JPH03502169A - 可撓性レトラクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は外科手術用レトラクタ装置（開創器）に関し、特に器官を押さえておく ために使用されるレトラクタに関する。

２、従来技術の説明 外科手術用のレトラクタは、大手術のときに外科医が手術を行う領域を露出させ るべく、切開領域を押さえておくために慣習的に使用されている。腹部の手術に は特別の問題がある。そこには大きくて柔らかい器官、特に長い腸があるからで ある。

手術中におけるこの長い腸の位置決めは、手術の成否に関して生命にかかわる重 要性を有する。腸がレトラクタによって押さえられていないと、腸は外科医の視 野を覆ってしまうことになる。一方、湯自体は傷付きやすく、孔があくと手術野 を汚染し、術後感染の危険が非常に大きくなる。

従来技術においては、手術用の吸収性の布やスポンジが、時として硬い金属製の レトラクタとともに使用されて、腸を手術点から離して押さえておくようにして いた。

Ｒｗｄｉｅの米国特許第３，３７２，６９６号には、腸を押さえておくために一 端に形成され重みをつけられたポケットを備え、わずかに剛性を有する可撓性の 本体部材を含む腹部用パッドを使用することが記載されている。

ＫｏｈｌｌＡｌｌの米国特許第３，７４９，０８８号には、下方に可撓性端部を 備えたブレードを有するレトラクタが記載されている。

ｌｌｌＩｒ口ｎの米国特許第４，０４８，９１１１７号には、複数部材を有する 本体部分とハンドル部分とを備えて手の形をした、ワイヤ芯付きのレトラクタが 記載されている。本体部分の複数部材は個々に調節可能である。

Ｊ＊ｍ！ｓの米国特許第３．４６７．０７９号には、端部が鈎および翼状ブレー ドとなったシャフトを有するレトラクタが記載されている。

Ｌａｗマｙの米国特許第１．９４７．６４９号には、一対の外方に広がるアーム を備えた一対の枢軸結合部材を有する外科手術用器具が記載されており、アーム はゴム製のカバーに挿入されている。２本のアームは、これらのアームの間にカ バーがぴんと張った状態になるよう、外方に拡張される。

Ｓｉ＋ｕ＋ｒｅｉｃｋの米国特許第４，１９０，０４２号には、二股に分かれた 部材を備えた可撓性のレトラクタが記載されており、二股に分かれた部材のそれ ぞれのセグメント間には可撓性の膜がぴんと張られている。

ＬｅＶｉｋｍの米国特許第４，３５５，６３１号には、慣用されているレトラク タが図示されている。

及男ｆｆｌ レトラクタ装置は、ブレードの周辺およびレトラクタ領域を画成する可鍛性のあ る要素を備えたレトラクタブレードを含んでいる。可撓性の膜が、可鍛性のある 要素によって支持されてレトラクタ領域上に広がっている。

図面の簡単な説明 第１図は本発明のレトラクタ装置の斜示図であり、使用位置でレトラクタ装置が レトラクタ支持部材によって支持されている状態を示している。

第２図は本発明のレトラクタ装置の支持部材の斜示図である。

第３図は平坦な状態にある本発明のレトラクタ装置斜示図である。

望ましい実施例の詳細な説明 図において、同様の要素を示すのに各図を通して同様の参照符号を用いる。本発 明のレトラクタ装置は、第１図において全体を符号１０で示されている。レトラ クタ１０は、支持部材１２に取り付けられたブレード１４を有している。ブレー ド１４は、連続ループの形態をしたワイヤ要素１８によって支持された透明の膜 １６を有している。ワイヤ要素１Ｂは第１８よび第２の端部２０．２２を有して おり、該端部２０．２２は支持部材１２に取り付けられている。ワイヤ要素１８ は実質的に矩形をしているものとして示されているが、このワイヤ要素は他の種 々の形状をとることもでき、それぞれが本発明の範囲内に入る。

