JPH0361039A - 積層シート及びその製造方法 - Google Patents

積層シート及びその製造方法

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JPH0361039A
JPH0361039A JP1194376A JP19437689A JPH0361039A JP H0361039 A JPH0361039 A JP H0361039A JP 1194376 A JP1194376 A JP 1194376A JP 19437689 A JP19437689 A JP 19437689A JP H0361039 A JPH0361039 A JP H0361039A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐水性、筆記性、印刷適性、低帯電性、耐候性
、引裂強度、寸法安定性、及び不透明性に優れた積層シ
ートに関する。
(従来の技術) 紙シートを基材層とし、この表面に二酸化チタン、酸化
亜鉛又は硫化亜鉛の様な無機顔料を含有するポリエチレ
ンをコーティングしてなる2層構造又は両層の中間に無
機顔料不含ポリエチレン層を介在させてなる3層構造の
印画紙用支持体は公知である。
これらの積層紙においては、無機顔料によって樹脂層の
不透明化が実現されたことでも充分に実用性付与は達成
されている。しかし、更に高度の要求に対しては、両層
の中間に無機顔料不含の樹脂層を介在させた3層以上と
することが好ましい。
この3層積層紙は無機顔料含有による樹脂層の不透明化
を果たすと共に、無機顔料含有によって生ずる紙基材層
表面と樹脂層との間の接着力低下を防ぐ為に顔料不合樹
脂層を介在させることによって解決したものとされてい
る。また、上記の印画紙用支持体において、紙基材層と
無機顔料含有ポリエチレン層との間に無機顔料不含のポ
リエチレン層を設けたものも公知である。
(発明が解決しようとする課題) 上記した印画紙用支持体では、微細な写真画像を焼付け
る為の印画紙表面を平滑にする為に紙の表面にポリエチ
レン樹脂層を積層しているが、樹脂層を設けた結果、支
持体表面の透明化が生じた。
そこで、樹脂層中に顔料を含有させて白色のバックグラ
ウンドを形成し、明瞭な写真画像が獲られる様にしてい
る。つまり、写真用支持体においては、表面のポリエチ
レン樹脂層中に無機顔料を配合することが望ましいが、
その反面、無機顔料の配合によって樹脂層表面の平滑性
を損なうようなことがあってはならない。この関係から
、配合量が制約されることになり、実用的には7重量%
程度が限界であるとされている。
これに対して、本発明に係わる積層シートは印刷適性、
筆記性を備えていることを必要とする。
その為には積層シートの表面には適度の粗さが必要とさ
れることから、写真用支持体の様な7重量%程度の配合
量では表面粗さが不足して、水性又は油性の印刷インキ
、或は筆記用の水性インキの定着、乾燥に支障を来す。
また、ボールペンや鉛筆による筆記を試みても、平滑な
フィルムそのものと同様に実質的に筆記不可能という不
都合を生ずる。
本発明は第1の目的として上記の従来技術上の問題を解
決する手段を提供し、次に第2の目的として印画紙用支
持体で不透明化に使われる二酸化チタン又は酸化亜鉛を
樹脂層中に多量に配合しても樹脂層の高い帯電性を低減
し得ないことから生ずる欠点、即ちこの様に高い帯電性
を保持したままのシートを多数枚用いて連続的に自動印
刷又は静電自動複写を行なうと、シート間の静電気によ
る相互吸引力によって2枚以上のシートを重ねたまま給
送L7て紙詰まり等のトラブルの原因となるという問題
を解決する手段を提供することを目的と゛・する1、 第3の目的として、印画紙用支持体には、画像形成の工
程上水洗いを要するため、従来からサイズ剤等の使用に
よる基材層の耐水化が図られているが、未だ十分とはい
えず小口からの水の浸透を完全に防止することはできな
い。
(課題を解決する為の手段) 本発明者等は既存の印画紙用支持体である積層紙に類似
