JPH035234B2 - - Google Patents
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- JPH035234B2 JPH035234B2 JP2383484A JP2383484A JPH035234B2 JP H035234 B2 JPH035234 B2 JP H035234B2 JP 2383484 A JP2383484 A JP 2383484A JP 2383484 A JP2383484 A JP 2383484A JP H035234 B2 JPH035234 B2 JP H035234B2
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- brown rice
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- rice
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- 235000021329 brown rice Nutrition 0.000 claims description 62
- 241000209094 Oryza Species 0.000 claims description 55
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 claims description 55
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 claims description 55
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- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、籾米と玄米とからなる混合粒を、中
間米(籾と玄米の混合米のこと)は出さないで、
籾米と玄米のそれぞれに分離する揺動式穀物選別
装置における選別板の傾斜角度自動調節装置に係
るものである。 (従来技術) 籾摺装置で籾摺すると、摺残しの籾米と、籾摺
された玄米の混合粒が排出されるので、これを穀
物選別装置により分離する必要がある。 この分離選別装置には、単なる篩網である万石
と、揺動式穀物選別装置と、回転胴式のグレーダ
ーとがあつたが、いずれのものも、中間米が取出
されるスリーウエイ選別構造であり、その中間米
を何等かの方法で選別部に戻して再分離してい
る。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、揺動式穀物選別装置では、中間
米を排出させないでツーウエイ選別構造とし、中
間米の選別部戻し構造不要の選別をすることがで
きる。 本発明は、ツーウエイ選別構造とした選別板を
使用したときの、複雑な傾斜角度の調節を自動的
に行なうものである。 (課題を解決するための手段) 本発明は、俯瞰形状が矩形である選別板1の前
側縁に起立状の前立上壁2を、選別板1の後側縁
に起立状の後立上壁3を、選別板1の左側縁に起
立状の左立上壁5を、選別板1の右側縁に起立状
の右立上壁7をそれぞれ形成し、左立上壁5の前
側部分は切り欠いて玄米取出口4を形成し、右立
上壁7の後側部分は切り欠いて籾米取出口6を形
成し、該選別板1の板面の前側略2/3には先端が
左前方向に向いている玄米傾斜突起8を、該選別
板1の板面の後側略1/3には先端が右前方向に向
いている籾米傾斜突起9を設け、該選別板1には
前後方向傾斜角度調節装置を設け、該選別板1の
前側部分で玄米取出口4の近傍位置には玄米セン
サー32を、該選別板1の後側部分には幅方向に
所定間隔をおいて所望数のセンサー33a,33
b,…を設け、前記センサー群と前記傾斜角度調
節装置群とを連結させた揺動式穀物選別装置にお
ける選別板の傾斜角度自動調節装置としたもので
ある。 (実施例) 本発明の一実施例を図により説明すると、1は
本発明の選別板で、通常は多段状態に形成されて
おり、俯瞰形状は四角形状を呈している。選別板
1の前縁には、前立上壁2を全幅に亙つて形成
し、同様に、選別板1の後縁にも、後立上壁3を
全幅に亙つて形成する。選別板1の左側の前側部
分には玄米取出口4を形成し、それ以外は左立上
壁5で閉塞する。選別板1の右側の後側部分には
籾米取出口6を形成し、それ以外は右立上壁7で
閉塞する。 しかして、選別板1の前側部分のほぼ2/3位い
