JPH0352865B2 - - Google Patents

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JPH0352865B2
JPH0352865B2 JP58061190A JP6119083A JPH0352865B2 JP H0352865 B2 JPH0352865 B2 JP H0352865B2 JP 58061190 A JP58061190 A JP 58061190A JP 6119083 A JP6119083 A JP 6119083A JP H0352865 B2 JPH0352865 B2 JP H0352865B2
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JP
Japan
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layer
image
screen
electrostatic charge
photosensitive
Prior art date
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JP58061190A
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English (en)
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JPS59185358A (ja
Inventor
Yoshihide Fujimaki
Masataka Takimoto
Hiroyuki Nomori
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP58061190A priority Critical patent/JPS59185358A/ja
Publication of JPS59185358A publication Critical patent/JPS59185358A/ja
Publication of JPH0352865B2 publication Critical patent/JPH0352865B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/05Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for imagewise charging, e.g. photoconductive control screen, optically activated charging means
    • G03G15/051Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for imagewise charging, e.g. photoconductive control screen, optically activated charging means by modulating an ion flow through a photoconductive screen onto which a charge image has been formed
    • G03G15/052Details and conditioning means of the screen, e.g. cleaning means, ozone removing means

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 1 産業上の利用分野 本発明は、黒画像部と色画像部(例えば赤画像
部)とを有する原稿を使用し、少なくとも前記色
画像部に相当する画像を得るに際し、多数の開口
(特に、微細なメツシユ状開口)を有する感光性
スクリーンに静電荷像を形成し、この静電荷像に
より荷電粒子流(例えば正イオン粒子)の通過を
制御して、帯電可能な層(例えば感光体ドラムの
感光層)に所定の静電荷像を形成する複写方法
(特に電子写真複写法)に関するものである。
