JPH03500166A - チトカラシンの精製方法および組成物 - Google Patents

チトカラシンの精製方法および組成物

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JPH03500166A JP63505648A JP50564888A JPH03500166A JP H03500166 A JPH03500166 A JP H03500166A JP 63505648 A JP63505648 A JP 63505648A JP 50564888 A JP50564888 A JP 50564888A JP H03500166 A JPH03500166 A JP H03500166A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 チトカラシンの ′および この出願は1987年6月19日に出願された共係属米国出願第063.944 号の一部継続出願である。
i豆乳!見 本発明は、合成およびかび由来(天然に存在する)の膜作用化合物、すなわち、 チトカラシン(cytochalasin)類、特にチトカラシンA、Bおよび Dの製造及び用途に関する。他の天然に存在するナトカラシン類の精製およびこ れらもしくはチトカラシンの合成誘導体、関連するケトプロボシン(chaet oglobosin)類を含めて、それらの用途も、この発明に包含される。
膜および輸送作用化合物(また環骨格作用効果をも有する)であるナトカラシン 類は、チトカラシンA−Mの同族体の他、半合成誘導体である7、20−ジー0 −アセチルーチトカラシンB、 7−モツー〇−アセチルーチトカラシンBおよ び21.22−ジヒドローチトカラシンB、および関連ケトプロボシン類を包含 するが、これらはかびによって製造される24以上の構造的および機能的に関連 のあるアルカロイド代謝物のクラスを構成する( Yahara等、1982. ジャーナルオブセルバイオロジー(J、Ce1l Biol。
) 、 92: 69−78およびRampal等、1980.バイオケミスト リー(Bioehem、 )、19: 679−683) 、これらの化合物は 、培養における正常および新生細胞および組織の多くの異なった型における広い バラエティの細胞機能を変えること(Mirauda等、1974 、ジャーナ ルオブセルバイオロジー(J、Ca1l Biol、 ) 、61:481−5 00〕、また正常および新生細胞のタイプの間のある場合には異なった効果を示 すこと〔参考のためにLipaki等、1987 、アナリシスオブバイオケミ ストリ−(Anal、 Bioshem、 ) 、161:332−340 ) が知られている。これらの剤の種々の同族体は環骨格およびプラズマ膜相互作用 により!l!節される基本的な細胞の作用の生化学を変える。
いくつかのナトカラシン類1例えば以下に図示されているチトカラシンB (C B)、このものはこの同族体中で最も広く研究されているのだが、正常および新 生細胞におけるヘキソースおよびアミノ酸の輸送を妨げる〔各々、 Kletz ien等、1973 、ジャーナ/LlオブバイオロジカJIJケミストリー( J、 Biol、 Cbc園、 )、248ニア11−719およびGreen s等、1976、エクスペリメントオブセルラー リサーチ(EXP、 Ce1 1. Res、 L 103: 109−117) 。
チトカラシンB このナトカラシン類はまた微細単繊維の形態を変えることも知られており(5e hliva 、 1982 、ジャーナルオブセルバイオロジー(J、Ce1l  Biol、 ) 、92: 79−91 ) 、それによって、微細単繊維の 生化学に依存している細胞機能に影響を与える。ナトカラシン類に感受性のある いくつかの細胞作用としては食作用、細胞吸水、細胞質分裂1分泌および外部核 (exocytosis)ばかりでなく、細胞間の有機的動きおよび細胞間輸送 、細胞運動性、組織障壁を越えての輸送および種々の免疫応答を含めた運動性お よび/または細胞間付着を要求する機能がある。
きのこの7マニタ ファロイデス(Amanita Phalloides ) がら単離された他のカビアルカロイドであるファロイジン(Phalloidi n )は微細単繊維の折返しを必要とする細胞運動を封じる。このものは微細単 繊維におけるアクチン単位に結合し、その重合化(Depolymerizat ion )を阻止し、それらを効率良く封鎖する。
このようにファロイジンもしくはファロイジンの類似体はナトカラシン類の効果 と反対に作用し、本発明に含まれる膜指向剤の他のグループを構成する。
試験管内での細胞培養は、CBおよび他のチトカラシン同族体が約2時間の短期 間の露出(exposure )では1100u/mQ(200uM)までの濃 度では非細胞毒性であることを示した。
(Tsuruoら、 1986 、パイオケミカルファーマコロジー (Bio chem、 Pharvacol、 ) 、 35: 1087−1090 )  、 Lかしながら、この細胞(試験管内)をCBに対しより長く露出させると 可逆的なチト毒性を得ることになる。この可逆性はこの細胞環境がらCBを除去 すると観察される( Lipakiら、1987.アナリンスオブバイオケミス トリー(Anal、 Biochem、)、 161: 332−340) 、 このナトカラシン類の形質転換された(新生腫瘍の)細胞に対する試験管内効果 を研究したところ、ある程度の効能を示した1例えば、0’Ne1ll (19 75,キャンサー リサーチ(Cancer Res、) + 35:3111 −3115 ) 、 Medinaら(1980,キャンサーリサーチ(Can eer Res、) 、 40: 329−333 ) 、 Kellyら(1 973,ネイチャーニューバイオロジー(Nature Neti Biol、 ) 、 242: 217−219 )、およびDefendiら(1972, ネイチャーオブニューパイオロジ−(Naturs New Biol、) 、  242: 217−219 )が5核分裂および新生腫瘍細胞の多核化(mu ltinucleation )の結果となる細胞質分裂を含めて、正常細胞と 新生腫瘍細胞の間の異なる効果を示した。しかしながら、初期の生体内の化学療 法的研究は抗癌活性を示さなかった* (Katagiriら、 1971 、 ジャーナルオブアンティパイオテックス(J、 Antibiotics )  、 24: 722−723 ;およびMinatoら、 1973 、ケミカ ルファーマシューティ力ルブレティン(Chew、 Pharm、 Bull、 ) 、 21: 226F4−22773 、事実、試験管内においてCBで処 理されたB16F10細胞を静脈内に投与すると、特別の肺転移(extrap ulmonary metastases )が増大することを示した( Ha rtら、1980 、ジャーナルオブナショナルキャンサーインスティテユーシ ョン(J、 NatL Caneer In5t、) 、 64: 891−9 00 ) 。
試験管内における細胞および組織への、チトカラシンおよび関連化合物により示 される劇的効果にもかかわらず、これらの化合物で行われた生体内での研究は僅 かしかなかった。このような研究が行われていないことの1つの理由は、現在の 不適当な単離精製法の故にこの種の化合物が比較的少ないというものである。ナ トカラシン類の生体内におけるどのような有用性に関する研究も潜在的な標的組 織におけるこれらの化合物の生物活性準位の維持を要求するであろう、これらの 研究は(1)市販のものからは容易に買えないような量のナトカラシン類、およ び(2)生体におけるそれらの生物的有用性を強化するこれらの化合物の製剤を 要求するであろう。
チトカラシンの分離、精製のための現在の予備技術は沸騰クロロホルムを利用し た大がかりな多量の抽出を必要とする[ Tanenbaumら、アドバンシズ インバイオテクノロジー(Adbances in Biotechnolog y ) 、 (Moo−Youngy ed、) 、 1981. P、423 −429゜Perga園on、 N、 Y、) @この手法は長期間沸騰クロロ ホルムを用い。
