JP2018199116A - エアーセパレータおよび気液分離装置 - Google Patents

エアーセパレータおよび気液分離装置 Download PDF

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【課題】低コストで液中の気泡を有効に取り除くことができるエアーセパレータおよび気液分離装置を提供する。【解決手段】エアーセパレータ30は、収容部31と流入口32と第1流出口33と第2流出口34と渦抑制部材36とを備えている。収容部31は、上下方向に延びる中心線Cを取り巻く略円筒形に形成された内壁面311を有する。流入口32は、収容部31に対し横向きに開き、収容部31内に流入した液が中心線Cの周りで渦巻くように、中心線Cから逸れた向きに液を流入させる。第1流出口33は、収容部31の底部に形成され流入口32から収容部31内に流入した液を流出させる。第2流出口34は、収容部31の上部に形成され流入口32から収容部31内に流入した液から分離した空気を流出させる。渦抑制部材36は、収容部31内の第1流出口33近傍に配置され、第1流出口33から流出しようとする液の渦巻く向きの流れを抑える。【選択図】図2

Description

本発明は、液体中の気泡を分離するエアーセパレータおよび気液分離装置に関する。
例えば牛乳等の液状食品などに気泡が混入していると、その液状食品を紙パックやビン等の容器に充填する際の妨げとなる場合がある。牛乳を例に挙げて説明する。工場で製造された牛乳は、サージタンクと称される大型のタンクに一旦蓄えられ、その後、その牛乳を容器に充填する充填機を構成する、あるいは充填機直前の小型のフィラータンクに移し替えられて、そのフィラータンク内の牛乳が紙パック等に充填される。サージタンクからフィラータンクへの移し替えは、それら両者を繋ぐ配管を経由して行われる。その配管内は閉空間となっていて、殺菌されていて外部の空気等には触れない構造となっている。フィラータンクへの入口には管路を開閉するバルブが配置されていて、フィラータンクに定量の牛乳が移し替えられると管路が閉鎖され、紙パック等への充填によりフィラータンク内の牛乳の量が減ってくると管路が開放されて牛乳がフィラータンクに移し替えられる。
ここで、サージタンクからフィラータンクに牛乳を移し替えるにあたっては、その牛乳に気泡が混入していると紙パック等への充填に支障をきたすおそれがある。この気泡の混入は、例えば、毎朝の稼働開始の初期や複数のサージタンクを備えたシステムにおけるサージタンクの切替えの初期において激しく、このため、それらの初期の牛乳がフィラータンクに移し替えられないように別のタンク等に移し、混入している気泡が減少してきた時点でフィラータンクに流入させるという処置が施されてきている。この場合、せっかく滅菌処理等が済んでいて、気泡さえなければ紙パック等に詰めて出荷することができる製品を捨てることになり、あるいは捨てなくても再度滅菌処理等の製造工程に投入することになり、無駄を省く観点あるいはコストの観点から好ましくない。
ここで、特許文献1には、密閉された分離タンクの頂部からその分離タンク内に食品原料を投入し、真空ポンプでその分離タンク内を脱気することで、その食品原料中の気体を除去することが提案されている。
また、特許文献2には、液体食品を輸送する配管の一部を水などの液を満たした超音波処理槽を経由させてその超音波処理槽中で超音波を照射し、その超音波を照射した液体食品をフィラータンク(保持タンク)に入れ、その保持タンクを気泡除去装置として使用することが提案されている。
また、特許文献3には、収容室内に横向きに液を流入させて渦巻きを形成することで気液を分離することが提案されている。
特開平5−103646号公報 特開2004−41846号公報 特開2016−203028号公報
上記の特許文献1,2での提案の場合、真空ポンプや分離タンク、あるいは超音波装置や超音波処理槽などが必要であり、構造が複雑となって設備費用が嵩み、また、動力を必要とするためランニングコストについても嵩むおそれがある。
また、上記の特許文献3での提案の場合、収容室から流出する液の流量が多く流速を速めた時に、液から一旦分離した空気が液の渦を巻く流れに巻き込まれ多くの気泡が液に再び混入して流出する恐れがある。
ここでは、牛乳を始めとする液状食品を例に挙げて説明しているが、構造を簡素化して低コストで気泡を除去したいという事情は液状食品に限られず、気泡が混入してその気泡を除去する液体を取り扱うにあたり一般にあてはまる事情である。
