JPH035982B2 - - Google Patents

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JPH035982B2
JPH035982B2 JP57116204A JP11620482A JPH035982B2 JP H035982 B2 JPH035982 B2 JP H035982B2 JP 57116204 A JP57116204 A JP 57116204A JP 11620482 A JP11620482 A JP 11620482A JP H035982 B2 JPH035982 B2 JP H035982B2
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film
cooling
opening
suction
cooling ring
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JP57116204A
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Katsuhiko Fujimori
Toshiharu Futasugi
Hideyo Royama
Shiro Utsuki
Tetsuo Watanabe
Terukazu Kyota
Aritsune Moryama
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
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    • B29C48/913Cooling of hollow articles of tubular films externally
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はインフレーシヨン法による熱可塑性樹
脂フイルムの成形用冷却装置に関する。
インフレーシヨンフイルムの成形に際しては、
そのフイルムの厚さが、例えば0.01〜0.1mm前後
の軽包装用フイルムの場合、適宜の剛性を有しス
リツプ性や開口性が良好な品質のフイルムが成形
でき、かつチユーブ幅が広い範囲で任意に成形で
きることが望ましく、したがつてインフレーシヨ
ンフイルム成形用の冷却装置は、押出機で溶融さ
れ環状ダイスからチユーブ状に押出された熱可塑
性樹脂のインフレーシヨンフイルムが均厚さに延
伸冷却されてダイス出口の上方3〜5m上方に設
置されたニツプロールで引上げられ、適宜の押出
し量、膨張比、延伸比、折径長さもしくは巻取速
度で巻取り成形されるに際し、成形されたフイル
ムがその厚みの均一性、透明性、霞度、光沢性、
衝撃強度および引裂強度などの適正な品質のもの
として安定的にかつ高い生産速度で成形できるこ
とが必要である。
そのため、インフレーシヨンフイルム成形用の
冷却装置は次に示す特性を具備しなければならな
い。
(1) フイルムの進行方向での各高さにおける水平
面でのフイルムの表面温度がそれぞれ一様に均
一であること。したがつて冷却気体の吹出しも
しくは吸引速度がそれぞれの水平面で均一分布
になるように構成されていること。
(2) チユーブ状に押出された進行フイルムに、し
わ、たるみ、偏肉もしくは寸法変動などが生じ
ないよう、適正な温度区間に応じた適切かつ均
等な延伸を行ない、とくに冷却気体による振動
を起さないこと。
適正な温度区間に応じた適切な延伸について
さらに具体的にいえば、例えばダイスからの押
出し温度が200℃の樹脂の場合、200〜190℃区
間においてはフイルムはあめ状の軟融状態にあ
つて引張強度は極めて弱いので、その区間では
極めて徐々に延伸を行ない、190〜170℃の区間
で吸引冷却環にて吸引力を働かせ、横方向を主
体にした延伸でチユーブの半径方向に膨張させ
れば、軟融状態のフイルムがたれないように適
宜の張力を維持させることができる。
170〜120℃区間では、前半は外部からの冷却
気体を直交流ではなくほぼ平行流方向に吹出せ
ば、ダイスからフイルムの内部に圧入された気
体の内圧により半径方向での膨張比が一定のま
まの状態(チユーブの直径が一定)で徐々にフ
イルムは冷却されながら、縦方向の延伸は逐次
増加される。次にその後半では縦方向の延伸が