の板面上には、先端が、左斜前方に向いている玄
米傾斜突起8群を板面全体に形成し、選別板1の
後側部分のほぼ1/3位いの板面上には、右斜前方
に向いている籾米傾斜突起9群を板面全体に形成
する。 10は供給ホツパーであり、籾米取出口6側の
前側位置に設ける。支台11の前側には前側支杆
12の下端部を軸着13する(第3図)。14は
支台11の左右一杯に設けた上下動杆であり、上
下動杆14には後側支杆15の下端を軸着し、前
側支杆12と後側支杆15の上端に取付台16を
軸着する。 支台11の後側には調節回転軸17を回転のみ
自由の状態に軸着する。調節回転軸17には中央
より左右両側に反対螺子溝18,19をそれぞれ
刻設し、該螺子溝18,19にはそれぞれコマ2
0,21を螺合させ、コマ20,21には、アー
ム22,23の上端をそれぞれ軸着し、アーム2
2,23のの下端を前記上下動杆14に固定した
ボス24,25にそれぞれ軸着する。前記調節回
転軸17の後端には正逆転モーター26を取付け
る。 しかして、取付台16の左側の上面には軸着部
27を介して選別板1の左側を軸着し、取付台1
6の右端にはコマ28を軸止し、該コマ28に垂
直の回転軸29を螺合させ、その上端に選別板1
の左端を軸着する。 30は偏心輪、31はロツドであるが、第3図
によると、ロツド31と支杆12の角度は直角よ
り小さい。 しかして、選別板1の前立上壁2の内側近傍
で、玄米取出口4の近傍位置には玄米センサー3
2を設ける。選別板1の後立上壁3の内側近傍位
置には所望数の玄米センサー33a,33b,…
を左立上壁5から籾米取出口6に亙つて等間隔に
設ける。本実施例では5箇所に設けてある。前記
センサー群とモーター26とを、下記の表1とな
るように、接続する。
間米(籾と玄米の混合米のこと)は出さないで、
籾米と玄米のそれぞれに分離する揺動式穀物選別
装置における選別板の傾斜角度自動調節装置に係
るものである。 (従来技術) 籾摺装置で籾摺すると、摺残しの籾米と、籾摺
された玄米の混合粒が排出されるので、これを穀
物選別装置により分離する必要がある。 この分離選別装置には、単なる篩網である万石
と、揺動式穀物選別装置と、回転胴式のグレーダ
ーとがあつたが、いずれのものも、中間米が取出
されるスリーウエイ選別構造であり、その中間米
を何等かの方法で選別部に戻して再分離してい
る。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、揺動式穀物選別装置では、中間
米を排出させないでツーウエイ選別構造とし、中
間米の選別部戻し構造不要の選別をすることがで
きる。 本発明は、ツーウエイ選別構造とした選別板を
使用したときの、複雑な傾斜角度の調節を自動的
に行なうものである。 (課題を解決するための手段) 本発明は、俯瞰形状が矩形である選別板1の前
側縁に起立状の前立上壁2を、選別板1の後側縁
に起立状の後立上壁3を、選別板1の左側縁に起
立状の左立上壁5を、選別板1の右側縁に起立状
の右立上壁7をそれぞれ形成し、左立上壁5の前
側部分は切り欠いて玄米取出口4を形成し、右立
上壁7の後側部分は切り欠いて籾米取出口6を形
成し、該選別板1の板面の前側略2/3には先端が
左前方向に向いている玄米傾斜突起8を、該選別
板1の板面の後側略1/3には先端が右前方向に向
いている籾米傾斜突起9を設け、該選別板1には
前後方向傾斜角度調節装置を設け、該選別板1の
前側部分で玄米取出口4の近傍位置には玄米セン
サー32を、該選別板1の後側部分には幅方向に
所定間隔をおいて所望数のセンサー33a,33
b,…を設け、前記センサー群と前記傾斜角度調
節装置群とを連結させた揺動式穀物選別装置にお
ける選別板の傾斜角度自動調節装置としたもので
ある。 (実施例) 本発明の一実施例を図により説明すると、1は
本発明の選別板で、通常は多段状態に形成されて
おり、俯瞰形状は四角形状を呈している。選別板
1の前縁には、前立上壁2を全幅に亙つて形成
し、同様に、選別板1の後縁にも、後立上壁3を
全幅に亙つて形成する。選別板1の左側の前側部
分には玄米取出口4を形成し、それ以外は左立上
壁5で閉塞する。選別板1の右側の後側部分には
籾米取出口6を形成し、それ以外は右立上壁7で
閉塞する。 しかして、選別板1の前側部分のほぼ2/3位い
の板面上には、先端が、左斜前方に向いている玄
米傾斜突起8群を板面全体に形成し、選別板1の
後側部分のほぼ1/3位いの板面上には、右斜前方
に向いている籾米傾斜突起9群を板面全体に形成
する。 10は供給ホツパーであり、籾米取出口6側の