続いてろ過、大容量の溶媒の除去を行うという単調な工程を包含する。そのよう な方法は遅く、高価な有機溶媒の大量を伴い、潜在的に危険である。現在の方法 は水性懸濁液からナトカラシン類をバッチ式に吸着するもので、このときこの有 機化合物はC18シリカゲルカラムに吸着される。この吸着工程に続いて、有機 溶媒抽出操作によりチトカラシンが単離され、このものは予備的TLCもしくは 予備的HPLCから精製される。
ナトカラシン類の生体内研究が行われていない第二の理由は、ナトカラシン類の 製剤、生体内投与、回収および分析方法が未だ確立されていないことである。チ トカラシンBの生体内投与に関する報告は全くなく、チトカラシンDに関する限 られた情報が公知になっているにすぎない、また、製剤および投与経路の関数と しての生体内薬品動力学的分布(Pharmacokinetic distr ibuti。
n)は、本発明の開示前には行われていなかった。
ナトカラシン類の広い範囲での生体内投与が熟慮されるならば。
その生物学的活性、組織および血液における分布および毒性に関する知識が、投 与計画を確立するために必要となるであろう、というのは、試験管内作用のそれ らの可逆的な形態は、生体内での持続した薬理学的活性水準の維持が癌を持って いる宿主における潜在的に有用な効果を決めるために必要であろう。
標的組織においてナトカラシン類を生物活性水準に維持することは、これらの化 合物の抑制された放出のためにデザインされた搬送システムを使用することによ って達成できる0種々の投与経路に順応しやすい搬送システム、例えば皮下、腹 膜内および静脈内経路が最も良く用いられるであろう、このような搬送システム はリポソームである。
リポソームは取り込まれた水性容量を有する完全に閉鎖された二分子膜層である 。リポソームはユニラメラ小胞体(unilamellar vesieles ) (単−膜二分子層を有す)もしくはマルチラメラ小胞体(多数の膜二分子層 によって特徴づけられる玉葱様構造をもち、各層は水性層によって次の層と分け られている)であることもできる、この二分子層は疎水性“尾部”領域と親水性 “頭部”領域を有する2つの脂質モルイヤー(一分子層)から成っている。膜二 分子層の構造は、単分子膜の疎水性(無極性)の脂質モルイヤの”尾部”が二分 子層の中心に向かっており、一方親水性(極性)の”頭部”が水性層に向かうと いったものとなっている。このリポソームの基本的構造はリポソーム学において 公知の種々の技術によってつくることができ、そのうちのいくつかは以下に検討 されている。
改良された調製および精製、生体内の研究、および調剤およびリポソームを含め た搬送のための要求に関連して、本発明は、これらの化合物を含有するかびから のナトカラシン類の精製法を開示している。特にチトカラシンAおよびBはかび のドレクスレラデマチオイデア(Drechslera de+5atioid ea )から精製することができ、チトカラシンDはジゴスボリウムマソニイ( 江眩匣セxum masonii )から精製することができる。他のナトカラ シン類も同様に精製することができる0本発明はまたチトカラシンBの生体内投 与のための製剤を開示しておりまた正常および新生腫瘍モデルの両者における生 体組織からナトカラシン類を測定する方法を開示している。正常および新生腫瘍 モデルの両者におけるナトカラシン類の生物的分布データが示されている1本発 明の生体内細胞毒性(cytotoxieity)に関する研究は、化学療法剤 もしくは組合せ化学療法における化学療法増幅剤(amplifier )とし てのチトカラシンの利用を示唆している。この点に関して1本発明のもう1つの 特徴は、チトカラシンと抗腫瘍剤(特にドキソルビシン)の組合せを用いた試験 管内での薬相乗作用を開示することである。
堡」B鉱賢単mげ 第1図は、担体(vshiclg ) (CM−セルロース(1%)/Twea n−20(2%)(黒丸)〕で処理された動物におけるSCMadison 1 09カルシノーマ(M2O3)腫瘍の成長(塗りつぶした丸)と、(A)腫瘍接 種(challenge)後1日に150+u/聴単−の巨大(bolus)投 与、もしくは(B)腫瘍がはじめて検出できるようになったとき(TAD)10 0■/kg単一の目先投与でCBを有するSC処理動物(白丸)とを比較した図 である。
第2図は、第1図(B)からの動物における自然の肺転移の形成に関するCBの 効果を示すものであり、腫瘍接種後28日目もしくは最終段階(担体対照につい ては3936日、CB処理については28−50日)における死で決定した。担 体対照と処理されたものの間の違いは重大である(ρ0.05 ) 、凡例:巾 広のスペースの斜1iA:担体、1日目もしくはTAD:点線:100*/瞳の CB、TAD;巾の狭いスペースの#IIA: S、E、M、分画:全マウスに 対する1もしくはそれ以上の結節を有するマウスの数。
第3図は、IP巨巨大0■/kgを投与したものの投与後0.3および12時間 のCBの組織分布を示した。凡例:点線:肝臓;巾の狭い左肩上り斜線:肝臓脂 肪;水平線:腸間膜:巾の狭い右肩上り斜線:すい臓;巾広の右肩上り斜線:牌 臓;巾広の左肩上り斜vA:腎臓。
第4図は、B16F10マウスにおける腫瘍の周辺に(peri−tumora lly )皮下(SC)に与えたCBの0日における投与量一応答効果を示す、 凡例:+CB100■/kg:四角CBIO■/kg;X担体CMC/TV。
第5図は、薬露出3時間後の禁止濃度(IC)値を用いたドキソルビシン抵抗P 388白血病細胞に対するドキソルビシン(ADH)とチトカラシンB (CB )の間のイソボロ(1sobolo)分析による試験管内相乗作用を示す、アド リアマイシンがまず添加され1次いで5−15分後にCBが添加される。凡例: 破線=添加線(additivity 1ine )II四角を有している実線 =Icso。
第6図は、細胞への同時投与の前にCBとドキソルビシンが一緒に混合されたと きのIC50イソボログラム(isobologram)を示す、CBが低濃度 のときには強い相乗作用がある。凡例:破線=添加線、四角を有している実線=  I C50゜第7図はドキソルビシンが投与され1次いで30分後CBの投与 、更に3時間後CBとドキソルビシンの両者を完全に除去した際の、全投与量に おける相乗作用を示している。全てのCB濃度において強い相乗作用がある。凡 例:破線=添加線、四角を有している実線= I C50゜ 見五玖灸1 本発明はかび由来の膜作用化合物の精製法を開示しており、この方法は目的とす る化合物を製造しているかびマットをバッチ式の吸収技術により抽出する工程を 包含する。このかび由来の膜作用化合物はチトカラシンB、DもしくはAのよう なチトカラシンであり、そしてこのチトカラシンは他のナトカラシン類を実質的 に含まない(1%より少ない含量である)。
特に、この精製法はかびマットを有機溶媒で抽出し、ろ過されたマット抽出物に 水溶液を添加、バッチ式吸着技術により水性混合性有機溶媒溶液を分離、得られ た分画を有機溶媒で抽出、そしてこの分画をリニアにシリカプレート上で再結晶 してチトカラシンを精製する。用いられるかびマットはディーデマチオイデア( D、 dematioidea )であることができる。
本発明はまた、チトカラシンおよび製剤学的に(Pharmaceutical ly )許容し得る担体もしくは希釈剤を含有する製剤学的単位投与形態を開示 しており、ここでチトカラシンはチトカラシンBであり非経口もしくは経口投与 に適応したものである。
本発明はまた、抗腫瘍性病気を治療するのに有効な量の精製されたチトカラシン (例えばチトカラシンA、BもしくはD)の薬剤組成物を被検者に投与すること を包含する腫瘍の治療方法を開示するものである。一方、このチトカラシンはリ ポソーム中で搬送することもできる。これらのナトカラシン類およびそれらを含 有するリポソームは、またドキソルビシンのような抗腫瘍剤と共に投与すること ができる。
合成もしくはかび由来の膜作用化合物および抗腫瘍剤の相乗作用有効量を細胞に 投与する工程を包含する、試験管内での新生腫瘍細胞の増殖を阻害する方法が開 示されている。この合成もしくはかび由来原作用化合物は、チトカラシンBのよ うなチトカラシンであり、抗腫瘍剤はドキソルビシンであることができる。
−緒に投与されるとき、このチトカラシンBとドキソルビシンは細胞に同時もし くは連続して投与することができる0例えば、このドキソルビシンはチトカラシ ンBに先立って細胞に投与することができ、そしてこの全薬組成物の露出時間は 3時間が好ましい。
