JPH0356241Y2 - - Google Patents

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JPH0356241Y2
JPH0356241Y2 JP1988123446U JP12344688U JPH0356241Y2 JP H0356241 Y2 JPH0356241 Y2 JP H0356241Y2 JP 1988123446 U JP1988123446 U JP 1988123446U JP 12344688 U JP12344688 U JP 12344688U JP H0356241 Y2 JPH0356241 Y2 JP H0356241Y2
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water
tank
deaeration tank
deaeration
nozzle
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JP1988123446U
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は給水の溶存酸素を脱気する装置に関す
る。
〔考案の背景〕
一般のビルや集合住宅等で問題となつている給
水配管のつまりや給水の汚濁などは配管内面のさ
びが主な原因である。さびの発生は種々の要因が
考えられるが、特に給水の溶存酸素がもつとも大
きく影響する。したがつて、この溶存酸素を除去
すればさびの発生或いは成長を大きく抑制するこ
とができる。
そのため、本出願人は実願昭63−59349におい
て、構成が簡単で、設置が特定の場所に限定され
ず、管理がし易く、しかも、電力の節約が期待で
きる脱気装置を提供した。該脱気装置の概要は第
3図に示すように、貯水槽1から脱気槽2に給入
した水をポンプ3で吸出して該脱気槽2内を減圧
することにより水中の溶存酸素をヘンリーの法則
にしたがいガス体気泡化させ、水面上に保集し、
適当量収集したとき貯水槽1の上部に設けたバル
ブ等からなる排気装置4かが放出するようになつ
ている。この結果、該脱気槽2内で溶存酸素は他
のガス体と共に除去される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、脱気槽2内の水は脱気槽2の底面中
央部の給出口2aから給出されるので該給出口2
aへ吸い込まれる渦流となる。このような渦流が
発生すると、水中の気泡Gは第4図に示すように
渦流の中心部にロート状に寄集する。その理由は
渦流の回流速は渦流の外側つまり脱気槽2の壁側
のが速く中心部が遅いため、渦流の遠心力は外側
が大きく中心部が小さくなり、サイクロンの原理
で、中心部に気泡が混在した見掛密度の低い水が
集まるものと考えられる。
そして、このようにロート状に寄集した気泡G
がロート状の下方部から給出口2aに吸い込まれ
る。このため脱気槽2内で折角ガスが分離されて
もその一部がポンプの吐出側で再び溶解し、脱気
効果を低下させると言う問題があつた。
そこで、脱気槽2内にバツフル板を設けて渦流
内の気泡が給出口2aに直接通じるのを阻止する
構成が考えられるが、このバツフル板のみでは気
泡がそこで弾かれてそのバツフル板を迂回し、給
出口から流出するので、そのバツフル板の効果が
充分発揮されない。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で、給出口への気泡の吸い込みを
確実に防止した脱気装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
このために本考案の脱気装置は、下端に給出口
を設けた脱気槽と、該脱気槽にその内面の接線方
向に連続給水するノズルと、上記脱気槽の給出口
から水を吸引するポンプと、上記脱気槽内の上記
給出口の上方位置に設けたバツフル板とを具備す
る脱気装置において、上記ノズルから流入した水
を上記脱気槽の中心方向に案内する複数個のガイ
ド羽を、上記バツフル板よりも少なくとも上方に
上端が位置するように、上記バツフル板の周囲の
上記脱気槽内壁に設けて構成した。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例の脱気装置について説
明する。本例の脱気装置は脱気槽が従来のものと
異なり、他の構成部は同じである。共通する構成
部は同じ符号を用いた。第1図a,bは本例の脱
気装置の脱気槽5の図である。該脱気槽5は全体
が密閉容器状に形成され、51は脱気槽5内に水
を給入するために側面部に設けた給入部、52は
水を外部に吐出するために底面部に設けた給出口
である。
給入部51には先端部にノズル6aが設けられ
ている配管6が配設されている。そして該ノズル
6aから水が脱気槽5内に噴射されるようになつ
ている。ノズル6aの向きは、脱気槽5の壁面に
接するように配置されている。よつて該ノズル6
aから噴射される水は脱気槽5の壁面に沿つて噴
射され回流し渦流となる。なお、該ノズル6aの
向きは必ずしもこれに限定するものでなく、上向
きや中心部方向等にすることもできる。或いはノ
ズル6aを全く設けないで直接配管6から流入さ
せて5よい。
7は脱気槽5内の下方部に設けたバツフル板
で、給出口52に対向するように配置し、脱気槽
5内の水の流れを邪魔し、特に中心部の流れを規
制するものである。8はバツフル板の周辺を取り
囲むように脱気槽5内の壁面に設けたガイド羽根
で、渦流と壁面付近の水の給出口52への流れと
を促進するように形成且つ取り付けられている。
なお、9は脱気槽2の底面とポンプ3の吸引側と
を連通する降水管、10はポンプ3の吐出側と貯
水槽1とを連通する還水管、11は該還水管10
