JPH0355937Y2 - - Google Patents

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JPH0355937Y2
JPH0355937Y2 JP1983161234U JP16123483U JPH0355937Y2 JP H0355937 Y2 JPH0355937 Y2 JP H0355937Y2 JP 1983161234 U JP1983161234 U JP 1983161234U JP 16123483 U JP16123483 U JP 16123483U JP H0355937 Y2 JPH0355937 Y2 JP H0355937Y2
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JP
Japan
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slide glass
container body
entrance
container
lid
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JP1983161234U
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JPS6068512U (ja
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  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、がんの診断などの細胞診あるいは病
理関係の検査のために、患者などから採取した検
体を塗沫したスライドガラスを病院あるいは検査
室へ輸送するのに使用する容器に関するものであ
る。
従来、臨床検査室において細胞診あるいは病理
関係の検査をする場合、顕微鏡を使用して検体を
形態学的に検査し、調べている。
その場合、大学病院や細胞検査技師のいる病院
では、患者などから採取した検体を医師あるいは
検査技師が直接スライドガラスに塗沫して、エタ
ノールで固定し染色を行つて調べており、検査に
必要な一連の操作はその病院内で全て行える。
ところが、一般の病院などは、検査室を有せ
ず、また細胞検査技師が全国的にみて非常に少人
数であるために同技師のいないことが多く、設備
も十分でないことが多い。
これらの病院では、医師が直接患者から検体を
取り、それをスライドガラスに塗沫し、エタノー
ルで固定した後、乾燥を防ぐためにポリエチレン
グリコールのスプレーをして、設備の整つた病院
や検査センターに送るようにしていた。
この方法では、多数の検体を送ることは困難で
あり、しかも輸送中に検体が乾燥する場合も多
く、細胞診などにおいて十分な検査のできないこ
とがしばしば見られた。
本考案は、上記従来の問題点を解消しうるスラ
イドガラス輸送容器を提供しようとするものであ
る。
以下図面にもとづいて本考案の実施例を説明す
ると、1はスライドガラス2の長辺方向の寸法L
より短い寸法の深さを有する容器本体で、その内
壁において、スライドガラス2の両側縁間の間隔
Wに合致した間隔をおいた個所に、1枚のスライ
ドガラス2の厚さTと合致し、かつスライドガラ
ス2の両側縁を摺動自在に案内する複数のガイド
溝3を形成する突条群4を、容器本体1の入口に
近寄つた位置から底部に達する位置、あるいは底
部に達する手前の位置にかけて設け、各突条4の
上端には、スライドガラス2のガイド溝への導入
をスムーズにするため丸味5をもたせてある。6
は容器本体1の外壁において入口付近に周設した
ねじ部、7はねじ部6の下端位置に周設したフラ
ンジ部である。8は容器本体1の入口を密閉する
蓋体で、その側壁のうち、中間部より下端に至る
部分の内面には、ねじ部6と螺合するねじ部9を
設け、同部分の外面には、すべり止め用の突条群
10を設け、中間部より上端に至る部分は内径を
挟め、上端の内面には、容器本体1の入口密閉時
に容器本体1の入口より突出するスライドガラス
2の上端部11を押える押え部12を設けてあ
る。
上記の容器本体1及び蓋体8は、病理検査や細
胞診での組織あるいは細胞の固定及び保存に使用
されているエタノール、メタノール、ホルマリ
ン、ポリエチレングリコール、チモールなどの溶
剤に耐性を有し、オートクレーブなどの滅菌を施
す場合においても耐熱性を有し、しかも物理的な
衝撃にも耐性を有する材質、例えば、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプ
ラスチツクを用いてそれぞれ一体成形するとよ
い。
次に、上記の構成より成るスライドガラス輸送
容器の使用態様について説明すると、容器本体1
及び蓋体8を事前に滅菌包装し、あるいは使用の
直前に滅菌し、容器本体1内へ95%エタノールな
どの固定液を入れた後、患者などから採取した検
体が塗沫されている一枚または複数枚のスライド
ガラス2を、その両側縁を各ガイド溝3に嵌合さ
せつつ容器本体1内へ格納し、蓋体8を、そのね
じ9を容器本体1ねじ部6に螺合させつつ押え部
12がスライドガラス2の上端部11を押える位
置まで回わして、容器本体1の入口を完全に密閉
し、検体をエタノールで固定したまま乾燥させず
に設備の整つた病院、あるいは検査センターへ郵
便その他の手段により輸送するようにする。
上記実施例における各ガイド溝3は、スライド
ガラス2の2枚を重合した厚さに合致するように
成形し、表裏両面が識別できる各スライドガラス
2の表面に検体をそれぞれ塗布し、そのスライド
