JP4638500B2 - 治療剤を封入するためのリポソームからなる組成物及び治療剤のリポソーム内での保持性を高めるための方法 - Google Patents

治療剤を封入するためのリポソームからなる組成物及び治療剤のリポソーム内での保持性を高めるための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4638500B2
JP4638500B2 JP2007534983A JP2007534983A JP4638500B2 JP 4638500 B2 JP4638500 B2 JP 4638500B2 JP 2007534983 A JP2007534983 A JP 2007534983A JP 2007534983 A JP2007534983 A JP 2007534983A JP 4638500 B2 JP4638500 B2 JP 4638500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liposome
composition
therapeutic agent
liposomes
ionophore
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007534983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008515817A (ja
JP2008515817A5 (ja
Inventor
バリー、マーセル
ラムゼー、ユアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
British Columbia Cancer Agency BCCA
Original Assignee
British Columbia Cancer Agency BCCA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by British Columbia Cancer Agency BCCA filed Critical British Columbia Cancer Agency BCCA
Publication of JP2008515817A publication Critical patent/JP2008515817A/ja
Publication of JP2008515817A5 publication Critical patent/JP2008515817A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4638500B2 publication Critical patent/JP4638500B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/4738Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/4745Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems condensed with ring systems having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. phenantrolines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/02Inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

本発明は、インビボでの治療用組成物の送達を高めることを可能にする、優れた薬物保持性を提供するリポソーム薬物装填法及びリポソーム薬物装填組成物に関する。
リポソームは、内部区画を包囲する一つ以上の脂質二重層から構成された微細粒子である。リポソームは、多重膜ベシクル、多重小胞リポソーム、単層膜ベシクル及び巨大リポソームに分類される。リポソームは、薬物、化粧品、診断薬及び遺伝物質のような多岐にわたる作用物質の担体として広く使用されている。リポソームは非毒性の脂質から構成されているので、それらは一般的には低毒性であり、従って多岐にわたる製薬用途において有用である。特に、リポソームは、血流中における半減期の短い作用物質の循環時間を長くするのに有用である。リポソームにて封入された薬物は、多くの場合、同薬物がフリーの場合とは大きく異なる生体内分布及び毒性を有する。特異的なインビボでの送達性のために、これらの担体のサイズ、電荷及び表面特性は、調製法を変更することにより、かつ担体を構成する脂質を調整することにより変更され得る。例えば、担体を構成する脂質のアシル基の鎖の長さを低減することにより、薬物をより迅速に放出するためのリポソームが形成され得る。
リポソームに高装填量にて薬物を封入する最も効率的な方法は能動装填(active loading)を介するものである。この方法は、リポソーム膜を横切るpH勾配(ΔpH)又は金属イオン勾配(ΔM2+)の形成により介在される。例えば、pH4.0のクエン酸緩衝液中にてリポソームを調製し、その後pH7.5の緩衝生理食塩水で外側の緩衝液を交換することにより生成したΔpHは弱塩基性薬物のリポソームへの蓄積を促進する。中性の薬物は、脂質二重膜を横切って受動的に拡散し、リポソーム内部の低pH環境にてプロトン化により捕捉される。この方法は、98%を越える薬物封入率と、薬物(例えば、ビノレルビン)対脂質の高い比率を生ずる。ΔM2+による薬物装填は類似の方法に従い、薬物の蓄積は金属イオン複合体化により促進される(例えば、ドキソルビシン−Mn2+)。金属イオン複合体化により促進される薬物装填効率は、ΔpHに対して記載されたものに匹敵する。
更なる能動装填処置法は、A23187のようなイオノフォアと二価金属イオン(M2+)との組み合わせを使用する。A23187は脂質二重層に組み込まれ、内部リポソーム緩衝液からの1M2+を外部緩衝液からの2H+と交換し、それによりΔpHを発生し、かつ維持する。A23187及び内部Mn2+緩衝液は、ビンクリスチン、シプロフロキサシン、トポテカン及びイリノテカンを効率的に封入するものとしてこれまでに使用されてきた。この系におけるMn2+の役割は、ΔpHの形成に対する「不活性な」促進剤であると考えられている。実際に、内部のMn2+ベースの緩衝液をCu2+ベースの緩衝液に代えることは、抗癌薬剤の装填の速度論にいかなる差異をも与えていない。
本発明は、リポソーム内の薬物保持特性を顕著に高め、よってインビボにおける治療効果を高める二価銅イオン(Cu2+)の使用に関する。例えば、本明細書に記載されているCu2+/A23187イリノテカンリポソーム処方物は、Mn2+/A23187等価物と比較した場合、直腸結腸癌のマウス異種移植モデルに対して顕著に改善された効果を示した。出願人の装填処置は、高封入効率(>98%)、薬物対脂質の高い比率及び薬物保持性の向上を組み合わせる。既存の発明は、膜透過pH勾配を発生させるためのイオノフォアの使用を定義して膜透過pH勾配の使用を記載するか、或いは代替的に、中性環境の存在下であり、かつ膜透過pH勾配が不在である場合のMn2+又はCu2+のような遷移金属の使用を開示している(フェンスケ(Fenske)らによる特許文献1;ターディ(Tardi)らによる特許文献2)。従来技術は、低pH環境において二価銅イオン(Cu2+)に依存する方法及び組成物を示唆しておらず、かつそのような組成物が改善された薬物保持特性を得ることも期待していなかった。