図示実施例において、透明膜１６は、開口端２４を有する袋の形状をしている。

ワイヤ要素１８は、ブレード１４を形成する袋内に配置される。ワイヤ要素１Ｂ は開口端２４内に挿入され、それから開口端２４は参照符号２６によって示した 線に沿って熱シールされる。あるいはまた、膜１６を袋状にしなくてもよい。膜 １６を単一層の膜とし、これをワイヤ要素１８に固着するようにしてもよい。膜 １６として望ましい材料には、ポリマー（重合体）フィルムが含まれる。適当な ポリマーフィルムはポリエチレンである。

望ましくは膜１６は第１図に示すようにゆるめの状態にする。

ゆるめの状態にしておくということは、器官２Ｂが保持されるところのやや袋状 または凹部状になる部分を膜が形成することを意味する。例えば本発明のレトラ クタ装置は、深いところの腹部手術中に腸を保持するために使用される。筋肉の 押さえ付けとは異なり、この腸のような柔らかい組織の押さえ付けには独自の問 題が存在する。手術中に邪魔にならないような位置に器官を確実に保持しておか ねばならないばかりでなく、器官が傷付けられぬよう、また、器官を通して行わ れる循環が悪影響を受けぬよう、器官はできるだけ穏やかに優しく押さえ付けら れねばならない。膜は柔軟性のある表面を与え、また、膜は比較的ゆるめの状態 にあるため、レトラクタが器官２８を押さえ付けるように位置付けられたときに 凹部あるいは袋部が形成される。本発明の装置を使用すると、器官は優しく、シ かしながら確実に適所に保持され、器官がレトラクタのブレード表面に平行に滑 って「保持」位置から出てしまう可能性は非常に小さくなる。望ましくは膜１６ はゆるめの状態とされるが、膜をぴんと張った状態、すなわち張力をかけた状態 にし、しかもなお適当な押さえ付は作用を与えるようにすることもできる。この 場合、器官を優しく保持する押さえ付は表面は、膜の可視性によって与えられる 。

さらに膜１６を透明なものとし、器官２８が該膜１６を通して見られるようにす ることが望ましい。膜を透明にすることにより、器官を十分に見ることができる ので、器官の状態を確かめることができる。例えば、循環に支障がでた場合には 器官の変色でわかる。この変色は膜を通して見ることができる。

器官の保持をさらに助けるように、ワイヤ要素１８は可鍛性の材料で作られる。

可鍛性材料で作ることにより、ワイヤ要素は曲げることができ、選択された形状 に曲げられた状態を保つ。

第３図に示したように、本発明のレトラクタ装置のブレードは最初は平坦な状態 である。外科医がワイヤ要素を曲げて所望のブレード形状をつくる。外科手術処 置の内容は個々に異なっており、それぞれの状況に応じてレトラクタを所望の形 状にできることが強く望まれていることが認められよう。

図に示した使用中の実施例において、ワイヤ要素はステンレススチールで作られ ており、繰り返し使用のため、滅菌が可能である。別の実施例においては、ワイ ヤ要素をステンレススチール以外の金属で作り、これをコーティングしてもよい 。例えばワイヤ要素は、支持部材１２とともに全体を、塩化ポリビニルのような ポリマー樹脂やエポキシ樹脂でできたケースの中に入れるようにしてもよい。さ らにまた、ワイヤ要素を発泡樹脂でコーティングするようにしてもよい。ワイヤ 要素および支持部材１２をプラスチック樹脂でコーティングする手法をとること により、ステンレススチールよりもかなり安価な材料を利用することができ、し たがって本発明の装置を使い捨て可能なものとすることもできる。

支持部材１２は平坦なシート材料で作られており、主部分３０と、該主部分３０ に対してほぼ直角に配置された第２部分３２とを有している。第２部分３２は開 口３４および３６を有しており、該開口を通してワイヤ要素１８の端部２０およ び２２が延びている。開口３４および３６は主部分３０に隣接して位置付けられ ており、端部２０および２２は溶接によって主部分３０に固着することができる 。

