JPH0351404Y2 - - Google Patents

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JPH0351404Y2
JPH0351404Y2 JP1985196975U JP19697585U JPH0351404Y2 JP H0351404 Y2 JPH0351404 Y2 JP H0351404Y2 JP 1985196975 U JP1985196975 U JP 1985196975U JP 19697585 U JP19697585 U JP 19697585U JP H0351404 Y2 JPH0351404 Y2 JP H0351404Y2
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sludge
bucket
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dredging
water
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はヘドロ浚渫用バケツトに関し、特に
は、海底等に堆積したヘドロを水中に拡散させる
ことがなくて、汚染を生じることなく浚渫し得る
ものである。
従来の技術 ヘドロの浚渫においてもバケツトが使用される
が、ヘドロの場合は通常の土砂と異なりヘドロを
水中に拡散して海水を汚染する二次公害のないこ
とが強く要求されている。一般にドレツジヤーバ
ケツトによる浚渫工事では、バケツトが自重によ
つてヘドロ層に深く沈み込むため、バケツトの引
上時等にバケツト自体によつてヘドロ層が攪乱さ
れること、ヘドロを掴む際のシエル部の開閉動作
によつてヘドロ層が攪乱されること、及びヘドロ
を掴持して水中を上昇するときにヘドロがバケツ
トから流出すること等により、工事水域を汚濁さ
せるほか他の水域にも流出させて水質を汚染させ
漁業に影響を与えるなど水質汚染による公害問題
を提起している。そこでドレツジヤーバケツトの
シエル部に蓋を設け、ヘドロを掴持した後にはヘ
ドロがバケツトから溢れ出さないようにし、バケ
ツトが上昇するときにヘドロが水の抵抗を受けて
水中に拡散することを少なくした工夫がなされて
いる。さらに、シエル部に蓋を設けると、シエル
部内部に空気溜が形成され所定量のヘドロが収容
できないことがあるので、蓋体に空気抜筒を設け
空気溜をなくす提案もなされている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、シエル部に蓋体を設けるととも
に、蓋体に空気抜筒を取付けたとしても、ドレツ
ジヤーバケツトによるヘドロの浚渫に比べれば水
質汚濁の問題は低減するものの、前記したヘドロ
層にバケツトが着地するとき、バケツトでヘドロ
を掴持するとき及びバケツトを上昇させて水中か
ら空中に引揚げるときにヘドロを攪乱して流出さ
せて、付近の水域を汚濁させることに変りなく、
ヘドロを水中に拡散する二次公害を防止する問題
を解決するに到つていない。さらにヘドロの浚渫
に使用したバケツトにはシエル部内面にヘドロが
付着して残存し、その清掃、保守管理に多くの労
力と時間を必要としている。
問題点を解決するための手段 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、ヘドロの
浚渫に際し、水質汚濁を生じて公害問題を惹起す
ることのないヘドロ浚渫用バケツトを提供せんと
するもので、まず第一の手段としてシエル部の回
動基部にフロート部を固設して自重によりバケツ
トがヘドロ層内に埋没することなく、フロート部
によりヘドロ層上に静止するようにする。第二の
手段としてフロート部の底部をシエル部の蓋体と
して用い、その底部周縁に位置調節自在なシール
材を付設し、また、シエル部の接合部にもシール
材を施すことによりシエル部がヘドロを掴持して
移動する際にヘドロがシエル部から洩れないよう
に密閉する。第三の手段として、シエル部の開閉
運動が同一軌跡上で行われるようにし、シエル部
自体の開閉動作によつてヘドロが攪乱されること
のないようにする。このような構成とすることに
よつて水質汚濁の問題を解消したヘドロ浚渫用バ
ケツトを提供するものである。
作 用 上記構成の本考案によれば、ヘドロ層の浚渫に
際しては、バケツトを開口させた状態で水中に降
下させれば、フロート部がヘドロ層上に支えられ
てバケツトが静止し、バケツト全体がヘドロ層内
に埋没するのを防止する。またヘドロを掴持すべ
くシエル部を閉じたとき、シエル部はその開閉動
作が同一軌跡をたどるため収納するヘドロ以外の
ヘドロを攪乱することがないので水中を汚濁する
ことがない。そして、フロート部の底部をシエル
部の蓋体として用い、その底部周縁にシール材を
位置調節自在に付設し、また、シエル部の接合部
にも位置調節自在にシール材を付設することによ
