JPH0351193B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は一般に、イオン発生器に関する。

（従来技術と発明が解決しようとする問題点） ポータブルイオン発生器は西独国特許公開第
2822228号明細書に開示され、ハウジング中に配
置され、針状の高電圧電極がハウジングから突き
出ている高電圧源を含む。静電気防止装置として
役に立つこのイオン発生器は、、大気をイオン化
するために、別々の正または負電荷パルスを定期
的に連続して発生するものである。高電圧源に導
電的に接続している高電圧電極はハウジングの外
に突き出ているのに対し、高電圧電極と逆の電位
にある対極は、高電圧を生じる電気回路の接地電
位によつて、その配列を簡単に形成する。従つ
て、対極は特別な配置ではなく単にハウジングの
内側に配置され、そのため発生器のスイツチを入
れた時、電界は高電圧針状電極とハウジングの間
に生じる。上に述べたように、このイオン発生器
は、オーデイオデイスクの静電気を放電する静電
気防止装置として働く。また例えば、静電光複写
器に使われる紙の静電気を放電したり、プラスチ
ツク材料表面のラベルから静電気を除いたり、プ
ラスチツク材料のモータビヒクル体に塗料がプラ
イマ剤を塗布するためにも使うことができる。

イオン発生器の他の形は、西独国特許公告第
2521179号明細書に開示されているが、ガス放電
灯、特に蛍光灯を、主交流電圧と接続しており、
これはイオン発生器が準固定発生器として主連結
部との接続にだけ使えることを意味する。イオン
発生速度は、イオン発生器からの距離が増すとと
もに過比例的に減るので、この種の固定イオン発
生器の効果はそのすぐ付近にしか満たされず、比
較的短い距離でさえその効果は希望通りにはいか
ない。その効果をより大きな距離にまで改善する
ため、このようなイオン発生器に、発生したイオ
ンを遠くまで運べるフアンを備える。しかし、こ
のようにフアンのあるイオン発生器を取付けるこ
とは、対応するフアンのないイオン発生器に比
べ、かなりの額の構造上の費用がかかるだけでな
く、最小サイズのイオン発生器が一層大きくな
る。

大気が他の気体のイオン化のための他の形のイ
オン発生器は、西独国特許第2535621号明細書に
開示されているように、発生器ハウジング中に配
置された高電圧変圧器と２個の整流器を含む。こ
のイオン化装置では、負または正電圧を選択的に
印加できる管状の連結部材を高電圧変圧器に配置
する。大気のイオン化のためのスプレーニードル
ユニツト、またはその内部にスプレーニードルユ
ニツトを備えた気体用容器は連結部材に嵌合させ
ることができる。前述の容器のあるイオン発生器
の装置は、特に注射器に正または負にイオン化し
た気体を充填し、イオン化した気体を充填した注
射器で皮内注射を行うために使われる。このよう
な皮内注射は注射したイオン化気体の極性に患者
が反応する（つまり皮膚無外性テストをする）た
めに使われる。このイオン発生器は気体びんと共
に使われるため、固定された部材であることは明
らかである。

さらに他の形のイオン発生器は、西独国特許公
告第2733729号明細書に開示されているように、
気体流生成手段とイオン発生手段を含み、高い直
流電圧に接続するチユーブから成り、さらに気体
側のチユーブの下流に配置され、反対の極性の存
在するどのイオンも捕らえるため高い負電位であ
るグリツドを少なくとも１個持つている。特にフ
アンの形での気体流生成のための特別な手段を用
いるものであるため、、このイオン発生器は室内
で、その中にいる人の健康を高める雰囲気をつく
ることができる固定された部材でもある。

スイス国特許第624302号明細書は、人体に直流
電界を起こす装置について開示している。この装
置は、高電圧電極と対極を備える高電圧源を持つ
ハウジングを含む。高電圧電極は、装置が人間に
支持または着用される担体または支持部材の形で
首飾りの形が好ましい。この装置では、対極は装
置のハウジング内部に設け、プラスチツク材料に
包み込まれることによつて電気絶縁式に配置され
ている。首飾りの形の支持部材は、高電圧源の一
方の電位すなわち高電圧電極の電位であり、その
ためハウジング中の対極から生じる電界は首飾り
の範囲内に生じ、その電界は大気のイオン化のた
めに備えるのではなく、電界がその人の体を通り
抜ける結果として装置をつけた人の健康を高めよ
うとするものである。

