JPH03501278A - リファイナーにおいて接触位置を指示する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 リファイナーにおいて接触位置を指示する方法及び装置本発明は、ディスク形リ ファイナーにおいて互いに対向し、かつ互いに対して回転する２つの精砕ディス クの精砕面に間して接触位置を指示する方法及び装置に係わる。即ち、指示は、 両精砕面間のギャップが無くなると行なわれる。

ディスク形リファイナーは互いに対向する２つの精砕ディスクを含み、これらの ディスクはりファイナ−の精砕面を構成する交換可能な精砕要素を具備している 。木材チップを精砕して製紙パルプとするディスク形リファイナーにおいて精砕 は、互いから一定距離だけ離隔して保持される２つの精砕ディスク間で行なわれ る。リファイナーの種類に従い、精砕ディスクはその一方または両方が回転シャ フトに取り付けられている。シャフトは高性能モータによって駆動され、また両 精砕ディスク間の距離（ギャップ）は液圧手段によって調節され、かつ特別の測 定システムで測定される。運転時、誤作動に起因して精砕面同士が接触すると故 障が起こり、または少なくとも精砕面が甚だしく摩耗し、それによって運転時間 が短縮される。従って、上記ギャップを正確に制御することが非常に重要である 。

精砕面同士の間隔の正確な測定のために、例えば精砕要素の交換後にゼロ点を予 備調節しなければならない測定システムが適用される。測定システムのゼロ点を 決定し得るためには、接触位置が確認されなければならない。

これまでに、接触位置は音響測定装置を用いて検出され得ることが知られている 。この方法では送信器を、２つの精砕面の一方と結合して取り付ける必要が有る 。精砕面同士が接触すると振動が精砕ディスクを伝って、マイクロホン型であり 得る送信器に達し、パルソメータまたはバイブロメータに感知される。

この方法の不利な点は、送信器が、例えば軸受なと他の妨害振動源も測定するこ とである。このことは、かすかな接触の検出が困難であり、信号は他の妨害振動 源に“紛れ”てしまうことを意味する。また、この技術では接触点、即ち精砕面 同士が最初に接触し合う地点の位相を測定することもできない。この方法の原理 が、２つの精砕面の一方が不動であることを想定している点も不利である。現在 、回転精砕面が２つである場合に接触位置を検出する方法は無い。

本発明は、上述の欠点が除去された方法及び装置に係わる６本発明によれば、精 砕面同士の接触からの熱放射が軸線方向接触位置の決定に用いられる。本発明の 諸特徴は、添付した請求の範囲各項から明らかとなる。

本発明を、添付図面を参照しつつ以下に詳述する。

第１図は本発明による装置の一例を概略的に示し、第２図は本発明の装置例にお ける送信器の周方向配置を概略的に示し、 第３図〜第５図は送信器からの出力信号を示す。

第１図は、２つの精砕ディスク１．２を有するディスク形リファイナーを示し、 このリファイナーの精砕ディスクは互いる。シャフトはモータ５．６によって駆 動され、一方のシャフト４は軸線方向にも移動され得る。精砕ディスクは、交換 可能な精砕要素７．８を具備している。これらの要素の精砕面９．１０がギャッ プ１１を規定する。精砕ディスク１．２はりファイナ−ハウジング１２に収容さ れている。インフィーダ１３と、一方の精砕ディスク１に設けられた開口部１４ とを介してチップが供給される１例えばいわゆる光検出器である、熱放射に感応 する送信器１５が、精砕面９と１０とが接触すると生じる摩擦熱放射を検出する べく設置されている。

従って送信器は、ギャップ１１の半径方向外側においてリファイナーハウジング １２内に配置され得る。送信器は精砕面９．１０の外縁の方へ向けられており、 なぜなら精砕要素７．８は精砕面９と１０との間隔が周縁部で最小となるように 設計されているからである。

リファイナーハウジング１２内の温度は非常に高くなる恐れが有り、送信器をリ ファイナーハウジングから遠ざけて配置すれば有利であり得る。その場合送信器 は、精砕ディスク１．２の半径方向外側でリファイナーハウジング１２と結合さ れた特別の伝送デバイスと接続され得る。この伝送デバイスは、例えばいわゆる 光フアイバケーブルであり得、放射を検出場所から送信器まで伝送する。

精砕ディスク゛１．２がその回転時に互いに接近し、ついに精砕面９と１０とが 接触すると、接触が起こった地点で温度が上昇し、熱エネルギが発生される。こ の温度上昇は送信器１５において、熱放射の形態で検出される。即ち、検出され るのは温度そのものでなく、専ら温度が上昇したという事実である。温度上昇を 検出した送信器は、接触位置の決定に用いられ得る電気的出力信号を発する。精 砕ディスクが回転するため、送信器の出力信号は回転数とおなし値の周波数を有 する。信号の振幅及びパルス幅は熱放射に比例する。精砕面同士の接触以外熱を 放射するものが無いので、送信器の感度は非常にかすがな接触も検出されるよう に調節され得る。

