JPH0357593B2 - - Google Patents
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- JPH0357593B2 JPH0357593B2 JP7304483A JP7304483A JPH0357593B2 JP H0357593 B2 JPH0357593 B2 JP H0357593B2 JP 7304483 A JP7304483 A JP 7304483A JP 7304483 A JP7304483 A JP 7304483A JP H0357593 B2 JPH0357593 B2 JP H0357593B2
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- chiyoke
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- Control Of Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は線材通電加熱装置における地絡電流防
止方法に関する。
止方法に関する。
線材を送行せしめつつ、複数のコンタクトロー
ルによつて当該線材に通電し、複数のコンタクト
ロール間にある線材を加熱する線材通電加熱装置
では、接地されている線材送りローラ方向へ上記
コンタクトロール間の通電電流から漏洩した地絡
電流が流れる傾向があり、当該地絡電流を制限し
ないと他の機器を損傷させるので危険であり、か
つ非経済的であるので、従来第1図aに示す如
く、チヨークコアを用いて地絡電流を限流するよ
うにしている。第1図aにおいて、1は線材Wを
連続送りするための送りローラ、2aおよび2b
は電源Eに接続する2対のコンタクトロール、
3′aおよび3′bはそれぞれチヨークコア、4a
および4bはそれぞれ接地ローラである。
ルによつて当該線材に通電し、複数のコンタクト
ロール間にある線材を加熱する線材通電加熱装置
では、接地されている線材送りローラ方向へ上記
コンタクトロール間の通電電流から漏洩した地絡
電流が流れる傾向があり、当該地絡電流を制限し
ないと他の機器を損傷させるので危険であり、か
つ非経済的であるので、従来第1図aに示す如
く、チヨークコアを用いて地絡電流を限流するよ
うにしている。第1図aにおいて、1は線材Wを
連続送りするための送りローラ、2aおよび2b
は電源Eに接続する2対のコンタクトロール、
3′aおよび3′bはそれぞれチヨークコア、4a
および4bはそれぞれ接地ローラである。
ところで、上記構成を見ても明らかに判断され
るように、従来装置ではチヨークコア3′a,
3′bの地絡電流限流効果は十分とはいえず、例
えば通電電圧に比例して漏洩電流I1が送りロー
ラ1,1方向へ流れて線材の設定加熱温度に対す
る温度誤差を生じたり、他機構部へ漏電するなど
の不具合が発生するのを防止するため、当該チヨ
ークコア3′a,3′bに近接して接地ロール4a
および4bを必ず配置するようにしている。
るように、従来装置ではチヨークコア3′a,
3′bの地絡電流限流効果は十分とはいえず、例
えば通電電圧に比例して漏洩電流I1が送りロー
ラ1,1方向へ流れて線材の設定加熱温度に対す
る温度誤差を生じたり、他機構部へ漏電するなど
の不具合が発生するのを防止するため、当該チヨ
ークコア3′a,3′bに近接して接地ロール4a
および4bを必ず配置するようにしている。
而して通電加熱の目的が、例えば銅線やアルミ
線の伸線加工工程における加工硬化の軟化焼鈍で
あるような場合には、加熱温度が低いので送行す
る線材の昇温側に配置されている接地ローラ4b
の損耗は問題になる程ではないが、線材が鋼材で
あつて通電加熱の目的が焼入れであるような場合
には、850〜950℃、含有元素によつては1000℃を
越えるような高温域にまで加熱するので接地ロー
ラ4bは極めて高温の線材と接触することになり
消耗が激しく、高温になる接地ローラ4bを冷却
するようにしていても耐用時間が極めて短い。そ
のうえ、接地ローラ4bを冷却することは、軟化
焼鈍では線材を所定温度まで一度昇温せしめれば
そこで目的が達せられるので、その後冷却中の接
地ローラ4bに線材Wが接触して部分的に冷され
ても何等支障を生ずることもない。しかし、加熱
目的が焼入れである場合には、加熱後の急冷時ま
で線材Wの全周ないし全断面を均一加熱状態に保
持しておく必要があるにも拘わらず、急冷前に冷
却中の接地ローラ4bと接触すると、線材Wの接
触面部分に温度低下を生ぜしめることとなり、熱
損失があるだけに止まらず温度むらが起因する焼
