JPH03502522A - インターロイキン‐2レセプターおよびヒトリンパ向性レトロウイルスの遺伝子発現を調節する遺伝子およびそれらにコードされるタンパク質 - Google Patents
インターロイキン‐2レセプターおよびヒトリンパ向性レトロウイルスの遺伝子発現を調節する遺伝子およびそれらにコードされるタンパク質Info
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- JPH03502522A JPH03502522A JP1504263A JP50426389A JPH03502522A JP H03502522 A JPH03502522 A JP H03502522A JP 1504263 A JP1504263 A JP 1504263A JP 50426389 A JP50426389 A JP 50426389A JP H03502522 A JPH03502522 A JP H03502522A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
インターロイキン−2レセプターおよびヒトリンパ向性レトロウィルスの遺伝子
発現を調節する遺伝子およびそれらにコードされるタンパク質米国法典35.8
202(C)の規定に従って、アメリカ合衆国政府がこの発明について権利を有
することをここに承認する。この発明の基金の一部はNIHから拠出されている
。
1、序 論
本発明はRpt−1(調節タンパク質Tリンパ球−1)と呼ばれる遺伝子に関す
る。このものは活性化CD4′″細胞に比較して休止CD4+インデユーサーT
細胞によって高レベルで発現される。本発明はまたかかる遺伝子によってコード
される、rpt−1タンパク質と呼ばれるタンパク質にも関する。rpt−tは
、インターロイキン−2レセプターα鎖遺伝子のプロモーター領域によってまた
はヒトリンパ向性レトロウィルスの長い末端重複のプロモーター領域によって指
示される遺伝子発現を調節する。本発明のタンパク質および核酸はエイズのよう
な免疫疾患の診断および治療に価値がある。
2、発明の背景
2.1. T細胞遺伝子発現
インデューサー下細胞、細胞障害性T細胞およびサプレッサーT細胞のクローン
によって生成された細胞タンパク質およびウィルスタンパク質の分析によれば、
各T細胞のサブセットは抗原による活性化の前後に特定のタンパク質合成パター
ンを特定するよう遺伝子的にプログラムされていることが示される(Nabel
、 G、ら、1981、 Ce1l 23:19−28; Fresno、 M
、ら、1982. Ce1l 30ニア07−?13; Zagury、 D
、ら、1986. 5cience 231:860−863)。
例えば後天性免疫不全症候群(エイズ)、 HIV−1に関連したレトロウィ
ルスの発現レベルは、感染したインデューサー下細胞の活性化によって著しく増
大す□ る (Zagury、 D、ら、1986. 5cience 23
1+860−863;Klatzmann、 D、とGluckman、 J、
C,,1986,Immunol。
Today 7:291−296; Nabel、 G、とBaltimore
、 Do、1987゜Nature 326:711−713; Tang−S
tarksen、 S、 E、 、1987. Proc。
Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 84:6845)。休止お
よび活性化されたT細胞における遺伝子発現を調節する細胞内タンパク質は記載
されている(例えばNabel、 G、とBaltimore、 D、、198
7. Nature 326:711−713; Tong−3tarksen
、 S、E、ら、1987. Proc、 Natl、 Acad、 S
ci、 U。
S、A、 84:6845)。
2.2.インターロイキン−2レセプターT細胞は造血細胞の免疫調節に影響す
る種々のポリペプチドを分泌しており、そしてそれ自体その細胞表面にある特異
なレセプターと相互作用するホルモンペブチドによる調節を受は易い。インター
ロイキン−2は本来T細胞増殖因子と呼ばれ、マクロファージ由来インターロイ
キン−1の存在下で抗原またはレクチンによって活性化されたTリンパ球で合成
され分泌されて、そして特異的な高アフィニティ膜レセプターと相互作用して生
物学的作用を及ぼす(Smith、 K、A、、1980゜Immunol、
Rev、 51:337−357; Leonard、 W、 J、ら、1
983゜Proe、 Natl、 Acad、 Sei、 U、S、A、 80
:6957−6961) oインターロイキン−2レセプター(IL−2r、T
ac抗原)は休止期のTリンパ細胞やBリンパ細胞の表面には存在しない。特異
的な抗原またはマイトジェンにより活性化されると、T細胞増殖がオートクリン
メカニズムにより媒介され、それにより活性化された細胞がインターロイキン−
2(11、−2)を分泌しそしてまた■L−2の細胞表面レセプタ・−(IL−
2r)を発現する(Mier、 J、 W、とGa1lo、 R,C,,198
0,Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 U、S、A、 77:6134; Robb、
R,J、ら、1981゜J、 EXIT、 Med、 154:1455;
Leonard、 W、 J、 ら、1982゜Nature 300
二267; Meuer、 S、 C,ら、 1984. P
roe、 Natl。
Acad、 Sci、 U、S、A、 8I:1509; Tsudo、
M、ら、1984. J。
EXIIl、 Med、 160:612−617; Waldmann、
T、 A、ら、1984゜J、 Exp、 Med、 160:1450−1
466)。
IL−2とその細胞表面レセプターとの相互作用により継続的なT細胞増殖を生
じる(Greene、 W、C,とLeonard、W、J、、1986.An
n、Rev、Immunol、4: 69−95; Sm1th、 K、
A、、1984. Ann、 Rev、 Imo+uno1. 2:
319−333)。IL−2rを測定するとリンパ集団の免疫活性化の状態に
関する情報が得られる。これはフローサイトメトリーまたは蛍光顕微鏡を用いて
細胞表面上のIL−2rを測定することにより行われている。IL−2レセプタ
ーを明確に限定するモノクローナル抗体を用い、パーキット・リンパ腫(Wal
dmann、 T、A、ら、1984、 J、 Exp、 Med、 160:
1450−1466) 、毛状細胞白血病(Waldmannら上記;Kors
meyer、 S、 J、ら、1983゜Proc、 Natl、 Acad、
Sci、 Ll、S、A、 80:4522−4526) 、およびヒトT細
胞白血病ウィルス(HTLV)−I関連成人T細胞白血病(Depper、 J
、M、ら、1984. J、Immunol。
133+1691−1695)を含むある種のB細胞またはT細胞悪性物のよう
な数多くの免疫異常(GreeneとLeonard、上記;Depper、
J、 M、 ら、1984. J、 Imrr+uno1.133:1691
−1695)において、IL−2rの発現が変化していることが報告されている
。普通のブレーBまたはT細胞急性リンパ芽球白血病(ALL)のいくつかの場
合においては悪性細胞はインビトロ活性化後にIL−2rを発現するよう誘導さ
れ(Touw、 1.ら、1985. Blood66:556−561; T
ouw、 1.ら、1986. Blood 68:l088−1094;
Matsuoka、 M、らの1986. Leuk、 Res、 10:59
7−603)、またある場合にはインターロイキン−2が続くインビトロでの新
性物前駆細胞のコロニ・−形成を刺激した(Touw、 1985.上記; T
ouw、1986.上記)。
T細胞慢性リンパ球白血病の幾人かの患者の白血病細胞は外部からのインターロ
イキン−2に対するレセプターを有し、良好な増殖性応答を有することが示され
た(lJc、hiyama、 T、ら、1985. J、 C11n、 Inv
est、 76:446−453; Tsudo、 M、、1986. Blo
od 67:316−321) 、しかし、成人T細胞白血病細胞に関連するH
TLV−1は構造的に高レベルの細胞表面IL−2rを発現するが、インターロ
イキン−2に対しては全熱もしくは非常にわずかしか増殖性応答を有しなかった
(Llchiyama、1985、上記+Arya、 S、 K、 ら、198
4.5cience 223:1086−1087)。Ebert らは(19
85,Cl1n、 Immunol、 Immuno−pathol、 3
7+283−297) A I D Sウィルスを有する患者からのT細胞はそ
の細胞が活性化された場合でさえIL−2rを細胞表面に発現する能力に欠ける
と報告している。
インターロイキン−1のようなT細胞活性化の第2のシグナルは単球または他の
補助細胞から付与され、モしてTL−2の分泌に必要である(Sehmidtk
e、 J。
RoとHatfield、 S、、1976、 J、ImmunoL、
116:357; Maizel。
A、 L、 ら、1981. J、 EXI)、 Med、 f53
:470; Willia+ns。
J、 M、 ら、1985. J、 Immunol、 135:22
49)。
2.3.ヒト免疫不全ウィルス粒子およびその他のヒトレトロウィルス
レトロウィルスは、エンベロープのあるRNA腫瘍ウィルスである(概説として
Hayward、 W、 S、とNeel。
B、 G、、1981. Curr、 Top、 Micro
biol、 Immunol、 91:217−276参照)。このウ
ィルス粒子は宿主細胞原形質膜に由来する外膜エンベロープに封入されたリボ核
タンパク質コアからできている。ウィルスエンベロープ糖タンパク質は外側のエ
ンベロープから突き出ている。ウィルスゲノムは一本鎖RNA分子から成ってい
る。
レトロウィルスの長い末端重複領域(LTR)はプロウィルスDNAの両端にあ
りそして3つの明確なセグメントから成っている。すなわちU3 (ゲノムR
NAの3°由来)、R(ゲノムRNAの短い末端重複)、およびU5 (ゲノ
ムRNAの5゛由来)。レトロウィルスRNA合成のプロモーターはU3領域内
のLTR内に存在すると思われる(同上)。いくつかのHTLVの単離物のLT
R領域は分析されている(Sodroski。
J、ら、1984. in Human T−Cell Leukemia/
LymphomaVirus、 Ga1lo、 R,C,ら編、Co1d S
pring Harbor Labo−raTOrY、Co1d Sl)rin
g hrbor+ NeW York、 pp、 149−155)。
HTLV−IおよびHTLV−I[は関連しているがある種の白血病およびリン
パ腫に関係する明らかなヒトレトロウィルスである。HTLV−Iは成人T細胞
白血病に病因として関わっている(Gallo、 R,C,とWong−3ta
al、 P、、1982. Blood 60:545; Ga1lo、 R,
C,,1984,in Cancer 5urveys、 Voi、3. Fr
anks、 L、 M、ら編、0xford Univ、 Press、 0x
ford、 pp、113−159) OHTLV−I[は毛状細胞白血病のT
細胞変種を有する患者で初めて確認された(Kalyanaraman、 V、
S、 ら、1982、5cience 218:571)。両ウィルスともヒ
トT細胞向性があり、他の細胞変化を惹起するのに加えインビトロで感染T細胞
を形質転換する能力がある(Arya、 S。
K、ら、1984.5cience 225:927−930およびその引用論
文を参照)。
AIDSの原因は現在ではヒト免疫不全ウィルスl型(HIV−1)と呼ばれる
レトロウィルスであり、同じレトロウィルスサブグループであるウィルスをそれ
ぞれ独立して単離した3グループ(Levy、 J、 A、 ら、1984、
5cience 225:840)によって以前はHTLV−I(Callo、
R,C,ら、1984. 5cience 224:500. Popo
vic。
M、ら、1984.5cience 224 :497)、 L A V (B
arre−3inoussi。
F、ら、1983. 5cience 220:868; Feorino、
P、 M、 ら、1984、5cience 225+69)およびARV(
Levy、 J、 A、ら、1984、5cience 225:840)と呼
ばれていた。HIV−1はT4+ヘルパーTリンパ細胞に感染すると思われ、モ
してT4抗原がこのウィルスのレセプターかレセプターの構成物であることを示
唆する証拠がある(Dagleish。
A、 G、ら、1984. Nature 312ニア63; Klatzma
nn、 D、 ら、1984、 Nature 312ニア67)。
、HIV−iのRNAゲノム構造は記載されており(Ratner、 L、ら、
1985. Nature 313:277−284) 、そしみ取り枠)、3
’−orf (Guy、 B、 ら、1987. Nature 330:2
66−269)、art/lrs+!:tat(Ka、o、 S、−Y、ら、
1,987. Nature330 :489−493)遺伝子が包含される。
AIDSは細胞性免疫反応の減退から主に生ずる重い免疫不全を特徴とする病気
である(Gottlieb、 M、ら、1981、 N、 Engl、 J、
Med、 305:1425; Masur、 J、ら、1981、 N、
Engl、 J、 Med、 305:1431)。免疫不全の状態とは、T
、(ヘルパーT)リンパ球の減少、正常なT4+:T、+細胞割合の逆転、リン
パ球減少症およびしばしばPneumocystis cariniiによって
おこされる日和見感染を特徴とする。患者によってはリンパ腫またはカボジ肉腫
の発生が高い。この疾患は通常致命的である。
3、発明の要約
本発明は活性化されたCD4”細胞に比較して休止期のCD4“ヘルパー/イン
デュサーT細胞によって高レベルで発現される、Rpt−1(調節タンパク質T
リンパ球−1)と呼ばれる遺伝子に関する。本発明はまた、かかる遺伝子によっ
てコードされるタンパク質であって、インターロイキン−2レセプター(IL−
2r)α−鎖遺伝子のプロモーター領域によって、またはヒト免疫不全ウィルス
l型(HIV−1)、ヒトT細胞白血病ウィルス(HTLV−I)およびHTL
V−■のようなヒトリンパ向性レトロウィルスの長い末端重複のプロモーター領
域によって指示される遺伝子発現を調節するrpt−1タンパク質と呼ばれるタ
ンパク質にも関する。特にrpt−1タンパク質は、IL−2rα鎖遺伝子のプ
ロモーターによるかまたはHIV−1の長い末端重複のプロモーターによって制
御される遺伝子発現をダウンーレギュレイトする。本発明のタンパク質および核
酸はAIDSのような免疫疾患の診断および治療に価値がある。
本発明の以下に記載される詳細な例においては、Rpt−1遺伝子およびそれが
コードする分子量約41.0110ダルトンの細胞内タンパク質が記載される。
rpt−1タンパク質は活性化CD41T細胞によって選択的に発現され、そし
てIL−2rおよびHIV−1の遺伝子発現をダウンーレギュレイトすることが
示される。
3゜1.定 義
bp =塩基対
CAT =クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ
ConA ”’コンカナバリンA
FAC3=蛍光活性化セルソーター
FITC=フルオレセインイソチオシアネートHBB =ヘモグロビンb鎖
HIV =ヒト免疫不全ウィルス
HTLV =ヒトT細胞白血病つィルスIL =インターロイキン
IL−2r=インターロイキン−2レセプターkb =キロ塩基対
KLH−キーホールリンペットヘモシアニンLTR=長い末端重複
PBS =リン酸緩衝食塩水
PHA =フィトヘマグルチニン
RFLP =DNA断片の成分酵素に対する多型性Rpt−1−調節タンパク
質Tリンパ球−1T P A = 12−0−テトラデカノイルホルボール
13−アセテート
TSA=1−リス食塩水アジド
4、図面の説明
第1A図:リンバ球クローンにおけるRpt−iの発現。
各細胞型からの5.αgのポリ(A)’RNAを1.596アガロースゲルで電
気泳動し、ニトロセルロースに移し、そしてpcD−rpt 1の3.7kbe
DNA挿入物のニックトランスレーションにより調製された3jlp標識プロー
ブとハイブリッド形成させた。細胞の種類は次のとおりである、すなわちMOP
C315,マウスミエローマ(レーンa) ; C1,NK 1.1. Thy
l”ナチュラルキラー細胞クローン(1/−ンb) ; C1,Ly23.4.
