JPH0359226B2 - - Google Patents
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- JPH0359226B2 JPH0359226B2 JP24547983A JP24547983A JPH0359226B2 JP H0359226 B2 JPH0359226 B2 JP H0359226B2 JP 24547983 A JP24547983 A JP 24547983A JP 24547983 A JP24547983 A JP 24547983A JP H0359226 B2 JPH0359226 B2 JP H0359226B2
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- vibrator device
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Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はコンクリート打固め用バイブレータ
装置の最適制御装置に関するものである。
装置の最適制御装置に関するものである。
コンクリートの打固めに際して品質のよい仕上
りとするためには加振作業が必要である。そして
スランプ値の異なる生コンクリートに対しては、
そのスランプ値に応じて振動周期、振動振幅およ
び加振時間の各値を最適の組合わせに選定すると
加振効果が増大して一層品質の良い仕上りが得ら
れる。これに対処して本件出願人は先に特願昭58
−137746号(特開昭60−030765号公報)および58
−142513号(特開昭60−33980号公報)で開示し
たように「コンクリート打固め用バイブレータ装
置」および「コンクリート打固め用バイブレータ
装置の制御回路」の発明をした。このコンクリー
ト打固め用バイブレータ装置を第1図を用いて説
明すると、図中符号1は外殼体で有底筒状に形成
され、その内周面下方部に円錐面1aが形成され
ている。U1は振幅制御装置で円筒状ケース体2
にソレノイドSOLが内装され、このソレノイド
SOLに磁性体部3aを備えた可変長軸3が挿脱
自自在に嵌装されている。可変長軸3はコイルス
プリング4の弾力で常時ケース体2内への挿入傾
向が付与されている。ソレノイドSOLにはケー
ブルl2l2を通じて外部から振幅制御用の電圧が供
給される。そしてケース体2の上部に支軸5が突
設され、この支軸5に設けられたボールジヨイン
ト6で当該振幅制御装置U1は外殼体1内に吊設
されている。Mは3相の交流誘導電動機で、出力
軸7を下向きとして前記可変長軸3の下端に取付
けられている。交流誘導電動機Mは可変長軸3の
挿脱量制御により外殼体1内で上下位置可変とさ
れている。この交流誘導電動機Mはケーブル
l3l4l5を通じて外部から供給される電力の周波数
に応じた回転数で回転し、その電圧値に応じたト
ルクを発生する。8は摺動子で、出力軸7に取付
けられており、可変設定された高さ位置において
円錐面1aの部分を回転摺動する。8aはボール
ベアリングである。
りとするためには加振作業が必要である。そして
スランプ値の異なる生コンクリートに対しては、
そのスランプ値に応じて振動周期、振動振幅およ
び加振時間の各値を最適の組合わせに選定すると
加振効果が増大して一層品質の良い仕上りが得ら
れる。これに対処して本件出願人は先に特願昭58
−137746号(特開昭60−030765号公報)および58
−142513号(特開昭60−33980号公報)で開示し
たように「コンクリート打固め用バイブレータ装
置」および「コンクリート打固め用バイブレータ
装置の制御回路」の発明をした。このコンクリー
ト打固め用バイブレータ装置を第1図を用いて説
明すると、図中符号1は外殼体で有底筒状に形成
され、その内周面下方部に円錐面1aが形成され
ている。U1は振幅制御装置で円筒状ケース体2
にソレノイドSOLが内装され、このソレノイド
SOLに磁性体部3aを備えた可変長軸3が挿脱
自自在に嵌装されている。可変長軸3はコイルス
プリング4の弾力で常時ケース体2内への挿入傾
向が付与されている。ソレノイドSOLにはケー
ブルl2l2を通じて外部から振幅制御用の電圧が供
給される。そしてケース体2の上部に支軸5が突
設され、この支軸5に設けられたボールジヨイン
ト6で当該振幅制御装置U1は外殼体1内に吊設
されている。Mは3相の交流誘導電動機で、出力
軸7を下向きとして前記可変長軸3の下端に取付
けられている。交流誘導電動機Mは可変長軸3の
挿脱量制御により外殼体1内で上下位置可変とさ
れている。この交流誘導電動機Mはケーブル
l3l4l5を通じて外部から供給される電力の周波数
に応じた回転数で回転し、その電圧値に応じたト
ルクを発生する。8は摺動子で、出力軸7に取付
けられており、可変設定された高さ位置において
円錐面1aの部分を回転摺動する。8aはボール
ベアリングである。
そしてケーブルl1l2を通じて供給された電圧値
に応じて可変長軸3の突出量が規定され、摺動子
8が図面仮想線で示すように円錐面1aにおける
所要量降下した高さ位置に可変設定される。摺動
子8は、この設定された高さ位置において電動機
Mの駆動により円錐面1aの部分を回転摺動す
る。この摺動子8の回転摺動で外殼体1がその内
側から駆動されてバイブレータ装置Vの全体が等
価的重心位置を運動中心として円錐運動(みそす
り運動)をする。
に応じて可変長軸3の突出量が規定され、摺動子
8が図面仮想線で示すように円錐面1aにおける
所要量降下した高さ位置に可変設定される。摺動
子8は、この設定された高さ位置において電動機
Mの駆動により円錐面1aの部分を回転摺動す
る。この摺動子8の回転摺動で外殼体1がその内
側から駆動されてバイブレータ装置Vの全体が等
価的重心位置を運動中心として円錐運動(みそす
り運動)をする。
このときの円錐運動の振幅量(偏心量)は、振
幅制御装置U1による摺動子8の設定高さ位置と、
交流誘導電動機Mのトルク、即ちその供給電力の
電圧値等により規定される。またその振動周期
