JPH035990B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改良された印刷装置即ち植字装置な
らびにそのためのテープ・リボン・カートリツジ
に関し、特に印刷ステーシヨン、印字力付加兼抵
抗装置、印像担体および印刷ステーシヨンとの印
り位置合せのため見当文字を設定可能な文字要素
を含む形式の印刷装置に関する。本発明の改良点
は、特に、揃ひ文字要素上の見当文字に対し印字
力を付加する改良装置と、印刷ステーシヨンに対
しテープとリボンを供給するためテープ／リボ
ン・カートリツジの形態の改良装置とに関するも
のである。

本発明の印刷装置は、特に、設計図面のタイト
ル・ブロツク、フリツプ・チヤート、掲示スライ
ド、ポスター、シルク・スクリーン用ステンシ
ル、看板、新聞見出し、等に使用される比較的大
きな文字の印刷おける用途を有する。このような
文字は、一般に、殆んどのタイプライタその他の
従来の装置が形成し得るものよりも遥かに大きな
ものである。従来技術においては、このような文
字の形成のためには４つの主な方法、即ち、ステ
ンシル、プレスオン活字、フオトタイプ・セツタ
ー、および乾式レタリング印刷法が使用されてい
た。単語や文章を作るためステンシルやプレス・
オン活字を使用すると比較的時間を要する。更
に、文字の位置合せ不良およびスペーシングの不
揃いが生じ易い。フオトタイプ・セツテイング装
置は何種類かの化学薬品浴を維持しなければなら
ない稍々大形で高価な恒久的な設備となる。更
に、良好な結果を得るには訓練されたオペレータ
が必要である。現在使用されている乾式レタリン
グ法はステンシルやプレスオン活字やフオトタイ
プ・セツターの短所や制約の多くを克服するもの
であるが、炭素成分の多いトナーから印像担体へ
所望の文字の印像を転写するには比較的大きな印
字力を必要とする。一般に、印字即ち像の転写の
品質は生じる印字力の大きさに依存する。

従来技術の乾式レタリング装置においては、
種々の印字力付加装置が使用されて来た。このよ
うな装置の１つは、印刷面に対し印字作用関係に
平坦な上面を配設させた印字ピストンの使用を含
む。このような印字ピストンはカム要素により持
上げられ、これにより印像担体に対して印像を転
写する印字力を生じる。印字圧力を生じる別の装
置は米国特許第4108556号に示されるが、これは
印刷ステーシヨンを横切つて揺動する時必要な印
字力を生じる楔状の要素を使用している。

概略的に言つて、本発明は、この米国特許第
4108556号に概要が示された形式の、転動しつつ
力を加えるピストンを支持案内する装置を改良す
ることに関し、またこの印刷装置における印刷ス
テーシヨンに対しテープとリボンを供給する改良
されたテープ／リボン・カートリツジであつて印
字のための文字要素を支持するようになつたもの
の提供に関する。

この改良された支持案内装置はラツク／ギヤ組
立体を含み、その１つの要素は装置のフレームと
結合され、他の要素は揺動ピストンと結合されて
印刷ステーシヨンを横切つて揺動する時これを適
正に整合させる。前記ラツクとギア部の位置およ
びその間の関係は、印字ピストンを正しく揺動接
触運動させながら印字ステーシヨンを横切つて運
動させる。

改良されたテープ／リボン・カートリツジは、
ある量の印刷テープとリボンを保持するカートリ
ツジ・ハウジングと、印刷ステーシヨンに対する
テープとリボンの適正な定置および案内作用を補
佐する全体的に長形のテープ／リボン・ガイド部
とを含む。このカートリツジは又、挿入可能な揃
い文字要素のための支持兼整合装置と、印字力に
抗する装置に対し印字力を与える印字ウインドを
提供する。

従つて、本発明の目的は、印字面を横切る謡動
運動中印字ピストンを支持し案内する改良装置を
有する米国特許第4108556号に概要が示された形
式の改良された印刷装置の提供にある。