イオン化した空気噴射をおこす装置は、西独国
特許公告第1281602号明細書に開示されている。
この装置は、導電針の周囲に配置するハウジング
を持ち、導電環状部材が装置の空気放出口にてハ
ウジング上に設けられ、高電圧によつて導電針と
空気放出口の間に生じる電気放電がハウジング内
で円錘形状に外側に張出した体積成分を取り囲む
ように、前記の放出口から突き出ている。そこで
導電針はハウジングの穴の軸上に配置され、針と
絶縁材料から成り、空気放出口で円錘形に外側に
広がつたスリーブである導電環状部材との間に設
けられる。この装置は、空気放出口を通して十分
速い空気噴射を起こすために、圧縮空気源と連結
する。この装置は対象物から静電気を取り除き、
同時に対象物の表面からそこへ静電気で引きつけ
られたほこりの粒子を吹払うことができる。加え
て、この装置は汚染物質や、きれいにすべき対象
物の静電放電を消すことができる。

（問題点を解決するための手段） 本発明の目的は、主連結部から独立して容易に
持ち運びできるイオン発生器を提供することであ
る。

本発明の他の目的は、それを使う人の呼吸器官
に向つて流れる傾向があり、人体の外面に引きつ
けられる粒子を、そのような粒子が呼吸器官に達
する前にイオン化するためのポータブルイオン発
生器を提供することである。

さらに、本発明の他の目的は、イオン発生器を
使う人の呼吸器官のすぐ近くで使うことのできる
ポータブルイオン発生器を提供することである。

さらに、本発明の他の目的は、小型であるが高
水準の能力があるポータブルイオン発生器を提供
することである。

本発明の原理に従つて、これらおよび他の目的
は高電圧源を備えるハウジングを含み、高電圧針
状電極がハウジングから突き出ているイオン発生
器によつて達成される。針状電極は高電圧源とも
接続し、針状電極と同じ側にハウジングから突き
出た対極によつて、、間隔を保つて囲まれている。
ハウジングは、、対極に導電的に接続した導電支
持部材上に配置する。

高電圧針状電極付近に配置した対極によつて電
界が２本の電極の間に生じ、ほこり、植物や花の
花粉などのような粒子をイオン化する。導電的に
対極に接続し、導電材料を含む支持部材によつ
て、例えば首のまわりにつるしてつけているイオ
ン発生器を使う人の体の外面は、対極の電位であ
り、そのためイオン化した粒子は、特に鼻孔を通
つて、鼻の空間の中に入り、そこでアレルギー反
応をおこさせる前に、イオン発生器をつけている
人の体の表面に引きつけられる。高電圧針状電極
とそこから間隔を保つてその周囲に配置する対極
のため、その配列は、電界たまり発生したイオン
に対して方向特性も与える。

従つて、本発明によるイオン発生器は、部屋の
環境を全体としては改善しないが、イオン発生器
を使う人の呼吸器官の周囲に限定した範囲を計画
的に改善する。イオン発生器は蓄電池によつて作
動する高電圧源を備え、イオンを連続的に生成す
ることが可能である。これに関連し、このポータ
ブルイオン発生器は手で保持することができるよ
うな寸法の平行６面体もしくは正方形のハウジン
グを有するものとすることができ、また、ハウジ
ングは円筒状や円盤状とすることもできる。

導電的に対極に接続する導電材料の支持部材
は、固定クリツプ、固定針またはピン、またはそ
の他の形で良い。

本発明によるイオン発生器の好適例では、支持
部材は首飾りの形である。このようにすればイオ
ン発生器は首の周囲につけることができ、針状電
極と対極を呼吸器官すなわち鼻と口の方へ向ける
ことができる。このイオン発生器の配置の利点は
イオン発生器を手で持つ必要がないので、それを
使つている間、他の目的のために手が自由である
ことである。

特に最後に述べた形状、すなわち首飾りの形の
支持部材があるイオン発生器の場合、装置の支持
部材と２本の電極をハウジングの同じ側面に配置
するのに有利である。ハウジングのその面は、好
ましくは、呼吸器官、特に鼻と口の方に向いてい
る装置の上面であり、そのため２本の電極間で粒
子をイオン化する電界は、これらの器官に達す
る。

