JPH035494B2

JPH035494B2 -

Info

Publication number: JPH035494B2
Application number: JP59159629A
Authority: JP
Inventors: Kazuho Sakamoto; Makoto Mihara
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1984-07-30
Filing date: 1984-07-30
Publication date: 1991-01-25
Also published as: JPS6138328A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は食品の重量を検出し、その重量に応じ
た加熱時間、加熱温度、加熱出力、加熱パターン
等を制御する調理器に関するものである。

従来例の構成とその問題点従来の例えば重量検出機能付加熱調理器の一例
として特開昭58−160742号公報の高周波加熱装置
がある。第１図にこの高周波加熱装置を示す。第
１図において食品１を収納する加熱室２がありそ
の前面に食品の出し入れを行なうための開閉自在
なドア３を設けている。本体全体をボデー４によ
りカバーしている。食品１を加熱するために高周
波を発振するマグネトロン５を設けている。食品
１は載置台６に載置され、その荷重は軸１６で支
持されかつバネ７で保持している。このバネ７は
ローラー１０により支えられ回転可能となつてい
る。バネ７は食品１の荷重に対応して振動数が変
化する。そしてバネ７の振動部に重量検出用磁石
８を固定し、その振動を検知コイル９により検出
している。回転駆動用上側磁石１１および回転駆
動用下側磁石１２は載置台６を回転するためのも
のであり、回転駆動用下側磁石にはプーリ１３に
固定してある。プーリ１３に回転力を加えること
により回転駆動用上側磁石１１と回転駆動用下側
磁石１２の吸引力により回転力が載置台６に伝達
される。さて以上の構成により食品１の重量を検
出するが、その要部を第２図に示す。第２図にお
いて、食品１、載置台６および軸１６の荷重がバ
ネ７にかかる。バネ７は弾性体であるため振動を
発生し、その振動数が荷重と相関関係があるた
め、その振動数を検出することにより食品１の重
量が検出することが出来る。そしてこの検知した
重量によつてマグネトロン５の出力を制御し、食
品の量、重さに応じた加熱が出来るので、使用者
が加熱時間や加熱出力の設定をする必要がなく、
又調理性能が向上するという利点がある。

ところが、実際の使用に際しては、ドア３を開
けた状態で食品１を載置台６に載置するわけであ
るが、その時、加熱調理しようとする食品を一度
に載置するとは限らず、２度や３度に分けて載置
する場合もある。従つて変化する食品の重量を常
に追従して測定する必要がある。又、載置する場
合に、バネ７への荷重が変化することにより一時
的に不安定に振動することもあり正確な重量測定
が不可能となる。さらに発生した振動は減衰し振
動が停止することがあり、常に安定した振動が発
生している時を検出して、その時に重量検出を行
なう必要がある。

以上のように従来であれば、食品の重量を正確
に測定するには安定した振動が発生していること
を検出する必要がある。すなわち重量変化の追従
動作、不安定な振動を取り込まない動作、振動の
減衰を検出する動作等の機能が必要となり、実際
これを実現するには、かなり複雑な構成が必要と
なる。又、これらの動作を行なわなければ食品の
重量を正確に検出することができなくなるという
欠点が生じ、このため加熱時間や加熱出力が狂
い、調理が不十分な出来具合になる。

発明の目的本発明は上記従来の欠点を解消するもので、簡
単な構成で食品を正確に検出し、安定した加熱調
理を可能にすることを目的とする。

発明の構成上記目的を達するため、本発明の重量検出機能
付加熱調理器は、ドアの開閉動作に連動させて振
動を発生させる構成とし、安定した振動を発生さ
せるという効果がある。とりわけ振動の発生をド
アを開いた状態から閉じた状態に変化する動作と
連動させることにより、重量を取り込んでいる時
はドアが閉じられているために、使用者が加熱室
２の食品１の量の変更は不可能であり、従つて加
熱室内の食品１の量は調理を行なおうとする最終
の状態である。この時に食品の重量を検知するこ
とが最も望ましい。さらに、ドアの開閉状態を検
出するドアスイツチを設け、ドアが開かれた状態
から閉じられた状態への変化を検出し、安定した
振動が発生している時に重量検出を行なう。