は、交流誘導電動機Mの回転数、即ち供給電力の
周波数により規定される。そしてさらにこのよう
な振動振幅および振動周期を最適値に制御するた
めの制御装置として、使用する生コンクリートの
スランプ値に応じた周期指定データ、トルク指定
データおよび振幅指定データからなる最適組合わ
せデータを出力する最適組合わせ設定機能回路が
装備され、これにスランプ値に対応した設定信号
を入力するスランプ値入力手段が付設されてい
る。スランプ値入力手段は、打固め作業に際して
操作者が使用する生コンクリートのスランプ値に
対応して設定信号を予め入力するためのもので、
3回路8接点の連動回転スイツチが使用され、ス
ランプ値は2cmおきの幅で多段階に設定入力でき
るようにされている。このように先の出願に係る
発明は、作業に際して使用生コンクリートのスラ
ンプ値を予め知り、このスランプ値に対応した段
階の値を設定入力するというものであつた。
幅制御装置U1による摺動子8の設定高さ位置と、
交流誘導電動機Mのトルク、即ちその供給電力の
電圧値等により規定される。またその振動周期
は、交流誘導電動機Mの回転数、即ち供給電力の
周波数により規定される。そしてさらにこのよう
な振動振幅および振動周期を最適値に制御するた
めの制御装置として、使用する生コンクリートの
スランプ値に応じた周期指定データ、トルク指定
データおよび振幅指定データからなる最適組合わ
せデータを出力する最適組合わせ設定機能回路が
装備され、これにスランプ値に対応した設定信号
を入力するスランプ値入力手段が付設されてい
る。スランプ値入力手段は、打固め作業に際して
操作者が使用する生コンクリートのスランプ値に
対応して設定信号を予め入力するためのもので、
3回路8接点の連動回転スイツチが使用され、ス
ランプ値は2cmおきの幅で多段階に設定入力でき
るようにされている。このように先の出願に係る
発明は、作業に際して使用生コンクリートのスラ
ンプ値を予め知り、このスランプ値に対応した段
階の値を設定入力するというものであつた。
この発明は、このような最適組合わせ設定機能
回路への設定信号入力部の改良に係るもので、打
固め作業中にバイブレータ装置がいかなるスラン
プ値の生コンクリート中に、どれだけの深さに挿
入されているかを自動的に検知し、この検知結果
に基づいてバイブレータ装置をリアルタイムで最
適の加振状態に設定することのできるコンクリー
ト打固め用バイブレータ装置の最適制御装置を提
供することを目的としている。
回路への設定信号入力部の改良に係るもので、打
固め作業中にバイブレータ装置がいかなるスラン
プ値の生コンクリート中に、どれだけの深さに挿
入されているかを自動的に検知し、この検知結果
に基づいてバイブレータ装置をリアルタイムで最
適の加振状態に設定することのできるコンクリー
ト打固め用バイブレータ装置の最適制御装置を提
供することを目的としている。
以下この発明を図面に基づいて説明する。
この発明は次の○イ○ロのような考察のもとになさ
れている。
れている。
○イ;バイブレータ装置の動作上の“ふるまい”の
考察 まず可変長軸3の突出量を最大長に設定し、
バイブレータ装置Vを、ボールジヨイント6の
中心点6aを支点として、重力場の空間中に支
持した場合(第2図)、および重力場に固定し
た場合(第3図)のそれぞれについて電動機M
を駆動したときの動作上の“ふるまい”を考察
する。
考察 まず可変長軸3の突出量を最大長に設定し、
バイブレータ装置Vを、ボールジヨイント6の
中心点6aを支点として、重力場の空間中に支
持した場合(第2図)、および重力場に固定し
た場合(第3図)のそれぞれについて電動機M
を駆動したときの動作上の“ふるまい”を考察
する。
第2図の重力場の空間中に支持した場合は、
外殼体1の重量が零と仮定されて、電動機Mの
出力軸7に対するモーメントが平衡している場
合である。この場合、出力軸7、可変長軸3お
よびボールジヨイントの中心点6a等を結ぶ軸
線A−A′は不変で、外殼体1の下端部がボー
ルジヨイントの中心点6aを支点として振幅B
の“みそすり運動”をする。
外殼体1の重量が零と仮定されて、電動機Mの
出力軸7に対するモーメントが平衡している場
合である。この場合、出力軸7、可変長軸3お
よびボールジヨイントの中心点6a等を結ぶ軸
線A−A′は不変で、外殼体1の下端部がボー
ルジヨイントの中心点6aを支点として振幅B
の“みそすり運動”をする。
一方、第3図の重力場に固定した場合とは、
バイブレータ装置Vが、地上に垂直に固定され
て外殼体1の重量が無限大と仮定された場合で
ある。この場合は外殼体1の中心軸C−C′が不
変で、前記A−A′の軸線が、その下端で振幅
Dの“みそすり運動”をする。
バイブレータ装置Vが、地上に垂直に固定され
て外殼体1の重量が無限大と仮定された場合で
ある。この場合は外殼体1の中心軸C−C′が不
変で、前記A−A′の軸線が、その下端で振幅
Dの“みそすり運動”をする。
しかるに現実には、上記のような外殼体1の
重量が零、またはこれを地上に固定することは
あり得ない。
重量が零、またはこれを地上に固定することは
あり得ない。
そこで、まず第2図のように実際にバイブレ
ータ装置Vを重力場の空間中に支持して駆動し
た場合は、ボールジヨイントの中心点6aより
も下部で、その上下のモーメントが平衡する点
(等価的重心点)を支点としてA−A′軸および
C−C′軸の双方がある振幅比で“みそすり運
動”をする。これがバイブレータ装置Vの無負
荷時の駆動状態の場合で、電動機Mに要求され
る出力トルクが最小で、その電流値も最小の場
合である。
ータ装置Vを重力場の空間中に支持して駆動し
た場合は、ボールジヨイントの中心点6aより
も下部で、その上下のモーメントが平衡する点
(等価的重心点)を支点としてA−A′軸および
C−C′軸の双方がある振幅比で“みそすり運
動”をする。これがバイブレータ装置Vの無負
荷時の駆動状態の場合で、電動機Mに要求され
る出力トルクが最小で、その電流値も最小の場
合である。
一方、第3図の場合は、非常にスランプ値の
小さい(固い)多量の生コンクリート中に、外
殼体1の全体を挿入したときが、これと極めて