対極が環状配置で針状電極を同心的に囲むと有
利である。環状形の対極の同心配例は、装置のス
イツチを入れた時、２本の電極の間に対称的な電
界を与え、そのためアレルギー反応を誘発する粒
子のイオン化に最適であり、またイオン化した粒
子は呼吸器官へ到達せず、そのような粒子が人の
鼻や口に達する前に、イオン発生器をつけている
人の体の表面にそれる。

この配置では、環状対極は好ましくは平面に設
け、同時に針状電極は対極を配置する面に垂直に
設ける。実施例では、対極は好ましくは、ハウジ
ングから針状電極の先端の間隔より大きな間隔を
ハウジングから保つている。このことは、環状対
極を先細の針状電極の先端方向で、その先端の前
に配置することを意味する。このような配置によ
つて、針状電極は接触から保護され、それにより
針状電極によつて起こりうる損傷の危険を排除す
る。

本発明によるイオン発生器の他の実施例では、
針状電極と対極がみぞを囲むハウジング表面から
突き出ないようにハウジングのみぞに配置され
る。このようなイオン発生器の形状はまた、針状
電極との接触からよく保護され、その上針状電極
の同心的な周囲の環状対極によつて粒子に最適な
イオン化を与える。

本発明によるイオン発生器は、植物質粒子のよ
うな小さな粒子に対しアレルギー反応を持つ人を
保護するために十分使えることがわかつた。例え
ば花粉アレルギーの人や枯れ草熱と呼ばれるもの
に反応する人は、本発明によるイオン発生器を使
つた時、少なくとも風媒花粉に対し殆ど反応しな
くなる。

さらに本発明の目的、特徴および利点は、次の
本発明によるイオン発生器の２実施例の説明で明
らかになろう。

（実施例） まず、第１および第２図に関し、ここに示した
ものは、持運びできる小型の装置のイオン発生器
１０である。イオン発生器１０は蓄電池（図には
示していない）によつて作動する第１図に破線で
示した直流高電圧源１４を備える平行六面体のハ
ウジング１２を含む。高電圧源１４は、アウトプ
ツト１６および１８により針状電圧電極２０およ
び対極２２それぞれに導電的に接続している。ア
ウトプツト１６および１８と２本の電極２０およ
び２２の間の導電的接続は、接続ワイヤ２４およ
び２６によつて図式的に示す。

第２図からわかるように、対極２２は針状電極
２０の周囲に同心的に設ける。従つて、対極２２
は環状であり、イオン発生器１０のハウジング１
２から間隔を保つて、支持部材２５によつて配置
する。

第１図に示すように、環状対極２２はベース２
６から針状電極の先端２８の間隔よりも、針状電
極２０のベース２６からの間隔が大きい平面に配
置する。このように対極２２は接触ガードとして
も役立ち、それによつて針状電極２０との接触に
よつて起こりうる損傷を排除する。

参照数字30はイオン発生器１０のハウジング１
２の中で接続ジヤツク３４に接続線３２によつて
導電的に接続する高電圧源１４のインプツトを示
す。接続ジヤツク３４により、高電圧源１４内の
蓄電池（図には示していない）は必要な時に再び
充電することができる。イオン発生器１０のハウ
ジング１２の側面から突き出ている操作部材３６
のスイツチは、イオン発生器をつけたり消したり
するために備える。

第１および第２図に一部だけ示した首飾りの形
のキヤリアまたは支持部材３８はハウジング１２
に設ける。支持部材３８は導電材料を含み、接続
線４０により対極２２に導電的に接続しており、
そのため支持部材３８によつて首のまわりにイオ
ン発生器をつけた人は体の外面が対極２２の電位
にある。

第１図から明らかにわかるように、イオン発生
器１０の首飾りの形の支持部材３８と２本の電極
２０および２２は、首飾りとしてハウジング１２
の同じ側面に配列する。これは、イオン発生器を
首のまわりにつけた時、２本の電極２０および２
２の間に生じる電界が呼吸器官、すなわち口と鼻
の方へ向き、これによつてこれらの器官の方へ流
れる粒子のイオン化を効果的にする。そしてイオ
ン化した粒子は鼻や口や特に鼻の中の空間に入る
前に体の表面に引きつけられる。