本発明は、上記の事情に鑑み、真空ポンプや超音波装置などの動力を必要とせずに低コストで液中の気泡を有効に取り除くことができるエアーセパレータおよび気液分離装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のエアーセパレータは、
上下方向の少なくとも一部が上下方向に延びる中心線を取り巻く略円筒形に形成された内壁面を有する収容部と、
収容部に対し横向きに開き、収容部内に流入した液が上記中心線の周りで渦巻くように、その中心線から逸れた向きに、気泡を含むことがある液を流入させる流入口と、
収容部の底部に形成され流入口から収容部内に流入した液を流出させる第1流出口と、
収容部の上部に形成され流入口から収容部内に流入した液から分離した空気を流出させる第2流出口と、
収容部内の第1流出口近傍に配置され、第1流出口から流出しようとする液の渦巻く向きの流れを抑える渦抑制部材とを備えたことを特徴とする。
渦抑制部材を備えない装置で実験すると収容室内に流入した液は、渦を巻いたまま底部の流出口から流出し、流速を速めると、一旦分離した空気がその渦に巻き込まれて液と一緒に流出することが判明した。
本発明のエアーセパレータは、流出しようとする液の渦巻く向きの流れを抑える渦抑制部材を備えているため、第1流出口から流出しようとする液の渦巻きが抑えられて一旦分離した気泡が液に再び混入することが防止され、気泡が分離したままの液が第1流出口から流出する。すなわち、本発明によれば、気泡を有効に取り除くための構造として収容室内に渦抑制部材を備えるだけで済み、低コストで気泡が有効に取り除かれる。
ここで、本発明のエアーセパレータにおいて、上記渦抑制部材が、上下方向および横方向に広がる部材を含むことが好ましい。
また、その場合にさらに、上下方向および横方向に広がる複数の板が放射状に組み合わされた形状を有することが好ましい。
上下方向および横方向に広がる部材を含む渦抑制部材、あるいはさらに好ましくは、上下方向および横方向に広がる複数の板が放射状に組み合わされた形状を有する渦抑制部材によれば、液が第1流出口から液が流出する勢いをほとんど削ぐことなしに、渦巻く向きの流れを有効に抑えることができる。
また、本発明のエアーセパレータにおいて、上記流入口が、収容部内からその流入口を眺めたときに、円形のうちの上記中心線側が塞がれた形状を有することが好ましい。
流入口を狭めることにより、流入口から収容室内に流入する液の流速を速めることができる。また、流入口を狭めるにあたり、円形のうちの上記中心線側を塞ぎ中心線から離れた側から液を流入させることにより、収容室の内壁面に沿う流速の速い渦を形成し、気液の分離を速めることができる。
さらに、本発明のエアーセパレータにおいて、収容部の下方に設置されて第1流出口を開放自在に塞ぐバルブを備えることが好ましい。
エアーセパレータの第1流出口から液を塞き止め自在に流出させるには、第1流出口を開閉するバルブが必要となる。このバルブをエアーセパレータの一部として収容室と一体に構成することにより、別体のバルブを取り付ける場合と比べコンパクトとなり、その部分に溜まる液の残量も減り、液の無駄が抑えられる。
また、本発明の気液分離装置は、
本発明のいずれかの態様のエアーセパレータと、
相対的に下方および上方にそれぞれ第1開口および第2開口を有するタンクの第1開口とエアーセパレータの第1流出口とを繋ぎ、第1流出口から流出した液を第1開口から該タンク内に流入させる第1配管と、
タンクの第2開口とエアーセパレータの第2流出口とを繋ぎ第2流出口から流出した空気を第2開口からタンク内に流入させる第2配管とを備えたことを特徴とする。
本発明の気液分離装置は、エアーセパレータで分離させた液と空気を、それぞれ第1配管と第2配管を経由させて同じタンクに流入させるものである。液に気泡が含まれていることが問題なのであって、液から空気を抜いてさえあれば、その空気が同じタンクの上部に貯まっていても構わない。また、液から抜いた空気を同じタンクに流入させることにより、外部の空気との混入を避け、雑菌や塵埃の混入を防ぐことができる。
以上の本発明によれば、液中の気泡を低コストで有効に取り除くことができる。
