JPH0356462A - ピログルタミン酸誘導体 - Google Patents

ピログルタミン酸誘導体

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JPH0356462A
JPH0356462A JP19074889A JP19074889A JPH0356462A JP H0356462 A JPH0356462 A JP H0356462A JP 19074889 A JP19074889 A JP 19074889A JP 19074889 A JP19074889 A JP 19074889A JP H0356462 A JPH0356462 A JP H0356462A
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Atsushi Furukawa
淳 古川
Tadashi Yoshimoto
忠 芳本
Onori Tsuru
鶴 大典
Yukiyoshi Ajisawa
味澤 幸義
Yukihiko Kinoshita
木下 幸彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬品として有用なピログルタミン酸誘導体に
関するものである。
さらに詳しく述べれば、本発明はプロリルエンドペプチ
ターゼ(Prolyl [indopeptidase
,以下PEPという)阻害活性を有し、健忘症治療剤と
して有用な一般式 (式中のRは硫黄原子を含んでいてもよい5員環の含窒
素飽和異項環基であり、Xは単結合または−CD−であ
り、Yは−ローまたは一N}I−であり、nは1〜2の
整数)で表されるピログルタミン酸誘導体およびその薬
理的に許容される塩を提供するものである。
〔従来の技術〕
人口の高齢化に伴って老人医療の問題が重要視されてき
ている。なかでも老人性痴呆は社会的にも深刻な問題で
あることから効果的な治療剤の早急な開発が望まれてい
る。
これまで健忘症や痴呆等の治療剤としては、脳血管拡張
作用などによる脳循環改善剤、脳細胞酸素消費量冗進作
用などによる脳代謝賦活剤等が用いられている。しかし
ながら、これらの薬剤は脳血管障害による痴呆には有効
であるが、その他の原因による痴呆には効果が確実でな
いことが難点とされていた。
PEPはプロリンを含む生理活性ペブチドや合或基質に
作用し、プロリンのカルボキシル側を特異的に切断する
酵素として知られている。この酵素は記憶と関係がある
とされているバゾブレシン(Vasopressin)
やサイロトロピン放出ホルモン(Thyrotropi
n Releasing Hormone, TRH)
 等を分解することから、この酵素の阻害活性と抗健忘
効果の関連性について種々検討が行われ、その結果、P
EP阻害剤は痴呆や健忘の治療剤となり得ることが示唆
されている(生化学、55巻、8号、831ページ、1
983年〉。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来より健忘症や痴呆症治療剤として用いられている脳
循環改善剤や脳代謝賦活剤はあまり効果が確実でないこ
とから、新しい作用による健忘症治療剤の開発が望まれ
ていた。
本発明者らは従来の治療剤とは別の作用による健忘症治
療剤を見出すべく検討した結果、ある種のピログルタミ
ン酸誘導体が強いPEP阻害活性を示し、目的が達戒で
きることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づくものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の前記一般式(I)で表されるピログルタミン酸
誘導体は強いPEP阻害活性を示し、毒性も低く、健忘
症治療剤として有用である。
本発明の前記式(I)においてRは、硫黄を含んでいて
もよい5員環の含窒素飽和異項環基であり、4−チアゾ
リジニル、2−ピロリジニル、5−オキソー2−ピロリ
ジニル基などがあげられる。
本発明の前記一般式(1)の化合物は新規な化合物であ
り、以下のようにして製造することができる。例えば、
一般式 ■ Co−R (式中のRは前記と同じ意味をもつ)で表されるカルボ
ン酸と、一般式 (式中のAは水酸基またはアミノ基であり、Xおよびn
は前記と同じ意味をもつ〉で表される化合物とを反応さ
せることにより製造することができる。
一般式 (式中のX,Rおよびnは前記と同じ意味をもつ)で表
される化合物は、例えば、一般式(II)で表されるカ
ルボン酸と、一般式 (式中のBはハロゲン原子であり、Xおよびnは前記と