急増されるとともに、フイルム内部の気体内圧
も加わり、横方向の半径方向膨張もこれに加味
されて、フイルム面の進行方向での総合延伸比
が急激に増加される。
130〜100℃の円間においては、少なくともフ
イルムの外表面はその硬化温度に到達するの
で、縦方向の延伸は勿論、横方向の膨張も終了
する。この温度に到達し所望折径長さが得られ
る膨張比になつたチユーブ状フイルムの進行方
向と直交する水平面の線がフロストラインとさ
れるものである。
(3) フロストライン以降は、フイルム内面に残さ
れた余熱を冷却し、上方のニツプロールにはさ
まれて巻取られるに際し、そのフイルム表面も
また冷却され、開口性が良好でかつ付着もしく
は表面劣化などが生じないように、60〜40℃ま
で十分に冷却されること。
次にドラフトと冷却との関係について説明す
る。
(1) 先ずトータルドラフト量(縦方向および横方
向の総合ドラフト量)は、ダイスの開口幅とそ
の直径、製品の所望厚さおよびその折径長さ
(チユーブ状のフイルムをニツプロールではさ
んで形成された2枚の平面フイルムの幅)によ
つて決定され、樹脂の性状、フイルムの品質に
応ずる生産速度に対応してフイルムの表面が少
なくともその硬化温度のフロストラインに達す
るまでに所要のトータルドラフトを与える必要
がある。
(2) 横方向のドラフト量、即ち膨張量は実績上ト
ータルドラフト量の1/20〜1/40である。
(3) トータルドフト量をフイルムの温度に対応し
ていかに配分すべきかは、フイルムの内部に圧
入された気体の熱気流挙動はもとより、透明チ
ユーブ状フイルムの温度、とくに肉厚の検出手
段が困難のため、現時点では理論的解明がなさ
れていない。すなわち実験的に試行錯誤の域を
出ず、主として生産速度に応じてフロストライ
ンを設定しつつ、種々の冷却手段を講じ、結果
としての製品々質を判定する以外にない。
しかしながら、想定されることとしては、軟
融状態においては極めて微量のドラフトを加わ
えつつ、フイルムの厚みを漸次減少させ、ある
程度フイルムが冷却された時点で一挙にラフト
を増加し、次にこのドラフトを逆に逐次減少し
てフロストラインに至るまでにこれを完了する
ことが必要であり、これらの配分をフイルム面
の温度に対応していかに設定するかにあり、と
くにフイルムの肉厚をいかにスムースに漸減、
急減、逐次減にもつていくかがポイントであ
る。
(4) これを冷却の面からいえば、生産速度に応じ
て割付けられるそれぞれの区間が極めて短か
く、しかも短時間に所望の冷却効果が必要とさ
れるので、いかに有効な熱交換を達成させるか
がポイントになる。この場合の外面からの冷却
手段としては、直交流型の噴流はフイルム面に
振動もしくはしわなどを与えるため採用され
ず、平行流(向流型または並流型)による冷却
以外に有効な手段はない。
平行流による冷却の場合には、フイルム面上に
速度および温度境界層が形成され、それらの境界
層の厚さは吹出し気流流速が速い程、またフイル
ム面の温度が低い程うすくなり、冷却効果は境界
層厚さがうすい程大である。またこれらの境界層
は冷却気体が吹出開口から離れて下流に向かうに
つれ気流流速が漸減するので剥離が生じ、冷却効
果は減少する。なおこれら境界層による熱交換に
おいて表面熱伝達率C、もしくは熱貫流率Kは、
気流流速が大なる程大になり、冷却効果が増大す
ることはすでに自の理である。
次に、伝熱係数λを同一とすれば、フイルムの
肉厚がうすい程冷却効果が大であることから、適
正なドラフトにより早期にフイルムの肉厚をうす
くしていけば、ラフトを急増すべき温度区間に早
く到達でき、短時での急冷効果を増加させること
ができる。
また同様の効果が平行流による熱交換におい
て、向流型と並流型との差異についてもいえる。
すなわち短区間で冷却気流とフイルム温度との差
が大でかつフイルムの進行速度が気流速度に対し
て無視できる状態における熱交換の場合、巨視的
には総合熱交換量はほぼ同一であるが、微視的に
見るとフイルムはその進行方向に向かつて肉厚が
減少するので、これと逆方向の冷却気流の吹出し
を行なう向流型の方、フイルムの温度より降下し
た区間での急冷効果は増大されることになる。
さらにこの向流型吹出冷却気流の進行方向の前
方にそのプツシユ気流に対向するごとく吸引冷却
用のプル開口を設けたことは、その吸熱排気を整
流されたままの状態で吸引排熱する吸引開口を設
