JPH0357032Y2

JPH0357032Y2 -

Info

Publication number: JPH0357032Y2
Application number: JP1988042641U
Authority: JP
Priority date: 1988-03-30
Filing date: 1988-03-30
Publication date: 1991-12-25
Also published as: JPH01145074U

Description

【考案の詳細な説明】（技術分野）本考案はソケツトのソケツトハウジング構造に
関するものであり、小型化の要望に応えるととも
に簡便な取付構造を提供するものである。

（従来の技術）従来、ソケツト構造はソケツトハウジング下部
に外方に突出する通常２個のつば状取付片を有
し、該つば状取付片に穿設された小孔を利用して
装着面に螺止されることが通常であつて、取付片
形状等相違はあつたとしても固定対象を平面に求
めている。従つて複数個のつば状取付片を設ける
必要が生じ、ソケツト本体外形大きさ以上の容積
が必要となるとともにソケツト取付面を提供する
平板を必要とし機器の小型化の妨げとなつてい
た。

また、リード線はソケツトハウジング下面、ま
たは下部側面に開口部を設けて導出するが、リー
ド線の処理は特段されておらず、特に限られたス
ペース内に収納する際導電線処理の煩雑さの為、
特に小型精密表示器等の使用に問題があり、省ス
ペースの要求に対応し、簡便な取付手段、リード
線処理手段を有するソケツトハウジング構造の提
供が望まれていた。

（考案の目的）本考案は叙上の問題点を鑑みなされたもので、
電球装着部の構造を簡単にするとともに組込機器
全体の小型化を図ることのできるソケツトハウジ
ングを提供することを目的とする。

（実施例）以下、本考案に係る一実施例を第１図および第
２図に従つて説明する。

ソケツト１は、概ね略円柱状のソケツトハウジ
ング１１と電球の導電部を形成する圧入金具８と
で構成されており、該ソケツトハウジング１１に
上端内側全周に傾斜角度を有する圧入段部１１１
を設け上方より該圧入金具８を圧入するととも
に、多数の係止用突起３３を有する圧入係止部３
１と圧入段部１１１を噛合させて封止している。

１２はソケツト取付手段を有する耳状取付片で
あり、ソケツトハウジング１１側面に一体に立設
形成されている。被取付片への取付手段として、
該耳状取付片１２に係合凸部１２ａと係止穴１２
ｂを適宜隔てて設けるとともに被取付片の凹部、
係止穴にそれぞれ嵌合、螺子２で螺着して取付け
る。また係合凸部１２ａにかわり係止穴１２ｂと
同様に係止穴を穿設して２本の螺子で取付けた
り、耳状取付片先端に爪状片を設けて弾着する等
取付手段を変更することで被取付片形状を固定す
ることなく本考案に係るソケツトハウジングによ
るソケツトを利用することが可能である。

ソケツトハウジング１１下部側面には、平板状
の被取付片を嵌挿するために前記耳状取付片１２
と適宜空隙を介して挟持凸部１３と、リード線処
理のために該挟持凸部１３と連設された挟持片１
７と、耳状取付片１２と反対位置に隣設された挟
持片１８がソケツトハウジング１１側面に一体に
立設形成されている。従つて、後述する圧入金具
３のリード線３３，３４はそれぞれ挟持凸部１３
と挟持片１７間、耳状取付片１２と挟持片１８間
のリード線挟持部に嵌挿挟持される。さらに、複
数本のリード線処理を要する際には、挟持片１８
は、略Ｌ字状を呈しソケツトハウジング１１側に
湾曲して切欠いた挟持切欠１８ａにて複数本のリ
ード線挟持が実現され、複数個の本考案に係るソ
ケツトを使用する時でも容易に配線処理が提供さ
れるとともに、該挟持凸部１３のリード線挟持側
の先端側面には縦方向に半円柱状のリード線抜止
部１３ａが設けることができる。ここで、リード
線抜止部は挟持片１７のリード線挟持側であつて
もよい。

また３は、電球に給電するための圧入金具であ
つて、ソケツトハウジング１１に圧入係止するた
めの係止用突起３２を圧入金具上端円周上に有す
る圧入係止部３１と、リード線３３，３４を備え
電球を螺着するための雌螺子を有して成る。

リード線３３，３４は、ソケツトハウジング１
１への圧入金具３圧入封止時、該ソケツトハウジ
ング１１の側面上端から下端手前に至るやや上方
が拡開している切欠１４と、下面の開口部（図示
せず）から下端側面に至る半円状切欠１５からそ
れぞれ導出される。該切欠１４は、側面上端より
設けられているので複数個の本考案に係るソケツ
トを使用する際例えば積層式の表示灯に使用した
場合でも容易に上方ソケツトからのリード線配線
とともに下方ソケツトへのリード線配線の処理が
できるものである。ここで該切欠１５において切
欠下部左右両壁、または一方の壁面に凸部を設け
るとリード線の抜け防止が提供され、さらに便利
である。

ソケツトハウジング１１には、さらに前記耳状
取付片１２側部にリード線挟持を誘導する凹部１
９ａを設けてもよく、反対側の耳状取付片１２側
部に被取付片をよく当接させるために円周の弧面
を削落した平面を設けてもよい。被取付片と圧入
金具３間にさらに絶縁距離が必要な際にはソケツ
トハウジング１１の耳状取付片１２上方に円柱側
面を延長設置すると効果的である。

また、本考案は実施例に示したソケツトハウジ
ングに広く使用できるとともに、技術思想を同じ
くするソケツトに利用できることは勿論である。

（効果）本考案に係るソケツトハウジングによるソケツ
トは、以上のように構成したから従来のように複
数のソケツト取付片を必要とせず、外形大きさが
細く小型化されたものである。また、配線の処理
も簡単になるとともに一定の配線がされるのでリ
ード線が乱雑に処理されることを未然に防止で
き、ソケツトを被設する機器のケースにソケツト
を含む内部機構部分を挿入するときにもリード線
が絡むことがないのでスムーズな組立て作業が提
供される。また、耳状取付片の取付手段を変更す
ることにより被取付片は、取付方法に応じて平板
形状のシヤーシをはじめ様々の形状で対応するこ
とができ、従来の面取付にかわる簡単で使用機器
の小型化が容易な構造のソケツトが提供されるも
ので実用上効果の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るソケツトハウジングより
なるソケツトの一実施例を示す外観斜視図、第２
図は第１図における分解斜視図、第３図は従来の
ソケツトハウジングよりなるソケツトを示す外観
斜視図である。１……ソケツト、１１……ソケツトハウジン
グ、１２……耳状取付片、１３……挟持凸部、１
４，１５……切欠、１６……絶縁片、１７，１８
……挟持片、２……螺子、３……圧入金具、３
３，３４……リード線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】リード線を有する圧入金具をソケツトハウジン
グ上方の開口部から圧入封止し、ソケツトハウジ
ングの側面に耳状取付片を具備しているソケツト
ハウジングにおいて、リード線を導出する切欠をソケツトハウジング
の底部側面と、側面に上端より縦方向にそれぞれ
設け、耳状取付片と適宜空隙を介して挟持凸部
と、挟持凸部と適宜空隙を介して連設された挟持
片と、耳状取付片と適宜空隙を介して挟持凸部と
反対位置に隣設された挟持片とを具備しているこ
とを特徴とするソケツトハウジング。