本発明の別の目的は、印刷装置用の改良された
テープ／リボン・カートリツジの提供にある。

本発明の他の目的は、印字チツプ即ち揃い文字
要素を適正に整合支持する装置を有する印刷カー
トリツジの提供にある。

本発明の他の目的は、改良された印刷装置とこ
れと関連して使用されるテープ／リボン・カート
リツジの組合せの提供にある。

本発明の前記およびその他の目的は、添付図
面、望ましい実施態様の説明および頭書の特許請
求の範囲を照合すれば明確になるであろう。

最初に、印刷装置と本発明のテープ／リボン・
カートリツジの分解斜視図である第１図について
述べる。図示の如く、本発明の装置は、下部ハウ
ジング１０と、印字力を印刷ステーシヨンに作用
させる印字ピストン１１と、印刷ステーシヨンに
テープとリボンを供給しかつ揃い文字要素１４を
適正に整合支持するテープ／リボン・カートリツ
ジ１２とを含む。

下部ハウジング１０は、上部と下部の部材１
５，１６、および１対の側部部材１８，１９を含
む。この側部部材１８と１９は、その上縁部で上
部部材１６の下面に対し、又その下縁部で下部部
材１５の上面に対して固定されている。部材１
５，１６，１８，１９はねじ、ボルト、溶接又は
他の適当な装置により一体に固定することができ
る。

下部ハウジング１０の上方に配置されているの
は、フレーム部材１６と垂直方向に離間されたフ
レーム部材２０とにより構成される上部ハウジン
グである。これ等部材１６と２０は離間された位
置関係に一体に接合され、印字ピストン組立体１
１テープ／リボン・カートリツジ１２のための上
部ハウジングを形成する。フレーム部材１６と２
０は、支持ブラケツト２１，２２，２３と対をな
す支持柱体２４，２５とによつて離間関係に相互
に固定される略々平坦な板である。望ましい実施
態様においては、ブラケツト２１は支持レール２
８，２９の背面に対しねじ２７により固定され、
ブラケツト２２と２３は板１５と２０の間の所定
位置に板１６と２０のスロツト内に突出するタブ
により保持される。支持柱体２４と２５はねじ２
６により固定される。フレーム部材１６と２０の
各内面は、印刷サイクルの間印字ピストン１１を
案内支持する印字ピストン・レール２８と２９を
それぞれ含む。レール２８と２９は、溶接又は他
の適当な手段によりその各々の部材１６と２０に
対し固定される。レール部材２８と２９の各長手
方向端部にはそれぞれ端部レール部３０と３１が
配置されている。以下に更に詳細に論述するよう
に、これ等の端部レール部材３０，３１は印刷サ
イクルの間印字ピストン１１を支持する。これ等
の端部レール部材２８と２９は又、溶接又は他の
適当な手段によつてフレーム部材１６と２０に固
定されている。

第１図乃至第４図に最もよく示される如く、印
字ピストン組立体１１は、彎曲面と、この彎曲面
に固定されたウレタン・パツド３５と、彎曲面の
曲率と一致する肩部３４と、軸３８に回転自在に
支持される１対のローラ即ち支持部材３６を有す
る略々楔状のローラ・セグメント３２を含む。ロ
ーラ軸３８はローラ・セグメント３２の部分３９
（第２図）内に支承されてレール２８，２９に沿
つて揺動するようにローラ３６を回転自在に支持
する。第３図および第４図に最もよく示されるよ
うに、揺動運動は長形の結合リンク４０とクラン
ク部材４１により印字ピストンに、詳しくはウレ
タン・パツド３５の彎曲面に与えられる。結合リ
ンク４０の一端部は支持軸３８と回転自在に結合
され、同リンク４０の他端部は枢着点４２におい
てクランク部材４１と回転自在に結合される。ク
ランク４１の他端部は、一緒に運動するように電
気モータ４５（第１図）と関連する軸４４に固定
される。第２図に示す如く、結合リンク４０は部
分３９間に配置される。ピストン１１に正しい揺
動運動を与えるため、彎曲したウレタン・パツド
面３５の曲率半径はその中心を軸３８の軸中心に
有する。