に配設された調整バルブである。
さて、本例装置で水の脱気(溶存酸素除去)を
するには、まず、貯水槽1から脱気槽2に水を吸
入し満水時点で自動又は手動で排気装置4が閉じ
られる。次にポンプ3を稼動させると、脱気槽2
内が減圧される。この場合、調整バルブ11を調
整して脱気槽2への水の給入水量より吐出量が大
きくなるようにする。この調整バルブ11の調整
により脱気槽2内の減圧度が調整される。
ノズル6aから脱気槽2に流入した水は、急激
に減圧、かつ、攪乱され、ノズル噴射効果を受け
る。この結果水中の溶存酸素がヘンリーの法則に
したがいガス体気泡化され、分離されて水面上に
保集される。ところが、脱気槽2内の水は渦流と
なつているため、ガス体の一部が該渦流に巻き込
まれる。本例ではノズル6aの向き、ガイド羽根
8等により渦流が促進されるように設計されてい
るので、サイクロン効果が大きくなり、ガス気泡
Gが渦流の中心すなわち脱気槽2の中心に顕著に
寄集する。そして寄集した気泡の下端は脱気槽2
の底部まで達するが、そこにはバツフル板7があ
るので給出口52へは吸い込まれない。
そしてバツフル板7の外側を迂回した水が給出
口52へ流れる。この場合、脱気槽2の内壁に沿
つて回流しガイド羽根8等に案内される水つまり
ガス気泡Gを含まない水が主として給出口52へ
流れることになる。このようにして効果的に溶存
酸素量が除去される。なお、次の表−1はバツフ
ル板の有無により脱気槽出口水の溶存酸素量の実
測結果である。
表−1 脱気槽の圧力 ……50Torr 水温 ……25℃ 原水溶存酸素量 ……8.2ppm バツフル板無しの溶存酸素量 ……0.5ppm バツフル板有りの溶存酸素量 ……0.2ppm 該表−1から明らかのようにバツフル板を取り
付けることにより溶存酸素量を低減させる効果が
認められる。
次に、一定経時後、例えば脱気槽2の水面が降
下した時点で、ポンプ3を停止させると脱気槽2
からの水の吐出は停止され、貯水槽1からの給入
が引き続き継続されるから水面は上昇し、減圧度
が降下する。減圧度がある一定以上に降下した時
点で排気装置4が開放され、脱気槽2内のガス体
が脱気槽2外に排出される。さらに水面が上昇し
て満水状態になつた時点で排気装置4は閉じて、
1サイクルが終了すると同時に次のサイクルのた
めの準備が整う。その後再び上記と同じ操作が反
復される。
この反復操作により水は循環し、貯水槽1及び
各配管内は、脱気水が置換充満して、さびの発生
が抑制される。
上記実施例では脱気槽2に保集したガス体を間
歇的に放出するようにしたので、そのとき脱気工
程は中断される状態となる。第2図は脱気工程を
中断することなく完全な連続運転可能とする方法
である。即ち、この例では脱気槽2の下方部にバ
ツフル板の換わりにコレクタ13を設け、該コレ
クタ13によつて渦流の中心部のガス気泡Gを含
む水を分流して配管14で外部に流出させると共
に、脱気槽2の壁面部の回流水をコレクタ13の
外側に分流して別配管15で外部に流出させるに
ようになつている。このようにすれば、気泡Gを
含む水を吸い込まないで、脱気された水のみを取
り分けて連続に給出させることが可能となる。
〔考案の効果〕
以上から本考案によれば、特殊なポンプや過大
な電力を利用しないで、簡単な構成で、吐出口へ
の気泡の吸い込みを確実に防止し、溶存酸素の除
去効率をより高めた脱気装置を得ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案の脱気装置に使用される脱気
槽の縦断面図、第1図bはその横断面図、第2図
は他の実施例の脱気槽の部分断面図、第3図は従
来の脱気装置の模試図、第4図は従来の脱気槽の
作用説明図である。 1……貯水槽、3……ポンプ、4……排気装
置、5……脱気槽、51……給入部、52……給
出口、6……配管、6a……ノズル、7……バツ
フル板、8……ガイド羽根、降水管、9……降水
管、10……還水管、11……調整バルブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下端に給出口を設けた脱気槽と、該脱気槽にそ
    の内面の接線方向に連続給水するノズルと、上記
    脱気槽の給出口から水を吸引するポンプと、上記
    脱気槽内の上記給出口の上方位置に設けたバツフ
    ル板とを具備する脱気装置において、 上記ノズルから流入した水を上記脱気槽の中心
    方向に案内する複数個のガイド羽を、上記バツフ
    ル板よりも少なくとも上方に上端が位置するよう
    に、上記バツフル板の周囲の上記脱気槽内壁に設
    けたことを特徴とする脱気装置。
JP1988123446U 1988-09-22 1988-09-22 Expired JPH0356241Y2 (ja)

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JP1988123446U JPH0356241Y2 (ja) 1988-09-22 1988-09-22

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JPH0245105U JPH0245105U (ja) 1990-03-28
JPH0356241Y2 true JPH0356241Y2 (ja) 1991-12-17

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ID=31372306

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JPH0245105U (ja) 1990-03-28

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