。
また移動手段の駆動源の自己保持力をある程度大きくす
ることでガイド部材とデカール部材との関係を適切に保
持することが出来る。
更に前記デカール機構を設けて記録装置を構成し、搬送
手段と移動手段を同一の駆動源で動作させるようにする
と共に、カンタ−から記録手段までシート材を逆送する
よう前記駆動源を駆動したときに、移動手段が初期位置
に戻るようにすることで、記録待機状態には移動手段が
常に初期位置に位置するようになる。
更にまた前記駆動源の出力を、シート材を記録方向に搬
送する場合よりも前記記録方向と逆方向に搬送する場合
を大きく設定することにより、シート材を安定して搬送
することが可能となるものである。
〈実施例〉 次に前記手段をファクシミリ装置に適用した一実施例を
例示して説明する。
〔第一実施例〕
第1図はファクタξり装置の記録系の斜視説明図、第2
図はファクシミリ装置全体の断面説明図である。
このファクシミリ装置は第2図に示すようにデカール機
構Aを有する記録系Bと、原稿読み取り系Cとから構成
されている。
先ず第2図を参照して全体構成を概略説明すると、記録
系Bは装置本体lに上蓋としての蓋体2が軸3によって
開閉可能に構成されており、前記蓋体2は後述する係止
機構によって装置本体lに係止し得る如< fI或され
ている。また記録系装置本体lの奥側所定位置にはロー
ルホルダー4が設けられており、該ホルダー4にロール
状に巻きとられた感熱シート材5のロール5aが装填さ
れている。このシート材5は搬送手段を構成するプラテ
ンローラ6aの回転によって搬送され、このときデカー
ル機構Aを通過する際にシート材5はカール方向と逆方
向に折り曲げられることによりカールが矯正される。
前記カールが矯正されたシート材5は記録手段6に於い
て所定画像が形成され、記録後のシート材5はカンタ−
7によってカットされて排出ローラ8により排出スタッ
カ9へ排出される如く構成されている。
原稿読み取り系Cは前記蓋体2の上面に形成された原稿
載置台lOに複数枚の原稿11をセットし、読み取り操
作をすると前記セットした複数枚の原稿11のうち、下
から数枚の原稿11が予is送ローラ12a及びこれと
圧接する圧接部材12bで搬送され、分離ローラ13a
とこれに圧接する圧接部材13bとによって一枚ずつ分
離供給される如く構成されている。更に分離された原稿
11は搬送ローラ対14a、14b及び15a、15b
によって搬送される間に光源16で光照射され、その反
射光がミラー17及びレンズ18を介してCCD等の光
電変換素子19に至って電気信号に変換され、この信号
がコピーモードの場合は自己の記録系Bに伝達され、フ
ァクシミリモードの場合は他機の記録系に伝達される如
< is戒されている。尚、原稿読み取り系Cの下方位
置にはaS部りが装備されている。
次に前記ファクシミリ装置に於けるデカール機構Aを有
する記録系Bの各部の構成について詳細に説明する。
ロールホルダー4は、上部が開放された形状に形成され
、これが記録系装置本体1の奥側に配置されている。こ
のロールホルダー4にはシートロール5aが装填され、
このロール5aの外周面とホルダー4の内面とが接触す
ることで、摩擦抵抗を生ずる。即ち、シート材5が引き
出されるときにロール5aの径が大きく、ff1ffi
が重いときは大きな摩擦抵抗を生じ、シート材5が引き
出されてロール5aの重量が減少するにつれて前記摩擦
抵抗も減少する。この摩擦抵抗はシート材5が引き出さ
れるときの該シート材5にテンシづンを付与する作用を
もつものであり、摩擦抵抗の大小に比例して引き出され
るシート材5にかかるテンションも変化する。
前記シート材5に所定画像を記録するための記録手段6
の構成は、プラテンローラ6aと記録ヘッド6bとから
なる。プラテンローラ6aは硬質ゴム等の摩擦係数の高
い部材をローラ状に形成したものを装置本体1に回動可
能に取り付けたものであり、これを駆動源となるモータ
ー20で駆動するように構成している。即ち、第1図に
示すように、モーター20の回転力がモーター軸に固着
したギヤ21aから中間ギヤ21bを介してプラテンロ
ーラ6aのロール軸に固着したギヤ21cに伝達され、
プラテンローラ6aが回転する。このプラテンローラ6
aの回転によってシート材5が搬送され、前記プラテン
ローラ6aはシート材5の搬送手段も兼ねている。
記録へンド6bは画信号に応して前記シート材5を加熱
することにより、該シート材5に画像を形成するもので
あり、シート材5を介してプラテンローラ6aを押圧す
る如く構成されている。具体的には軸6c(第2図参照
)により蓋体2に回動可能に取り付けられ、この蓋体2
を閉したときに圧縮バネ6dによってプラテンローラ6
aを押圧する如く構成されている。従って、プラテンロ
