JPH0356884A - 電波妨害装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はＥＣＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｃｏｕｎｔｅ
ｒ　Ｍｅａｓｕｒｅｓ：電波妨害機能）特性の向上を図
った電波妨害装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、電波妨害装置としては第３図に示すものがあった
．同図において、１は受信空中線、２は受信空中線１か
ら出力されるマイクロ波信号を増幅整形する受信機、３
は受信機２から出力される処理ビデオ信号から妨害信号
の遅延量を算出する信号処理器、４は受信空中線１で受
信した相手レーダ波を信号処理器３から指示された量だ
け遅延させる遅延器、５は遅延器４からの相手レーダ波
を増幅する送信機、６は送信機５で増幅した相手レーダ
波を相手レーダヘ打ち返す送信空中線である． 次に動作について説明する．電波妨害の対象となる相手
レーダの送信波を受信空中線１で受信し、受信機２で増
幅し、信号処理器３で妨害波の発生位置を決める。

妨害開始時には、信号処理器３から遅延器４への指示値
（遅延時間）はゼロ（遅延なし）となり、妨害波は相手
レーダからの受信波と同し時間に生成され、送信機５で
増幅され、送信空中Ｘａ　６から相手レーダヘ送信され
る。

その後、決められたタイムスケジュールに従って、信号
処理器３から遅延器４へ遅延量を指示し、妨害波は、相
手レーダ波の受信時刻から指示された時間分だけ遅れて
送信機５で増幅され、送信空中線６から送信される。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の電波妨害装置は以上のように構成されているので
、妨害開始時の妨害信号レベルは相手レーダとの相対距
離を無視したレベルとなっており、相手レーダ側の受信
処理部へは突然、大レベルのエコーが人力されることに
なる。このため、容易に妨害波の存在を知られてしまい
、相手レーダ側のＥＣＣＭ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｆｃ　Ｃ
ｏｕｎｔｅｒ　Ｃｏｕｎｔｅｒ　Ｍｅａｓｕｒｅ：電波
妨害除去機能）を駆動し、電波妨害の効果が激減すると
いう問題があった。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、妨害波の存在を知られずに電波
妨害を実現する電波妨害装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

このような課題を解決するために本発明は、相手レーダ
波を検出する受信機と、この受信機から出力される処理
ビデオ信号がら相手レーダまでの距離を推定する制御器
と、相手レーダ波を増幅して再送信するリピータ妨害機
と、相手レーダ波を遅延させる遅延器とを備え、相手レ
ーダ波を受信したら、前記制御器は受信レベルから相手
レーダまでの距離を推定し、前記リピータ妨害機は、先
ず所定のＪｌＳ比を確保した遅延量ゼロの妨害波を送信
し、次に遅延量ゼロのままでＪ／Ｓ比を徐々に上げて相
手レーダのＡＧＣ動作点を妨害波に合わせさせた後に妨
害波の遅延量を徐々に大きくして行き、相手レーダとの
相対距離情報を欺痛するようにしたものである。

〔作用〕

本発明による電波妨害装置においては、妨害波は、先ず
相手レーダの受信機の中で受信エコーと同程度に低いレ
ベルで発生し、徐々にそのレベルを上げる。これにより
、妨害波の存在を知られずに相手レーダのＡＧＣ（Ａｕ
ｔｏｍａｔｉｃ　Ｇａｉｎ　Ｃｏｎｔｒｏｌ）回路の感
度は妨害波に合わせられ、本来のエコーは十分に抑圧さ
れる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図を用いて説明する。

第１図は、本発明による電波妨害装置の一実施例を示す
系統図であり、第３図と同一部分又は相当部分には同一
符号が付してある。

第１図において、７は受信機２の出力から受信レベルの
絶対値を求め、相手レーダとの相対距離に換算し、妨害
波の遅延量を遅延！５４へ指示し、妨害波送信レベルを
高周波減衰器８へ指示する制御器であり、送信機５と送
信空中ｖＡ６と高周波減衰器８はリピータ妨害機を構或
する。

次に動作について第２図を用いて説明する。相手レーダ
の送信バルス３１　（第２図（ａ）〉は、距離Ｒだけ離
れた地点の電波妨害装置に時間ｔだけ遅れて受信バルス
３２　（第２図（ｂ））として到来する．ここで、光速
を■とすると、上記時間ｔは、ｔ品Ｒ　／　ｖ と表わされる。

相手レーダからの送信パルスが到来すると、電波妨害装
置は、受信バルス３２と同時刻に妨害波３３（第２図（
Ｃ）〉を生成する。このときの妨害波３３の送信レベル
は充分に低く設定する。すなわち、妨害信号レベルをＪ
とし、受信信号レベルをＳとした場合のＪ／Ｓ比を充分
に小さいものとする。

電波妨害装置の中で生或された妨害波は送信空中線６か
ら放射され、２ｔ時間後にエコー３４　（第２図（ｄ）
）となって相手レーダに入って行く。この状態で高周波
減衰器８の減衰量を徐々に減らすことで、妨害波３３は
第２図（ｅ）の波形３５で示すように徐々に大きくなる
．相手レーダ側では、入力のエコーレベルが大きくなる
と、一定の振幅になるようにＡＧＣ回路が作動し、妨害
波３５はＡＧＣで抑圧されて第２図（ｆ）の波形３．６
で示すレベルになる。この結果、本来のエコー３７　（
第２図（ｇ））は充分に抑圧されて小さくなる。

この状態で妨害波の発生位置を波形３８　（第２図（ｇ
））で示すように移動させると、本来のエコー３７は充
分に抑圧されているので、相手レーダは妨害波３８を本
来のエコーと見なして、妨害波の移動に追従する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、相手レーダ内での本来の
エコーがＡＧＣ回路で充分に抑圧されるまで待った後で
妨害波を移動させるようにしたことにより、相手レーダ
のＥＣＣＭ機能を呼び起こさずに相手レーダとの距離を
欺痛でき、電波妨害効果の向上が図れる装置を安価に得
ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電波妨害装置の一実施例を示す系
統図、第２図は第１図の装置の動作を説明するためのタ
イムチャート、第３図は従来の電波妨害装置を示す系統
図である。 １・・・受信空中線、２・・・受信機、４・・・遅延器
、５・・・送信機、 ６・・・送信空中線、 ７・・・制御器、 ８・・・高 周波減衰器。 代 理 人 大岩 増 雄 第２図 ３３

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 相手レーダ波を検出する受信機と、この受信機から出力
   される処理ビデオ信号から相手レーダまでの距離を推定
   する制御器と、相手レーダ波を増幅して再送信するリピ
   ータ妨害機と、相手レーダ波を遅延させる遅延器とを備
   え、相手レーダ波を受信したら、前記制御器は受信レベ
   ルから相手レーダまでの距離を推定し、前記リピータ妨
   害機は、先ず所定のＪ／Ｓ比を確保した遅延量ゼロの妨
   害波を送信し、次に遅延量ゼロのままでＪ／Ｓ比を徐々
   に上げて相手レーダのＡＧＣ動作点を妨害波に合わせさ
   せた後に妨害波の遅延量を徐々に大きくして行き、相手
   レーダとの相対距離情報を欺瞞することを特徴とする電
   波妨害装置。