しながらも、印刷適性と筆記性とを兼備する積層シート
の開発を進めた結果、印刷画又は筆記面に相当する最外
層の樹脂層中に20〜80重量%、好ましくは30〜5
0重量%の無機充填剤を含有させることが有益であるこ
とを見出し、更に耐水性を付与するためには、合成樹脂
フィルムを基材層とすることが効果的であることを確認
した。
樹脂層中に無機充填剤を20重量%以−に配合させて、
厚さ10μm程度の薄層を製造することは実際上、容易
ではない。各種の試行錯誤によって漸く到達できる技術
である。本発明者等の検討も多大の労力と実験とを繰返
す形で行われて来た。
本発明の積層体中に配合される無機充填剤、特に比表面
積の比較的大きな部類に属する炭酸カルシウム等の改良
剤では配合前の水分率が重要で、これを特定値以下に規
制することが望まれる。しかも、−旦吸湿した炭酸カル
シウム等を乾燥によって望ましい低水分率へ移行させる
ことは、実際上殆ど不可能といえる。
また、使用される無機充填剤の平均粒径は、樹脂層中へ
の分散性並びに無機充填剤が樹脂層に付与する筆記性及
び印刷適性の見地からすれば、通常0.01〜10 p
 m、好ましくは0.1〜5μm程度とする。
更に、無機充填剤の属性として比表面積及び吸油量が挙
げられる。例えば、二酸化チタンにおいては、ルチル型
であって比表面積1〜50n(/g。
吸油量10〜50m1/↓OOg、炭酸カルシウムにお
いては、平均粒径0.5〜10μm1比表面積0.5−
70rrr/g、好ましくは1−30rrf/g(BE
T法)、吸油量5−5−1O0/1.OOg。
好ましくは10〜70 ml / 1. OOgとし、
重質、軽質を問わないが、重質の方が好ましい。
また、他の有効な無機充填剤としては、タルク、クレー
、カオリン、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイソウ土、磁性
酸化鉄等、およびこれらの混合物が挙げられる。
なお、カーボンブラック、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の有機充填剤を少量混合しても良く、さ
らに、充填剤の分散性を向上させる補助手段として脂肪
酸塩、粘着付与剤、親水化ポリオレフィンワックス等を
適宜加えることや、それらで充填剤の表面処理を行なう
ことも可能である。
上記無機充填剤が樹脂層中に20重量%以上という高配
合でありながらも厚さ20μm以下という薄膜に成形さ
れ得るには、該無機充填剤の水分率を500 ppm以
下に規制することが好ましい。
本発明の積層シートを製造する為に樹脂層を形成するオ
レフィン系熱可塑セト樹脂としては、エチレン系樹脂、
プロピレン系樹脂及びポリエステル樹脂が好ましい。
ここでオレフィン系樹脂とは1−オレフィンの単独重合
体に限らず、1−オレフィン相互の共重合体でも、1−
オレフィンと共重合可能な他の単量体例えば酢酸ビニル
、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル等を少量含有
する共重合体でも良い。異種の重合体又は共重合体の組
成物も勿論包含する。
(1)エチレン系熱可塑性樹脂としては、メルトフロー
レート[MFR(190°C)] 33〜20g110
m1n、溶融張力−メルトテンション、190℃、押出
機オリフィスのL/D=3.8、押出速度1.5 rn
m/ min 、引取速度↓5m/m1n)0.3〜l
1gであるものが好ましい。
(2)プロピレン系熱可塑性樹脂としては、メルトフロ
ーレート [MFR(230’C)]  15〜50 
g/ l、 Qmjn、溶融張力(230℃、押出機オ
リフィスのL/D=3.8、押出速度15mm/mn1
引取速度15m/min ) 0.3〜3.3、である
ものが好ましい。
本発明においては、最外層が支持体に対して接着性のあ
る樹脂であれば、この最外層を直接基材層に積層し、或
いは同じ樹脂で最外層と基材層との間に下層を形成すれ
ば足りるが、接着性が不足し或いは無い場合には、グラ