2 従来技術 上記の如き感光性スクリーンとしては、例えば
特公昭54−31376号公報に記載されている如く、
スクリーン基体上に光導電性層と絶縁層とを順次
積層したNPスクリーン感光体が知られている。
このNPスクリーン感光体を使用する電子写真プ
ロセスは、例えば特公昭54−27144号公報に示さ
れているように、スクリーン感光体に一次帯電を
施し、更に二次帯電(交流又は直流)と同時に像
露光を行ない、次に全面露光を順次施す工程から
なつている。しかしながら、このようなスクリー
ン感光体及びそのプロセスでは、感光体の光導電
性層として耐熱性のない非晶質Se系光導電層を
使用する場合には、その上に形成した絶縁層の乾
燥時に光導電層の結晶化が生じ易くなる。このた
めに、使用する絶縁層材料の選択範囲が狭くなつ
てしまう。また、光導電層を有機光半導体
(OPC)で構成した場合、そのキヤリア輸送能が
悪いため、帯電と同時に露光を行なうプロセスで
は充分な感度が得られない。
また、特公昭53−138734号公報には、第1図に
示す如く、スクリーン基体1の一面上に光導電層
2を、他面上に絶縁層3とバイアス用導電層4と
を形成したバイアス層付きスクリーン感光体7が
示されている。ところが、このスクリーン感光体
は、基体1の両面に光導電層2と絶縁層3とを
夫々設けるために、エンドレスのドラム状にスク
リーンを作成することが困難であり、しかもバイ
アス層4がその形成時に基体1と接触して導通す
る恐れが多分にあるので、バイアスをかけること
が不可能となつてしまう。
一方、電子写真法や静電印刷法などにより黒色
と複数の有彩色とが混在する原稿を再現するに
は、ある色の画像部のみに対応する静電荷像を形
成し、これをその色の現像剤により現像し、この
ような処理を各色ごとに行なつていた。このよう
な方法により各種の色の組合せから成る原稿の画
像を再現することができる。この場合、感光体ド
ラム等の像支持体上に各画像部からの光に対応し
た静電荷像を形成し、これをトナーおよび必要に
応じてキヤリアを混合した現像剤によつて現像
し、得られたトナー像を例えば静電的に転写シー
ト上に転写し、更に定着するというプロセスに基
づいて画像を形成している。
こうした多色複写方法としては、NP感光体を
使用する方法が知られている。例えば、特公昭48
−34770号公報によれば、赤色光フイルターを通
して画像露光を行なうと同時に感光体を正帯電せ
しめ、次いでシアン色フイルターを通して画像露
光すると同時に負又は交流帯電せしめて赤色用の
みの静電潜像を形成し、更に赤色現像、転写後
に、通常の方法で黒色用の静電潜像を形成し、こ
れを黒色現像、転写している。また、特公昭55−
33066号公報によれば、全面露光と同時に正帯電
せしめ、次いでシアン色フイルターを通して画像
露光と同時に負又は交流帯電せしめ、更に赤色フ
イルターで画像露光して赤、黒の静電潜像を互い
に逆極性に夫々形成し、各潜像を互いに逆極性の
トナーで現像し、転写して2色画像を得ている。
しかしながら、上記のNP感光体を使用する方
法では、プロセス上、帯電と同時に必ず像露光を
行なうことが必要であるが、これは露光部と非露
光部とで感光体の条件が異なるため、同様の条件
で帯電が行なわれるように制御することが容易で
はない。しかも、像露光と帯電を同時に行なうた
めに、帯電電位を充分に保持するのが比較的困難
である。このNP感光体を用いたプロセスでは、
像露光を2回行なう方式の場合には黒画像(特に
細線)の消去が難しく、また像露光を1回だけ行
なう方式の場合は黒画像及び赤画像共に充分な電
位を確保することが困難である。また、キヤリア
のトランジツトタイムの大きな感光体(例えば有
機光半導体)を用いる場合には感度が低下し易
い。
一方、他の多色複写方法として、特開昭54−
3537号公報等にみられる如く、赤色光に感度のな
い感光層と少なくとも赤色光に感度のある感光層
とを積層せしめた複合感光体を使用する方法があ
る。これによれば、上部感光層のみが光導電性を
示すように均一に露光しながら1次帯電を行な
い、次に暗所中で逆極性の2次帯電を行ない、更
に画像露光を行なうことによつて白色画像部に相
当する領域の電荷を消失せしめ、赤色画像部に相