ConA存在下(レーンC)またはConA非存在下(レーンd)のサプレッ
サーT細胞クローン; C1,Lyl−Tl、 CotiA非存在下(レーンe
)およびConA存在下(レーンf)のヘルパーT細胞クローン;およびC1,
Lyl−N5. ConA非存在下(レーンg)およびConA存在下(レーン
h)のヘルパーT細胞クローン。RNAは活性化15時間後に得られた。デンシ
トメータースキャニングでの測定によると、標準化のための内部対照としてアク
チンmRNAレベルが用いられt:場合でもレーンfおよびhの放射性シグナル
の強度はそれぞれレーンeおよびgの約50%である。分子量マーカーは600
0.1765.1426および920塩基に相当する。
第1B図:異種リンパ球集団におけるRpt−1の発現。
牌臓細胞(レーンa)または胸腺細胞(レーンb)からの5μgのポリ(A)”
RNAを前記のようにしてRpt−1挿入物とハイブリット形成させた。
第1C図二T細胞クローンC1,+、yi−TIの活性化後のRpt−i発現の
時間的経過。抗原(TNP−BGG : )リニトロフェニル−ウシガンマグロ
ブリニノ)および牌臓付着細胞での刺激後、図に示される時点(時間)にC1,
t、yt−’riから総RNA5μgを得た。ノーザンブロットはRpt−1の
5°側1.3kb RsaI−XbaI 7ラグメント(コー ド領域)に相当
するニックトランスレーションしたプローブ(上図)と、およびガンマインター
フェロンに相当するニックトランスレーションしたプローブ(下図)と、ハイブ
リッド形成させた。
第2図: pcD−rptlの挿入物の制限地図およびコード領域の配列。こ
の配列はマキサム・ギルバート法(1977、Proc、 Natl、 Aca
d、 Sci、 U、S、A、 74:560−564)によって決定し、二本
鎖とも完全に確認された。制限地図には、決定された配列の長さおよび方向を示
すための矢印およびありうるポリアデニル化部位を示す星印が包含される。TC
R7−DおよびTCR7−F2は部分的なcDNAクローンでありそしてTCR
7−Xは完全な長さのcDNAクローンである。メタルフィンガー(metal
finger)形成に関与している可能性のある、予測アミノ酸配列中のシス
ティン残基およびヒスチジン残基はOで囲っである。第1番目のメチオニン、予
測した最も親水性の領域(アミノ酸残基番号205−210)および推定上の核
局在シグナル(アミノ酸番号268−276)はボックスで囲んだ。
第3図:予測されたrpt−1タンパク質の親水性プロット(Hopp、 T、
とWoods、 K、、1981. Proc、 Natl、 Acad。
Sei、 Ll、S、A、 78 : 3824−3828)。水平線より上の
部分は親水性で、下の部分は疎水性である。プロットの上に印をつけたシスティ
ン残基およびヒスチジン残基の対(第2図上、円で囲ったもの)を含むありうる
フィンガー構造を下方のパネルに示す(Me :金属)。rpt−1において予
測されるもっとも親水性の高い領域(KKEKK、E)(黒いボックス部)の位
置ならびにSV40ラーン′F抗原(N L X5aba、tini、 D、
D、ら、1,982. J、 Ce1l。
Biol、 92:l−19)の核局在化シグナルと同様のザブ配列を示す。
第4A図:抗−K K E K K E抗体を用いるマウス牌臓細胞抽出物のウ
ェスタンプロット。分子量マーカー(Sigma Chemieai Co、)
は58.000−448.500および36.500ダルトンに相当する。
第4B図:CO57m6細胞をpcD−rpt−1(CO5−rptl”)また
はpcD−rptlfs (CO5−rptlfs)の6μgでトランスフ5ク
ションした。抗−■ぐKEKKE抗体とインキュベート後の各細胞集団の一部分
に関するFACS蛍光プロフィ−・ルを示す。CO57m6細胞の両群からのR
NAのスロットプロット分析によると同量のmRNAJ(Rpt−1プローブと
ハイブリッド形成したことが明らかになった。
第4C図二両細胞集団の免疫蛍光も蛍光顕微鏡を用いて検査した。COS −r
pt−1,)ランスフェクタントは顕微鏡写真で示される様に穎著な核蛍光を示
した。CO5−rpt−1fsでトランスフェクションした細胞では核蛍光を検
出できなかった。
第5図:肝臓のサザンプロット分析。C57Bl/6(B)、DBA(D)、C
1,Lyl、−TI(BALB/c)、および親株BとDから一つくられ、番号
を付けた組換え近文株(BXD) (JacksonLaboratories
、 Bar Harbor、 Maine)(Taylor、 B、 A、。
1981 in Genetic Variants and 5trains
of the Labo−ratory Mouse、 Academic
Press、 New York、 pp、397−407)からのゲノムDN
AをHindI[で消化した。ゲノムDNAは0.7%のアガロースゲルで分析
しそしてゼータ(Zeta)プローブ膜(Bio Rad、 Richmond
、 CA)にプロットした。フィルターを、pcD−rptlの5゛側1.3k
b Rsal−Xba Iフラグメント(コード領域)のニックトランスしノー
ジョンにより調製された!2P標識プローブとハイブリッド形成させた。
第6A図:クローンAr−5(左図)およびクローンAr−5v(中央の図)に
よるrpt−1およびIL−2rα発現の間接免疫蛍光染色およびFACS分析
。Ar−5のI L −2rα蛍光はバックグラウンド程度で対照抗体を用いて
得られたものと同じ程度であった。組換えIL−2での刺激24時間後、Ar−
5vの一部分をpcD、pcD−rptlfsまたはpcD−rptlの6μg
で48時間トランスフェクションし、次にFAC3分析(右図)により表面IL
−2rαを測定した。pcD−rptlでトランスフェクションした細胞の約l
/3(斜線)はもはや有意なしベルのIL−2raを発現していないが、pCD
−rptlfs(左図、Ar−5のIL−2rαFAC3のプロフ、イールと比
較)。pcD−rpt lfsでトランスフェクションした細胞が発現するIL
−2rαのレベルは(右図) 、pcDやpcD−β−ガラクトシダーゼでトラ
ンスフェクションした細胞と有意な相違はなかった。全体で250μgのRNA
のスロットプロット分析では、pcD−rpt lおよびpcD−rptlfs
でトランスフェクションした細胞は高レベルのRpt−1mRNAを含有するが
pcD(またはpcD−β−ガラクトシダーゼ)ではそうではないことが示され
た。これらトランスフェクシントはすべて同様のレベルのIL−3mRNAを含
有していた。
第6B図: CO37m6細胞、休止期および活性化EL−4細胞およびJur
kat細胞のクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)アッ
セイ。
T細胞はCATアッセイの20時間前に活性化した。CAT反応混合物を20分
間インキュベートした。下記プラスミドでトランスフェクション後の結果を示す
10037m6細胞:4μHのIL2rpCAT (細菌性クロラムフェニコー
ル遺伝子(CAT)の上流にIL−2rαブーモーターを含有するプラスミド)
および6μgのpcD−rptl (レーンl)もしくはpcD−rptlfs
(レーン2)のいずれかで同時トランスフェクション;3μgのpLTR−I
CAT (CATの上流にHIV−i LTRを含有するプラスミド)および
、6μgのpcD−rptl(レーン3)もしくはpcD−rptlfs (レ
ーン4)のいずれかで同時トランスフェクション;2μgのpsV2CATおよ
び6μgのpcD−rptl (レーン5)もしくはpcD−rptlfs (
レーン6)のいずれかで同時トランスフェクション。EL−4細胞:5Bgのp
LTR−I CATおよび4μgのp S V 7 fdtatとのみ同時l・
ランスフェクション(レーン7.10)、またはこれに加えpcD−rl)tl
(レーン8.11)もしくはpcD−rptlfs(レーン9.12)のいず
れかの6μgで同時トランスフェクション。Jurkat細胞:5BgのpLT
R−I CATおよび2μgのpS V 7 fdtatとのみで同時トランス
フェクション(レーン13.16) 、またはこれに加え3BgのpcD−rp
tl (L/−ン14.17)またはpcD−rptlfs (レーン15.1
B)のいずれかで同時トランスフェクション。rpt−1の阻害作用はpCD−
rptl量が半分(3μg)の時も2倍(9μg)の時にも見られ、そしてこれ
はインディケータ−とpcD−rpt lプラスミドとの量比が前記と同じであ
る限りは、用いられたインディケータ−とpCD−rptlプラスミドの量の如
何にはよらなかった。pcDベクターを共に使った同時トランスフェクションで
は転写因子に対するプロモーター同士の競合ゆえに低いCAT活性レベルか示さ
れた。pCD−rptlとの同時トランスフェクション後のクロラムフェニコー
ル転換(%)は、同じCATプラスミドと共にpcD−rptlfsでの同時ト
ランスフェクション後に得られたクロラムフェニコール転換の割合(%)として
表わす。
pcD−rpt lfs同時トランスフェクションで得られたクロラムフェニコ
ール転換(%)の値を1とする。レーン7.10.13および16はT細胞活性
化の対照として包含される。CATプラスミドでトランスフェクションしなかっ
た細胞からの抽出物は全<CAT活性を示さなかった。各実験を3−5回くりか
えした。各実験で得られたクロラムフェニコール転換%絶対値の標準誤差は平均
の30%以下であった。
5、発明の詳細な記載
本発明は活性化CD4+細胞に比較して休止CD4”ヘルパー/インデューサー
T細胞により高レベルで発現される、Rpt−1(調節タンパク質Tリンパ球−
1)と呼ばれる遺伝子に関する。本発明はまたかかる遺伝子によりコードされて
おり、インターロイキン−2レセプター(TL−2r)アルファ鎖遺伝子のプロ
モーター領域によるか、またはヒト免疫不全ウィルス1型(HIV−1)、ヒト
T細胞白血病ウィルス(T−I T LV)−1、およびHT L V −II
のようなヒドリニッパ向性レトロウィルスの長い末端重複(LTR)のプロモー
ター領域により指示される遺伝子発現を調節するrpt−1タンパク質と呼ばれ
るタンパク質にも関する。
特に、rpt−iタンパク質はIL−2rアルフア鎖遺伝子のプロモーターによ
るかまたはHIV−1のプロモーターにより制御される遺伝子発現をダウンレギ
ュレートする。本発明のタンパク質および核酸はAIDSのような免疫障害の診
断および治療に価値がある。
以下に述べる本発明の詳細な態様においては、Rpt−1遺伝子およびそれがコ
ードする分子量約4]、000ダルトンを有する細胞内タンパク質が記載される