近似した状態の場合である。このためこの場合
は、バイブレータ装置Vに最大の負荷が加わつ
た状態と等価の状態となり、電動機Mに要求さ
れる出力トルクが最大で、その電流値も最大と
なる場合である。
小さい(固い)多量の生コンクリート中に、外
殼体1の全体を挿入したときが、これと極めて
近似した状態の場合である。このためこの場合
は、バイブレータ装置Vに最大の負荷が加わつ
た状態と等価の状態となり、電動機Mに要求さ
れる出力トルクが最大で、その電流値も最大と
なる場合である。
以上の動作を別を観点からみると、可変長軸
3の突出長を一定にしてバイブレータ装置Vを
駆動した場合、電動機Mに要求される電力は、
このバイブレータ装置Vを、重力場の空間中に
吊下げた場合が最小で、重力場に垂直に固定し
た場合が最大ということになる。そしてこの電
動機Mに要求され電力Pmは、その電力の周波
数数mおよび電圧Vmが一定であれば、 Pm=Vm・Im となつて電流Imの1乗に比例する。
3の突出長を一定にしてバイブレータ装置Vを
駆動した場合、電動機Mに要求される電力は、
このバイブレータ装置Vを、重力場の空間中に
吊下げた場合が最小で、重力場に垂直に固定し
た場合が最大ということになる。そしてこの電
動機Mに要求され電力Pmは、その電力の周波
数数mおよび電圧Vmが一定であれば、 Pm=Vm・Im となつて電流Imの1乗に比例する。
一方、バイブレータ装置Vを駆動した際に、
それが外部に放出する振動エネルギーPbは、
このバイブレータ装置の等価的な(連動)モー
メント質量Kbと、その等価的な振動振幅Dbの
2乗と、その振動周波数bの2乗との3種の
量に比例する。そしてこの3種の量Kb、Db、
bのうち、前2種の量Kb、Dbは、バイブレー
タ装置Vがいかなる状態(空間中か、生コンク
リート中にどれだけの深さに挿入されている
か、またそのスランプ値はいくらか等)である
かによつて変化する量である。そしてバイブレ
ータ装置Vは、電動機Mに供給されたエネルギ
ー(電力:Pm)の範囲内で、上記の振動エネ
ルギーPbを外部に放出する。
それが外部に放出する振動エネルギーPbは、
このバイブレータ装置の等価的な(連動)モー
メント質量Kbと、その等価的な振動振幅Dbの
2乗と、その振動周波数bの2乗との3種の
量に比例する。そしてこの3種の量Kb、Db、
bのうち、前2種の量Kb、Dbは、バイブレー
タ装置Vがいかなる状態(空間中か、生コンク
リート中にどれだけの深さに挿入されている
か、またそのスランプ値はいくらか等)である
かによつて変化する量である。そしてバイブレ
ータ装置Vは、電動機Mに供給されたエネルギ
ー(電力:Pm)の範囲内で、上記の振動エネ
ルギーPbを外部に放出する。
換言すればバイブレータ装置を駆動する際
に、電動機Mに供給する電力Pmの周波数およ
び電圧が一定であり、かつ可変長軸3の突出長
が一定であつて、バイブレータ装置Vが、いか
なる負荷状態であるかによつて、電動機Mに流
れる電流Imの値は変化する。
に、電動機Mに供給する電力Pmの周波数およ
び電圧が一定であり、かつ可変長軸3の突出長
が一定であつて、バイブレータ装置Vが、いか
なる負荷状態であるかによつて、電動機Mに流
れる電流Imの値は変化する。
○ロ;バイブレータ装置の生コンクリート中での
“ふるまい”の考察 第4図A〜Gは、バイブレータ装置の生コン
クリート中での“ふるまい”を模式的に示して
いる。図中Uij(i=0〜3、j=0〜2)は、
バイブレータ装置が等価的重心位置を支点とし
て“みそすり運動”を行なつたときの上端部の
振動振幅値である。Dijは、バイブレータ装置
が等価的重心位置を支点として“みそすり運
動”を行なつたときの下端部の振動振幅値であ
る。
“ふるまい”の考察 第4図A〜Gは、バイブレータ装置の生コン
クリート中での“ふるまい”を模式的に示して
いる。図中Uij(i=0〜3、j=0〜2)は、
バイブレータ装置が等価的重心位置を支点とし
て“みそすり運動”を行なつたときの上端部の
振動振幅値である。Dijは、バイブレータ装置
が等価的重心位置を支点として“みそすり運
動”を行なつたときの下端部の振動振幅値であ
る。
そして同図Aは、バイブレータ装置を空間中
で振動させた場合、同図B,C,Dは、振動を
与える生コンクリートのスランプ値が大きい
(やわらかい)場合、同図E,F,Gは、振動
を与える生コンクリートのスランプ値が小さい
(かたい)場合を示している。そしてさらに同
図B,Eはバイブレータ装置を、生コンクリー
トに僅かに挿入した場合、同図D,Gは、バイ
ブレータ装置の全体を生コンクリートに挿入し
た場合、同図C,Fは、上記B,EとD,Gの
中間の挿入状態である。
で振動させた場合、同図B,C,Dは、振動を
与える生コンクリートのスランプ値が大きい
(やわらかい)場合、同図E,F,Gは、振動
を与える生コンクリートのスランプ値が小さい
(かたい)場合を示している。そしてさらに同
図B,Eはバイブレータ装置を、生コンクリー
トに僅かに挿入した場合、同図D,Gは、バイ
ブレータ装置の全体を生コンクリートに挿入し
た場合、同図C,Fは、上記B,EとD,Gの
中間の挿入状態である。
上記第4図A〜Gの各図に示す“ふるまい”
からバイブレータ装置を異なつた負荷状態に設
定すると、その異なつた負荷状態ごとに、等価
的重心位置が変化し、これに応じて上端側およ
び下端側の両振動振幅値Uij Dijの絶対値およ
び、この両者の比率が変化していくことを知る
ことができる。したがつて上記第4図A〜Gに
示す各状態の考察から、バイブレータ装置にお
ける可変長軸3の突出長、電動機Mに加える電
圧Vm、電流Im、および周波数mの各値が判
り、さらに上端側および下端側の両振動振幅値
Uij Dijが判明すれば、バイブレータ装置がい
くつのスランプ値の生コンクリート中にどれだ
けの深さに挿入されているのかを特定すること
ができる。この特定には種々の解析法が考えら
れるが、その一例として K1=Uij/Dij K2=m2(Uij2+Dij2)/Im・Vm を求め、このK1K2の値を各種条件下で実測し、
その結果を数表化する手法が考えられる。
からバイブレータ装置を異なつた負荷状態に設
