JPH035017A - 帯板スリット材のスリット隙間調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、帯板を板幅方向に連続して分割したスリット
材をそれぞれコイル状に巻取る際に用いる帯板スリット
材のスリット隙間調整装置に関する。

〔従来の技術〕

比較的狭幅の帯鋼が要求される場合、リコイリングライ
ンの巻取り機の入側にスリッタを配置し、広幅に圧延さ
れた帯鋼を板幅方向に分割し、それぞれコイル状に巻取
っている。

従来の装置における帯鋼の板幅方向の分割について、第
５図及び第６図により説明する。

第５図は上述したような装置の一例を示す略示的平面図
、第６図は第５図の左側面の略示的側面図であり、送給
される帯鋼Ｓの両端部をサイドトリマ１０１によってそ
の板幅を切揃え、スリッタ１０２によってその中央部を
切断して板幅方向に分割する。そして、セパレータディ
スク１０３がスリット隙間Ａを確保し、分割されたスリ
ット材３１．Ｓ２はデフレフクロール１０４を経て１台
の巻取り機１０５によりそれぞれ巻取られる。

ところが、このような装置では、スリット材Ｓ。

Ｓ２の仮性状によって発生ずるスリット隙間Ａの変動を
、セパレータディスク１０３によって完全に調整するこ
とができないため、スリット隙間Ａが狭ばまってその板
端部がセパレータディスク１０３に押圧されて変形した
り、また、スリット隙間Ａが広がっても狭めることがで
きないため、巻取り時にスリット材どうしの巻重ねを生
したり、コイルのエツジが不揃いであったりしていた。

このため、ライン速度を高速化することができず、低速
で運転することにより、上記不具合点の解消をはかつて
いた。

上述したような欠点を解決するため、最近では、第７図
及び第８図に示すような装置が使用されていた。即ち、
２台の巻取り機２０５ａ、２０５ｂを配設し、巻取り直
前の各々のスリット材Ｓ、、Ｓ２のエツジ部の位置をエ
ツジポジションコントローラ２０３ａ　、　２０３ｂに
よってそれぞれ検出し、エツジ部の移動量によって各々
の巻取り機２０５ａ、　２０５ｂをそれぞれ板幅方向に
移動してスリット隙間Ａを調整するものであり、これに
よりラインの高速化を可能とするものであった。

〔発明が解決しようとする課題］ 従来の装置において、ラインの高速化を可能とするため
には、板幅方向移動手段を備えた高価な巻取り機とその
付属機器を２台分必要とすると共に、その装置を設置す
るために広大なスペースを要し、装置の保守管理も大損
りなものとなっていた。

本発明は、上記課題を解決するために提案するものであ
り、省スペース化とラインの高速化に対応できる装置を
提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のスリット隙間調整装置は、スリッタによって帯
板より板幅方向に連続して左右に分割されたスリット材
をそれぞれ上下より挟む２組の上下ロール、該上下ロー
ルの一方のロールを他方のロールへそれぞれ押圧するロ
ール押圧手段、および上記左右に設けられた上下ロール
の組をスリット材の進行方向に対して内側又は外側に同
一角度で傾けるロール移動手段を備えたことを特徴とす
るものである。

〔作用〕

上記において、スリッタによって板幅方向に連続して帯
板より左右に分割されたスリット材は、それぞれ２組の
上下ロールにより挟まれ、ロール押圧手段により押圧さ
れ、１台の巻取り機に送られて巻取られる。

上記スリット材の巻取り中は、常時、スリット隙間検出
器によって、スリット材のスリット隙間が検出されてお
り、このスリット隙間が所定の寸法より狭く、あるいは
、広くなろうとすると、左右の上下ロールの組がロール
移動手段によりスリット材の進行方向に対して同一角度
で内側又は外側に傾き、スリット材の進行方向を変化さ
せ、スリット隙間を所定の寸法に調整し保持して、巻取
り機に巻取られるスリット材をエツジが揃った良好な形
状のコイルとする。