。rpt−1タンパク質は活性化されたC D ”T細胞によって選択的に発現
され、そしてIL−2rおよびHIV−2の遺伝子発現をダウンレギュレートす
ることか示される。
5.1. Rpt−!遺伝子の単離
任意の哺乳類細胞を、可能性としては1.Rpt−1遺伝子の分子クローニング
のための核酸源として用いることができる。Rpt−1遺伝子の単離には、たと
えばIL−2rまたはHlV−1の遺伝子発現のダウンレギュレーションのよう
な、Rpt−1に関連する構造または性質、または活性を示すタンパク質を:〕
−ドするDNA配列の単離が包含される(下記5.5項参照)。DNAは、当業
者に知られた標準的な方法によりクローン化DNA (例えばDNA、rライブ
ラリー」)から、化学合成により、cDNAクローニングにより、または所望の
哺乳類細胞から精製されたゲノムT、) N Aまたはそのフラグメントのクロ
ーニングによって得ることができる (たとえば、Nan1atisら、198
2. MolecularCloning: A Laboratory Ma
nual、 Co1d Spring Harbort、aboratory、
Co1d Spring Harbor、 New York; Glove
r。
D、 M、 (編)、1985. DNA Cloning: A Pract
ical Approach。
MRL Press、 Ltd7.0xford、 Ll、 K、、 I、■巻
参照)。
ゲノムDNAに由来するクローンはコード領域の他に調節およびイントロンDN
A領域を含有しうる。cDNAに由来するクローンはエクソン配列のみを含有し
よう。その起源が何であろうと、Rpt−1遺伝子は遺伝子増殖のための適当な
ベクター内に分子的にクローン化されるべきである。
ゲノムDNAからの遺伝子の分子クローニングに於ては、DNAフラグメントが
生成され、その一部が所望のRpt−1遺伝子をコードしているであろう。DN
Aを種々の制限酵素を用いて特定の部位で切断することができる。あるいはまた
、DNAをフラグメントにす 。
るためにそのDNアーゼをマンガン存在下で用いることができ、また例えば音波
処理によるように、物理的にDNAを切断することもできる。次に、アガロース
およびポリアクリルアミドゲル電気泳動およびカラムクロマトグラフィーを包含
するがそれらに限定されない標準的技法により、線状DNAフラグメントを分子
量に従って分離することができる。
ひとたびDNAフラグメントが生成されると、Rpt−1遺伝子を含有する特定
のDNAフラグメントを多数の方法で同定することができる。例えばある量のR
pt−1遺伝子またはその特異的なRNA、またはそのフラグメントが利用可能
で、それを精製し標識化することができれば、生成したDNAフラグメントを標
識化プローブとの核酸ハイブリダイゼーションにより選抜することができる(B
enton、 W、およびDavis、 R,,1977゜5cience 1
96:180; Grunstein、 M、およびHogness。
D、 1975. Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、
A、 72:3961)。
プローブと実質的に相同のこれらDNAフラグメントはハイブリダイズす′るで
あろう。もし精製Rpt−1特異的プローブが利用できない場合は、最初の選択
方法として、Rpt−1に富む核酸フラクションをプローブとして用いることが
できる。−例(下記6.1゜3項参照)として、活性化T細胞により発現された
メツセージを取り去ったT細胞cDNAであるプローブを用いることができる。
制限酵素消化およびもし利用できれば既知の制限地図にしたがって予想されるも
のとのフラグメントの大きさの比較により適当なフラグメントを同定することも
可能である。最初の選択の後に、以下に記載されるように、遺伝子の性質、また
は発現された産物の物理的、化学的または免疫学的性質に基づいて、さらに選択
を行うことができる。
また、Rpt−1遺伝子は、核酸ハイブリダイゼーションによるmRNAの選択
とそれに続くインビトロ翻訳により同定することもできる。この方法に於ては、
ハイブリッド形成により相補性m、 R,N Aを単離するのにフラグメントが
用いられる。このようなりNAフラグメントは利用可能な精製Rpt−IDNA
、またはRpt−1配列に富むDNA (例えば、休止T細胞に富むcDNA)
であることができる。単離されたmRNAのインビトロ翻訳産物の免疫沈降分析
または機能アッセイ(例えば、IL−2rまたはHIV−1プロモーターマクロ
フアージ誘引、活性化、結合に関して)によりmRNAが同定され、従ってRp
t−1配列を含有する相補性DNAフラグメントが同定される。さらに、細胞か
ら単離されたポリゾームを、rpt−1タンパク質特異的な固定化抗体に吸着さ
せることによって特異的なmRNAを選択できる。(吸着されたポリゾームから
)選択されたmRNAを鋳型として用いて、放射性標識Rpt−1cDNAを合
成することができる。次いで、放射性標識mRNAまたはcDNAをプローブと
して使って、Rpt−IDNAフラグメントを他のゲノムDNAフラグメントの
中か・ら同定することができる。
Rpt−1ゲノムDNAを単離する以外の方法には、遺伝子配列自体を既知配列
から化学的に合成すること、またはRpt−1遺伝子をコードするmRNAに対
するCDNAを作成することが包含されるがこれに限定されるわけではない。例
えば、Rpt−1遺伝子のcDNAクローニングのためのRNAを、T細胞のよ
うな免疫細胞を包含するがそれに限定されない細胞から単離することができる。
他の方法も可能でありそしてそれは本発明の範囲内である。
次に同定および単離された遺伝子を適当なりローニングベクターに挿入すること
ができる。画業上知られた多数のベクター宿主系を用いることができる。使用可
能なベクターにはプラスミドまたは修飾されたウィルスが包含されるがそれらに
限定されるわけではない。
しかしベクター系は使用される宿主細胞と適合しなければならない。このような
ベクターには、ラムダ誘導体のようなバクテリオファージ、またはP B R3
22またはpUCプラスミドまたはp CD / Okayama−Bergプ
ラスミド(Okayama、 H,およびBerg、 P、、 1983. M
ol。
Ce11. Biol、 3 : 280−289)誘導体のようなプラスミド
が包含されるがそれらに限定されるわけではない。形質転換、トランスフェクシ
ョン、感染、エレクトロポレーションなどによって、組換え分子を宿主細胞に導
入することができる。
特定の実施態様に於ては、CD4”ヘルパーT細胞/インデューサー細胞により
選択的に発現されるcDNA挿入物を含有する構築されたサブライブラリーから
の選択により、休止T細胞内で発現されるRpt川遺用子をクローン化すること
ができる。このような方法を下記6.1.1 6.1.4項に記述する。
別法では、「ショットガン」法で適当なりローニングベクターに挿入後、Rpt
−1遺伝子を同定および単離することができる。クローニングベクターへの挿入
の前に、例えば、分子量による分画によってRpt−1遺伝子を増強することが
できる。
Rpt−1遺伝子を、適当な宿主細胞の形質転換、トランスフェクション、また
は感染に使用できるクローニングベクターに挿入すると、その結果多コピーの遺
伝子配列が生成される。詳細な実施態様に於ては、クローニングベクターとして
pcDベクターを用いることができる(Okayama−Bergベクター;
Okayama、 H,およびBerg、 F、、 1983. Mo1. C
e11. Biol、 3:280−289) 、例えば相補性付着末端を有す
るクローニングベクターにDNAフラグメントを連結することによって、クロー
ニングベクターへの挿入を行うことができる。しかしながら、もしDNAをフラ
グメントに切断するのに用いられた相補性制限部位がクローニングベクターに存
在しない場合は、DNA分子の末端を酵素的に修飾することができる。このよう
な修飾には、一本lDNA末端をさらに消化するかまたは一本鎖末端を充填する
ことによって平滑末端を生成させることが包含され、かくしてこれら末端が平滑
末端として連結できる。あるいはまた、D・NA末端・\のヌクレオチド配列(
リンカ−)の結合によって任意の所望の部位をつくり出すことができる。これら
の連結されたリンカ−は制限エンドヌクレアーゼ認識配列をコードする特異的な
化学合成オリゴヌクレオチドからなることができる。別法では、切断したベクタ
ーおよびRpt−1遺伝子をホモポリメリックティリングによって修飾すること
ができる。
クローン化されたRpt−1遺伝子は、DNAそれ自体の性質または、代わりに
そのコードするタンパク質の物理的、免疫学的、または機能的性質に基づく多く
の方法で同定することができる。例えば、DNAそれ自体は、標識化プローブに
対するプラークまたはコロニー核酸ハイブリダイゼーションによって検出できる
(Benton、 W、およびDavis、 R,、1977、5cience
196:180; Grunstein、 M、およびHogness、 D
、、 1975. Proc。
Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 72: 3961) 、ま
た、その発現された産物の性質に基づくアッセイによってRpt−1遺伝子の存
在を検出することもできる。例えば、rpt−1について知られているのと同様
のまたは同一の、電気泳動での移動、等電点電気泳動での挙動、タンパク分解的
消化地図、IL−2rまたはHIV−1プロモーター・活性のポストレギュレー
ション、または抗原性を有するタンパク質を生産するcDNAクローン、または
適合するmRNAをハイブリッド選択するDNAクローンを選択することができ
る。rpt−1に対する抗体が利用できれば、ELISA(エンザイムリンクト
イムノソルベントアッセイ)型の方法で、標識化抗体の推定Rpt−1合成りロ
ーンへの結合によって、rpt−1タンパク質を同定できる。
詳細な実施態様に於ては、単離されたRpt川遺用子、cDNA、または合成り
NA配列を組み込んだ組換えDNA分子を用いて宿主細胞を形質転換することに
よって、多コピーの遺伝子を生成させることかできる。
従って、その形質転換体を増殖させ、形質転換体から組換えDNA分子を単離し
、そして必要ならば単離された組換え体DNAから挿入遺伝子を回収することに
よって、遺伝子を大量に得ることができる。
特定の実施態様に於ては、大規模発現させるにはpeDベクター(Okayam
a、 H,およびBerg、 Pl、 +983゜Mo1. Ce11. B
iol、 3+280−289)のRpt−1c D NΔクローンを、cos
cサル腎臓)細胞にトランスフェクションさせることができる(下記6.1.