定すると、その異なつた負荷状態ごとに、等価
的重心位置が変化し、これに応じて上端側およ
び下端側の両振動振幅値Uij Dijの絶対値およ
び、この両者の比率が変化していくことを知る
ことができる。したがつて上記第4図A〜Gに
示す各状態の考察から、バイブレータ装置にお
ける可変長軸3の突出長、電動機Mに加える電
圧Vm、電流Im、および周波数mの各値が判
り、さらに上端側および下端側の両振動振幅値
Uij Dijが判明すれば、バイブレータ装置がい
くつのスランプ値の生コンクリート中にどれだ
けの深さに挿入されているのかを特定すること
ができる。この特定には種々の解析法が考えら
れるが、その一例として K1=Uij/Dij K2=m2(Uij2+Dij2)/Im・Vm を求め、このK1K2の値を各種条件下で実測し、
その結果を数表化する手法が考えられる。
第5図および第6図は上記考察に基づいてな
されたこの発明の実施例を示す図である。なお
第5図において前記第1図等における装置また
は部材等と同一ないし均等のものは前記と同一
符号を付して重複した説明を省略する。
されたこの発明の実施例を示す図である。なお
第5図において前記第1図等における装置また
は部材等と同一ないし均等のものは前記と同一
符号を付して重複した説明を省略する。
まず構成を説明すると、この発明において
は、バイブレータ装置Vにおける外殼体1内の
下端部近傍に、その下端側振動振幅を検知する
下部センサ11が装備され、また上端部近傍に
はその上端側振動振幅を検知する上部センサ1
2が装備されている。下部および上部センサ1
1,12としては一例として加速度センサが適
用される。Fは最適組合わせ設定機能回路、E
は電動機駆動用電源である。
は、バイブレータ装置Vにおける外殼体1内の
下端部近傍に、その下端側振動振幅を検知する
下部センサ11が装備され、また上端部近傍に
はその上端側振動振幅を検知する上部センサ1
2が装備されている。下部および上部センサ1
1,12としては一例として加速度センサが適
用される。Fは最適組合わせ設定機能回路、E
は電動機駆動用電源である。
最適組合わせ設定機能回路Fは、下部センサ
11ならびに上部センサ12からの下端側なら
びに上端側の両振動振幅値、および電動機Mに
印加している電圧、電流ならびに周波数の各値
から、生コンクリートのスランプ値および外殼
体の挿入深さを特定し、この特定に基づいてそ
の生コンクリートの打固めに適応した周期指定
データ、トルク指定データ、振幅指定データお
よび加振時間データからなる最適組合わせデー
タを出力する。そしてこの実施例においては、
スランプ値等の特定および最適組合わせデータ
を決定するアルゴリズムとして数値記憶形式が
適用され、これを実行するため当該設定機能回
路Fは第6図に示すように構成されている。
11ならびに上部センサ12からの下端側なら
びに上端側の両振動振幅値、および電動機Mに
印加している電圧、電流ならびに周波数の各値
から、生コンクリートのスランプ値および外殼
体の挿入深さを特定し、この特定に基づいてそ
の生コンクリートの打固めに適応した周期指定
データ、トルク指定データ、振幅指定データお
よび加振時間データからなる最適組合わせデー
タを出力する。そしてこの実施例においては、
スランプ値等の特定および最適組合わせデータ
を決定するアルゴリズムとして数値記憶形式が
適用され、これを実行するため当該設定機能回
路Fは第6図に示すように構成されている。
即ち、まず生コンクリートのスランプ値およ
び外殼体1の挿入深さ特定のために、スランプ
値特定用のリードオンリメモリROM1(以下単
にROM1のようにいう)、および外殼体挿入深
さ特定用のROM2が並設されている。両メモリ
ROM1 ROM2は、後述の各最適データ記憶用
のメモリと同様に例えば8ビツト×128語の記
憶機能を有していて、そのアドレス指定用入力
端子には、次のような各信号線が接続されてい
る。即ち、電動機Mへの給電電流計13からの
給電電流データ信号線l6、および上記センサ1
2および下部センサ11からの各振幅値信号出
力線l7,l8がそれぞれA−D変換器A/D1
A/D2 A/D3を介して両メモリROM1,
ROM2に並列に共通接続されている。また次に
述べる最適データ記憶用の各メモリからの周期
データ出力線l9および電圧データ出力線l10が上
記と同様に両メモリROM1 ROM2に並列に共
通接続されている。
び外殼体1の挿入深さ特定のために、スランプ
値特定用のリードオンリメモリROM1(以下単
にROM1のようにいう)、および外殼体挿入深
さ特定用のROM2が並設されている。両メモリ
ROM1 ROM2は、後述の各最適データ記憶用
のメモリと同様に例えば8ビツト×128語の記
憶機能を有していて、そのアドレス指定用入力
端子には、次のような各信号線が接続されてい
る。即ち、電動機Mへの給電電流計13からの
給電電流データ信号線l6、および上記センサ1
2および下部センサ11からの各振幅値信号出
力線l7,l8がそれぞれA−D変換器A/D1
A/D2 A/D3を介して両メモリROM1,
ROM2に並列に共通接続されている。また次に
述べる最適データ記憶用の各メモリからの周期
データ出力線l9および電圧データ出力線l10が上
記と同様に両メモリROM1 ROM2に並列に共
通接続されている。
而して上記メモリROM1 ROM2には次のよ
うな各データが予め書込まれている。即ち、異
なるスランプ値を有する生コンクリートのそれ
ぞれに、バイブレータ装置Vを種々の深さに差
し込んで実際に加振作業を実行する。そしてこ
のときの電動機Mに加えている電圧Vm、電流
Im、および周波数mの各値と、この結果得ら
れる下部センサ11および上部センサ12から
の下端側および上端側の各振動振幅値を読取
る。この結果を整理して電動機Mに加える電圧
値等および両振動振幅値と、スランプ値および
外殼体の挿入深さとの関係を経験的に得る。次
いでこの各データを数表の形式でメモリROM1
ROM2のそれぞれに記憶させる。この数表形式
の記憶データは、信号線l6〜l10から入力するア
ドレス指定信号で検索され、打固めの中の生コ
