JPH0357567Y2 - - Google Patents

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JPH0357567Y2
JPH0357567Y2 JP19774085U JP19774085U JPH0357567Y2 JP H0357567 Y2 JPH0357567 Y2 JP H0357567Y2 JP 19774085 U JP19774085 U JP 19774085U JP 19774085 U JP19774085 U JP 19774085U JP H0357567 Y2 JPH0357567 Y2 JP H0357567Y2
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JP
Japan
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valve body
key member
valve
power piston
pressure chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はブレーキ倍力装置に関し、より詳しく
は弁機構を構成する弁プランジヤに係合してその
弁プランジヤがバルブボデイから抜け出るのを防
止するキー部材を備えたブレーキ倍力装置に関す
る。
「従来の技術」 一般にブレーキ倍力装置は、シエル内に摺動自
在に配設したパワーピストンと、このパワーピス
トン前後に形成した定圧室と変圧室と、上記パワ
ーピストン軸部のバルブボデイ内に収納され、入
力軸の進退動に応じて流路を切換えて上記変圧室
内に圧力流体を供給する弁機構とを備えており、
また、上記弁機構を構成する弁プランジヤは、こ
れに上記バルブボデイに形成した孔内に挿通した
キー部材の二股部を係合させることにより、バル
ブボデイから抜け出るのを防止している。
また従来、特に合成樹脂製のバルブボデイは上
記キー部材を挿通させるための孔の付近にクラツ
クが発生し易いことから、本出願人は既に、上記
キー部材の二股部の中間位置において、上記孔を
軸方向に横切つてその前後のバルブボデイを一体
に連結するブリツジ部を形成し、それによつて上
記孔部分の強度の増大を図つたブレーキ倍力装置
を提案している(実開昭60−127273号)。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記キー部材を備えるブレーキ倍力
装置においては、そのキー部材がバルブボデイか
ら脱落するのを防止する抜止め手段を必要として
おり、万一その抜止め手段の組込みを忘れるとキ
ー部材の脱落を招き、キー部材が脱落するとブレ
ーキ倍力装置の車両への取付前若しくは取外した
際に弁プランジヤの脱落を引起すことがあり、そ
うなればブレーキ倍力装置を分解して再組立しな
ければならなかつた。
「問題点を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、特に上述した
ブリツジ部に着目して、上記キー部材の二股部
に、上記ブリツジ部に係合して該キー部材がバル
ブボデイから脱落するのを防止する係合部を設け
たものである。
「作用」 そのような構成によれば、キー部材をバルブボ
デイの孔内に挿入して弁プランジヤに係合させる
だけで自動的に上記係合部をブリツジ部に係合さ
せてキー部材の抜止めを果すことができ、したが
つて別部材としてのキー部材の抜止め手段の組込
を忘れるといつた事態が発生することを防止でき
る。
「実施例」 以下本考案をタンデムブレーキ倍力装置に適用
した実施例について説明すると、第1図におい
て、フロントシエル1とリヤシエル2とで構成し
た密封容器内は、その中央部に設けたセンタープ
レート3によつて前後のフロント室4とリヤ室5
との2室に区画してあり、かつ、上記リヤシエル
2およびセンタープレート3の軸部に、合成樹脂
からなる概略筒状のバルブボデイ6を摺動自在に
貫通させ、かつ上記フロント室4とリヤ室5とを
それぞれシール部材7,8によつて気密を保持し
ている。
そして上記バルブボデイ6には、上記フロント
室4とリヤ室5とに収納したフロントパワーピス
トン9とリヤパワーピストン10とをそれぞれ連
結するとともに、各パワーピストン9,10の背
面にフロントダイアフラム11とリヤダイヤフラ
ム12とをそれぞれ張設し、それらダイアフラム
11,12によつて上記フロント室4とリヤ室5
とをそれぞれ2室に区画して、合計4つの室A,
B,C,Dを形成している。
上記フロントパワーピストン9はその軸部にバ
ルブボデイ6の外周に嵌装させた筒状部9aを備
えており、この筒状部9aは上述したシール部材