フト変性ポリオレフエン、即ち、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンのようなポリオレフィンの一部または全部が、
マレイン酸やその誘導体を使用してグラフト変性された
樹脂、或いはエチレンと(メタ)アクリル酸および(メ
タ)アクリル酸エステルの共重合体等を適宜下層として
最外層と基材層との間に介在させることが望ましい。
本発明の積層シートの製造法としては、合成樹脂フィル
ム基材層の少くとも1面に無機充填剤不含のポリオレフ
ィン樹脂層をTダイ成膜機から押出成形し、更にその上
面に、別途無機充填剤含有ポリオレフィン樹脂層をTダ
イ成膜機から押出成形しながら3者を積層接合する方法
が好ましい。
ここで各樹脂層の厚さは無機充填剤含有層において通常
3μm以上、好ましくは5〜10μm1合戒樹脂フィル
ム基祠に接する層において通常5μm以上、好ましくは
5〜15μmとする。
なお、最外層とその下層の樹脂層とは同種の材料、例え
ば低密度エチレン系樹脂同志、高密度エチレン系樹脂同
志、プロピレン系重合体同志及び1−ブテン系重合体同
志等の組合せ系であることが好ましい。これら重合体が
2種以上の重合体の糺威物からなる場合にも、各層の構
成重合体の内訳及び両者の配合比率が両層間で同一であ
るものが包含されている。
本発明の積層シートの製造法としては、合成樹脂フィル
ム基材層の少くとも1表面に無機充填剤を含むオレフィ
ン系熱可塑性樹脂層をTダイ威膜機から押出成形しなが
ら積層接着する方法が好ましい。この方法によって得ら
れる積層シートは通常の使用には十分に耐える程度の層
間接着力を備えている。
更に好ましい製造法としては次記する様に合成樹脂フィ
ルム基材層と無機充填剤含有樹脂層との1 ]。
中間に無機充填剤不含の樹脂層を介在させる方法を挙げ
ることができる。この方法によれば、無機充填剤層の厚
さを低い側へ移しても膜切れ等の発生を抑えて安定な成
形を行なうことが一層容易になる。
勿論、合成樹脂フィルム基材層の両面に直接に無機充填
剤配合樹脂層を積層接着してもよく、合成樹脂フィルム
基材層の両面に無機充填剤不含樹脂層を積層した後、又
は積層と同時併行で該樹脂層の表面に更に無機充填剤含
有樹脂層を積層接着しても差支えない。
更に、合成樹脂フィルムとの接着性を高める為に押出し
塗工前の合成樹脂フィルム基材層の表面にコロナ放電処
理及び予熱処理又は積層されるべき樹脂層の合成樹脂フ
ィルムと接すべき面にオゾン処理等の処理を施すと、低
7!lI’Lで両層間に接着性を付与することが望まし
い。その結果、樹脂温度低下により樹脂の目ヤニ発生頻
度減少及び樹脂の劣化や引裂強度低下の防止を実現でき
る。
合成樹脂フィルム県祠層に樹脂層を積層するこ2 とによって得られた耐水シートの表面の粗さは、無機充
填剤の含量、平均粒径、最外層の膜厚を適当に選定する
ことによって変えることができるが、中でもラミネータ
ーのクーリングロールパターンを変えて製品の表面をマ
ット調に仕上げることによって、鉛筆筆記性を上げるこ
とができる。ここで“マット調”とは60’入射角にお
けるグロスが30%以下であることをいう。更に必要あ
れば、帯電防止剤、インキ接着改良剤、紫外線吸収剤等
を少くとも樹脂の1層中に配合又は最外層表面に塗布し
てもよい。 本発明においては、無機充填剤として特定
種類のものを組合せることによって、帯電性の実質的増
加を伴うことなしに樹脂層に筆記性及び印刷適性を付与
することができる。
特に、最外層の熱可塑性樹脂層に無機充填剤30〜50
重量%が含有され、更にその無機充填剤が主として炭酸
カルシウムと二酸化チタンとからなり、両者の比率が9
9・l〜5545、好ましくは80 : 20〜60:
40であることが最もfJjまし、い。このような構成
の場合、最外層の表面抵抗値はlX10”〜9X101
5Ωとなり、筆記性、印刷適性ともに極めて良好である
なお、本発明の積層体における表面抵抗は23℃、相対
湿度(RH)60%において測定した値である。
(実施例) 以下に本発明の実施例及びその比較例を示す。
なお、積層する樹脂層の厚さは表1にまとめて示した。