8項参照)。
究極の目的が、ワクシニアウィルスまたはアデノウィルスのようなウィルス発現
ベクターに遺伝子を挿入することであるならば、Rpt−1遺伝子を組み込んだ
絹換えDNA分子を、その遺伝子の側面がウィルス配列で挟まれるように修飾で
き、それによってウィルスに感染した細胞中でゲノムでの組換えが可能となって
その結果遺伝子をウィルスゲノム中に挿入することができる。
Rpt−IDNA−含有クローンを同定、増殖、および収穫した後、下記5.4
.1項に記載されたようにしてそのDNA挿入物を特性決定することができる。
Rpt−1遺伝子の遺伝子構造が判明すると、本発明に於て最適に利用するため
にその構造を操作することが可能である。例えば、タンパク質の発現を増加させ
るために、もともと備わっているプロモーターに加えて、またはその代わりにプ
ロモーターDNAをRpt−1コ一ド配列の5”側に連結することができる。多
くの操作が可能であり、そしてそれらは本発明の範囲内である。
5、.2. Rpt−1遺伝子の発現
rpt−1タンパク質またはその一部分をコードするヌクレオチド配列を適当な
発現ベクター、すなわち挿入されたタンパク質コード配列の転写および翻訳に必
要なエレメントを含有するベクター中に挿入することができる。必要な転写およ
び翻訳シグナルはもともとのRpt−1遺伝子および/またはその隣接領域から
供給されることもできる。種々の宿主ベクター系がタンパク質、コード配列を発
現させるのに利用できる。これらには、ウィルス(例えば、ワクシニアウィルス
、アデノウィルスなど)感染咄乳類細胞系:ウイルス(例えばバキュロウィルス
)感染昆虫細胞系:酵母ベクターを含有する酵母のような微生物、またはバクテ
リオファージDNA、プラスミドDNA、またはコスミドDNAで形質転換され
た細菌、が包含されるがそれらに限定されるわけではない。これらのベクターの
発現エレメントはその強度および特異性が変動する。使用される宿主−ベクター
系に応じて、多数の適当な転写および翻訳エレメントの任意の一つを用いること
ができる。
例えば、哺乳類細胞系でクローニングする場合は、哺乳類細胞ゲノムから単離さ
れたプロモーターまたは哺乳類細胞中で増殖するウィルスから単離されたプロモ
ーターを使用することかできる。挿入配列の転写を引き起こすためには、組換え
DNAまたは合成技法によって作成されたプロモーターを用いることもてきる。
また挿入されたタンパク質コード配列を効率的に翻訳するには特異的な開始シグ
ナルも必要である。これらのシグナルにはATG開始コドンおよび隣接配列が
゛包含される。それ自身の開始コドンおよび隣接配列を包含する完全なRpt−
1遺伝子を適当な発現ベクターに挿入する場合は、翻訳制御シグナルを更に加え
る必要はない。しかしながら、Rpt−1コ・−ド配列の一部分のみが挿入され
る場合には、ATG開始コドンを含む外来翻訳制御シグナルが付与されねばなら
ない。さらに挿入物全体の翻訳を保証するには開始コド〉・はタンパク質コード
配列と読み枠が一致しなければならない。
このような外来翻訳制御シグナルおよび開始コドンは天然および合成両方の種々
な起源のものであることができる。
適当な転写/翻訳制御シグナルおよびタンパク質コード配列からなるキメラ遺伝
子を含有する発現ベクターを構築するには、DNAフラグメントのベクターへの
挿入に関して既に述べた任意の方法を用いることができる。このような方法には
インビトロ組換えDNAおよび合成技法、およびインビボ組換え(遺伝的組換え
)が包含されうる。
Rpt−1遺伝子挿入物を含有する発現ベクターは3つの一般的な方法によって
確認することができる。すなわち(a)DNA、−DNAハイブリダイゼーショ
ン、(b)「マーカー」遺伝子機能の存在または非存在、および(C)挿入配列
の発現。最初の方法に於ては、発現ベクター中に挿入された外来遺伝子の存在は
挿入されたRpt−1遺伝子と相同の配列を含有するプローブを用いるDNA−
DNAハイブリダイゼーションによって検出できる。第2の方法に於ては、組換
えベクター/宿主系はベクターへの外来遺伝子の挿入によって引き起こされた特
定の「マーカー」遺伝子機能(例えば、チミジンキナーゼ活性、抗生物質耐性、
形質転換表現型、バキュロウィルスに於ける閉塞体形成)の有無に基づいて確認
および選択することができる。例えば、もしRpt−1遺伝子がベクターのマー
カー遺伝子配列内に挿入されるならば、Rpt−1挿入物を含有する組換え体は
マーカー遺伝子機能の欠如によって確認することかできる。第3の方法に於ては
、組換え体によって発現される外来遺伝子産物をアッセイすることによって、組
換え発現ベクターを確認することができる。このようなアッセイは遺伝子産物の
物理的、免疫学的、または機能的な性質に基づ(ことができる。
ひとたび特定の組換えDNA分子が同定および単離されると、画業上知られたい
くつかの方法がその増殖に使用できる。ひとたび好適な宿主系および増殖条件か
確立されると、組換え発現ベクターを大量に増殖および調製することができる。
本発明の実施例で詳述する特定の実施態様に於ては、Rpt−1cDNA挿入物
を有するpeDベクターをCO8細胞にトランスフェクションすることができる
。この細胞内でRpt−1cDNA挿入物が発現されてrpt利タンパク質が生
産される。しかしながら、本発明はCO8細胞に於けるpcDベクターからのR
pt−1発現に限定されるわけではない。既に説明したように、使用できる発現
ベクターには少数例をあげれば以下のベクターまたはそれの誘導体が包含される
がそれらに限定されるわけではない。ワクシニアウィルスまたはアデノウィルス
のようなヒトまたは動物ウィルス;バキュロウィルスのような昆虫ウィルス;酵
母ベクター;バクテリオファージベクター(例、ラムダ)、およびプラスミドお
よびニスミドDNAベクター、など。
さらに、挿入配列の発現を調節するかまたはキメラ遺伝子産物を特定の所望の様
式で修飾しプロセシングする宿主細胞株を選択することができる。ある種のプロ
モーターからの発現を特定のインデュサーの存在下に高めることができる。した
がって、遺伝子工学的に作成されたrpt利タンパク質の発現を制御することが
できる。さらに、それぞれ異なった宿主細胞は、翻訳および翻訳後のタンパク質
のプロセシングおよび修飾に関して特徴的かつ特異的なメカニズムを有する。確
実に異種の発現タンパク質に対し所望の修飾およびブロモジ〉・グを行うために
、適当な細胞系または宿主系を選択することができる。例えば、第2図の推定ア
ミノ酸配列を有する41.3kd rpt−1タンパク質を生産するには、細菌
系での発現を用いることができる。別の実施態様に於ては、異種rpt−1タン
パク質の「自然な」コンホーメーションを保証するために、哺乳類CO3細胞を
用いることができる。さらに、種々のベクター/宿主発現系が種々の程度でタン
パク分解的切断のようなプロセシング反応を行うことができる。種々にプロセシ
ングされた多くのかかるrpt−1タンパク質を生成させることができ、そして
これらは本発明の範囲内にある。
5.31発現された遺伝子産物の同定および精製Rpt−1遺伝子を発現する組
換え体が−たん同定されると、その遺伝子産物を分析しなければならない。これ
はその産物の物理的、免疫学的、または機能的性質に基づくアッセイによって行
うことができる。
rpt−1タンパク質が−たん同定されると、このものはクロマトグラフィー(
例えば、イオン交換、アフィニティー、およびサイジングカラムクロマトグラフ
ィー)、遠心分離、溶解度の相違、を包含する標準的な方法によって、またはタ
ンパク質精製に関する任意の他の標準的な技法によって単離および精製すること
ができる。
また、組換え体によって生産されるrpt利タンパク質が−たん同定されると、
組換え体に含まれるキメラ遺伝子のヌクレオチド配列から、このタンパク質のア
ミノ酸配列を推定することができる。結果として、このタンパク質を当業上知ら
れた標準的な化学的方法によって合成することができる(例えば、Hunkap
iller。
M、ら、1984. Nature 310:105−111参照)。
本発明の詳細な実施態様に於ては、このようなrpt−1タンパク質は、それが
組換えDNA技法によって生成されるかまたは化学合成法によって生成されるか
に関わらず、実質的に第2図に示すようなアミノ酸配列のすべてまたは一部分を
主要′アミノ酸配列として含有するタンパク質を包含するがそれに限定されるわ
けではない。またこのアミノ酸配列には機能的に等価のアミノ酸残基が配列内の
残基と置換されてサイレントな変化を起こしているような変化した配列が包含さ
れる。
例えば、一つまたはそれ以上の配列内アミノ酸残基を、同様の極性を示し機能的
に等価な作用をする別のアミノ酸により置換して、結果としてサイレントな変化
を生成させることができる。配列内でのアミノ酸の代替物はそのアミノ酸が属す
るクラスの他のアミノ酸から選択することができる。例えば、非極性(疎水性)
アミノ酸にはアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニル
アラニン、トリプトファンおよびメチオニンが包含される。極性中性アミノ酸に
はグリシン、セリン、トレオニン、システィン、チロシン、アスパラギン、およ
びグルタミンが包含される。
陽性荷電(塩基性)アミノ酸にはアルギニン、リジン、およびヒスチジンが包含
される。陰性荷電(酸性)アミノ酸にはアスパラギン酸およびグルタミン酸が包
含される。翻訳中または翻訳後に例えばグリコジル化、タンパク分解的切断など
によって特別に修飾されたrpt−1タンパク質も本発明の範囲に含まれる。
5.4. Rpt−1遺伝子およびタンパク質の構造Rpt−1遺伝子およびタ
ンパク質の構造は当業上知られた種々の方法により分析することができる。
5 、4.1.遺伝子分析
Rpt−1遺伝子に相当するクローン化DNAまたはCDNAはサザンハイプリ
ダイゼーション(Southern。
E、 M、、1975. J、 Mo1. Biol、 98: 503−51
7)、ノーザンハイブリダイゼーション(例えば、Freemanら、1,98
3゜Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 80 :
4094−4098参照)、制限エンドヌクレアーゼマツピング(Mania
tis、 T、、1982、 Mo1ecular Cloning、 A L
aboratory Manual、 ColdSpringHarbor L
aboratory、 Co1d Spring Harbor、 NewYo
rk) 、およびDNA配列分析を包含するがそれらに限定されない方法によっ
て分析することができる。
Rpt−1特異的ブロー・ブとのサザンハイプリダイゼーションによって、種々
の種類の細胞におけるRpt−X遺伝子を検出することができる。一つの実施態