けたことになり、さらにその吸引力によつて生ず
る周辺空気の2次的伴流気流層によるダイス出口
付近のフイルムを自然対流のみの場合に比しより
速い冷却効果を得るとともに、軟融フイルム自体
の張力にほぼ見合つた横方向を主体とした膨張ド
ラフトを行ない、その膨張に相当するだけのフイ
ルム肉厚の減少が無理なく得られ、以降の冷却効
果もさらに漸増し、適正な縦方向の延伸の漸増も
可能となる。
本発明者は、上述の知見に基づいて、冷却装置
として並流型吹出開口を有する冷却環に加えて、
その下面に隣接して向流型の吹出開口を有する冷
却環を設け、さらにダイスと向流型冷却環との間
にそのプツシユ気流に対向して吸引冷却環を設け
たものであり、その冷却装置の諸元を良好な製品
の品質、適切な生産速度およびトータルドラフト
量が得られるように設定したものである。
本発明に用いる熱可塑性樹脂は、高圧法ポリエ
チレン、中低圧法ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、ポリ4−メチル−ペンテン
−1、エチレン−プロピレン重合体、エチレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共
重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチ
レン−4−メチル−ペンテン−1共重合体等のエ
チレン−α−オレフイン共重合体、エチレン−錯
酸ビニル共重合体等のポリオレフイン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン系樹脂、ナイロン6.6、ナイロン6
等のポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リビニルアルコール系樹脂等が挙げられ、これら
のうちでポリオレフイン系樹脂が好ましく、特に
ダイス出口直後の冷却が大きく影響する結晶性
で、溶融張力の小さな樹脂、例えば低圧法ポリエ
チレン、エチレン−α−オレフイン共重合体、ポ
リプロピレン、プロピレン−α−オレフイン共重
合体、ポリブテン−1等で、とりわけエチレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレ
ン−オクテン−1共重合体、エチレン−4−メチ
ル−ペンテン−1共重合体等のエチレン−α−オ
レフイン共重合体が顕著な効果を発揮する。
また、これらエチレン−α−オレフイン共重合
体の樹脂物性としてはMIが0.3〜5g/10分、好
ましくは0.5〜3g/10分、密度が0.91〜0.94g/
c.c.、メルトテンシヨンが0.3〜6g、好ましくは
0.8〜5g、N値が1.3〜2.0、分子量が8〜20万、
分子量分布(M/M)が2.5〜10の範囲のも
のが好ましい。
以下本発明による冷却装置の実施例について図
面を参照して説明する。
第1図において、1はインフレーシヨンフイル
ム、2は環状ダイス、3は吸引冷却環、4は第1
吹出冷却環、5は第2吹出冷却環であり、吸引冷
却環3は環状ダイス2の上面に近接して同心的に
配設され、第1吹出冷却環4は吸引冷却環3の上
方に同心的に配設され、第2吹出冷却環5は第1
吹出冷却環4の上面に近接して同心的に配設され
ている。
環状ダイス2にはその上面に所定の口幅及び直
径の押出開口6が設けられ、吸引冷却環3にはそ
の内周面に多孔または多段、例えばハモニカ状で
縦方向隙間が均一な横向き吸引開口7が設けら
れ、第1吹出冷却環4にはその内周面にスリツト
の隙間が均一な内側下向き吹出開口8が設けら
れ、第2吹出冷却環5にはその内周面にスリツト
の隙間が均一な内側上向き吹出開口9が設けられ
ている。
軟融状態のインフレーシヨンフイルム1は環状
ダイス2の押出開口6から上方に向かつて押出さ
れ、気体圧入口10から圧入された気体の内圧に
よりチユーブ柱状のまま、順次吸引冷却環3、第
1吹出冷却環4および第2吹出冷却環5の内側を
通つて上方に配設されたニツプロール11によつ
て引上げられてゆく。
その間、インフレーシヨンフイルム1は、吸引
冷却環3の吸引開口7に図の矢印のように吸引さ
れる冷却気体によつて予冷されつつその吸引力の
加味によつて逐次図示のように横方向の膨張が行
なわれ、ついで第1吹出冷却環4の吹出開口8か
ら図の矢印のようにフイルムの進行方向に対して