また、実施例および比較例で得られた積層シートについ
て、下記の物性を測定し、その結果を表に示した。
1)  厚  さ      : J I S  P−
81182) 筆 記 性 :硬度2Bの鉛筆を使用し
て、一定の圧力下で鉛筆試験を行った。
判定基準は次の通りである。
◎ 非常に良く書ける ○ 良く書ける。
× 全然書けない。
3) 表面抵抗値 : Ill D電気■製M o d
 e l l’ −60VE−30を使用し、23°C
X60%RHの雰囲気中で測定した。
インキの定着性 、ローランド・オフセット印刷機(2
02B)を使用して、給紙速度8000枚/時、印刷室
の雰囲気20’CX50%RHの条件下で、印刷インキ
(東洋インキ製造(株) TK−CCM−KS )によ
るA3版用紙への印刷を行い、印刷終了24時間経過後
に印刷面上にセロハンテープを貼り付けて一気に剥がし
、インキの剥離具合を調へた。
判定基準は次の通りである。
◎ 全熱剥離しない。
○ 僅かに剥離する。
× 全面的に剥離する。
インキの乾燥性 :前記インキの定着性と同様の印刷を
行い、印刷終了1時間経過後に印刷面上に上質紙を押し
当て、上質紙に転移したインキの量を調べた。
゛−リ定基準は次の通りである。
◎ 殆ど転移しない。
−5 ○ 若干転移する。
× 激しく転移する。
6) 給  紙  性  前記インキの定着性の試験に
おいて、同じ条件で10000枚の用紙を印刷した時の
重送によって生じる紙詰まりの回数を調べた。
(実施例1) ポリプロピレン(MFR25g/↓O分、密度0、91
g/cm’ 、メルトテンション0.5g)75重量%
を溶融状態として、これに炭酸カルシウムと酸化チタン
を重量比で95:5の割合いて25重量%を添加混合し
た。これとは別に、上記のポリプロピレンの無機充填剤
を含有しないものを用意し、この無機充填剤を含有しな
い樹脂を基利層に接する下側層とし、先の無機充填剤含
有の樹脂を最外層として、共押出しTダイより290°
Cの温度で押出し、溶融膜の基材層と接着させる面にオ
ゾン含有空気を吹付りながら、厚さ60μm、幅500
mmのOPP (−軸延伸ポリプロピレン)フィルムの
両面に積層し、積層シートを得]、6 た。この時の、オゾン処理の条件は、溶融膜の積層速度
1.OOm/分、エアギャップ130mm、オゾン濃度
40g/m3、オゾン流量2m’/hであった。
(実施例2) 実施例1において、炭酸カルシウムと酸化チタンとの配
合割合を80 : 20とし、これらの無機充填剤の含
有量をポリプロピレン65重量%に対して35重量%と
じ、かつ、無機充填剤を含有しないポリプロピレンを使
用しないで直接OPPフィルムへ接着させた以外は、同
様にして積層シートを得た。
(実施例3) 低密度ポリエチレン(MFRl 1g/l、0分、密度
0.9]6 g/cm3、メルトテンション1.3g)
75重量%を溶融状態として、これに炭酸カルシウム(
平均粒径2μm)と酸化チタン(平均粒径0.2μm)
を重量比で60:40の割合いで75重量%を添加混合
した。これとは別に、イソシアネート系アンカーコート
剤(東洋モートン■製、商品名EL−150/CATZ
OO)を用意して、基材層に接する下側層とし、先の無
機充填剤含有の樹脂を最外層として、共押出しTダイよ
り290℃の温度で、実施例1と同じOPPフィルムの
両面に押出して圧着し、積層シートを得た。
(実施例4) ポリプロピレン(MFR25g/10分、密度0、91
g/cm3、メルトテンション0.5g)55重量%を
溶融状態として、これに炭酸カルシウムと酸化チタンを
重量比で95.5の割合いで45重量%を添加混合した
。これとは別に、実施例3で使用したアンカーコート剤
を基材層に接する下側層とし、先の無機充填剤含有の樹
脂を最外層として、共押出しTダイより290°Cの温
度で、厚さ60μポリ工ステルフイルム基材層の両面に
押出して圧着し、積層シーI・を得た。なお、共押出し
に際して、基材層の表面にコロナ放電処理を施した。
(実施例5) 実施例4において、炭酸カルシウムと酸化チタンの他に
