JPH0349746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は卵殻体内に造形玩具体を収納した卵
玩具に関するものである。

（従来の技術） 従来、二つ割り可能な卵殻体の中に、適宜の造
形玩具体を収納した卵玩具は知られている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、前記従来の卵玩具は、卵殻体を
透明とし、中の造形玩具体を外から見て楽しむだ
けのものであつて、興趣性に乏しい問題があつ
た。

この考案の目的は、卵殻体を所定温度（例えば
40℃程度）の湯の中に入れると、卵殻体が二つに
割れ、中から造形玩具体が出てくるように構成し
た、従来には存在しない新規な構成で興趣性の高
い卵玩具を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） この考案の卵玩具は上下一対の半割り殻１，２
を突合せ、その突合せ接合部の外周に水溶紙３を
接着して、上下半割り殻１，２を通常の状態で分
離しないように結合させた構成の卵殻体４と、こ
の卵殻体４の内部に収納される造形玩具体５と、
この造形玩具体５に取付けられ常時は卵殻体４内
で湾曲し卵殻体４が所定温度の湯の中に入れられ
た時に湯温加熱によつて伸長する形状記憶合金線
材６とから構成したことを特徴とするものであ
る。

（作用） 前記卵殻体４を所定温度（例えば40℃程度）の
湯の中に入れると、水溶紙３が溶けて、卵殻体４
が二つに割れる状態になり、この時、形状記憶合
金線材６が湯温加熱によつて伸長するので、この
伸長力によつて卵殻体４が上下の半割り殻１，２
に二つ割りされ、その中から造形玩具体５が外に
生れ出るように飛出すことになる。

（実施例） 以下、この考案の実施例を図面に従い説明する
と、図中４は二つ割り可能な卵殻体で、この卵殻
体４は透明な合成樹脂で成形した上下一対の半割
り殻１，２を開口縁部で突合せ、その突合せ接合
部の外周に水溶紙３を接着して、上下半割り殻
１，２を通常の状態で分離しないように結合させ
た構成となつている。なお、この卵殻体４の突合
せ接合部には水溶紙３が溶けた時に、卵殻体４内
に湯を導入させる複数個の切欠部４ａが設けられ
ている。

５は前記卵殻体４の内部に収納された造形玩具
体で、本実施例の場合には恐龍の形に樹脂成形し
た造形玩具体５として構成され、この造形玩具体
５には恐龍の頭５ａと胴体を接続する首として取
付けられた形状記憶合金線材６が設けられてい
る。この形状記憶合金線材６は常時は卵殻体４内
で図示の如く湾曲し、造形玩具体５を上下方向に
向きを定めて卵殻体４内に押付け保持させている
が、卵殻体４を所定温度（例えば40℃程度）の湯
の中に入れられた時には、その湯温の加熱によつ
て真直に伸長し、その伸長力によつて卵殻体４を
二つ割りし、造形玩具体５を外に飛び出させる作
用をなす。

（考案の効果） この考案の卵玩具は前記のような構成のもので
あるから、卵殻体４を所定温度の湯の中に入れる
と、水溶紙３が溶け、湯温加熱によつて形状記憶
合金線材６が伸長して、卵殻体４内の造形玩具体
５が卵殻体４を割つて外に出るという面白い動態
を呈することができ、従来には存在しない新規な
構成で、興趣性の高い卵玩具を提供することが可
能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例に係わる卵玩具の構造
を示した要部断面図である。 １，２……上下の半割り殻、３……水溶紙、４
……卵殻体、５……造形玩具体、６……形状記憶
合金線材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下一対の半割り殻を突合せ、その突合せ接合
   部の外周に水溶紙を接着して、上下半割り殻を通
   常の状態で分離しないように結合させた構成の卵
   殻体と、この卵殻体の内部に収納される造形玩具
   体と、この造形玩具体に取付けられ常時は卵殻体
   内で湾曲し卵殻体が所定温度の湯の中に入れられ
   た時に湯温加熱によつて伸長する形状記憶合金線
   材とを具備してなる卵玩具。