ンクリートのスランプ値および外殼体の挿入深
さの各データが同時に出力される。
うな各データが予め書込まれている。即ち、異
なるスランプ値を有する生コンクリートのそれ
ぞれに、バイブレータ装置Vを種々の深さに差
し込んで実際に加振作業を実行する。そしてこ
のときの電動機Mに加えている電圧Vm、電流
Im、および周波数mの各値と、この結果得ら
れる下部センサ11および上部センサ12から
の下端側および上端側の各振動振幅値を読取
る。この結果を整理して電動機Mに加える電圧
値等および両振動振幅値と、スランプ値および
外殼体の挿入深さとの関係を経験的に得る。次
いでこの各データを数表の形式でメモリROM1
ROM2のそれぞれに記憶させる。この数表形式
の記憶データは、信号線l6〜l10から入力するア
ドレス指定信号で検索され、打固めの中の生コ
ンクリートのスランプ値および外殼体の挿入深
さの各データが同時に出力される。
次に上記のように特定されたスランプ値および
外殼体の挿入深さ等の各データからその生コンク
リートの打固めに適応した最適組合わせデータを
出力する部分を説明する。この部分には最適周期
データ記憶用のROM3、最適トルクデータ記憶用
のROM4、最適振幅データ記憶用のROM5、およ
び最適加振時間データ記憶用のROM6が並設され
ている。これらのメモリにおけるアドレス指定用
入力端子には、スランプ値特定用および外殼体挿
入深さ特定用の各メモリROM1 ROM2からの各
出力線と、打継ぎまでの経過時間データ入力端子
14からの信号線との計3本の信号線が並列に共
通接続されている。打継ぎまでの経過時間データ
とは、生コンクリートを多段階に打継ぐ場合に、
下段側コンクリートが流し込まれてから打継ぎ作
業に至るまでの経過時間のデータで、打継ぎ作業
の場合は、この時間データも要素として最適組合
わせデータを特定する。最適周期データ記憶用お
よび最適トルクデータ記憶用の各メモリROM3
ROM4の出力端子D0〜D7は、それぞれD−A
変換器D/A1 D/A2を介して電動機駆動用電源
Eにおける周波数可変直流・交流変換回路U3お
よび出力電圧可変整流回路U2に導びかれている。
また最適振幅データ記憶用のROM5の出力端子D
0〜D7は、D−A変換器D/A3およびパワー
アンプ等からなるソレノイド駆動回路15を介し
て振幅制御装置U1におけるソレノイドSOLに接
続されている。さらに最適加振時間データ記憶用
のROM6の出力端子D0〜D7は、最適加振時間
伝達手段U9に連ねられている。
外殼体の挿入深さ等の各データからその生コンク
リートの打固めに適応した最適組合わせデータを
出力する部分を説明する。この部分には最適周期
データ記憶用のROM3、最適トルクデータ記憶用
のROM4、最適振幅データ記憶用のROM5、およ
び最適加振時間データ記憶用のROM6が並設され
ている。これらのメモリにおけるアドレス指定用
入力端子には、スランプ値特定用および外殼体挿
入深さ特定用の各メモリROM1 ROM2からの各
出力線と、打継ぎまでの経過時間データ入力端子
14からの信号線との計3本の信号線が並列に共
通接続されている。打継ぎまでの経過時間データ
とは、生コンクリートを多段階に打継ぐ場合に、
下段側コンクリートが流し込まれてから打継ぎ作
業に至るまでの経過時間のデータで、打継ぎ作業
の場合は、この時間データも要素として最適組合
わせデータを特定する。最適周期データ記憶用お
よび最適トルクデータ記憶用の各メモリROM3
ROM4の出力端子D0〜D7は、それぞれD−A
変換器D/A1 D/A2を介して電動機駆動用電源
Eにおける周波数可変直流・交流変換回路U3お
よび出力電圧可変整流回路U2に導びかれている。
また最適振幅データ記憶用のROM5の出力端子D
0〜D7は、D−A変換器D/A3およびパワー
アンプ等からなるソレノイド駆動回路15を介し
て振幅制御装置U1におけるソレノイドSOLに接
続されている。さらに最適加振時間データ記憶用
のROM6の出力端子D0〜D7は、最適加振時間
伝達手段U9に連ねられている。
而して上記の各メモリROM3〜ROM6には次の
ような各データが予め書込まれている。即ち、使
用する生コンクリートのスランプ値の種々の値に
ついて、バイブレータ装置Vを種々の深さに差し
込み、また打継ぎ工法の場合には、これに打継ぎ
までの種々の経過時間を加えた条件で実際にコン
クリートの打固を実行する。そしてその結果を整
理して、振動周期、振動トルク、振動振幅および
加振時間について最高の打固め効果の得られる組
合わせデータを経験的に得る。次いでこの各デー
タを数表の形式で各メモリROM3〜ROM6に記憶
させる。この数表形式の記憶データは、特定され
たスランプ値および外殼体挿入深さ等のアドレス
指定信号で検索されて振動周期データ等を含む最
適の組合わせデータが同時に読出される。
ような各データが予め書込まれている。即ち、使
用する生コンクリートのスランプ値の種々の値に
ついて、バイブレータ装置Vを種々の深さに差し
込み、また打継ぎ工法の場合には、これに打継ぎ
までの種々の経過時間を加えた条件で実際にコン
クリートの打固を実行する。そしてその結果を整
理して、振動周期、振動トルク、振動振幅および
加振時間について最高の打固め効果の得られる組
合わせデータを経験的に得る。次いでこの各デー
タを数表の形式で各メモリROM3〜ROM6に記憶
させる。この数表形式の記憶データは、特定され
たスランプ値および外殼体挿入深さ等のアドレス
指定信号で検索されて振動周期データ等を含む最
適の組合わせデータが同時に読出される。
最適加振時間伝達手段U4におけるCONV1
CONV2はBCD−7セグメント表示変換器、DP1
DP2はそれぞれ7セグメントの数値表示素子で、
2桁の数値を表示する。
CONV2はBCD−7セグメント表示変換器、DP1
DP2はそれぞれ7セグメントの数値表示素子で、
2桁の数値を表示する。
電動機駆動用電源Eにおける出力電圧可変整流
回路U2は、商用交流電源等からの交流電力を整
流し、最適組合わせ設定機能回路Fからのトルク
指定データに対応した電圧値の直流電力を得るも
のである。また周波数可変直流・交流変換回路