第１図および第２図においては、モータ４５を
操作する装置は長形のスイツチ・バー４６と作用
力伝達リンク４８，５０を含む。部材４６と４８
は、印刷装置の前方に向うスイツチ・バー４６の
運動がリンク４８を前方向に運動させるように相
互に関連する。第２図に最もよく示されるよう
に、長形のリンク部材４８は、運動伝達リンク５
０と係合する下方に延長する部分４９を含む。リ
ンク５０はその中間点でフランジ部５１に枢着さ
れる。印字バー４６の前方運動、従つてリンク４
８の同方向の運動はリンク部材５０の時計方向運
動を生じ、このためマイクロスイツチ５２のスイ
ツチ部材５３を解放する。この結果、モータ４５
が作動し印刷サイクルが開始する。印刷サイクル
は、ピストン要素３２、詳しくは肩部３４がリン
ク４８の前端部に位置する下方に延在するタブ部
９８（第１０図）と接触するように前方に移動す
る時維持される。ピストンが一たん始動されて前
方へ移動すると、肩部３４とタブ９８間の係合が
リンク４８と他の切換えリンク装置が印刷サイク
ルの間再びそのOFF位置へ戻ることを阻止する。
ピストン３２がレール２８と２９の反対側端部に
達すると、ピストンはレール３０と３１に落下し
てこのためタブ９８が後退することを許容する。
この後者の運動は、リンク４８と印字バー４６の
対応する後退運動を、従つてばね５５の作用の結
果リンク５０の反時計方向運動をもたらす。リン
ク５０の反時計方向運動はスイツチ部材５３を押
下げ、このため印刷サイクルを消勢する。ばね５
５は、リンク５０の下端部とブラケツト５４との
間に延長する。

印字バー４６の前方運動と印刷サイクルの開始
と同時に、モータ４５（第１図）は軸４４に回転
運動を与える。この回転運動は、リンク部材４０
と４１を介して、レール２８，２９に沿うローラ
３６の略々横方向の転動運動を生じる。第３図お
よび第４図に示す如く、ローラ３６の変位運動
は、ギア部５６と関連するギア・ラツク５８から
なる第１と第２のギア部分によつて案内される。
ギア部５６は、１対のボルト６１により略々楔状
のピストン３２に対して固定され、複数個の歯５
９を有する。ギア・ラツク５８はねじ６２によつ
て下部フレーム部材１６と固定され、ギア部５６
の歯列５９と噛合うための複数個の歯列６０を含
む。印刷サイクルの間、ギア部５６の歯列５９は
ギア・ラツク５８の歯列６０との常時の噛合を維
持して、印字ピストン１１（第１図）を印刷ステ
ーシヨンに対し印刷所定位置に適正に整合させ
る。従つて、印字ピストン１１が前後に運動する
時、ポリウレタン・パツド３５の表面は印刷ステ
ーシヨンに対して適正な揺動接触運動を行うよう
運動させられる。望ましい実施態様においては、
歯列５９はギア部５６の外縁部に沿つて円弧状に
配置され、歯列６０は直線に沿つて配置される。
しかし、ギアとラツク部分は逆の配置とするよう
に考えることができ、即ち、ラツク５８を部分３
２に、又ギア部５６を下部フレーム部材１６に取
付けることが可能である。実際には、ギア部とラ
ツクの対応する歯列は、このような歯列の噛合せ
が楔状部分３２、特にパツド３５の彎曲面の印刷
ステーシヨンに対する適正な揺動運動をもたらす
限り、種々の経路に沿つて配置することができ
る。

第３図および第４図は、印刷サイクルにおける
各位置の印字ピストン組立体を示す。第３図はそ
の端位置の一方における印字ピストン組立体を示
す。この端位置においては、ローラ３６は、支持
レール２８と２９の各端部に配置された対をなす
各レール部分３０と３１により支持される。ボル
ト６１の一方とブラケツト５４間に延在するばね
部材６４は、ローラ３６を各印刷サイクルの終り
に端部レール３０，３１に移動させ、これにより
楔状要素３２とギア部５６の略々後方の運動を生
じる。印刷サイクルの開始と共に、ローラ３６は
支持レール２８と２９上に戻り、歯列５９と６０
は係合状態となつて、直角方向の力が印字面の連
続部分に対し付与されるようにピストン部材を印
刷ステーシヨンに対して揺動運動させるのであ
る。

望ましい実施態様においては、印字ピストン組
立体の楔状部３２はそれぞれ上部と下部のフレー
ム部材２０と１６の間に配置されかつこれ案内さ
れ、ギア部５６とギア・ラツク５８は下部のフレ
ーム部材１６の下方に配置される。ギア部５６と
楔状部３２間の結合を可能にするため、フレーム
部材１６に開口６５が設けられる。ギア部５６は
楔状部３２に対して離間関係に取付けられ、フレ
ーム１６の一部が２つの要素５６と３２間に延長
することを許容する。この間隙はねじ６１と関連
するブツシユ即ち離間部材６３により得られる。
離間部材６３は、図に示す如く別個のブツシユで
あるか、又はピストン要素３２と一体に接合され
たボスであることを留意すべきである。