向流するように吹出された冷却気体とチユーブ内
の気体内圧とによつて所望寸法の大きさに膨張し
縦方向のドラフトと同時に横方向の延伸を受けつ
つ、かつ吹出開口8に近づくにつれて急冷の度を
増加してほぼフロストライン12近辺にまで到達
する。
ついで第2吹出冷却環5の吹出開口9からフロ
ストライン12の近辺で図の矢印のようにフイル
ム進行方向に対して並流するように吹出された冷
却気体によつて冷却固化されると同時にフロスト
ライン12に達するまでに縦方向の延伸と横方向
の膨張が行なわれる。
なお、さらに生産量を増加するに際し、第2吹
出冷却環5の上方におけるフイルムの冷却効用を
増加する場合には第2吹出冷却環5の上方の適当
な位置にその冷却環と同様の並流型吹出冷却環を
1つ以上配設することもできる。
これら本発明装置の生産条件としては、第2図
において、環状ダイス2の押出開口6の直径D1
トータルドラフト量および生産量(速度)が与え
られるので、D1寸法は固定条件となり、フロス
トライン12の環状ダイス2の上面からの高さ
H4は与条件下での縦、横方向のの延伸比配分と、
本発明の各種冷却環の構成諸元ならびに冷却風量
諸元とによる冷却効用によつて左右される変動条
件になる。
一般にこの固定条件D1を基準にした必要寸法
条件の設定は次のごとくになる。先ず横方向の延
伸比配分としては、その均一な緩、速冷却効用の
面から、第1段膨張後のフイルムの直径をD2
フロストライン12におけるフイルムの直径を
D3とすれば、 1.05≦D2/D1≦D3/D1≦4 望ましくは、1.05≦D2/D1≦D3/D1≦2.5 となる。次に変動条件してのフロストライン高さ
H4の寸法は 2≦H4/D1≦10 となり、その最小値2はH4を低くすることが設
備上望まれる条件ではあるが、極めて短時間(秒
単位)に急冷するための冷却環設置のスペース確
保上の限度がある。またその最大値10は、生産条
件上の要請でH4は高くならざるを得ないとして
も、硬化前のチユーブ柱状フイルムの自立ドラフ
ト機構上、これ以上の高さは実用できない。
すなわち本発明者はその構成条件諸元について
種々検討の結果、次に示す具備条件範囲のものが
良好であることを見出した。
すなわち第2図において E1:吸引冷却環3の吸引開口7のスリツトの開
口幅、 H1:吸引冷却環3の吸引開口下端の環状ダイス
2上面からの高さ、 S2:吸引冷却環3に直面するフイルムの外周面と
吸引冷却環3の吸引開口7入口端面との水平
隙間距離、 V1:吸引冷却環3の吸引開口7のスリツトでの
吸引気流の流速、 E2:第1吹出冷却環4の吹出開口8のスリツト
の開口幅、 α:第1吹出冷却環4の吹出開口8での吹出方向
の水平面に対する下向き角度、 L2:第1吹出冷却環4の吹出開口8のスリツト
部の長さ、 L′2:第1吹出冷却環4の吹出開口8のスリツト
部への導入ダクト部の長さ、 H2:第1吹出冷却環4の吹出開口8の出口下端
の環状ダイス2上面からの高さ、 V2:第1吹出冷却環4の吹出開口8のスリツト
での吹出気流の流速、 E3:第2吹出冷却環5の吹出開口9のスリツト
の開口幅、 β:第2吹出冷却環5の吹出開口9での吹出方向
の水平面に対する上向き角度、 L3:第2吹出冷却環5の吹出開口9のスリツト
部の長さ、 L′3:第2吹出冷却環5の吹出開口9のスリツト
部への導入ダクト部の長さ、 H3:第2吹出冷却環5の吹出開口9の出口下端
の環状ダイス2上面からの高さ、 V3:第2吹出冷却環5の吹出開口9のスリツト
での吹出気流の流速、 S3:第2吹出冷却環5に直面するフイルムの外周
面と第2吹出冷却環5の吹出開口9出口端面
との水平隙間距離 としたとき、これら諸元ならびにこれらに付随す
る冷却風量(流速)諸元について述べれば、吸引
冷却環3に関する設置位置は、 0.02≦H1/D1≦1.5 となり、その最小値0.02は、環状ダイス2からフ
イルムが押出された直後の軟融状態での自然対流
による徐冷効果を図るための誘引気流として周辺
気流を導入するための最小限隙間流路を確保する
ためのものであり、最大値1.5は横ドラフト効果
の加味によつて所要の徐冷が終るに充分の高さで
あり、急冷が許容されるフイルム面に上方からの
プツシユ冷却気流効果を付与するためにはH1
より低いことが有効であり、望ましくはこの値は
1.0以下である。
第1吹出冷却環4の吹出開口8とこれに対向し