U3は、上記の出力電圧可変整流回路U2からの直
流出力電力を、この直流出力電力の電圧値に応じ
た電圧の交流電力に変換するとともに、その周波
数を最適組合わせ設定機能回路Fからの周期指定
データに対応した値とし、これをバイブレータ装
置Vにおける交流誘導電動機Mの駆動電力として
送出する機能を有している。なお上記の出力電圧
可変整流回路U2および周波数可変直流・交流変
換回路U3の両回路は、本件出願人の出願に係る
特願昭58−85677号で開示した発明におけるもの
と同様のものを使用するのでその回路の詳細構成
は記載を省略する。
回路U2は、商用交流電源等からの交流電力を整
流し、最適組合わせ設定機能回路Fからのトルク
指定データに対応した電圧値の直流電力を得るも
のである。また周波数可変直流・交流変換回路
U3は、上記の出力電圧可変整流回路U2からの直
流出力電力を、この直流出力電力の電圧値に応じ
た電圧の交流電力に変換するとともに、その周波
数を最適組合わせ設定機能回路Fからの周期指定
データに対応した値とし、これをバイブレータ装
置Vにおける交流誘導電動機Mの駆動電力として
送出する機能を有している。なお上記の出力電圧
可変整流回路U2および周波数可変直流・交流変
換回路U3の両回路は、本件出願人の出願に係る
特願昭58−85677号で開示した発明におけるもの
と同様のものを使用するのでその回路の詳細構成
は記載を省略する。
次に作用を説明する。通常の1段階のみの打設
工法における打固め装置として作用させる場合を
述べる。型枠に流し込んだ生コンクリートとバイ
ブレータ装置Vを適宜深さに差込む。作業当初
は、予想されるこの生コンクリートのスランプ値
を考慮した上で最適組合わせデータの出力部にお
ける各メモリROM3 ROM4 ROM5に適宜値のア
ドレス指定信号を入力させて電動機駆動用電源E
から電動機Mに向けて適宜値の電圧、電流および
周波数からなる電力を供給し、また振幅制御置
U1におけるソレノイドSOLに適宜値の電圧を供
給する。この結果下部センサ11および上部セン
サ12からの下端側および上端側の各振動振幅出
力が、A/D2およびA/D3変換器をそれぞれ介
して、また給電電流計13からの給電電流値が
A/D1変換器を介して、スランプ値および外殼
体挿入深さ特定用の両メモリROM1 ROM2に入
力され、さらにこれと並行して電動機Mに給電し
ている電圧および周期の各データが信号線l9l10を
介して両メモリROM1,ROM2に入力される。こ
のようなアドレス指定入力により、ROM1からは
その生コンクリートのスランプ値データが、また
ROM2からは外殼体の挿入深さデータがそれぞれ
特定されて出力される。次いでこの特定された両
データが最適組合わせデータ出力部における各メ
モリROM3〜ROM6に共通に並列入力される。こ
のアドレス指定によりROM3からはそのスランプ
値に対応した最適周期データが、ROM4からは最
適トルクデータが、ROM5からは最適振幅量デー
タが、またROM6からは最適加振時間データが同
時に読出される。そしてこのようにして読出され
た各データのうち最適周期データおよび最適トル
クデータは対応した各D−A変換器D/A1,
D/A2をそれぞれ介してアナログレベルの信号
となつて電動機駆動用電源Eに送出される。また
最適振幅量データはD−A変換器D/A3を介し
て所要レベルのアナログ信号となつてソレノイド
駆動回路15を介して振幅制御装置U1における
ソレノイドSOLに供給される。さらに最適加振
時間データは最適加振時間伝達手段U4に導びか
れて、その最適加振時間が数値表示素子DP1
DP2によつて表示される。そして電動機駆動用電
源Eからは、最適トルクデータに対応した電圧値
で、且つ最適周期指定データに対応した周波数値
からなる3相交流電力が交流誘導電動機Mに送出
される。そして上記のスランプ値ならびに外殼体
挿入深さの特定、およびこの特定に基づく最適組
合わせデータの設定が打固めの作業中リアルタイ
ムで実行される。この結果バイブレータ装置Vは
自動的にその生コンクリートのスランプ値に対応
した最適の振動周期および振動振幅で生コンクリ
ート内を振動する。したがつて作業者は数値表示
素子DP1,DP2に表示された最適加振時間だけバ
イブレータ装置Vを操作すれば、生コンクリート
は、そのスランプ値で得られる最高の強度と、最
高の品質をもつて効果的に打固められる。
工法における打固め装置として作用させる場合を
述べる。型枠に流し込んだ生コンクリートとバイ
ブレータ装置Vを適宜深さに差込む。作業当初
は、予想されるこの生コンクリートのスランプ値
を考慮した上で最適組合わせデータの出力部にお
ける各メモリROM3 ROM4 ROM5に適宜値のア
ドレス指定信号を入力させて電動機駆動用電源E
から電動機Mに向けて適宜値の電圧、電流および
周波数からなる電力を供給し、また振幅制御置
U1におけるソレノイドSOLに適宜値の電圧を供
給する。この結果下部センサ11および上部セン
サ12からの下端側および上端側の各振動振幅出
力が、A/D2およびA/D3変換器をそれぞれ介
して、また給電電流計13からの給電電流値が
A/D1変換器を介して、スランプ値および外殼
体挿入深さ特定用の両メモリROM1 ROM2に入
力され、さらにこれと並行して電動機Mに給電し
ている電圧および周期の各データが信号線l9l10を
介して両メモリROM1,ROM2に入力される。こ
のようなアドレス指定入力により、ROM1からは
その生コンクリートのスランプ値データが、また
ROM2からは外殼体の挿入深さデータがそれぞれ
特定されて出力される。次いでこの特定された両
データが最適組合わせデータ出力部における各メ
モリROM3〜ROM6に共通に並列入力される。こ
のアドレス指定によりROM3からはそのスランプ
値に対応した最適周期データが、ROM4からは最
適トルクデータが、ROM5からは最適振幅量デー
タが、またROM6からは最適加振時間データが同
時に読出される。そしてこのようにして読出され
た各データのうち最適周期データおよび最適トル
クデータは対応した各D−A変換器D/A1,
D/A2をそれぞれ介してアナログレベルの信号
