JPH0356811Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、上部にガス火口を有して料理の煮た
きに使用するガスレンジの改良に関するものであ
る。

「従来の技術」および「考案が解決しようとする
問題点」 一般に広く使用されているガスレンジは、金属
板製の箱形のフレームに、ガスバーナーが収納さ
れており、そのガスバーナーに鍋類をのせて使用
する構造に成つている。

しかし、そのガスレンジを使用するとき、例え
ば天ぷら揚げをすると、油の飛沫が鍋から四散す
るので、ガスレンジを置いた周辺の壁や、床面が
非常に汚れ易く、また、ガスバーナーの下方は燃
焼用空気を取り入れ易くする為に開放されている
ので、煮たきする鍋類の液や、魚等の焼ものの焼
きかす等が、そのまま下に落ちて床面をひどく汚
してしまう不具合がある。

本考案は、以上の不具合点を解消するガスレン
ジを提供するのが目的である。

「問題点を解決するための手段」 以上の目的を達成する本考案のガスレンジは
「箱形のフレームにバーナーを収納したガスレン
ジにおいて、ひき出し状の受皿を保持する脚部を
フレーム下端に設けると共に、フレームの後縁と
側縁には、着脱自在に取着される後壁板と側壁板
とが枠囲い状に立設されており、前記後壁板に
は、スライド蓋を有する元栓操作孔が設けられた
構造」が特徴である。

「作 用」 以上の本考案のガスレンジによると、フレーム
の後縁と側縁に立設した壁板によつて、鍋類から
の飛沫の四散が防止されると共に、ガスレンジ下
方へ落ちる鍋汁や焼かす類が受皿に受け入れ集納
される作用がある。

「実施例」 以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
づ、第一実施例を示す第１図を参照して、本考案
のガスレンジは、引き出し状の受皿１を保持する
脚部４と、その脚部４の枠棒に引つ掛け立設する
後壁板２と側壁板３とから成つており、後壁板２
と側壁板３とは相互の縁部を係合して組合せ立設
され、ガスバーナー５を収納した箱体状のガスレ
ンジフレーム６（以下、単にフレーム６という）
の後方縁部と左側方縁部に枠囲い立設できるよう
に形成されている。

詳しくは、脚部４は棒材を骨組みした方形をな
し、左右両側縁には、その棒材を上に折り曲げて
対向する凹所にした受皿収納溝７Ａ７Ｂが設けて
あり、その受皿収納溝７Ａ７Ｂの上に、第１図Ａ
のようにフレーム６の両端をのせ、脚部４に当該
ガスレンジの本体が載置できるようにしてある。
そして、受皿収納溝７Ａ７Ｂには、板体に縁取り
した受皿１が、差し込み引き出し自在に挿入さ
れ、脚部４に引き出し状の受皿１が保持できるよ
うに形成されている。

一方、後壁板２は長方形状を成して所要の高さ
Ｈを有し、左右縁部は、側壁板３の縁部と重合す
る折曲げ縁８に形成され、さらに後壁板２の中央
には、下半部分を方形に切り抜いた元栓操作孔９
が設けてあり、その元栓操作孔９は当該ガスレン
ジのガス元栓の開閉操作孔として設けたもので、
開閉操作のときのみ開口し、ガスレンジ使用時に
は閉鎖する上下スライド蓋１０が取付けてある。
そして、以上の後壁板２の下縁両端には、脚部４
の受皿収納溝７Ａ７Ｂの枠棒７′に上から差し込
み掛止する掛止爪１２が設けてある。

また、側壁板３は後壁板２と同一の高さＨの方
形板であり、その下縁両端に一対の掛止爪１２が
設けられ、脚部４の受皿収納溝７Ａ７Ｂの枠棒
７′に上から挿入して引つ掛け掛止できるように
してある。さらに、上縁端部には、組合せられる
後壁板２の上縁と連結する連結爪１３が設けてあ
り、連結爪１３を後壁板２の上から差し込んで掛
止し、後壁板２と側壁板３とが、相互の縁部を解
離自在に接合して直交し、脚部４の周縁に着脱自
在に立設できるように形成してある。