同じ意味をもつ〉で表される化合物とを塩基、例えば、
炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウムの存在下で反応
させるか、あるいはまた、般式 H (式中のXおよびnは前記と同じ意味をもつ)で表され
る化合物と、一般式 R−COOH (Vl) (式中のRは前記と同じ意味をもつ) で表される カルボン酸の反応性官能的誘導体とを塩基、例えば、炭
酸水素ナトリウム、水素化ナトリウムの存在下で反応さ
せることにより製造することができる。
本発明の一般式(1)の化合物を製造するにあたり、一
般式(I[)で表される化合物と一般式(III)で表
される化合物とを反応させる場合は縮合剤の存在下に反
応を行うが、このような縮合剤としては、ペプチド合戊
において一船に用いられる縮合剤、例えばN, N’−
ジシクロへキシルカルボジイミドなどが用いられる。
本発明の一般式(I)または(I a)の化合物の製造
方法において用いられる一般式(■〉あるいは(VI)
で表される化合物はアミノ基を保護する必要がある場合
は、常法に従ってそのアミノ基を適当なアミノ保護基、
例えば、t−ブトキシカルボニル基で保護してから反応
を行い、ついでアミノ保護基を除去して目的の化合物(
I)または(I a)を得る。
本発明の一般式(I a)の化合物の製造方法において
用いられる一般式(VI)の化合物の反応性官能的誘導
体としては、活性エステル、酸無水物、混合酸無水物等
をあげることができる。
本発明の前記一般式(1)で表される化合物は常法に従
い、薬理学的に許容される酸付加塩とすることができ、
これらの塩としては塩酸塩、スルホン酸塩、p− }ル
エンスルホン酸塩、酒石酸塩、フマール酸塩などをあげ
ることができる。
本発明の一般式(I)の化合物はビログルタミン酸部分
を含め1〜2個の不斉炭素を有するが、本発明において
は、それぞれの不斉炭素上の置換基の配置がRSSのい
ずれでも、またそれらの混合物であってもよい。それぞ
れの光学活性化合物は光学活性な化合物を出発原料とし
て用い、立体保持的に縮合することによって得ることが
できる。
本発明の一般式(1)の化合物は常法に従い、種々の医
薬品製剤とすることができる。すなわち、必要に応じて
賦形剤、崩壊剤、縮合剤、滑沢剤等の医薬品添加物を加
え、常法に従って調剤することにより種々の製剤、例え
ば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤等とすることがで
きる。
本発明の一般式(I)の化合物を健忘症治療剤として使
用する場合、その投与量は患者の年令、体重、性別、症
状の度合等により適宜決定されるが、概ね戊人一日当た
り経口投与の場合50〜1000■、非経口投与の場合
1〜500 mgの範囲で使用される。
〔発明の効果〕
本発明の前記一般式(I)の化合物は、N一カルボベン
ゾオキシーし=グリシルーL−プロリルーβ−ナフチル
アミド(以下Z−Gly−Pro−β−NA という〉
を基質とした牛脳由来プロリルエンドペプチターゼに対
する阻害活性測定試験において、概ね6 XIQ−’〜
8 XIO−’モル濃度で50%阻害活性を示す。
好ましくは、N−((R)−(−)一チアゾリジン−4
−カルボニル}−ピログルタミン酸フェナシル●塩酸塩
であり、そのICso値は6.5X10−’モルである
。このように、本発明の前記一般式(I)の化合物は強
いPEP阻害活性を示し、しかも毒性も低いので、安全
で優れた健忘症治療剤として有用な化合物である。
〔実施例〕
本発明をさらに詳細に説明するために以下の参考例およ
び実施例をあげる。なお、各参考例および実施例中の化
合物の融点はすべて未補正である。
参考例 1 (R)−(−)一チアゾリジン−4−カルボン酸13.
3gおよびトリエチルアミン14ml!をジオキサン5
0m!および水50mlの混合溶媒に溶解し、水冷下で
ジーtブチルージカーボネート24gを加え、室温で2
0時間攪拌した。反応液に水100−を加え、酢酸エチ
ルで洗浄し、水冷下、水層がpH2になるまで10%ク
エン酸水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、酢酸エチ
ル層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下に溶媒を留去して目的物21.6g (9
3%)を得た。
夏R (κOr):     Wco   1745.
   1630   cm−’NMR  (CDCI3
) δ:  1.48(s.  9H).  3.30(s
,  2H).  4.35〜4. 95 (m.  