ベシクルの内部に封入された金属イオンを含むリポソームは、診断の用途ではこれまで使用されていた。例えば、被検者の体内の所望の部位に造影剤を蓄積する目的にて、同造影剤を送達するためにリポソームを使用していた。この用途において、リポソームは主として、ガンマ画像及び磁気共鳴画像における診断用のラジオヌクレオチド及び常磁性金属イオンをそれぞれ送達するために使用されていた。しかしながら、これらの用途においてリポソームに封入された金属イオンは薬物の保持の目的には使用されていない。
カンプトテシンは、核酵素、トポイソメラーゼI(トポI)を阻害するあるクラスの抗癌剤である。トポIは細胞周期のS相時に、DNA二重らせん中の一時的な一本鎖切断を誘導することによりDNA複製を容易にする。DNA及びトポIの間に形成された複合体は、「開裂可能な複合体」として参照されている。カンプトテシンは、この開裂可能な複合体を安定化させることにより、カスパーゼ介在細胞アポトーシスを誘導する。イリノテカンのようなカンプトテシン類はラクトン環を保有している。ラクトン環は細胞毒活性に不可欠である。カンプトテシンのリポソーム製剤は、活性閉環ラクトン形を好む環境中にて薬物を維持するためにこれらの担体系に対する可能性に基づいて魅力的な選択肢である。カンプトテシンのラクトンの閉環形と不活性なカルボン酸の開環形との間には平衡状態が存在する(図1)。この平衡状態はpHにより影響される。酸性のpHにおいて、平衡状態は、閉環ラクトン形に移動する。中性又はアルカリ性のpH(例えば、生理学的な状態)では、平衡は不活性な開環形となりやすい。
米国特許第5837282号明細書 米国特許出願公開第20030091621号明細書
封入された薬物の保持性を高めるとともにその活性形にて薬物を好ましくは維持する改善されたリポソーム製剤であって、送達性及び標的部位における効率の改善された製剤の必要性が存在している。
一実施形態において、本発明は治療剤を封入するリポソームからなる組成物に関し、同治療剤はリポソーム内銅イオンの存在下にて同リポソームに装填され、かつ銅イオンは同治療剤のリポソーム内での保持性を高めるものである。リポソームは治療剤を含む内部緩衝溶液を含み、同溶液は6.5未満のpHを有し、最も好ましくは約3.5のpHである。銅イオンの少なくとも幾らかは、内部溶液内に保持される。特定の実施形態において、治療剤はイリノテカン又はビノレルビンのような抗癌薬剤であり得る。
本発明は、リポソーム内における治療剤の保持性を高めるための方法に関し、同方法は、(a)リポソームの内部に銅イオンを含むリポソーム内部溶液を提供する工程と、(b)リポソーム内部溶液のpHを6.5以下に維持する工程と、(c)治療剤を外部溶液に提供する工程と、からなり、同治療剤は内部に拡散されるとともに、リポソーム内に封入され、銅イオンの存在は同治療剤のリポソーム内における保持性を高める。
図面は本発明の実施形態を記載しているが、本発明の精神又は範囲をいかなる方法においても制限するものとして解釈されるべきではない。
以下の記載を通して、本発明をより完全に理解するために特定の詳細な説明を記載した。しかしながら、本発明はこれらの詳細な説明がなくても実施され得る。本発明を不必要に曖昧にすることを回避するために、別の場合において、周知の要素は詳細に示されていないし、又は記載されていない。従って、明細書及び図面は、限定的な意味よりはむしろ例示的なものとしてみなされるべきである。
出願人の発明は、リポソームによる薬物送達の効果を改善するための新規な方法及び組成物を提供する。本発明は、薬物を装填するために二価の金属カチオンを使用するリポソームの薬物保持特性は使用される金属に非常に依存するという知見に基づくものである。最適な金属、特に二価の銅を選択することにより、保持特性が調整され、リポソームからの選択された薬剤の所望の放出が達成される。
上記したように、薬物をリポソームに能動的に装填するための種々の方法が従来から公知である。本発明は治療剤を外部溶液からリポソームの内部に移動させるためにリポソーム膜を横切って形成されたpH勾配を使用する。pH勾配は当業者により理解されている種々の様式にて形成され、かつ維持され得る。本発明の一実施形態において、リポソーム内部溶液は約6.5以下に維持される。特定の実施形態において、リポソーム内部溶液のpHは約2乃至5の範囲、最も好ましくは約3.5のpHに維持される。これは、例えば、リポソーム内部溶液に緩衝液を提供することにより、或いは内部溶液と外部溶液との間のイオン交換を容易にするためのイオノフォアを提供することにより、達成され得る。イオノフォアは二つの外部プロトンと内部金属イオンとの交換を可能にする任意の化学的分類である。好ましい一実施形態において、それはA23187から構成される。代替的な実施形態において、イオノフォアはイオノマイシン又はX−537Aから構成され得る。
治療剤がリポソームに能動的に装填される方法に関係なく(即ち、pH勾配が形成される方法に関係なく)、本発明は、封入された治療剤の保持性を高めるためにリポソーム内部溶液内に二価の銅イオンを使用することに関する。銅イオンが機能する正確なメカニズムは未だに解明されていない。例えば、銅は治療剤と結合する、及び/又はリポソーム膜の透過性を改質する。イオノフォアが二価の形である銅イオンのリポソームの内部から外部溶液までの交換を容易にする場合においてさえも、少なくとも幾らかの銅イオンはリポソームの内部に保持されていた。更に以下に記載するように、リポソーム内部溶液中における銅イオンの存在は、インビボにおける薬剤の保持性及び治療効果を顕著に高めるものである。当業者には明らかなように、治療剤の保持性は銅を欠く同様のリポソーム製剤と比較して「高められている」。以下に詳細に記載するように、薬物の保持性の向上は、血漿での薬物保持のようなインビボ試験によって確認できる(図19及び20)。
治療剤は、リポソーム内に銅が存在した状態にて装填された場合、リポソーム内の保持性が改善される任意のクラスのものであり得る。好ましい一実施形態において、化合物は任意の弱塩基性化合物である。別の好ましい実施形態において、治療用化合物は、好ましくはカンプトテシン又はその類似体、最も好ましくはイリノテカン(CPT−11)であるトポイソメラーゼ阻害剤であり得る。代替的な実施形態において、治療用化合物は、好ましくはビンカアルカロイドのクラスからのチューブリンと結合する化合物であり得る。ビンブラスチン及びビンクリスチンは、ニチニチソウ(英名:Madagascar periwinkle、学名:Catharantus roseus(かつてはVinca roseaとして分類されており、ビンカアルカロイドと称されるようになった化合物を得る)に見出されるアルカロイドである。それらはビンデシン及びビノレルビン、ビンブラスチンの半合成誘導体であり、それらの全ては分裂中期における有糸分裂(細胞分割)を阻害することにより作用する。本発明において好ましいビンカアルカロイドはビノレルビンである。
別の代替的な実施形態において、本発明は、優れた保持特性を達成するために、二価の銅イオンと組み合わせてリポソームに封入されるべき、小分子(化学的な化合物)、蛋白質、抗体、若しくはペプチド、或いは物質の任意の新たな若しくは周知の組成物又はその製薬的に許容可能な塩の使用を提供する。