サージタンクからフィラータンクに牛乳を移し替える輸液システムの輸液経路図である。 エアーセパレータの縦断面図である。 エアーセパレータ30の、図2に矢印Z−Zで示す部分の横断面図である。 流入口を図2に示す矢印X1の向きに眺めた側面図(A)と、流入口を図2に示す向きに断面して示した斜視図(B)である。 流入口の変形例を示した、図3に対応する横断面図である。 エアーセパレータの収容部の底部を縦に断面して、そこに備えられた渦抑制部材を示した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。ここでは、サージタンクに貯えられた牛乳を紙パック等に詰める充填機に直結したフィラータンクに移し替える輸液経路を例に挙げて説明する。
図1は、サージタンクからフィラータンクに牛乳を移し替える輸液システムの輸液経路図である。
この輸液システム1は、2台のサージタンク10A,10Bと、エアーセパレータ30と、フィラータンク40を備えている。さらにここには、充填機50が1つのブロックで示されている。
2台のサージタンク10A、10Bは、上の階等、高い位置に備えられている。そして、各サージタンク10A、10Bの底部とエアーセパレータ30は、各サージタンク10A,10Bごとの各バルブ21A,22A;21B,22Bと、流量調整弁23とを介して配管61で接続されている。
エアーセパレータ30は、中空の収容部31を有し、その収容部31には、サージタンク10A,10Bから流れてきた牛乳が流入する流入口32と、牛乳を流出させる第1流出口33と、空気を流出させる第2流出口34とが設けられている。
第1流出口33とフィラータンク40との間は、バルブ35を介して配管62で接続されている。このバルブ35は、第1流出口33を開閉するバルブであって収容部31と一体に設けられている。また、第2流出口34とフィラータンク40との間はバルブ24を介して配管63で接続されている。ここで、配管62は、フィラータンク40の側壁の下部に設けられた第1開口41に接続されていて、配管63はフィラータンク40の天井に設けられた第2開口42に接続されている。
また、このフィラータンク40の底部には牛乳を流出させる流出口43が設けられていて、その流出口43と充填機50との間はバルブ25を介して配管64で接続されている。
ここで、エアーセパレータ30は、本発明のエアーセパレータの一例に相当し、また、このエアーセパレータ30と、配管62,63の組合せが、本発明の気液分離装置の一例に相当する。さらに、フィラータンク40が、本発明にいうタンクの一例に相当する。
2台のサージタンク10A,10Bは、フィラータンク40への輸液用として交互に使用される。例えば、サージタンク10A内の牛乳をフィラータンク40に移し替える際は、バルブ21A,22Aが開放されてサージタンク10Aから配管61内に牛乳を流し出す。この配管61内を流れる牛乳は流量調整弁23で流量調整されてエアーセパレータ30に流入し、そのエアーセパレータ30を通過してフィラータンク40に流入する。
ここで、例えば一日の稼働時間が終了すると、この輸液システム1の配管61等の内部が洗浄され、配管61等の内部にはきれいな空気が詰められる。このため、この輸液システム1の、例えば翌日朝の稼働開始後、暫くの間は多量の空気が混入した牛乳が流れることになる。また、一方のサージタンク、例えばサージタンク10Aが空になり、サージタンクの使用をもう一方のサージタンク、例えばサージタンク10Bに切り替える場面においても、切替前はバルブ21Bとバルブ22Bとの間には空気が詰まっているため、サージタンクを切り替えた直後も多量の空気が混入した牛乳が流れることになる。
このため、この輸液システム1には、エアーセパレータ30が配置されている。このエアーセパレータ30は、空気が混入して気泡を含んだ牛乳から空気を分離する装置である。エアーセパレータ30で空気が分離された後の牛乳は、エアーセパレータ30の収容部31の底部に設けられている第1流出口33から流れ出し、配管62を通って、フィラータンク40の側壁下部に設けられた第1開口41から、フィラータンク40に流れ込む。また、エアーセパレータ30内で牛乳から分離した空気は、配管63を通って、フィラータンク40の天井に設けられた第2開口42からフィラータンク40内に流入する。この輸液システム1では、この輸液システム1の外部に開く開口を設けて牛乳から分離した空気をこの輸液システム1の外部に放出するのではなく、牛乳から分離した空気も牛乳と同じフィラータンク40に流入させることによって、外からの雑菌等の混入を避けている。
フィラータンク40に充填された牛乳は、そのフィラータンク40の底部に設けられた流出口43から流出し配管64を通って充填機50に移されて、例えば紙パック等に充填される。