当する領域にのみ赤色光に感度のない感光層の電
荷を残し、その表面電位の極性を黒色部と逆にし
ている。
ところが、この公知の方法では、感光体の層構
成が複雑であつてその作成が困難である上に、上
記の夫々の感光層の残留電位等の影響によつて繰
返し使用時の電位安定性が不良となつてしまう。
3 発明の目的 本発明の目的は、製造方法が簡便でかつ製造安
定性に優れ、しかも表面平滑性が高くて高い表面
強度、電荷保持力、更には高い光感度を有する感
光性スクリーンを使用でき、かつ多色画像を明瞭
に再現でき、繰返し使用時でも安定した画像の得
られる複写方法を提供することにある。
4 発明の構成 即ち、本発明は、冒頭に記載した複写方法にお
いて、 (a) 多数の開口を有し、一方の面側の少なくとも
一部が露出した導電性スクリーンと、 (b) この導電性スクリーンの少なくとも他方の面
に設けられた(開口内の壁面にも及んで設けら
れていてもよい)絶縁層と、 (c) この絶縁層上に設けられ、少なくとも可視光
領域の一部の光に対し感度を有しかつ他の光を
透過する最上層の第2キヤリア発生層と、この
第2キヤリア発生層下の電荷輸送層と、この電
荷輸送層下に存在しかつ少なくとも前記第2キ
ヤリア発生層を透過する光を吸収する最下層の
第1キヤリア発生層との積層体からなる光導電
性層と からなるスクリーンを使用し、 (d) この感光性スクリーンを帯電せしめる第1帯
電工程と、 (e) この第1帯電工程と同時に或いはその前及
び/又は後に、主として前記第2キヤリア発生
層に吸収される波長の光によつて前記感光性ス
クリーンを全面露光する露光工程(例えば一部
有彩色光を使用した全面露光工程)と、 (f) 次いで前記第2キヤリア発生層を前記第1帯
電と逆極性に帯電せしめる第2帯電工程と、 (g) 前記黒画像部及び前記色画像部に相当する領
域において像露光により静電荷像支持体に第1
静電荷像を形成する工程と、 (h) 前記第2帯電工程と同時に或いはその前及
び/又は後に、前記第2キヤリア発生層を透過
して主として前記第1キヤリア発生層で吸収さ
れる光(例えば、上記有彩色光以外の有彩色
光)によつて前記感光性スクリーンを選択的に
像露光し、前記黒画像部に相当する領域にの
み、前記第1静電荷像と同極性の静電荷を有す
る第2静電荷像を前記感光性スクリーンに形成
する工程と、 (i) 前記感光性スクリーンを前記静電荷像支持体
と対向せしめた状態で、前記感光性スクリーン
を介して前記第1静電荷像と逆極性の荷電粒子
流を前記静電荷像支持体に投射し、これによつ
て前記黒画像部に相当する前記第1静電荷像の
みを消失せしめる工程と を有することを特徴とする複写方法に係るもので
ある。
5 実施例 以下、本発明を実施例につき図面参照下に詳細
に説明する。
まず、本発明に使用する感光性スクリーンの一
例を第2図について説明する。
この感光性スクリーン17は、多数の微細開口
10を有しかつ一方の面が露出した導電性スクリ
ーン11と、この導電性スクリーンの少なくとも
他方の面に設けられた(図示の例では開口10内
の壁面にも設けられている)絶縁層13と、この
絶縁層上に設けられた光導電性層12とによつて
構成されている。光導電性層12は、可視光領域
の一部有彩色光に対し感度を有しかつ他の有彩色
光を透過する第2キヤリア発生層12bと、電荷
(キヤリア)輸送層8と、少なくとも第2キヤリ
ア発生層12bを透過する有彩色光に対し感度を
有する第1キヤリア発生層12aとの積層体から
なつている。第2キヤリア発生層12bと第1キ
ヤリア発生層12aはそれぞれ実質的に主感光波
長域が異なつていればよく、完全に感光波長域が
別でなくてもよい。
導電性スクリーン11はステンレス、Ni、Al
等の金属メツシユからなつていてよい。
絶縁層13の構成材料としては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、メタク
リル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フエノール樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキツド樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂等の付加重合型樹脂、重付加型
樹脂、重縮合型樹脂、並びにこれらの樹脂の繰返
し単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂(例
えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体
樹脂)等を挙げることができる。しかし、ここで
用いうる樹脂はこれらに限定されるものではな
く、斯かる用途に一般に用いられるすべての樹脂
を使用できるし、或いは樹脂以外の絶縁物質も使
用可能である。
光導電性層12を構成する第1キヤリア発生層
12aは、モノアゾ色素等のアゾ系色素、ベリレ
ン酸無水物等のベリレン系色素、アントアントロ
ン誘導体等の多環キノン系色素、金属フタロシア
ニン等のフタロシアニン系色素等の有機色素;非
晶質As−Se、Se−Te合金、非晶質シリコン等の
無機半導体からなつていてよい。また、第2キヤ
リア発生層12bは、非晶質Se、上記した有機
色素によつて構成できる。なお、この光導電性層
に使用し得るバインダー樹脂は上記絶縁層に使用
したものと同じものであつてよい。
また、キヤリア輸送層8の構成材料は、特定乃
至非特定の極性のキヤリアに対する移動度の大き
いキヤリア輸送物質は、一般に電子供与性物質、
並びに電子受容性物質に大別され、数多くの有機
化合物群から適宜選択される。使用される電子供
与性物質としては、例えばアントラセン及びその
誘導体、フエナントレン及びその誘導体等の縮合
多環式化合物;ジフエニルアミン、チアゾール誘
導体;4−〔4′−ジメチルアミノフエニル〕−5−
フエニル−イミダゾール、ビス(4−N,N−ジ
エチルアミノ−2−メチルフエニル)−フエニル
メタン等の芳香族アミノ化合物;アシルヒドラゾ
ン誘導体;2−〔4′−ジメチルアミノフエニル〕−
5−フエニル−オキサゾール等のオキサゾール誘
導体等が挙げられる。また、電子受溶性物質とし
ては、例えば、無水コハク酸、無水マレイン酸、
ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラ
クロル無水フタル酸、テトラブロム無水フタル
酸、3−ニトロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フ
タル酸、無水ピロメリツト酸、無水メリツト酸、
テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタ
ン、6−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼ
ン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニト
ロベンゾニトリル、ピクリン酸、o−ニトロ安息
香酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安
息香酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサ
リチル酸、3,5−ジニトロサリチル酸、フタル
酸、メリツト酸、その他の電子親和力の大きい化
合物を挙げることができる。
キヤリア輸送層は、上述のキヤリア輸送物質の
中から一つあるいは二つ以上の物質を選んで、そ
れらのみで形成せしめることも出来るが、充分な
被膜形成能を示すためには相溶性の大きい樹脂中
に含有せしめてキヤリア輸送層を形成せしめるの
が好ましい。
感光性スクリーン17を作成する1つの方法と
して、まず下記組成の絶縁層形成用の溶液を調製
する。
アクリル樹脂(ダイヤナールHR−116:三
菱レイヨン社製) 8g メタミン樹脂(スーパーベツカミンJ−
820:大日本インキ化学工業社製) 2g トルエン 10ml メチルイソブチルケトン 30ml セルソルブアセテート 60ml この溶液をスプレーガンを用いて100本/イン
チのステンレス製スクリーン基体(導電性スクリ
ーン)の片面に塗布し、120℃で1時間乾燥せし
めて、最大厚さ約10μmの絶縁層を形成する。
次に、下記組成からなる第1キヤリア発生層1
2a形成用の分散液を調製する。
β型銅フタロシアニン(C.I.74160) 0.5g ポリカーボネート樹脂(パンライトL−
1250:帝人化成社製) 0.5g 1,2−ジクロルエタン 50ml トルエン 50ml この組成物を48時間かけてボールミルで分散さ
せた後、スプレーガンによつて上記絶縁層上に塗
布し、80℃で1時間乾燥せしめて、厚さ約1μmの
第1キヤリア発生層を形成する。
次に、下記組成のキヤリア輸送層形成用の溶液
を調製する。
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メ
チルフエニル)−フエニルメタン 3.75g ポリカーボネート樹脂(パンライトL−
1250:帝人化成社製) 5g 1,1,2−トリクロロエタン 100ml この溶液をスプレーガンによつて、上記第1キ
ヤリア発生層上に厚さ7μmに塗布し、キヤリア輸
送層を形成する。
更に、このキヤリア輸送層上に、4,10−ジブ
ロモアントアントロン(C.I.59300)を真空蒸着
法によつて厚さ0.2μmに付着せしめ、第2キヤリ
ア発生層を形成する。
こうして作成した感光性スクリーンを用いた複
写プロセスを第3図について概略的に説明する。
第3A図は、第2図の感光性スクリーンの要部
を拡大図示したものであつて、上記した微細開口
10を隔てて隣接し合つた導電性スクリーン13
の各部の要部のみを左右に図示している。但、ス
クリーン17は、第2図とは上下逆に示されてい
る。以下、第3B図以降では、理解容易のため
に、第1及び第2キヤリア発生層及びキヤリア輸
送層、スクリーン17の各層の断面ハツチングを
図示省略している。
複写プロセスにおいてはまず、第3B図のよう
に、スクリーン17の光導電層12の全面を帯電
器によつて例えば+6KVの直流コロナ放電でス
クリーン表面電位を550Vに一様に正帯電せしめ
る。
次いで、第3C図のように、全面を主として第
2キヤリア発生層で吸収される一部有彩色光14
で露光(発光ピーク波長460nmのELパネルによ
る露光)する。これによつて、光導電層12中で
発生したキヤリアのうち、電子が表面の正電荷を
中和し、ホールが絶縁層13の一方側に畜積され
る。このプロセスによつて、スクリーン表面電位
は−330Vとなる。
次いで、第3D図のように、光導電層12の表
面を帯電器によつて、例えば−5.5KVの直流コロ
ナ放電でスクリーン表面電位を−80Vに一様に負
帯電せしめる。
次いで、第3E図のように、複写しようとする
ポジ原稿からの反射光15(例えば赤画像部、更
には白色部に対応する有彩色光)を光導電層12
上に選択的に照射する。この結果、上記光は主と
して第1キヤリア発生層で吸収され、露光領域に
ある光導電層12は導電性となり、同領域の表面
電荷は露光量に応じて減少若しくは消失し、絶縁
層の一方側に畜積された正電荷が残り、表面電位
は+220Vとなる。他方、非露光領域(例えば黒
画像部に相当する領域)では表面負電荷がそのま
ま残り、原稿に対応する電荷パターンが形成され
る。
次いで、第3F図のように、感光性スクリーン
17の光導電層12側に導電性基体16上の帯電
可能な層(像受容材料)18を対向せしめ、例え
ばスクリーンと像受容材料の距離を2mmとし、か
つ導電性スクリーン1の露出面側にイオン供給源
となる帯電器19を配置し、例えば放電ワイヤー
とスクリーンの距離を12mmとする。そして導電性
基体(電極板)16と導電性スクリーン1との間
に電源Eより所定の電圧(例えば1.2KV)を印加
せしめた状態で、帯電器19から正イオン20を
例えば+9KVの直流コロナ放電で投射する。こ
の結果、正イオン20は、光導電層12の表面が
負に帯電している領域の電界に吸引され、同領域
の微細開口10のみを通過して可帯電層18上に
到達してそこに沈積し、正極性の静電荷像21を
形成する。この静電荷像21は第3E図の非露光
領域に正確に対応したパターンに形成される。一
方、光導電層12上に負電荷の不充分な若しくは
消失した露光領域では正イオン20が反撥され、
可帯電層18に到達しない。
こうして形成された静電荷像21は次に、第3
G図のように負極性のトナー22で現像すること
によつて、可帯電層18上にポジの可視像を得る
ことができる。或いは、電極板16に対し可帯電
層18に負電圧が加わるようにバイアス電圧を加
え、これによつて第3F図の正電荷21を第4A
図の如くに中和し、かつ正電荷21のなかつた領
域に負電荷21′を所定パターンに生ぜしめ、こ
れを正極性のトナーで現像すれば、第4B図のよ
うなネガ像23を得ることができる。
得られたトナー像は次に、複写紙上に公知の技
術により転写、更には定着することができる。
第5図は、上記感光性スクリーン17を多色画
像の複写に適用した例を示すものであり、以下に
おいては、説明を簡単にするため、白地に黒色画
像部と赤色画像部とを有する2色原稿の画像再現
について説明する。
第5図は、本発明に基いて二色刷り複写画像を
形成する電子写真複写装置の一例を示している。
この装置本体の上部には往復動する原稿台41が
設けられており、この原稿台41上に載置された
原稿25は照明ランプ42により照明される。4
3,44はミラー、45は固定レンズ、46は光
路中に出入れし得るように構成された可動の赤色
フイルター、47は赤色光を反射させ、赤色と補
色関係にあるシアン色は通過させる可動式のダイ
クロイツクフイルターであり、光路中に出入れし
得るように構成されている。第5図では赤色フイ
ルター46は光路からはずれ、ダイクロイツクフ
イルター47は光路中に配置されている状態を示
している。ドラム状をなした感光体53の表面に
感光層18が設けられ、感光体53が時計方向に
回転すると感光層18がコロナ帯電器24によつ
て均一に帯電される。感光層18はセレンあるい
は有機半導体などにより作られる。
感光体53の周辺には、感光層18を均一に帯
電する帯電器24と、正に帯電された黒色トナー
を有する黒色現像器48と、正に帯電された赤色
トナーを有する赤色現像器49と、感光層18上
に残留するトナーおよび電荷を除去するクリーニ
ング装置30とが配置されている。31は感光体
53と同径で、感光層18と接触して従動するか
又は反時計方向に回転する転写ドラムである。6
3はコロナ放電器からなる転写電極、32は複写
紙給紙皿、33は複写紙給紙皿32に収納された
複写紙52を一枚ずつ給紙する給紙ローラ、34
は複写紙を転写ドラム31に搬送する第1搬送ロ
ーラ、35は転写後に複写紙をドラム31から分
離し易くするための除電を行なう静電分離器、3
6は複写紙をドラム31から強制的に分離する分
離爪である。また、37はヒーター内蔵の定着装
置である。但、実際には複写紙52を案内するガ
イド板を設けるが、この図示は省略されている。
一方、感光層18の外側には、光導電層が面す
るように円筒状をなした感光性スクリーンドラム
17が配され、このドラム17は原稿台41およ
び感光層18と同期して反時計方向に回転し得る
ように配置されている。また、このドラム17の
外側周辺には、スクリーン帯電器28と、感光性
スクリーンドラム17上に残留する電荷を除去す
るEL(エレクトロルミネセンス)板またはACコ
ロナ除電器などで作つたスクリーン除電器39
と、感光性スクリーンドラム17の内側で感光体
53に対向する位置に荷電粒子を投射する荷電粒
子源(コロナ放電器)19とが設けられている。
次に、この複写装置を使用した二色画像複写プ
ロセスを第6図〜第10図について説明する。
即ち、第6A図に示すように、導電性支持体1
6上に例えばセレン−テルルより成る光導電性物
質層である感光層18を設けて成る静電荷像支持
体(感光体)53の支持体16と、コロナ帯電器
24との間に電圧を印加し、感光層18を均一に
負に帯電せしめ例えば−600V、次に第6B図に
示すように黒画像部Bおよび赤色画像部Rを有す
る原稿25の光像を、赤色とは補色関係にあるシ
アン色フイルター47を介して感光層18に照射
せしめる。ここで用いるシアン色フイルターとは
シアン色の光のみ透過する光学手段である。これ
により、感光層18には黒画像部Bおよび赤色画
像部Rに対応する領域以外に光が照射されて静電
荷が消失し、前記領域にのみ負の静電荷を有して
成る第1静電荷像が形成される。矢印は光50の
照射を示す。
一方、感光性スクリーンドラム17に対して
は、第6B図の工程前に次の如き処理を施してお
く。即ち、第7A図(上述した第3A図に対応)
に示す感光性スクリーンドラム17に対し、第7
B図のように、帯電器28(第5図参照)によつ
て例えば直流コロナ放電でスクリーン表面電位を
550Vに一様に正帯電処理を行ない、更に第7C
図のように全面に一部有彩色光14を照射する。
このプロセスによりスクリーン表面電位は+
300Vとなる。しかる後、第7D図のように、全
面を帯電器によつて例えば直流コロナ放電で−
80Vに負帯電せしめる。
そして次に、第6B図の工程と同時に、シアン
色フイルター47からの反射光15(即ち、赤画
像部R及び白色部Wに対応する光)を対応するス
クリーン上の領域に照射せしめ、第7E図の如
く、非露光領域にのみ元の負電荷を残す。
次いで、第7F図のように、第3F図で述べた
と同様の配置において、正イオン20を投射する
と、スクリーン17上の負電荷のある領域(原稿
25の黒画像部Bに相当する領域)ではイオン2
0が通過して感光層18上に到達し、そこの負電
荷(第6B図の工程で形成されたもの)のみを選
択的に中和して消失せしめる。これによつて、イ
オン20の到達しない領域の負電荷が感光体上に
所定パターンに残り、赤画像部Rに相当した負の
静電潜像54が第7G図の如くに形成される。
こうして、感光層18の赤色画像部Rに対応す
る領域にのみ負の静電荷を有して成る、黒画像部
の消去された静電荷像が形成される。この静電荷
像を赤色トナーによつて現像することにより第8
図に示すように感光体53に赤色再現部RTが形
成される。
次に、原稿25の黒画像部Bを再現するには、
別途、黒画像部を形成する工程を実施すればよ
い。すなわち、第9A図に示すように、感光体5
3の感光層18をコロナ帯電器24により均一に
負に帯電し、次に第9B図に示すように、原稿2
5の光像を赤色フイルター46を介して感光層1
8に照射せしめて原稿25の黒画像部Bに対応す
る領域にのみ負の静電荷を有して成る静電荷像を
形成し、これを黒色トナーにより現像し、黒色再
現部BTを形成する(第9C図参照)。
こうして、黒画像部Bおよび赤色画像部Rを有
する原稿25に対応した二色刷複写画像を第10
図の如くに形成することができるが、このプロセ
スは、第6図〜第8図により説明した赤色再現部
RTのみを形成する工程と、第9図により例示的
に説明した黒色再現部BTを形成する工程とを組
合せればよいことが理解されよう。
以上、本発明及びその変形を例示したが、上述
の例は本発明の技術的思想に基づいて更に変形が
可能である。
例えば、上述の感光性スクリーン及び可帯電層
に対する帯電極性、現像用トナーの極性及び種類
等は適宜変更可能である。また、上述の全面露光
及び像露光工程は、各帯電工程と同時又は前に行
なつてもよい。また、色画像の形成工程と黒画像
の形成工程とは順序を逆にすることもできる。な
お、本発明は上述の1色、2色のみならず、他の
色又はその組合せからなる2色以上の画像の形成
にも適用可能である。
6 発明の効果 本発明は上述した如く、感光性スクリーンとし
て、導電性スクリーン上にスプレー塗布法又は蒸
着法等で絶縁層を形成し、この上に光吸収波長の
異なる第1及び第2キヤリア発生層とこれらの中
間層としてのキヤリア輸送層との積層体からなる
光導電性層を形成したものを使用しているため
に、絶縁層乾燥時の加熱や蒸着時の輻射熱等によ
る光導電性層の結晶化等の変質を防止でき、かつ
絶縁層材料の選択範囲を広げることができる。し
かも、複写プロセスは、帯電と同時に露光を行な
うことを要しないから、キヤリア輸送能の低い
OPC等の光導電層を用いても通常のカールソン
プロセスを適用できるために、感度を良好なもの
とすることができる。
また、本発明で使用する感光性スクリーンは、
一方の面を露出させ、他方の面に絶縁層及び光導
電性層を積層したものであるから、エンドレス状
に作成することが容易となり、絶縁層上にバイア
ス用導電層がないことからスクリーン基体との導
通の問題もなくなる。
更に、本発明の複写方法は、帯電と露光を同時
に行なう必要がないために電位の制御が比較的容
易で所定の電位を得易く、光導電性層を高感度と
なし、また、光導電性層は感光体の疲労による残
留電位や電位変化の影響が少なくなり、更に既知
のプロセスを応用して使用できるために実用性が
高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の感光性スクリーンの一部拡大断
面図である。第2図〜第10図は本発明の実施例
を示すものであつて、第2図は感光性スクリーン
の一部拡大断面図、第3A図,第3B図,第3C
図,第3D図,第3E図,第3F図,第3G図は
複写プロセスを各段階毎に示す各断面図、第4A
図,第4B図は他の現像方法を示す各断面図、第
5図は2色画像形成用の電子写真複写機の概略断
面図、第6A図,第6B図,第7A図,第7B
図,第7C図,第7D図,第7E図,第7F図,
第7G図、,第8図,第9A図,第9B図,第9
C図,第10図は2色複写プロセスを各段階毎に
示す各断面図である。 なお、図面に示された符号において、1,11
…導電性スクリーン、2,12…光導電性層、
3,13…絶縁層、4…バイアス用導電層、7,
17…感光性スクリーン、8…キヤリア輸送層、
12a…第1キヤリア発生層、12b…第2キヤ
リア発生層、18…可帯電層、19,24,28
…帯電器、20…正イオン、21,21′…静電
荷像、22,23…トナー像、25…原稿、31
…転写ドラム、37…定着器、42…光源、46
…赤色フイルター、47…ダイクロイツクフイル
ター(シアン色フイルター)、48,49…各色
の現像器、52…複写紙、53…感光体ドラム、
R…赤画像部、B…黒画像部、W…白色部、RT
…赤画像、BT…黒画像である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 黒画像部と色画像部とを有する原稿を使用
    し、少なくとも前記色画像部に相当する画像を得
    るに際し、多数の開口を有する感光性スクリーン
    に静電荷像を形成し、この静電荷像により荷電粒
    子流の通過を制御して、帯電可能な層に所定の静
    電荷像を形成する複写方法において、前記感光性
    スクリーンとして、 (a) 多数の開口を有し、一方の面側の少なくとも
    一部が露出した導電性スクリーンと、 (b) この導電性スクリーンの少なくとも他方の面
    に設けられた絶縁層と、 (c) この絶縁層上に設けられ、少なくとも可視光
    領域の一部の光に対し感度を有しかつ他の光を
    透過する最上層の第2キヤリア発生層と、この
    第2キヤリア発生層下の電荷輸送層と、この電
    荷輸送層下に存在しかつ少なくとも前記第2キ
    ヤリア発生層を透過する光を吸収する最下層の
    第1キヤリア発生層との積層体からなる光導電
    性層と からなるスクリーンを使用し、 (d) この感光性スクリーンを帯電せしめる第1帯
    電工程と、 (e) この第1帯電工程と同時に或いはその前及
    び/又は後に、主として前記第2キヤリア発生
    層に吸収される波長の光によつて前記感光性ス
    クリーンを全面露光する露光工程と、 (f) 次いで前記第2キヤリア発生層を前記第1帯
    電と逆極性に帯電せしめる第2帯電工程と、 (g) 前記黒画像部及び前記色画像部に相当する領
    域において像露光により静電荷像支持体に第1
    静電荷像を形成する工程と、 (h) 前記第2帯電工程と同時に或いはその前及
    び/又は後に、前記第2キヤリア発生層を透過
    して主として前記第1キヤリア発生層で吸収さ
    れる光によつて前記感光性スクリーンを選択的
    に像露光し、前記黒画像部に相当する領域にの
    み、前記第1静電荷像と同極性の静電荷を有す
    る第2静電荷像を前記感光性スクリーンに形成
    する工程と、 (i) 前記感光性スクリーンを前記静電荷像支持体
    と対向せしめた状態で、前記感光性スクリーン
    を介して前記第1静電荷像と逆極性の荷電粒子
    流を前記静電荷像支持体に投射し、これによつ
    て前記黒画像部に相当する前記第1静電荷像の
    みを消失せしめる工程と を有することを特徴とする複写方法。
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