前側位置に設ける。支台11の前側には前側支杆
12の下端部を軸着13する(第3図)。14は
支台11の左右一杯に設けた上下動杆であり、上
下動杆14には後側支杆15の下端を軸着し、前
側支杆12と後側支杆15の上端に取付台16を
軸着する。 支台11の後側には調節回転軸17を回転のみ
自由の状態に軸着する。調節回転軸17には中央
より左右両側に反対螺子溝18,19をそれぞれ
刻設し、該螺子溝18,19にはそれぞれコマ2
0,21を螺合させ、コマ20,21には、アー
ム22,23の上端をそれぞれ軸着し、アーム2
2,23のの下端を前記上下動杆14に固定した
ボス24,25にそれぞれ軸着する。前記調節回
転軸17の後端には正逆転モーター26を取付け
る。 しかして、取付台16の左側の上面には軸着部
27を介して選別板1の左側を軸着し、取付台1
6の右端にはコマ28を軸止し、該コマ28に垂
直の回転軸29を螺合させ、その上端に選別板1
の左端を軸着する。 30は偏心輪、31はロツドであるが、第3図
によると、ロツド31と支杆12の角度は直角よ
り小さい。 しかして、選別板1の前立上壁2の内側近傍
で、玄米取出口4の近傍位置には玄米センサー3
2を設ける。選別板1の後立上壁3の内側近傍位
置には所望数の玄米センサー33a,33b,…
を左立上壁5から籾米取出口6に亙つて等間隔に
設ける。本実施例では5箇所に設けてある。前記
センサー群とモーター26とを、下記の表1とな
るように、接続する。
【表】
(表中、上とは選別板1の後立上壁3を上昇させ
ること、下はその反対) (作用) 次に作用を述べる。 本発明は、以上の構成のため、偏心輪30を回
転させると、ロツド31と支杆12の角度は直角
より小さいので、1:1.01〜1.2の割合で選別板
1は前側より後側に移動するときは速く移動し、
後側より前側に移動するときはゆつくり移動す
る。 そこで、籾米aと玄米bとによりなる混合米を
供給ホツパー10より選別板1に供給すると、最
初は第5図のように籾米aと玄米bは全くの混合
状態であるが、この状態で前後方向に水平または
傾斜の揺動を受けるので、一次現象として比重の
重い玄米bが下層に沈下し、比重の軽い籾米aは
玄米b群の上層に浮上して、最下層に沈下した玄
米bのみが、前側の方が高くなつている玄米傾斜
突起8および籾米傾斜突起9と接触する。 このように、玄米傾斜突起8および籾米傾斜突
起9と接触した最下層の玄米bは、ゆつくり移動
する傾斜突起8,9の影響を受けて、二次現象と
して次第に選別板1の前縁の前立上壁2の方向に
移動し、選別板1の前側部分に比較的厚く堆積す
る。これにつれて反対に選別板1の後側部分は比
較的薄くなる。 しかして選別板1が戻るときは、比較的早く戻
ることと、傾斜突起8,9が進む方向に低くなつ
ているので、穀物はそのまま置かれるように作用
し、そのため、選別板1の前側部分の玄米bの表
面に浮上した籾米aは、傾斜している玄米bの表
面上を滑つて選別板1の後側部分の方に移動す
る。 しかして、三次現象として、前記操作を反復す
ると、選別板1の前側部分に全体的に厚く堆積し
た玄米bは、玄米傾斜突起8の先端の作用によ
り、前側の前立上壁2に沿つて左側(玄米取出口
4側)に移動を開始する。このときも選別板1の
板面の傾斜突起8,9に接触している玄米bは、
左側に進行中も引続き、前記した選別作用を受け
るので、前記前立上壁2に沿つた移動とともに次
第に玄米b層は厚さを増し、そのため、玄米bの
上層の一部は、逆に選別板1の後側部分の方に流
れるようになり、玄米bが選別板1の玄米取出口
4に到着したときは、純度は益々向上して完全な
玄米bのみとなつて玄米取出口4に取り出される
ものである。この場合玄米bの玄米取出口4方向
に対する移動は、もつぱら、玄米傾斜突起8の先
端部が担当することになるが、玄米傾斜突起8は
籾米傾斜突起9に比べて、遥かに大面積のため、
玄米bの移送を確実に行なう。 他方、籾米aの方は、傾斜面の玄米bの上層を
滑つて選別板1の後側部分に堆積するが、選別板
1の後側部分では、四次現象として籾米傾斜突起
9の作用を受けて選別板1の右側(籾米取出口6
側)に移送され、籾米aは籾米取出口6方向に進
むにつれて次第に純度が増大し、遂には完全な籾
米となつて籾米取出口6より取出される。 以上のようにして行なわれる選別作用は、以下
の条件を満たすことによつて十分に作用するもの