図2は、エアーセパレータの縦断面図である。
このエアーセパレータ30は、図1を参照して説明した通り、収容部31と、その収容部31の下部に収容部31と一体に設けられたバルブ35とを備えている。
収容部31は中空形状を有し、その内壁面311は、上下方向の各端部を除き、上下方向に延びる中心線Cを取り巻く円筒形に形成されている。
この収容部31には、流入口32と、第1流出口33と、第2流出口34が設けられている。
流入口32は、サージタンク10A,10Bから配管61内を通って輸送されてきた牛乳を矢印X1の向きに収容部31に流入させる流入口である。この流入口32は、収容部31に対し横向きに開き、中心線Cから逸れた向きに牛乳を流入させる。このため、収容部31内に流入した牛乳は、中心線Cの周りで渦を巻くように流れ、遠心分離作用により、牛乳に混入していた空気が牛乳から分離される。
第1流出口33は、収容部31の底部に設けられていて、流入口32から流入した牛乳を矢印X2の向きに流出させる流出口である。
また、第2流出口34は、収容部31の上部に設けられていて、流入口32から収容部31内に流入した牛乳から分離した空気を矢印X3の向きに流出させる流出口である。
また、バルブ35は、収容部31の下方に収容部31と一体に備えられている。このバルブ35の開閉弁351は、この図2に実線で示した、第1流出口33を塞いだ閉位置と、破線で示した、第1流出口33を開放した開位置とに移動し、第1流出口33を開放自在に塞ぐ役割を担っている。
本実施形態のエアーセパレータ30の場合、第1流出口33を開放自在に塞ぐバルブ35を収容部31と一体に備えたため、エアーセパレータ30は収容部31のみとして配管62(図1参照)の途中に別体のバルブを備えた場合と比べ、輸液システム1全体としてみたときのシステムの簡素化や、稼働終了時の牛乳の残量の少量化が図られる。
次に、流入口32について詳細に説明する。
図3は、エアーセパレータ30の、図2に矢印Z−Zで示す部分の横断面図である。
また、図4は、流入口を図2に示す矢印X2の向きに眺めた側面図(A)と、流入口を図2に示す向きに断面して示した斜視図(B)である。ここで、図4(A)においてハッチングを付した部分が、収容部31の内側に開いた流入開口321である。
流入口32は、そこに連結される配管61(図1参照)と同径の円筒形状を有する。ただし、その流入口32は、その円筒形状のうちの中心線C(図2,図3参照)側が塞ぎ板322で塞がれた形状を有し、中心線Cから離れた側のみの流入開口321となっている。流入口32の一部をこのように塞ぐことにより、収容部31内に流入する牛乳の流速を増すとともに、円筒形の内壁面311に一層沿って渦巻く流れとしている。これにより、遠心分離作用が一層強く働き、牛乳から空気が一層効果的に分離される。
図5は、流入口の変形例を示した、図3に対応する横断面図である。
図3,図4に示した流入口32には、流入口32に向かって流れてきた牛乳を正面から受け止める塞ぎ板322が設けられているが、この図5に示す変形例の場合、流入口32に向かって流れてきた牛乳の流れに対し斜めの塞ぎ板322’となっている。この斜めの塞ぎ板322’の場合、この塞ぎ板322’に向かって流れてきた牛乳は、流入開口321に向かって流れるように誘導され、収容部31に流れ込む牛乳の流速が一層高められ、このため、遠心分離の作用が一層高められる。
図6は、エアーセパレータの収容部の底部を縦に断面して、そこに備えられた渦抑制部材を示した斜視図である。
図2およびこの図6に示すように、収容部31内の、第1流出口33の近傍には、渦抑制部材36が備えられている。本実施形態の場合、この渦抑制部材36は、上下方向および横方向に広がる複数の板361が放射状に組み合わされた形状を有する。この渦抑制部材36は、第1流出口33から流出しようとしている牛乳の渦巻く向きの流れを抑える作用を担っている。すなわち、流入口32から収容部31の内部に流入した牛乳は、円筒形の内壁面311に沿って渦を巻くように流れながら第1流出口33に向かって下方に流れる。そして、この渦抑制部材36の位置まで下方に流れてきた牛乳は、この渦抑制部材36によって渦巻く向きの流れが抑えられ下方に向かう流れのみとなって第1流出口33に流れ込み、図2に示す矢印X2の向きに流れ出る。