21列l頼邊」1児 次のような略号および定義が採用されている:ADR−ドキソルビシン:アルド リッチケミカルから買うことのできるアドリアラボスの商品名である。
CA−チトカラシンA CB−チトカラシンB CD−チトカラシンD CMC,CMC−セルロース−カルボキシメチルセルロースCMC/Tv−カル ボキシメチルセルロース/トウィーンチトカラシン類−合成もしくは天然に存在 するかび由来の原作用化合物DMSO−ジメチルスルホキシド FAT−凍結融解技術により製造された小胞体HPLC−高速液体クロマトグラ フィーIC−阻害濃度Hxc利=互qパーセントの阻害さ九た細胞IP−腹腔内 の IV−静脈内の LD一致死量 LUV−大ユニラメラ小胞体 LUVET−VET技術により製造されたLUVs類膜作用化合物−原作用、輸 送作用およびチト構造(微細単繊維)作用効果を有するチトカラシン類、ケトプ ロボシン類およびノアロイジン類からなる天然に存在および合成して得られる化 合物M109−マジソン109肺癌 MLV−マルチラメラ小胞体 かび由来原作用化合物−天然に存在する原作用、輸送作用およびチト構造(′4 1細単繊維)作用効果を有するナトカラシン類、ケトプロボシン類およびノアロ イジン類からなるグループに属する化合物 MTD−最大耐容投与量 NMR−核磁気共鳴 PBS−リン塩緩衝食塩液 SC−皮下の 5PLV−安定ブリラメラ小胞体 TAD−腫瘍出現臼 TLC−薄層クロマトグラフィー Tw−トウィーン(ポリオキシエチレンソルビタンモノアルモルエーテル):界 面活性剤 VET−押出し技術によってつくられる小胞体本発明は真菌類のかびマットから 例えばCBのようなチトカラシンの新規で改良された精製法を開示している。例 えばCAおよびCBはディーデマチオイデア(D、 demathioidea  )のかびから単離することができ、チトカラシンDはゼットマソニイ(ス。
masoni )のかびマットから単離することができる。この発明はまた精製 されたチトカラシンBの生体内投与のための製剤および方法、組織中のCBの同 定のための新しい分析案、およびこの発明のバッチ式吸収法により精製された合 成および天然に存在するかび由来の膜作用化合物(ナトカラシン類)の生体内に おける抑制された投与のためのリポソームのような搬送系を開示している。
チトカラシンDはまた、かびのゼット ミュフイラム(Z、 鮫力正没力4)お よびメタリジウムアニソフィラエ(Metarrhizium anisoph ilae )もしくはCDを製造することが知られている他のかび原料の培養物 から精製することもできる。チトカラシンAもまたCBから標準的な手法により 同様に精製、もしくは選択的に酸化することもできる1本発明のもう1つの特徴 は1合成および天然に存在するかび由来の膜作用化合物(すなわちナトカラシン 類)と抗腫瘍剤との間の薬剤相乗である。
本発明の精製法については、ナトカラシン類を含有するかび、例えばかびのディ ーデマチオイデア(D、 demathioidea ) (ATCC2434 6)もしくはゼットマソニイ(Z、 masoni )(ATCC20011) はアメリカンタイプカルチャーコレクションから脱水型で得ることができ、次い で滅菌蒸留水のような水溶液中で再水和する。この経過(passaging  )に続き、このかびは寒天斜面上に約20℃−30℃、好ましくは約25℃に保 持することができる。好ましい寒天は3.9%じゃがいもデキストロース(Di fco )を含み、Tanenbaumら(前出)によって定義された媒体を用 いることができる:1%バタトーソイトーン(大豆の酸素加水分解物)、デキス トロース、2%酵母抽出物、15%シュークロース、水道水および20%の細か に砕いた酵母。
12〜14日間の成育期間(Zomasoniについては28〜30日)に続き 、このかびマットを回収し標準的な凍結乾燥技術を用いて凍結乾燥し、そしてこ の得られた凍結乾燥物を不活性ガス。
例えばアルゴンもしくは窒素、好ましくは窒素中でメタノールのような有機溶媒 と混合する。このかびを成育させるために使用される媒体を分析したところ、C Bがかびマット中に含有されること、そしてこの媒体中にCBは全く放出されて いないことを示している。
次いで有機溶媒抽出物を、水を添加することによって水性液となし約80%水性 溶媒を得る。続いてこの水性メタノール懸濁液をバッチ式吸収技術によって分離 、その際水性懸濁液は逆相C18シリカゲル床(Waters)上に吸着させ、 次いで吸引もしくは重力ろ過(gravity filtration )によ り非有機性成分を除去し、チトカラシンをゲル床に定量的に吸着させる。約10 〜20リツトル、好ましくは15リツトルの抽出物を約45gのシリカゲルに通 過させることができる。これは約1800gのかび湿重量に相当する。このフィ ルターバックは真空下乾燥し、次いで約500mAの有機炭化水素、例えばヘキ サン、次いでテトラヒドロフラン:ヘキサンのような1:1(v/v)溶媒混合 物で洗浄する。
さもなければテトラヒドロフラン:ヘキサンの直線勾配もチトカラシンを精製す るために用いることができる。この工程で使用される溶媒を選択するに当っては 、汚染するような有機物を溶離させる最小限の孔あき性(polarity ) を有する有機溶媒はどれも用いることができる。
粗CBの早い時期の分画は自然に結晶化し、後からの分画と一緒にして30ない し40℃で回転蒸発させる。得られた膜は標準的技術により約50℃で、クロロ ホルムのような有機溶媒もしくは好ましくはクロロホルム:ヘキサンのような1 :1(V/V)有機溶媒組合せから再結晶させることもできる。得られた結晶性 物質は標準的な技術によりシリカゲルプレート(好ましくは試料濃縮域を有する Linear Kプレート)上、予備TLCによって更に精製することができ、 CBおよびCAを含有する領域はメタノールで回収され、標準的技術によりトル エン:メタノール(85:15)のような有機溶媒から再結晶させることができ る。85:15 v / v トルエン:メタノールのような有機溶媒による溶 出により正常相シリカゲルカラムクロマトグラフィーから、母液からのCBの更 なる回収を行うことができる。CBおよびCAを含有する分画は、TLCにより 同定、蒸発乾燥し、上述のように再結晶することができる。CBは続いて製薬学 的製剤に調剤するするごとができる。もし望ましいとあらばこの方法によって精 製されたCAは生体内もくは試験管内で採用することができる。かびからCAを 精製するための別法としてはCBを精製し、そしてそれを標準的な酸化法、すな わち当業者に良く知られているゆるやかな二酸化マンガン酸化によって酸化する ものである。
さもなければ、最終的な精製技術は標準相シリカおよびヘキサン:テトラヒドロ フラン(60:40)もしくは逆相シリカおよびメタノール:水を用いて予備的 HPLC技術を用いて行うことができる。
上記の技術によりチトカラシンを精製後、単離させた精製物にたいして行われた プロトンNMR,HPLCおよび分析TLCは少なくとも約99%の純度を示し た。この純度は現在得られているチトカラシンの純度よりも大である。これらの 方法によって精製された結晶CBは215℃〜217℃の融点を有し、標準技術 によるTLCにより1100uが分析されたとき、2つの溶媒の系中で蛍光抑制 、ヨウ素蒸気陽性汚染もしくはp−アニソールアルデヒド陽性汚染の証拠は何ら 見出されなかった。HPLC分析(標準的手法により行われる)は単一の非汚染 ピークをつくり呂した、標準的技術により得られたCBのNMRスペクトルは、 CBの公開されたスペクトルと全く一致し、CAによる汚染はなかった。汚染チ トカラシンが実質的にない(約1%より少)精製さ九た天然のチトカラシンを提 供することが本発明の一実施態様である6例えば、チトカラシンAのような汚染 チトカラシンを実質的に含まない、精製された天然のチトカラシンBを提供する ことが本発明の目的の一つである。
本発明の更なる特徴はその生体内投与、および組織からチトカラシンの回収およ び分析を包含する9組織に対して外から加えられたCBの回収のための原案を決 定するために、切除されたBa1−b/Cマウス肝臓、心臓、すい臓、牌瞳およ び肺に1もしくは5ugのCBメタノール溶液を該器官および冷却した該器官に 添加することにより、CBが添加された0組織におけるCBの分析は実施例13 にしたがって行われた。この技術を用いて組織からのCBのほとんど全部の回収 が達成できる。この回収の結果は第1表に示されている0組織にCBを添加直後 にCBを抽出したものと。