3H) .  10. 10 (br−s,  IH)
参考例 2 カルボベンゾキシーし−ピログルタミン酸8.2gを乾
燥N,N−ジメチルホルムアミド60mi!に溶解し、
N−ヒドロキシコハク酸イミド3.6gおよびN, N
’−ジシクロへキシルカルボジイミド 6.5gを加え
て、室温で一夜攪拌した。反応終了後、減圧下に溶媒を
留去し、酢酸エチルを加えて不溶物をろ去した。
ろ液を減圧下で留去し、エーテルで洗浄して目的物10
.4gを得た。
融  点:  131 〜 134℃ IR (KBr):   νCo  1820. 17
85. 1735  cm−’NMR (CDCI,) δ: 2.30〜2.85(br−m, 4fl). 
2.87(S. 4H).4.98(dd. IH).
 5.32(dd. 2}1), 7.30〜7. 5
0 (m,  5}1) 元素分析値”(C1iH+J20vとして〉C%   
H%   N% 計算値  56.67   4.48   7.77実
測値  56.83   4.61   7.84参考
例 3 カルボベンゾキシーし−ピログルタミン酸の代わりに(
R) − (−)−N−t−ブトキシカルボニルーチア
ゾリジン−4−カルボン酸または(S)−N−t−ブト
ヰシ力ルポニループロリンを用いて、参考例2と同様の
方法により以下の化合物を製造した。
ドエステル IR (KBr) : νC0 1820.  17g5.  1745.1695  
cm−’ NMR  (CDC13) δ:  1,49(S. 9H〉, 2.84(s, 4H), 3.30〜 3.60(m.  2H),  4.40 〜4.70
(m.  2H),4.80 〜5.00(m.  1
}1)IR (KBr): νCO 1820.  1790.  1750.1700  
cm  ’ NMR (CDCI,) δ:  1.48(s,  9H),  1.85 〜
2.15(m,  2H),2.25 〜2.50(m
.  2H),  2.83(s,  4H),3.3
5 〜3.65(n+.  2H).  4.55(d
d,  1}1)参考例 4 ピログルタミン酸ベンジル ピログルタミン酸2.0gを乾燥N,N−ジメチルホル
ムアミド10−に溶解して、炭酸水素ナトリウム1.3
gを加えて、50℃で1時間攪拌した。反応液に室温で
ペンジルクロライド1. 78 ml!を加えて、60
℃で一夜攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧下に留去し
、残渣に水を加えて、酢酸エチルで抽出した後、水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下に溶媒を留去し、油状物を得、エーテルを加えて
析出した結晶をろ取した。さらにエタノールーへキサン
で再結晶して2.35gの目的物を得た。
融  点 =   58 〜 63 ℃IR (KBr
):   ”Go  1735. 1695  am−
’NMR (CDCI3) δ: 2.2(1−2.60(m, 4}1), 4.
25〜4.35(m,IH), 5.20(S, 2H
), 5.80 〜5.95(br−s,IH)., 
7.30 〜7.45(m. 5H)元素分析値’  
(CI281303〜として〉C%   H%   N
% 計算値  65.75   5.94   6.39実
測1   65.77   6.02   6.52参
考例 5 ペンジルクロライドの代わりにフェネチルブロマイドを
用いて、参考例4と同様の方法で以下の化合物を製造し
た。
ピログルタミン酸フェネチル 融  点 :   75 〜 76 ℃IR (KBr
):   l’co  1735.  1680  c
m−’NMR (CDCI3) δ: 2.0!l+〜2.50(m. 4H). 3.
00(t. 2H),4.15 〜4.25(m,  
LH). 4.39(dt, 2H),6. 18 (
s,  IH) , 7. 10 〜?. 40 (m
, 5}1)実施例 1 ピログルタミン酸ベンジル1.5gを乾燥ベンゼン45
−に溶かし、水冷攪拌下に水素化ナトリウム(油性)3
00mgを加え、しばらく攪拌を続けた。
上記の懸濁液に(R)−( =)−N−t−ブトキシ力
ルポニルーチアゾリジン−4−カルボン酸 N−ヒドロ
キシコハク酸イミドエステル2. 26 gを加えて室
温で14時間攪拌した。反応液を水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、油状物として3.31gを得た。
その油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶
出溶媒:クロロホルム)で精製し、N− {(R)(−
)−N−t−ブトシカルボニルーチアゾリジン−4カル
ボニル}−ピログルタミン酸ベンジル1. 94 g 
ヲ得た。
Rf値7  0.36  (展開溶媒:クロロホルム/
エタノール=50/ l ) IR (neat):  l”Co  1750. 1
700  cm−’MS  :  Ml{“,435 NMR  (CDCI,) δ: 1.41. 1.46(S. !li. 9H,
  異性体). 2.00〜2、90(m. 4H).