以上の構成により、調理を行なおうとする食品
の重量を安定した振動が発生している時に、取り
込むことにより、複雑な重量変化の追従動作、不
安定な振動を取り込まない動作、振動の減衰を検
出する動作を必要とせず、簡単でしかも正確に食
品の重量を検出することが可能という効果を有す
るものである。

実施例の説明以下、本発明の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。

第３図に本発明の一実施例としての高周波加熱
装置である電子レンジの外観斜視図を示す。２は
加熱室であり、その前面に開閉自在なドア３を設
け、４は本体をカバーするボデーである。前面に
加熱出力や加熱時間、食品の重量等を表示する蛍
光表示管や発光ダイオード等で構成される表示部
を設け、その近くに加熱時間や加熱出力、調理メ
ニユを設定したり、調理の開始や停止を指示する
操作入力部を設けている。

第４図にこの電子レンジの構造を示す側面断面
図を示す。第４図において食品１を収納する加熱
室２を設け、その前面に食品の出入れのための開
閉自在なドアー３を設けてある。食品１を加熱す
るために高周波を発生するマグネトロン５を設け
ている。食品１を載置するため加熱室２の内部に
載置台６を設け、食品１と載置台６を軸１６で支
持し、その荷重を振動側バネスペーサ１７で保持
している。この振動側バネスペーサ１７は複数の
板バネ１９を介して固定側バネスペーサ１８に連
結している。この板バネ１９と振動側バネスペー
サ１７および固定側バネスペーサ１８の取り付け
状態の要部の斜視図を第５図に示す。第５図に示
す様に振動側バネスペーサ１７および固定側バネ
スペーサ１８を板バネ１９によりはさみ、かつ板
バネ１９を平行な状態に固定する。

第４図に示す様に固定側バネスペーサ１８は加
熱室底板２０に固定する。以上の構成により振動
側バネスペーサ１７に支持されている部分は振動
する。そしてこの振動数はバネ１９にかかる荷重
により変化する。従つてこの振動数を検出するこ
とにより食品１の重量を検出する。振動を検出す
る手段として、重量検出用磁石８および検知コイ
ル９を使用する。すなわち振動する部分に重量検
出用磁石８を取り付け、一方検知コイル９を固定
側に取り付ける。振動により重量検出用磁石８と
検知コイル９の距離が変化し、検知コイル９での
磁界強度もそれに対応して変化する。検知コイル
９には磁界強度の変化に対応した交流の起電力が
発生し、その起電力の周波数を検出し、電子回路
や、いわゆるマイクロコンピユータ等により処理
することが出来る。そこで振動部に振動を与える
ための励振レバー２１を設け、ドア３の開閉動作
に連動して振動部の振動アーム２２に力を加えて
振動を発生させる。この部分の要部拡大図を第６
図に示す。すなわちドア３の開閉動作により励振
レバー２１の励振レバー突起２４が励振アーム２
２に力を与えることにより、振動部に振動を発生
させる構成である。こうすることによりドア３を
開いた状態から閉じた状態に変化した時に安定し
た振動が発生し、正確な重量を検出することが出
来る。そのために第４図に示す様にドアの開閉状
態を検出するためドアスイツチ２３を設ける。そ
うしてこのドアスイツチ２３によりドアー３の開
いた状態から閉じた状態への変化を検出し、この
変化と同期して振動から重量を検出することによ
り、安定した、振動が発生している時に、かつ調
理しようとする食品の最終の量を正確に測定する
ことが出来る。

第７図に検知コイル９に発生した交流の起電力
の処理回路の一実施例を示す。すなわち重量検出
用磁石８の振動に対応して検知コイル９に起電力
が発生する。その起電力は小さいため増幅回路２
５により増幅する。増幅された信号には、電波ノ
イズやその他重量検出用磁石８の振動数とは異な
る振動成分を含んでいる。そこでフイルタ回路２
６により、重量検出の振動数以外を遮断する回路
を設ける。そしてそのフイルタ回路２６を通過し
た波形を方形波に波形整型回路２７により整型し
て、処理可能な波形にする。そしてこの方形波を
マイクロコンピユータ等により処理するわけであ
る。

