JPH0349572A - 磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ - Google Patents

磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ

Info

Publication number
JPH0349572A
JPH0349572A JP1179082A JP17908289A JPH0349572A JP H0349572 A JPH0349572 A JP H0349572A JP 1179082 A JP1179082 A JP 1179082A JP 17908289 A JP17908289 A JP 17908289A JP H0349572 A JPH0349572 A JP H0349572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
encoder
ultrasonic
magnetic encoder
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1179082A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Shiraki
学 白木
Toshio Sashita
年生 指田
Osami Miyao
宮尾 修美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shicoh Engineering Co Ltd
Original Assignee
Shicoh Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shicoh Engineering Co Ltd filed Critical Shicoh Engineering Co Ltd
Priority to JP1179082A priority Critical patent/JPH0349572A/ja
Publication of JPH0349572A publication Critical patent/JPH0349572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明のM業上の利用分野コ 本発明は,超音波振動を利用して超音波振動子の往復運
動を可動子の走行方向の運動に変換させるようにしたも
ので,特にサーボ用に適するようにロータリ磁気エンコ
ーダ一体型の超音波サーボモー夕に関し,ロータリ形,
リニア形の超音波サーボモータ何れにも適用されるもの
である。
[従来技術とその問題点] 超音波モータは,超音波の持つ強力な振動エネルギーを
利用して機械エネルギーを得るようにしたアクチュエー
夕であり,近年,この種のモータが実用化されるに至っ
ている。
この種の超音波モータとしては,固定子と可動子と備え
.これらの固定子と可動子のうち少なくとも一方は1複
数の電歪素子で駆動される一つの振動子を含み,前記電
歪素子の引き出しリード線は駆動電源に接続され,固定
子と可動子はトルクを伝達する為に振動子の表面上の少
なくとも一点において互いに押し合い,そして電歪素子
に加える超音波エネルギーを機械振動エネルギーに変換
させ,該RVx的振動エネルギーを可動子の一方向運動
に変換できるようにした技術が特開昭5229192号
公報等に開示されている。
なお,ここでは.mhi的振動エネルギ〜とじて.進行
振動波(弾性表面波)を用い,該振動波によって可動子
を摩擦駆動するようにし,かつその際少なくとも,一つ
の電歪素子の振動によって定在波を発生させるような構
成の超音波モータについて述べる。
第22図は,この種の超音波モータの原理を示すもので
,1は可動子,2は弾性振動子(弾性体〉とする。
X軸は,振動子2の表面上に起きる表面波(進行振動波
)の進行方向を示し,Z軸はその法線方向とする。Pは
加圧方向を示す。
弾性振動子2には,図示しない電気機械変換素子として
用いた電歪素子により,振動を与えると,進行振動波が
発生し,振動子2の表面上を伝播していく.この振動波
は.縦波と横波を伴った振動波で.その質点の運動は,
楕円軌道を描く振動となる。
質点Aについて着目すると,短軸幅U,長軸幅Wの楕円
運動を行っており,振動波の進行方向を+X方向とする
と楕円運動は反時計方向に回転している。
この振動波は.一波長ごとに項点A, A′.・・・を有し.その頂点速度は,X成分のみであ
って,■−2πfu(ただし.fは振動振動数〉である
。そこで,この表面に可動子1の表面を加圧接触させる
と,可動子1の表面は,頂点A,A″,・・ のみに接
触するから,可動子1は振動子2との摩擦力により矢印
N方向に駆動されることになる。
矢印N方向の可動子1の移動速度は,振動数fに比例す
る。また,加圧接触による摩擦駆動を行うため.短軸幅
Uばかりでなく,長袖福Wにも依存する。すなわち,可
動子1の移動速度は1楕円運動の大きさに比例し,楕円
振動の大きい方が速度か速いことになる。したがって,
可動子1の速度は,電歪素子に加える電圧に比例する。
第23図は,回転形超音波モータにおける弾性振動子と
電歪素子の分解斜視図で,同図に示ずように電歪素子3
は,電歪素子3a群と電歪素子3b群とからなる。複数
の電歪素子3a許は.振動波の波長λの2分の1のピッ
チで配列され.複数の電歪素子3by¥も同じくλ/2
ピッチで配列されている。
なお9電歪素子3は,このように複数並べず第24図に
示すように環状の単体の素子3にしそれを上記ピッチに
分極処理し.分極処理部3aと3bとにしてもよい。t
歪素子3aと3bの互いのピッチは,(no+1/4)
  λ (但し,nQ =Q,1.2.  ・・・)す
れた位相差的配列がなされる。
電歪素子3aの各々には,リード線4が接続され,電歪
素子3bの各々にはリード線5が接続されて,その各々
