JPH035345A - 着色薄膜の製造方法 - Google Patents

着色薄膜の製造方法

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JPH035345A
JPH035345A JP13664189A JP13664189A JPH035345A JP H035345 A JPH035345 A JP H035345A JP 13664189 A JP13664189 A JP 13664189A JP 13664189 A JP13664189 A JP 13664189A JP H035345 A JPH035345 A JP H035345A
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JP
Japan
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thin film
film
transition metal
substrate
reducing atmosphere
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JP13664189A
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English (en)
Inventor
Atsunori Matsuda
厚範 松田
Noboru Toge
峠 登
Tsutomu Minami
努 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、金属有機化合物を含む溶液を用いた、いわゆ
るゾルゲル法による着色薄膜の製造方法に間し、特に最
終的に焼成を還元性雰囲気中で行うことにより、薄膜中
に含まれる銅イオン等の遷移金属イオンの価数を制御し
、因って、薄膜に種々の色を発色させうる着色薄膜の製
造方法に間する。
【従来の技術】
従来、金属有機化合物を含む溶液を塗布した後焼成し、
着色薄膜を製造する方法として、シリコンテトラエトキ
シド(S i (OC2Hs) a)と、硝酸銅を含む
溶液をソーダ石灰ガラス基板に塗布乾燥後、大気中で焼
成してCuO−3iO2系青色薄膜を製造した例が報告
されている。  (J、 Non−Cryst、 5o
lids、競 223−235 (+984))また、
チタニウムテトラプロポキシド(Ti(OC3H7) 
a )と、塩化セリウムを含む溶液からCe 02−T
 i 02系黄色薄膜を作製した例が、報告されている
。 (例えば、J、 Am、 Ceram、 Soc、
。 I C−12,(1986))
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の着色薄膜の製造方法において
は、添加するイオンの種類のみで得られる薄膜の色は、
決定してしまい、目的とする色を有する薄膜を作製しよ
うとする場合、それに合う遷移金属イオンの塩を選択し
、溶液の調製条件を厳密に制御する必要があフた。
【!!題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされた
ものであって、水溶性遷移金属化合物および金属有機化
合物を含む溶液を基板に塗布して基板上に溶液の塗布膜
を形成してゾル膜を形成した後、該ゾル膜を固化させて
ゲル膜とした後焼成することにより基板上に着色71膜
を形成する方法において、該焼成を還元性雰囲気で行っ
ている。 本発明は、該焼成を還元性雰囲気で行うことにより、鋼
イオン等の遷移金属イオンの価数を変化させ、1wi類
の添加イオンで種々の色を発色させることを可能として
いる。 該還元性雰囲気における焼成は、希望とする発色を得る
ために雰囲気の還元度、処理時間等により任意に調整で
きる。また該還元性雰囲気における焼成は、焼成工なの
任意の一部分として実施できるが、焼成の最終段階に実
施することが好ましい。 本発明に使用できる金属有機化合物としては、縮重合あ
るいは、架橋反応がおこることによって溶液の粘度を上
昇させるような化合物、あるいは、焼成によって金属酸
化物になるような化合物であれば使用することができる
。 例えば、S i  (OCH3)41  S i  (
OC2H5)a、T i  (OC3Hv)a、Ti 
 (OCaHe)a、Zr(OC3Hs)*、Zr (
OC4Hs)a+  AI  (QC3Hv)  3.