りシエル部内にヘドロを密封し得てシエル部がヘ
ドロを掴持して移動する際にヘドロがシエル部か
ら水中に流出することがない。さらにシエル部を
開放してヘドロを放出する際にはフロート部の底
部周縁のシール材がシエル部内部のヘドロをそぎ
落していくのでシエル部内部へのヘドロの付着が
なく保守管理が容易である。
実施例 以下に本考案を図示の一実施例に基づき説明す
る。
第1図は本考案に係るヘドロ浚渫用バケツトの
要部断面正面図、第2図はその側面図である。
シエル部1,1はそれぞれ軸2,2を介しフロ
ート部3に軸支され、軸2,2にはギア4,4が
噛合して軸支され、左右一対のシエル部1,1が
同じ角度で開閉できる。シエル部1,1は軸2を
中心とする一定半径の円弧状底部を有し、上部の
ブラケツト5に軸6を介し前後一対のアーム7,
7と回動自在に連結されている。一方、フロート
部3はシエル部1,1を閉じた上部内に嵌合する
矩形板状の底部8を有する中空端固体であつて、
このフロート部3は上記シエル部の回転軌跡内直
上に配置されており、底部8の周縁にはゴムなど
のシール材で成るシール部9が取付固定され、こ
のシール部9はシエル部1,1とフロート部3間
の間〓を密封する。シール部9は複数のものが適
宜の台座を有してボルト等より位置調節自在に取
付けられているものであり、使用によつて摩耗し
た場合には、繰り出してシエル部1,1との密接
の度合を高めるものである。またシール部9は底
部8の周縁を囲繞する構成としても良く、摩耗し
た際には全体として交換するようにしてもよい。
そして、シエル部1,1の接合部にもシール部9
と同様の構成により位置調節自在なシール部(図
示略)を付設しておく。かかるシール部9等によ
つてシエル部1,1を閉じると内容物を密封する
ことができる。またフロート部3の回動基部には
塔体10が立設されていて、この塔体10は4本
の柱11からなり、その天部にはバケツト全体を
吊支する索条を掛回すローラー12とシエル部
1,1を開閉動作する索条を掛回すシーブ13を
それぞれ回動自在に軸支させてある。また柱11
の間には前記アーム7を軸支する可動体14が昇
降可能に装架されている。可動体14はシエル部
1,1の前後のアーム7を軸15で軸支するとと
もに、中央部に軸16を介しシーブ17を回転自
在に軸支している。可動体14には柱11との間
で回動自在にゴムローラ18が軸支されている。
このゴムローラ18は可動体14がその昇降に際
して柱11と衝接することのないように案内する
ものである。シーブ17と相対向してフロート部
3上にはシーブ19が回転自在に軸支され、これ
らシーブ17,19間及びシーブ17,13間に
は適宜索条が掛回されている。
次に上記実施例の作用を説明する。
第1図実線図示の状態でクレーン等に吊下げ浚
渫に使用する。そして、シーブ13,17,19
に巻回した索条を操作して可動体14を柱11の
上方へ移動させる。可動体14はゴムローラ1
8,18を介し11,11に接触することなくス
ムーズに移動する。可動体14が上昇するとアー
ム7,7が上昇して開き角度を小さくし、シエル
部1,1を軸2,2を中心として左右それぞれ上
方へ回動させる。このとき両シエル部1,1は軸
2に固着したギア4を介し左右同一角度で傾動す
る。かくしてシエル部1,1が開くと、第1図仮
想線図示の状態となり、この開口した状態でバケ
ツトを水底まで降下させる。さすればするとシエ
ル部1,1が開いた状態のままヘドロ内に浸入
し、中空箱体で成るフロート部3がヘドロ層上に
戴り、フロート部3の浮力でバケツトはヘドロ層
内に埋没することなく静止する。
そして、第3図の左半部に図示の如く、シエル
部1,1を完全に開いた状態からシエル部1,1
が図示上の左右方向で同一の軌跡を描きながら閉
じてヘドロ20を掴持する。この掴持は、第3図
右半部に図示の如く、シエル部1,1がその開く
ときと同じ軌跡をたどつて元の状態に復し、その
内部にヘドロ20を収納してなされる。したがつ
て、シエル部1,1が動くときはヘドロ層を掻回
すことなく、ヘドロを水中に攪乱させることがな
い。シエル部1,1を完全に閉じてバケツト内に
ヘドロ20を掴持すれば全体を水中から引揚げ
る。このとき底部8とシエル部1,1はシール部
9が密接し、また、シエル部1,1の接合部にも
シール部が付設されているためバケツト内を密封
するので掴持したヘドロ20を水中に撒出させる
ことがない。このように、ヘドロを掴持するとき
及び水中から空中にバケツトを引揚げるときのい
ずれの場合にも、ヘドロを掻回して水中に攪乱さ
せ又は水中にヘドロを撒出させて水質汚濁が生じ
るのを防止する。そして、引揚げたバケツトをヘ
ドロ運搬船に排出する。この排出の際にフロート
部3の周縁に付設されたシール部9がシエル部
1,1の内面に密接してシエル部1,1が開口す
るため、シール部9によつてシエル部1,1の内
面に付着したヘドロが削ぎ落されて行き、シエル