入れ線材の品質を損ねる。さらに接地ローラ4b
は地絡作用を完全にするため、送行する線材Wと
十分に接触するよう相対向するロールで線材を押
圧する構成としなければならないが、この押圧力
によつて1000℃前後に加熱されている線材Wが塑
性変形せしめられるという形状品質上の大きな欠
陥をも惹起する。これに加えてコンタクトロール
2a,2b間外に流れる漏洩電流I1は線材Wを
コンタクトロール2a,2b間外で発熱せしめ、
加熱温度制御を困難ならしめるという問題点もあ
る。
線の伸線加工工程における加工硬化の軟化焼鈍で
あるような場合には、加熱温度が低いので送行す
る線材の昇温側に配置されている接地ローラ4b
の損耗は問題になる程ではないが、線材が鋼材で
あつて通電加熱の目的が焼入れであるような場合
には、850〜950℃、含有元素によつては1000℃を
越えるような高温域にまで加熱するので接地ロー
ラ4bは極めて高温の線材と接触することになり
消耗が激しく、高温になる接地ローラ4bを冷却
するようにしていても耐用時間が極めて短い。そ
のうえ、接地ローラ4bを冷却することは、軟化
焼鈍では線材を所定温度まで一度昇温せしめれば
そこで目的が達せられるので、その後冷却中の接
地ローラ4bに線材Wが接触して部分的に冷され
ても何等支障を生ずることもない。しかし、加熱
目的が焼入れである場合には、加熱後の急冷時ま
で線材Wの全周ないし全断面を均一加熱状態に保
持しておく必要があるにも拘わらず、急冷前に冷
却中の接地ローラ4bと接触すると、線材Wの接
触面部分に温度低下を生ぜしめることとなり、熱
損失があるだけに止まらず温度むらが起因する焼
入れ線材の品質を損ねる。さらに接地ローラ4b
は地絡作用を完全にするため、送行する線材Wと
十分に接触するよう相対向するロールで線材を押
圧する構成としなければならないが、この押圧力
によつて1000℃前後に加熱されている線材Wが塑
性変形せしめられるという形状品質上の大きな欠
陥をも惹起する。これに加えてコンタクトロール
2a,2b間外に流れる漏洩電流I1は線材Wを
コンタクトロール2a,2b間外で発熱せしめ、
加熱温度制御を困難ならしめるという問題点もあ
る。
本発明は従来線材通電加熱装置に存する上述の
各種問題点を解決する目的でなされたもので、地
絡電流を殆ど零にし、接地ローラの廃止をも可能
とする地絡電流防止方法を提供するものである。
各種問題点を解決する目的でなされたもので、地
絡電流を殆ど零にし、接地ローラの廃止をも可能
とする地絡電流防止方法を提供するものである。
本発明の要旨は、
(1) 複数のコンタクトロールを用いて送行する線
材に通電して当該線材を加熱するに際し、上記
コンタクトロール間から漏洩する地絡電流をチ
ヨークコアによつて限流する場合において、 (2) 上記チヨークコア内の線材通路に沿つて設け
た導体に、 (3) 上記コンタクトロールへの給電電流と相を同
じくする電流を通電し、 (4) 当該導体と通過する線材との相互インダクタ
ンスによつて当該線材に漏洩電流とは逆向きの
起電力を発生せしめるようにした ことを特徴とする線材通電加熱装置における地絡
電流防止方法にある。
材に通電して当該線材を加熱するに際し、上記
コンタクトロール間から漏洩する地絡電流をチ
ヨークコアによつて限流する場合において、 (2) 上記チヨークコア内の線材通路に沿つて設け
た導体に、 (3) 上記コンタクトロールへの給電電流と相を同
じくする電流を通電し、 (4) 当該導体と通過する線材との相互インダクタ
ンスによつて当該線材に漏洩電流とは逆向きの
起電力を発生せしめるようにした ことを特徴とする線材通電加熱装置における地絡
電流防止方法にある。
本発明を以下に詳述する。
従来のチヨークコアによる地絡電流の限界の原
理は、第1図bに示す如く、線材Wを流れる漏洩
電流I1によつて生ずる磁束φ1をチヨークコア
3′によつて収束し、当該チヨークコア3′を構成
する上記線材Wの軸方向に直角または円周方向に
積層された、例えば珪素鋼板等の強磁性体それぞ
れの平面方向に誘起される誘導電流1によつて
生ずる二次誘導磁束に起因して線材Wに生ずる、
漏洩電流I1とは逆向きの起電力による二次誘導
電圧U1をもつて限流しようとする、所謂自己イ
ンダクタンスをチヨークコア3′で強調したもの
であるので、漏洩電流I1を完全に阻止すること
は理論上からも不可能である。
理は、第1図bに示す如く、線材Wを流れる漏洩
電流I1によつて生ずる磁束φ1をチヨークコア
3′によつて収束し、当該チヨークコア3′を構成
する上記線材Wの軸方向に直角または円周方向に
積層された、例えば珪素鋼板等の強磁性体それぞ