CB添加後30分でのCB油抽出を比較したところ1回収し得るCBでは全く差 は見られなかった。このことは冷却された切除組織におけるCB代謝がないこと を示した。
CB (L D 5−1o )の最大限許容し得る単−巨大薬投与量(MTD) はM109癌保持のマウス、B16F10癌保持のマウスおよび正常マウスにお ける賦形薬および投与経路の関数として推定された(第2表)、CD2F、およ びB6D2F、両マウスが試験された。生体内CBの組織分布研究において、5 0mg/kg(1000ug/20gマウス)を腹腔内に注射し、その分布が実 施例13で説明されているような時間間隔で測定された。単−巨大薬注射に続い て、CBは腸間膜、腎臓脂肪、腎臓および血液にひろがって行き、肝臓、牌臓お よびすい臓中に最も高い水準で現われる(第3図)、牌臓およびすい臓からは1 2時間で排出されるが、肝臓には72時間残っている。CBのいくらかは注射後 最初の数分の間に代謝されるが、残りの35%は肝臓内に72時間まで残ってい る。リポソームのような抑制放出製剤は組織における活性CBを保持する。
M109肺癌のあるBa1b/c 、 B 6 B 2 F、もしくはCD2F 、マウスに投与されたCBの投与量限定宿主毒性を示す研究において、種々の投 与経路が種々の調剤における単−巨人(bolus)薬に対し試験された1本発 明において用いられる賦形薬は意図された投与経路および標準的な製剤等プラク ティスにしたがって選択することができる。この製剤は非経口的に1例えば動脈 内にもしくは静脈内に注射することができる。この調剤はまた経口的に、皮下に 、腸間膜内にもしくは筋肉内経路で投与することができる。
非経口的投与に対しては1例えば他の溶質を含有するにとのできる滅菌した発熱 性物質のない水溶液の形態で用いることができる。
例えば本発明の研究において、0.85%(vt/V )滅菌塩化ナトリウム溶 液、滅菌した発熱性物質のないCM−セルロース(1%)/トウシーン−20( 2%)、10%インドラリピッド(Intralipid) (カッターラボラ トリーズ)または48%エタノール/塩化ナトリウム(v/v )溶液が賦形薬 として用いられた。また一方、リポソームが賦形薬として使用することができる 。
このような場合、CBはリポソームを形成するために当業界で知ら九でいる方法 のいずれによっても以下に述べるように取り込むことができ、上で挙げたいずれ の投与経路によっても投与することができる。
発熱物質のないカルボキシメチルセルロース(1%)/トウイーノー20(2% )に溶かしたCBI@濁液のMTDは100mg/kgSC,50mg/kgr Pであり、CD2F1マウスに投与されたときはLomg/kgIVであった。
DMSO中ではMTDは25mg/kgIP、そして100 m g / k  g I Vより少。
そして33%エタノール中では10mg/kglVであった0M109癌細胞を SCで植え付け24時間抑制したchallengeを有するC D 2 F、 、マウスにCM C/ T w中SCで投与した100−150mg/kgCB の投与量で、測定し得る癌結節の出現が66%遅れた。
SC癌については、 Johnsonらの方法(1975,キャンサーケモセラ ピーオブレブ(Cancer Che@o、Rep、)、59(4):697− 705)にしたがって癌重量を測定することによってその増殖を追跡することが できる。IPおよびIV導入された癌については宿主の生存によって増殖を測定 することができる。転移は標準的手法によるブーアン(Bouins)溶液中で のその器官の固定による検死で測定され、転移病巣の数が解剖顕微鏡の下で数え られる(第1表参照)。
単独で投与されたときの抗癌効果の表示に加えて、本発明ではナトカラシン類が 試験管内で少なくとも1つの抗腫瘍剤と相乗的に作用することを示している。特 にCBの場合には、ドキソルビシン(A D H)と共に同時もしくは経時的に 投与すると、試験管内での新生腫瘍細胞の増殖および成育性を阻害する効果が得 られた。特にマイクロタイタープレート(24もしくは96ウエルプレート)で 培養されたP388細胞が薬効果を測定するために用いられ、それは薬の露出後 ただちにソフトアガール中でのコロニー形成によって測定するのであった。成育 性は染色減少テストおよび/または再増殖細胞の数をカウンターするカウルター (Coulter) m定によって確認された。
マイクロタイタープレート中での培養に続き、この細胞は標準的な微生物学的チ ェック技術(Lorian、M、+gアンケバイオテックスインラボラトリーメ ディスン(Antibiotics in Laboratory Medic eneL第2版、 Villams & Vilkins、Baltimore )にしたがって1種々の希釈度のADRおよびCBにさらされた。標準的な希釈 指数(実施例15参照)は、算術目盛のイソボログラム(isobologra m)上にプロットされたとき、それらが形成するパターンによって決められる( 薬の組合せでの処理に続く細胞増殖および成育性の存在によって決められる)、 得られた細胞増殖および該二つの薬に対する細胞の反応により、このイソボログ ラムは(1)2つの薬の単なる相乗効果、(2)拮抗薬効果、これはどちらかの 薬単独で見られるよりも細胞増殖の阻害が低いものである、または(3)どちら かの薬単独で予測されるよりも過剰に増殖および成育性が減ぜられるという効果 を描いている。阻害が添加効果線(各薬単独、例えばIC50,IC90もしく はIC100sを選択したときの阻害濃度で描かれる線)より下の濃度で生じる 場合には、薬の組合せは相乗的であると考えられる。
チトカラシンおよび抗腫瘍剤に対するICsは培養された細胞を含有するウェル に目的物質の希釈物を播種し、露出後一定の時間(すなわち20もしくは48時 間)で得られた露出された細胞の成育性を測定することによって測定された。培 養された初期の細胞の50%を抑制することが見出されている化合物の濃度が。
これらの細胞に関する化合物のIC50である。IC90およびIC100sも 同様に決めることができる。
薬の相乗作用を測定するために、マイクロタイターウェルに新生腫瘍細胞を播種 した後、三重の(tripHcate)ウェルをCBとADHの混合物(前述の ようにIC測定実験の結果により決定された希釈度)で同時もしくは経時的に処 理する(まず最初にADRが投与され、ついで約5−10分または30分後のい ずれかでCBが投与される)、3時間インキュベートした後、プレートを遠心分 離し、媒体を除去、細胞を洗浄、96ウエルプレート中に再供給、並べて(pl ated out)48−72時間インキュベートした。
本発明を実行するに当って使用することのできる抗腫瘍剤はドキソルビシン、ダ ウノルビシンもしくはエビルビシンのようなアントラサイクリン、ビンブラスチ ンもしくはビンクリスチンのようなビンカアルカロイド、5−フルオロフラシル のようなプリンもしくはピリミジン誘導体、マイトキサシスロン2メクロレタミ ン塩酸塩もしくはシクロホスファミドのようなアルキル化剤、シスブラチナムの ようなプラチナム化合物、メトトレキセート(metlrotrexate)の ような葉酸類似体およびマイトマイシンもしくはプレオマイシンのような抗腫瘍 性抗生物質のようなものを含むが、これらに限定されることはない。
これまで述べてきたように、本発明のチトカラシンおよび/または抗腫瘍剤(す なわちADR)の投与のための徐放性輸送担体としてリポソームを用いることが できる。リポソームをつくるため当業界で知られている技術はいずれも本発明で 用いることができる0例えば、パンガム(Bangham)等の、初期のリポソ ーム製造〔ジャーナルオブモレキュラーバイオロジー(J、Mo1.Biol、 )、13.238−252.1965)は有機溶媒中にリン脂質を懸濁させ1次 いでこの溶媒を蒸発乾燥させ1反応容器上にリン脂質の膜を残留させるものであ る。続いて適当量の水性相を添加し、この混合物を″膨潤(s+1ell)”さ せ、そして得られたマルチラメラ(+cultilamellar)小胞体(肛 Vs)からなるリポソームを機械的手段で分散させる。