て設けた吸引冷却環3の吸引開口7とのプツシユ
プル気流による協力冷却作用に関連する諸元で
は、 1≦E1/E2≦10 望ましくは、2≦E1/E2≦8 0.01≦V1/V2≦1 望ましくは、0.05≦V1/V2≦0.5 であり、かつこれらのプツシユプルの風量比か
ら、また前記H1/D1式の最小値の項について述
べた点からも、 V2E2/V1E1 であることを要し、またS2に関しては、 0.3≦S2/E1≦2 1≦S2/E2 を要することから、 0.3≦S2/E1≦S2/E2≦16 となり、これらの条件は、第1吹出冷却環4の吹
出開口8のスリツトから吹き出されたすべての冷
却気流がフイルム1の面を冷却熱交換した熱エネ
ルギを吸熱したまま吸引冷却環3の吸引開口7を
通つて吸引排熱され、かつ押出開口6の押出直後
のフイルム面を徐冷するための伴流吸引気流も確
保するための要件であり、またS2については、こ
れを小にし過ぎた場合は、吸引力が過大になつて
フイルム面へのドラフトむら、接触損傷などを起
し、S2が過大になつた場合は横ドラフト効果を付
与する吸引力が期待できなくなる。
第1吹出冷却環4および第2吹出冷却環5に関
する設置位置、吹出角度および形状諸元について
は、それらの各部ドラフト配分に応じての冷却効
率ならびにチユーブ状フイルム1面へのそれらの
環状均一吹出要件から、まず 2≦H2/D1≦H4/D1≦10 H4/D1−1≦H3/D1≦H4/D1+1 となり、いずれもフロストライン12近辺の硬化
直前の急速冷却ゾーンに集中して設置することが
望ましい。なおこれらの諸元は生産量、冷却能力
に応じたそれらの設置スペースを勘案してその最
適のフロストライン高さH4を設定するうえから
も重要である。
次に吹出角度については、 30゜≦α≦85゜ 30゜≦β≦120゜ 望ましくは、45゜≦β≦120゜ となり、α,βの角度共にそれぞれの被冷却面に
対しほぼ平行流方向に、しかもフイルム面への吹
きつけ気流による衝撃波影響を少なくし、なおか
つ境界層の剥離点をできるだけ遠方へ到達させる
ための手段として、フイルム表面に湾曲して抑制
するごとく気流方向を押しつける吹出角度を維持
して縮流させることが有効である。したがつてα
の角度についていえば、第2図に示す位置からフ
ロストライン12を離れて下方位置に下げるにつ
れ対向するフイルム面は鉛直方向になるので、逐
次その角度を大にし、最大値の85゜に近づけた方
がよい。またβの角度についても、第2図に示す
位置からフロストライン12を越えて下方位置に
下げるにつれ対向するフイルム面は鉛直方向から
逆に膨張湾曲面へと移るので、逐次その角度を大
にし、90゜以上にする要が生じてくる。
前述のようにフイルム面にほぼ平行流方向で、
かつ縮流してフイルム面に冷却効力の大きい薄く
て均一な境界層を形成させ、かつその剥離距離を
より遠くにするためには、、V2,V3についての環
状開口面での流速分布が±5%以内の均一分布と
するための絞り抵抗、整流装置を各冷却環に内装
付設するとともに、各吹出開口8,9のスリツト
部を開口端に向かつて絞り加減に形成するととも
に、上記吹出冷却環の吹出角度αおよびβ条件の
ほかに、 1≦L2/E2≦4 2≦L′2/E2≦8 1≦L3/E3≦4 2≦L′3/E3≦8 0.01≦S3/E3≦5 望ましくは、0.2≦S3/E5≦5 とすることが望ましく、またこれらの吹出気流に
よつてフイルム冷却面に形成される境界層の厚み
δは吹出風速をVとすれば√に逆比例して薄く
なるので、 2m/s<V2<30m/s 5m/s<V3<40m/s にて、 2≦E2/δ2≦10 2≦E3/δ3≦10 の条件が望ましく、δに比しての最小限のE2
しくはE3の開口幅寸法は必要であるが、あまり
大にしてもその吹出気流の一部のみが冷却効果に
寄与し、他の部分は無駄に消費されることにな
り、かつE2が過大になることは、前述のごとく
これに関連してL2,L′2ならびにS2が大になりE1
寸法にも影響をおよぼし、また据付スペース上の
問題にも波及する。
なお、吸引冷却環3の吸引開口7は前述の様に
おだやかに冷却するために吸引帯域を形成し、均
一に吸引されるような構造、例えばハモニカ構
造、井桁構造、波状構造のようにして、多孔また
は多段にすることがより効果的である。該吸引開
口7の角度はフイルム1の進行方向に対して拡開
しても良いが、フイルム保持性の点等からフイル