7により気密を保持されてセンタープレート3を
摺動自在に貫通している。そして上記筒状部9a
の右端部に形成した半径方向内方への折曲げ部9
bを上記バルブボデイ6の外周面に形成した段部
6aに当接させ、かつその右端面にリヤパワーピ
ストン10を当接させて、このリヤパワーピスト
ン10をバルブボデイ6の外周に嵌着したリヤダ
イヤフラム12の内周部で上記段部6bに向けて
付勢することにより、上記段部6bとリヤダイヤ
フラム12との間で上記フロントパワーピストン
9とリヤパワーピストン10とをバルブボデイ6
に一体に連結している。
次に、上記バルブボデイ6の軸部にはハブ15
を嵌合してあり、このハブ15の小径部15a内
に弁機構16を構成する弁プランジヤ17の左端
部を摺動自在に嵌合し、かつ弁プランジヤ17の
右端部を図示しないブレーキペダルに連動させた
入力軸18に連結している。そしてこの弁プラン
ジヤ17の左端面は、中間に上記ハブ15の大径
部15b内に収納したリアクシヨンデイスク19
を介して、上記大径部15b内に摺動自在に嵌合
したプツシユロツド20の右端面に対向させ、こ
のプツシユロツド20の左端部はシール部材21
を介してフロントシエル1の軸部から摺動自在に
外部に突出させて図示しないマスターシリンダの
ピストンに連動させている。
上記ハブ15の大径部15b外周面には環状溝
15cを形成してあり、バルブボデイ6にその半
径方向外方から挿通した二股状の第1キー部材2
2を上記環状溝15cに係合させることにより、
ハブ15をバルブボデイ6に一体に固定してい
る。そしてこの第1キー部材22は、これを囲繞
する上記フロントパワーピストン9の筒状部9a
によつてバルブボデイ6から脱落するのを防止し
ている。
然して、上記弁プランジヤ17がバルブボデイ
6から抜け出るのを防止する第2キー部材23
は、第1図、第2図に示すように、バルブボデイ
6の半径方向に形成した孔24内に挿通させて上
記弁プランジヤ17に係合させてあり、また上記
バルブボデイ6には、上記孔24内において、上
記第2キー部材23の二股状部分の内側を貫通し
てその前後を連結するブリツジ部6bを一体に形
成し、そのブリツジ部6bによつて上記孔24部
分のバルブボデイ6の強度を増加させている。
上記第2キー部材23は、本実施例では第2図
ないし第4図に示すように、1枚の鋼板を中央の
折返し部23aから折返して重ね合せた構成とし
てあり、相互に重ね合せた部材はそれぞれ一対
の、上記孔24内に挿入されて弁プランジヤ17
に係合する二股部23bと、その二股部23bの
基部からバルブボデイ6の外周面に沿つて円周方
向に延び、上記リヤシエル2の内周面に当接する
円弧状の当接部23cとを備えている。
そして一方の当接部23cに、他方の当接部に
向けて突出してそれに当接する突条部23dを形
成することにより上記一対の二股部23b間に間
隙を形成し、その間隙内にバネ鋼から成るリテー
ナ25を介在させると同時に、上記当接部23c
に突出形成した突起23eによつてリテーナ25
の基部を当接部23cに一体に連結している。
上記リテーナ25はU字形に形成してその内部
に上記ブリツジ部6bを挿入できるようにしてあ
り、かつその内側の両側に上記ブリツジ部6bに
係合する一対の係合部25aをそれぞれ形成して
いる。この一対の係合部25aは、ブリツジ部6
bの挿入および引抜き時にそれと当接する面をそ
れぞれブリツジ部6bの移動方向に対して傾斜さ
せて全体として三角形状に形成してあり、かつ挿
入時にブリツジ部6bと当接する面の傾斜を、引
抜き時にブリツジ部6bと当接する面の傾斜より
もなだらかに形成している。
したがつて、上記第2キー部材23を組付ける
際には、小さな力で容易に上記ブリツジ部6bを
一対の係合部25a間に通過させることができ、
他方、第2キー部材23を引抜く際には、大きな
力を加えることによつてその第2キー部材23を
引抜くことが可能となる。
さらに上記第2キー部材23は上記バルブボデ
イ6の軸方向に摺動可能に設けてあり、かつバル
ブボデイ6やパワーピストン9,10等がリター
ンスプリング26によつて図示非作動位置に保持
された際には、上記第2キー部材23の当接部2
3cをリヤシエル2の内壁面に当接させて弁プラ
ンジヤ17および入力軸18をその自由な後退位
置から前進させ、上記弁機構16の弁体27をバ
ルブボデイ6に形成した弁座28に近接させて入
力軸18の作動初期の無効ストロークを減少させ
るようにしている。なお、上記当接部23cに
は、リヤシエル2と当接した際の騒音の発生を防
止するために、所要位置にゴム等の弾性体29
(第1図)を取付けている。
次に、前述した室Aは常時負圧が導入される定