この技術が、ババハジコボウロス(Papahadjiopoulos)らによ って記載された〔バイオヒミカエトバオオフィジカウントアクタ(Biochi m、Biophys、Acta、)135,624−638.1967]音波処 理された小さなユニラメラおよび大きなユニラメラ小胞体の開発のための基礎を 提供している。
ユニラメラ少胞体は、ここに参照のために引用されているCu11is等、PO T公開番号87100238.1986年1月16日1名称“ユニラメラ小胞体 製造のための押し出し手法”に記載されている方法により押出機を用いて作るこ とができる。この手法によって作られた小胞体は、LUVETSと呼ばれ、加圧 下で膜フィルターを通して押し出される。小胞体は、200nmのフィルターか ら押し出されてもよい、このような小胞体は、VET2゜。Sとして知られてい る。
使用することのできる他の種類のリポソームに、実質的に均一なラメラ溶質分布 を有することを特徴とするものがある。この種のリポソーム類は、 Lenk等 米国特許第4,522,803で定義されているように、安定複ラメラ小胞(S PLV)と呼ばれ、F。
untain等、米国特許第4.588,578号に記載されているような単相 性小胞体及び上記のような凍結融解した多重ラメラ小胞(FATMLV)を含む ものである。ここでは小胞体は少なくとも1回の凍結融解サイクルにさらされる ;この方法はBa1lyらのPCT公開87100043号、1987年1月1 5日、名称“改善された取り込み効率を有するマルチラメラリポソーム″に記載 されており、これらの引例は参考のためにここに引用されている。
リポソームをつくるためにいずれの方法も、本発明方法によって精製された、合 成もしくは天然に存在するかび由来の膜作用化合物(すなわちナトカラシン類) を取り込むために用いることができる。ナトカラシン類のこれらのリポソーム形 態の製剤学的組成物は試験管内もしくは生体内に以下に記載するように投与する ことができる。
各種ステロール及びそれらの水溶性誘導体を、リポソーム形成のために用いるこ とができる。特に、Janoff等、米国特許第4゜721.612号、198 8年1月26日発行、名称”ステロイドのリポソーム”参照* Mayhev等 (PCT公開番号WO35100968,1985年3月14日公開)には、ア ルファートコフェロールある種のその誘導体を含むリポソームで薬剤をカプセル 化することによって、薬剤の毒性を低減させる方法が記載されている。また、各 種トコフェロール及びそれらの水溶性誘導体が、リポソーム形成に用いられてい る。 Janoff等、PCT公開番号87102219.1987年4月23 日公開、名称″アルファトコフェロールをベースにした小胞体”参照。
一方、ドキソルビシンのようなイオン化し得る抗腫瘍剤が用いられるとき、ここ に参考に引用しているBa1lyら、PCT公開86101102.1986年 2月27日発行の方法に従ってリポソームに薬を装薬することができる。この技 術は、リポソーム膜を貫通して膜透過濃度勾配をつくり出すことによって抗腫瘍 剤を装薬することを可能にする。この勾配は、リポソーム膜を貫いて1もしくは それ以上のイオン種(すなわちNa+、C1+、に+、Li+、もしくはH+) に対する濃度勾配によってつくられる。これらのイオン勾配はpH(H+)勾配 であることが好ましく、このものがリポソーム膜を貫いてのイオン化し得る抗腫 瘍剤の取り込みを促進する。この方法もしくは他の方法!二よりリポソームに抗 腫瘍剤が装填されると、以下に記載するように試験管内で搬送できる製剤学的製 剤をつくることができる。
リポソーム−薬搬送系において、薬のような生物活性剤をリポソーム中に取り込 み或いはリポソームと会合させ、次いで治療すべき患者に投与する0例えば、R ahman等、米国特許第3,993,754号; 5ears、米国特許第4 ,145,410号: Paphadjopoulos等、米国特許第4,23 5,871号; 5ehneider、米国特許第4,114,179号; L ank等。
米国特許、第4,522,803号;及びFountain等、米国特許第4, 588,578号参照。本発明においては、上述したように本発明方法により精 製された、合成および天然に存在するかび由来の膜作用化合物(すなわちチトカ ラシン、それらの誘導体またはカエトプロボシン)はリポソーム中に取り込まれ るかまたは会合させることができる。択一的にまたは付加的に、上で述べたよう な抗腫瘍剤をリポソーム中に共取り込みすることができ、またリポソーム中に取 り込んでチトカラシンを含有するリポソームを共投与することもできる。このよ うなリポソーム製剤は同時もしくは経時的に投与することができる。
リポソームの製造の間、脂質を懸濁するために有機溶媒を使用することができる 。好ましい有機溶媒は広範囲の極性および誘電特性を持ち、脂質を溶解するもの で、クロロホルム、メタノール。
エタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)’、メチレンクロライドおよび ベンゼン:メタノール(70:30)のような溶媒混合物を包含するが、これら に限定されることはない、その結果。
脂質を含有する(脂質および他の成分が均質に分散されている)が形成される。
溶媒はその生物学的許容性、低毒性および溶解化能力を基にして一般的に選択さ れる。
チトカラシンおよび/または抗腫瘍剤を含有する本発明のリポソーム、およびそ の製剤学的製剤は、その化合物の活性形態での繰り返しの投与または抑制された 搬送を必要とする病気もしくは状態の治療に、動物(人間を含めて)に治療的に 用いることができる。このような状態としては本発明の方法により精製された合 成もしくは天然に存在するチトカラシン、あるいは抗腫瘍剤とチトカラシンで治 療し得るような新生腫瘍を包含するが、これに限定されることはない。
他の薬剤搬送もまた、本発明により精製された合成もしくは天然に存在するかび 由来の原作用化合物を投与するために用いることができる。このような搬送シス テムとしては浸透ポンプ、転移皮膚貼剤(trandermal patche s) 、注入ポンプ(infasion pu+*ps)、生物学的に分解し得 る高分子、モノクローナル抗体結合体、座薬、鼻腔薬(rhinile)、糖衣 錠、トローチ等がある。
(1)本発明の方法によって精製された合成もしくは天然のナトカラシン類、も しくは(2)(1)で述べたようなチトカラシンと抗腫瘍剤、もしくは(3)リ ポソーム中で搬送されるナトカラシン類と抗腫瘍剤、の投与形態およびその製剤 学的剤型は、この化合物が搬送される器官における部位及びその細胞を決定する ことができる0本発明のリポソームを含めてこれらの製剤は単独で投与できるが 、通常は投与の意図された経路および標準的な製剤学的慣行に関連して選択され た薬剤的担体と混合して投与される。これらの組成物は製剤学的単位投与形態で 与えることができる。このような製剤学的単位投与形態は経口および非経口投与 に対して適用することができる。この調剤は非経口的に、例えば静脈内に注射す ることができる。非経口投与については、これらは滅菌した1発熱物質のない溶 液で、そのものが他の媒質、例えば該溶液を等張にするに十分な量の塩もしくは グルコースを包含し得るような形で使用できる。これら製剤は、また皮下例えば 腸間膜部位に投与することができる。調剤の特別の物性に依り、他の使用法が当 業者により考えることができる。
経口型の投与については、本発明の製剤は錠剤、カプセル、甘味入り錠剤(lo senges) 、 トローチ、粉末、シロップ、チンキ薬。
水溶液および懸濁液等の形態で用いることができる6錠剤の場合には、使用でき る担体としてはラクトース、クエン酸ナトリウムおよびリン准塩がある。でん粉 のような種々の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムお よびタルクのような滑剤が通常は錠剤で用いられる。カプセル型での経口投与に ついては、有用な希釈剤はラクトースおよび高分子量のポリエチレングリコール である。経口使用のため水性懸濁液が必要とされるとき、この活性成分は乳化お よび懸濁化剤と結合して用いられる。
もし望まれるならば、ある種の甘味剤および香味剤を添加することができる。