なお、第１図Ｂの符号１１は、ガス元栓とガス
レンジ間のガスホースの挿通溝である。

以上の構成の脚部４にフレーム６を載置すると
共に、その脚部４に受皿１を差し入れ、脚部４の
枠棒７′と７″に後壁板２と側壁板３の係止爪１２
を係合させて掛止し、後壁板２の両端の折曲縁８
と側壁板３の縁部を重合させると共に、側壁板３
の連結爪１３によつて両者を連結結合し、当該ガ
スレンジの後方と左側方を枠囲いし、スライド蓋
１０を上下スライドして元栓操作孔９を開閉し、
ガス元栓を操作してガスレンジを使用するように
成つている。

つぎに、第２図は本考案第二実施例のガスレン
ジを示したもので、前記第一実施例のガスレンジ
が別体の脚部４から成るのに対して、この第二実
施例のものはフレーム６と脚部４とが一体化され
ているのが特徴である。

即ち、フレーム６の下端に脚部４が一体に連設
されると共に、脚部４の脚棒１４に横桟１５が設
けてあり、その横桟１５に受皿１が出し入れ自在
に保持されて受皿保持部を構成している。

一方、後壁板２と側壁板３Ａ３Ｂの下端は、前
記の掛止爪１２に代えてフレーム６の周壁に設け
た掛止爪１２′に上方から差し込み掛止するよう
に成つており、その後壁板２と１対の側壁板３Ａ
３Ｂが解離自在に組合せ連結されて、フレーム６
の後方と左右側方に立設枠囲いできるように形成
してある。

以上の本考案のガスレンジによると、ガスバー
ナー５を収納したフレーム６の下方の面積を充分
に占有する受皿１が脚部４に出し入れ自在に設け
られると共に、フレーム６の後方縁と側縁を後壁
板２と側壁板３とが立設枠囲いするので、油鍋等
から四散する飛沫はそれ等の壁板によつて四散が
防止され、鍋類から溢れる汁類や焼ものの焼かす
等は受皿１に収納され、ガスレンジ周辺や床面の
汚損を充分に防止することができる。

そして、受皿１は出し入れ自在、後壁板２と側
壁板３とは組立て解離とフレーム６への着脱が簡
便にできるので、掃除手入れが簡単であり、例え
ば一般主婦等誰しもが簡便にして便利に使用する
ことができる。

さらに、後壁板２にはスライド蓋１０を有する
元栓操作孔９が設けてあるので、後壁板２による
ガス元栓操作の障害はない。

なお、前記の本考案の構成において、側壁板３
は左右いずれかの一側のみに設けたり、左右両側
に設けても良い。また、図示しないがフレーム６
の側壁をそのまま下方に延長して脚部となし、受
皿１を保持させることがある。

「考案の効果」 以上の説明のとおり、本考案のガスレンジはガ
スレンジ周辺や床面の汚損が防止され、その取扱
いや手入れも簡便なので、ガスレンジ使用による
清潔感と衛生感を向上し、広く日常生活の便宜を
向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図：本考案一実施例のガスレンジを示し、
Ａはその全体斜視図、Ｂはその構成部材の斜視
図、第２図：本考案第二実施例のガスレンジを示
す斜視図。 主な符号、１……受皿、２……後壁板、３……
側壁板、４……脚部、５……ガスバーナー、６…
…フレーム、７Ａ７Ｂ……受皿収納溝、８……折
曲げ縁、９……元栓操作孔、１０……スライド
蓋、１２，１２′……掛止爪、１３……連結爪、
１４……脚棒、１５……横桟。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱形のフレームにバーナーを収納したガスレン
   ジにおいて、ひき出し状の受皿を保持する脚部を
   フレームの下端に設けると共に、フレームの後縁
   と側縁には、着脱自在の後壁板と側壁板とが枠囲
   い状に立設され、さらに、前記後壁板には、スラ
   イド蓋を有する元栓操作孔が設けられた構造を特
   徴とするガスレンジ。