支持部材１２はさらに開口３８を有している。この開口３Ｂは、第１図に示すよ うにレトラクタ装置１０をレトラクタ支持クランプ４０に取り付けることを可能 にする。レトラクタ支持クランプは、本出願の譲受人と同一人に譲渡されたＬｓ マ１０その他の米国特許第４，６１７，９１６号に図示および記載されたように 、適当なレトラクタ支持体によって保持される。この米国特許の記載内容は、こ こに引用することによって本明細書に取り入れるものとする。ＬｅＶｓｈ＋＋そ の他の特許には特定のレトラクタ装置が記載されているが、任意の適当なレトラ クタ支持体を本発明のレトラクタ装置とともに使用することができる。

本発明をその望ましい実施例を参照して説明してきたが、当業者は、本発明の本 質および範囲を逸脱することなく、その形態および細部に関して変更することが できることを認識するであろう。

国際調査報告 ｍ１４９Ｍ１４ｍ、、、　〒、、　Ｃ，、、＾１ウムつ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．レトラクタ支持体とともに使用されるレトラクタ装置であって、該レトラク タ支持体へ取り付けるための手段を有しているレトラクタ装置において、 曲げ可能なワイヤ支持部材と、該ワイヤ部材によって支持された可撓性部材とを 有するレドラクダブレードにして、前記ワイヤ部材がブレードの周辺およびレト ラクタ領域を画成しており、且つ前記可撓性部材がレトラクタ領域上に広がって おり、それによって形状が可変となされているレトラクタプレード、を備えてい るレトラクタ装置。 ２．膜が実質的に透明である、請求項１の装置。 ３．膜が可撓性のポリマー材料で作られている、請求項２の装置。 ４．膜がゆるめの状態になっている、請求項１の装置。 ５．膜が、袋を形成するのに十分なほどゆるめの状態になっている、請求項４の 装置。 ６．ワイヤ部材が可鍛性材料で作られている、請求項１の装置。 ７．レトラクク支持装置とともに使用されるレトラクタ装置であって、該レトラ クタ支持装置へ取り付けるための手段を有しているレトラクク装置において、 器官と係合するための可撓性の袋部分を有するレトラクタプレードを備えている 、レトラクタ装置。 ９．可撓性の袋部分がポリマーフィルムで作られている、請求項８の装置。 １０．フイルムが実質的に透明である、請求項９の装置。 １１．袋部分が、可鍛性の要素によって画成された周辺を有しており、該可鍛性 要素は選択された形状に曲げることができる、請求項１０の装置。 １２．可鍛性要素がワイヤである、請求項１１の装置。 １３．レトラクタ支持体とともに使用されるレトラクタ装置であって、該レトラ クタ支持体へ取り付けるための手段を有しているレトラクク装置において、 レトラククプレードと可撓性の護とを有し、前記レトラククブレードは、該レド ラクダブレードの周辺を画成するとともに該周辺内にレトラクタ領域を画成する 可鍛性の要素を有しており、 前記可換性の膜は前記レトラクタ領域上に広がるとともに前記可鍛性要素に取り 付けられており、該可鍛性要素は選択された形状に曲げ可能である、 レトラクタ装置。 １４．膜がゆるめの状態にある、請求項１３の装置。 １５．膜がぴんと張った状態にある、請求項１３の装置。 １６．膜がポリマーフイルムである、請求項１３の装置。 １７．可鍛性要素がワイヤである、請求項１３の装置。 １８．可鍛性要素が連続ループである、請求項１３の装置。 １９．レトラクク支持装置とともに使用されるレトラクタ装置であって、該レト ラクク支持装置へ取り付けるための手段を有しているレトラクク装置において、 レトラクタプレードにして、周辺およびレトラクタ領域を画成する支持部材と、 該支持部材に取り付けられてレトラクタ領域上にゆるめの状態で広がっている可 撓性の膜とを有しているレトラククプレードを備えている、 レトラクタ装置。 ２０．腹がポリマーフイルムで作られている、請求項１９の装置。 ２１．膜が実質的に透明である、請求項１９の装置。 ２２．支持部材が可鍛性材料で作られており、それによってブレードが選択され た形状に曲げ可能とされている、請求項１９の装置。