本発明の薬剤組成物を使用する薬の治療(すなわち生体内における転移病を治療 する)はまた、このような組成物を用いる治療処理、軽減処理、遅延処理もしく は予防処理を包含する。新生腫瘍病の治療、軽減、遅鑓もしくは予防処理におけ る人間への投与については、投与される人間に対して適当な投与量の抗腫瘍性病 気治療の腫瘍剤を、処方医者が最終的に決めるであろう、そしてこれは年齢、体 重、病人の病気の性質および重さと同様1個人の反応により、変わることが予測 される。
ナトカラシン類の投与量はマウスにおけるLD、。(MTDの1710)を作り 出す投与量の約1/10.もしくはそれ以上であることが予測されるが、用いら れる特定のチトカラシンおよび治療の環境によって、また投与する医者によって 投与量は決められるであろう、リポソーム形態1こおける薬の投与量は一般的に 、大体遊離の薬に対して採用されるものであろう、しかしながら、ある場合には これらの限度の範囲外の投与量を投与することが必要となるかもしれない。
次の実施例は説明のためにのみ与えられるものであり1本発明の範囲を限定する ためのものではない。
失庭粁よ かび、デイデマチオイデア(D、dea+atioidea) (A T CC 24346)、(約25m g)をアメリカンタイプ力ルチュアコレクシs ( the Aerican Type Cu1ture Co11eetj、on )から脱水された形態で得、殺菌蒸留水中で再水和し、懸濁液を形成した。この かびを次いで一回通過し、25℃で3.9%じゃがいもデキストロースかんでん 斜面上に保持した。チトカラシンB精製のための培養の調製のために、タネンバ ウム(Tanennbaum)等(上述)により定義された媒体を用いた;手短 に言えば、1%バクトーソイトン(Bacto−soytons)、4%デキス トロース、2%瀞母抽出物、15%シュークロース、水道水および20%押しつ ぶされ細かく切られた酵母を用いて、2リツターの媒体を作った。この媒体を4 つのバイレックスプレート中に注ぎ、270℃で90分間加圧した。冷却したプ レートにかびの蒸留懸濁液15mAを種まきし。
14日間室温で成長するまで放置した。
1庭且I チゴスボリュームマソニイ(Zygosporium Masonii) (A  T CC番号20011)を用い、実施例1の方法に従って28日間培養した 。
去】0」支 実施例1の方法に従って成育したデイデマチオイデアかびマットを採取し、サー モバック(Thermovac)凍結乾燥器を用いて凍結乾燥し、乾燥かび41 1gを得た。この乾燥かびを次いでワーリング(Waring)混合機を用い、 窒素雰囲気中で1600mAのメタノールと数分間混合し1次いで100100 Oのメタノールを用いて第2の抽出を行った。得られた抽出物を次いで吸引ろ過 によりこの溶媒から分離し、この残渣を800mff1のメタノールで再び抽出 した1次いで蒸留水を加えて80%メタノール水溶液をつくった。続いてこのメ タノール水溶液を吸引下、逆相C18シリカゲルカラム(Waters )を用 いバッチ式の吸着法により分離した。
15リツトルの抽出物を、1800g湿重量のかびに相当する45gのシリカゲ ルに通過させた。この床はデシケータ−中で真空中−晩乾燥させた0次いでこの フィルターパックを500m4のヘキサン、次いで直線勾配(最終的に)の1: 1(v/v)混合物のテトラヒドロフラン:ヘキサンで洗浄した。はじめの方の 粗CBの分画は自然に結晶化し、そして後の方の分画と混合し。
25℃で蒸発させた。得られた膜を標準的技術によりクロロホルム:ヘキサンか ら再結晶した。得られた結晶物質は次いで標準的技術によるシリカゲル(Lin ear Kプレート)上で予備的TLCにより再精製を行い、回収されたCBお よびCAを包含する領域をエタノールで溶出し、そしてクロロホルム:ヘキサン から再結晶した。母液からの添加CBを、トルエン:メタノール(85:15) による溶出により正常相シリカゲルカラムクロマトグラフィーから回収した。C BおよびCAを包含する分画をTLCで同定、蒸留乾固し、次いで上述のように して再結晶を行った。
夫隨莢土 Roseの技術(X981.キャンサー トリートメント レプ(Cancer  Treat、 Rep、 ) 、 65: 299−312 )により12日 毎にマウス中に20%癌ブライ(brei) (おおよそI X 10t″総細 胞数)を連続通過させBa1b/cおよ’tycD2F、にマジソン(Madi son)109 (M2O3)癌を保持させた。このCD2F1マウX ニ0  。
2mgM109皮下的に腹側に腹部上に植えつけた。この通過したマウスから癌 を取り出し、壊死した部分は全て取り除き、癌の重さを測り、これを細かくきざ み、0.1mgの2o%(V/V)ペニシリン/ストレプトマイシン(Givc o )および0.85%(w/v)滅菌塩化ナトリウム溶液(総量1.0rnQ /g癌)中にこの断片を懸濁し、繰り返し吸い出すことによって分散させ、注射 器から排出することにより、癌ブライが調製された。この懸濁液をついで0.8 5%の滅菌塩化ナトリウムで20%にまで希釈し、0.2mgを皮下的に注射し た。この痛烈濁液の成育性は標準的なトリパン青排出試験により測定したところ 約20%であった・ M109癌ブライ■(0,1mg)を尾部静脈からもしくは工P (0,2mg )で投与して上記の方法を繰り返した。
夫芝涯旦 実施例4で単離したI X 10’癌細胞をO日目にマウス(6)に皮下的に植 え付け、18目に薬剤処理を行った。CB(100mg/kgマウス、もしくは 20gのマウスにつきQ、2mgの10.0mg/rr+ficB)をCM C / T wに懸濁したものをマウスに投与した。投与の結果については第2表を 参照されたい。
0.85%塩化ナトリウム溶液中に懸濁したCBを用いて薬剤投与に対する反応 をみる研究をインドラリピッド(Cutter Labs)中、および滅菌し発 熱物質のないCM−セルロース(1%)/トウィーン20(2%)、もしくはD MSO中に溶解して繰り返した。このCM−セルロース/トウイーン20はCB の懸濁および投与に対して最も信頼できる担体であった。というのは、注射器中 に残ったCBt−TLC分析により測定したところ、名目上の投与量の80−9 0%を運んでいたからであった。
前にIV癌の植付け(Challenge)を受けたマウスにIP経路で50m g/kgCBを投与したとき、殺毒効果は眠られなかった(延命効果なし)。し かしながら癌植付後24時間後、あるいは癌が出現(約6日)したときに1回の 目先(bolus)投与量としてSC投与したときにはCBは測定できる癌結節 の出現を遅らせることができ、結節の増加割合を遅くしてその侵略を阻止し。
寿命を延ばすことができた(第1図)。
第1図に示されているように、動物が1日(第1図A)もしくは測定し得る癌結 節が見られたとき(すなわち約6日)(第1図B)、癌の周辺にSCでCB植え 付は処理されたとき、CB処理は癌増殖率の十分な減少をつくり出した。18目 もしくは結節が見つけられたときCB処理した動物では、平均生存時間の増加が 見られ、33%の動物が50日までに癌がなくなっていた。対照に比べて全ての 処理グループで低い癌重量が見られたが、この違いは癌の成長の段階が進んでい くにつれて小さくなっていった。
第2図に示されるように、癌の検出時に100mg/kgCBで皮下処理した動 物は担体だけで処理した対照群に比べて肺癌結節(転移)がより少なかった。C BのSC投与では、肝臓もしくは牌臓にお゛ける癌転移の減少に対する効果は見 られなかった。
夫庭杯旦 実施例3で単離されたI X 10’癌細胞をマウスに腸管内に08目に投与し 、18目に薬処理を行った− CB (0,2mgの5m g / m Q溶液 )が0.85%塩化ナトリウム溶液として投与された(20mgマウスにつき1 .0mgCB;すなわち50mg/kg)、投与結果については第2表を参照さ れたい。
夫庭五工 実施I71?で単離されたI X 10’癌細胞をマウスに腸管内に08目に投 与し、18目に薬処理を行った。CB (0,2mg、0゜85%塩化ナトリウ ム溶液中0.1mgの33%EtOH中で)を投与した。投与結果については第 2表を参照されたい。
マウスにおけるB16F10癌に対する薬剤反応性の研究によれば、皮下投与さ れたCBは癌結節増殖率に測定し得る効果を有していることが示されている(第 4図)、癌周辺に投与されたCB (100mg/kg)は、18目に処理がな されたときは7日から18日間癌の出現を遅らせる。