リポソーム組成物は、脂質:1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−フォスフォコリン(DSPC)/コレステロール(55:45モル%)から構成されており、その脂質の比率は、リポソームを調製する当業者には想起される実施形態に従って変更可能である。代替的な実施形態において、リポソームはフォスフォグリセリド及びスフィンゴ脂質を含む脂質から構成されており、その代表的な例としては、フォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルセリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジル酸、パルミトイルオレオイルフォスファチジルコリン、リゾフォスファチジルコリン、リゾフォスファチジルエタノールアミン、ジパルミトイルフォスファチジルコリン、ジオレオイルフォスファチジルコリン、ジステアロイルフォスファチジルコリン又はジリノレオイルフォスファチジルコリンを含む。例えば、スフィンゴ脂質及びグリコスフィンゴ脂質ファミリーのようなリンを欠くその他の化合物も考慮される。加えて、上記した両性脂質はトリアシルグリセロール及びステロールを含むその他の脂質と混合され得る。
本発明の範囲内と解釈される更なる修正は、例えば体内のその他の部位に広がる転移性癌細胞のような疾患の領域へのリポソームの特異的な局在化を可能にするリポソーム表面への抗体の標的化を含む。
薬物保持性を増大させるリポソームから利益を得る種々の疾病及び症状が考慮され、優れたADMET(吸収、分布、代謝、排泄及び毒性)特性を備えた治療薬の介入を可能にする。そのような疾患としては癌の治療を含むが、それに限定されるものではない。
好ましくは、リポソームの製薬組成物は非経口的に、即ち、関節内に、静脈内に、皮下に、又は筋肉内に、投与され得る。その他の実施形態において、製剤は局所的に投与され得る。
本発明の特定の一実施形態において、A23187イオノフォアの存在下にて銅とともに封入されたイリノテカンは、インビボにおいて同イリノテカンがリポソーム内で非常に良好に保持されており、加えて、A23187イオノフォアが存在しない場合の銅介在装填により調製されたイリノテカンと比較してその能力が向上していた。加えて、封入されたイリノテカンは臨床的に活性を示すラクトン形にて主として存在している。
以下の実施例は本発明を更に詳細に例示するものである。とはいえ、本発明はその特定の実施例に制限されるものではないことは理解されるであろう。
1.1 材料及び方法
1.1.1 リポソームの形成
DSPC/Chol(55:45モル%)の巨大単層ベシクル(LUVs)は押出法により調製した。簡潔に述べると、脂質を必要とされるモル比にてクロロホルム中に溶解し、交換不能かつ代謝不能な脂質マーカである3H−CHEでラベルして、窒素ガス流下に薄膜に乾燥した。続いて、同脂質を高真空下に3時間放置して、いかなる残渣溶媒をも除去した。次に、脂質フィルムを65℃にて適切な緩衝液(300mM CuSO4、300mM CoSO4、300mM ZnSO4及び300mM MnSO4)と混合させることにより水和した。混合物に5回の凍結融解サイクルを実施した(各々が5分間で、液体窒素にて凍結し、65℃にて融解した)。形成された多層ベシクル(MLV’s)は、65℃にて、孔径が0.1μmである積層型ポリカーボネートフィルタより10回押し出した(押出機、ノーザンリピッズ(Nothern lipids))。得られたLUV’sは、典型的には110nm±30nmの範囲の平均ベシクル径を有していた。LUV’sの外部緩衝液は、sephadexG−50サイズ排除クロマトグラフィーを使用してpH7.5のSHE(300mMショ糖、20mM HEPES、15mM EDTA)と交換した。
1.1.2 金属イオン勾配形成
押し出されたDSPC/Cholリポソームは、銅、亜鉛、マンガン又はコバルトの硫酸塩非緩衝溶液中にて調製した。外部緩衝液は、金属イオン勾配を作製するために、pH7.5のショ糖/HEPES/EDTA(SHE)緩衝液と交換した。50℃におけるイリノテカン装填(薬物対脂質比は0.2モル:モル)の効率を60分間にわたり測定した。薬物装填の効率に対する内部リポソームのpHの作用は、(CuSO4/HEPES/TEA pH7.5)からなる内部緩衝液又はCUSO4+A23187イオノフォア非緩衝液を使用して評価した。A23187を使用した場合、リポソーム内部からのCu2+イオンは外部緩衝液からの二つのプロトンと交換され、それにより低い内部pHが維持される。膜非透過性pH感受性蛍光プローブであるHPTSを、銅介在イリノテカン封入による内部pHの任意の変化を調べるために使用した(7.5又は3.5の初期内部pHでイオノフォアなし)。HPLC及びTLC法を使用して、イリノテカンリポソームのカルボキシ含量及びラクトン含量を評価した。
1.1.3 イリノテカンの装填
薬物と脂質とを、薬物:脂質=0.2:1(モル:モル)の比率にて、50℃にてインキュベートした。薬物の取り込みは、種々の時点でのアリコートをサンプリングし、かつ適切な緩衝液で平衡化された1mlのsephadexG−50スピンカラム(680g×3分)を使用して未封入薬物を封入薬物と分離することにより測定した。リポソームを含む排除されたフラクションは薬物:脂質比を測定するために分析した。液体シンチレーションカウンタを使用して脂質の濃度を測定した。イリノテカン濃度は370nmにおける吸光度を測定することにより決定した。
1.2 結果
1.2.1 イリノテカンの装填効率
押し出されたDSPC/Cholリポソームは、銅、亜鉛、マンガン又はコバルトの硫酸塩非緩衝溶液中にて調製した。外部緩衝液は、金属イオン勾配を作製するために、pH7.5のショ糖/HEPES/EDTA(SHE)緩衝液と交換した。50℃におけるイリノテカン装填(薬物対脂質比は0.2モル:モル)の効率を60分間にわたり測定した。薬物装填の効率における内部リポソームのpHの作用は、(CuSO4/HEPES/TEA pH7.5)からなる内部緩衝液又はCUSO4+A23187イオノフォア非緩衝液を使用して評価した。A23187を使用した場合、リポソーム内部からのCu2+イオンは外部緩衝液からの二つのプロトンと交換され、それにより低い内部pHが維持される。膜非透過性pH感受性蛍光プローブであるHPTSを、銅介在イリノテカン封入による内部pHの任意の変化を調べるために使用した(7.5又は3.5の初期内部pHでイオノフォアなし)。HPLC及びTLC法を使用して、イリノテカンリポソームのカルボキシ含量及びラクトン含量を評価した。
イリノテカンの装填効率は、CuSO4及びZnSO4の封入された非緩衝溶液を備えるリポソームを使用した場合は90%を超えていた。内部の低pHを維持するためにA23187イオノフォアを含めることは銅を介在した装填の挙動に影響を与えなかった。内部及び外部の緩衝液をpH7.5(内部緩衝液−CuSO4/HEPES/TEA pH7.5)に調整した場合、イリノテカンの装填は再び90%を超えることが明らかとなった。HPTSの測定は、内部pHがCuSO4非緩衝液を介する装填に従い増大することを示唆している。HPLC及びTLCは、遷移金属溶液の初期の内部pHに関係なく、封入されたイリノテカンが主としてラクトン形にて存在していることを示している(図5及び図6)。
1.2.2 DSPC/Cholリポソームへのイリノテカンの能動的な薬物装填
薬物と脂質とを、薬物:脂質=0.2:1(モル:モル)の比率にて、50℃にてインキュベートした。薬物の取り込みは、種々の時点でのアリコートをサンプリングし、かつ適切な緩衝液で平衡化された1mlのsephadexG−50スピンカラム(680g×3分)を使用して未封入薬物を封入薬物と分離することにより測定した。リポソームを含む排除されたフラクションは薬物:脂質比を測定するために分析した。液体シンチレーションカウンタを使用して脂質の濃度を測定した。イリノテカン濃度は370nmにおける吸光度を測定することにより決定した(図2)。
1.2.3 リポソーム及びイオノフォアの調製
