JPH03506067A - 2速プラネタリギヤ機構 - Google Patents
2速プラネタリギヤ機構Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
2速プラネタリギヤ機構
技 術 分 野
本発明は一般的にプラネタリギヤ型の2速トランスミツシヨンに関し、特に、直
接駆動モード又は減速比モードのいずれかを提供するために置き換え可能な補助
的リングギヤ及び並設された作動ピストンを有するコンパクトなプラネタリギヤ
機構に関する。
背 景 技 術
1922年4月25日にJ、 C,5nyderl:対して発行された米国特許
第1.413.943号、1924年11月11日にC,E、 5tartに対
して発行された米国特許第1.514,872号及び1943年10月12日に
J、 E、 Henningsenに対して発行された米国特許第2.331,
684号は、マニュアルシフトの内部リングギヤ要素を利用したプラネタリギヤ
機構を一般的に示している。第1軸方向位置においては、出方側における減速比
を提供するためにリングギヤがプラネタリギヤ機構のハウジングに回転不能に連
結されており、第2軸方向位置においては、リングギヤがブラ不ントキャリアと
共に回転するように連結されていて、プラネタリギヤ機構は直接駆動のためにユ
ニットとして回転する。これらの機構の一つの大きな欠点は、サンギヤが全ての
入力トルクを連続して取り扱わなければならないことである。この構成によるど
、望ましい製品寿命を得るために、サンギヤ、プラネットギヤ、及びプラネット
ベアリングは大きな容量で設計されてそのような高い負荷を支えなければならな
い。このような価格的に高いオーバーサイズのデザインに加えて、これらの機構
はオペレータに非常に力を要求するマニュアル作動のシフト用フォークと、大き
なスペースを必要とするシフト用フォークに連結された数多くのコストの高い部
品を利用している。
1989年4月18日にif、 F、 Adlerに対して発行された米国特許
第4,821,591号は、一つの位置においては入力サンギヤをリングギヤと
共に回転させるように連結することによりプラネタリギヤ機構の直接駆動モード
を提供し、他の位置においてはリングギヤを固定ハウジングに連結することによ
り減速比モードを提供する軸方向に移動可能なリングギヤを示している。トルク
伝達という観点からはこの機構は非常に望ましいものではあるが、米国特許第4
,821,591号に記載された機構はその構造が非常に複雑でコスト高であり
、リングギヤを軸方向に移動するのに図示されていない従来の係合フォークを利
用している。
このような観点に鑑みて、コストが高くてスペースを多く必要とするシフI・用
フォークアセンブリの使用又はコスト高な摩擦クラッチアセンブリの使用を回避
した、信頼性のある2速プラネタリ機構を提供するのは利益のあることである。
さらに、サンギヤ及びプラネットギヤの製品寿命を伸ばすために、多くの場合第
1速モードで使用されるときには、トルクを2つのバスで伝達し、それ程頻繁に
使用されない第2速モードにおいてはトルクを一つのバスで伝達するようにプラ
ネタリギヤ機構の要素を構成し配置することは利益のあることである。
プラネタリギヤ機構のリングギヤを二つの操作モードの間の少なくとも一つの軸
方向位置に積極的にシフトするために、コンパクトな油圧作動装置を役供するこ
とは望ましいことである。
本発明は上述し、た問題の一つ或いはそれ以上を克服することを目的とする。
発 明 の 開 示
本発明の一つの側面によると、サンギヤと、リングギヤとプラネットキャリアと
、キャリアに支持されサンギヤ及びリングギヤに作動的に連結された複数のプラ
ネットギヤを有する2速プラネタリギヤ機構が提供される。このプラネタリギヤ
機構はハウジングと、ハウジングに連結された不動カップリングと、サンギヤと
共に回転されるように連結された回転カップリングと、リングギヤを不動カップ
リングから強制的に移動させて回転カップリングに係合させる第1手段と、リン
グギヤを回転カップリングから長手方向に強制的に移動させて不動カップリング
に係合させる第2手段とを含んでおり、環状ビス1−ンが非常に近接した関係で
リングギヤに連結されており、第1及び第2手段のうちの少なくとも一方は、環
状ピストン及びリングギヤを軸方向に流体圧的に移動させる手段を含んでいる。
本発明の他の側面によると、2速プラネタリギヤ機構は入力サンギヤと、リング
ギヤと、出カブラネットキャリアと、サンギヤ及びリングギヤに噛合する複数の
ブラネットキ゛ヤと、サンギヤ及びプラネットキャリアを回転可能に支持し不動