リファイナーの両シャフトが互いに正確に位置合わせされていないと、精砕面９ と１０との平行度に悪影響が出る。

このことは、最初に接触するのが専ら精砕面の周縁部の一部であることを意味す る。即ち、接触点の位相及び伸長範囲は精砕面同士の平行度の尺度である。

出力信号をシャフトの、従って精砕ディスクの回転数と同期化することによって 精砕面の接触点の位相が決定され得る。更に、出力信号のパルス幅から接触点の 伸長範囲が決定され得る。即ち、出力信号は精砕ディスク同士の、従ってまたシ ャフト同士の整列度の測定に用いることができる。

当然ながら、送信器は増幅器１６に接続され得、増幅器１６において出力信号は 、使用測定システムの校正のために視覚的及び聴覚的に表示される。

漣 図示したディスク形リファイナーの一方のシャフトは、該シャフトの回転の間第 ２の送信器１８を周期的に励起する機械的なフラッグ１７を具備している。即ち 、第２の送信器１８は回転数と同期化されたパルスを周期ｔ１で発生する。定格 回転１５００ｒｐｍにおいて、上記周期は４０＋ｎｓである。

熱放射に５応する送信器１５は、第２の送信器１８から周方向に偏移して配置さ れている。第２図に、２つの送信器１５．１８の配置を概略的に示す。精砕面上 の接触点１９からの熱放射は、該接触点が回転して時間ｔ２後に送信器１５に達 した時送信器１５によって検出される。第３図に示した、２つの送信器１５．１ ８からの信号パルスのずれを調べることによって、接触点の位相を決定すること ができる。

精砕面同士の接触の周方向伸長範囲に従って、出力信号の波形は変化する。第４ 図に、オシロスコープにおいて見ることができる出力信号を示す。パルスの振幅 は接触の強さに従属し、またパルス幅は接触の伸長範囲に従属する。

第５図に、多くの異なる地点での強い接触に由来する信号を示す。このように、 出力信号は精砕ディスク同士の平行度についての、従ってまたシャフト同士の整 列度についての指標である。

当然ながら、本発明はここに説明した一例に限定されず、本発明の理念の範囲内 で変形され得る。

国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．ディスク形リファイナーにおいて互いに対向し、かつ互いに対して回転する ２つの精砕ディスクの精砕面に関して接触位置を指示する方法であって、相対回 転時に両精砕面が互いに近付くと生起する精砕面同士の最初の接触からの熱放射 が検出されて、軸線方向接触位置の決定に用いられる出力信号をもたらすことを 特徴とする接触位置指示方法。
2. ２．熱放射が、該熱放射に比例する振幅及びパルス幅を有する出力信号をもたら すことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. ３．精砕面の接触点の位相を決定するべく、出力信号が精砕ディスクの回転数と 同期化されることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. ４．出力信号のパルス幅が、精砕面の接触点の伸長範囲を決定し、それによって 精砕面同士の平行度を決定するのに用いられることを特徴とする請求項２または ３に記載の方法。
5. ５．出力信号が視覚的及び聴覚的に表示されることを特徴とする請求項１から４ のいずれか一項に記載の方法。
6. ６．ディスク形リファイナーにおいて互いに対向し、かつ互いに対して回転する ２つの精砕ディスク（１、２）の精砕面（９、１０）に関して接触位置を指示す る装置であって、相対回転時に精砕面（９、１０）同士が接触すると生じる摩擦 熱放射を検出する熱放射感応性の送信器（１５）を含み、その際検出が行なわれ る場所は精砕ディスクを収容したリファイナーハウジング（１２）内で精砕ディ スク（１、２）の半径方向外側に位置することを特徴とする接触位置指示装置。
7. ７．送信器（１５）がリファイナーハウジング（１２）内で精砕ディスク（１、 ２）の半径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. ８．送信器が、精砕ディスク（１、２）から離してリファイナーハウジング（１ ２）外部に配置されており、その際送信器は精砕ディスク（１、２）の半径方向 外側でリファイナーハウジング（１２）と結合された特別の伝送デバイスと接続 されていることを特徴とする請求項６に記載の装置。
9. ９．送信器（１５）が増幅器に接続されており、この増幅器において送信器の出 力信号は視覚的及び聴覚的に表示されることを特徴とする請求項６から８のいず れか一項に記載の装置。