ガラス2の2枚ずつを互の裏面を接触させて重合
させたまま各ガイド溝へ摺動させて容器本体1内
へ格納できるように構成することもある。
本考案は、叙上のように容器本体内のガイド溝
及び蓋体内の押え部をスライドガラスの寸法に合
致するように設けたから、スライドガラスを容器
内の一定位置にしつかりと固定することができ
る。そのため輸送中において、スライドガラスに
それらの幅方向及び上下両端方向のガタツキが生
じたり、スライドガラス同志がぶつかつて破損
し、あるいは検体が混雑したりするのを防止で
き、輸送中に衝撃を受けてもスライドガラスはこ
われにくい。またガイド溝を形成する突条群を容
器本体の入口に近寄つた位置から底部に向けて設
けたから、各ガイド溝の入口を確認しやすく、ス
ライドガラスを容器本体内へ導入しやすい。また
容器本体内に複数枚のスライドガラスを1枚ずつ
または2枚重合して格納するガイド溝群を設ける
ことにより、容器1個当りのスライドガラス輸送
数を増すことができ、したがつて多数の検体輸送
に適する。また容器本体及び蓋体を耐薬品性、耐
熱性、耐衝撃性の材質で形成することにより、輸
送中に容器を落しても、容器がこわれたり、固定
液がこぼれたりするのを防止できる。また蓋体で
容器本体の入口を密閉して、スライドガラスに塗
沫された検体を固定液で固定したまま乾燥させず
に輸送できるから、細胞診などにおいて十分な検
査を可能にする。本考案は上記の諸効果を奏する
ため、各種のがん、尿沈査からの細胞診、腹水か
らの細胞診の検体、その他病理関係組織の輸送に
利用できるばかりでなく、集団検診、車検診、施
設検診、日保険診などにおける検体輸送に頗る便
利な容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は側面図、第2図は蓋体側から見た平面図、第3
図はスライドガラスを格納した状態の縦断面図、
第4図は同状態の横断面図、第5図はスライドガ
ラスを抜き取つた状態の横断面図である。 1……容器本体、2……スライドガラス、3…
…ガイド溝、4……突条群、8……蓋体、12…
…押え部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スライドガラスの長辺方向の寸法より短い寸法
    の深さを有する容器本体の内部において、スライ
    ドガラスの両側縁間の間隔に合致した間隔をおい
    た個所に、スライドガラスの1枚または2枚の厚
    さと合致し、かつスライドガラスの両側縁を摺動
    自在に案内するガイド溝を形成する突条群を、上
    記容器本体の入口に近寄つた位置から底部に向け
    て設け、上記容器本体の外壁の入口付近には、ね
    じ部を設け、上記容器本体の入口を密閉する蓋体
    の内部には、密閉時に上記容器本体の入口から突
    出するスライドガラスの上端部を押える押え部を
    設け、上記蓋体の内壁には、上記ねじ部と螺合す
    るねじ部を設けてなるスライドガラス輸送容器。
JP16123483U 1983-10-18 1983-10-18 スライドガラス輸送容器 Granted JPS6068512U (ja)

Priority Applications (1)

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JP16123483U JPS6068512U (ja) 1983-10-18 1983-10-18 スライドガラス輸送容器

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JP16123483U JPS6068512U (ja) 1983-10-18 1983-10-18 スライドガラス輸送容器

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Publication Number Publication Date
JPS6068512U JPS6068512U (ja) 1985-05-15
JPH0355937Y2 true JPH0355937Y2 (ja) 1991-12-13

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ID=30354405

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JP16123483U Granted JPS6068512U (ja) 1983-10-18 1983-10-18 スライドガラス輸送容器

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JP4820214B2 (ja) * 2006-06-07 2011-11-24 村角工業株式会社 顕微鏡観察標本用容器
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4712355U (ja) * 1971-03-09 1972-10-13

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JPS4712355U (ja) * 1971-03-09 1972-10-13

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JPS6068512U (ja) 1985-05-15

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