JPH0351200Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、事務その他の業務で平行線を引く
ときに使用する車輪付平行線定規に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来のものは車輪が車軸の両端部に固定されて
いる。その他の例では中間にも車輪を増設したも
の、又は車輪を連続させてローラー状としたもの
がある。

「考案が解決しようとする問題点」 車軸両端部に車輪を固定したものは、特殊な線
引面では使用不能の場合がある。又中間に車輪を
増設したもの及ローラー状のものは、線引面が微
少の中高でも定規が不安定になり、平行移動時に
誤差が生じやすい。

「問題を解決するための手段」 各車輪の片側に併設した副輪を車輪に対して回
動することにより、車輪を車軸に固定と固定を解
放して摺動可能状態にする手段を具備させる。

「作用」 定規の平行移動を安定させるため通常は車輪を
車軸両端部に固定して使用するが、特殊な線引面
ではその状況に応じて前項手段を活用してもつと
も適切な車輪位置で使用する。

「実施例」 実用新案登録請求の範囲第１・２項記載の実施
例を第１・２・３・４図に示す。フレーム１の両
端に設けたねじ高に螺合するボルト型の軸受３で
車軸４の両端を軸支し、車軸４を摺動可能な車輪
５の片側は、軸孔より放射状に四分割の割目１１
があり且つ外周にテーパーねじ１０を設けた突出
部９があり、これに係合するテーパーねじのナツ
トである副輪６を締め込むと分割部が収縮して車
軸４を締着し、車輪５は車軸４に固定される。

実用新案登録請求の範囲第３項記載の実施例は
第５図に示し、車輪５の突出部９の車輪寄りの位
置に軸孔まで貫通する複数の孔１２を穿設してボ
ール７を挿入し、その外側突出部９の外周に設け
た雄ねじ１３に係合するねじ孔とテーパー孔面１
４を備えた副輪６を締め込むと、テーパー孔面１
４で次第にボール７を車軸４に押圧して、車輪５
は車軸４に固定される。

「考案の効果」 車輪付平行線定規の大きさにより、線引可能な
長さは当然限定される。然し能力以内でも使用不
能又は使用不適であつた第７図に示す動きやすい
巾狭紙面又は巾狭突出面や、第８図に示す片側に
突出物のある巾狭紙面等で、本考案品は車輪位置
を適宜対応させて使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実用新案登録請求の範囲第１項記載の
実施例の平面図、第２図はその側面図、第３図は
実用新案登録請求の範囲第２項記載の実施例の縦
断面図、第４図はその側面図、第５図は実用新案
登録請求の範囲第３項記載の実施例の縦断面図、
第６・７・８図は車輪固定位置の３例の平面図及
び斜視図。 １はフレーム、２は直線縁、３は軸受、４は車
軸、５は車輪、６は副輪、７はボール、８は線引
面、９は突出部、１０はテーパーねじ、１１は割
目、１２は孔、１３は雄ねじ、１４はテーパー孔
面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前端が直線定規を形成したフレームの左右両
   端に付設した軸受で、同直径の一対の車輪を固
   定した車軸の両端を軸支する構造の車輪付平行
   線定規において、各車輪の片側面に設けた突出
   部に車輪より小径の副輪を嵌設し、且つ車輪と
   副輪の相互回動により、車軸に車輪を固定及固
   定解放する手段を具備したことを特長とする車
   輪付平行線定規。 (2) 各車輪の突出部に、軸孔より放射状で車軸に
   平行な複数の割目と、外周に車輪側が大径のテ
   ーパー雄ねじを設け、これに係合するテーパー
   ねじ孔をもつ副輪を該突出部に嵌設した第１項
   記載の車輪付平行線定規。 (3) 各車輪の突出部外周に雄ねじを設けると共
   に、車輪寄りの位置に軸孔まで貫通する複数の
   孔を穿設してボールを挿入し、該突出部に係合
   するねじ孔と、車輪側に外側が大径のテーパー
   孔をもつ副輪を嵌入した第１項記載の車輪付平
   行線定規。