DSPC/Chol(55:45モル%)の巨大単層ベシクル(LUVs)を上記したように調製した。この場合、封入された緩衝液は、300mM CuSO4(非緩衝液)、300mM CuSO4/20mM HEPES/220mM TEA(pH7.5)又は300mM CuSO4+A23187イオノフォアを含む。イオノフォアは、イリノテカンを装填する直前に、50℃にて10分間インキュベートすることによりリポソーム膜に組み込まれる。A23187の存在は、外部緩衝液からの2個のH+の内向きの移動とリポソーム内部からの1個のCu2+の外向きへの移動との交換を容易にする。結果として、リポソームの内部は低pHに維持される。
1.2.4 DSPC/Cholリポソームへのイリノテカンの能動的な薬物装填
リポソームは上記したようにイリノテカンが装填された。イリノテカンの装填効率は、図3に示されるように、封入されたCuSO4を含むpH7.5の緩衝液又はCuSO4+A23187イオノフォア非緩衝液(同イオノフォアは低pH環境を維持する)を備えたリポソームを使用して、90%を超えて維持された。
1.2.5 薬物装填に続くリポソーム内部pHの測定
DSPC/Chol(55:45モル%)リポソームは上記したように調製した。リポソームを以下に記載の内部緩衝液とともに処方化した:蛍光染料であるHPTS(12.5mM)の存在下又は非存在下における、300mM CuSO4非緩衝液、300mM CuSO4/20mM HEPES/220mM TEA(pH7.5)、300mMクエン酸塩(pH3.5)及び20mM HEPES(pH7.5)。押出に続いて、外部緩衝液は、上記したようにカラムクロマトグラフィーを使用してpH7.5のSHEと交換した。
イリノテカンは、300mM CuSO4(pH3.5)HPTS及び300mM CuSO4/20mM HEPES/TEA(pH7.5)HPTSで処方化されたDSPC/Cholリポソームに能動的に装填された。装填条件は既に記載したとおりであり、HPTSの存在はイリノテカンの装填効率の障害となることはなかった。
HPTSの検出は、LS−50B発光分光計(パーキン−エルマー(Perkin−Elmer)社)を使用して実施した。リポソーム溶液は、pH7.5のHBSで希釈して、脂質に誘導される干渉を排除するために、最終的な脂質濃度を0.5mMとした。アニオン性蛍光プローブHPTSは水溶性かつ膜非透過性であり、従って、リポソームの内部区域に捕捉され得る。HPTSの励起特性はpHに依存し、酸性の条件下では同染料は405nmにて最大励起波長となる一方、pHの増大に伴い405nmにおける蛍光強度が減少し、450nmにおける強度が増大する。これは図4Aに示されるスキャンに例示されており、同図4Aは2つの対照DSPC/Cholリポソーム製剤に対する350−490nmの励起に続いて、510nmにおけるHPTSの蛍光発光を示す。内部緩衝液がpH3.5であるクエン酸塩である場合、HPTSの励起は405nmにおいて最大波長である。これに対し、pH7.5のHEPES内部緩衝液は405nmにおけるシグナルを減少させ、450nmにおいて顕著な励起が出現した。Cuの存在は、HPTSシグナルを顕著に抑制し、銅が存在しない状態と比較して、約20%まで抑制が認められた(図4B)。
この実験の一つの目的は、イリノテカンのDSPC/Cholリポソームへの装填に続く内部の任意のpHの変化を解明することである。図4Cは、図4Bに記載されたものと同一のCu含有リポソームの励起スキャンを示し、イリノテカンが既に記載された条件にて能動的に装填された点が例外である。400nm未満において観察された励起強度の増大は、イリノテカン装填のアーチファクトである。イリノテカンは蛍光活性化合物であり、368nmに励起波長を備えるとともに423nmに発光波長を備える。この励起スキャンの注目すべき点は、CuSO4(pH3.5未満)非緩衝液を含むリポソーム製剤により約450nmを中心として主要なシグナルが出現することである。これまでのスキャンから我々が観察できるように、pH3.5における我々の対照リポソーム製剤ではこの波長においては顕著なシグナルは存在していない(図4A、図4B)。
図4Cに示されるイリノテカンの励起スキャンにおける効果を説明すると、pH7.5におけるCu含有リポソームへのこの薬物の装填は、薬物が存在していない対照物と比較した場合、スキャンにおける明らかな変化は生じなかった(図4B)。
1.2.6 イリノテカンラクトン環の検出
イリノテカンは、78%のトリエタノールアミン溶液(3v/v%)及び22%のアセトニトリルを含む移動層を使用するC18カラム(3.9×150mm)にて分離した。薬物は蛍光発光により定量化した(lexcit=363nm;lemiss=425nm)。ピーク面積の分析結果は、CuSO4非緩衝液を含有するリポソームにおいてはイリノテカンの96%がラクトン形として存在しており、4%がカルボキシレート形として存在していることを示している(図5)。pH7.5でCuSO4の内部緩衝液を保有するリポソームに対する同様の値は、83%のラクトンと17%のカルボキシレートである。
イリノテカン対照及びイリノテカンリポソームのサンプルを、CHCl3:MeOH(1:1v/v)にて溶解し、TLCプレートにスポットした。薬物のラクトン形とカルボキシ形とは最初にTLCプレートをCHCl3:MeOH:アセトン(9:3:1v/v/v)の移動層にさらし、次にブタノール:酢酸:水:アセトン(4:2:1:1v/v/v/v)の移動層にさらすことにより分離した。薬物をUV光にて視認化し、イリノテカンが主としてラクトン形にて存在していることを確認した(図6)。
1.2.7 インビボにおけるリポソーム安定性試験
リポソームの安定性の分析は、特定の時間における血漿中のフリーの脂質及びフリーの薬物のレベルを測定することにより決定した(図7乃至10)。これらの結果は、pH3.5においてイオノフォアA23187を備えたCu2+は、Mg2+の使用、イオノフォアが存在しない場合、或いはpH7.5における場合と比較して、リポソーム中にて優れた薬物保持性を提供することを示している(図9及び図10)。
1.2.8 有効性試験
薬物イリノテカン(CPT−11)を封入することの腫瘍体積に対する効果を図11乃至17に示した。pH7.5又はpH3.5又はイオノフォアを伴うpH3.5においてCu2+が存在する場合における封入化の効果を2種類の用量でのイリノテカン(CPT−11)にて比較した。pH3.5における封入化或いはイオノフォアを備えたpH3.5における封入化はいずれもかなり効果的な治療計画を提供する。より詳細な分析(図18による)では、イオノフォアを伴うpH3.5におけるCu2+の存在下における封入は腫瘍の成長を最も遅延させ、殺細胞数の最も高い対数及び最も低用量(50μモル/kg))にて優れた殺細胞数を示した。図18において、T−Cは、対照腫瘍と比較して、処置された腫瘍の体積が400%に増大するまでに要する日にちの差であり、成長遅延%=(T−C)/C×100であり、ここでCは対照腫瘍が400%に到達するのに要する実験日数であり;殺細胞数の対数(Log Cell Kill)=(T−C)/(3.32×Td)であり、ここでTdは対照腫瘍が二倍とのなるのに要する時間であり、かつ殺細胞%=(1−(1/10))×100であり、ここでxは殺細胞数の対数である。
これらを合わせて考察すると、これらの有効性の結果は、イオノフォアを伴うCu2+とイリノテカンとからなる組成物は最も有用な組成物を提供することを示している。これは、この組成物が血漿中で最も安定しているという観察結果と一致する。