   AI   (○ C4H6)3.   B   
(OC3H?)3゜B (OC4Hs)n、PO(OC
2H4)3等の一形式M(OR)n  (M: 金属、
R: アルキル基、n:自然数)で表される金属アルコ
キシド、およびCI   −COOH,C0OR,NH
2等の、縮重合あるいは架橋反応を行う、−船釣官能基
を含む金属有機化合物、あるいはアセチルアセトナート
等の金属キレート錯体が例示できる。 これら有機金属化合物は、1種類のみに限らず2種類以
上の組合せも可能である。 添加する水溶性遷移金属化合物としては、任意のものが
使用できるが、水溶性銅化合物が還元状態により多種の
色を発色できるので好ましい。 該水溶性銅化合物としては、硝酸銅(Cu(N03)2
3H20)、酢酸ij! (Cu (CH3CO0)2
H20)、  硫酸銅(Cu (SOS))および金属
キレート錯体等があげられる。 着色を助長するために銅以外の金属の塩も必要に応じて
添加することができる。 該水溶性遷移金属化合物の添加量は、必要とされる色あ
い、還元条件等により、ゾルゲル法による薄膜形成に悪
影響を与えない範囲で調整される。 −船釣には、0.01〜5 w t%程度、銅化合物の
場合には0.1〜1 w t%程度とすることが好まし
い。 溶液には、必要に応じて水および、加水分解−縮重合反
応を促進する触媒として酸を加えることが好ましい。酸
は、塩酸、硝酸、酢酸、硫酸、フッ酸等が挙げられる。 薄膜を形成する基板としては、ガラス、金属。 セラミックス、°プラスチック等任意の基板を選ぶこと
ができるが、薄膜を実用に足る程度まで硬化させるのに
必要な焼成温度(300℃以上)に耐え、また透明であ
るものとして、ガラス及び透光性セラミックス等が特に
好ましい。 焼成を行う前の塗布膜を基板に形成する方法としては、
基板を前記金属有機化合物と水溶性遷移金属化合物を含
む溶液に浸漬した後引き上げる方法(通称ディッピング
法)、溶液を基板に滴下した後回転させる方法(通称ス
ピンコード法)、スプレー法、印刷法、ロールコート法
等が挙げられる。溶液の塗布は、必要に応じて、雰囲気
中の湿度を制御した環境(例えば、相対湿度20%)、
あるいは、不活性雰囲気(例えば、窒素、ヘリウム、ネ
オン、アルゴンなど)中で行うことが望ましい。 還元性雰囲気における焼成は、例えば焼成炉内を減圧後
還元性ガスで充満させること、あるいは焼成炉内に還元
性ガスを流通させることにより行うことができる。 還元性ガスとしては、 100%水素、あるいは水素を
酸素以外のガスで希釈した混合ガスを使用することがで
きる。還元焼成温度および還元焼成時間を変えることに
より、Fil膜中の銅イオンの価数および凝集状態を制
御し、因って、得られる薄膜の色を変化させることがで
きる。 還元焼成は、−旦、空気中あるいは酸素を含む酸化性雰
囲気で焼成した後でも実施することができる。
【作用】
本発明は、上記従来の方法においては、添加するイオン
の種類のみで得られる薄膜の色は、決定してしまい、目
的とする色を有する薄膜を作製しようとする場合、それ
に合うイオンの塩を選択し、溶液のSPI!!条件を厳
密に制御する必要があることに鑑みなされたものである
。 本発明は、例えば銅イオンが、ガラス構造中で2価状態
で存在する場合に青色から緑色、1価で均一に分散して
いる場合に黄色、またCu2Oコロイドとして凝集して
いる場合に赤色、ざらに0価で金属Cuとして存在して
いる場合に赤色から黒色、を呈すること等、遷移金属の
還元状態の違いに基づく色合いの変化を利用している。 即ち、薄膜中に添加するイオンを例えば銅イオン1種類
とし、還元焼成により目的とする色を呈する薄膜を、酸
化状態を制御することにより製造するようにしている。 本発明によれば、焼成時の酸化状態を制御することで種
々の着色薄膜を、製造できるので、目的とする色に合う
遷移金属イオンの塩を選択したり、溶液の調製条件を厳
密に制御する必要がない。 また、本薄膜の製造方法においては、薄膜が多孔質の状
態を経るので、通常の蒸着法、スパッタリング法、化学
気相析出法等で製造した薄膜に比べて、上記還元焼成処
理の効果が極めて有効に現われ、かつ低温でその処理が
できる。
【実施例】
実施例−1 出発原料としてシリコンテトラエトキシド(S(OC2
Hs)a)、はう酸(HaBO3)および硝酸鋼を用い
、溶媒にはエタノール、加水分解触媒には硝酸をそれぞ
れ用いた。加える水の量は、シリコンテトラエトキシド
に対してモル比で4倍とした。 シリコンテトラエトキシドのエタノール溶液に硝酸水溶
液(6w t%)を加え、室温で30分間かくはんし、
次に硝酸銅とほう酸の水溶液とアセチルアセトン(CH
3COCH2COCH3)を加え室温でさらに1時間か
くはんし、均一な溶液な得た。 ここで、硝酸鋼、はう酸、シリコンテトラエトキシドの
割合は、得られる薄膜の組成が、25Cu015B20
t60sio2(モル%)となるようにした、またアセ
チルアセトンは、硝酸銅に対してモル比で1:1となる
ように加えた。 こうして得られた溶液は緑色透明で、この溶液を膜厚を
制御するためにエタノールで適当な濃度に希釈しコーテ
ィング溶液とした。 該コーティング溶液の中に無アルカリガラス基板を浸漬