 2.95〜3. 10(m, IH).3. 45 
〜3. 65 (m, IH) , 4. 40 〜4
、75(m.2H), 4.77, 4.89(dd,
 d, IH), 5.05〜5.30(m, 2H)
. 5.65 〜5.90(m, LH).7. 30
 〜7. 45 (m. 5H)上記のベンジルエステ
ル化合物160■を乾燥酢酸エチルに溶解し、水冷下に
乾燥塩化水素ガスを導入し、75分間攪拌した。反応液
を減圧下に留去して、目的物162 mgを得た。
IR  (KBr):   vco  1750.  
1700  cm−’MS  :   MH”−  −
HCI,  335NMR  (CDCI,) δ:  2.0(1−2.80(m,  4H).  
3.10〜3J5(m,1}1),  3.60 〜3
.75(m,  18),  4.40 〜4.50(
m.  LH),  4.60〜4.70(m.  I
H),  4.80〜5.10(m,  IH).  
5.10 〜5.30(m,  2}1).5.50 
〜5.65(m.  IH).  7.30 〜7.4
5(m,5H) 実施例 2 ピログルタミン酸ベンジルの代わりにピログルタミン酸
フエネチルを用いて、実施例1と同様の方法で以下の化
合物を製造した。
IR  (KBr):    νCO  1745, 
 1700  Cm−’MS  :   MHゝ −H
CI,  349NMR  (CDCI.) δ: 1. 85 〜2. 00 (m,  1}1).  
2. 10 〜2. 70 (m,3H),2.80〜
3JO(m,:E),3.55〜3、75(m.  L
H),  4.30〜4.95(m,’  5N), 
 5.40〜5. 65 (m,  IH).  7.
 15 〜7. 40 (m,  5H)実施例 3 (R)−(−)−N−t−ブトキシカルボニルーチアゾ
リジン−4−カルボン酸 N−ヒドロキシコハク酸イミ
ドエステルの代わりに(S)−N−t−ブトキシカルボ
ニループロリン N−ヒドロキシコハク酸イミドエステ
ルを用いて、実施例1と同様の方法により以下の化合物
を製造した。
IR  (KBr):    l’co  1750.
  1700  cm−’MS  :   M}I”″
 −11cI,  317NMR  (CDC13) δ:  1.70 〜2.80(m,  8H),  
3.48(br−s,  2}1),4.70 〜5.
40(m,  2H),  5.16(Q,  2fl
).7. 30 〜7. 45 (m.  5H)実施
例 4 D〉 N −{ (R)−N−t−ブトキシ力ルポニルーチア
ゾリジン−4−カルボニル}−ピログルタミン酸ベンジ
ル720 ■をエタノール60rnl.に溶解し、10
%パラジウムー炭素1. 46 gを加えて、室温で2
4時間攪拌した。
反応終了後、反応液をろ過し、ろ液を減圧下で留去し、
N −{ (R)−N−t−ブトキシカルボニルーチア
ゾリジン−4−カルボニル}−ビログルタミン酸470
mgを得た。
IR (neat):  I’C0  1740. 1
700  cm−’NMR (DMSO) δ: 1.32. 1.41(S. L 9H,  異
性体). 1.90〜2.10(m, 11{). 2
.30〜3.20(m. 5}1).4.30 〜4.
70(m, 3H). 5.55〜5.75(m,IH
) 上記のビログルタミン酸化合物470mgを乾燥アセト
ニトリル20 ml!に溶解し、ペンジルアミン160
rn!、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1永和物2
10■およびN, N’−ジシクロカルボジイミド29
0 mgの乾燥アセトニトリル溶液10−を加え、室温
で24時間攪拌した。反応液に塩化メチレンを加えて不
溶物を析出させ、ろ過した。ろ液を減圧下で留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
クロロホルム)で精製し、N −( (R)−N−t−
ブトキシカルボニルーチアゾリジン−4− カルボニル
}−ピログルタミン酸ペンジルアミド471■を得た。
Rf値:  0.50  (展開溶媒:クロロホルム/
エタノール=20/ 1 ) IR (KBr):   νco  1740. 16
90  cm−’MS  :  MH”−}1cI, 
434NMR (CDCIs) δ: 1.3(1〜1.50(m, 9}1). 2.