ーラ6aと記録ヘッド6b間にシート材5を挿通した状
態でプラテンローラ6aが回転すると、シート材5が搬
送されるものである。
本実施例に於ける記録ヘッド6bはシート材5と接触す
る面に、通電により発熱する多数の発熱素子6b+をシ
ート材5の幅方向に配列した、所謂ライン型のサーマル
ヘッドを使用しており、前記発熱素子6b、へ画信号に
応じた通電を行うことによりシート材5を選択的に加熱
し、感熱シート材5を発色させて記録を行うものである
次にカッター7は本実施例では固定刃7aと駆動刃7b
とからなる回転穴カッターを使用している。具体的には
固定刃7aは装置本体lに固定されており、駆動刃7b
は軸7C・を中心として回動可能に取り付けられ、前記
駆動刃7bが駆動手段によって回動すると固定刃7aと
擦り合ってシート材5をカッ:・するものである(第2
図参照)。
尚、前記駆動刃7bはプラテンローラ6aを駆動するモ
ーター20で駆動するように構成しても良く、他の独立
したモーターで駆動するようにしても良い。
前記カッター7でカントされたシート材5は図示しない
駆動手段によって駆動する排出ローラ8でスタッカ9に
排出されるが、前記記録に用いられるシート材5は巻芯
5bに巻き付けられているために、シートロール5aか
ら引き出された状態ではカールが生じている。
前記カールはロール5aの径によって異なる。
例えばロール径が大きいときに発生するカールは第4図
(a)に示すカール高さhが小さく、ロール径が小さく
なると前記カール高さhは大きくなり、更には第4図(
ハ)に示すように丸まってしまう。
本実施例の装置にあっては前記カールはシート材5がデ
カール機構Aを通過する際に矯正される。
即ち、デカール部材となるデカールシャフト22に対し
てガイド部材となるガイドシャフト23の位置が移動可
能に構成され、シート材5が前記両シャフ)22.23
でガイドされる際にカール方向と逆方向に折り曲げられ
ることによりカール矯正されるものである。
ここでシート材5のデカールシャフト22に対する巻付
中心角αとカール高さhとの関係を第8図に示すグラフ
を参照して説明する。このグラフは厚さ65μmの感熱
記録紙を1インチ(25,4nuw)の巻芯5bに巻き
戻したシートロール5aを使用し、所定長さ(例えば2
1On+m )に切断して、これを平らな箇所において
カールによって持ち上がる端部の高さを測定した実験デ
ータを示している。
前記グラフから明らかなように巻付中心角αが90°付
近ではカール矯正効果はカール矯正を行わない場合(巻
付中心角α=0)と大差ないが、巻f−す中心角αを1
50〜180@程度にするとカールが充分に除去され、
シート材5は平らになる。
即ち、カールがきつく付くような場合にはシート材5の
デカールシャフト22に対する巻付中心角αが150”
〜180@程度必要となることが分かる。
本実施例では、前述の如くデカールシャフト22に対し
てガイドシャフト23を移動可能に構成することにより
、シート材5のデカールシャフト22に対する巻付中心
角αが150°〜180°程度まで得られるようになっ
ている。
またガイドシャフト23は後述する付勢手段によりシー
ト材5に付勢され、第5図(a)に示す如き大径ロール
5aを装填した場合と、第6図い)に示す如き小径ロー
ル5aを装填した場合とでデカール効果(カール矯正効
果)が異なるようになっている。
次に前記デカール機構Aの構成について具体的に説明す
る。
デカールシャフト22は第1図に示す如く蓋体2に固着
した左右一対の取付部材24に回動自在に取り付けられ
ている。前記取付部材24は蓋板2裏面に対して起立し
ていて、その間隔はシート材5の幅よりも大きく、後述
するガイドシャフト23の両端を支持するアームの間隔
よりも小さく形成されている。
このデカールシャフト22は例えば直径約4ffIll
+の金属シャフトにより形成され、第5図(a)及び第
6図(a)に示すように、蓋体2を閉したときの装置本
体lに対する位置が常に一定であり、このときの位置が
ロールホルダー4とプラテンローラ6aとの間であって
、且つシート材5のプラテンローラ6aへの導入角度が
あまり大きくならない位置に配設されている。
また前記デカールシャフト22と対向した装置本体1に
はロール5aから引き出されたシート材5をプラテンロ
ーラ6aまでガイドするためのガイド36が設けられて
いる。このガイド4aの一方端はプラテンローラ6aの
近傍まで延長されており、他方端はロールホルダー4と
一体となるように構成されている。
一方、ガイドシャフト23は移動手段により前記デカー
ルシャフト22の近傍において移動可能に構成されてい
る。このガイドシャフト23は例えば直径約4ms+の
金属シャフトにより形成されている。
