JPH0356647Y2 - - Google Patents

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JPH0356647Y2
JPH0356647Y2 JP9659988U JP9659988U JPH0356647Y2 JP H0356647 Y2 JPH0356647 Y2 JP H0356647Y2 JP 9659988 U JP9659988 U JP 9659988U JP 9659988 U JP9659988 U JP 9659988U JP H0356647 Y2 JPH0356647 Y2 JP H0356647Y2
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seal
washer
washer seal
fiber
elastic
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JP9659988U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は固定具と共に用いるワツシヤーシール
に関し、具体的には密封性と弾力性を有するワツ
シヤシールに関する。
[従来の技術] 従来、エンジンのカバー部材、例えばロツカー
カバーとかオイルパンなどを締付けるボルト・ナ
ツト等の締付具は、密封力と弾性力を合わせ持つ
弾性体から形成されたワツシヤーシールと共に用
いられており、このワツシヤーシールによつて該
締付具が通る穴部分の密封とカバー部材の密封を
なすガスケツトに弾性締付力を付与している。
この様なワツシヤーシールの一般的な構造とし
ては、締圧を広い面積に均等に伝えるためと直接
ナツトなどが接触して共回りしない様に弾性体か
らなるシール部の上方に金属製の補強環を配設し
たものが多く用いられている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この様なワツシヤーシールは前
記した様にカバー部材の全周に及ぶガスケツトを
複数の要箇所から締付けるものであるから強い締
付力が加わり常時限界的な圧縮変形を余儀なくさ
れており、そのため弾性体のシール部に早期に圧
縮疲労による亀裂とか破断が発生し易い大きな欠
点を持つている。
以下図面を参照しつつ詳述する。
この欠点を解消するために、金属製補強環1の
外周部を大きく垂下させるか、あるいは第3図の
様に、筒状環4を形成してこれをシール部2の外
周に嵌めるなどして圧縮変形を外側周面から押さ
え込み耐久性を持たしめたものもあるが、その変
形量を押さえればシール部2の持つ本来の弾力性
が大きく失われるのは当然であつて振動吸収力の
極めて弱いものとなり締付力が過多となつたりカ
バー部材の共鳴を誘うなどさらに劣悪な状況に陥
る。
本考案はこの様な欠点を除去し、弾性体の持つ
豊かな反発力をそのままに強い締付けをなさしめ
て高い密封力と耐久性を得るワツシヤーシールを
提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図の様に充分な剛性を持つ金属
製補強環1と、該金属製補強環1の下方に一体的
に結合される合成ゴムあるいは合成樹脂等の弾性
材からなるシール部2とで形成されたワツシヤー
シールAであつて;前記シール部2の外周または
内周あるいは両周方に機械的強度や弾性率に優れ
た繊維からなる補強コード3を略筒状に埋設した
ことを特徴としている。
[作用] 本考案は上記のような構造をもつて下記に示す
優れた作用を発揮する。
すなわち、第2図に示す様なカバー部材Bに締
付具Cと一緒に取り付けられるワツシヤーシール
Aは、その上下部材B,Cに締付けられてシール
部2に強い圧縮力を向ける。すると該シール部2
は内外周両側に弾性変形してその締付け力から逃
れようとするが、シール部2内の側周面に略筒状
に配設された補強コード3はその機械的強度によ
つて一定以上の伸び変形を許さないから該補強コ
ード3が網作用を発揮してその内方の弾性体の横
変形を止める働きをなし柔軟に強圧縮を受け止め
てしまう。従つて、前記シール部2は強締付けに
よる過変形から逃れて強い密封力と亀裂・破壊の
ない高い耐久性を得ることが出来る。
勿論、該補強コード3は繊維材であるからある
程度の柔軟性を残しておりこれ自体も弾性体の圧
縮横流れに対して弾性を働かせるので極限的締圧
に至るのを防ぎ長期間良好な弾力性を維持させる
ものとなつた。
[実施例] 本考案を実施するに、ここでの補強コード3
は、例えば炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊
維、炭化ケイ素繊維、ホウ素繊維等の高強度を持
つ繊維材を用い、これを単体あるいは複合せしめ
織成または編成などして形成する。
この補強コード3の埋設形状は、シール部2の
周表面から内部までその選択は自由であつて設け
る数量も求められる性能に応じて二重、三重に設
けることも可能であり様々に対処すれば良い。
[考案の効果] 以上の説明のように、本考案は強締付けに対し
ても柔軟性を失わずしかも長期にわたつて良好な
反発弾性を維持するもので、エンジンのロツカー
カバーあるいはオイルパン等の振動の強い箇所に
対して優れた振動吸収力を見せるなど画期的な作
用を発揮するワツシヤーシールである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のワツシヤーシールを示した断
面図である。第2図は本考案のワツシヤーシール
を装着した状態を表した断面図である。第3図は
従来のワツシヤーシールを示した断面図である。 A……ワツシヤーシール、B……カバー部材、
C……締付具、1……金属製補強環、2……シー
ル部、3……補強コード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製補強環1と、該金属製補強環1の下方に
    一体的に結合される弾性材製のシール部2とから
    なるワツシヤーシールAにおいて;前記シール部
    2の外周部または内周部あるいは両方に繊維から
    なる補強コード3を略筒状に埋設したことを特徴
    とするワツシヤーシール。
JP9659988U 1988-07-20 1988-07-20 Expired JPH0356647Y2 (ja)

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JP9659988U JPH0356647Y2 (ja) 1988-07-20 1988-07-20

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JPH0216825U JPH0216825U (ja) 1990-02-02
JPH0356647Y2 true JPH0356647Y2 (ja) 1991-12-20

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