し、一定速度(0,8mm/ win)で引き上げるこ
とにより、塗布膜をガラス基板上に形成した。得られた
薄膜コートガラス基板を空気雰囲気下500℃で10分
間焼成を行った。こうして得られた薄膜(着色薄膜l)
は、銅の2価イオンが分散した青緑色透明であった。 つぎに上記操作によって得られた緑色透明薄膜を種々の
条件下で還元焼成処理を行った。還元焼成は、H2/N
2= 10/90の混合ガスを焼成炉内に流通させ、焼
成炉内の温度、薄膜の還元焼成保持時間を変えて行った
。 232℃で30分分間光焼成を行った薄膜は、もともと
2価であった銅イオンが1価に還元されかつ、凝集の生
じていない黄色透明の薄膜(着色薄膜2)となった。 251℃で30分分間光焼成を行った薄膜は、もともと
2価であった銅イオンが、1価に還元されかつ凝集の生
じたCu2Oコロイドの赤色透明の薄膜(着色薄膜3)
となった。 300℃で30分分間光焼成を行った薄膜は、Cu2O
コロイドと金属鋼が存在する赤黒色半透明のN膜(着色
N膜4)となフた。 500℃で30分分間光焼成を行った薄膜は、金属銅の
みが析出した黒色不透明の薄膜(着色薄膜5)となった
。 上記実施例で作製した着色薄膜の可視域における光吸収
スペクトルを第1図に示す。これらの結果から還元焼成
の条件を変化させることにより、銅イオン1種類から種
々の色を有する着色薄膜の得られることが判る。 また、得られた薄膜の導電率測定の結果より232℃で
30分分間光焼成処理を行った黄色透明薄膜(着色薄膜
2)の導電率は、還元焼成処理を行っていない薄膜より
も特に高くなっていることが判った。これは、還元され
た1価の銅イオンが、電導に関与し薄膜のイオン導電率
が増大したためであフたΦ 鋼イオンを添加するガラス薄膜の組成は、本実施例(D
B203−5iO2系+7) ミ+Z限らず、5102
、P2O55i02系、 TiO2SiO2系、 など
無色透明のガラスを形成する任意の系において同様の着
色ガラス薄膜が得られた。
【発明の効果】 本発明によれば、実施例から明らかなとうり、還元焼成
処理条件を制御することにより銅イオンの酸化状態、凝
集状態を制御することができ、これにより添加するイオ
ンの種類を変えることなく種々の着色薄膜を製造するこ
とができる。 本発明により製造される着色薄膜は、ガラス基板等にこ
れを形成することにより特定の波長の光を透過、吸収す
るフィルターとして利用することができる。また本方法
によれば、複雑な形状のもの、あるいは大面積のものに
でもに容易に着色薄膜を形成できるので、ガラス容器、
サングラス。 工芸用ガラスを着色する方法としても広く利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例−1で作製した種々の着色薄膜の光吸
収スペクトルを示すものである。 手続補装置 平成1年7月四日 波長/nm 第1図 事件との関係  特許出願人 住所  大阪市中央区道修町3丁目5番11号名称 (
400)日本板硝子株式会社 代表者  中  島  達  二 4、代理人 住所 東京都港区新橋5丁目11番3号 新橋住友ビル 日本板硝子株式会社 特許部内 6、補正の対象 明細書の発明詳細な説明の欄 7、補正の内容 (1)  明細書5頁5行目に「該水溶性遷移金属化合
物の添加量は、」とあるのを「該水溶性遷移金属化合物
の添加量は、必要とされる色あい還元条件2着色薄膜の
膜厚等により、ゾルゲル法による薄膜形成に悪影響を与
えない範囲で調整される。 −船釣には、遷移金属の含量が0.1〜50wt%。 特に銅の場合には1〜30−t%程度になるように添加
することが好ましい。 また、着色を助長するための金属の添加量も、」と補正
する。 (2)明細書5頁8行ないし9行目に「銅化合物の場合
には」とあるのを「銅の発色を助長する場合には」と補
正する。 (3)明細書10頁1行目に「緑色」とあるのを「青緑
色」と補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水溶性遷移金属化合物および金属有機化合物を含
    む溶液を基板に塗布して基板上に溶液の塗布膜を形成し
    てゾル膜を形成した後、該ゾル膜を固化させてゲル膜と
    した後焼成することにより基板上に着色薄膜を形成する
    方法において、該焼成を還元性雰囲気で行うことを特徴
    とする着色薄膜の製造方法。
JP13664189A 1989-05-30 1989-05-30 着色薄膜の製造方法 Pending JPH035345A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022092319A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 日本板硝子株式会社 ガラス体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022092319A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 日本板硝子株式会社 ガラス体

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