カップリングを含んだ支持手段とを含んでいる。さらに、サンギヤと共に回転す
るように連結された回転カップリングと、リングギヤを不動カップリングから強
制的に移動させて回転カップリングに係合させる圧縮可能なスプリング手段と、
リングギヤを回転カップリングから強制的に移動させて不動カップリングに係合
させる流体圧的に作動するピストン手段とが含まれている。
望ましくは、本発明のプラネタリギヤ機構はリングギヤをコンパクトに包囲し該
リングギヤを1方向又は2方向に制御しながら軸方向に移動する流体圧で作動さ
れるピストンを含んでいる。最もしばしば使用される直接駆動モードにおいては
、その製品寿命を伸ばすためにサンギヤは全トルクの内の比較的小さな割合のト
ルクのみを伝達する。
本発明の他の目的及び利益は、添付図面及び以下の説明を参照することにより、
容易に明らかとなる。
図面の簡単な説明
第1図は本発明の第1の実施態様により構成された2速プラネタリギヤ機構の概
略的断面図;第2図は本発明の第2実施態様を示している第1図に類似した部分
的拡大図である。
発明を実施するための最良の態様
第1図を参照すると、2速プラネタリギヤ機構又はトランスミッションIOは、
左側に部分的に示されたケース部材14により画成されたハウジング12と、中
央部分の環状ホルダ16と、通常の方法で取り外し可能に固定された右側の端部
カバー18とを含んでいる。ホルダ16は内部円筒状ボア20と、ボア20の右
端部の環状の平面状端部表面22とを有しており、端部カバー18は実質上端部
表面22と連続したボア20よりも大径の内部円筒状ボア24を有している。端
部カバー18はさらに、半径方向外側に向いた円筒状表面25と、ボア24と表
面25を接続し、それにより環状ピストン受入スロット27を形成する端部壁2
6を画成している。さらに、端部カバー18は技術分野でよく知られたように適
当に傾斜して丸み付けられた端部表面30を有する複数の内歯29を画成する不
動カップリング又は内部リングギヤ28を含んでいる。端部カバー18はさらに
、円筒状のテーバローラ軸受シート34と、それから横方向外側の円筒状シール
シート36とを画成した小径の管状部分32を有している。
プラネタリギヤ機構10は、図において左側に配置された大径部分40と、その
間に環状スラスト表面44を画成する直径の減少された円筒状中央部分42と、
その間に他の環状スラスト表面48を画成する直径のさらに減少されたスプライ
ン結合された出力部分46とを有する役付円筒状出力シャフト38を含んでいる
。入力ギヤ50は一対の二−ドルベ゛アリングアセンブリ52により中央部分に
回転可能に取り付けられており、実際の使用においてはこの入力ギヤは図示され
ていない通常のタイプの複数速度段のトランスミッションにより回転されるトラ
ンスファーギヤ54により駆動される。
一つの例が示されているように、回転カップリング56は複数の締結アセンブリ
58により入力ギヤ50に取り外し可能に固定される。回転カップリングは複数
の内歯60を画成した内部リングギヤ又はスプライン59を含んでいる。歯60
は複数の外歯62を画成した外部リングギヤ又はスプライン61に連続的に噛合
している。外部リングギヤ61は複数のギヤの歯66を有する入力サンギヤ64
の一体的部分である。回転カップリング56はさらに、個々に傾斜し丸み付けら
れた通常のタイプの端部表面70を有する複数の外歯68を有している。
プラネタリギヤ機構10はさらに、リングギヤ72と、プラネットキャリア74
と、一つの例が示されている対応する複数のニードルベアリングアセンブリ78
によりキャリアに回転可能に取り付けられた複数のプラネットギヤ76を含んで
いる。プラネットギヤ76の各々は、リングギヤ72の複数の内歯82とサンギ
ヤ64の外歯66に連続的に係合する複数の歯80を有している。係合を滑らか
に行うために、リングギヤの歯82の左端には通常の傾斜した丸み付けられた端
部表面82が設けられており、リングギヤはその右端に通常の傾斜した丸み付け
られた端部表面88の設けられた複数の外歯86を有している。環状の半径方向
に向いた溝90が、一対の半円状スラストプレー)・92を受は取るように適合
したリングギヤ72の外周部に画成されている。
プラネットキャリア74は中間要素98の複数の外部カップリング歯96に係合
する複数の内部カップリング歯94を有している。中間要素98はシャフトの出
力部分46の外部スプライン102に回転不能に噛合する内部スプライン100
を有しているとともに、テーパ状ローラベアリングアセンブリ106を受は入れ
る半径方向外側に向いたシート104を有している。ベアリングアセンブリ10