様に於て、Rpt−1の遺伝子的連結を判定するのにサザンハイプリダイゼーシ
ョンを使用できる(下記6.2項参照)。Rpt−1遺伝子の発現を判定するた
めにはノーザンパイプリダイゼーション分析を用いることができる。発育や活性
の種々の状態にある種々の種類の細胞をRpt−1発現に関して検査することが
できる。サプレッサーまたは細胞溶解性T細胞によるのではなくてインデュサー
1゛細胞によるか、またはナチュラルキラー細胞によるRpt−1発現を証明す
るものであるかかる技法およびその結果を、下記6.1.5および6.2項で述
べる。用いられた特異的なRpt−1プローブに対して所望度合の関連性を有す
る核酸の検出を確保するために、サザンおよびノーザンハイブリダイゼーション
の両方のハイブリダイゼーション条件の厳密さを加減することができる。
Rpt−1遺伝子の遺伝子構造を大まかに決定するために制限エンドヌクレアー
ゼマツピングを用いることができる。特定の実施態様に於ては、下記第2図に示
す1制限地図を得るために、制限酵素での切断を用いることができる。制限エン
ドヌクレアーゼ切断によって得られた制限地図をDNA配列分析によって確認す
ることができる。
当業上知られた任意の方法によってDNA配列分析を行うことができる。このよ
うな方法にはマキサム(MaXam)およびギルバート(Gilbert)の方
法(1980゜Meth、 Enzymol、 65:499−560)、ザン
ガーのジデオキシ法(Sanger、 F、ら、1977、 Proe、 N
atl、 Acad、 Sci、 U、S、A、 74:5463) 、
まt:は自動化DNAシークエネーター(例えば、Applied Biosy
stems、 Foster C1ty、 CA)の使用が包含されるがそれら
に限定されるわけではない。Rpt−1遺伝子の代表的なもののc D N A
配列は、実質的には第2図に示されそして下記6.2項に詳述される配列を包含
する。
5 、4.2.タンパク質分析
rpt刊タンパク質のアミノ酸配列をDNA配列からの推定によるか、またはそ
の代わりに例えば自動化アミノ酸シークエンサーを用いたタンパク質の直接配列
決定により導くことができる。rpt−1タンパク質の代表的なもののアミノ酸
配列は、実質的には第2図に示されそして下記6.2項に詳述される配列を含有
する。
rpt−iタンパク質配列は親水性分析によってさらに特性決定することができ
る(Hopp、 T、およびWoods。
K、、 1981. Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S
、A、78:3824)。
親水性プロフィールは、rpt−1タンパク質の疎水性および親水性領域、およ
びかかる領域をコードする遺伝子配列の対応する領域の同定に用いることかでき
る。
rpt−1タンパク質の代表的なものの親水性プロフィールを第3図に示す。
特異的な二次構造が想定されるrpt利の領域を同定するために、二次的構造分
析(Chou、 P、およびFasman。
G、、 1974. Biochemistry 13:222)を行うことも
できる。
他の構造分析法を用いることもできる。これらにはX線結晶学(Engstom
、 A、、 1974. Biochem、 Exp、 Biol。
11ニア−13)およびコンピューターモデリング(Fletterick。
R1およびZoller、 M、(編)、 1986. Computer G
raphicsand Mo1ecular Modeling、 in Cu
rrent Communicationsin Mo1ecular Bio
logy、 Co1d Spring Harbor Labora−tory
、 Co1d Spring Harbor、 New York)が包含され
るがそれらに限定されるわけではない。
5.5.インターロイキン−2レセプターおよびヒトリンパ向性レトロウィルス
の遺伝子発現の調節rpt利タンパク質は、インターロイキン−2レセプターノ
ブロモ−9−4’タハHI V −1、HTLV−IおよびHTLV−IIのよ
うなヒトリンパ向性レトロウィルスのLTRのプロモーターによって指示される
遺伝子発現のレベルを調節する機能を有する(下記6.2項および6.3項参照
)。R1)t−1遺伝子の発現は転写がIL−2rプロモーターの制御下(特に
IL−2rα鎖の制御下)にあるかまたはHIV−I LTRプロモーターの制
御下にある遺伝子の発現の低下をもたらす。
IL−2rβ鎖またはHTVタイプ2LTRまたは類似のレトロウィルスのLT
Rのプロモーターのようなプロモーターの制御下にある遺伝子発現もまた本発明
のrpt−1タンパク質によって調節できると考えられる。
5.6.抗rpt−1抗体の生産
rpt−1タンパク質を認識する抗体を生産することができる。かかる抗体はポ
リクローナルまたはモノクローナルでありうる。
画業上知られた種々の手順をrpt利に対するポリクローナル抗体の生産に使用
できる。特別の実施態様に於ては、第2図に示されるrpt利分子分子ピトープ
に対するウサギポリクローナル抗体は下記6.1.6項に記述されるようにして
得られる。抗体の生産には、種々の宿主動物に天然型rpt−1タンパク質また
は合成物またはそのフラグメントを注射して免疫することかできる。これらの動
物にはウサギ、マウス、ラット等が包含されるがそれらに限定されるわけてはな
い。種々のアジュバントを免疫応答を高めるために宿主動物の種に応じて使用で
きる。アジュバントにはフロイント(完全または不完全)アジュバント、水酸化
アルミニウムのような鉱物ゲル、界面活性物質例えばリソレシチン、プルロニッ
クポリオール、ポリアニオン、ペプチド、オイルエマルジョン、キーホールリン
ベットヘモシアニン、ジニトロフェノール、ならびにBCG(bacille
Calmette−Guerin)およびコリネバクテリウム・バルブム(Co
rynet+acterium parvum)のような使用可能なヒトアジュ
バントが包含されるがそれらに限定されるわけではない。
rpt−1に対するモノクローナル抗体は、培養した連続細胞系による抗体分子
の生産を与える任意の技術を用いることにより調製できる。これらの技術にはK
ohlerおよびMilstein (1975,Nature 256:49
5−497)によって最初に記述されたハイブリドーマ技術、およびもっと最近
のヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら、1983. Immun
ology Today 4ニア2)およびEBV−形質転換技術(Coleら
、1985. Mcnoclonal Antibodiesand Canc
er Therapy、 Alan R,Li5s、 Inc。、 pp
、77−96)が包含されるがそれらに限定されるわけではない。
分子のイディオタイプを含有する抗体フラグメントは既知の方法によって生成で
きる。例えばかかるフラグメントには以下のものが包含されるがそれらに限定さ
れるわけてはない:抗体分子のペプシン消化によって生成しうるF (ab’
)2フラグメント、F (ab’ )2フラグメントのジスルフィド橋の還元に
よって生成しうるF ab’ フラグメント、およびパパインおよび還元剤で
抗体分子を処理することによって生成しうる2FabまたはFabフラグメント
。
5.7. rpt−1関連誘導体、類似体、およびペプチドrpt−1に関連す
る誘導体、類似体およびペプチドの生産および使用も意図されており、それらは
本発明の範囲内にある。所望の免疫原性または抗原性を有するかかる誘導体、類
似体またはペプチドは、例えばイムノアッセイに於いて、免疫化のために、治療
上の目的などに用いることができる。例えばIL−2rまたはHIVプロモータ
ー指示遺伝子発現のダウンレギュレーションのような所望のrpt−1の性質を
保持し、あるいはまたそれを阻害するかかる分子は、かかる性質のそれぞれイン
デューサーとしてまたはインヒビターとして用いることができる。5.5および
6.1.8項に挙げた他のアッセイが包含されるがそれらに限定されない当業上
知られた方法によって、rpt−1関連誘導体、類似体、またはペプチドを所望
の活性に関して検査できる。
本発明のrpt利関連誘導体、類似体およびペプチドは当業上知られた様々な方
法で生産できる。このような生産をもたらす操作は遺伝子またはタンパク質レベ
ルで行うことができる。例えば、クローン化Rpt−1遺伝子は当業上知られた
多数の任意の方法で修飾することができる(Maniatis、 T、ら、19
82 Mo1ecular Cloning。
A Laboratory Manual、 Co1d Spring Har
bor Laboratory。
Co1d Spring Harbor、 New York) o Rpt−
1配列をインビトロで、制限エンドヌクレアーゼを用いて適当な部位で切断し、
所望の場合はさらに酵素的に修飾し、単離し、そして連結することができる。r
pt−]関連誘導体、類似体、またはペプチドをコードする遺伝子の生産におい
ては、修飾された遺伝子が、所望のrpt−1特異的活性をコードする遺伝子領
域内に、翻訳終止シグナルに中断されることなく、rpt利と同じ翻訳の解読枠
になることが確保されるよう注意が払われるべきである。
さらに、Rpt−1遺伝子をインビトロまたはインビボで突然変異させて、翻訳
、開始、および/または終止配列を生成させおよび/または破壊するが、あるい
はコ・−ド領域に変化を生成させ、そして/または新たな制限エンドヌクレアー
ゼ部位を形成させるかまたは既に存在する部位を破壊させ、さらにインビトロ修
飾を促進することができる。突然変異誘発のための当業上知られた任意の方法を
用いることができ、このような方法にはインビトロ特定部位の突然変異誘発(H
utchinson、 C,ら、1978. J、 Biol、 Che
m、 253:6551)、TAB (商標)リンカ−(Pharmacia)
の使用、などが包含されるがそれらに限定されない。
rpt−1配列の操作はタンパク質レベルでも行うことができる。多数の化学的
修飾のいずれでも既知の技法によって行うことができ、これらには臭化シアン、
トリプシン、キモトリプシン、パハイン、v8プロテアーゼ、NaBHiによる
特異的化学的分解;アセチル化、ホルミル化、酸化、還元;ツニカマイシン存在
下の代謝的合成−などが包含されるがそれらに限定されない。
さらに、rpt利関連類似体およびペプチドを化学的に合成することができる。
例えば、遺伝子発現の所望の調節を仲介するrpt−1の一部分に相当するペプ
チドをDNAシンセサイザー(例、Applied BiosystemsMo
del 380A)を用いて合成することができる。
5.8. rpt−1の使用
5.8.1.診 断
rpt−1タンパク質、その類似体、誘導体、およびサブ配列、および抗−rp
t−1抗体は診断に用途を有する。