シリカを加え、その配合割合を8010 : 10とし
、また、最外層及び下側層の樹脂として熱可塑性ポリエ
ステル(極限粘度0.80dl/g)を使用すると共に
、無機充填剤の含有量をポリエステル75重量%に対し
て25重量%とじた以外は、同様にして積層シートを得
た。
(実施例6) 無機充填剤としてタルク(平均粒径0.8μm)を用い
てポリプロピレン70重量%に対して30重量%配合し
て、最外層とした。この実施例においては下側層を形成
することなく、上記のタルク含有樹脂をTダイより29
0’Cの温度で押出し、コロナ放電処理を施した厚さ6
0μのポリアミド(ナイロン)シートの両面に積層し、
積層シートを得た。
(実施例7) 実施例5において、無機充填剤として、炭酸カルシウム
を用いてポリプロピレン70重量%に対して30重量%
配合して、OPPフィルムの片面に積層した以外は同様
にして、積層シートを得た。
] 9 (比較例1) 実施例5において、最外層に無機充填剤を添加しなかっ
た以外は同様にして、積層シートを得た。
(比較例2) 実施例2において、最外層に無機充填剤を添加しなかっ
た以外は同様にして、積層シートを得た。
(比較例3及び4) 上記実施例で使用したOPPフィルムとPETフィルム
をそのまま用いた。
0 (発明の効果) 本発明に係る積層シートは合成樹脂フィルムを基材層と
して、その表面最外層に無機充填剤20〜80重量%を
含有する合成樹脂層を設けたものであるので、筆記性、
印刷適性、低帯電性に優れ、しかも基材が合成樹脂フィ
ルムであることから、耐水性にも優れており、広汎な用
途に適合することができる。
また、本発明に係る製造方法は押出し法を採用している
ので、積層が容易である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合成樹脂フィルムを基材層とし、その表面に少な
    くとも1層の熱可塑性合成樹脂が積層されており、その
    合成樹脂層の中の少なくとも最外層の合成樹脂層に無機
    充填剤20〜80重量%が含有されている印刷性良好で
    低帯電性の積層シート。
  2. (2)合成樹脂フィルムを基材層として、その表面に無
    機充填剤を含まない熱可塑性合成樹脂層が少なくとも1
    層積層され、更にその合成樹脂層の表面に無機充填剤2
    0〜80重量%を含有する熱可塑性合成樹脂層が少なく
    とも1層積層されてなる印刷性良好で低帯電性の積層シ
    ート。
  3. (3)少なくとも最外層の熱可塑性合成樹脂層に無機充
    填剤30〜50重量%が含有され、更にその無機充填剤
    が主として炭酸カルシウムと二酸化チタンとからなり、
    且つ両者の比率が重量基準で80:20〜60:40で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層シー
    ト。
  4. (4)無機充填剤を20〜80重量%含有させた溶融状
    態の熱可塑性樹脂と、無機充填剤を含有させず、且つ無
    機充填剤を含有する前記樹脂と合成樹脂フィルム基材層
    との双方に対して接着性のある熱可塑性樹脂とを、Tダ
    イ内で後者の樹脂が合成樹脂フィルム基材層の表面に接
    する側に位置するように積層しながらTダイから2層の
    フィルム状に押し出して基材の表面に積層接着すること
    を特徴とする積層シートの製造方法。
  5. (5)合成樹脂フィルムを基材層として、その表面に無
    機充填剤を含有しない樹脂層を少なくとも1層溶融状態
    で押出し積層し、次いでその樹脂層の表面に組成物基準
    で20〜80重量%でしかも炭酸カルシウム99〜55
    重量%と酸化チタン1〜45重量%とから主としてなる
    無機充填剤を含有するオレフィン系樹脂層を少なくとも
    1層溶融状態で押出し積層することを特徴とする積層シ
    ートの製造方法。
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