第１図と第２図に示す如く、透明のガラス窓６
６がフレーム部材１６と２０の間、および支持柱
体２４と２５の間に配置されている。ガラス・ブ
ロツク６６のすぐ前方に配置されているのは、各
縁部に１対の肩部６９を有する透明プラスチツク
製の安全窓６８である。組立てられると、これ等
の肩部６９は、フレーム部材１６と２０の対向す
る内面に固定された保持レール部材７０により係
合される。第２図に最もよく示される如く、ガラ
ス・ブロツク６６の背面は、印字ピストン１１に
より生じる印字力が作用させられる面を形成す
る。この印字圧力の作用はプラスチツク窓６８に
より、又最終的に対をなす保持ブラケツト７０に
より抵抗を受ける。望ましい実施態様において
は、ガラス・ブロツク６６は約25mm（１インチ）
の3/4の厚さであるが、プラスチツク部材６８は
１インチの約1/8である。このような厚さは、約
140Kg／cm²（2000psi）を越え得る本装置において
生じる印字圧力に十分に耐えることが判つた。ガ
ラス窓６６、プラスチツク窓６８および保持部材
７０の組合せは、共に印字力に抵抗する手段とし
て作用するものである。

第１図によれば、テープ／リボン・カートリツ
ジ１２はフレーム部材１６と２０間に配置され
て、ガラス・ブロツク６６の背面により部分的に
形成される印刷ステーシヨンに対し印像保持テー
プと印刷リボンを提供するためのものである。テ
ープ／リボン・カートリツジ１２は、カートリツ
ジ胴部即ちハウジング７１と、このハウジング７
１から外方に延在する長形のテープ・ガイド部即
ち鼻部材７２を含む。このカートリツジ１２は、
カートリツジ保持ブラケツト２２により印刷装置
内に保持される。テープ・ガイド部７２は、適正
に挿入されるとガラス・ブロツク６６のすぐ後に
配置され、ハウジング部７１はブラケツト２２と
ばねクリツプ部材７４により保持される。

第５図および第７図に最もよく示される如く、
カートリツジ・ハウジング７１は、複数個の結合
柱体７５と対応する穴７６とにより一体に接合さ
れる１対のハウジング部７１ａと７１ｂから形成
される。ハウジング７１内には、ある量の印像保
持用の接着剤で裏打したテープ７８とある量の着
色トナー・リボン７９が配置される。リボン７９
は炭素成分を多く含むリボンからなるが、非炭素
系トナーも使用することができる。テープ７８お
よびリボン７９はロール状であり、各ロールは適
当な支持部材８０と８１によりそれぞれハウジン
グ７１内に回転自在に支持されている。又ハウジ
ング７１内にはテープ／リボン分離装置８２が設
けられ、これはテープ７８とリボン７９をハウジ
ング７１から案内すると同時にテープ７８とリボ
ン７９間の分離を維持することを補佐して送り過
程におけるテープとリボン間の相対的な運動を防
止する。従つて、このためリボン７９とテープ７
８の表面間の相対的運動により屡々生じるリボン
７９からテープ７８への炭素の好ましくない付着
を避ける。分離装置８２はハウジング７１内に配
置され、ハウジング７１から外方へ延在してガイ
ド部７２に沿つた移動の一部においてテープ７８
とリボン７９の案内および分離作用を続行する部
分８４を含む。望ましい実施態様においては、分
離装置８２は用紙分離装置で、これは送り過程に
おいてリボン７９に損傷を与えないようにリボン
と接触する平滑面を有する。

鼻部即ちテープ・ガイド部７２はハウジング部
７１ｂと一体に接合され、これから外方に延在し
てテープ７８とリボン７９をその移動中支持し案
内して印刷ステーシヨンに対して整合させる。第
５図に最もよく示される如く、長形のガイド部７
２は開口８５と外端部８６を含む。１対の部分７
７は開口８５の側縁部を画成し、ガイド部７２内
のテープ７８とリボン７９の案内作用を補佐す
る。端部８６と関連しているのは対応するテー
プ／リボン保持クリツプ部材８８である。このク
リツプ部材８８は、端部８６における対応する係
留座９１と適当に結合する１対の端部係止部材８
７と、１対のテープ係合リブ８９を含む。発泡パ
ツド９０が部材８６と８８間におかれて、テープ
とリボンがテープ／リボン・カートリツジから繰
出される時これ等を相互に接触関係に保持する。
第７図に示す如く、テープとリボンは部材８６と
８８間に送られ、発泡パツド９０はリボン７９と
端部材８６の内面との間に配設される。部材８６
の内面に形成される１対のリブは、比較的巾の狭
い印字材がカートリツジを通過する時その正確な
中心線位置を維持するように別の案内装置を提供
することによりこの巾狭の印字材の使用を容易に
するため使用される。発泡パツド９０は、相互の
不適当な即ち好ましくない相対運動を避けるよう
テープとリボンを相互に接触状態に保持するに十
分な組成と、更にリボンからテープ材７８への炭
素材紙７９の付着をもたらすおそれを生じる圧力
を避ける十分な弾力性および可撓性を有すること
に注目すべきである。端部８６は又テープとリボ
ンを前送させるためこれ等を手でつかむことを可
能にする凹部８３をも有する。