イリノテカン装填効率は、CuSO4を伴うリポソームを使用すると90%を超えていた。内部の低pHを維持するべくA23187イオノフォアを組み込んだことは、銅を介在する装填の挙動に影響を与えないばかりか、血漿中で測定された場合にリポソームの薬物保持効果を顕著に高めた。更に、HPLC及びTLC試験は、遷移金属溶液の初期の内部pHに関係なく、封入されたイリノテカンが臨床的に活性であるラクトン形にて主として存在していることを示す。この組成物は、血漿中での薬物の保持性を高め、インビボでの薬物の露出を増大させ、マウス異種移植モデルにおいて低用量のイリノテカンにて有効性を高めることができた。
要約すると、イリノテカンは、組成物中に、遷移金属Cu2+及びイオノフォアを使用して、DSPC/Cholリポソーム内に封入され、その組成物は優れた薬物保持性とインビボでの有効性とを提供する。
2.1 血漿での薬物保持
図19及び20は、Rag−2Mマウスにインビボで投与した後の血漿中の薬物対脂質の比を示す。各々の場合、投与された製剤は、図面の記号に示されているように、異なる内部溶液からなる同一のリポソーム組成物から構成されている。薬物がイリノテカンである場合(図19)及びビノレルビンである場合(図20)のいずれの場合においても、Cu2+/A23187薬物装填技術により調製された製剤は、薬物対脂質のより高い相対比に示されるように、顕著に優れた血漿中での薬物保持性を示した。
2.2 異なるイリノテカン処置の薬物動態パラメータ
図21は図18に類似する表であり、異なるイリノテカン処置に対する薬物動態パラメータが要約されている。腫瘍成長の遅延は、Cu2+/A23187薬物装填技術により調製された製剤の場合に最も効果的であった。図21において、イリノテカンの血漿濃度曲線下面積(AUC)は、Rag−2Mマウスに対して単回量を静脈ボーラス投与(n=3/時点)した後に、WinNonLin薬物動態ソフトウェア(非コンパートメントモデル)を使用して計算した。イリノテカンの血漿平均滞留時間(MRT)はRag−2Mマウスに対して一回量を静脈ボーラス投与(n=3/時点)した後に、WinNonLin薬物動態ソフトウェア(非コンパートメントモデル)を使用して計算した。成長遅延率(%)は、形成されたs.c.LS180腫瘍(ヒト直腸結腸癌マウス異種移植)を有するRag−2Mマウスに一回量のイリノテカンを投与した後に計算した。成長遅延率(%)=(T−C)/C×100であり、ここでCは対照腫瘍が400%に到達するのに要する日にちであり、T−Cは対照腫瘍と比較した、処置腫瘍の体積が400%に増大した日にちとの差である。イリノテカンリポソーム(300mM MnSO4+A23187非緩衝液)に対する有効量の値は記載されていない。その理由は一対一の試験が実施されていないからである。われわれはこのマウスモデル及びこのリポソーム製剤に関する有効性のデータを既に発表した(メッセラー(Messerer)他、Clin.Cancer Res.、第10巻、6638−49頁、2004年)。
上述の開示を考慮すれば当業者には明らかなように、本発明の精神又は範囲を逸脱することなく、本発明の実施において種々の変更及び修正が可能である。従って、本発明の範囲は以下に記載の特許請求の範囲に定義されている実体に従うものと解釈されるべきである。
活性を有する閉環ラクトン形と不活性である開環カルボキシ形との間で存在する、pHにより影響を受けるイリノテカンの動的平衡状態を示す化学式である。 CuO4又はZnSO4の封入された非緩衝溶液を含むリポソームを使用した場合の90%を超えるイリノテカンの装填効率(薬物/脂質比)を示すグラフである。 pH7.5のCuSO4緩衝液又はCuSO4+A23187イオノフォア(低pH環境を維持するものである)非緩衝液が封入されたリポソームを使用して、90%を超えるイリノテカンの装填効率(薬物/脂質比)を示すグラフである。 薬物イリノテカンの装填に続くリポソーム内pHを示す励起スキャンである。pH感受性の蛍光プローブであるHPTSは、CuSO4非緩衝液が封入されたリポソームの内部pHがイリノテカンの能動装填に伴い増大していることを示唆する。 薬物イリノテカンの装填に続くリポソーム内pHを示す励起スキャンである。pH感受性の蛍光プローブであるHPTSは、CuSO4非緩衝液が封入されたリポソームの内部pHがイリノテカンの能動装填に伴い増大していることを示唆する。 薬物イリノテカンの装填に続くリポソーム内pHを示す励起スキャンである。pH感受性の蛍光プローブであるHPTSは、CuSO4非緩衝液が封入されたリポソームの内部pHがイリノテカンの能動装填に伴い増大していることを示唆する。 封入されたCuSO4溶液が非緩衝液であるか、或いはpH7.5の緩衝液であるかに関わらず、イリノテカンが主としてそのラクトン形として存在していることを示すHPLCプロットである。 封入されたCuSO4溶液が非緩衝液であるか、或いはpH7.5の緩衝液であるかに関わらず、イリノテカンが主としてそのラクトン形として存在していることを示すTLC分析結果を示す。 時間の経過に対する種々のリポソーム製剤の血漿内への脂質の放出を示すグラフである。 時間の経過に対する種々のリポソーム製剤の血漿内への脂質の放出(%)を示すグラフである。 時間の経過に対する薬物:脂質の相対比を示すグラフである。 時間の経過に対する薬物放出(%)を示すグラフである。 一回量のフリーの、又は封入されたCPT−11を投与後のs.c.LS180腫瘍体積(%)を示すグラフである。 50mg/kgの一回量の、フリーの又は封入されたCPT−11を投与後の腫瘍体積における増加(%)を示すグラフである。 100mg/kgの一回量の、フリーの又は封入されたCPT−11を投与後の腫瘍体積における増加(%)を示すグラフである。 一回量のフリーのCPT−11投与後の腫瘍体積における増加(%)を示すグラフである。 一回量のpH7.5で封入されたCPT−11を投与後の腫瘍体積における増加(%)を示すグラフである。 一回量のpH3.5で封入されたCPT−11を投与後の腫瘍体積における増加(%)を示すグラフである。 一回量のpH3.5+イオノフォアで封入されたCPT−11を投与後の腫瘍体積における増加(%)を示すグラフである。 LS180ヒト腺癌細胞の皮下注射により形成された腫瘍を有するSCID/Rag2Mマウスを治療するために使用される一回量のCPT−11(フリー、またはDSPC/Chol封入(55:44モル%))の分析から得られたデータをまとめた表である。 Rag−2Mマウスに一回量の静脈ボーラス投与(73.8μモル/kg;50mg/kg)をした後の血漿中におけるイリノテカン対脂質の相対比を示すグラフである。製剤は、凡例記号で示されているように、異なる内部溶液を備えた同一のリポソーム組成(DSPC/Chol(55:44モル%))から構成されている。Cu2+/A23187薬物装填技術により調製された製剤は、24時間後におけるイリノテカン対脂質のより高い相対比により示されるように、血漿での薬物保持性に非常に優れていることを示す。 Rag−2Mマウスに一回量の静脈ボーラス投与(18.5μモル/kg;20mg/kg)をした後の血漿中におけるビノレルビン対脂質の相対比を示すグラフである。製剤は、凡例記号で示されているように、異なる内部溶液を備えた同一のリポソーム組成(DSPC/Chol(55:44モル%))から構成されている。Cu2+/A23187薬物装填技術により調製された製剤は、8時間後におけるビノレルビン対脂質のより高い相対比により示されるように、血漿での薬物保持性に非常に優れていることを示す。 一回量(73.8μモル/kg;50mg/kg)の封入されていないイリノテカン又はリポソームイリノテカン(DSPC/Chol(55:44モル%);異なる技術により介在されたイリノテカン装填)をRag−2Mマウスに投与した分析からのデータをまとめた表である。異なるイリノテカン処置の薬物動態パラメータは、形成されたs.c.LS180腫瘍(ヒト直腸結腸癌異種移植片)に対するそれらの治療効果を決定し、同治療効果に関連している。