第８図に本発明の重量検出機能付加熱調理器の
制御回路の一実施例を示す。５はマグネトロンで
あり、マグネトロンを動作させるため高電圧を発
生させる高圧トランス２８を設け、冷却用フアン
モータ２９によりマグネトロン５を冷却する。出
力制御用リレー３０および動作制御用リレー３１
はマグネトロン５の出力を制御するためのリレー
であり、マイクロコンピユータ３２の信号により
動作する。３３は基本発振回路であり、マイクロ
コンピユータ３２を動作させるための基本パルス
を発生させる。マイクロコンピユータ３２は演
算、判断、入力、出力制御等の機能を有し、複雑
な制御を行なう、いわゆる電子頭脳とよばれるも
のである。従つて、ドアスイツチ２３により、ド
ア３の開いた状態から閉じた状態への変化を検出
し、それと同期して重量検出用磁石８の振動を波
形整型回路２７の出力波形により検出することは
容易に実現出来る。

このように本実施例によれば、食品の重量が正
確に検出することが可能となり、食品の量に応じ
て最適な加熱調理が実現出来るという効果を有す
る。

発明の効果以上のように本発明によれば次の効果を得るこ
とができる。

(1) ドアの閉じる動作により振動を発生させ、か
つそれと同期して重量を取り込む構成としてい
るため、安定した振動が発生している時に重量
を検出することが出来、正確な食品の重量を検
出出来る。このことにより最適な加熱調理が可
能となる。

(2) ドアの閉じる動作により振動を発生させるこ
とと、このドアの閉じたタイミングをドアスイ
ツチにより検出することにより、重量の検出動
作をこのタイミングにだけ行なうだけで良いた
め、複雑な重量の検出動作を必要とせず、簡単
でしかも確実な重量を取り込むことが出来る。

(3) ドアが閉じられているため、食品の重量は、
調理しようとする最終の重量である。従つてこ
のタイミングで重量を取り込むことは最も理想
的である。

(4) 重量を取込むタイミングをドアスイツチによ
り検知しているため、重量の取込み動作が簡単
で実現が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の重量検出機能の付いた電子レン
ジの構造を示す断面図、第２図はその重量検出部
を示す要部断面図、第３図は本発明の重量検出機
能付加熱調理器としての電子レンジの外観斜視
図、第４図はその構造を示す断面図、第５図は重
量検出部の部分斜視図、第６図は重量検出部の要
部断面図、第７図は重量の信号処理回路図、第８
図は本発明の一実施例としての電子レンジの制御
回路図を示す。１……食品、２……加熱室、３……ドアー、４
……ボデー、５……マグネトロン、６……載置
台、７……バネ、８……重量検出用磁石、９……
検知コイル、１０……ローラー、１１……回転駆
動用上側磁石、１２……回転駆動用下側磁石、１
３……プーリー、１４……表示部、１５……操作
入力部、１６……軸、１７……振動側バネスペー
サ、１８……固定側バネスペーサ、１９……板バ
ネ、２０……加熱室底板、２１……励振レバー、
２２……励振アーム、２３……ドアースイツチ、
２４……励振レバー突起、２５……増幅回路、２
６……フイルター回路、２７……波形整型回路、
２８……高圧トランス、２９……冷却用フアンモ
ータ、３０……出力制御用リレー、３１……動作
制御用リレー、３２……マイクロコンピユータ、
３３……基本発振回路。

Claims

【特許請求の範囲】

１食品を収納する加熱室と、前記加熱室内の食
品を加熱するための熱源と、前記加熱室から食品
を出入れするための開閉自在なドアと、前記ドア
の開閉状態を検出するドアスイツチと、前記加熱
室内で食品を載置する載置台と、前記載置台を支
持し食品の重量に対応して振動する弾性体と、前
記弾性体の振動を検出する検出部と、前記検出部
により検出した弾性体の振動から食品の重量を検
出する重量検出部と、前記弾性体に振動を発生さ
せるための励振装置とを備え、前記ドアを開いた
状態から閉じた状態への変化に同期させて励起装
置と重量検出部を動作させる構成とした重量検出
機能付加熱調理器。