ム1に対して平行的に設けることが好ましい。ま
た必要によりガスの流通を調節できる様に吸引冷
却環3の上端または下端に気体案内板13,14
あるいはフイルム1の周辺に多孔のカラー15を
配すると良い。
第1、第2吹出冷却環4,5からの冷却気体は
通例、室温の空気が使用されるが、所望によつて
は冷却空気を使用すればより透明性を有するフイ
ルムの製造が望める。
上記のごとく、本発明は先ず吸引冷却環3で吸
引し、第1、第2吹出冷却環4,5で気体を噴出
させることにより、吸引冷却環3を用いた効果の
他に次に示す効果を有する。すなわち (1) 吹出冷却環4から吹出した冷却気体をも吸引
冷却環3にて吸引置換して常に新鮮な気体で冷
却されるので冷却効果が大きい、 (2) フイルム1の周辺の空気が冷却気体によつて
剥ぎ取られかつ吸引冷却環3にて吸引されるの
で冷却効果が著しく大きい、 (3) 吸引冷却環3と吹出冷却環4,5との使用で
あるため、冷却気体を吹出す2個の冷却環を使
用する場合のように冷却気体同士が干渉し合う
ことがない、 (4) 成形が定常状態にある場合は吸引冷却環3と
吹出冷却環4,5との間に一種のエアーカーテ
ン状態が生成されるとみられるのでフイルム安
定性が良い等の多くの利点がある。
以上説明した様に本発明の装置によれば、フイ
ルムは吸引冷却環で均一かつおだやかに予冷さ
れ、フイルムが安定した状態で吹出冷却環にて冷
却が急速に行なわれるため、厚みむら、しわ、寸
法変動のない透明性の優れたフイルムを成形する
ことができる。特に本発明にあつては吸引冷却環
と吹出冷却環の気体同士が互いに干渉することが
なく、吸引冷却環におけるフイルム捕捉性が良好
なことなどから、従来溶融張力が小さくて高速成
形が難しく透明性が悪いとされているエチレン−
α−オレフイン共重合体等の樹脂に好適に用いら
れ、従来のインフレーシヨンフイルムに比して透
明性が著しく改善され、高速成形性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はインフレーシヨンフイルムの成形装置
の概要を示す説明図、第2図は本発明による冷却
装置の諸元を示す説明図である。 1…インフレーシヨンフイルム、2…環状ダイ
ス、3…吸引冷却環、4…第1吹出冷却環、5…
第2吹出冷却環、6…押出開口、7…吸引開口、
8…吹出開口、9…吹出開口、10…気体圧入
口、11…ニツプロール、12…フロストライ
ン、13…気体案内板、14…気体案内板、15
…カラー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 インフレーシヨン法による熱可塑性樹脂フイ
    ルムの成形用冷却装置にして、環状ダイスからチ
    ユーブ状に上方に向つて押出された軟融状態の熱
    可塑性樹脂のインフレーシヨンフイルムを直径方
    向に膨張させるように吸引するために内周面にほ
    ぼ水平の吸引開口が設けられた吸引冷却環と、前
    記吸引冷却環に対向するごとくその上方に配設さ
    れかつ該フイルムの進行方向に対して向流するよ
    うに該フイルムの外周面に冷却気体を吹付けてフ
    イルム面を急冷するために内周面に内側下向き吹
    出開口が設けられた第1吹出冷却環と、前記第1
    吹出冷却環の上面に近接して配設され該フイルム
    の進行方向に対して並流するように該フイルムの
    外周面に冷却気体を吹付けて冷却固化させるため
    に内周面に内側上向き吹出開口を備えた第2吹出
    冷却環とを有し、前記吸引冷却環の吸引開口のス
    リツトの開口幅をE1、その吸引開口スリツトで
    の吸引気流の流速をV1、前記第1吹出冷却環の
    吹出開口のスリツトの開口幅をE2、その吹出開
    口スリツトでの吹出気流の流速をV2、その吹出
    開口での吹出方向の水平面に対する下向き角度を
    α、前記第2吹出冷却環の吹出開口での吹出方向
    の水平面に対する上向き角度をβとしたとき、相
    互に 1≦E1/E2≦10にしてV2E2<V1E1, 30゜≦α≦85゜, 30゜≦β≦120゜ の関係にあることを特徴とするインフレーシヨン
    フイルム成形用冷却装置。
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