6と、図示されていないが、通常の方法でケース部材14と出力シャフトの大径
部分40の左端部との間に配置された他の同様なベアリングアセンブリが、シャ
フト38と、入力ギヤ50及び関連する回転カップリング56と、中間要素98
とを共通の中実軸線108周りに回転可掩に支持している。出力フランジ110
が外部スプライン102に回転不能に係合しており、部分的に示されている通常
のねじ付締結装置111により出力シャフト38の端部に取り外し可能に固定さ
れている。締結装置111が所定の場所に固定されると、出力フランジ110が
中間要素98に押し付けられて中間スラストワッシャ112を介して中間要素9
8を出力シャツ)・のスラスト表面48に押し付ける。一つのスラストワッシャ
又はリング113が中間スラストワッシャ112とサンギヤ64の間に位置して
おり、他のスラストワッシャ又はリング11.4がスラスト表面44と人力ギヤ
50の間に位置している。これにより、サンギヤ及び入力ギヤがスラスト表面4
4と48の間に軸方向に包含されることになる。通常のシールリング115がハ
ウジング12の管状部分32と出力フランジ110との間に設けられており、類
似したシール手段が図示されていないが出力シャフトの反対側に設けられている
ことにより、ハウジング12中に実質上回まれたコンパートメント又は部屋11
6を画成している。
本発明の一つの側面によると、プラネタリギヤ機構10はリングギヤ72を連続
的に、弾性的に且つ機械的に不動カップリング28がら縦方向に離れた第1方向
又は左側方向に、回転カップリング56の外部リングギヤ68に噛合する位置ま
で強制的に移動させる第1手段]、 18を含んでいる。
このような第1手段118は、一つの例が示されている対応する複数の圧縮スプ
リング124を受は入れるように適合した、中実軸線108に平行な複数の外周
上に離間した円筒状ボケッl−122を画成する環状プレート部材120を有す
る圧縮可能なスプリング装置119を含んでいる。プレート部材120はスラス
トプレート92と連続的な当接係合する端部表面126と、リングギヤ72の外
周の直径よりも僅かばかり大きな直径の内部円筒状ボア128を有している。一
端ではスプリング124が各々のポケットの底部に着座しており、スプリングの
他端はハウジングの端部カバー18の環状着座表面130に着座している。
さらに、リングギヤ72を回転カップリング56から長手方向に離れる第2方向
又は右側方向に選択的に流体圧的に付勢して、不動カップリング28に噛合する
位置までスプリング124により提供される力に抗して強制的に移動させる第2
手段132が設けられている。このような第2手段132は、ハウジング12の
ボア20及び24と相互的に液密的に係合してその間に第1環状加圧室1.36
を画成する環状段付ピストン134と、制御された方法で加圧室136と選択可
能な第1流体圧源138とを連通ずる通路137とを含んでいる。より詳細には
、役付ピストン134は中心に配置された円筒状スリーブ部分140と、半径方
向外側に伸長するピストンフランジ端部142と、半径方向内側に伸長するスラ
ストフランジ端部144とにより画成されており、これら3つの一体的に関連し
た部分はリングギヤ72と圧縮可能なスプリング装置119を包囲する関係でハ
ウジング12中にコンパクトに包含されている。
さらに、ピストン134を図面上で第1方向又は左方向に選択的に流体圧的に付
勢して、ホルダJ6の環状表面22と当接係合する退避位置に強制的に移動させ
る第3手段146が設けられている。往復動可能なピストン134がボア24と
ハウジング12の円筒状表面25の双方に液密的に係合するので、ピストン受入
スロット27の反対側端部に第2環状加圧室148が画成されている。
他の通路150が制御された方法で第2加圧室148を選択可能な第2流体圧源
152に連通する。
産業上の利用可能性
作動について説明すると、プラネタリギヤ機構10は図示されていない通常の逆
転可能な多段トランスミッションの下流側の車輌に搭載されて使用される。大部
分の時間プラネタリギヤ機構は、第1図に示されているようにリングギヤ72が
左側に位置している直接駆動モードに配置される。
第1実施態様のこのモードにおいては、第1の流体圧源138及び第1加圧室1
36中の圧力は非常に低いか圧力が全然ないいずれかであり、第2流体圧源15
2及びそれに連通ずる第2加圧室148中の圧力レベルは、例えば概略2070
kPa (300psi)の第1の所定の流体圧レベルである。よって、ピスト
ン134はハウジング12の端部表面22に当接する完全退避位置まで図で軸方