である。すなわち、 イ 玄米センサー32の部分に玄米がある。 ロ 玄米センサー33aの部分に玄米がある。 ハ 玄米センサー33bの部分に玄米がある。 ニ 籾米センサー33cの部分に籾米がある。 ホ 籾米センサー33dの部分に籾米がある。 ヘ 籾米センサー33eの部分に籾米がある。 という条件である。 各センサー33a〜センサー33eの部分に
は、選別板1の選別性質上、玄米センサー33a
側から順次玄米bが集り、反対に籾米センサー3
3e側から順次籾米aが集る。よつて、玄米セン
サー33a,33bで籾米aを検知した場合に
は、選別板1の後立上壁3側が高いのであるか
ら、モーター26を正転させて、アーム22,2
3を直立の状態から傾斜の状態に向けて、約10秒
間ずつ、段階的に調節して、後立上壁3側を低く
くする。また、籾米センサー33e,33d,3
3cで玄米bを検知した場合には、選別板1の後
立上壁3側が低いのであるから、モーター26を
逆転させて、前記同様に高さを調節する。 この間、混合米は選別板1の中央に堆積してぐ
るぐる旋回し、新たに供給される玄米bと籾米a
が新陳代謝するのみで、決して選別板1の外に出
ない。 (効果) 籾摺装置で籾摺すると、摺残しの籾米と、籾摺
された玄米の混合粒が排出されるので、これを穀
物選別装置により分離する必要がある。 この分離選別装置には、単なる篩網である万石
と、揺動式穀物選別装置と、回転胴式のグレーダ
ーとがあつたが、いずれのものも、中間米が取出
されるスリーウエイ選別構造であり、その中間米
を何等かの方法で選別部に戻して再分離してい
る。 しかしながら、揺動式穀物選別装置では、中間
米を排出させないでツーウエイ選別構造とし中間
米の選別部戻し構造不要の選別をすることができ
る。 しかるに、本発明は、俯瞰形状が矩形である選
別板1の前側縁に起立状の前立上壁2を、選別板
1の後側縁に起立状の後立上壁3を、選別板1の
左側縁に起立状の左立上壁5を、選別板1の右側
縁に起立状の右立上壁7をそれぞれ形成し、左立
上壁5の前側部分は切り欠いて玄米取出口4を形
成し、右立上壁7の後側部分は切り欠いて籾米取
出口6を形成し、該選別板1の板面に前側略2/3
には先端が左前方向に向いている玄米傾斜突起8
を、該選別板1の板面の後側略1/3には先端が右
前方向に向いている籾米傾斜突起9を設け、該選
別板1には前後方向傾斜角度調節装置を設け、該
選別板1の前側部分で玄米取出口4の近傍位置に
は玄米センサー32を、該選別板1の後側部分に
は幅方向に所定間隔をおいて所望数のセンサー3
3a,33b,…を設け、前記センサー群と前記
傾斜角度調節装置群とを連結させた揺動式穀物選
別装置における選別板の傾斜角度自動調節装置と
したから、前記した目的を達成しうるのみなら
ず、選別板1の傾斜角度を自動的に調節でき、操
作容易であつて、常時最良の選別作業が行なえる
効果を奏する。
ること、下はその反対) (作用) 次に作用を述べる。 本発明は、以上の構成のため、偏心輪30を回
転させると、ロツド31と支杆12の角度は直角
より小さいので、1:1.01〜1.2の割合で選別板
1は前側より後側に移動するときは速く移動し、
後側より前側に移動するときはゆつくり移動す
る。 そこで、籾米aと玄米bとによりなる混合米を
供給ホツパー10より選別板1に供給すると、最
初は第5図のように籾米aと玄米bは全くの混合
状態であるが、この状態で前後方向に水平または
傾斜の揺動を受けるので、一次現象として比重の
重い玄米bが下層に沈下し、比重の軽い籾米aは
玄米b群の上層に浮上して、最下層に沈下した玄
米bのみが、前側の方が高くなつている玄米傾斜
突起8および籾米傾斜突起9と接触する。 このように、玄米傾斜突起8および籾米傾斜突
起9と接触した最下層の玄米bは、ゆつくり移動
する傾斜突起8,9の影響を受けて、二次現象と
して次第に選別板1の前縁の前立上壁2の方向に
移動し、選別板1の前側部分に比較的厚く堆積す
る。これにつれて反対に選別板1の後側部分は比
較的薄くなる。 しかして選別板1が戻るときは、比較的早く戻
ることと、傾斜突起8,9が進む方向に低くなつ
ているので、穀物はそのまま置かれるように作用
し、そのため、選別板1の前側部分の玄米bの表
面に浮上した籾米aは、傾斜している玄米bの表
面上を滑つて選別板1の後側部分の方に移動す
る。 しかして、三次現象として、前記操作を反復す
ると、選別板1の前側部分に全体的に厚く堆積し
た玄米bは、玄米傾斜突起8の先端の作用によ
り、前側の前立上壁2に沿つて左側(玄米取出口
4側)に移動を開始する。このときも選別板1の
板面の傾斜突起8,9に接触している玄米bは、
左側に進行中も引続き、前記した選別作用を受け