上記により、板幅方向に帯板より分割されたそれぞれの
スリット材の進行方向をスリット隙間調整装置が変化さ
せ、巻取り機に巻取られるスリット材のスリット隙間を
所定の寸法に保持するため、巻取り機は１台でよく、省
スペース、設備費及び保守点検費の低減が可能になると
共に、巻取り速度を速めることができるため、ラインの
高速化が可能になる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図乃至第４図によって詳細に説
明するが、サイドトリマ、スリッタ、デフレフクロール
については前述した従来技術の装置と同一のため説明を
省略する。

第１図はりコイリングラインの終端部を示す略示的平面
図、第２図は第１図の左側面の略示的側面図、第３図は
本発明のスリット隙間調整装置の一部破断正面図、第４
図は第３図の一部破断正面図である。

第１図及び第２図において、■はスリット隙間調整装置
であり、左右に１対の上ロールｌａ及び下ロール１ｂを
備えている。５３は上記ロールｌａ、　ｌｂの前方に設
けられたスリット隙間検出器である。

第３図及び第４図において、３ａ、３ｂは帯鋼Ｓの板幅
中心部分で上ロール１ａ及び下ロール１ｂにそれぞれ設
けられた上軸受ブロックと下軸受ブロック、４ａ、４ｂ
は帯鋼Ｓの左右の端部で上ロール１ａ及び下ロール１ｂ
にそれぞれ設けられた上軸受箱と下軸受箱であり、図示
しない自動調心ころ軸受がそれぞれ内蔵され、それぞれ
上ロール１ａ及び下ロール１ｂを支承している。また、
上記左右に１対の下ロール１ｂは継手３ｃによって連結
されている。

８は上記上ロール１ａの上方に設けられたビームであり
、その左右両端の下面には１対のブラケット９がそれぞ
れ固設され、このブラケット９の前後両側面にはガイド
ロール９ａが固設されている。

上記軸受箱４ａ、４ｂにはそれぞれの外周部分を囲み左
右が連結されたハウジング１１が設けられており、同ハ
ウジング１１の内側面にはレールｌｌａが設けられ、上
記それぞれのガイドロール９ａは上記レールｌｌａに摺
動自在に嵌装され、上記ブラケット９はそれぞれエアシ
リンダＩ５によってハウジング１１に連結されている。

上記ビーム８の左右両端部の下面には１対のレール８ａ
が固設され、左右の上軸受箱４ａの上面のガイド溝が摺
動自在に嵌装されて懸吊されている。

さらに、ビーム８の中央部下面には１対の上ロールＩａ
用の上軸受ブロック３ａがそれぞれ固設されている。な
お、上記ビーム８とブラケット９とエアシリンダ１５に
よりロール押圧手段が形成される。

ハウジング１１内の上申央部の架台１２には１対の下ロ
ールｌｂ用の下軸受ブロック３ｂが固設され、ハウジン
グ１１の内側面に設けられた架台１３にそれぞれ固設さ
れたレール１３ａには１対の下ロールｌｂ用の軸受箱４
ｂがそれぞれ摺動自在に嵌装されている。

５ａは上スクリュジヤツキ、５ｂはモータ７を備えた下
スクリュジヤツキであり、ハウジング１１内にそれぞれ
固設され両者のウオーム軸は連結されている。なお、上
記スクリュジヤツキ５ａ、５ｂとモータ７によりロール
移動手段が形成される。

１６はモータであり、ハウジング１１の架台１４に装設
され、ユニバーザルジヨイント１７を介して下ロールｌ
ｂに連結されている。

本実施例のスリット隙間調整装置１は、以上の部材によ
って構成されている。

次に本実施例の作用を説明する。

先ず、帯鋼Ｓをスリッタ１０２によって中央部を切断し
、狭幅のスリット材Ｓ＋、Ｓｚに分割する。このスリッ
ト材５ｌ−５２を第４図に示すようにエアシリンダ１５
によってブラケット９を介して上ロール１ａを下降させ
、スリット材Ｓ、、Ｓ２を下ロール１ｂに押圧して挟持
する。次いで、モータ１６ニよって下ロール１ｂを回転
させて双方のスリット材Ｓ、、Ｓ２をそれぞれ巻取り機
１０５に送給し、コイル状に巻取る。