れの平面方向に誘起される誘導電流1によつて
生ずる二次誘導磁束に起因して線材Wに生ずる、
漏洩電流I1とは逆向きの起電力による二次誘導
電圧U1をもつて限流しようとする、所謂自己イ
ンダクタンスをチヨークコア3′で強調したもの
であるので、漏洩電流I1を完全に阻止すること
は理論上からも不可能である。
これに対して本発明は、第2図aの原理図およ
び第2図bの構成図に示す如く、チヨークコア3
の線材通路にそつて導体5を配設しておき、当該
導体5にコンタクトロール2a,2bへの給電電
流と相を同じくする電流I2を通電するように構
成する。当該構成では、導体5を流れる電流I2
によつて生ずる磁束φ2がチヨークコア3によつ
て収束され、当該チヨークコア3に誘起される誘
導電流2によつて生ずる二次誘導磁束に起因す
る漏洩電流I1とは逆向きの起電力による二次誘
導電圧U2を線材Wに発生せしめようとするにあ
り、所謂相互インダクタンスをチヨークコア3で
強調せしめ、当該相互インダクタンスと前自己イ
ンダクタンスとを相乗的に作用させるものであ
る。従つて、線材Wには漏洩電流I1に逆行する
二次誘導電圧U2およびU1とが誘起されること
になり、しかも二次誘導電圧U2は、U1が線材
Wを流れる漏洩電流I1自体の強さに応じて自己
規制される性格であるのに反し、全く自己規制さ
れず、導体5への通電電流の強さを変えることに
よつて当該二次誘導電圧U2の強さを自由に設定
可能であるので、諸元を所定の如く設定すること
によつて I1=U−(U1+U2)/Z≒0 としえて、接地ローラが不要となる。
び第2図bの構成図に示す如く、チヨークコア3
の線材通路にそつて導体5を配設しておき、当該
導体5にコンタクトロール2a,2bへの給電電
流と相を同じくする電流I2を通電するように構
成する。当該構成では、導体5を流れる電流I2
によつて生ずる磁束φ2がチヨークコア3によつ
て収束され、当該チヨークコア3に誘起される誘
導電流2によつて生ずる二次誘導磁束に起因す
る漏洩電流I1とは逆向きの起電力による二次誘
導電圧U2を線材Wに発生せしめようとするにあ
り、所謂相互インダクタンスをチヨークコア3で
強調せしめ、当該相互インダクタンスと前自己イ
ンダクタンスとを相乗的に作用させるものであ
る。従つて、線材Wには漏洩電流I1に逆行する
二次誘導電圧U2およびU1とが誘起されること
になり、しかも二次誘導電圧U2は、U1が線材
Wを流れる漏洩電流I1自体の強さに応じて自己
規制される性格であるのに反し、全く自己規制さ
れず、導体5への通電電流の強さを変えることに
よつて当該二次誘導電圧U2の強さを自由に設定
可能であるので、諸元を所定の如く設定すること
によつて I1=U−(U1+U2)/Z≒0 としえて、接地ローラが不要となる。
但し、Zは線材Wのインピーダンス、Uは線材
Wに印加される給電電圧である。
Wに印加される給電電圧である。
本発明に、使用されるチヨークコア3の一実施
例を第3図に示す。
例を第3図に示す。
チヨークコア3′は強磁性体である例えば珪素
鋼板31を積層し、両端の端板32,32を介し
て当該積層珪素鋼板31を貫通する絶縁されたタ
イロツド33とナツト331によつて緊定してな
る構成については公知チヨークコア3′と同様で
ある。尚34は積層珪素鋼板31の所定位置に挟
み込まれた良熱伝導材からなる冷却板であつて、
当該冷却板34の端縁周には冷却パイプ341が
付設されている。ところで、本発明を実施するチ
ヨークコア3では、当該チヨークコア3の中央を
貫通する線材Wの送り通路に、例えば銅管等の導
電性本質を用いた2重管からなる導体5が絶縁材
6を介して全長にわたり配設されていて、当該導
体5の内管内周壁が送り通路を画するようになつ
ている。而して導体5の両端には端板32,32
それぞれの外側で内管と同一径の孔口をもつ環状
のキヤツプ51aおよび51bが当該導体5と一
体に形成されているので、外管内周と内管外周と
の間に形成されている環筒状の間隙50は両端で
盲となつている。キヤツプ51a及び51bそれ
ぞれには上記間隙50に通づるニツプル51aお
よび52bそれぞれが設けられていて、いづれか
一方のニツプル52を冷却流体供給ホースに、ま
た他方のニツプル52を冷却流体排出ホース接続
すれば、導体5は環筒状間隙50を流通する冷却
流体に依つて冷却可能である。また上記キヤツプ
51には締付ボルト54aによつて電源Eの一方
側出力端子53aが、また上記キヤツプ51bに
も締付ボルト54aによつて電源Eの他方出力端
子53bがそれぞれ緊定接続されて接点となつて
いる。上記出力端子53aおよび53bは、第2