るので、前記前立上壁2に沿つた移動とともに次
第に玄米b層は厚さを増し、そのため、玄米bの
上層の一部は、逆に選別板1の後側部分の方に流
れるようになり、玄米bが選別板1の玄米取出口
4に到着したときは、純度は益々向上して完全な
玄米bのみとなつて玄米取出口4に取り出される
ものである。この場合玄米bの玄米取出口4方向
に対する移動は、もつぱら、玄米傾斜突起8の先
端部が担当することになるが、玄米傾斜突起8は
籾米傾斜突起9に比べて、遥かに大面積のため、
玄米bの移送を確実に行なう。 他方、籾米aの方は、傾斜面の玄米bの上層を
滑つて選別板1の後側部分に堆積するが、選別板
1の後側部分では、四次現象として籾米傾斜突起
9の作用を受けて選別板1の右側(籾米取出口6
側)に移送され、籾米aは籾米取出口6方向に進
むにつれて次第に純度が増大し、遂には完全な籾
米となつて籾米取出口6より取出される。 以上のようにして行なわれる選別作用は、以下
の条件を満たすことによつて十分に作用するもの
である。すなわち、 イ 玄米センサー32の部分に玄米がある。 ロ 玄米センサー33aの部分に玄米がある。 ハ 玄米センサー33bの部分に玄米がある。 ニ 籾米センサー33cの部分に籾米がある。 ホ 籾米センサー33dの部分に籾米がある。 ヘ 籾米センサー33eの部分に籾米がある。 という条件である。 各センサー33a〜センサー33eの部分に
は、選別板1の選別性質上、玄米センサー33a
側から順次玄米bが集り、反対に籾米センサー3
3e側から順次籾米aが集る。よつて、玄米セン
サー33a,33bで籾米aを検知した場合に
は、選別板1の後立上壁3側が高いのであるか
ら、モーター26を正転させて、アーム22,2
3を直立の状態から傾斜の状態に向けて、約10秒
間ずつ、段階的に調節して、後立上壁3側を低く
くする。また、籾米センサー33e,33d,3
3cで玄米bを検知した場合には、選別板1の後
立上壁3側が低いのであるから、モーター26を
逆転させて、前記同様に高さを調節する。 この間、混合米は選別板1の中央に堆積してぐ
るぐる旋回し、新たに供給される玄米bと籾米a
が新陳代謝するのみで、決して選別板1の外に出
ない。 (効果) 籾摺装置で籾摺すると、摺残しの籾米と、籾摺
された玄米の混合粒が排出されるので、これを穀
物選別装置により分離する必要がある。 この分離選別装置には、単なる篩網である万石
と、揺動式穀物選別装置と、回転胴式のグレーダ
ーとがあつたが、いずれのものも、中間米が取出
されるスリーウエイ選別構造であり、その中間米
を何等かの方法で選別部に戻して再分離してい
る。 しかしながら、揺動式穀物選別装置では、中間
米を排出させないでツーウエイ選別構造とし中間
米の選別部戻し構造不要の選別をすることができ
る。 しかるに、本発明は、俯瞰形状が矩形である選
別板1の前側縁に起立状の前立上壁2を、選別板
1の後側縁に起立状の後立上壁3を、選別板1の
左側縁に起立状の左立上壁5を、選別板1の右側
縁に起立状の右立上壁7をそれぞれ形成し、左立
上壁5の前側部分は切り欠いて玄米取出口4を形
成し、右立上壁7の後側部分は切り欠いて籾米取
出口6を形成し、該選別板1の板面に前側略2/3
には先端が左前方向に向いている玄米傾斜突起8
を、該選別板1の板面の後側略1/3には先端が右
前方向に向いている籾米傾斜突起9を設け、該選
別板1には前後方向傾斜角度調節装置を設け、該
選別板1の前側部分で玄米取出口4の近傍位置に
は玄米センサー32を、該選別板1の後側部分に
は幅方向に所定間隔をおいて所望数のセンサー3
3a,33b,…を設け、前記センサー群と前記
傾斜角度調節装置群とを連結させた揺動式穀物選
別装置における選別板の傾斜角度自動調節装置と
したから、前記した目的を達成しうるのみなら
ず、選別板1の傾斜角度を自動的に調節でき、操
作容易であつて、常時最良の選別作業が行なえる
効果を奏する。
第1図は本発明の選別板の平面図、第2図は本
発明の背面図、第3図は本発明の一部縦断側面
図、第4図は本発明のクランク部の斜視図、第5
図、第6図および第7図は作用の説明図である。 符号の説明、1……選別板、2……前立上壁、
3……後立上壁、4……玄米取出口、5……左立
上壁、6……籾米取出口、7…右立上壁、8……
玄米傾斜突起、9……籾米傾斜突起、10……供
給ホツパー、11……支台、12……支杆、13
……軸着、14……上下動杆、15……後側支
杆、16…取付台、17……調節回転軸、18,
19……反対螺子溝、20,21…コマ、22,
23……アーム、24,25……ボス、26……