向左側に流体圧により移動し、圧縮スプリング124の力がリングギヤを左方向
に積極的に付勢する。このスプリング力は環状ブlノー !・部材120及びス
ラストプレート92を介して伝達されて、リングギヤを左方向に保持し歯69及
び82を互いに噛合するモードに保持する。これにより入力ギヤ50及びリング
ギヤ72が共に回転され、サンギヤ64は互いに噛合する歯60及び62を介し
て入力ギヤに常に連結されているので、サンギヤ及びリングギヤは一つのユニッ
トとじて回転する。これにより、全トルクの内の小さな部分がサンギヤを介して
伝達され、全トルクの比較的大きな部分がリングギヤを介して伝達される直接駆
動又は一対一の減速比が提供される。
プラネタリギヤ機構10を減速モードで操作したいときには、第2圧力源152
及び第2加圧室148中の圧力が非常に低い圧力に落とされるか或いは圧力が全
然ない状態にされ、第1圧力源138及び第1加圧室136に制御されながら圧
力が供給されてピストン134上の圧縮スプリング124の左方向への力を克服
する。望ましくは、第1加圧室136に供給される第2の所定圧力レベルは第2
加圧室148に前に供給された第1の所定圧力レベルよりも低くて、例えば概略
690kPa (100psi)である。これによりピストンが図で右側方向
に強制的に移動され、スラストプレート92及びリングギヤの歯86の丸み付け
られた端部表面又は先端エツジ88を右側方向に移動し、これによりリングギヤ
の歯86の丸み付けられた端部表面が静止した反応歯29の対応する丸み付けら
れた端部表面3oに係合する。
直接駆動モードに復帰したい場合には、第1室136内の圧力が非常に低い値に
落とされるか或いは圧力が全熱ない状態にされ、第2室148が第1の所定の圧
力レベルに加圧される。これにより、ピストン134が左側の完全退避位置まで
軸方向に急激に移動されてスラストフランジの端部144がスラストプレート9
2から軸方向に離れ、この状態で圧縮スプリング122の力はリングギヤの歯8
2の丸み付けられた端部表面又は先端エツジ84をカップリング歯69の丸み付
けられた先端エツジ70に噛み合い係合させるのに十分となる。圧縮スプリング
はピストンを退却させる必要がないので、流体を第1室136から半径方向外側
に移動させるのに要求される力が圧縮スプリングから減じられることはない。そ
の結果、歯69と82が一時的に当接係合したとすると、圧縮スプリングは適当
な回転速度差でリングギヤを係合状態に比較的速く移動させることができる。
本発明の一つの実施態様においては、プラネタリギヤ機構10の主な要素は次の
歯数を有している。
リングギヤの歯82=82歯
プラネットギヤの歯80=24歯
サンギヤの歯66=34歯
上述した歯数を採用すると、入力ギヤ5oの速度と出カブラネットキャリア74
及び/又はそれに固定された出力シャフト38の速度との間の減速比は3.41
:1である。リングギヤ72が図示されている右側位置に配置されハウジング1
2に接触関係であるこの減速比は、車輌を比較的低速度で走行させるか又はクリ
ーバ速度(最低速ギヤ速度)で走行させるのに有効である。例えば、車輌には雪
吹き飛ばし装置又は道路表面掃除機等の図示しないアタッチメントを取り付は可
能である。この余りしばしば使用されないモードにおいては、全ての入力トルク
はサンギヤ64を介する一つのパスにより伝達される。
リングギヤ72が図示されている左側に配置されている直接駆動モードにおいて
は、入力トルクは二つのバスに分割される。上述した歯数の関係においては、入
力トルクの約70%がリングギヤ72を介して伝達され、残りの30%がサンギ
ヤ64を介して伝達される。よって、車輌の運転状態の大部分を占める比較的速
い速度レベルにおいては、サンギヤは全トルクの一部分だけを伝達することにな
り、これによりプラネタリギヤ機構10をより経済的に構成できる。
クリーバモード(最低速ギヤモード)において車輌に負荷を掛けている間にピス
トン室136に接続された流体源138中の流体圧が予期せず失われた場合には
、リングギヤ72がスプリング装置119により左側に付勢されて直接駆動モー
ドに強制的に移動される。これは、減速モードは通常の速い走行速度から非常に
底しい又は受は入れがたい減速を起こさせるので、減速モードに落ち込むのより
は望ましい。
第2実施態様
第2実施態様のプラネタリギヤ機構10′が第2図に示されている。第1図の実
施態様と同様な要素については(′)付の同一参照番号で示すことにする。
第2実施態様が第1実施態様と相違する点は、圧縮可能なスプリング装置を除去
し、第1室136′又は第2室148′を流体圧的に加圧するだけでリングギヤ
72′を軸方向に移動させる点である。より詳細には、環状ピストン134′は
内部円筒状ボア154とこれに近接した直径の大きな円筒状ボア156を有して
おり、これらの間に環状スラスト表面158を画成している。環状溝160が半
径方向内側にボア156に対して開口しており、溝160中に通常の閉塞保持リ
ング162が配置されている。この場合、リングギヤの溝90′に内側が連結さ
れた半円状スラストプレー +−92’は、その外側がスラスト表面158と保
持リング162により所定場所に固定保持された硬化されたスラス)IJソング
64の間に挟まれ第2図に示した実施態様の作動について説明すると、約207
0kPa (300psi)の流体圧が通常第2室148′に供給され、第1室
136′中には流体圧が供給されない。その結果、環状ピストン134′及びリ
ングギヤ72′は左方向に積極的に移動されて直接駆動モードを提供する。この
モードにおいては、内部リングギヤの歯82′はカップリング歯69′ と噛合
し、第1図を参照することにより理解されるように、リングギヤはサンギヤ64
′と共に一つのユニットとして回転する。
減速比を得るためには、第2室148′の流体圧を概略0に落とし、v1室13
6′中の流体圧を約2070kPaレベルに上昇させる。これにより環状ピスト
ン134′とリングギヤ72′を共に第2図で見て右側方向に強制的に移動させ
、その結果外部リングギヤの歯86′が概略的に既に説明したように、不動カッ
プリング歯29′と積極的に係合する。
機械的スプリング装置が設けられていないので、第2実施態様は構造的により経
済的であり、紹み立てるのが容易である。この第2実施態様はカップリング歯を
両方向に係合するのに比較的大きな力を利用しているという利点がある。第1実
施態様では、係合力は圧縮可能なスプリング装置119にのみ関連しているので
、実質上低くなる。いずれかの作動室136′及び148′中の流体圧がなくな
った場合には、歯29’、86’と69′82′との間の保持摩擦力のためプラ
ネタリギヤ機構10’ は同一モードのままとなる。
本発明の他の側面、目的及び利益は図面の簡単な説明及び添付請求の範囲を研究
することにより得ることができる。
国際調査報告
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.サンギヤ(64)と、リングギヤ(72)と、プラネットキャリア(74) と、プラネットキャリア(74)により回転可能に支持されサンギヤ(64)と リングギヤ(72)に作動的に連結された複数のブラネットギヤ(76)とを有 する2速ブラネットギヤ機構(10)であって、 不動カップリング(28)と、; サンギヤ(64)と共に回転ずるように連結された回転カップリング(56)と ; リングギヤ(72)を不動カップリング(28)から離れる第1方向に付勢して 回転カップリング(56)に係合させる第1手段(118)と; リングギヤ(72)を回転カップリング(56)から離れる第2方向に付勢して 不動カップリング(26)に係合させる第2手段(132)とから構成され;第 1及び第2手段(118,132)の内一方は圧縮可能なスプリング装置(11 9)を含んでおり、他方は圧縮可能なスプリング装置(119)に対向して環状 ピストン(134)を軸方向に流体圧的に移動して伸長するためのりングギヤ( 72)と流体圧手段(136,137,138)に近接して配置された環状ピス トン(134)を含んでいるプラネタリギや機構(10)。 2.環状ピストン(134)を流体圧的に退避させ、圧縮可能なスプリング装置 (119)によりリングギヤ(72)を回転カップリング(56)に迅速に係合 させる第3手段(146)を含んでいる請求の範囲第1項記載のプラネタリギヤ 機構(10)。 3.環状ピストン(134)を往復動可能に収容し環状ピストン(134)と共 同して第1室(136)を画成するハウジング(12)を含んでおり、流体圧手 段(136,137,138)は第1室(136)を選択的に加圧し環状ピスト ン(134)を第2方向に移動する手段を含んでいる請求の範囲第2項記載のプ ラネタリギや機構(10)。 4.ハウジング(12)と環状ピストン(134)は第2室(148)を画成し ており、第3手段(146)は第2室(148)を選択的に加圧して環状ピスト ン(134)を第1方向に移動する手段(150,152)を含んでいる請求の 範囲第3項記載のプラネタリギや機構(10)。 5.不動カップリング(28)は複数の内歯(29)を有しており、リングギヤ (72)は内歯(29)に噛合するように適合した複数の外歯(86)を有して いる請求の範囲第4項記載のプラネタリギや機構(10)。 6.環状ピストン(134)はリングギヤ(72)を概略包囲する関係で配置さ れている請求の範囲第1項記載のプラネタリギや機構(10)。 7.第2手段(132)はピストン(134)が第2方向に移動するときにのみ ピストン(134)により作動されるリングギヤ(72)に連結されたスラスト プレート(92)を含んでいる請求の範囲第6項記載のプラネタリギヤ機構(1 0)。 8.第1手段(118)は複数のポケット(122)を画成した環状プレート部 材(120)を含んでおり、圧縮可能なスプリング装置(119)は各々のポケ ット(122)中に収容された圧縮スプリング(124)を含んでおり、プレー ト部材(120)はスラストプレート(92)に対して着座している請求の範囲 第7項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 9.入力サンギヤ(64)と; リングギヤ(72)と; 出力プラネットキャリア(74)と; プラネットキャリア(74)により回転可能に支持されサンギヤ(64)とリン グギヤ(72)に係合する複数のプラネットギヤ(76)と; 不動カップリング(28)を含み、サンギヤ(64)とプラネットキャリア(7 4)を回転可能に支持する支持手段(12,38,98,106)と;サンギヤ (64)と共に回転するように連結された回転カップリング(96)と; リングギヤ(72)を不動カップリング(28)から離れる軸方向に付勢して回 転カップリング(56)に係合させる圧縮可能なスプリング手段(92,119 )と;リングギヤ(72)を回転カップリング(56)から離れる軸方向に制御 しながら付勢して不動カップリング(28)に係合させる流体圧的に作動される ピストン手段(132,134,146)と;を具備した2速プラネタリギヤ機 構(10)。 10.圧縮可能なスプリング手段(92,119)は複数のポケット(122) を画成した環状プレート部材(120)と、それぞれポケット(122)中に収 容され支持手段(12,38,98,106)に対して著座した複数のスプリン グ(124)とを含む請求の範囲第9項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 11.ピストン手段(132,134,146)は圧縮可能なスプリング手段( 92,119)とリングギヤ(72)を概略包囲する関係で配置されたピストン (134)を含む請求の範囲第10項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 12.ピストン(134)は中央に配置された円筒状スリーブ部分(140)と 、半径方向外側に伸長するフランジ端部(142)と、半径方向内側に伸長する スラストフランジ端部(144)とを有している請求の範囲第11項記載のプラ ネタリギヤ機構(10)。 13.圧縮可能なスプリング手段(92,119)は、リングギヤ(72)に連 結され、環状プレート部材(120)とピストン(134)の半径方向内側に伸 長するスラストフランジ端部(144)との間の軸方向に位置しているスラスト 部材(92)を含む請求の範囲第12項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 14.ピストン手段(132,134,146)は、ピストン(134)を不動 カップリング(28)から離れる軸方向に制御しながら流体圧的に付勢して圧縮 可能なスプリング(92,119)によりリングギヤ(72)を迅速に回転カッ プリング(56)に係合させる手段(146)を含んでいる請求の範囲第13項 記載のプラネタリギヤ機構(10)。 15.ピストン手段(132,134,146)は支持手段(12,38,98 ,106)と共同して反対に加圧可能な第1及び第2室(136,148)を画 成する環状ピストン(134)を含んでいる請求の範囲第9項記載のプラネタリ ギヤ機構(10)。 16.不動カップリング(28)は複数の内歯(29)を有しており、リングギ ヤ(72)は内歯(29)に選択的に係合可能な複数の外歯(86)を有してい る請求の範囲第9項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 17.回転カップリング(56)は複数の外歯(69)を有しており、リングギ ヤ(72)は外歯(69)に選択的に係合可能な複数の内歯(82)を有してい る請求の範囲第16項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 18.入力サンギヤ(64)と、リングギヤ(72)と、出力プラネットキャリ ア(74)と、ブラネットキャリア(74)により支持されサンギヤ(64)及 びリングギヤ(72)に作動的に連結された複数のプラネットギヤ(76)とを 有する2速プラネタリギヤ機構(10)であって、 不動カップワング(28)と; サンギヤ(64)に連結された回転カップリング(56)と; リングギヤ(72)と不動カップリング(28)との連結を解除し、リングギヤ (72)を回転カップリング(56)に連結する圧縮可能なスプリング装置(1 19)と; リングギヤ(72)と回転カップリング(56)との連結を解除し、圧縮可能な スプリング装置(119)に対向してリングギヤ(72)を不動カップワング( 28)に連結する流体圧作動の環状ピストン(134)とを具備したプラネタリ ギヤ機構(10)。 19.環状ピストン(134)を完全退避位置に流体圧的に付勢し、圧縮可能な スプリング装置(119)により比較的迅速にリングギヤ(72)を回転カップ リング(56)に連結する手段(132)を含んでいる請求の範囲第18項記載 のプラネタリギヤ機構(10)。 20.サンギヤ(64)と、リングギヤ(72)と、プラネットキャリア(74 )と、プラネットキャリア(74)により回転可能に支持されサンギヤ(64) 及びリングギヤ(72)に作動的に連結された複数のプラネットギヤ(761と 、収容ハウジング(12)とを有する2速プラネタリギヤ機構(10)であって 、ハウジング(12)に連結された不動カップワング(28)と; サンギヤ(64)と共に回転するように連結された回転カップリング(56)と ; ハウジング(12)に往復動可能に収容されリングギヤ(72)に近接関係で配 置された環状ピストン(134)と; リングギヤ(72)を不動カップリング(28)から離れる第1長手方向に付勢 して回転カップリング(56)と係合させる第1手段(118/148′,15 2′)と;リングギヤ(72)を回転カップリング(56)から離れる第2長手 方向に付勢して不動カップリング(28)と係合させる第2手段(132/13 6′,138′)とを具備し; 第1及び第2手段(118/148′,152′及び132/136′,138 ′)は環状ピストン(134)とリングギヤ(72)を軸方向に流体圧的に移動 させる手段(136,138/148′,152′)を含んでいるプラネタリギ ヤ機構(10)。 21.環状ピストン(134)はリングギヤ(72)を概略包囲しており、スラ ストプレート(92′)によりリングギヤに対して往復動ずるようにされている 請求の範囲第20項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 22.環状ピストン(134)はハウジング(12)と共に第1及び第2室(1 48′,136′)を画成し、第1手段(148′,152′)は第1室(14 8′)を制御しながら加圧する手段(152′)を含んでおり、第2手段(13 6′,138′)は第2室(136′)を制御しながら加圧する手段(138′ )を含んでいる請求の範囲第21項記載のプラネタリギや機構(10)。 23.第1及び第2手段(118/148′,152′及び132/136′, 138′)の他方は圧縮可能なスプリング装置(119)を含んでいる請求の範 囲第20項記載のプラネタリギヤ機構(10)。 24.サンギヤ(64)と、リングギヤ(72)と、プラネットキャリア(74 )と、プラネットキャリア(74)により回転可能に支持されサンギヤ(64) 及びリングギヤ(72)に作動的に連結された複数のプラネットギヤ(76)と 、収容ハウジング(12)とを有する2速プラネタリギヤ機構(10)であって 、ハウジング(12)に連結された不動カップリング(28)と; サンギヤ(64)と共に回転するように連結された回転カップリング(56)と ; ハウジング(12)に往復動可能に収容され、リングギヤ(72)に近接する関 係で配置された環状ピストン(134)と; 環状ピストン(134)及びリングギヤ(72)を不動カップリング(28)か ら離れる第1方向に流体圧的に付勢し、回転カップリング(56)と積極的に係 合させる第1手段(148′,152′)と;環状ピストン(134)及びリン グギヤ(72)を回転カップリング(56)から離れる第2方向に流体圧的に付 勢して、不動カップリング(28)に積極的に係合させる第2手段(136′, 138′)と;を具備したプラネタリギヤ機構(10)。
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