10 〜2.65(m,3H), 2.80 〜3.1
0(m, 2}1). 3.30 〜3.40(m, 
LH), 4.30 〜4.80(m. 5}1).5
、65 〜5. 80 (m.  IH),  6. 
25 〜6. 40(br−s,  IH).  7.
20〜7.40(m,  58)上記のペンジルアミド
210mgを乾燥酢酸エチル10dに溶解し、水冷下に
乾燥塩化水素ガスを導入し、85分間攪拌した。溶媒を
減圧下に留去し、N−((R)−(−)一チアゾリジン
−4−カルボニル}−ビログルタミン酸ペンジルアミド
・塩酸塩191■を得た。
IR (KBr):   !/Go  1750, 1
690. 1670  cm−’MS  :  Mll
”−HCI, 334NMR (DMSO) δ: 1.80 〜2.05(m, IH). 2.3
0〜2.75(m,3H), 2.80 〜4.00(
m. 4H). 4.20 〜4.50(m. 4H)
. 4.70 〜4.90(m. E).5.25 〜
5.45(m. 1}1). 7.20 〜7.45(
m,5H), 8.85 〜9.00(m. IH)実
施例 5 ペンジルアミンの代わりにフェネチルアミンを用いて、
実施例4と同様の方法により以下の化合物を製造した。
物E) IR  (κBr):    vco  1740, 
 1690.  1660  cm−’MS  :  
 MP  −HCI,  348NMR  (DMSO
) δ:  1.65〜1.90(m,  LH),  2
.20 〜2.40(m,1}1).  2.45〜2
.80(m,  4H),  2.85〜4.10(m
,  4H).  4.25 〜4.45(m,  2
H),  4.60〜4.75(m,  1N>,  
5.25 〜5.40(m,  IH),7.15〜7
.40(m.  5}1).  8.35〜8.55(
m,1}1) 実施例 6 実施例4記載の方法により得たN −( (R)−N−
t−ブトキシ力ルポニルーチアゾリジン−4−カルボニ
ル)ーピログルタミン酸792mgを乾燥N,N−ジメ
チルホルムアミド20rnI!に溶解し、炭酸水素ナト
リウム250■を加えて、室温で1時間攪拌した。反応
液にフェナシルブロマイド500■を加え、50℃で1
9時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、酢酸エチルを
加えて水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
酢酸エチル層を減圧下で留去し,残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム)で精
製して、N− {(R) − (−)−N−t−ブトキ
シカルボニルーチアゾリジン−4−カルボニル)−ピロ
グルタミン酸フェナシル300mgを得た。
Rf値:0.47(展開溶媒:クロロホルム/エタノー
ル=50/ 1 ) IR (KBr):   νco  1745. 17
00  cm−’MS  :  MH”  463 NMR (CDCIs) δ: IJ9. 1.47(s, s. 9H,  異
性体)12、30〜3.20(m, 5}1). 3.
45 〜3.65(dd. LH>.4.45 〜4.
75(m. 2H).. 4.85 〜5.10(m,
1}1). 5.15 〜5.90(m, 3H). 
7.50(t.28),  7.63(t,  IH)
,  7.88(d,  2}1)上記のフエナシルエ
ステル280mgを乾燥酢酸エチルLornlに溶解し
、水冷下に乾燥塩化水素ガスを導入し、45分間攪拌し
た。溶媒を減圧下に留去し、N− {(R)−(−)一
チアゾリジン−4−カルボニル}−ビログルタミン酸フ
ェナシル・塩酸塩232mgを得た。
IR (KBr):   !’co  1750. 1
695  cm−’MS  :  M}I”  363 NMR (DMSO> δ: 2.30 〜2.89(m, 3}1), 3.
05 〜3.15(m,tfl). 3.30 〜3.