また、移動手段の構成は第1図に示すように、装置本体
1に取り付けられた軸25に2個のアーム26が固着さ
れ、両アーム26の先端にガイドシャフト23が回動自
在に取り付けられ、軸25が回動するとアーム26が一
体的に回動し、これによってデカールシャフト22に対
するガイドシャフト23が移動可能となっている。
前記軸25は装置本体1に軸受27を介して回動可能に
取り付けられ、一方の軸端にはクラッチギヤ28、バネ
クラッチ29及びクランク30が取り付けられ、軸25
に一方向の回転力が伝達される如く構成されている。
ここで前記クラッチギヤ28は第3図に示すように円筒
部28aとギヤ部28bとからなり、前記軸25を挿通
ずる孔の内径は軸25の外径よりも若干大きく形成され
、軸25に対して回動可能に取付けられている。
また、前記クランク30は軸25に嵌合した円筒部30
aとクランクアーム部30bとからなり、図示しない回
止めピンによって軸25と一体となって同一方向に回転
するようになっている。
また、前記バネクラッチ29はバネ用a線、バネ用iI
l帯或いはプラスチック線等をコイル状に巻き回してな
り、前記クラッチギヤ28及びクランク3゜の両回筒部
28a、30aの外周にわたって巻き付けられていて、
その一端はクランク3oに係止している。
前記バネクラッチ29はクラッチギヤ28の回転力をク
ランク30を介して軸25(アーム26、ガイドシャフ
ト23)に選択的に伝達するものである。即ち、クラッ
チギヤ28が第1図の矢印a方向に回転するときは、バ
ネクラッチ29が緩んでフリー状態となり、クランク3
0には回転力が伝達されない。一方、クラッチギヤ28
が前記と逆の矢印−a方向(以下マイナス記号は矢印の
逆方向を示す)に回転したときは、バネクラッチ29が
円筒部28a、30aを締め付けてロック状態となり、
クランク30を介して軸25に回転力が伝達され、ガイ
ドシャフト23を矢印す方向へ移動させる回転力が伝達
されるものである。
前記クラッチギヤ28を回転させるための駆動源は前記
プラテンローラ6aを回転させる駆動源と同一であり、
モーター20によって駆動する。即ち、第1図に示すよ
うにモーター20の駆動力は前述した如くギヤ21a〜
21cを介してプラテンローラ6aに伝達されるが、プ
ラテンローラ軸に取り付けられたギヤ21cは中間ギヤ
21dを介してクラッチギヤ28のギヤ部28bと噛合
している。
従って、第1図に示すようにモーター20が矢印C方向
に正回転するとプラテンローラ6aは矢印d方向へ回転
し、クラッチギヤ28は矢印a方向へ回転する。即ち、
プラテンローラ6aがシート材5を矢印C方向へ引き出
す方向へ回転するときは、バネクラッチ29はフリー状
態となる。
またモーター20が前記と逆の矢印−〇方向へ逆回転す
ると、プラテンローラ6aはシート材5を逆送する方向
へ回転し、このときクラッチギヤ28が矢印−a方向に
回転してバネクラッチ29がロンク状態となり、ガイド
シャフト23を第1図の矢印す方向へ回転させる回転力
を伝達する。
また、前記クランク30にはガイドシャフト23がシー
ト材5のテンションと釣り合うように前記移動手段を付
勢する付勢手段である引張バネ31が取付けられている
。即ちクランクアーム部30bの外側面の一端には突起
30cが突設されており、!J装置本体に突設した突起
32との間に引張バネ31が緊張状態(張力をもった状
B)で架設されており、該引張バネ31の引張力によっ
て前記クランク30には常に矢印a方向の回転トルクが
付与されている。
前記軸25はクランク30を介して伝達される引張バネ
31の引張力によって第1図に示す矢印f方向(ガイド
シャフト23によるデカール効果が大きくなる方向)へ
常に付勢されている。
また装置本体lの所定位置には前記アーム26の第1図
に示す矢印−b方向の回転を制限するストツバ−33が
設けられている。このス)yパー33はアーム26が第
1図の矢印−b方向へ回転したときに当接するものであ
り、アーム26の回転量を制限し、デカールシャフト2
2に対するシート材5の巻付中心角αの最大値を設定す
るものである。
尚、図示しないが、装置本体lにはアーム26が第1図
に示す矢印す方向へ回転したとき前記クラッチバネ29
の他端に当接するストッパーが設けられており、該スト
ッパーによりクラッチハネ29を緩めてクラッチギヤ2
8からアーム26に回転力が伝わらないようにして、ア
ーム26の回転を停止するようにしている。
また前記蓋板2の自由端側には連結片34bの両端をほ
ぼ直角に折り曲げて形成した左右一対の係止爪34aを
有する係止片34ががビン34cを介して回動可能に設
けられ、また装置本体lの排出ローラ8付近の左右側壁
にはロック軸35がそれぞれ設けられており、蓋体2を