図bに示されるように、チヨークコア3の配置位
置に応じて導体5を流れる電流I2が線材Wを流
れる漏洩電流I1と相を同軸するように接続され
なければならない。第2図bの回路構成によるあ
る瞬間における極性をとりあげれば、チヨークコ
ア3a,3b内の線材Wに流れる漏洩電流I1と
導体5,5に流れる電流I2とはそれぞれ図示さ
れたとおり同相となるので、前述本発明の原理に
従つて地絡電流を防止することとなる。
鋼板31を積層し、両端の端板32,32を介し
て当該積層珪素鋼板31を貫通する絶縁されたタ
イロツド33とナツト331によつて緊定してな
る構成については公知チヨークコア3′と同様で
ある。尚34は積層珪素鋼板31の所定位置に挟
み込まれた良熱伝導材からなる冷却板であつて、
当該冷却板34の端縁周には冷却パイプ341が
付設されている。ところで、本発明を実施するチ
ヨークコア3では、当該チヨークコア3の中央を
貫通する線材Wの送り通路に、例えば銅管等の導
電性本質を用いた2重管からなる導体5が絶縁材
6を介して全長にわたり配設されていて、当該導
体5の内管内周壁が送り通路を画するようになつ
ている。而して導体5の両端には端板32,32
それぞれの外側で内管と同一径の孔口をもつ環状
のキヤツプ51aおよび51bが当該導体5と一
体に形成されているので、外管内周と内管外周と
の間に形成されている環筒状の間隙50は両端で
盲となつている。キヤツプ51a及び51bそれ
ぞれには上記間隙50に通づるニツプル51aお
よび52bそれぞれが設けられていて、いづれか
一方のニツプル52を冷却流体供給ホースに、ま
た他方のニツプル52を冷却流体排出ホース接続
すれば、導体5は環筒状間隙50を流通する冷却
流体に依つて冷却可能である。また上記キヤツプ
51には締付ボルト54aによつて電源Eの一方
側出力端子53aが、また上記キヤツプ51bに
も締付ボルト54aによつて電源Eの他方出力端
子53bがそれぞれ緊定接続されて接点となつて
いる。上記出力端子53aおよび53bは、第2
図bに示されるように、チヨークコア3の配置位
置に応じて導体5を流れる電流I2が線材Wを流
れる漏洩電流I1と相を同軸するように接続され
なければならない。第2図bの回路構成によるあ
る瞬間における極性をとりあげれば、チヨークコ
ア3a,3b内の線材Wに流れる漏洩電流I1と
導体5,5に流れる電流I2とはそれぞれ図示さ
れたとおり同相となるので、前述本発明の原理に
従つて地絡電流を防止することとなる。
尚、線材Wは送りローラ1や巻戻しスタンドあ
るいは巻取りスタンド等によつて接地状態となつ
ていることは云うまでもない。
るいは巻取りスタンド等によつて接地状態となつ
ていることは云うまでもない。
また第2図bでは図示していないが、線材通電
加熱が焼入れを目的とする場合には高温側チヨー
クコア3bと線材送り方向前方に位置する図示右
方にある送りローラ1との間に線材W急冷用冷却
ジヤケツトを設ければよい。
加熱が焼入れを目的とする場合には高温側チヨー
クコア3bと線材送り方向前方に位置する図示右
方にある送りローラ1との間に線材W急冷用冷却
ジヤケツトを設ければよい。
上記実施例チヨークコアでは導体5として二重
管を用い、当該導体5の二重管の内管内を線材W
の送り通路としたが、チヨークコア3の線材Wの
送り通路に単体または複数本のバー状導体5を線
材5Wとは非接触を保つて平行配置して、それぞ
れの導体5を電源Eに接続するようにしてもよ
い。
管を用い、当該導体5の二重管の内管内を線材W
の送り通路としたが、チヨークコア3の線材Wの
送り通路に単体または複数本のバー状導体5を線
材5Wとは非接触を保つて平行配置して、それぞ
れの導体5を電源Eに接続するようにしてもよ
い。
また、導体5を接続する電源は必ずしも第2図
bの如く加熱電源Eとするが必要はなく、加熱電
源Eから給電されて線材Wを流れる加熱電流I−
漏洩電流I1と導体5に給電される電流I2とが
必ず同相となるように調整されているならば別電
源であつても本発明の目的は達せられる。
bの如く加熱電源Eとするが必要はなく、加熱電
源Eから給電されて線材Wを流れる加熱電流I−
漏洩電流I1と導体5に給電される電流I2とが
必ず同相となるように調整されているならば別電
源であつても本発明の目的は達せられる。
本発明によれば、線材通電加熱装置のコンタク
トロール間から漏洩する電流はチヨークコアによ
つて殆ど完全に阻止されることになるので、 (1) 損耗が激しく頻繁に新替えせねばならなかつ
た高価な接地ローラの廃止が可能となつて設備
上の負担と交換時間が不要となり、 (2) 接地ローラによる熱損失が防止され、 (3) 線材加熱温度制御が容易となり、 (4) 接地ローラの押圧によつてもたらされていた
