JPH0351653A - 冷凍機制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は原子力発電所等で使用する室温調整設備におけ
る冷凍機の自動運転制御装置に関する。

（従来の技術） 原子力発電所等の建屋内の塩度調節は、外気を取入れ冷
却加熱器を通過させて、給気ファンにより給気ダクトを
介して建屋内に供給している。

この時所望の室温より外気温度が低い場合には、前記冷
却加熱器に温水を流して通過する空気の温度を上げる。

また外気温度が高い場合には、冷却加熱器に冷水を流し
て空気の温度を下げている。

なおこの時に空気の温度を下げるために使用する冷水は
、原子力発電所内に設置されている冷凍機により造り出
されていて、通常この冷凍機は複数台設置されており、
運転に際しては冷水戻り配管に配設した温度検出器によ
る冷水戻り配管内の冷水温度を検出し、この温度信号が
予め温度警報設定器にて設定された温度より低下すると
冷水量過多と判断して温度低の警報を発し、この警報に
より運転員が手動にて前記複数の冷凍機の内の運転台数
を減少させる。また温度信号が温度警報設定器にて設定
された濃度より上昇すると、冷水量不足と判断して温度
警報設定器より塩度高の警報が出され、運転員は手動に
て前記冷凍機の運転台数を増すように操作していた。

（発明が解決しようとする課題） 戻り冷水温度の高低により複数の冷凍機の運転台数を増
減する操作を温度警報設定器よりの警報を受けてから運
転員の手動操作により実施することは、運転員による切
替操作が遅れ勝ちとなり易く、この切替操作が遅れると
別途備えられている保護回路が作動して全冷凍機が停止
する。この場合には冷却加熱器への冷水供給が止まるた
め各冷却加熱器周辺の室温及び各種機器の温度が上昇し
て、場合によってはこの温度上昇を原因とする機器の破
損または原子炉スクラムに至る可能性もあるため、その
対策が望まれていた。

本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところは、制御用温度警報設定器を設けて、冷水温度の
変化に応じて自動的に冷凍機の運転台数を増減し、温度
警報設定器による異状温度警報と共に、効率の良い冷凍
機台数の運転をして、各種機器の不要な温度上昇を防止
して安定した原子炉の運転と運転員の負担が軽減できる
冷凍機制御装置を提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 複数の冷凍機に共通した戻り冷水配管に配設した温度検
出器と、この温度信号を入力して予め設定した温度高及
び温度低の設定値において警報を発する温度警報設定器
と、前記温度信号を入力して前記温度警報設定器の設定
値より内輪の設定で高設定値では前記複数の冷凍機を順
次起動させる運転信号を、低設定値では順次停止させる
停止信号を出力する制御用温度警報設定器を具備する。

（作　用） 戻り冷水の温度は、戻り冷水配管に配設した温度検出器
が検出して温度信号を出力する。この温度信号が負荷増
から上昇して制御用温度警報設定器の高設定値に達する
と、制御用温度警報設定器は休止中の１台の冷凍機に対
して運転信号を発する。この結果冷凍容量が増加して戻
り冷水温度が低下する。さらに戻り冷水温度が上昇すれ
ば制御用温度警報設定器は順次冷凍機の追加運転を行な
う。また負荷減少により戻り冷水温度が低下し、温度検
出器からの温度信号が制御用温度警報設定器の低設定値
を下回ると、制御用温度警報設定器は運転中の複数の冷
凍機中の１台に停止信号を発する。さらに戻り冷水温度
が低下した場合にも順次冷凍機の運転台数を削減して、
戻り冷水温度を負荷の要求に見合った温度域に維持する
。なお冷凍機の全数運転あるいは全数停止にもかかわら
ず、戻り冷水温度が制御用温度警報設定器の設定値を超
える状態の場合には、設定値を前記制御用温度警報設定
器の設定値より高あるいは低く、かつ冷凍機の保護装置
の作動値より内輪に設定した温度警報設定器により温度
高、低の警報を発して運転員に異状を報知する。

（実施例） 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図はブロック構成図で、第２図は冷凍機運転台数及
び冷凍容量と戻り冷水温度の特性図を示す。