Claims (40)

  1. 治療剤を封入するためのリポソームからなる組成物であって、前記リポソームの脂質二重層は二価のプロトンカチオン交換イオノフォアを含むとともに前記リポソームのリポソーム内部溶液は銅イオンを含み、前記イオノフォアと前記銅イオンとを組み合わせることによって前記治療剤の前記リポソーム内への装填性が促進され、かつ前記リポソーム内での前記治療剤の保持性高められる、組成物。
  2. 前記イオノフォアはA23187、イオノマイシン及びX−537Aからなる群より選択される、請求項に記載の組成物。
  3. 前記治療剤は抗癌薬剤である、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記薬剤はトポイソメラーゼ阻害剤である請求項に記載の組成物。
  5. 前記薬剤は、カンプトテシンである、請求項に記載の組成物。
  6. 前記薬剤はイリノテカンである、請求項に記載の組成物。
  7. 前記イリノテカンは、ラクトン形にて存在している、請求項に記載の組成物。
  8. 前記薬剤はチューブリンと結合する、請求項に記載の組成物。
  9. 前記薬剤はビンカアルカロイドである、請求項に記載の組成物。
  10. 前記薬剤は、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン及びビノレルビンからなる群より選択される、請求項に記載の組成物。
  11. 前記リポソーム内部溶液は6.5より小さいpHを有する、請求項1に記載の組成物。
  12. 前記pHは2乃至5の範囲内に維持される、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記pHは3.5である、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記イオノフォアはA23187である、請求項2に記載の組成物。
  15. 前記治療剤はラクトン形にて存在しているイリノテカンである、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記リポソームは、フォスフォグリセリド及びスフィンゴ脂質からなる群より選択される脂質を含む、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記脂質は、フォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルセリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジル酸、パルミトイルオレオイルフォスファチジルコリン、リゾフォスファチジルコリン、リゾフォスファチジルエタノールアミン、ジパルミトイルフォスファチジルコリン、ジオレオイルフォスファチジルコリン、ジステアロイルフォスファチジルコリン及びジリノレオイルフォスファチジルコリンからなる群より選択される、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記リポソームは、1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−フォスフォコリン(DSPC)/コレステロールを含む、請求項17に記載の組成物。
  19. 請求項1乃至18のいずれか一項に記載の組成物を癌治療のための医薬品の製造に使用する方法。
  20. 治療剤のリポソーム内での保持性を高めるための方法であって、
    (a)銅イオンを含むリポソーム内部溶液を、前記リポソームに提供する工程と、
    (b)前記内部溶液と、外部溶液との間のイオン交換を促進するためにイオノフォアを提供する工程であって、前記イオノフォアを介するイオン交換によって、前記リポソームの膜を横切るpH勾配が維持される、工程と、
    (c)治療剤を前記外部溶液に提供する工程と、
    を備え、前記治療剤は前記膜を介して前記内部に拡散するとともに前記リポソーム内に封入され、かつ前記銅イオン及び前記イオノフォアの存在は前記治療剤のリポソーム内での保持性を高める、方法。
  21. 前記リポソーム内部溶液のpHは6.5未満に維持される請求項20に記載の方法。
  22. 前記リポソーム内部溶液に緩衝液を提供することを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記イオノフォアは前記内部からの二価の銅イオンを前記外部溶液のプロトンと交換する、請求項20に記載の方法。
  24. 前記イオノフォアは、A23187、イオノマイシン及びX−537Aからなる群より選択される二価のプロトンカチオン交換イオノフォアである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記イオノフォアは、前記治療剤を前記外部溶液に提供する前に同外部溶液に加えられる、請求項20に記載の方法。
  26. 前記リポソーム内部溶液のpHは2乃至5の範囲に維持される、請求項20乃至25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記pHは3.5のpHである、請求項26に記載の方法。
  28. 前記治療剤は抗癌薬剤である、請求項20乃至27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記薬剤はトポイソメラーゼ阻害剤である、請求項28に記載の方法。
  30. 前記薬剤は、カンプトテシンである、請求項29に記載の方法。
  31. 前記薬剤はイリノテカンである、請求項30に記載の方法。
  32. 前記薬剤はチューブリンと結合する、請求項28に記載の方法。
  33. 前記薬剤はビンカアルカロイドである、請求項32に記載の方法。
  34. 前記薬剤は、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン及びビノレルビンからなる群より選択される、請求項33に記載の方法。
  35. 請求項20乃至34のいずれか一項に記載の方法により生成されるリポソーム製剤。
  36. 請求項20乃至34のいずれか一項に記載の方法に従って処方化されたリポソームに封入された治療剤をインビボにおける癌の治療のための医薬品の製造に使用する方法。
  37. 前記治療剤のインビボにおけるリポソーム内での保持は、銅イオンが存在しない状態での前記治療剤のリポソームへの封入製剤と比較して高められている、請求項36に記載の方法。
  38. 癌を治療するための医薬品において、前記医薬品は請求項1乃至18のいずれか一項に記載の組成物を含む、医薬品。
  39. 癌を治療するための医薬品において、前記医薬品は請求項20乃至34のいずれか一項に記載の方法に従って処方化されたリポソームに封入された治療剤を含む、医薬品。
  40. 前記治療剤のインビボにおけるリポソーム内での保持は、銅イオンが存在しない状態での前記治療剤のリポソームへの封入製剤と比較して高められている、請求項39に記載の医薬品。
JP2007534983A 2004-10-06 2005-10-06 治療剤を封入するためのリポソームからなる組成物及び治療剤のリポソーム内での保持性を高めるための方法 Expired - Fee Related JP4638500B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US61594304P 2004-10-06 2004-10-06