失庭涯l 腸管投与によるCB (50mg/kgCB)の最大許容投与量(MTD)は次 の方法によって決められた。実施例2によって単離されたCB溶液は、超音波浴 中、80−90 Hz出力で2分間、DMSO中CBを音波処理をすることによ って得られた(25mg / k g CB溶液をつくるために)。この懸濁液 (0,1mg)を単−巨丸注射でIPに投与し、その毒性に対する結果は第2表 に示されている。
CM−セルロース/トウィーン20 (CM C/ T w )担体中のCB  (0,1m12が投与された)に上記方法が繰り返された。
DMSO中の25および100mg/kgCB、およびCMC/ T w中の1 00mg/kgCBに対して上記方法が繰り返された。
DMSO中で投与されたCBはCM−セルロース/トウイーン2o中で搬送され たときの約2倍の毒性があった(第2表)。
夫λ銖主 皮下投与に腸間壁へのCBの最大許容投与量(MTD)(150mg/kg、C MC/Tw中)は、実施例8の方法により決定された。
DMSO中で投与したCBは、CM−セルロース/トウイーン20中で搬送した ときの約2倍の毒性があった(第2表)。
第2表はこの方法の結果を示す。
1庭銖上立 静脈内投与によるCBの最大許容投与量(MTD)(5mg/kg)は、実施例 7の方法により決定された。このCBを0.1mgの95%エタノール10.8 5%NaCQ (1: 2v/v)中に懸濁し、37℃に加熱し、混合5分間以 内に尾部静脈から投与した。
0.1mMのCM−セルロース/トウイーン20を用いて上記の方法を繰り返し た。
CM−セルロース/トウイーン20担体と10.20.40および50 m g  / k g投与量のCB、およびEtOH/NaeQと10.20および40  m g / k g CBを用いて上記の方法を繰り返した。
上記の結果を第2表に示す。
大五舅上よ 実施例1で精製したCB (2,0mg)を200mgの卵ホスファチジルコリ ンを含有する2、0n(lのクロロホルム中に@濁した。この溶液を丸底フラス コ中にピペットで入れ薄膜となるまで乾燥させた。この膜をついで5.0mMの PBS中に再懸濁する。この懸濁液を乱さないように1時間放置し、その後Lt JVET法により5.0umポリカーボネート(直線経路)フィルターから5回 押出し、大きなユニラメラ小胞体を形成した。
200mg総量の卵ホスファチジルコリンニジミリストイルホスファチジルグリ セロール(EPC: DMPG)70 : 30混合物を用いて上記の方法を繰 り返す。
叉胤貫上1 200mgの卵ホスファチジルコリンをクロロホルムから乾燥させて丸底フラス コの側面上に薄膜とし、この膜を5.0mgのエチルエーテル中に再懸濁し実施 例1で精製された5、0mgのCBを添加することによって、CBを含有する5 PLVsがつくられる0次いで水浴中、37℃で回転蒸発することによって有機 溶媒を除去し、残ったペーストを10.0mMのPBSを用いて更に水和する。
失庭匠上l 実施例4,5、および6により処理されたマウスの肝臓を、5゜0 m Qのメ タノール/g組織を用いてブリンクマン(Brinkman)ポリトロンで均質 にした。この均質化物を5000mgで5分間遠心分離した。この上清をHPL C等級の水を用いて80%の水となし、まず5.0mMのメタノールで、10. 0mM蒸留水で調整した5ep−Pak C−18カートリツジに通した。この カートリッジを真空下で乾燥し、次いで3.0mMのヘキサン(HPLC等級) で洗浄、そして2.0m12のEtOAc (HPLC等級)でCBを回収した 。この溶出物を窒素気流中で蒸発し、250uRテトロヒドロフラン(HPLC 等級)中に溶解した。
試料を0.45umナイロン筒フィルターを通して50uR試料ループ中にろ過 した。この試料をHPLCで、正常相シリカカラム、ヘキサン:テトラヒドロフ ラン(60:40)の溶媒系を用いて分析し、230nmで分析した。感受性の 低い方の限界は。
20%が0.2ugの定量的限界で分析されたので、総抽出量に対しlugであ ると測定された。
実施例6および7からの肝臓を用いて上記の方法を繰り返した。
失庭態上土 P388ネズミ白血病細胞に対するADR,CAおよびCBの阻害濃度□j I C571) (薬−抵抗線)を次のようにして決定した。
細胞(5X I Q’)を、10%子牛血清を含有する200uLのRPM11 640媒体中に並べた。CB、CA、およびADRを次のようにしてウェルに添 加し1次のようにして阻害濃度を決定した:8ウェルにいくつかの希釈度のCB を播種した=0.0OuMCB、1.OOuM CB、2.OOuM CB、4 .OOuM CB、10.OOuM CB、20.OOuM CB、40.00 uMCB、および80.OOuMCB。
7つの別々のウェルに次のようにCAを播種した。1.OOuM、2.OOuM 、4.OOuM、10.00uM、20.OOuM、40、OOuM、および8 0.OOuM。
8つの別々のウェルに次のようにADHを播種した:1.OOnM、2.OOn M、4.OOnM、10.OOnM、20.OOnM、40.00nM、100 .OOnMおよび200.OOnM。
全てのウェ″ルを37℃、5%CO□、3時間インキュベートし。
その後このプレートを6QQXgで5分間遠心分離し、この薬媒体を除去し1次 いで10%子牛血清を含有する新鮮なRPMII640媒体200uLで置き換 え、6QQXgで再び遠心分離し。
細胞を再供給し、37℃で5%CO□中で45時間インキュベートした。この4 5時間インキュベート後、この細胞をA11eyらに記載されているMTT減少 分析を用いて成育性を分析した。
このIC分析の結果は、CBのIC50は335−40uで、一方ADRのIC 50は3.5nMであることを示している。
失蓬豊↓旦 ドキソルビンおよび他の天然物抗腫瘍剤に対する多種薬抵抗に対して選択された P388ネズミ白血病細胞(P388/ADH)、このものはナショナルインス ティチューツオブヘルスから得られたものであるが、このものを10%牛脂児血 清および1゜uMメルカプトエタノールを有するRPM11640媒体中に溶か して24−ウェルのマイクロタイタープレート中に5X10’細胞/mΩで、こ れはウェルにつき2.0mMであるが、播種した。この細胞は5%co2中、3 7℃で一夜平衡化1分割(divide)され、続いて複製ウェル中で2.5, 5.10および20uMでADRで処理された。他の複製ウェルは2.5,5. 7.5゜10および20uMでCBで処理された。複製ウェルはまた上記の量の ADHおよびCBを含有し、このものは細胞に同時に加えられた。(ADHに関 するIC50sはADHのロットに依り3゜5uMおよび12uMであり、CB のIC50sは335−40uであった。)37℃で3時間インキュベートした 後、各ウェルからの細胞は滅菌した遠心管に移し、2.0mMの滅菌媒体でウェ ルを洗い、細胞の完全な移し変えを行った。この管は600xgで5分間遠心分 難し、薬媒体は傾斜して捨てた。この細胞は続いて2.0rnQの新鮮な媒質中 に再懸濁し24ウエルのプレート中に置き、37℃で96時間インキュベートし 、クルター(Coulter)81!l定法によって処理後の細胞生育性および 増殖が測定された。
失り莢上且 96−ウェルのマイクロタイタープレートを用い、実施例14の材料および手法 を用いて、ウェルにっき200u Qの媒体および1×104細胞の播種を行っ た。細胞の播種および一晩で2倍トシタ後、ADRを次の希釈度:0,50,1 00,200および400nM ADRでウェルの内30個に添加し、これを5 回繰り返した。30分後CBを次の希釈度でウェルに添加した:ウェル1−5に はOuMのCBを播種、ウェル6−10には10゜00uMCBを播種、ウェル 11−15には20.OQuMCBを、ウェル16−20には40.OOuM  CBを、ウェル21−25には80.OOuMCBを、そしてウェル26−30 には160.OOuM CBを播種した。このプレートを実施例14のようにし てインキュベートし、ADHの添加後、3時間したら、この媒体を新鮮媒体に置 き換えた。48時間後、37℃。
5%co、でインキュベートした後、この細胞の生育性が、A11eyに、らの 技術[1986,キャンサー リサーチ(Cancer Res、)、48:5 89−601)によりMTT染色減少測定に記載されたように、500nmにお ける染色減少を読むことによってinされた。