このとき、スリット隙間検出器５３によって双方のスリ
ット材Ｓｌ、５２のスリット隙間Ａを検出し、所定の寸
法よりも小さくなれば、モータ７を駆動させ上下のスク
リュジヤツキ５ａ、５ｂによって上下の軸受箱４ａ、４
ｂを同時にスリット材Ｓ、、Ｓ２の進行方向と逆の方向
に引き寄せ、第３図に示すように、双方の上ロール１ａ
及び下ロール１ｂをそれぞれ入側クロス角（θＩ）で回
動させ、スリット材Ｓｌ、Ｓ２の進行方向を外側へ変化
させスリット隙間Ａを所定の寸法に拡げる。

また、スリット隙間が大きくなればモータ７を駆動させ
、上下のスクリュジヤツキ５ａ、５ｂによって上下の軸
受箱４ａ、４ｂを同時にスリット材ＳＩ＋３２の進行方
向と同一の方向に押し出し、双方の上ロール１ａ及び下
ロール１ｂを出側クロス角（θ２）で前述と逆方向に回
動させ、スリット材Ｓ＋、Ｓｔの進行方向を内側へ変化
させスリット隙間Ａを所定の寸法に狭める。

このようにして、スリット材Ｓ、、Ｓ２の巻取り中は、
スリット隙間Ａを一定に保持し、エツジの揃った良好な
巻取り形状のコイルに巻取る。

上記のように、巻取り機の入側にスリット隙間調整装置
を配置したことにより、板幅方向に分割された帯鋼の各
々のスリット材の進行方向を変化させスリット隙間を所
定の寸法に保持しながら巻取ることができるため、巻取
り機は１台でよく、省スペース、設備費及び保守点検費
の低減が可能になると共に、巻取り速度を速めることが
できるため、ラインの高速化が可能になる。

〔発明の効果〕

本発明のスリット隙間調整装置は、左右に分割されたス
リット材をそれぞれ上下より挟む２組の上下ロール、該
上下ロールを押圧するロール押圧手段、および上記上下
ロールの組をスリット材の進行方向に対して内側又は外
側に同一角度で傾けるロール移動手段を備えたことによ
って、板幅方向に帯板より分割され巻取り機により巻取
られるそれぞれのスリット材のスリット隙間を所定の寸
法に保持するため、巻取り機は１台でよく、省スペース
、設備費及び保守点検費の低減が可能になると共に、巻
取り速度を速めることができるため、ラインの高速化が
可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の装置を配設したりコイリン
グライン終端部の説明図、第２図は第１図の■−■矢視
図、第３図は上記一実施例の装置の詳細説明図、第４図
は第３図のＩＶ−ＩＶ矢視図、第５図は従来の装置の説
明図、第６図は第５図の■−■矢視図、第７図は従来の
装置の他の例の説明図、第８図は第７図の■−■矢視図
である。 １・・・スリット隙間調整装置、ｌａ、　ｌｂ・・・ロ
ール、３ａ、３ｂ・・・軸受ブロック、３ｃ・・・継手
、４ａ、４ｂ・・・軸受箱、　　５ａ、５ｂ・・・スク
リュジヤツキ、７・・・モータ、　　　　　　８・・・
ビーム、８ａ・・・レール、　　　　　　９・・・ブラ
ケット、９ａ・・・ガイドロール、　　１１・・・ハウ
ジング、１１ａ・・・レール、　　　　　１２．１３．
１４・・・架台、１３ａ・・・レール、１５・・・エア
シリンダ、１６・・・モータ、　　１７・・・ユニバー
サルジヨイント、５３・・・スリット隙間検出器、１０
１・・・サイドトリマ、１０２・・・スリッタ、　　１
０３・・・セパレータディスク、１０４・・・デフレフ
クロール、１０５・・・巻取り機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スリッタによって帯板より板幅方向に連続して左右に分
   割されたスリット材をそれぞれ上下より挟む２組の上下
   ロール、該上下ロールの一方のロールを他方のロールに
   それぞれ押圧するロール押圧手段、および上記左右に設
   けられた上下ロールの組をスリット材の進行方向に対し
   て内側又は外側に同一角度で傾けるロール移動手段を備
   えたことを特徴とする帯板スリット材のスリット隙間調
   整装置。