圧室となつており、フロントシエル1に取付けた
負圧導入管35を介して図示しないインテークマ
ニホールドに連通している。またこの定圧室A
は、上記バルブボデイ6の内周面に形成した軸方
向通路36と、上記キー部材23の二股部23b
の間隙37と、このキー部材23より右側におい
て上記バルブボデイ6の外周面とフロントパワー
ピストン9の筒状部9a内周面との間に形成した
環状の軸方向通路38と、さらに筒状部9aに穿
設した透孔39とを介して常時定圧室Cに連通し
ている。
そして上記定圧室A,Cは、ブレーキ倍力装置
の非作動時には、バルブボデイ6に形成した軸方
向通路40、上記弁機構16の弁体27と弁座2
8との間隙およびバルブボデイ6に形成した半径
方向通路41を介して変圧室Dに連通し、さらに
この変圧室Dは、バルブボデイ6に形成した軸方
向通路42と、上記フロントパワーピストン9の
筒状部9a内周面とバルブボデイ6の外周面との
間にシール部材43によつて気密を保持した通路
44と、上記筒状部9aに穿設した透孔45とを
介してフロント室4側の変圧室Bに連通してい
る。
以上の構成によれば、上記第2キー部材23を
バルブボデイ6の孔24内に挿入するだけで自動
的にその第2キー部材に設けた係合部25aをブ
リツジ部6bに係合させることができ、それによ
つて第2キー部材23の抜止めを果すことができ
ることは明らかである。
なお、上記実施例はタンデムブレーキ倍力装置
に本考案を適用しているが、通常のシングルブレ
ーキ倍力装置に本考案を適用できることは勿論で
ある。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、キー部材をバ
ルブボデイの孔内に挿入するだけで自動的に係合
部をブリツジ部に係合させてキー部材の抜止めを
果すことができるので、別部材としてのキー部材
の抜止め手段の組込を忘れるといつた余地がな
く、確実なキー部材の抜止めを果すことができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は第1図に示した第2キー部材23の正面図、
第3図は第2図の平面図、第4図は第2図の−
線に沿う断面図である。 1……フロントシエル、2……リヤシエル、6
……バルブボデイ、6b……ブリツジ部、9,1
0……パワーピストン、16……弁機構、17…
…弁プランジヤ、18……入力軸、23……キー
部材、23b……二股部、24……孔、25……
リテーナ、25a……係合部、A,C……定圧
室、B,D……変圧室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シエル内に摺動自在に配設したパワーピストン
    と、このパワーピストン前後に形成した定圧室と
    変圧室と、上記パワーピストン軸部のバルブボデ
    イ内に収納され、入力軸の進退動に応じて流路を
    切換えて上記変圧室内に圧力流体を供給する弁機
    構と、上記バルブボデイに形成した孔内に挿通さ
    れ、上記弁機構を構成する弁プランジヤに係合し
    てこれがバルブボデイから抜け出るのを防止する
    二股部を有するキー部材とを備え、さらに上記キ
    ー部材の二股部の中間位置において、上記バルブ
    ボデイに形成した孔を軸方向に横切つてその前後
    のバルブボデイを一体に連結するブリツジ部を形
    成したブレーキ倍力装置において、上記キー部材
    の二股部に、上記ブリツジ部に係合して該キー部
    材がバルブボデイから脱落するのを防止する係合
    部を設けたことを特徴とするブレーキ倍力装置。
JP19774085U 1985-12-23 1985-12-23 Expired JPH0357567Y2 (ja)

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JP19774085U JPH0357567Y2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23

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JP19774085U JPH0357567Y2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23

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JPS62103765U JPS62103765U (ja) 1987-07-02
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