次に、本発明による持運びできる平行六面体の
ハウジング１２を有するイオン発生器１０の他の
実施例を示す第３および第４図について述べる。
ハウジング１２に配置する直流電圧源並びに電極
２０および対極２２への高電圧源の接続は、第３
または第４図に示していないが、これは第１図で
説明した配列と一致する。第３および第４図に示
したイオン発生器１０の実施例では、環状対極２
２が針状電極２０の周囲に同心的に配置するよう
に対極２２を支持部材２５に設ける。また、この
実施例では、環状対極２２は、そのベース２６か
ら電極２０の先端２８より大きな間隔を保つてい
る平面に配置する。この配置はまた、とがつた針
状電極との接触から保護する。また、同じ効果が
電極２０および２２がみぞ４２を囲み境界を定め
るハウジング１２の表面４４から突き出ないよう
に、２本の電極２０および２２をハウジング１２
の上面のさら状のみぞ４２に配置するためにも役
立つ。

第３および第４図の参照数字３８は、首飾り部
材または首飾りの形で一部を示した導電支持また
はキヤリア部材を示す。支持部材３８と対極２２
の間の導電接続は、接続線４０によつて行われ、
３６で示した操作部材のスイツチは再びイオン発
生器をつけたり消したりするために設ける。

ハウジング１２は平行六面体である必要はな
く、円筒形、デイスク状または類似の形状でよ
い。

高電圧源１４は例えばダイオードやキヤパシタ
のカスケード回路を持つ既知の高電圧源であるの
で、図には詳細に示さず、ここでもよい詳細には
述べない。

上に述べたイオン発生器の実施例は、本発明の
例として述べただけであり、そのさまざまな変更
を本発明の範囲から離れずに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はイオン発生器の第一の実施例の正面図
であり、第２図は第１図の矢印で示した方向に
見た第１図に示したイオン発生器の平面図であ
り、第３図はイオン発生器の他の実施例を、部分
断面図で示し、そして第４図は第３図の矢印で
示した方向に見た第３図に示したイオン発生器の
平面図である。 １０…イオン発生器、１２…ハウジング、１４
…高電圧源、１６，１８…アウトプツト、２０…
針状電極、２２…対極、２４，２６…ワイヤ、２
５…支持部材、２６…ベース、２８…先端、３０
…インプツト、３２…接続線、３４…接続ジヤツ
ク、３６…操作部材、３８…支持部材、４０…接
続線、４２…みじ、４４…表面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジング、前記ハウジング中に設置され第
   一および第二のアウトプツトを持つ高電圧源、前
   記ハウジングに収容されそこから突き出ている高
   電圧針状電極、前記針状電極を前記電圧源の第一
   のアウトプツトに導電的に接続する手段、前記針
   状電極に隣接する前記ハウジングに収容され少な
   くとも実質的に前記針状電極の周囲にそこから間
   隔を保つて広がるような形状の対極、前記対極を
   前記電圧源の第二のアウトプツトに接続する手
   段、前記ハウジングに接続しイオン発生器使用者
   が着用できるような形状を有し、前記針状電極お
   よび前記対極がほぼ前記使用者の外面の呼吸器官
   の方を向くように前記ハウジングを支持する導電
   性の支持部材、および前記支持部材を前記対極に
   導電的に接続する手段を含むポータブルイオン発
   生器。 ２ 前記支持部材が首飾りの形である特許請求の
   範囲第１項記載のイオン発生器。 ３ 前記支持部材と前記針状電極および前記対極
   が前記ハウジングの同じ側価に配列する特許請求
   の範囲第１項記載のイオン発生器。 ４ 前記対極が環状で、前記針状電極を同心的に
   囲む特許請求の範囲第１項記載のイオン発生器。 ５ 前記環状対極が実質的に平面に広がり、前記
   針状電極が前記対極を設けた前記平面に対して実
   質的に垂直に向いている特許請求の範囲第４項記
   載のイオン発生器。 ６ 前記対極が前記ハウジングから前記針状電極
   の先端の間隔より大きいハウジングからの間隔に
   ある特許請求の範囲第５項記載のイオン発生器。 ７ 前記ハウジングがその外側の面にみぞを定め
   るように形成され、前記針状電極と前記対極が前
   記みぞを備えるハウジングの前記表面から突き出
   ないように前記みぞに配列する特許請求の範囲第
   １項記載のイオン発生器。