本発明の分子はイムノアッセイのようなアッセイに用いて、Tリンパ球活性化に
影響をおよぼす種々の状態、病気および障害の検出、予知、診断あるいは監視を
行うことができる。例えばT細胞中に発現されるrpt−1の量は、T細胞活性
の尺度である細胞表面のIL−2rの量(下記6.20項、第6A図参照)に逆
比例すると思われる。したがって詳細な実施態様においては、rpt、−1に対
する抗体は患者組織または血清検体中のrpt−1の存在をアッセイするのに使
用でき、ここでrpt−ルベルの減少はIL−2r細胞表面発現およびT細胞(
免疫)活性化の増加を示すものである。他の実施態様においては、rpt−1発
現増加が検出されることは1’ L −2rの細胞表面発現の減少のシグナルと
して見ることができ、このことは低いT細胞応答および活性化に対するT細胞の
相対的抵抗を示すものでありうる。
先天的および後天的免疫不全、自己免疫疾患(例えば全身性紅斑性狼癒、リウマ
チ様関節炎および糖尿病I型)、および種々の癌のような種々の免疫異常は、患
者の検体中に見られるrpt−1を含む種々の免疫機能メディエータ−のレベル
による分類をやりやすいと考えられる。かかる分類は免疫異常の予知および診断
において非常に高い価値がある。
使用できるイムノアッセイには、少数例をあげれば、ラジオイムノアッセイ、E
LISA(エンザイムリンクトイムノソルベントアッセイ)、「サンドイッチ」
イムノアッセイ、沈降反応、ゲル拡散沈降反応、免疫拡散アッセイ、凝集アッセ
イ、補体固定アッセイ、イムノラジオメトリックアッセイ、蛍光イムノアッセイ
、プロティンAイムノアッセイ、および免疫電気泳動アッセイ、のような技法を
用いる競合および非競合アッセイ系が包含されるがそれらに限定されない。
Rpt−1遺伝子および、相補配列を含む関連核酸配列およびサブ配列はハイブ
リダイゼーションアッセイにも用いることができる。Rpt−1核酸配列、また
はその配列を少なくとも約15ヌクレオチド含有するサブ配列はハイブリダイゼ
ーションプローブとして使用できる。
ハイブリダイゼーションアッセイは上記のようなrpt−1発現の変化と関連す
る状態、障害または疾患を発見、予知、診断または監視するのに使用できる。例
えば、患者の末梢血液リンパ球中の全RNAをRpt−1mRNAの存在に関し
てアッセイでき、ここでRpt−1m R,NAの存在あるいはその量は免疫異
常に関連したT細胞活性化の状態を示すものである。
5.8.2.治 療
本発明のrpt−1タンパク質、その類似体、誘導体、およびサブ配列、抗−r
pt−1抗体、およびRpt−1核酸およびそのサブ配列はその転写がIL−2
rプロモーターまたはヒトリンパ向性レトロウィルスのL T Rプロモーター
によって制御される配列によりコードされる産物の発現に関連する疾病または障
害の治療に使用できる。例えば、Rpt−1コー ド配列を造血幹細胞に組み入
れてエイズ患者の遺伝子療法に用いることができ、そこでRpt利か発現され、
HIV−ILTR指示の遺伝子発現の低下が惹起される。他の実施態様において
は、rpt−1は白血病患者のHTLV=IまたはHTLv−■の遺伝子発現を
調節するのに使用できる。rpt−1分子の適切な標的輸送を果すためには、r
pt−1タンパク質重体を抗−核タンパク質抗体または抗−DNA抗体と接合さ
せることもできる。
種々の放出系が知られており、そしてそれらをrpt−1及び関連分子の治療的
放出に使用することができる。
例えばリポソーム内カプセル化、細菌による発現など。
導入のための他の方法には、皮肉、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下および鼻内経
路が包含されるがそれらに限定されない。
本発明の別の実施態様に於ては、rpt−1、関連分子、またはrpt−1機能
を阻害することが示されるrpt−1に対する抗体を、例えば化学療法や放射線
照射によって免疫反応抑制された患者のT細胞活性を増大させる試みに使用でき
る。
6、Rpt川遺用子およびそのコードするタンパク質のクローニングおよび特性
決定
この項における例として、我々は活性化CD”’\ルバー/インデューサーT細
胞に比較して休止T細胞によって選択的に発現される調節タンパク質Tリンパ球
−1(Rf)t−I)遺伝子について記載する。このものは新規な細胞内のタン
パク質(分子量4]、、000ダルトン)で、インターロイキン−2レセプター
α鎖(IL〜2rα)遺伝子のプロモーター領域により、およびヒト免疫不全ウ
ィルス1型(HIV−1)の長い末端重複のプロモーター領域により指示される
遺伝子発現をダウンレギュレーションする。rpt−ルベルは、CD4+T細胞
の活性化および後天性免疫不全症候群(エイズ)の臨床的症状をもたらすHIV
−1の複写と逆の相関関係にあることを我々のデータは示している。
付加的な実験においては、ヘルペスシンプレックスウィルスチミジンキナーゼま
たはSV40のプロモーターによってではなく、HTLV−IfまたはHTLV
−Iのプロモーターによって制御される遺伝子発現のrpt−1による特異的な
調節を示す。
6.1.材料および方法
6 、1.1.細 胞
ここで用いられたT細胞クローンの出所や維持についてはすでに記載されている
(Clayberger、 C,、らの1983、 J、 Exp、 Med、
157:1906−19]7; Clayberger、 C,。
らの1984. J、 EXIT、 Med、 158: 1881−1894
)。簡単に述べるとC1,Lyl−TIとC1,IJI−H5はインデュサーT
細胞クローン(同上)である。C1,NK−41はナチュラルギラー細胞クロー
ン(Nabel、 G、らの1981. Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 Ll、S、A、 78: 1157−1161)そして
C1,LY23.4はサプレッサーT細胞クローン(Fresno、 M、らの
1981゜J、 Exp、 Med、 153:1260−1274) 、 A
r−5はアーソネイ) (arsonate)反応性インデューサーT細胞クロ
ーン(Rao、 A、らの1983. J、 Exp、 Med、 159:
1243−1258)である。Ar−5vは構造的に高いレベルのIL−2rα
を発現するAr−5の変種である(Boehriger Mannheimから
供給されたI L−2rα鎖に対するモノクローナル抗体AMT−13を用いる
免疫蛍光法によって測定)。
A、、r−5vは抗原の非存在下で組換えI 1.−2 (Genzyme)に
よって活性化されるがAr−5vはそうではない。活性化はAMT−13により
完全に阻止される。Ar−5vは、もしIL−2によって、または抗原と■Ad
マクロファージによっ°C活性化さねなければ、検出できるレベルのX T、
−2を生成し、こい。Jurkat (Nabel、 G。
およびBaltjmore、 D、の1987. Nature 326:71
L−713,)はヒトの細胞系であり、モしてEl、−4はマウスのT細胞系で
あるocO3−7x丁+6は5V−40によって形質転換されたサル腎臓ゴー皮
細胞系である(Qkayama、 H4およびBerg、 P、の1983.
f、(ol、 Ce11. Biol、 3:280−289)。
6.1,2. T細胞の活性化
休止T細胞クローンは抗原(Clayberger、 C,らの1983、 J
、 EXp、 Med、 157:1906−1917; Clayberge
r、 C,らの1984. J、 EXp、 Med、 158:1881−1
894; Nabel、 G、らの1981. Proc、 Natl、 Ac
ad、 Sci、 U、S、A、 78 : 1157−1161; Fres
no、 M、 らの1981. J、 Hxp、 Med、 153:12
60−1274)によってまたは5μg/−のコンカナバリンA(ConA)お
よび10n、g/mj’の12−〇−テトラデカノイルホルボールI3−アセテ
ート(TPA、)を加えることによって活性化された。Jurk、at細胞はT
P A (40n g/−)およびフィトヘマグルチニン(PHAXIOμg
/ ml )の添加によって活性化された。EL−4細胞は同量のTPAおよび
P HAにカルシウムイオノフオアA23187(5μg/rn1)を加えるこ
とによって活性化された。
6.1.3、T細胞プローブ作成
I、細胞(線維芽細胞腫)からのおよび2PK3(B細胞リンパ腫)からのポリ
(A)”RNAを調製しそして以前に記載(Chirgwin、 J、らの19
79. Biochemistry18:5294−5299; Freema
n、 G、 J、らの1983. Proc、 Natl。
Acad、 Sei、 U、S、A、 80 : 4094−4098)されて
いるようにしてCI、Lyl、−TI細胞(活性化22時間後)から得られたL
AP標識したeDNAとハイブリッド形成させた。ヒドロキシアパタイトクロマ
トグラフィ・−によって精製した残留−重鎖eDNAをMOPC315(B細胞
ミエローマ)からのポリ(A)”RNAとハイブリッド形成させそして一重鎖フ
ラクションをヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーによって再び単離した。
6.1.4. T細胞cDNAライブラリーの構築CI、l、yl−’rt (
活性化22時間後)由来のポリ(A)”RNAをpcDベクター中に3.8X1
0’の独立クローンのCDNAライブラリーを調製するのに用いた(Okaya
ma。
H3およびBerg、 P、の1982. Mo1. Ce11. Biol、
2:161−170; Okayama、H,およびBerg、 P、の19
83. Mo1. Ce1l。
Biol、 3:280−289) 。0.5 kb−20kbc DNA挿入
物を含む、寸法で選択したサブライブラリー、11.300コロニーをニトロセ
ルロース上に希薄に塗布しそして次に前記T細胞特異的プローブで探索した(M
aniatis、 T。
らの1982. Mo1ecular Cloning、 A Laborat
ory Manual。
Co1d Spring Harbor Laboratory、 Co1d
Spring Harbor。
New York)。ハイブリッド形成したコロニーを取り出してさらに分析し
た。
6 、1.5゜核酸プロッティングおよびハイブリダ・rゼーション
RNAスロットおよびノーザンブロッY・は記載(Ct+irgwin、 J
、らの1979. Biochemistry 18:5294−5299)
されているようにして行った。所定の実験のあらゆる検体に同量の総RNAを用
いた。サザンブロツトはGa1tら(1984,Biotechniques
2:148−155)に記載されるようにして行った。
6 、1.6. ウェスタンプロット分析マウス牌臓細胞(107−10” )