閉したときに係止爪34aがロック軸35に係止して、
蓋体2の装置本体1に対する位置決めを行うと共に蓋体
2がみだりに開かないように保持するようになっている
。尚、係止片34には図示しないがロック軸35に係止
する方向に付勢するバネ片が設けられている。
本実施例では前述の如くデカールシャフト22は蓋体2
側に取付けられ、またガイドシャフト23は装置本体1
側に取付けられていてデカールシャフト22に対して移
動可能になっており、シート材5のデカールシャフト2
2への巻付中心角αを大きくすることが可能になってい
る。
しかし、ガイドシャフト23がデカールシャフト22の
ほぼ真上位置に停止したままの状態で蓋体2を開いた場
合にはガイドシャフト23がデカールシャフト22と干
渉してしまうおそれがある。
そこで、本実施例では蓋体2の開放時に前記係止爪34
aをロック軸35から外す開閉手段36が蓋体2に対し
てスライド可能に設けられていると共に、該開閉部材3
6にガイドシャフト23とデカールシャフト22の干渉
を防止する干渉防止部材としての突起37が設けられて
いる。
開閉手段36は平板状に形成されて第7図(a)に示す
矢印gと矢印−g方向にスライド可能になっており、そ
の長さ方向一端寄りに突起36aが設けられて、矢印g
方向にスライドしたとき該突起36aが係止片34を回
動して係止爪34aをロック軸35から外すようにする
ものである。
また突起37はほぼL字状に形成されて開閉手段36の
長さ方向一端側に設けられており、開閉手段36を前記
矢印g方向にスライドさせたときに同方向に移動して前
記アーム26を矢印す方向に回動させ、これによりガイ
ドシャフト23をデカールシャフト22から離してガイ
ドシャフト23とデカールシャフト22との干渉を防止
するものである。
尚、開閉手段36には図示しないが矢印−g方向に付勢
するバネ片が設けられている。
次に前記の如く構成されたデカール機構Aを仔する記録
系Bを用いて記録を行う場合の動作を、第5図(a)、
い)に示す如きロール径が大きい場合と第6図(a)、
(b)に示す如きロール径が小さい場合のカール矯正作
用を中心に説明する。尚、第5図(a)、第6図(a)
には開閉手段36、突起37部分が省略されている。
先ず蓋体2を開放してシートロール5aをロールホルダ
ー4に装填し、そのシート先端をプラテンローラ6aま
で引き出してセントする。このとき第2図に示すように
デカールシャフト22は蓋体2に取り付けられ、ガイド
シャフト23は装置本体1に取り付けられているために
、蓋体2を開くと両シャフト22.23は大きく離れシ
ート材5のセットが容易になし得る。
次に蓋体2を閉じた状態で記録開始信号を入力すると、
モーター20が正転してプラテンローラ6aが矢印d方
向へ回転し、シート材5が矢印e方向へ搬送される。こ
の搬送に同期して記録ヘッド6bの発熱素子6b、が選
択的に発熱してシート材5に所定記録が行われる。そし
て前記シート材5が搬送される際にデカール機構Aが動
作してシート材5のカールが矯正される。
即ち、モーター20の正転駆動力はフランチギヤ2日に
も伝達されるが、前述したようにバネクラッチ29がフ
リー状態となってクラッチギヤ28はクランク30に対
して空回りしている。
一方、軸25には第1図に示ずように引張バネ31の引
張力により矢印f方向の付勢力が作用しているために、
アーム26が矢印−b方向に回転してガイドシャフト2
3が移動し、シート材5のテンションと釣り合った位置
で停止する。
これによりシート材5の搬送経路はシートロール5aか
らガイドシャフト23に対してカール方向に巻き付き、
次にデカールシャフト22で屈曲して該シャフト22に
対してカールと逆方向に巻き付く。
このデカールシャフト22に対する巻き付きによりシー
ト材5のカールが矯正されるものである。
ここで前記搬送されるシート材5にかかるテンションは
ロールホルダー4と、このホルダー4に装填されたロー
ル5aとの接触摩擦が作用する。
即ち、第5図(a)に示すように、ロール5aの重量を
G1とし、このときシート材5に作用するテンションを
F、としたと、ガイドシャフト23の前後ではシート材
5に沿ってテンションF、が作用する。またガイドシャ
フト23が矢印−b方向に移動することでンヤフト23
に対するシート材5の巻付量が増大し、これに伴って前
記テンションF1に対するアーム26の回動力(引張バ
ネ31の引張力にょる軸25の回動トル・り)に対する
抗力が増大する。そして前記テンションF、とアーム2
6の回動力とが釣り合った位置でアーム26が停止する
第5図(a)に示すように、ロール径が大きいときはシ
ート材5に対するテンションF1とアーム26の回動力