モーター、27……軸着部、28……コマ、29
……モーター、29a……回動軸、29b……螺
子溝、30……偏心輪、31……ロツド、32,
33a,33b,33c,33d,33n……セ
ンサー。
発明の背面図、第3図は本発明の一部縦断側面
図、第4図は本発明のクランク部の斜視図、第5
図、第6図および第7図は作用の説明図である。 符号の説明、1……選別板、2……前立上壁、
3……後立上壁、4……玄米取出口、5……左立
上壁、6……籾米取出口、7…右立上壁、8……
玄米傾斜突起、9……籾米傾斜突起、10……供
給ホツパー、11……支台、12……支杆、13
……軸着、14……上下動杆、15……後側支
杆、16…取付台、17……調節回転軸、18,
19……反対螺子溝、20,21…コマ、22,
23……アーム、24,25……ボス、26……
モーター、27……軸着部、28……コマ、29
……モーター、29a……回動軸、29b……螺
子溝、30……偏心輪、31……ロツド、32,
33a,33b,33c,33d,33n……セ
ンサー。
Claims (1)
- 1 俯瞰形状が矩形である選別板1の前側縁に起
立状の前立上壁2を、選別板1の後側縁に起立状
の後立上壁3を、選別板1の左側縁に起立状の左
立上壁5を、選別板1の右側縁に起立状の右立上
壁7をそれぞれ形成し、左立上壁5の前側部分は
切り欠いて玄米取出口4を形成し、右立上壁7の
後側部分は切り欠いて籾米取出口6を形成し、該
選別板1の板面の前側略2/3には先端が左前方向
に向いている玄米傾斜突起8を、該選別板1の板
面の後側略1/3には先端が右前方向に向いている
籾米傾斜突起9を設け、該選別板1には前後方向
傾斜角度調節装置を設け、該選別板1の前側部分
で玄米取出口4の近傍位置には玄米センサー32
を、該選別板1の後側部分には幅方向に所定間隔
をおいて所望数のセンサー33a,33b,…を
設け、前記センサー群と前記傾斜角度調節装置群
とを連結させた揺動式穀物選別装置における選別
板の傾斜角度自動調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2383484A JPS60168574A (ja) | 1984-02-10 | 1984-02-10 | 揺動式穀物選別装置における選別板の傾斜角度自動調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2383484A JPS60168574A (ja) | 1984-02-10 | 1984-02-10 | 揺動式穀物選別装置における選別板の傾斜角度自動調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60168574A JPS60168574A (ja) | 1985-09-02 |
JPH035234B2 true JPH035234B2 (ja) | 1991-01-25 |
Family
ID=12121415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2383484A Granted JPS60168574A (ja) | 1984-02-10 | 1984-02-10 | 揺動式穀物選別装置における選別板の傾斜角度自動調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60168574A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0221976A (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-24 | Kubota Ltd | 選別装置の傾斜制御装置 |
JP2711405B2 (ja) * | 1989-03-25 | 1998-02-10 | 株式会社山本製作所 | 籾玄米揺動選別装置 |
JPH05190475A (ja) * | 1992-01-08 | 1993-07-30 | Nec Corp | シリコン酸化膜成長装置 |
-
1984
- 1984-02-10 JP JP2383484A patent/JPS60168574A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60168574A (ja) | 1985-09-02 |
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