をPBSで2度洗浄し、1−の溶解緩衝液(P B S中1%NP−40,0,
02%NaN、) 、1.0μlのフェニルメチルスルホニイルフルオライド(
PMSF)(1mlのメタノール中34.8■)および20μlのヨードアセト
アミド(0,5−の蒸留水中に36.2■)中に再懸濁した。この混合物を氷上
30分インキュベートしそしてポリアクリルアミドゲルに負荷した。ダニ/バク
質がポリアクリルアミドゲルセルロースシー) (Towbin, H.らの1
979. Proc. Nail。
Acad. Sci. L!.S.A. 76:4350−4354)に移った
後、そのフィルターをプロ・パインディング(pro−binding)タンパ
ク質(トリス食塩アジド(TSA)中5%乳タンパク質、1%ウシ胎児血清)お
よびウサギIgG(1:200血清希釈度)と1時間インキュベート・した後1
2Mi標識したヤギ抗ウサギ抗体と30分間インキュベートした。上記ウサギI
gGはrpt− 1タンパク質のもっとも親水性部分に相当する合成ペプチド(
KKEKKE)に接合したキーホールリンベットヘモシアニン(KI。
H )で免疫することにより得られた。フィルターをrSAで洗浄しオートラジ
オグラフィーのために露出させた。
6、]、、7.プラスミド
前記の寸法選択CDNAライブラリー(Shen, F.−W。
らの1985. Proc. Natl. Acad. Sei. U.S.A
. 82 : 7360−7373)の11. 300コロニーのうち230コ
ロニーか上記T細胞cDNAプローブとハイブリッド形成した。ハイブリッド形
成したコロー二からプラスミドpcD−rpt−4を得た。peD−rpt−I
D N AはT細胞(6.2項参照)中に発現された3.7kb RNAとハ
イブリッド形成した。
pcn−rpt lfsはpcD−rptlをBstEI[で消化し、T4ポリ
ヌクレオチドキナーゼで平滑末端どなしそして再連結することにより得られたp
CD−rptlOフレームシフト突然変異体である。突然変異はDNA整理配列
によって確認された。pSV2CATは細菌性クロラムフェニコールアセチルト
ランスフェラーゼ(CAT)遺伝子(Gorman,C. M. らの198
2, Mo1. Ce11. Biol. 2:1044−1051)の上流に
あるSV40エンハンサ−プロモーター領域を含有する。プラスミドIL−2r
pCATはCATの上流にヒトILー2rαプロモーター債域を含有する(Le
onard, W. J.らの1985, Science 230 : 63
3−639)。プラスミドpLTR−I CATはHIV−1(7)長い末端重
複(L T R )(ヌクレオチド−463から+80まで)のU3およびR領
域を含有する(Tang−Starksen。
S. E.らの1987, Proc. Natl. Acad. Sci.
U.S.A. 84:6845; Sanchez−Pescador, R
.らの1985. Science 227+487−492)。p S V
7 fdtatはHIV−1のtatタンパク質の発現ベクターである(同上)
。
6 、 i. a.細胞系のトランスフェクションおよびクロラムフェニコール
7゛セチルトランスフエラー・−ゼアッでイ
D E A. E−デギストラン法(Queen, C.およびBal t i
more。
D.の1983, Cell 33ニア41−748)を用いて付着細胞(1o
6細胞/′トランスフエクシヨン)および懸濁液中で増殖した細胞(107細胞
/トランスフエクシヨン)をトランスフェクションした。トランスンエクシ3ン
48時間後にCAT溶解物を凍結融解法(Gorman, C. M. らの
1982、 Mo1. Ce11. Biol. 2:m044−1051)に
より調製した。反応混合物中のアセチルコエンザイムAの最終濃度が3mMであ
るということを除いでは既述(同上)されでいるようにして、各溶解物から同量
のタンパク質(1アッセイ当り約2 00− 3 00μgタンパク質)を用い
てアッセイを行った。反応混合物は、薄層クロマトグラフィーにより、種々の時
点でクロラムフェニコールからアセチル化形へ.の転換%につぃて評価した。実
験はアッセイの直線範囲内で行い、精製DNAの異なるバッチを用い3回から5
回反復した。CATプラスミドでトランスフェクションしなかった細胞からの抽
出物はCAT活性を全黙示さなかった。Rpt−1cDNA挿入物の発現はタン
パク質レベル(FACSによる)およびRNAレベル(T細胞中に内在している
rpt− 1とのハイブリッド形成を避けるために、ハイブリダイゼーシ・コン
ブローブとしてpeDベクターからのSV40ポリアデニル化シグナルを用いる
スロットプロットによる)で確認した。pcD−rptlでトランスフェクショ
ンしたCO8細胞およびJurkal細胞は組換えタンパク質を発現したが、p
cD−rpt)、fsでトランスフェクションしたものはそうではなかった。F
” A CS分析によるとJurkat細胞の活性化は組換えタンパク質のレベ
ルを有意には変えなかった。サザンプロット分析によるとどの場合にも等借景の
プラスミドがトランスフェクションされていることか示された。
6.1.9.免疫蛍光
rpt−1+細胞をカバーグラスに載せ、0.5 %グルタルアルデヒドと30
秒インキュベートし、洗浄しそしてウサギ抗−K K E K K、 E抗血清
のIgGフラクションと最終濃度1 : 200で4°Cで40分間インキュベ
ートした。次に細胞をIXPBSで2度洗浄し、ローダミン接合ヤギ抗ウサギI
gG(1:100希釈)を加えた(CooperBiomedical、 Gl
endak、 CA )。
細胞表面抗原: ’rhyi”およびIg+の膵臓細胞(Fresno。
M、らの1982. Ce1l 30ニア07−713; Clayberge
r、 C,らの1984、 J、 Exp、 Med、 158:1881−
1894; Fresno、 M、らの1981、 J、 Exp、 Med、
153:1260−1274)をAMT−1,3かあるいはL3T4かあるい
はLy2モノクローナル抗体(Becton−Dickinson、 Moun
tainview、 CA)のいずれかとインキコベートし、3回洗浄しそして
フルオレセインイソチオシアネー)(FITC)−ヤギ抗ラットIgG(1:2
00希釈XCappe1. Westchester、 PA)とインギュベー
1− シた。FAC3で分析した各細胞集団の蛍光強度をlogio目盛りで示
す(第4および6図)。図に示されているように、細胞をフルオレセインには4
20−49Onunそしてローダミンは500−590nmのバリアフィルター
を有する蛍光顕微鏡写真(Olympus IMT2)を用いて可視化した。
6.2.結 果
抗原またはT細胞マイトジェン、コンカナバリンAによる活性化後、T細胞クロ
ーンC1,Lyl−T)は1回または2回の分裂をし゛Cインデュサー特異的タ
ンパク質を分泌する(Nabel、 G、 らの1981. Ce1l 23
:19−28;Clayberger、 C,らの1984. J、 Exp、
Med、 158:1881−1894)。寸法で選択したC1.Lyl−
Tl pcD c DNAライブラリーの11.300コロニーのうち230が
T細胞中で発現された遺伝子が富化されたcDNAプローブに対してハイブリッ
ド形成した。これら挿入物のうちのひとつ、Rpt−1(調節タンパク質T細胞
)と呼ばれるものはインデューサー細胞クローン(第1A図、レーンe−h)に
存在する3、7kbmRNAとハイブリッド形成したが、サプレッサーT細胞ク
ローン(第1A図、レーンCおよびd)、ナチュラルキラー細胞クローン(第1
A図、レーンb)または細胞溶解性T細胞クローン(第1A図、レーンa)とは
ハイブリッド形成しなかった。発現はT細胞クローンの長期間の増殖に依存する
ものではない。なぜならRpt−1プローブは膵臓および胸腺の新たに外植した
リンパ球からの3.7kb RNAにハイブリッド形成したからである(第1B
図)。
休止インデューサーT細胞(第1A図、レーンeおよびg)は活性化のインデュ
サーT細胞(第1A図、レーンfおよびh)よりも高いレベルのRpt−I R
NAを示した。抗原および膵臓付着細胞を用いるci、tyi、−TIの活性化
期間中のRpt川発用の時間的経過を分析すると、!i’pt−!転写は活性化
後4−8時間は検出されないことか示された(第1. C図の上図)。γインタ
ーフェロ:、−RN Aのノー・ザンプロット分析で示されているよ・)に(第
1C図の下図)、T細胞特異的遺伝子を含む我々が調査し7た他の遺伝子の発現
は活性化期間中なし2か、あるいはもっと普通には増加する。
完全な長さのRpL−1りIノーンeDNA挿入物の完全なMW配列はマクサム
・ギルバー ト法(Ma、xatp、、 A、 M。
およびG11t+crt、 W、の1977、 Proe、 NatH,Aea
d、 Sei。
[1,S、A、 74:560−564)を用いて決定し、た。合計3700b
pの配列は、読み取り枠353アミノ酸(165か61226まで)(第2図)
、一つづいて数値のあり・うるポリアデニル化シグナルを有する非常に長い24
66bl)の3°側非翻訳領域を含育する。この読み取り枠の第1番目のメチオ
ニンは真核生物翻訳開始シグナルの同意と合致するサブ配列によってコードされ
ている(Kozak、 M、の1984゜Nucl、 Ac1ds Res、
12+857−872)o予測されるタンパク質は分子量41.330ダルトン
を有し、電荷は相対的に中性であり(plは6.29)、そしてありうるN一連
結グリコシル化部位(アミノ酸残基番号30から32)を有する。
しかしながら、明らかなシグナル配列または膜包含領域(Sabatini、
D、 D、らの1982. J、 Ce11. Biol、 92:1−19)
がないので、膜結合タンパク質ではなさそうである。
rpt−1タンパク質のもっとも親水性が高いと予測される領域(Hopp、
T、とWoodS、 K、の1981. Proc、 Natl。
Aead、 Sci、 U、S、A、 78 : 3824−3838)(第2
および3図)相当する合成ペプチド(KKEKKE)に対して生成された放射性
標識抗体を用いるマウス膵臓細胞抽出物のウェスタンプロット分析(6,1,6
項に記載のようにして)では、予測した分子量のタンパク質が示された(第4A
図)。フルオL/セイン接合抗KKEKKE抗体を用いる免疫蛍光分析を用いて
、異なるリンパ球系におけるrpt−1の発現を測定した(6.1.9項参照)
。
膵臓1g″′細胞(B細胞)の0.3%未満、l、Y2”T細胞の2%未満、そ
してL3T4”細胞の78−91%がrpt−X陽性であった。
rpt利のカルボキシル末端側はシミアンウィルス40(SV40)ラージT抗
原の核局在シグナルと同様のサブ配列(TVPQKRKRT : 7ミノ酸残基
番号268から276、第2図)を有しており(第3図XKalderon、
D、らの1984゜Ce1l 39:499−509)、このものは核エンベロ
ープ内のレセプターと相互作用しうる(Goldfarb、 D、 S、 ら
の1986、 Nature 322:641−644) o抗−KKEKKE
抗体を用いる免疫蛍光法によって測定しモしてFAC3分析によって検出(第4
B図)すると、発現ベクターpcD−rpt−tでトランスフェクションしたC
O37m6細胞はrpt−1発現陽性であったが、pcD−rptlfs (r
pt−1のフレームシフト突然変位体、6.1.7項参照)でトランスフェクシ
ョンしたものはそうではなかった。顧微鏡での観察によると核が圧倒的に染まっ
ていた(第4C図)。
rpt−1タンパク質のアミノ末端側はシスティン残基対を有しており(第2お
よび3図)、これは次のようなパターンである:
CYS−X2−CYS−XI 5−Cys−L−Cys−X、 5−Cys−L
−Cys。
これらのシスティン残基は細胞内環境という条件を考えるとジスルフィド橋の形
成には関わっていなさそうである。システィン残基のこの機構は金属結合および
遺伝子発現調節にかかわるタンパク質の顕著な特徴である(Berg、 J、の
1986.5cience 232:485−487記載の総説参照)。システ
ィン残基は亜鉛のような金属に結合し、一方、間にあるアミノ酸は突き出して指
のような突起をつくると考えられている。rpt−1タンパク質は二通りの指の
形をつくる可能性がある(第3図)。
第二次構蓬アルゴリズムでは(Hopp、 T、とWoods、 K。
の1981. Proc、 Natl、 Acad、 Sei、 U、S、A、
78:3824−3828; Chou、 P、 Y、とFasman、 G
、 D、の1978. Ann、 Rev。
Biochem、 47:251−276)、システィン対を含有する領域は疎
水性でベータシート配置をしているが、一方舟状突出を表わす介在セグメントは
親水性であるベータターンを包含することが予測される(第3図)。rpt−1
タンパク質内には付加的な一組のシスティン残基があり、それに続いてメタルフ
ィンガーを形成する可能性のある一対のヒスチジンがある(第3図)。
Rpt−1遺伝子がT細胞機能に影響すると考えられる任意の遺伝子座に存在す
るか否か判定するために、C57B1/6(B)株およびD B A (D)株
から得られた組換え近文系株に存在するDNA断片の制限酵素に対する多源性(
RFLP)を用いてRpt−1の遺伝子連結の位置を決定した。ゲノムDNAを
HindIIIで消化しそして5゜側の1.3 kb Rpt−1:]−ド領領
域入物(Rsar−Xbalフラグメント)をハイブリダイゼーションプローブ
として使った。8株DNA消化では大きな10kbバンドおよび小さな9.5.