となつて電動機駆動用電源Eに送出される。また
最適振幅量データはD−A変換器D/A3を介し
て所要レベルのアナログ信号となつてソレノイド
駆動回路15を介して振幅制御装置U1における
ソレノイドSOLに供給される。さらに最適加振
時間データは最適加振時間伝達手段U4に導びか
れて、その最適加振時間が数値表示素子DP1
DP2によつて表示される。そして電動機駆動用電
源Eからは、最適トルクデータに対応した電圧値
で、且つ最適周期指定データに対応した周波数値
からなる3相交流電力が交流誘導電動機Mに送出
される。そして上記のスランプ値ならびに外殼体
挿入深さの特定、およびこの特定に基づく最適組
合わせデータの設定が打固めの作業中リアルタイ
ムで実行される。この結果バイブレータ装置Vは
自動的にその生コンクリートのスランプ値に対応
した最適の振動周期および振動振幅で生コンクリ
ート内を振動する。したがつて作業者は数値表示
素子DP1,DP2に表示された最適加振時間だけバ
イブレータ装置Vを操作すれば、生コンクリート
は、そのスランプ値で得られる最高の強度と、最
高の品質をもつて効果的に打固められる。
なお上述の実施例において、最適組合わせ設定
機能回路Fは、スランプ値等の特定、およびこれ
に基づく最適組合わせデータの決定の両アルゴリ
ズムとして数値記憶形式を適用したが、この発明
はかかる形式のアルゴリズムに限られることな
く、スランプ値等の特定については、スランプ値
および外殼体の挿入深さと、前記式のK1 K2
の値との関係を種々の条件で実行し、この実行の
結果得られた各データに基づいて両者の関係の実
験式を作成し、また最適組合わせデータの決定に
ついては、スランプ値および外殼体の挿入深さ等
について種々の条件での実行で得られた最適の振
動周期、振動振幅および加振時間の各データに基
づいて実験式を作成し、各入力データをこれらの
実験式に代入し、マイクロコンピユータ技術を利
用してこれを演算し、スランプ値等を特定し、ま
た最適の組合わせデータを決定するという実験式
形式のアルゴリズムを適用することもできる。
機能回路Fは、スランプ値等の特定、およびこれ
に基づく最適組合わせデータの決定の両アルゴリ
ズムとして数値記憶形式を適用したが、この発明
はかかる形式のアルゴリズムに限られることな
く、スランプ値等の特定については、スランプ値
および外殼体の挿入深さと、前記式のK1 K2
の値との関係を種々の条件で実行し、この実行の
結果得られた各データに基づいて両者の関係の実
験式を作成し、また最適組合わせデータの決定に
ついては、スランプ値および外殼体の挿入深さ等
について種々の条件での実行で得られた最適の振
動周期、振動振幅および加振時間の各データに基
づいて実験式を作成し、各入力データをこれらの
実験式に代入し、マイクロコンピユータ技術を利
用してこれを演算し、スランプ値等を特定し、ま
た最適の組合わせデータを決定するという実験式
形式のアルゴリズムを適用することもできる。
以上詳述したように、この発明によればバイブ
レータ装置には上端側および下端側それぞれの振
動振幅を検知する上記センサおよび下部センサを
装備させ、この両振動振幅値、および電動機に印
加している電圧、電流ならびに周波数の各値か
ら、生コンクリートのスランプ値および外殼体の
挿入深さを特定し、この特定に基づいてその生コ
ンクリートの打固めに適応した最適組合わせデー
タを出力する最適組合わせ設定機能回路を配設
し、この最適組合わせデータに対応した周波数お
よび電圧値からなる電力を前記電動機に向けて出
力する電動機駆動用電源と、前記の最適組合わせ
データに対応した直流電圧を振幅制御装置におけ
るソレノイドに向けて出力するソレノイド駆動回
路とを装備させたから、打固め作業中にバイブレ
ータ装置がいかなるスランプ値の生コンクリート
中に、どれだけの深さに挿入されているかを自動
的に検知することができ、この検知結果に基づい
て当該バイブレータ装置をリアルタイムで最適の
加振状態に設定することができる。したがつて生
コンクリートをそのスランプ値で得られる最高の
強度と最高の品質をもつて極めて能率的に打固め
ることができるという効果が得られる。
レータ装置には上端側および下端側それぞれの振
動振幅を検知する上記センサおよび下部センサを
装備させ、この両振動振幅値、および電動機に印
加している電圧、電流ならびに周波数の各値か
ら、生コンクリートのスランプ値および外殼体の
挿入深さを特定し、この特定に基づいてその生コ
ンクリートの打固めに適応した最適組合わせデー
タを出力する最適組合わせ設定機能回路を配設
し、この最適組合わせデータに対応した周波数お
よび電圧値からなる電力を前記電動機に向けて出
力する電動機駆動用電源と、前記の最適組合わせ
データに対応した直流電圧を振幅制御装置におけ
るソレノイドに向けて出力するソレノイド駆動回
路とを装備させたから、打固め作業中にバイブレ
ータ装置がいかなるスランプ値の生コンクリート
中に、どれだけの深さに挿入されているかを自動
的に検知することができ、この検知結果に基づい
て当該バイブレータ装置をリアルタイムで最適の
加振状態に設定することができる。したがつて生
コンクリートをそのスランプ値で得られる最高の
強度と最高の品質をもつて極めて能率的に打固め
ることができるという効果が得られる。
第1図はこの発明に係るコンクリート打固め用
バイブレータ装置の最適制御装置の被制御体たる
バイブレータ装置の一例を示す一部断面側面図、
第2図および第3図は同上バイブレータ装置の動
作上のふるまいを説明するための一部省略一部破
断側面図、第4図A〜Gは第1図のバイブレータ
装置の生コンクリート中でのふるまいを模式的に
示す側面図、第5図はこの発明に係るコンクリー
ト打固め用バイブレータ装置の最適制御装置の実
施例を示すブロツク線図でバイブレータ装置は一
部断面側面図を以つて示す、第6図は同上実施例
における最適組合わせ設定機能回路を示すブロツ
ク線図である。 1:外殼体、1a:円錐面、3:可変長軸、
4:コイルスプリング、6:ボールジヨイント、
7:出力軸、8:摺動子、11:下部センサ、1
2:上部センサ、13:給電電流計、15:ソレ