テープ・ガイド部即ち長形の鼻部材７２は又、
揃い文字要素１４を印字整合位置へ案内しかつ印
刷サイクルの間前記要素１４を支持する装置をも
含んでいる。この装置は、１対のタブ即ち支持部
材９２と１対の側部案内部９４とを有し、印字文
字即ちチツプ１４を印字整合位置関係に適正に支
持および案内を行う。第６図と第７図に示す如
く、文字要素１４が適正位置におかれる時は底面
は支持タブ９２上に静置するが、側縁部は側縁部
分９４により水平方向に案内整合される。

揃い文字チツプ１４は、一般に、浮出し文字９
５と、タブ部９６と、複数個の整合用指標９３を
有する略々矩形状の要素である。鼻部７２内に適
正に挿入される時、文字９５の浮出し部は開口８
５と対面し、タブ部９６はテープ／リボン・カー
トリツジ上方に突出する。鼻部即ちテープ・ガイ
ド部７２は窓８５の真上の凹部９７を有し、カー
トリツジが本装置内で適正位置におかれる時浮出
し文字９５を突出させた要素１４がカートリツジ
内に挿入されることを許容する。

第８図と第９図は、印刷サイクルにおける文字
要素１４に対し印字力を与える印字ピストン部材
を示す。適正に挿入される時、鼻部材７２はガラ
ス・ブロツク６６の背面と鼻部材７２の各部によ
つて腔部内に挿入されるよう配置される。このチ
ツプは、側縁部９４により適正に整合され支持さ
れる。そして、ガラス部６６直後の支持タブと鼻
部７２の一部は揃い文字要素１４を収受する腔部
を形成する。このような腔部は、ガラスの文字要
素６６の背面と、鼻部７２の前方部分と、側方の
案内縁部９４と、タブ部９２とにより部分的に画
成される。文字要素１４の背面に密接して鼻部７
２の開口８５を横切つて延在するテープとリボン
部材がおかれる。図示の如く、テープ７８は、接
着剤で裏打ちされた印像保持膜層７８ａと支持紙
層７８ｂを含む。印刷サイクルの間、ピストン部
材３２の彎曲面に固定されたウレタン・パツド３
５は文字要素１４の浮出し部９５に対し押圧さ
れ、テープ７８とリボン７９の部材がその間に配
置されている。これにより、炭素リボン７９から
印像保持テープ７８への浮出し文字の像の転写が
行われる。第８図に最もよく示される如く、ピス
トン部材３２はフレーム部材１６と２０の内面に
よりその一定角度範囲内の揺動運動をする間案内
される。従つて、部材３２の全体的な厚さはフレ
ーム部材１６と２０間の距離より若干少なく、そ
の間の運動の自由が許される。更に、部材３２の
外側の彎曲部は巾が狭められ、この外側彎曲部と
ウレタン・パツド３５が開口８５を経て延在して
文字要素１４に対し必要な印字圧力を作用するこ
とを許容する。

本印刷装置の作用については下記の如く説明す
ることができる。最初に、機械のオペレータはテ
ープ／リボン供給カートリツジ１２を所定位置に
保持する位置に係止装置７４が弾発する迄機械に
挿入する。この位置において、テープ・ガイド部
即ち鼻部７２はガラス・ブロツク６６の背面に密
接して配置される。次に、所望の文字を保持する
タイプ・チツプ即ち文字要素１４を容器（図示せ
ず）から選択して機械の頂部の開口４３（第１
図）から下方に挿入する。第２図、第８図および
第９図に最もよく示す如く、チツプ１４をガラ
ス・ブロツク６６の背面と鼻部７２の各部とによ
り画成される腔部内に挿入する。チツプは側縁部
９４および支持タブ９２により適正に整合され保
持される。