4.2.1および0.8kbバンドが示されるが一方り株DNAでは大きなバン
ドは9kbで小さなバンドは12、lOおよびlkbであるので、各BXD株は
親の超厚を明白に決定できようし、26BXD株の遺伝子地図と相互に関連され
よう。この分析によると染色体7上のヘモグロビンbi遺伝子座(HBB)に連
結していることが示される(第5図)。
L3T4+インデュサーT細胞(Ly2”T細胞ではない)上のIL−2rαの
発現に影響する多量現象もBXD系を用いてHBB遺伝子座に位置される(Ka
wamura、 H。
らの1986. J、 Exp、 Med、 163:1376−1390)
、異なったT細胞クローン上のrpt−1およびIL−2rα発現間の関係を分
析すると、逆の相関関係が示される(第6A図)。さらに、pcD−rptlf
s cDNA、 pcDまたはpcD−ベーターガクラトシダーゼでトランス
フェクションされたものはそうではないがpcD−rptlでトランスフェクシ
ョンされたT細胞はIL−2rαのレベルの減少を示す(FAC3分析によって
アッセイ、第6A図)。これらトランスフェクシントをスロットプロット分析す
るとIL−2rmRNAは減少するがIL−3mRNAレベルは変化しないこと
が確認された。以下に記載する実験はRpt−1でトランスフェクション後のI
L−2rα発現の阻害がIL−2rα遺伝子発現に対するrpt −1の直接作
用を反映するものか否か判定するために行った。
pcD−rptlfs (第6B図、レーン1と2:6.1.8項参照)、pc
DまたはpcD−ベーターガクラトシダーゼに比較してpCD−rptlでの同
時トランスフェクションではCO37m6細胞(第6B図、レーン1と2)のヒ
トIL−2rαプロモーターによって指示される遺伝子発現の3−5倍ダウンレ
ギュレーションが生じた。
これと対照的に、SV40エンハンサーープロモーター(プラスミドp S V
z CA T ) (第6B図、レーン5と6)およびアデノウィルスチミジ
ンキナーゼプロモーターにより指示される遺伝子発現にはpcD−rptl )
ランスフエクションはなんの影響も及ぼさなかった。
我々は他のインデューサー特異的細胞遺伝子およびレトロウィルス遺伝子におよ
ぼすrpt−1の作用を調査した。pcD−rptlfsでなく pcD−rp
tlでの同時トランスフェクションではCO37m6細胞(第6B図、レーン3
と4)におけるHIV−I LTR指示の遺伝子発現が3倍阻害された。また我
々はTリンパ球を用いてこれらの同時トランスフェクションアッセイを行った。
休止T細胞は内因性rpt−1を含有しており、そしてHIV−I LTRはこ
れら細胞中でバックグラウンドに近いレベルで発現される(Nabel、 G、
とBaltimOre。
D、の1987. Nature 326:711−713; Tong−St
arksen、 S。
E、らの1987. Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S
、A、 84 : 6845)。HIV−ILTRの発現のベースラインし・ベ
ルが(ILいので、外来cDNAでのトランスフェクション後の発現阻害を検出
することは困難である。それゆえ我々はHIV−1hランスアクチベータータン
パク質tatの存在下におけるHIV−ILTR指示遺伝子発現におよぼすrp
t−1の作用を検査した。HIV−1tatの存在下で休止Jurkatおよび
E L−4細胞系で3倍の阻害が観察された(第6B図)。しかしながらこれら
T細胞系の活性化後ではHIV−1tatの存在下においても非存在下において
もHIV−I LTR指示遺伝子発現の阻害は見られなかった(第6B図)。
上記したと同様の同時トランスフェクション実験において、我々はヘルペスシン
プレックスウィルスチミジンキナーゼまたはSV40のプロモーターによってで
はなくヒトレトロウィルスHTLV−IおよびHTI。
■−■のプロモーターによって制御される遺伝子発現のrpt−tによる特異的
な調節を示した。
6.3.論 考
アミノ末端側のありうる金属結合フィンガー(Berg。
J、の1986.5cience 232:485−487参照)およびカルボ
キシル末端部分の電荷を帯びたアミノ酸が支配的な部分(Legrain、 M
、 らの1986. Nucl、 Ac1ds、 Res、 14:305
9−3073; Keegan、 L、 らの1986.5cience 2
31:699−704; Hope、 J、と5truh1. K、の1986
. Ce1l 46:885−894)は遺伝子発現を調節するいくつかのタン
パク質の特徴である。rpt−1タンパク質のアミノ末端側とカルボキシル末端
側の特性の顕著な違いはアフリカッメガエル(Xenopus)の転写因子II
IA (Miller、 J、らの1985゜EMBOJ、 4:1609−1
614)の場合におけるように少なくとも2つの機能的ドメインを示しうる。す
なわちタンパク質を特定の核酸群に標識輸送するアミノ末端ドメイン、および調
節活動を及ぼすカルボキシ末端ドメイン。
rpt−1はシスに作用する負の調節エレメントによって、あるいはエンハンサ
−またはアクチベーター配列に結合するタンパク質との競合によってIL−2r
αおよびHIV−1の発現に影響をおよぼしうる。rpt−1は配列が類似して
いると報告(Fugita、 T、らの1986゜Ce1l 46:401−4
07)されているIL−2rαおよびHIV−1プロモーター領域に直接結合し
うる。
我々は、ヒトIL−2rαプロモーターによって指示される遺伝子発現レベルの
低下は(転写開始部位のシフトよりむしろ)完全な長さを有するRNAレベルの
低下に帰せられうることをSlマツピング分析により判定している。遺伝子発現
の減少はCATアッセイでは3−5倍減だけであったが、この阻害は生理学的に
は大きい。なぜなら、rpt−1でトランスフェクションされた細胞のかなりの
フラクション(約l/3)がIL−2による活性化に必要な細胞表面レベルのI
L−2rαをもはや提示しないからである(第6A図; LetheBich−
Thuy らの1987. J、 Immunol、 139:f550−
1556)。
ヒトIL−2rαによって、およびHIV−1、HTLV−!およびHTLV−
IIのLTRによって指示される遺伝子発現のrpt−1による調節は、この組
換え産物が種をこえて生物学的に活性であることを示している。抗−KKEKK
E抗体を用いるJurkat細胞(ヒトT細胞系)のFAC3分析により、活性
化後16時間そのレベルを検出できない関連タンパク質を検出した。
HIV−1関連の疾患の顕著な特徴は、感染力レベルの低い感染の証拠と一致し
て自覚症状のない期間が相対的に長いことである(Klatzrc+ann、
D、 とGlukman。
J、 C,の1986. Im+nuno1. Today 7:291−29
6) aHI V−1潜伏のひとつの説明は、休止期のT細胞におけるNF−カ
ッパR(Nuclear Factor Kappa B; Nabel、 G
。
どBaltimore、 D、の1987. Nature 326:71N−
713; Tong−3tarksen、 S、 E、らの1987. Pro
e、 Natl、 Acad、 Sci。
U、 S、 A、 84 : 6485)のし・ベルが低いことである。活性化
した1′細胞はNF−カッパB因子あるいは機能的等偽物のレベルか高まってお
り2これらがI−f X ’V−1エン・・\ンサー配列と相互作、1してHI
’V−,,l L、、TRi廿示′j!!、転子発現レベルの増大を誘導する
(同上)。刺激されたT細胞におけるH X V−・I LTR指示遺伝子発現
をrpc利がダウンレギュレイトできないという観察は活性化状態においてはN
F−カッパBが支配的であることを示唆している。
休止CD4”T細胞におけるRpt−1遺伝子の発現はHIV−1の潜伏状態に
ついてもうひとつの理由を提供してくれる。かなりの量のtatタンパク質の存
在下でさえ、rpt−iは直接HIV−1遺伝子発現を阻害(第6B図)し、そ
して効率的なIL−2仲介による活性化に必要なIL−2rαの表面レベルでの
発現を阻止する(Lethe Bich−Thuyらの1987. J、 I
mmunol、 139:1550−1559) (第6図AおよびB)。こ
れらの活性結果は、免疫系を細菌およびウィルスに露出した後、抗原決定基によ
り特異的に活性化されるCD4+細胞クローンへのHIV’−1仲介による破壊
に対する制限となる筈である1、残ったCD4”クローンにおけるRpt−1発
現により、IL−2による2次的活性化およびHIV−Iの効率的な発現が封じ
られ、そのことが慢性的なHIV・−・l感染にもかかわらず、CD4”T細胞
の破壊が遅い説明となろう。インデューサーT細胞におけるrpc−iレベルは
AXDSの臨床的な注状の原因であるH7 V−1複製増加と逆相関関係にある
という可能性がある。
7゜微生物の寄託
プラスミドpcD−rpt−1を担持するエシェリヒア・コリ株M C1061
を1988年1月28日イリノイ州PeoriaのAgricultural
Re5earch Cu1ture Co11ection (NRRL)に寄
託し、受託番号B−18297が付与された。
本発明は寄託された微生物によって範囲を限定されるものではない。なぜなら寄
託された態様は本発明の一局面のひとつの説明として意図されたものにすぎず、
機能的に同等の任意の微生物がこの発明の範囲内にある。事実、ここに示したり
記述しことに加え本発明の種々の改変が前出の記載および図面から当業者には明
らかであろう。かかる改変は本発明の範囲に該当することが意図される。
またヌクレオチドに付与された全ての塩基対の寸法は概数であり、説明の目的で
用いられることも理解されるべきである。
特表千3−502522 (1日)
ト ! Q ト 望 0 さ マ 0 ト ず 0
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、’48
FIG、’1c
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国際調査報告
mmmbo、lAl01.tal、1lll NePc”””日9100550
1M1.3M7.I1.J−静、1゜1.い喝PCTノ;USSり101)”S
’50
Claims (40)
- 1.実質的に第2図に示される配列を含有してなる核酸配列または少なくとも約 15ヌクレオチドを含有してなるそのサブ配列。
- 2.cDNA配列を含有してなる請求の範囲1記載の配列。
- 3.ゲノムDNA配列を含有してなる請求の範囲1記載の配列。
- 4.請求の範囲1記載の核酸配列に相補的なRNA配列。
- 5.第2図に示される核酸配列と実質的に相同の配列を含有してなる核酸配列ま たはそのハイブリダイゼーション可能な部分。
- 6.請求の範囲1記載の配列を含有してなる組換え微生物。
- 7.請求の範囲5記載の配列を含有してなる組換え微生物。
- 8.細菌からなる請求の範囲6記載の組換え微生物。
- 9.細菌からなる請求の範囲7記載の組換え微生物。
- 10.請求の範囲1記載の配列を含有してなる組換え核酸ベクター。
- 11.請求の範囲5記載の配列を含有してなる組換え核酸ベクター。
- 12.pcD−rpt−1からなる組換えDNAベクター。
- 13.請求の範囲10または11記載の核酸ベクターを含有する細胞からなる組 換え細胞。
- 14.請求の範囲12記載の組換えDNAベクターを含有する細胞からなる組換 え細胞。
- 15.哺乳動物性である請求の範囲13記載の組換え細胞。
- 16.哺乳動物性である請求の範囲14記載の組換え細胞。
- 17.細菌である請求の範囲13記載の組換え細胞。
- 18.細菌である請求の範囲14記載の組換え細胞。
- 19.NRRLに寄託されそして受託番号B−18297を有するエシェリヒア ・コリである請求の範囲18記載の組換え細菌、またはその突然変異体、組換え 体、または遺伝子工学的に作製された誘導体。
- 20.実質的に第2図に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質を含有してな るrpt−1タンパク質、またはその誘導体、またはエピトープを含有するその フラグメント。
- 21.分子量約41,000ダルトンを有する請求の範囲20記載のタンパク質 。
- 22.インターロイキン−2レセプタ−α鎖遺伝子のプロモーターにより制御さ れる遺伝子発現のレベルを調節する能力があることを特徴とする、請求の範囲2 0記載のタンパク質、またはその誘導体またはフラグメント。
- 23.ヒトリンパ向性レトロウイルスの長い末端重複のプロモーターにより制御 される遺伝子発現のレベルを調節する能力があることを特徴とする、請求の範囲 20記載のタンパク質、またはその誘導体またはフラグメント。
- 24.レトロウイルスがヒト免疫不全ウイルスI型である請求の範囲23記載の タンパク質。
- 25.レトロウイルスがヒトT細胞白血病ウイルスI型である請求の範囲23記 載のタンパク質。
- 26.レトロウイルスがヒトT細胞白血病ウイルスII型である請求の範囲23 記載のタンパク質。
- 27.その調節が遺伝子発現のレベルを低下させるものである請求の範囲22記 載のタンパク質。
- 28.その調節が遺伝子発現のレベルを低下させるものである請求の範囲23記 載のタンパク質。
- 29.その調節が遺伝子発現のレベルを低下させるものである請求の範囲24記 載のタンパク質。
- 30.組換え細菌により生産される請求の範囲20記載のタンパク質。
- 31.組供え哺乳動物細胞により生産される請求の範囲20記載のタンパク質。
- 32.請求の範囲20記載のタンパク質のエピトープに対する抗体。
- 33.請求の範囲20記載のrpt−1タンパク質をコードする核酸配列を、r pt−1タンパク質の有効量が細胞内で発現されるように細胞に導入することか らなる、インターロイキン−2レセプタ−α鎖遺伝子のプロモーターによって制 御される遺伝子発現を調節する方法。
- 34.請求の範囲20記載のrpt−1タンパク質をコードする核酸配列を、r pt−1タンパク質の有効量が細胞内で発現されるようにヒトリンパ向性レトロ ウイルス感染細胞中に導入することからなる、ヒトリンパ向性レトロウイルスの 長い末端重複のプロモーターによって制御される遺伝子発現を調節する方法。
- 35.レトロウイルスがヒト免疫不全ウイルスI型である請求の範囲34記載の 方法。
- 36.レトロウイルスがヒトT細胞白血病ウイルスI型である請求の範囲34記 載の方法。
- 37.レトロウイルスがヒトT細胞白血病ウイルスII型である請求の範囲34 記載の方法。
- 38.その調節が遺伝子発現のレベルを低下させるものである請求の範囲33記 載の方法。
- 39.その調節が遺伝子発現のレベルを低下させるものである請求の範囲34記 載の方法。
- 40.その調節が遺伝子発現のレベルを低下させるものである請求の範囲35記 載の方法。
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