４台の冷凍機１ａ，ｌｂ，ｌｃ，ｌｄが並列に配置され
、共通の冷水戻り配管２には戻り冷水の温度を検出する
温度検出器３が配設している。またこの温度検出器３に
はこの出力である温度信号を入力し、これが冷凍機の図
示しない保護装置の作動前の値に設定した温度高の設定
値Ｘ２を超えた時、あるいは温度低の設定値Ｙ２を下回
った時に警報を発する温度警報設定器４と、同じく温度
信号を人力してこれが予め設定した高設定値Ｘ１を超え
た時に、前記４台の冷凍機１ａ，ｌｂ，ｌｃ，１ｄの運
転台数を順次増加し、低設定値Ｙ１を下回った時には運
転台数を順次削減する信号を発する制御用温度警報設定
器５が接続されている。さらに上記冷水戻り配管２には
外気を冷水により熱交換する冷却加熱器６が接続されて
いて、冷凍機ｌａ，ｌｂ，ｌｃ，ｌｄとの間を冷水が循
環する。

また冷却加熱器６には給気ファン７が設置されて構成さ
れている。

次に上記構成による作用について説明する。当初１台の
冷凍機ｔａを運転して、冷水を冷却加熱器６に循環させ
、建屋内の空気の温度調整を行っている。しかしながら
冷却加熱器６における負荷が大きく冷凍機１ａに戻って
くる戻り冷水の温度が次第に上昇して、第２図の温度曲
線８で示すように前記制御用温度警報設定器５の高設定
値Ｘ１（点Ａ）に達すると、制御用温度警報設定器５は
冷凍機１ｂに運転信号を発する。これにより運転する冷
凍機がｌａ，ｌｂの２台となり、冷凍容量が増加するた
め戻り冷水温度が点Ｂに低下する。

以降負荷増大に対しては順次休止している冷凍機ｌｃ，
ｌｄが運転されて、戻り冷水の温度を負荷に対応した温
度域に維持する。なお４台の冷凍機ｌａ，ｌｂ，ｌｃ，
ｌｄの全数を運転しても負荷が大きく、戻り冷水の温度
を適温に維持することが困難で、温度曲線８が点Ｃを超
え、さらに前記温度警報設定器４の温度高の設定値Ｘ２
　（点Ｄ）に到達すると温度警報設定器４より温度高の
警報が発せられる。

また４台の冷凍機１ａ，ｌｂ，ｌｃ，ｌｄで運転中に、
負荷が減少して戻り冷水温度が低下し、制御用温度警報
設定器５の低設定値Ｙ１を下回ると（点Ｅ）、制御用ｄ
度警報設定器５は冷凍機１ｄに停止信号を発し、残り３
台の冷凍機１ａ，ｌｂ，ｌｃによる運転を続行して、戻
り冷水温度，の低下を防ぎ適温維持と冷凍機台数の経済
的運転を行う。しかし負荷の減少により一旦点Ｆに上昇
した戻り冷水温度が再び低設定値Ｙ１　（点Ｇ）に低下
すると、次は冷凍機１ｃを停止させる。さらに戻り冷水
温度が低下すると順次冷凍機の運転台数を削減するが、
例えば全冷凍機を停止してもまだ戻り冷水温度が降下し
て、点Ｈを超えて前記温度警報設定器４の温度低の設定
値Ｙ２　（点Ｉ）に到達すると、温度警報設定器４より
温度低の警報が発せられて、これを運転員に報知する。

なお前記温度警報設定器４の温度低、温度高の警報は冷
凍機の運転台数に関係なく、温度信号によ作動すること
は勿論である ［発明の効果コ 以上本発明によれば、複数の冷凍機による空気温度調整
に際して、負荷の変動に対応しで変化する戻り冷水温度
から自動的に冷凍機の運転台数を選定して、効率良く空
気温度調整に適した冷水量の供給と戻り冷水温度を維持
して、各種設備機器の損傷あるいは原子力発電所におい
ては原子炉スクラムを未然に防止できるので、運転の信
頼性向上と運転員の負担軽減の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック構成図、第２図は
冷凍機運転台数及び冷凍容量と戻り冷水温度の特性図で
ある。 ｌａ，ｌｂ，ｌｃ，ｌｄ−・・冷凍機、２・・・冷水戻
り配管、　　　　３・・・温度検出器、４・・・温度警
報設定器、 ５・・・制御用温度警報設定器、 ６・・・冷却加熱器、　　　　　７・・・給気ファン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数の冷凍機により冷却した冷水を供給する空気温度調
   和設備において、前記冷凍機に共通な戻り冷水配管に配
   設した温度検出器と、この温度信号を入力して予め設定
   した温度高及び温度低の設定値において警報を発する温
   度警報設定器と、前記温度信号を入力して前記温度警報
   設定器の設定値より内輪の温度設定で高設定値では前記
   複数の冷凍機を順次起動させる運転信号を、低設定値で
   は順次停止させる停止信号を出力する制御用温度警報設
   定器を設けたことを特徴とする冷凍機制御装置。