次に、機械頂部の印字バー４６を前方に引くこ
とにより印刷サイクルが開始される。この運動は
スイツチ部材５３（第２図）を解放し、電気モー
タ４５を付勢する。結合リンク４０とクランク４
１はモータの回転力を印刷ピストン組立体１１に
伝達し、ローラ３６を端部支持レール３０，３１
を離れてレール２８，２９上に移動させる。印刷
サイクルが継続する間、ローラ３６は支持レール
２８，２９上を片側から反対側へ転動する。この
運動中、楔状要素３２の狭い部分に固定されたポ
リウレタン・パツド３５を含む前記狭巾部分はカ
ートリツジの鼻部７２の開口８５を通過してテー
プ材７８の背面と接する。この結果印刷圧力が加
えられ、こうして文字要素１４上の浮出し文字の
印像が着色リボン７９からテープ７８へ転写され
る。ピストン要素３２の片側から反対側への横断
運動中、ギア・セグメント５９の歯列５９とラツ
ク５８上の歯列６０間には常に係合状態が維持さ
れる。望ましい実施態様においては、ギア・セグ
メント５６のピツチ線はポリウレタンパツドの表
面の半径と一致し、このためウレタン・パツド３
５の表面と印字材間の適正な揺動接触運動を確保
する。

上下のフレーム板２０と１６に固定された前方
レール７０は、ガラス・ブロツク６６およびプラ
スチツク窓６８の運動、従つて文字要素１４の運
動に抵抗する。この抵抗の結果、揺動ピストンが
支持レール２８，２９上を片側から反対側へ揺動
する時大きな印字圧力を生じる。望ましい実施態
様においては、文字要素チツプ１４が印刷整合位
置関係に挿入される時、ローラ・セグメント３２
と文字要素の浮出し面９５との間に生じる距離
は、印刷サイクルの間ポリウレタンパツド３５が
約25mm（１インチ）の約0.010だけ圧縮される如
きものである。この圧縮量は、トナーを炭素リボ
ン７９からテープ材７８の表面上に転写するため
適正な量の圧力を生じる。本発明の装置において
は、これは約140Kg／cm²（2000psi）となり得る。

ローラ・セグメントがその移動行程の終りに近
づく時、ローラ・セグメント３２の支持部材３６
は支持レール２８，２９の端部から端部レール３
０，３１へ移動する。この移動は引張りばね６４
により生じる力の結果である。支持部材３６がそ
の適正な端位置に移動した時、切換え装置が消勢
される。

印字されたタイプ・チツプ１４はこの時オペレ
ータにより機械から取外され、次に印字される文
字が機械に挿入される。オペレータはガラス・ブ
ロツク６６とプラスチツク窓６８からこの新らし
い文字チツプを見ることができる。次に、オペレ
ータは手によりテープとリボンを鼻部７２の外縁
部付近でつまみ、適正なスペーシングが得られる
迄カートリツジからテープ７８とリボン７９を引
張る。スペーシングが完了した後、再び印字バー
４６を手前へ引き、これにより次の印刷サイクル
を開始する。１つの単語又は文章が出来た時、テ
ープとリボンを裁断器で裁断できるよう十分にカ
ートリツジ鼻部７２から引張る。

望ましい実施態様の記述は非常に特定的である
が、本発明の主旨から逸脱することなく種々の変
更が可能である。従つて、本発明の範囲は望まし
い実施態様の記述ではなく頭書の特許請求の範囲
により示されるべきものとする。