仮に、この渦抑制部材36が備えられていないと、牛乳が渦を巻いた流れのまま第1流出口33に流れ込んで、第1流出口33よりも下流にも旋回流が発生する。このため、特に流量が多い場合に、遠心分離により牛乳から一旦分離した空気が牛乳の渦に巻かれて第1流出口33から牛乳とともに流出していく恐れがある。
これに対し、本実施形態のエアーセパレータ30の場合、収容部31内の、第1流出口33の近傍に、この渦抑制部材36を備えたため、第1流出口33に流れ込もうとしている牛乳の渦は第1流出口33の近傍で断ち切られる。このため、気泡は渦抑制部材36より上方で発生している渦に取り込まれるとともに、牛乳から一旦分離した空気が第1流出口33から流れ出る牛乳に巻き込まれることが防止され、第1流出口33からは、気泡の一層少ない牛乳が流れ出ることになる。
なお、本実施形態における渦抑制部材36は、複数の板が放射状に組み合わされた形状の部材であるが、このような形状を有する渦抑制部材である必要はなく、牛乳の、第1流出口33に向かう向きの流れを残しつつ、渦を巻く向きの流れを抑える部材であればよい。
また、ここでは、エアーセパレータ30の収容部31の内壁面311は、上下方向の各端部を除き円筒形状、すなわち横断面が円形であると説明したが、横断面が厳密な意味での円形である必要はなく、例えば楕円形あるいは多角形など、流入した液(牛乳)を円滑に回転させるのに十分な形状であればよい。
また、ここでは牛乳内の気泡を取り除く場合を例に挙げて説明したが、本発明は、牛乳のみに適用されるものではなく、液状食品の気泡除去、あるいはさらに一般の液体の気泡除去に広く適用することができる。
1 輸液システム
10A,10B サージタンク
21A,21B,22A,22B,24,25 バルブ
23 流量調整弁
30 エアーセパレータ
31 収容部
311 内壁面
32 流入口
321 流入開口
322,322’ 塞ぎ板
33 第1流出口
34 第2流出口
35 バルブ
351 開閉弁
36 渦抑制部材
361 複数の板
40 フィラータンク
41 第1開口
42 第2開口
43 第3開口
50 充填機
61,62,63,64 配管

Claims (6)

  1. 上下方向の少なくとも一部が上下方向に延びる中心線を取り巻く略円筒形に形成された内壁面を有する収容部と、
    前記収容部に対し横向きに開き、該収容部内に流入した液が前記中心線の周りで渦巻くように、該中心線から逸れた向きに、気泡を含むことがある液を流入させる流入口と、
    前記収容部の底部に形成され前記流入口から該収容部内に流入した液を流出させる第1流出口と、
    前記収容部の上部に形成され前記流入口から該収容部内に流入した液から分離した空気を流出させる第2流出口と、
    前記収容部内の前記第1流出口近傍に配置され、該第1流出口から流出しようとする液の渦巻く向きの流れを抑える渦抑制部材とを備えたことを特徴とするエアーセパレータ。
  2. 前記渦抑制部材が、上下方向および横方向に広がる部材を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアーセパレータ。
  3. 前記渦抑制部材が、上下方向および横方向に広がる複数の板が放射状に組み合わされた形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエアーセパレータ。
  4. 前記流入口が、前記収容部内から該流入口を眺めたときに、円形のうちの前記中心線側が塞がれた形状を有することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のエアーセパレータ。
  5. 前記収容部の下方に設置されて前記第1流出口を開放自在に塞ぐバルブを備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載のエアーセパレータ。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のエアーセパレータと、
    相対的に下方および上方にそれぞれ第1開口および第2開口を有するタンクの該第1開口と前記第1流出口とを繋ぎ、該第1流出口から流出した液を該第1開口から該タンク内に流入させる第1配管と、
    前記第2開口と前記第2流出口とを繋ぎ、該第2流出口から流出した空気を該第2開口から前記タンク内に流入させる第2配管とを備えたことを特徴とする気液分離装置。
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