65(m, 2H), 4.25 〜4.45(m, 
211). 4.90 〜5.10(m, LH), 
5.30〜5.45(m. LH). 5.50 〜5
.57(m. 2H).7.50 〜7.80(m, 
3H), 7.90 〜8.10(m. 2H) 実施例 7 ピログルタミン酸ベンジル5.2gを乾燥ベンゼン10
0−に溶解し、水冷下60%水素化ナ}IJウム(油性
N.Ogを加えて、室温で1時間攪拌した。
反応混合物に(L)−N−ペンジルオキシカルボニルー
ピログルタミン酸 N−ヒドロキシコハク酸イミドエス
テル8.9gを加えて一夜攪拌した。反応終了後、反応
液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:クロロホルム〉で精製し、5.7g
のN −{ (L)−N−ペンジルオキシカルボニル−
2−オキソービ口リジン−5−カルボニル}−ピログル
タミン酸ベンジル(ジアステレオマーA,2.9g:ジ
アステレオマーB, 2.9g)を得た。
ジアステレオマーA IR (KBr):   ”Co  1790, 17
40. 1710.1700  cm−’ NMR  (CDCI3) δ:  1.90〜2.80(br−s,  8}1)
,  4.73(dt,  LH).5. 05 〜5
. 30 (m,  2H),  5. 24 (dd
,  2}1) ,5.70 〜5.80(m.  I
H),  7.30〜7.50(m,10H〉 ジアステレオマーB IR (neat):  νCO  1790,  1
?50, 1710  cmNMR (CDC13) δ: 1.8(1〜2.90(br−m, 8tl),
 4.82(dd, IH),5.0Q〜5.40(m
, 4H), 5.75〜5.85(m,LH), 7
. 25 〜7. 45 (m, 5H)上記のペンジ
ルエステル(ジアステレオマ−A)2.2gをエタノー
ル100 mlに溶解し、10%バラジウムー炭素28
0■を加えて、水素気流下、室温で6時間攪拌した。反
応終了後、反応液をろ過し、ろ液を減圧下に留去した。
残渣をメタノールー酢酸エチルで再結晶して、600■
のN −{ (L)−2−オキソーピロリジン−5−カ
ルボニル}−ピログルタミン酸(ジアステレオマ一〇)
を得た。
ジアステレオマ一〇 融 点:198〜203℃〈分解〉 IR (KBr):   ”Co  1740. 17
00, 1660.1640  cIT+−’ NMR  (D!JSO) δ:  1.80〜2.20(m,  48).  2
.20〜2.70(m,4H),  4.63(dd.
  IH).  5.05(dd,  IH),7.8
3(s.  1!{),  12.70 〜13.30
(m,  IH)元素分析値:(C1。HI205N2
として)C%   H%   N% 計算値  50.00   5.04   11.66
実測値  47,81   5.12   11.03
ジアステレオマーBより、上記と同様の方法でジアステ
レオマーDを製造した。
ジアステレオマーD 融 点:185〜192℃(分解〉 IR (KBr):   l’co  1730. 1
700. 1650  cm−’NMR (DMSO) δ:  1. 80 〜2. 20 (m,  41{
) .  2. 20 〜2. 80 (m,4B).
4.60(dd,  1N).5.01(dd.  L
H),7、91(s.  LH).  12.80〜1
3.20(br−s,  LH)元素分析値:  (C
+of{+JsN2として)C%     H%   
  N% 計算値  50.00   5.04   11.66
実測値  49.25   5,30   11.18
上記のピログルタミン酸化合物(ジアステレオマーC)
200mgを乾燥N,N−ジメチルホルムアミド2〇一
に溶解し、水冷下で60%水素化ナ} IJウム(油性
)34■を加え、室温で1時間攪拌した。反応液にベン
ジルブロマイド0.11−を加えて、室温で1時間攪拌
した。減圧下に溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加え
、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチ
ル層を減圧下で留去して、残渣をエタノールーエーテル
で再結晶して85mgの目的物(ジアステレオマーE〉
を得た。
ジアステレオマーE Rfl:Q。59(展開溶媒:クロロホルム/エタノー
ル=5/1) 融  点 =   33 〜 36 ℃!4S  : 
 M}I“,33l IR (K8r) :   νco  1735. 1
700  Cm−’NMR (CDCI3) δ: 2.05 〜2.80(m. 8}1). 4.
85(dd, IH).5.12(dd, Iff).
 5.19(dd. 2}1). 6.34(s, I
H), 7. 30 〜7. 50 (m, 5}1)
ジアステレオマーDより、上記と同様の方法でジアステ
レオマーFを製造した。
ジアステレオマーF Rfl :  0.64 (展開溶媒:クロロホルム/
エタノール=5/1) 融  点 二   88 〜 93 ℃IR (KBr
):   vco  1750. 1710. 169
0  cm−’MS  :  Ml{“,33l NMR  (CDCI3) δ:  2.00 〜2.80(m.  8H).  