PCT/CA2005/001536 WO2006037230A1 (en) 2004-10-06 2005-10-06 Liposomes with improved drug retention for treatment of cancer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008515817A JP2008515817A (ja) 2008-05-15
JP2008515817A5 JP2008515817A5 (ja) 2010-11-04
JP4638500B2 true JP4638500B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=36142279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007534983A Expired - Fee Related JP4638500B2 (ja) 2004-10-06 2005-10-06 治療剤を封入するためのリポソームからなる組成物及び治療剤のリポソーム内での保持性を高めるための方法

Country Status (8)

Country Link
US (2) US8349360B2 (ja)
EP (1) EP1796729A4 (ja)
JP (1) JP4638500B2 (ja)
CN (1) CN101072588B (ja)
AU (1) AU2005291807B2 (ja)
BR (1) BRPI0516265A (ja)
CA (1) CA2582949A1 (ja)
WO (1) WO2006037230A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5207169B2 (ja) * 2007-10-18 2013-06-12 独立行政法人日本原子力研究開発機構 電離放射線分解性リポソーム、それを用いたリポソーム製剤、並びにリポソームの調整方法
BRPI1014527B8 (pt) 2009-03-30 2021-05-25 Eisai R&D Man Co Ltd composição farmacêutica na forma de lipossoma e método de fabricação da mesma
JP5622719B2 (ja) 2009-03-30 2014-11-12 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 リポソーム組成物の製造方法
CA2768444A1 (en) * 2009-07-17 2011-01-20 Rigshospitalet Loading technique for preparing radionuclide and ionophore containing liposomes in which the ionophore is 2-hydroxyquionoline (carbostyril) or structurally related 2-hydroxyquinolines
US10562936B2 (en) 2015-09-18 2020-02-18 Technische Universitat Munchen Ligands for integrin αvβ6, synthesis and uses thereof
CA3008318A1 (en) * 2015-12-15 2017-06-22 British Columbia Cancer Agency Branch Metal complexed therapeutic agents and lipid-based nanoparticulate formulations thereof
US9730867B2 (en) 2016-01-06 2017-08-15 The Procter & Gamble Company Methods of forming a slurry with microcapsules formed from phosphate esters
US10154947B2 (en) 2016-01-06 2018-12-18 The Procter & Gamble Company Antiperspirant composition
US9732303B2 (en) 2016-01-06 2017-08-15 The Procter & Gamble Company Microcapsules formed from phosphate esters and compositions containing same
EP3596105B1 (en) 2017-03-17 2023-12-27 Technische Universität München Ligands for integrin .alpha.v.beta.8, synthesis and uses thereof
US11083705B2 (en) 2019-07-26 2021-08-10 Eisai R&D Management Co., Ltd. Pharmaceutical composition for treating tumor
KR20230052873A (ko) 2020-06-18 2023-04-20 아카제라 메디신즈, 인크. 옥사졸리디논 화합물, 옥사졸리디논 화합물을 포함하는 리포좀 조성물 및 이의 사용 방법
IL303195A (en) 2020-11-25 2023-07-01 Akagera Medicines Inc Lipid nanoparticles for delivery of nucleic acids and related methods of use

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06511470A (ja) * 1991-07-03 1994-12-22 ネクスター・フアーマシユーテイカルズ・インコーポレイテツド 薬剤を含むリポソームの調製における充填技術
JP2001510451A (ja) * 1996-10-30 2001-07-31 ザ ユニバーシティ オブ ブリティシュ コロンビア 弱塩基性薬物を担持するイオン運搬体―中介リポゾーム

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4310506A (en) 1979-02-22 1982-01-12 California Institute Of Technology Means of preparation and applications of liposomes containing high concentrations of entrapped ionic species
US5736155A (en) 1984-08-08 1998-04-07 The Liposome Company, Inc. Encapsulation of antineoplastic agents in liposomes
MX9203808A (es) 1987-03-05 1992-07-01 Liposome Co Inc Formulaciones de alto contenido de medicamento: lipido, de agentes liposomicos-antineoplasticos.