【図面の簡単な説明】

第１図は印刷装置と本発明の改良されたテー
プ／リボン・カートリツジを示す分解斜視図、第
２図は転動ピストン要素と印刷サイクル操作装置
の側面を示す部分断面平面図、第３図は印字力作
用のピストンの一端部位置を示し印刷サイクルの
間ピストンを案内支持する改良装置を示す平面
図、第４図は印刷サイクルの間各位置のピストン
を示す第３図と同様な刷字力作用ピストンの平面
図、第５図は本発明の改良されたテープ／リボ
ン・カートリツジを示す分解斜視図、第６図は本
発明のテープ／リボン・カートリツジを示す平面
図、第７図は第６図の線７−７に関するテープ／
リボン・カートリツジを示す断面図、第８図は印
刷サイクルの間印字ピストンの順次の位置を示す
部分断面平面図、第９図は印字ピストンと印刷サ
イクルの間のピストンのテープ／リボン・カート
リツジに対する関係を示す部分断面側面図、およ
び第１０図は印刷サイクルの操作を維持する装置
を示す断面図である。 １０…下部ハウジング、１１…印字ピストン、
１２…テープ／リボン・カートリツジ、１３…文
字要素、１５，１６…部材、１８，１９…側部
材、２０…フレーム部材、２１〜２３…ブラケツ
ト、２８，２９…支持レール、３０，３１…端部
レール、３２…楔形ローラ・セグメント、３５…
ウレタン・パツド、３６…ローラ（支持部材）、
３８…ローラ軸、４０…リンク、４１…クランク
部材、４４…軸、４５…モータ、４６，４８，５
０…リンク部材、５１…フランジ部、５３…スイ
ツチ部材、５５…ばね、５６…ギア部、５８…ギ
アラツク、５９，６０…歯列、６４…ばね部材、
６５…開口、６６…ガラス・ブロツク、６８…プ
ラスチツク部材、６９…肩部、７０…保持レール
部材、７１…ハウジング、７２…テープ案内部、
７８…テープ、７９…炭素リボン、８２…分割装
置、８５…開口、８８…クリツプ部材、９０…発
泡パツド、９２…支持部材、９３…整合指標、９
４…側方ガイド、９５…見出し文字、９６…タブ
部、９７…凹部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレームと、印刷ステーシヨンと、 印字力に抵抗する印字力抵抗装置と、 前記印字力を前記印字力抵抗装置に対し付与す
   るため前記印刷ステーシヨンと印字整合位置に配
   置された印字力作用装置と、 前記印刷ステーシヨンに対して印字整合位置に
   配置可能な浮出し文字を有する交換可能な文字要
   素と、 ある供給量の印像保持テープを収容するハウジ
   ングと、該ハウジングに一体に結合されそこから
   外方へ延びるテープ・文字要素・ガイド部とを有
   し、前記フレームに対して着脱可能なカートリツ
   ジと、を有し、 前記テープ・文字要素・ガイド部は前記印字力
   抵抗装置と前記印字力作用装置との間に配置可能
   であり、また前記印刷ステーシヨンを形成する開
   口を有し、また前記テープ・文字要素・ガイド部
   は前記交換可能な文字要素を印字整合位置に案内
   する一対の隔置された案内縁部と、印刷サイクル
   の間前記交換可能な文字要素を支持する支持縁部
   とを備えていることを特徴とする印刷装置。 ２ 前記交換可能な文字要素が１つの浮出し文字
   を突起させた略々矩形の文字チツプであることを
   特徴とする特許請求の範囲１項記載の印刷装置。 ３ 前記開口はほぼ矩形である特許請求の範囲２
   項記載の印刷装置。 ４ 前記印字力抵抗装置は透明なガラス・ブロツ
   クを有することを特徴とする特許請求の範囲２項
   記載の印刷装置。 ５ 前記印字力抵抗装置は１対の印字力抵抗レー
   ルを更に有することを特徴とする特許請求の範囲
   ４項記載の印刷装置。 ６ 前記ハウジングはある供給量の印字リボンも
   含むことを特徴とする特許請求の範囲１項記載の
   印刷装置。 ７ 前記印字力は前記テープ文字要素・ガイド部
   の前記開口を介して前記印字力作用により与えら
   れることを特徴とする特許請求の範囲１項記載の
   印刷装置。 ８ 前記印字力作用装置は、湾曲した印字力作用
   面と、印字力作用面の揺動運動の間直角方向の印
   字力が前記浮出し文字に連続的に作用させられる
   ように前記印字力作用面を前記印刷ステーシヨン
   に対して揺動運動するよう支持し案内する支持案
   内装置とを含むことを特徴とする特許請求の範囲
   ７項記載の印刷装置 ９ 前記フレームは一対のフレーム部材を備えそ
   の各々が互いに平行に隔置されたほぼ平坦な面を
   有し、また前記テープ・文字要素・ガイド部は前
   記平坦な面の間でそれらに直角に配置可能である
   ことを特徴とする特許請求の範囲８項記載の印刷
   装置 １０ 前記印字力作用装置は、前記フレーム部材
   の前記平坦な面に近接した一対の側面を有した楔
   状の部材を含み、前記印字力作用面は前記側面よ
   り内方に隔置された一対の側縁を含み、これによ
   り前記印字力作用面が前記開口を通る運動を容易
   にしている特許請求の範囲９項記載の印刷装置。 １１ 前記支持案内装置は前記湾曲した印字力作
   用画の揺動運動を案内する歯車装置を含むことを
   特徴とする特許請求の範囲８項記載の印刷装置。 １２ 前記歯車装置は前記印字力作用面と結合さ
   れた第１の歯車部と印刷装置のフレームと結合さ
   れた第２の歯車部を含み、前記第１と第２の歯車
   部の各々は相互に対応して係合する歯車列を有す
   ることを特徴とする特許請求の範囲１１項記載の
   印刷装置。 １３ 前記第１の歯車部の歯列のピツチ線は前記
   の彎曲した印字力作用面と一致することを特徴と
   する特許請求の範囲１２項記載の印刷装置。 １４ 各々が並行に隔置されたほぼ平坦な面を有
   している一対のフレーム部材と、 印刷ステーシヨンと、 前記フレーム部材の一部の間でそれらにほほ直
   角に配置された、印字力に抵抗する印字力抵抗装
   置と、 前記印刷ステーシヨンに対して印字整合位置に
   配置可能な突出した文字を有する文字要素と、 印字力を前記印字力抵抗装置に作用させるため
   前記印刷ステーシヨンに対して印字整合位置に配
   置された印字力作用装置と、を有し、 該印字力作用装置は、前記フレーム部材の間に
   配置され該フレーム部材の平坦な面にほぼ直角に
   された彎曲された印字力作用面と、印字力作用面
   の揺動運動の間直角方向の印字力が前記突出文字
   に連続的に付与されるように前記印刷ステーシヨ
   ンに対し前記印字力作用面を揺動運動するように
   支持し案内する支持案内装置とを有し、該支持案
   内装置は前記の彎曲した印字力作用面の揺動運動
   を案内する歯車装置を含み、前記歯車装置は前記
   平坦な面の一方の反対側に配置されかつ前記一方
   の平坦な面内の開口を通し前記印字力作用面に結
   合された第１の歯車部と、前記一方の平坦な面の
   フレーム部材に結合された第２の歯車部とを含ん
   でいることを特徴とする印刷装置。 １５ 前記第１と第２の歯車部の各々は相互に対
   応する係合のための歯列を有することを特徴とす
   る特許請求の範囲１４項記載の印刷装置。 １６ 前記第１の歯車部の歯列のピツチ線は前記
   の彎曲した印字力作用面と一致することを特徴と
   する特許請求の範囲１５項記載の印刷装置。 １７ 印刷ステーシヨンと、印字力に抵抗する印
   字力抵抗装置と、前記印刷ステーシヨンに対する
   印字整合位置に配置可能な突出する文字を有する
   交換可能な文字要素と、前記印字抵抗装置に向つ
   て印字力を作用させる印字力作用装置を有する印
   刷装置において使用する取出し可能なテープ／リ
   ボン・カートリツジにおいて、 ある供給量の印刷テープと印刷リボンを含むハ
   ウジングと、 前記印刷ステーシヨンに対して印字整合位置に
   前記印刷テープおよび印刷リボンを案内するため
   前記ハウジングと結合されるそこから外方に延び
   るテープ／リボン・文字要素・ガイド部と、 前記印刷ステーシヨンを画成する前記テープ／
   リボン・文字要素・ガイド部の開口と、を有し、 前記テープ／リボン・文字要素・ガイド部は前
   記交換可能な文字要素を印字整合位置に案内する
   一対の案内縁部と、印刷サイクルの間前記交換可
   能な文字要素を支持する支持縁部とを備えている
   ことを特徴とするテープ／リボン・カートリツ
   ジ。 １８ 前記ハウジングは、該ハウジングから前記
   ガイド部へ前記印刷テープと印刷リボンが運動す
   る間、それらテープ及びリボンの間に間隙を維持
   する装置を含むことを特徴とする特許請求の範囲
   １７項記載のテープ／リボン・カートリツジ。 １９ 前記ガイド部は、該ガイド部を通して前記
   印刷テープと印刷リボンが運動する間これらテー
   プ及びリボンの間の相対的運動を防止する装置を
   含むことを特徴とする特許請求の範囲１８項記載
   のテープ／リボン・カートリツジ。 ２０ 前記印刷テープと印刷リボン間の相対的運
   動を防止する前記装置が前記ガイド部の外端部付
   近に配置された発泡パツドを含むことを特徴とす
   る特許請求の範囲１９項記載のテープ／リボン・
   カートリツジ。