とが釣り合ったときのシート材5がデカールシャフト2
2に巻き付く巻付中心角は同11m(b)に示すように
α、となり、その後プラテンローラ6aに導かれる。
一方、第6図(a)に示すようにロール5aの径が小さ
くなるとロール重ffi G Zも小さくなり(G2〈
Gl)、シート材5に作用するテンションF2モ小すく
なる(Fz<F+)。このためアーム26はし一ル径が
大きい場合よりも更に矢印−す方向へ回転する。
そしてアーム26の回動力と前記抗力が釣り合った場合
にはアーム26はその位置で停止するが、該アーム26
の回動量の方が大きい場合にはストッパー36に当接し
た位置で停止する。このときシート材5がデカールシャ
フト22に壱き付く巻付中心角は同図(b)に示すよう
にα2となり、前記ロール径が大きい場合の巻付中心角
α1よりも大きくなる。
従って、ロール5aの径が大きい場合にはデカールシャ
フト22へのシート材巻付量(巻付中心角α)は小さく
、ロール径が小さくなってカールが強くなるに従って前
記巻付量が大きくなる。そして前記巻付量(巻付中心角
α)が大きくなるほどシート材5はカールと逆方向へ折
り肋げられるためにカール矯正効果が高まる。即ち、カ
ールが強くなるロール径が小さくなるに従ってカール矯
正効果が大きくなるものである。
ここで、最適なカール矯正効果を得るには、シートロー
ル5aの径に応して最適な巻付中心角αが生しるように
前記引張バネ31の引張力を設定すればよい。例えば幅
210mm (A 4サイズ)、長さ100m、 Tg
−さ65μmの感熱記録紙を1インチ(25,4問)の
巻芯5bに巻き付けたシートロール5aを用いた場合、
実験によれば第5図(a)に示すようにシート材5を使
用し始めてまだロール径が大きいときには巻付中心角α
、が60°〜90°程度で、シート材5の使用が進んで
第6図(a)に示すようにロール径が小さくなったとき
には巻付中心角α2が150@〜180’程度になるよ
うに引張バネ31の引張力を設定することが好ましい。
このように前記デカール機構Aはシート材5に作用する
テンションとアーム26の回動力との釣り合いによりカ
ールの強さに応してカール矯正効果が変わり、カールを
適切に矯正するものである。
また前記アーム26の付勢は引張バネ31によって行わ
れ、モーター20の仁方向への回転力はプラテンローラ
6aには伝達されるがアーム26には伝達されない。従
って、記録時にモーター20にはアーム26を移動させ
るための負荷がかからないことから、搬送精度が高まり
高画質の記録を行うことが出来るものである。
前記の如くしてカールを矯正したシート材5に画像を記
録した後はカッター7でカットし、排出ローラ8で排出
する。
一方、装置本体1内にあるシート材5はその先端をカッ
ター7位置から記録手段6までの距離2(第6図(a)
参照)だけ逆送する。これは次の記録の際にシート先端
に空白部分を生しさせないためである。そのためモータ
ー20を所定量逆転駆動すると、その駆動ツノはプラテ
ンローラ6aのみならず前述したようにハネクラッチ2
9がロック状態となってクランク30にも伝達され、ア
ーム26を矢印す方向へ回転させる力が作用する。
このとき前記アーム26には第1図に示すように、引張
バネ31により前記回転を妨げる方向に引張力が作用し
ている。このため本実施例に於けるモーター20は前記
の如く逆転駆動する際の駆動力を、引張バネ31の引張
力によるアーム26の回転力よりも大きく設定しである
従って、前記の如くシート材5を逆送するためにモータ
ー20を逆転駆動すると、その駆動力によリアーム26
が矢印す方向へ回転してシート材5から離隔し、第5図
(a)の二点鎖線に示す初期位置(ガイドシャフト23
の下限移動位置)に戻る。尚、ここで初期位置とはガイ
ドシャフト23がロールホルダー4の開口部を塞がない
位置であって、蓋体2を開くときにガイドシャフト23
がデカールシャフト22を干渉しない場所にある位置を
いう。この状態にあってはガイドシャフト23がシート
材5から離隔しているために、記録待機状態が長く続い
てもシート材5に逆方向のカールが付与されることはな
い。
次にシートロール5aをセントする際の動作を、第7図
(a)乃至(C)を参照して説明する。
先ず、蓋体2を開放するために開閉手段36を第7図(
a)に示す矢印g方向にスライドさせると、突起36a
が係止爪34aに当接して係止片34がビン34Cを支
点として矢印i方向(第7図(C)参照)に回転し、係
止爪34aがロック軸35から外れる。次いで、ピン3
を支点として蓋体2を上方に回動すると、装置本体1が
開口し、記録へラド6b、取付部材24、デカールシャ
フト22が上方に移動する。
尚、開閉手段36は図示しないバネ片により矢印g方向
に移動して初期位置復帰し、また係止片34も図示しな
いバネ片により矢印1と反対方向に回動して初期位置に
復帰する。
通常時はモーター20が逆転駆動してアーム26が二点
鎖線に示す初期位置(ガイドシャフト23の下限移動位
置)に戻っているため、デカールシャフト22はガイド
シャフト23と何ら干渉することなく上方に移動する。
しかし、シート搬送動作中に停電等が生じた場合には、
ガイドシャフト23がデカールシャフト22のほぼ真上
位置で停止する場合がある(第7図(a)の実線位置参
照)。
このような場合には、デカールシャフト22はガイドシ
ャフト23と干渉してしまうが、前記開閉手段36を矢
印g方向にスライドさせる際に、第7図(b)に示すよ
うに突起36aが係止爪34aに当接する以前に突起3
7がアーム26に当接して該アーム26を矢印す方向に
回動させて、ガイドシャフト23をデカールシャフト2
2のほぼ真上位置から退避させる。
次いで同図(C)に示すように突起36aが係止爪34
aに当接して係止片34をピン34cを支点として矢印
i方向に回転させ、係止爪34aがロック軸35から外
れて係止爪34aとロック軸35との係止が解除される
従って、ピン3を支点として蓋体2を上方に回動させる
際には、ガイドシャフト23がデカールシャフト22の
ほぼ真上位置から移動して退避し、デカールシャフト2
2はガイドシャフト23と何ら干渉することなく上方に
移動する。
この後、新しいシートロール5aと交換して、シート材
5の先端をガイドシャフト23、プラテンローラ6a上
を通してカッター7a、7b間まで導き蓋板2を閉しる
ことにより、シート材5のセントが完了する。
尚、シート材5を距離lだけ逆送するためにモーター2
0を逆転駆動したときにアーム26が回転する量は、第
611N(a)の実線に示すガイドシャフト23の上限
移動位置から同図の点線に示す下限移動位置まで回転す
る角度に設定している。
即ち、シート材5を長さlだけ巻き戻す際のモーター2
0の回転量と、アーム26を矢印す方向へ回転させる際
のモーター20の回転量とが同一になるように、フ゛ラ
テンローラ6aとカンタ−7との距離l、プラテンロー
ラ6aと軸25の回転比、ストッパー33の位置等を設
定している。
次に前記モーター20を正転駆動する場合と、逆転駆動
する場合とで、各部材を動作させるのに必要なモーター
駆動力について説明する。
モーター20を正転駆動する場合(シート材5を記録方
向へ搬送する場合)のモーター出力をP+としたと、こ
の場合はバネクラッチ29がフリー状態になるために、
前記出力P1はプラテンローラ6aを回転させるのに必
要な駆動力で良い。
一方、モーター20を逆転駆動する場合(シート材5を
巻き戻す方向へ搬送する場合)のモーター出力をP2と
したと、この場合はバネクラッチ29がロック状態とな
るために、前記出力P2はプラテンローラ6aを回転さ
せるのに必要な駆動力と、前記引張バネ31に抗してア
ーム26を回転させるのに必要な駆動力を要し、正転駆
動する場合よりも大きな駆動力(h<h)が必要となる
そのためモーター20の定格出力を前記P2に設定する
と、モーター20を正転駆動してシート材5を記録方向
へ搬送したときに、モーター20の余剰出力(P2  
P+)が原因となって振動が発生し、送りムラや騒音等
が生ずることがある。
そのため本実施例ではモーター20を正転駆動するとき
の出力を前記P1に設定し、逆転駆動するときは正転駆
動時よりも大きな出力P2となるように駆動する。これ
は正転時に対して逆転時に於けるモーター20の駆動電
流を大きくし、或いは回転数を低くする等の公知の方法
により容易になし得る。
前記の如く逆転駆動時に駆動電流を大きくし、或いは回
転数を低く設定しても、シート材5の記録時搬送量(例
えばA4サイズにあっては210mm)に対して巻き戻
しNl(例えば20mm程度)の方が充分小さいために
、逆転駆動時に於けるモーター20の温度上昇、或いは
シート材5の逆送時間の遅延の影響は極めて小さい。
また前記モーター20の駆動によりWA動するアーム2
6の回動速度は、プラテンローラ6aの回転周速度(シ
ート材5の搬送速度)と同一、或いは若干速くなるよう
にギヤ比等を設定することが好ましい。即ち、前記の如
く構成することによりシート材5を逆送する際にガイド
シャフト23が速やかに下限移動位置へ退避するように
なる。
尚、前記モーター20はシート材5を所定量1巻き戻し
た後に停止状態となるが、このときアーム26は引張バ
ネ31により引っ張られた状態にある。
この引張力は第1図に示すように、軸25を矢印f方向
へ回転させようとしたために、バネクラッチ29がロッ
ク状態となってクラッチギヤ28を矢印a方向へ付勢す
る力となり、これはギヤ21a〜21dを介してモータ
ー20を回転させる回転トルクとして作用する。
例えば前記軸25を矢印f方向へ回転させる回動トルク
がTI (例えば約1kgcn+)である場合、モータ
ー20とクラッチギヤ28の回転数比を10:1とずる
と、前記回動力によりモーター20に伝達される回転ト
ルクT2はT+/ 10 (0,1kgcm)となる。
そこで本実施例ではモーター20が停止した状態でアー
ム26が回動しないようにするために、モーター20の
自己保持トルク(永久磁石よりなる回転子に外部からト
ルクが加わった場合に、前記磁力等により回転子が静止
しようとしたトルク)を前記モーター20に伝達される
回転トルク↑2よりも大きく(例えば0.2kgc+w
)設定している。
これにより本実施例の記録装置にあっては記録待機状態
ではアーム26は第5図(a)及び第6図(a)に示す
二点鎖線の初期位置に保持される。
従って、ロール5aを交換する場合等、蓋体2を開くと
きにガイドシャフト23がデカールシャフト22と干渉
することがなく、蓋体2をスムーズに開放することが出
来る。また、仮に停電等でガイドシャフト23がデカー
ルシャフト22のほぼ真上位置で停止する場合であって
も、開閉手段36により蓋体2を開放する際、前述の如
くガイドシャフト23が強制的にデカールシャフト22
上位置から退避させられるため、同様にガイドシャフト
23がデカールシャフト22と干渉することがなく、蓋
体2をスムーズに開放することが出来る。
〔他の実施例〕
(デカールシャフト22、ガイドシャフト23について
) 前述した第一実施例ではデカールシャフト22に対して
ガイドシャフト23を移動可能にした例を示したが、デ
カールシャフト22を移動可能に構成してもよい。
またガイドシャフト23をアームに取り付け、このアー
ムを回動させることで移動するように構成したが、前記
移動手段はこれに限定する必要はなく、例えば他の構成
としてガイドシャフト23或いはデカールシャフト22
をラック或いはレールに沿って平行移動するように構成
しても良く、カム等で押し上げることによって移動させ
るようにしても良い。
またデカールシャフト22とガイドシャフト23の双方
を移動可能に構成しても良い。
またデカールシャフト22、ガイドシャフト23を金属
シャフトにより形成した場合を示したが、例えばシート
材5が接触する面部を所定の曲率半径をもつ曲面に折り
曲げた金属板等で形成してもよい。
またモーターの駆動力を前記ガイドシャフト23に選択
的に伝達するものとして、バネクラッチ29を使用した
が、これらに限定しなくても例えばローラタイプのニー
トルクランチ等を用いるようにしても良い。
またガイドシャフト23を移動させるための駆動源とし
てプラテンローラ6aを駆動するモーター20を用いた
が、これらは別々のモーターで駆動するようにしても良
いことは当然である。更に前記駆動源はモーターに限定
する必要はなく、例えばプランジャ等を用いるようにし
ても良い。
またデカールシャフト22をデカール効果が高くなる方
向へ付勢する付勢手段として前述した実施例では引張バ
ネ31を使用したが、本発明はこれに限定する必要はな
く、例えば捩じりコイルバネ、圧縮バネ、ゼンマイ等の
バネ類以外にもエアシリンダーやオイルシリンダー等の
シリンダー類、或いはマグネットを用いても良い。
(開閉手段36、干渉防止部材37について)また開閉
手段36に突起36a、突起37を一体に設けて係止爪
34a1アーム26を回動させた場合を示したが、開閉
手段36と別部材として設けたリンク等にまり係止爪3
4a、アーム26を回動させてもよい。
また開閉手段36をスライド等させたことをマイクロス
イッチ等で検出して、これによりモーターを逆転させて
アーム26を第5図(a)に示す二点鎖線位置に移動さ
せるようにしてもよい。この場合、アーム26を移動さ
せる駆動源としてプラテンローラ6aの駆動源と別に設
けてもよい。
(記録方式について) 前述した記録系は感熱シート材を用いる感熱記録装置を
例にとって説明したが、本発明はインクシートのインク
を普通紙に転写する熱転写記録装置にも同様に適用する
ことが出来るものである。
〈究明の効果〉 本発明は前述した如く、シート材に作用するテンション
と、ガイド部材或いはデカール部材に付与される移動力
との相互作用によってガイド部材或いはデカール部材を
移動可能に構成したので、ロール径が大きいときにはカ
ール矯正効果が弱く、ロール径が小さくなるに従ってカ
ール矯正効果が強まる如く効果的にカールを矯正し得る
また蓋板を開閉する開閉手段に連動して蓋体の開閉時に
ガイド部材とデカール部材の少なくとも一方を強制的に
移動させる干渉防止部材を設けたので、蓋体の開放時に
ガイド部材とデカール部材とが互いに干渉するおそれが