部1,1内にヘドロが残存することがない。
第4図は従来のドレツジヤーバケツトによるヘ
ドロの浚渫と、本考案に係るヘドロ浚渫用バケツ
トによるヘドロの浚渫との水質汚濁テストの結果
を示すグラフである。図示において、縦軸は透視
度(cm)を、横軸は経過時間(分)を示し、Aは
本考案に係るヘドロ浚渫用バケツトのテスト結
果、Bはドレツジヤーバケツトのテスト結果であ
る。また図中、は浚渫前、は1回の浚渫、
は10回の浚渫、は20回の浚渫、は30回の浚
渫、は40回の浚渫、は浚渫後の各テストであ
る。図示の如く、ドレツジヤーバケツトによれ
ば、1回浚渫するとそれ以後の浚渫回数に関係な
く透明度は極めて悪化する。しかし、ヘドロ浚渫
用バケツトによれば浚渫回数に比例して水質汚濁
が生じるものの、その汚濁度は低く、例えば40回
浚渫しても透明度は浚渫前の半分程度しか低下し
ないことが判る。また、一且浚渫を止めると、ヘ
ドロ浚渫用バケツトによれば比較的短時間で元の
透明度に復帰することができる。
考案の効果 以上に説明した本考案によれば、一定半径の円
弧状底部を有する一対のシエル部と、このシエル
部を同期して開閉操作するギヤ駆動機構と、上記
シエル部の回転軌跡内直上に配置されて該シエル
部の回動中心が軸支された中空箱体で成るフロー
ト部と、該フロート部の底部周縁部に位置調節自
在に取付けられて前記シエル部との密接度を維持
するシール材とを具備したことにより、バケツト
がヘドロ層に降下してもフロート部の浮力によつ
てヘドロ層内に埋没することがなく、また、シエ
ル部が開閉しても同一軌跡運動をするから掴持す
るヘドロ以外のヘドロを攪乱させ水質を汚濁させ
ることがない。そして、一度びバケツト内にヘド
ロを収納すれば、フロート部はシエル部の蓋体と
して、しかもシール部により密封して保持するの
で、バケツトを水中から引揚げるときヘドロを撒
出させることがないから、水質を汚濁させる度合
いは極めて少なくなる。さらに、ヘドロの排出時
にはフロート部の周縁に付設したシール部がシエ
ル部内面のヘドロをそぎ落して行くため、バケツ
ト内にヘドロが残存することがなく、清掃、保守
点検が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るヘドロ浚渫用バケツトの
要部断面正面図、第2図はその側面図、第3図は
作用説明図、第4図は比較試験結果を示すグラフ
図である。 1……シエル部、2……軸、3……フロート
部、4……ギア、8……底部、9……シール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一定半径の円弧状底部を有する一対のシエル部
    と、このシエル部を同期して開閉操作するギヤ駆
    動機構と、上記シエル部の回転軌跡内直上に配置
    されて該シエル部の回動中心が軸支された中空箱
    体で成るフロート部と、該フロート部の底部周縁
    部に位置調節自在に取付けられて前記シエル部と
    の密接度を維持するシール材とを具備して成るこ
    とを特徴とするヘドロ浚渫用バケツト。
JP1985196975U 1985-12-20 1985-12-20 Expired JPH0351404Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985196975U JPH0351404Y2 (ja) 1985-12-20 1985-12-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985196975U JPH0351404Y2 (ja) 1985-12-20 1985-12-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62103863U JPS62103863U (ja) 1987-07-02
JPH0351404Y2 true JPH0351404Y2 (ja) 1991-11-05

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ID=31156278

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985196975U Expired JPH0351404Y2 (ja) 1985-12-20 1985-12-20

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51141905U (ja) * 1975-05-08 1976-11-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62103863U (ja) 1987-07-02

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