IL91664A (en) 1988-09-28 1993-05-13 Yissum Res Dev Co Ammonium transmembrane gradient system for efficient loading of liposomes with amphipathic drugs and their controlled release
US5352435A (en) 1989-12-22 1994-10-04 Unger Evan C Ionophore containing liposomes for ultrasound imaging
US5525232A (en) 1990-03-02 1996-06-11 The Liposome Company, Inc. Method for entrapment of cationic species in lemellar vesicles
WO1996025147A1 (en) 1995-02-14 1996-08-22 Sequus Pharmaceuticals, Inc. Liposome composition and method for administering liposome-loadable drugs
US5800833A (en) 1995-02-27 1998-09-01 University Of British Columbia Method for loading lipid vesicles
US6110491A (en) 1996-10-22 2000-08-29 Hermes Biosciences, Inc. Compound-loaded liposomes and methods for their preparation
US6106858A (en) 1997-09-08 2000-08-22 Skyepharma, Inc. Modulation of drug loading in multivescular liposomes
US6723338B1 (en) * 1999-04-01 2004-04-20 Inex Pharmaceuticals Corporation Compositions and methods for treating lymphoma
WO2001085131A2 (en) * 2000-05-11 2001-11-15 Celator Technologies Inc. Lipid carrier compositions for improved drug retention
DE60115044T2 (de) * 2000-06-30 2006-08-03 Inex Pharmaceuticals Corp., Burnaby Liposomale antineoplastische arzneimittel und deren verwendungen
CA2455598A1 (en) 2001-07-27 2003-02-13 Targesome, Inc. Lipid constructs as therapeutic and imaging agents
AU2002325120A1 (en) 2001-09-10 2003-03-24 Celator Technologies Inc. Unilamellar vesicles stabilized with short chain hydrophilic polymers
ATE475411T1 (de) 2001-10-03 2010-08-15 Celator Pharmaceuticals Inc Liposomenladung mit metallionen
ATE345775T1 (de) * 2001-10-03 2006-12-15 Celator Pharmaceuticals Inc Zusammensetzungen zur verabreichung von arzneimittelkombinationen
GB2390953A (en) 2002-07-15 2004-01-21 King S College London Controlling a micro cell transmit power to maintain quality of service for nearby devices served by an overlapping macro cell
DE60311276T2 (de) 2002-09-10 2007-11-22 Takasago International Corp. Zusammensetzungen enthaltend silikone-in-wasser emulsionen und duftstoffe und haarpflegezusammensetzungen enthaltend solche zusammensetzungen
WO2004087115A2 (en) * 2003-04-02 2004-10-14 Celator Pharmaceuticals, Inc. Combination compositions of camptothecins and fluoropyrimidines
US20060193902A1 (en) 2003-04-02 2006-08-31 Celator Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical compositions containing active agents having a lactone group and transition metal ions
ATE450251T1 (de) 2004-05-17 2009-12-15 Tekmira Pharmaceuticals Corp Liposomale formulierungen mit dihydrosphingomyelin und verfahren zu ihrer verwendung

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06511470A (ja) * 1991-07-03 1994-12-22 ネクスター・フアーマシユーテイカルズ・インコーポレイテツド 薬剤を含むリポソームの調製における充填技術
JP2001510451A (ja) * 1996-10-30 2001-07-31 ザ ユニバーシティ オブ ブリティシュ コロンビア 弱塩基性薬物を担持するイオン運搬体―中介リポゾーム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006037230A1 (en) 2006-04-13
US20130136790A1 (en) 2013-05-30
BRPI0516265A (pt) 2008-08-26
EP1796729A4 (en) 2010-12-08
AU2005291807A1 (en) 2006-04-13
CN101072588A (zh) 2007-11-14
JP2008515817A (ja) 2008-05-15
AU2005291807B2 (en) 2012-04-19
CA2582949A1 (en) 2006-04-13
US8349360B2 (en) 2013-01-08
US8709474B2 (en) 2014-04-29
US20110262524A1 (en) 2011-10-27
CN101072588B (zh) 2012-11-28
EP1796729A1 (en) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4638500B2 (ja) 治療剤を封入するためのリポソームからなる組成物及び治療剤のリポソーム内での保持性を高めるための方法
CA2584279C (en) Compositions and methods for stabilizing liposomal drug formulations
JP4885715B2 (ja) イリノテカン製剤
Tardi et al. Coencapsulation of irinotecan and floxuridine into low cholesterol-containing liposomes that coordinate drug release in vivo
JP5645954B2 (ja) イリノテカン又はその塩酸塩のリポソーム及びその製造方法
JP6941606B2 (ja) 安定化カンプトテシン医薬組成物
US9814734B2 (en) Bufalin liposome, preparation method therefor and application thereof
JP2006514016A (ja) リポソーム処方物
Ramsay et al. A novel liposomal irinotecan formulation with significant anti-tumour activity: use of the divalent cation ionophore A23187 and copper-containing liposomes to improve drug retention
JP2006513984A (ja) 医薬的に活性な、脂質をベースにしたsn38製剤
Gajera et al. An overview of FDA approved liposome formulations for cancer therapy
WO2022250015A1 (ja) 処置剤
WO2022250013A1 (ja) 抗腫瘍剤
US10925831B2 (en) Liposomal formulations of platinum-acridine anticancer agents and methods thereof
WO2024111564A1 (ja) トポテカン又はその塩を内包するリポソーム組成物およびdna損傷修復阻害剤を含む組合せ医薬
EP3917499A1 (en) Adhesive/adsorption switch on nanoparticles to increase tumor uptake and delay tumor clearance

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100915

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees