JPH03502898A - セルフ・ブロッキング ステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 セルフ・ブロッキング　ステム 本発明は関節端の装具に、もしくは取換えれるボーン・シャフトとして使用する 管状の骨に埋め込めるシャフト部に係るものである。

セメントを使用しないで接合する、移植に使用する関節端の装具として多数のシ ャフト部が知られており、これらは骨髄の孔にシャフトを自動的にロッキングす ることを必要とする。−例として特許明細書Ｗ　０８Ｇ／　Ｈ９５４はリンク構 造体により中間脚と側部とを相互に結合したヒップの装具シャフトを開示してい る。このシャフトは屈曲ストレスがかかるとそれの断面積を拡大し、そしてそれ により骨髄の孔にシャフトを固定する。このシステムやこの方面の技術の現在の 他の同様のシステムはシャフトをクランプするけれども、骨との接触は常に３点 に限定されたままである。しかし、これらの点接触は高い局部ストレスを伴う。

本発明の狙いは緩和である。それの目的は、局部ストレスが比較的小さくなるよ うに関節端装具の表面がそれ自体骨と面接触する関節端装具のためのセルフ・ロ ッキング式シャフト部をつくることである。

請求の範囲１項の特徴を持つシャフト部により本発明はこの問題を解決している 。

本発明がもたらす本質的な利点は、シャフト部の構造によって骨髄の孔の形にシ ャフト表面が最もよく適合することであり、そしてシャフト部の移植と除去の両 方が迅速に、そして簡単に実行できることである。

シャフトは開いた、そして好ましくは円錐台形の設計となっているので、骨髄の 孔は従来のシステムの場合とは反対に、開いたままであって、そのため骨は血液 の循環を維持し、そして骨化酸が継続していくのである。

最後に別の利点として、シャフトの断面は本質的に円形もしくは楕円形で対称で あるので、（ヒップの装具で急激に、間歇的によく生じる種類の）回転力は、従 来の殆ど葉状のシャフトに比べるとよく吸収され、そして逸らされる。

添付図は本発明の実施例を示し、そして作用原理を説明している。詳細は以下の 通りである。

第１図は、ヒップ装具の大腿骨部分として設計されたシャフトの斜視側面図であ る。

第２図は、第１図のシャフトの線１１に沿う断面図である。

第３図は、本発明の縦にスロットのついたシャフトの、第２図と同様な断面図で ある。

第４図は、まだクランプしていない本発明のシャフト部の斜視図である。

第５図は、本発明のクランプしたシャフト部の斜視図である。

第１図に示すように、大腿部はヒップ装具として設計された円錐台形の編組５を 含み、この編組は骨髄の孔の形状と一致して近くから遠くの端へ先細りとなって おり、そして２組の相互に交差する繊維２．３によって構成されている。円錐台 形の編組５の遠い方の区域では横断面はほぼ円形となっており、近い方の区域で は横断面はほぼ楕円形となっている。第１図に示すように、編組５の外側の輪郭 は縦に沿って凹となっている。すなわちその横断面は直線の輪郭を持つ円錐の場 合よりも中心に寄っている。繊維２．３は骨に馴染む金属から、または適当な合 金もしくはプラスチックから成る。カーボン・ファイバー、例えばパイロカーボ ンが好ましい。編組５がつくる中空に円錐台の縦軸４に対して繊維２．３は角α を成している。概してこの角αは繊維２，３の両方の組に対してほぼ同じである 。しかし、大腿骨の近位部分において編組を更に良くフィツトさせるため各繊維 ２もしくは３に沿って角αが変わってもよく、そして遠い区域から近くの区域に 向かって角αが小さくなっていくのが好ましい。

好ましい実施例では繊維２，３からつくられた円錐台形の編組５の間隙１７を、 第２図に示すようにシリコンゴムやシラスティックのようなエラストマー９で充 填して、そのシャフトの表面を滑らかにする。この処置は重要である。それとい うのは、新しく形成される骨物質１は編組５の間隙１７に入りこみ、そのため新 しく手術するときシャフトを取り除くことがひどく妨げられるからである。

第３図に示すように、別の好ましい実施例では円錐台形の編組５は軸方向のスリ ット６を備えている。

円錐台形の編組５は、繊維の組み２，３の近位端を固定するため近位域に環状部 材７と、繊維の組み２．３の遠位端を固定するため環状部材８とを備えている。

円形もしくは楕円形であるこれらの環状部材７，８の一方を固定するのと同時に 他方を引っ張ると編組５の形を変えることができる。すなわち、それにより形成 される円錐の中空の台形の形を変えて、シャフトの長さと直径とを変えることが できる。本発明のシャフト部のこの形状を変形できるということが、それを移植 させれるようにし、またそうやってぴったり合わせた装具を取り外せるようにす るのであるが、これについては第４図と第５図とを参照して以下に詳しく説明す る。

普通では、本発明のシャフト部ＩＯを大腿部１の骨髄の孔１３に挿入することに より移植する。第４図に示すような、骨髄の孔１３内の最初の、仮の楔止め位置 に到達すると、適当な長いステム１４をその遠い方の環状構造体８に係合させて 、それから軸方向に力をかけて遠くに押す。

繊維２，３の近位端を固定している環状部材７は骨髄の３にかかり、そしてこの 張力が中空の円錐台形の編組５を引伸ばすこととなり、先細りとしていく。編組 ５がつくる中空の円錐台形の縦軸４と繊維２．３との間の角αは小さくなる。

円錐台形の編組５のこの引き延ばしにより第１図に示すように骨髄の孔１３とぴ ったり接触させれるようになる。

この面接着もしくはアンカーリングは移植後も引き続いて保持される。その理由 は、もし「縮まろう」とすると必ず円錐台形の編組５を広げようとすることにな るからである。

円錐台形の編組５は全体にわたって開いており、そして環状部材８に係合する形 となっている移植具１４の先端を円錐台形の編組５の内側空間１６に直接入れて 環状部材８に係合させるのであるから、移植具１４は非常に簡単に扱える。

セメントでつける、もしくはセメントを使わない構成となっている従来の移植シ ャフトの場合と反対に、本発明のシャフト部分の取り外しは極めて簡単に行える 。近位の環状部材７に係合し、そしてこれを掴み更に近くに引っ張るよう適当な 道具１５を設計する。その場合、骨髄の孔１３に固定されている環状部材８へ遠 位端で固定されている繊維２．３を引き延ばして中空の円錐台形の編組５を伸ば して先細りとし、それによりシャフト部を骨髄の孔１３から簡単に引き離して取 り外す。

国際調査報告 、１．ｌＩｌ、、ｌＡ□昧ＰＣＴ／ＣＨ８９１００１２２Ｓ＾　　　２９２９９

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．２つの相互に交差する繊維の組（２，３）から成る中空の円錐台の編組（５ ）からシャフト部が本質的に成ることを特徴とする管状の骨（１）に移植できる 関節端装具もしくは取り替えれるボーン・シャフトのシャフト部。
2. ２．編組（２，３）が形成する円錐台形の縦軸（４）と繊維が角αを成すことを 特徴とする請求項１に記載のシャフト部。
3. ３．角αは繊維（２，３）の両方の組に対してほぼ同じであることを特徴とする 請求項２に記載のシャフト部。
4. ４．角αは繊維（２，３）に沿って変化し、そして好ましくは角αは遠位域から 近位域へ減少することを特徴とする請求項１乃至３の一つに記載のシャフト部。
5. ５．円錐台の編組（５）の間隙（１７）がエラストマーで、好ましくはシリコン ゴムもしくはシラステイックで充填されていることを特徴とする請求項１乃至４ の一つに記載のシャフト部。
6. ６．円錐台の編組（５）に軸方向のスリット（６）を設げたことを特徴とする請 求項１乃至５の一つに記載のシャフト部。
7. ７．繊維（２，３）はカーボンファイバー、好ましくはパイロカーボンであるこ とを特徴とする請求項１乃至６の一つに記載のシャフト部。
8. ８．円錐台の編組（５）は近位域で環状構造物（７）を備え、そして繊維（２， ３）の近位端はこの構造物（７）へ固定されていることを特徴とする請求項１乃 至７の一つに記載のシャフト部。
9. ９．円錐台の編組（５）は遠位域で環状構造物（８）を備え、そして繊維（２， ３）の遠位端はこの構造物（８）へ固定されていることを特徴とする請求項１乃 至８の一つに記載のシャフト部。
10. １０．環状構造物は全体を通して開いていることを特徴とする請求項１乃至９の 一つに記載のシャフト部。
11. １１．円錐台の編組（５）は遠位域においてほぼ円形の横断面をとり、そして近 位域ではほぼ楕円の横断面をとることを特徴とする請求項１乃至１０の一つに記 載のシャフト部。
12. １２．編組（５）の外の輪郭は縦断面で見て凹となっていることを特徴とする請 求項１に記載のシャフト部。