焼入れ加熱線材の塑性変形がなくなり、線材の
真円度が保証されることとなり、 (5) 温度むらがなくなるので焼入れ線材の均質化
が達成されるなどの顕著な効果があり、その生
産上の実益は極めて大きい。
トロール間から漏洩する電流はチヨークコアによ
つて殆ど完全に阻止されることになるので、 (1) 損耗が激しく頻繁に新替えせねばならなかつ
た高価な接地ローラの廃止が可能となつて設備
上の負担と交換時間が不要となり、 (2) 接地ローラによる熱損失が防止され、 (3) 線材加熱温度制御が容易となり、 (4) 接地ローラの押圧によつてもたらされていた
焼入れ加熱線材の塑性変形がなくなり、線材の
真円度が保証されることとなり、 (5) 温度むらがなくなるので焼入れ線材の均質化
が達成されるなどの顕著な効果があり、その生
産上の実益は極めて大きい。
第1図aは従来線材通電加熱装置の正面図、第
1図bは第1図aに使用されているチヨークコア
の作用原理を説明する断面正面図、第2図aは本
発明方法におけるチヨークコアの作用原理を説明
する断面正面図、第2図bは本発明方法実施例線
材通電加熱装置の正面図、第3図は本発明方法の
一実施例チヨークコアの一部切欠き正面図であ
る。 2a,2b……コンタクトロール、3a,3b
……チヨークコア、5……導体、I……コンタク
トロールへの給電電流、I1……地絡電流、I2
……導体への通電電流。
1図bは第1図aに使用されているチヨークコア
の作用原理を説明する断面正面図、第2図aは本
発明方法におけるチヨークコアの作用原理を説明
する断面正面図、第2図bは本発明方法実施例線
材通電加熱装置の正面図、第3図は本発明方法の
一実施例チヨークコアの一部切欠き正面図であ
る。 2a,2b……コンタクトロール、3a,3b
……チヨークコア、5……導体、I……コンタク
トロールへの給電電流、I1……地絡電流、I2
……導体への通電電流。
Claims (1)
- 1 複数のコンタクトロールを用いて送行する線
材に通電して当該線材を加熱するに際し、上記コ
ンタクトロール間から漏洩する地絡電流をチヨー
クコアによつて限流する場合において、上記チヨ
ークコア内の線材通路に沿つて設けた導体に、上
記コンタクトロールへの給電電流と相を同じくす
る電流を通電し、当該導体と通過する線材との相
互インダクタンスによつて当該線材に漏洩電流と
は逆向きの起電力を発生せしめるようにしたこと
を特徴とする線材通電加熱装置における地絡電流
防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7304483A JPS59198684A (ja) | 1983-04-27 | 1983-04-27 | 線材通電加熱装置における地絡電流防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7304483A JPS59198684A (ja) | 1983-04-27 | 1983-04-27 | 線材通電加熱装置における地絡電流防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59198684A JPS59198684A (ja) | 1984-11-10 |
JPH0357593B2 true JPH0357593B2 (ja) | 1991-09-02 |
Family
ID=13506972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7304483A Granted JPS59198684A (ja) | 1983-04-27 | 1983-04-27 | 線材通電加熱装置における地絡電流防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59198684A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0810618B2 (ja) * | 1991-08-30 | 1996-01-31 | 新日本製鐵株式会社 | 通電加熱装置 |
-
1983
- 1983-04-27 JP JP7304483A patent/JPS59198684A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59198684A (ja) | 1984-11-10 |
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