ノイド駆動回路、A/D1〜A/D3:D−A変換
回路、D/A1〜D/A3:D−A変換回路、E:
電動機駆動用電源、F:最適組合わせ設定機能回
路、M:交流誘導電動機、ROM1〜ROM6:リー
ドオンリメモリ、SOL:ソレノイド、U1:振幅
制御装置、U2:出力電圧可変整流回路、U3:周
波数可変直流・交流変換回路、V:バイブレータ
装置。
バイブレータ装置の最適制御装置の被制御体たる
バイブレータ装置の一例を示す一部断面側面図、
第2図および第3図は同上バイブレータ装置の動
作上のふるまいを説明するための一部省略一部破
断側面図、第4図A〜Gは第1図のバイブレータ
装置の生コンクリート中でのふるまいを模式的に
示す側面図、第5図はこの発明に係るコンクリー
ト打固め用バイブレータ装置の最適制御装置の実
施例を示すブロツク線図でバイブレータ装置は一
部断面側面図を以つて示す、第6図は同上実施例
における最適組合わせ設定機能回路を示すブロツ
ク線図である。 1:外殼体、1a:円錐面、3:可変長軸、
4:コイルスプリング、6:ボールジヨイント、
7:出力軸、8:摺動子、11:下部センサ、1
2:上部センサ、13:給電電流計、15:ソレ
ノイド駆動回路、A/D1〜A/D3:D−A変換
回路、D/A1〜D/A3:D−A変換回路、E:
電動機駆動用電源、F:最適組合わせ設定機能回
路、M:交流誘導電動機、ROM1〜ROM6:リー
ドオンリメモリ、SOL:ソレノイド、U1:振幅
制御装置、U2:出力電圧可変整流回路、U3:周
波数可変直流・交流変換回路、V:バイブレータ
装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 円周面下方部が円錐面に形成されて生コンク
リート中に挿入される有底筒状の外殼体と、ソレ
ノイド内に挿脱自在とした可変長軸を備えボール
ジヨイントで前記外殼体の内部に吊設された振幅
制御装置と、出力軸を下向きとして前記振幅制御
装置を介して上下位置可変に前記外殼体内に吊設
され印加電力の周波数に応じた回転数と電圧値に
応じたトルクを生ずる交流電動機と、前記出力軸
に取付けられ前記円錐面における可変設定された
高さ位置を回転摺動する摺動子とを具備し、該摺
動子で駆動されて前記外殼体が円錐運動するバイ
ブレータ装置の最適制御装置であつて、 前記外殼体内の上端部近傍に装備されて当該外
殼体の上端側振動振幅を検知する上部センサと、 前記外殼体内の下端部近傍に装備されて当該外
殼体の下端側振動振幅を検知する下部センサと、 前記上端側ならびに下端側の両振動振幅値、お
よび前記交流電動機に印加している電圧、電流な
らびに周波数の各値から、生コンクリートのスラ
ンプ値および前記外殼体の挿入深さを特定し、こ
の特定に基づいて前記生コンクリートの打固めに
適応した周期指定データ、トルク指定データおよ
び振幅指定データからなる最適組合わせデータを
出力する最適組合わせ設定機能回路と、 前記周期指定データおよびトルク指定データに
より当該各データに対応した周波数および電圧値
からなる電力を前記交流電動機に向けて出力する
電動機駆動用電源と、 前記振幅指定データを導入して当該振幅指定デ
ータに対応した直流電圧を前記ソレノイドに向け
て出力するソレノイド駆動回路とを具備してなる
ことを特徴とするコンクリート打固め用バイブレ
ータ装置の最適制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24547983A JPS60141960A (ja) | 1983-12-28 | 1983-12-28 | コンクリ−ト打固め用バイブレ−タ装置の最適制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24547983A JPS60141960A (ja) | 1983-12-28 | 1983-12-28 | コンクリ−ト打固め用バイブレ−タ装置の最適制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60141960A JPS60141960A (ja) | 1985-07-27 |
JPH0359226B2 true JPH0359226B2 (ja) | 1991-09-09 |
Family
ID=17134270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24547983A Granted JPS60141960A (ja) | 1983-12-28 | 1983-12-28 | コンクリ−ト打固め用バイブレ−タ装置の最適制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60141960A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0763673B2 (ja) * | 1987-08-13 | 1995-07-12 | 株式会社彦間製作所 | 振動装置 |
JPH0833079B2 (ja) * | 1988-01-29 | 1996-03-29 | 三笠産業株式会社 | コンクリートバイブレータ |
JPH0384362U (ja) * | 1989-12-18 | 1991-08-27 | ||
JP5622029B2 (ja) * | 2010-04-16 | 2014-11-12 | エクセン株式会社 | スラブ用コンクリートバイブレータ |
JP6262026B2 (ja) * | 2014-03-07 | 2018-01-17 | 前田建設工業株式会社 | フレッシュコンクリート締固め状態報知システム及び品質管理方法 |
-
1983
- 1983-12-28 JP JP24547983A patent/JPS60141960A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60141960A (ja) | 1985-07-27 |
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