相乗効果が第6図にグラフとして表された。CBの高投与量(10aM以上のC B)では、CBおよびADRが同時に添加されたとき拮抗作用が観察されたが、 10aMCBより下の場合には強い相乗効果が生じた。しかしながら、ADRが 最初に投与された時には全ての場合、全ての投与量において相乗効果が観られた 。
細胞の増殖が、標準としてIC5o、IC8oおよにIC90値を用いて、イソ ボログラム(第5,6および7図参照)上にプロットされた。IC50プロツト については(第6図)、 7. OuMおよびそれ以下のADH投与量が、90 aMおよびそれ以下のCB投与量を結合されたとき、相乗効果が現われた。IC 80プロツトについては(第5図)、30aMおよびそれ以下のADR投与量が 、60aMおよびそれ以下のCB投与量を結合されたとき、相乗効果が現われた 。最も力のある投与の組合せは、最小量のADRと最も多いCBを採用する効果 を有する結合投与量である。
去Ju111− CBの代わりにCAを用いて、実施例16の手法および材料が繰り返される。ウ ェルは実施例16に記載されたADHの希釈液を有し、CAの希釈度は次のよう であった;ウェル1−5 : 0゜00aM CA;つx)Li6−10 :  2.OouM CA ;ウェル11−15:4.OOuM CA:ウェル16− 20:10.00aMCA;ウェル21−25 : 20.00aM CA;お よびウェル26−30:40.OOuM CA。
細胞の生育性を決定するための方法は実施例16に記載されているようなもので あった。
寒胤鮭上1 IC80のADRにおけるADR−CB相乗効果を測定するために、実施例16 の物質および手法が採用された。ADHおよびCBの連続的希釈液が実施例16 によりつくられ、96−ウェルプレート中に置かれた。CBおよびADHの結合 した量を播種した場合、ADHをマイクロタイターウェルに植え付け、次いで5 −15分後これらのウェルにCBを添加した。ADRの希釈液をCBの希釈液と 混合し、インボログラム上にプロットした。30aMおよびそ九より少のADR および60aMおよ、びそれより少のCBの間の全ての希釈度において、薬剤相 乗効果をIl!察した(第5図)。
失庭牲上l 実施例11の物質および手法を採用して、cAをリポソーム中に取り込んだ。
第1表 マウス組織へ外部から添加後のCBの回収a 測定せず b グループにつき4−6匹の動物 c 1グループにつき2匹の動物 第2表 生体内のチトカラシンB 最大耐容投与量I IP、SC,IV IP CMC/トウィーン 懸濁液 1 50 7 2/34CMC/)−ウィ ーン 懸濁液 1,4,7 50/B 6 0/16DMSO溶液 1 25  5 115 SCCMC/トウィーン 懸濁液 1 100 3 0/31CMC/トウィー ン 懸濁液 1 150 7 4/28DMSO溶液 1 100 7 5/3 2Iv CMC/トウィーン 懸濁液 1 20 1 015(BDF)ETO H/生理食塩水 溶液 1 20 1 0/7(BDF)ETO)l/生理食塩 水 溶液 1 10 2 115(CDF)ETOH/生理食塩水 溶液 1  5 0 0/29(CDF)# B6D2F1.CD2F1.もしくはC57B 1/6 マウスにおいて第1図 日数 28日 最終段階 第3図 時間 日数 BuM CB(υに) CBu間 国際調査報告

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.パッチ吸収技術によって所望する化合物を製造するかびマットを抽出する工 程を含むかび一由来の膜作用化合物の製造方法。
  2. 2.かび一由来の膜作用化合物がチトカラシンである請求の範囲1に記載の方法 。
  3. 3.チトカラシンがチトカラシンB,DまたはAである請求の範囲2記載の方法 。
  4. 4.チトカラシンが実質的に他のチトカラシンを含まないものである請求の範囲 2記載の方法。
  5. 5.精製されたチトカラシンが約1%以下の他のチトカラシンを含有するもので ある請求の範囲4記載の方法。
  6. 6.チトカラシンが次の工程によって精製されたものである請求の範囲3記載の 方法: (a)有機溶媒でかびマットを抽出する工程;(b)(a)工程のろ過されたマ ット抽出物に水性溶液を添加する工程; (c)パッチ吸収技術により(a)工程の水混和性有機溶媒を分離する工程; (d)得られた分画を有機溶媒で抽出する工程;および(e)その分画をリニア Kシリカプレート上で再結晶化し、チトカラシンを精製する工程。
  7. 7.かびマットがディーデマチオイデア(D,dematioidea)である 請求の範囲6記載の方法。
  8. 8.請求の範囲7の方法により精製されたチトカラシンB。
  9. 9.実質的に他のチトカラシン類を含まない精製されたかび一由来チトカラシン 。
  10. 10.チトカラシンがチトカラシンB,DまたはAである請求の範囲6記載の精 製された天然に存在するチトカラシン。
  11. 11.チトカラシンおよび製薬学的に許容し得る担体または希釈剤を含有する製 薬学的単位投与量形態。
  12. 12.チトカラシンがチトカラシンBである請求の範囲11記載の製薬学的単位 投与量形態。
  13. 13.非経口的投与のために適合する請求の範囲12記載の製薬学的単位投与量 形態。
  14. 14.経口的投与のために適合する請求の範囲12記載の製薬学的単位投与量形 態。
  15. 15.被検者に対して、請求の範囲4記載のチトカラシンの製薬学的組成物の抗 腫瘍性病気の治療に有効量を投与する工程を含む腫瘍を治療する方法。
  16. 16.チトカラシンがチトカラシンBである請求の範囲15記載の腫瘍を治療す る方法。
  17. 17.請求の範囲9記載のチトカラシンおよびリポソームを含有する組成物。
  18. 18.請求の範囲17記載の組成物および製薬学的に許容し得る担体又は希釈剤 を含有する製薬学的組成物。
  19. 19.被検者に対して、請求の範囲18の製薬学的組成物の抗腫瘍性病気の治療 に有効量を投与する工程を含む転移性病気の治療方法。
  20. 20.付加的に抗腫瘍剤を含有する請求の範囲17記載の組成物。
  21. 21.抗腫瘍剤がドキソルビシンである請求の範囲20記載の組成物。
  22. 22.請求の範囲9のチトカラシンおよび抗腫瘍剤を含有する組成物。
  23. 23.請求の範囲22記載の組成物および製薬学的に許容し得る担体又は希釈剤 を含有する製薬学的組成物。
  24. 24.被検者に対して、請求の範囲23の製薬学的組成物の抗腫瘍性病気の治療 に有効量を投与する工程を含有する生体内での転移性病気を治療する方法。
  25. 25.抗腫瘍剤がドキソルビシンである請求の範囲23記載の製薬学的組成物。
  26. 26.チトカラシンがチトカラシンBである請求の範囲25記載の製薬学的組成 物。
  27. 27.細胞に対して、合成もしくはかび一由来の膜作用化合物及び抗腫瘍剤の相 乗作用有効量を投与する工程を含有する試験管内での腫瘍細胞生長を抑制するた めの方法。
  28. 28.合成もしくはかび一由来の膜作用化合物がチトカラシンである請求の範囲 27記載の方法。
  29. 29.チトカラシンがチトカラシンBである請求の範囲28記載の方法。
  30. 30.抗腫瘍剤ドキソルビシンである請求の範囲29記載の方法。
  31. 31.チトカラシン及びドキソルビシンが同時に細胞に対して投与される請求の 範囲30記載の方法。
  32. 32.ドキソルビシンがチトカラシンBの前に細胞に対して投与される請求の範 囲30記載の方法。
  33. 33.全薬の組合せ露出量が3時間である請求の範囲30記載の方法。
  34. 34.合成もしくはかび一由来の膜作用化合物及び抗腫瘍剤の相乗作用の組合せ 。
  35. 35.膜作用化合物がチトカラシンであり、抗腫瘍剤ドキソルビシンである請求 の範囲34記載の相乗作用の組合せ。
  36. 36.請求の範囲35記載の相乗作用の組合せ及び製薬学的に許容し得る担体又 は希釈剤を含有する製薬学的組成物。
  37. 37.被検者に対して、請求の範囲36の製薬学的組成物の抗腫瘍一生産物の有 効量を投与することを含有する、腫瘍を治療する方法。
  38. 38.他のかび一由来の膜作用化合物の1%以下で含有するかび一由来膜作用化 合物を含む組成物。
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