4.80(dd.  IH),5.08(dd,  I
H).  5.21(dd,  2H),  5.79
(s,  1}1).  7.30 〜7.45(m,
  5H)元素分析値:  (C+J+aOsLとして
)C%   H%   N% 計算値  61.95   5.60   8.31実
測値  61.81   5.49   8.48実施
例 8 実施例7記載の方法で得たN −{ (L)−2−オキ
ソーピロリジン−5−カルボニル}−ピログルタミン酸
(ジアステレオマ−D)200mgを乾燥N,N−ジメ
チルホルムアミド15−に溶解し、水冷下、60%水素
化ナトリウム(油性)34■を加えて、室温でI時間攪
拌した。さらに、フエネチルブロマイド0.13一を加
えて、室温で一夜攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧下
に留去し、酢酸エチルを加え、水洗した後、酢酸エチル
層を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/エタノール=
50/ 1 )で精製して目的物98mgを得た。
Rl :  0.68 (展開溶媒:クロロホルム/エ
タノール=5/1) IR (neat):  l’co  1740, 1
700  Cm−’MS  :  MH”  345 NMR (CDCI3) δ: 1.90 〜2.70(m, 8H), 2.9
7(t, 2}1),4.42(t. 2H). 4.
71(dd. 1}1). 5.03(dd. 1}1
). 5.77(s, 1}1). 7.20 〜7.
40(+n. 51{) 実施例 9 PEP阻害活性測定実験 Z−Gly−Pro−β一NAを基質として用い、牛脳
由来PEPに対する阻害活性を測定した。
(測定方法) 10 mM  のεDTAと lQmMの2−メルカブ
トエタノ−ルを含む20 mM }リス塩酸緩衝液(2
0mM−Tris HCIBuffer,  pH=7
’. 0) 0. 7mlにPEP (約0.I4t+
/mj2)100 dおよび各濃度(0 、10−9〜
10−’ !J)  に調整した被験化合物の溶液10
0ハを加え、37℃で5分間プレインキュベーション(
Preincubation) Lた。
次いでこれに100 mの40%ジオキサンに溶かした
各々の濃度(5.0、2.5、l.25、0. 625
、0. 3125mM)の基質を加え、再び37℃で1
5分間インキュベーションを行い、酵素反応を進行させ
た。25%トリクロル酢酸で反応を停止させ、30(1
0 r.p,m,でlO分間遠心分離を行い、上清0.
5−を分取し、これに0.5mlの0.1%亜硝酸を加
え、さらに、3分後、0. 05%のN−(1−ナフチ
ル)エチレンジアミンジヒドロクロリドエタノール溶液
を加えた。混合液を37℃で25分放置した後、570
 nmでの吸光度を測定し、次式によって各濃度での酸
素活性を試算し、それぞれの活性値から50%阻害濃度
(IC5。値〉 を求めた。
酵素活性単位 ( μmol/min/ [ILi2)ΔODX0. 
42 X希釈率 (結 果) 化合物 IC,。
値 化合物 F 650μM 化合物 G 790μM (ジオステレオマーE)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRは硫黄原子を含んでいてもよい5員環の含窒
    素飽和異項環基であり、Xは単結合または−CO−であ
    り、Yは−O−または−NH−であり、nは1〜2の整
    数)で表されるピログルタミン酸誘導体およびその薬理
    学的に許容される塩。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06247948A (ja) * 1992-05-13 1994-09-06 Japan Energy Corp 1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸誘導体またはその塩の製造方法
WO1995034538A3 (en) * 1994-06-10 1996-02-15 Universitaire Instelling Antwe Purification of serine proteases and synthetic inhibitors thereof
WO2004098591A2 (en) 2003-05-05 2004-11-18 Probiodrug Ag Inhibitors of glutaminyl cyclase and their use in the treatment of neurological diseases
WO2005075436A2 (en) 2004-02-05 2005-08-18 Probiodrug Ag Novel inhibitors of glutaminyl cyclase
EP2338490A2 (en) 2003-11-03 2011-06-29 Probiodrug AG Combinations Useful for the Treatment of Neuronal Disorders

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