なく、デカール部材をガイド部材から離して設ける必要
がなくなり、このためシート搬送経路の構成が簡単とな
ると共にシート材のセント作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をフアツジごり装置の記録系に適用した
第一実施例の斜視説明図、第2図はファクシミリ装置の
全体断面説明図、第3図はクラッチギヤとクラッチバネ
とクランクからなる回転力伝達系を説明する部分断面図
、第4図はシート材ノカールの説明図、第5図(a)は
大径シートロールを装填して記録を行う状態説明図、同
図(b)は同記録状態におけるシート材のデカールシャ
フトへの巻付は状態を示す説明図、第6図(a)は小径
シートロールにより記録を行う状態説明図、同図(b)
は同記録状態におけるシート材のデカールシャフトへの
巻付は状態を示す説明図、第7図(a)乃至(C)はシ
ートロールをセントする際の動作説明図、第8図はシー
ト材のデカールシャフトに対する巻付中心角αとカール
高さhとの関係を示すグラフ、第9図乃至第12図(a
) 、 (b)は従来技術の説明図である。 Aはデカール機構、Bは記録系、Cは原稿読み取り系、
lは装置本体、2は蓋体、3は軸、4はロールホルダー
、5はシート材、5aはシートロール、5bは巻芯、6
は記録手段、6aはプラテンローラ、6bは記録ヘッド
、6b、は発熱素子、6cは軸、6dは圧縮バネ、7は
カンタ−17aは固定刃、7bは駆動刃、7cは軸、8
は排出ローラ、9はスタッカ、10は原稿i!2i台、
11は原稿、12aは予fiIB送ローラ、12bは圧
接部材、13aは分離ローラ、13bは圧接部材、14
a、14b、15a。 15bは搬送ローラ、16は光源、17はミラー、18
はレンズ、19は光電変換素子、20はモーター、21
a〜21dはギヤ、22はデカールシャフト、23はガ
イドシャフト、24は取付部材、24aは平板、24b
はブラケット、25は軸、26はアーム、27は軸受、
28はクラッチギヤ、28aは円筒部、29はクラッチ
バネ、30はクランク、31は引張バネ、34は係止片
、34aは係止爪、34bは連結片、34cはピン、3
5はロンク軸、36は開閉部材、36aは突起、37は
干渉防止部材(突起)である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シート材を搬送するための搬送手段と、前記シー
    ト材の搬送をガイドするためのガイド部材と、 前記搬送されるシート材を屈曲ガイドするためのデカー
    ル部材と、 前記ガイド部材とデカール部材の少なくとも一方を移動
    させるための移動手段と、 前記シート材の屈曲が大きくなる方向に前記移動手段を
    付勢するための付勢手段と、 前記ガイド部材と前記デカール部材の何れか一方を装備
    して、他方を装備した装置本体に対して開閉可能な蓋板
    を開閉する開閉手段と、 前記開閉手段に連動して前記蓋体の開閉時に前記ガイド
    部材とデカール部材の少なくとも一方を強制的に移動さ
    せる干渉防止部材と、 を有するデカール機構。
  2. (2)前記移動手段を動作させるための駆動源の自己保
    持力を、前記付勢手段による移動手段への付勢力よりも
    大きく設定したことを特徴とした請求項(1)記載のデ
    カール機構。
  3. (3)前記移動手段による移動力を前記付勢手段による
    移動手段の付勢力よりも大きく設定したことを特徴とし
    た請求項(1)記載のデカール機構。
  4. (4)前記請求項(1)記載のデカール機構と、搬送手
    段により搬送されるシート材に画像を記録するための記
    録手段と、 を有する記録装置。
  5. (5)前記記録手段よりもシート材搬送方向下流側にカ
    ッターを設けると共に、前記シート材を搬送するための
    搬送手段の駆動源と前記移動手段を動作させるための駆
    動源とを同一に構成し、 前記カッターから前記記録手段までシート材を逆送する
    のに要する駆動源の回転量と、前記移動手段を初期位置
    に戻すのに要する駆動源の回転量とを略同一に設定した
    ことを特徴とした請求項(4)記載の記録装置。
  6. (6)前記シート材を搬送するための搬送手段の駆動源
    と前記移動手段を動作させるための駆動源とを同一に構
    成し、 前記駆動源の出力を、シート材を記録方向に搬送する場
    合よりも前記記録方向と逆方向に搬送する場合を大きく
    設定したことを特徴とした請求項(4)記載の記録装置
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