は,交流電源7と90”位相器8に接続される(第25
図参照)。また振動子2には,リード線6が接続され,
交流電源7に接続される。
このように構成された超音波モータの動作原理は,第2
5図に示すようになる。
上記したように電歪素子3a群及ひ3b群は,弾性振動
子2の共振周波数から最も効率が良く進行振動波を得る
ことのできるような間隔で弾性振動子2に貼着した,例
えばチタン酸バリウム(BaTi○,),チタン酸ジル
コン酸釦(PZT)等の電歪素子であり,第25図にお
いては振動子2に接着された電歪素子3a,3b群は説
明の便宜上,隣接して現れているが,上記のλ/4の位
相ずれの条件を満足しているため.第23図に示す電歪
素子3a,3b群の配列と実質的に等価なものである。
電歪素子3aはリード線4に,電歪素子3bはリード線
5に接続されている。第25図において,電歪素子3a
,3b中の+は,交流電源が正側の周期にあるとき伸び
,一は正側の周期で縮む状態になっていることを示して
いる。
振動子2を電歪素子3a及び3bの一方の電極にし,電
歪素子3aには交流電源7から,■一■。sinω,と
いう交流電圧を供給しており,図からも明らかなように
,リード線4にはV一V。sinω,の交流電圧が加わ
る。電歪素子3bには90’位相器8によりV=Vos
in(ωt±π/2〉の交流電圧が加えられる。
式中の+,−は,可動子1の移動方向によって位相器8
によって切り換える。ずなわち,90゜位相器8によっ
て十側に切り換えると+90゜位相がずれて正方向に動
き,一測に切り換えると90゜位相がずれて逆方向に動
く。
いま,位相器8を一側に切り換えてあり,電歪素子3b
には, V=Vos i n (ωt −π/2)の交
流電圧が印加されるとする。電歪素子3aが.単独で電
圧V=V,)sinω,により振動した場合は,同図(
a)に示すような定在波による振動が起こり,電歪素子
3bが,唯独で電圧”v’−=VoS i n ( ω
t−π/2)により振動した場合は,同図<b>に示す
ような定在波による振動が起こる。上記位相のずれた2
つの交流を同時に各々の電歪素子3a.3bに印加する
と,振動′.I!.(よ進行性になる。
同図(イ〉〜(二)は,時間に応じた振動子2の振動状
態を示し, (イ)は時間t=2 nπ/ω (口)はt−π/2ω+2nπ/ω, (ハ)はt=π/ω+2nπ/ω (二)はt=3π/2ω の時のもので,振動波の波面は矢印X方向に進行する。
このような進行性の振動波は,縦波と横波を伴っており
,第22図に示すように振動子2の駆動面の任意の質点
は反時計方向の楕円運動を行う。したがって,駆動面に
圧接される可動子1が矢印N方向に移動する。
ここで290゜位相器8によって,+90゜位相をずら
せば1振動波はーX方向に進行し,駆動面に圧接される
可動子1は矢印N方向と逆方向に移動する。
このように進行性振動波によって駆動される超音波モー
タは,極めて簡単な横1戊で正逆転の切換か可能となっ
ている。
このような構造の超音波モータは7非常に有用なもので
あるが,この超音波モータにおいては固定子となる弾性
振動子(弾性体)2と可動子1を加圧接触させなければ
ならない。そのために,一般には圧縮ばねや板ばねを用
いて可動子1と弾性振動子2とを加圧接触させている。
然るに,このような構成によると,押圧力に経時的変動
が発生して,回転むらが生じるほか,また押圧力を付勢
する機械の変化により.発生トルク,推力に変動をきた
し,その特性を一定に維持できなくなる欠点があるほか
,上記押圧力付勢機構によって超音波七ータを小型化で
きないほか,押圧力の調整が厄介で,安価に量産できな
い欠点があった。
また.一般の小型超音波モータにおいては,弾性振動子
2の振動振幅は.1μm内外と非常に小さいが,可動子
1と振動子2の両面(なお,これらの間に後記するよう
にスライダを用いる場合も同様である)の平面精度が機
械振幅の精度以上にない場合は,超音波モータの回転ま
たは移動か一様に行われず,回転または移動が行われな
い場合がある。
なお,超音波モータは,弾性振動子2の振動の波の1云
播方向の動きを可動子1が摩擦力を介して受け取る原理
となっており,摩擦力は可動子1,弾性振動子2間の接
触圧及び摩擦係数で決まる。
いま.弾性振動子2,あるいは可動子1の一部が平面で
なく,若干歪んでいる場合には,可動子1,弾性振動子
2間は全面が接触しないため,可動子1,弾性振動子2
が超音波モータ固有の振動以外の可聴音(不用音)を発
生するため,′!a音発生の原因になる欠点がある。
また超音波モータの回転トルク,推力は,印加電圧の大
きさによって変化するが.機械的には可動子1(スライ
ダがある場合にはスライダ)と弾性振動子2の接触状態
によっても大きく変化する。
そこで,安定した回転トルク,推力を得るためには,可
動子1〈スライダ〉と弾性振動子2の押圧力が常に一定
であることが望ましいが,その場合に押圧力が余り大き
すぎると,摩擦力が大きくなって発生トルク,推力が小
さくなる一方,押圧力が小さすぎると,進行振動波の伝
達に損失がでて,上記同様に発生トルク,推力が小さく
なる欠点が有るため,従来において押圧力を微妙に調節
しなければならず,その調節が厄介であるため量産性に
ほれない欠点があった。
更にまた,このように有用な超音波モータにおいて,こ
れをサーボをかけて各種の速度制御,位置制御を行うに
は,エンコーダ等の各種の変移量検出手段が必要になる
. 特に超音波モータでは,微妙なミクロン単位の回転送り
等の偏位が可能なため,用いるエンコーダも高精度のも
のを用いれば,より高精度の位置決め制御等が可能にな
る。しかしながら,この超音波モータに高精度のエンコ
ーダを付設すると,このエンコーダ等が大きくなり,ま
た超音波モタは振動を利用していることから,エンコー
ダとのカップリング精度もシビアに要求され,大型且つ
高価なエンコーダ付き超音波モータになる欠点があった
また上記のように単体としてのエンコーダを用いる変わ
りに,エンコーダの構成要素をなすロタリエンコーダ用
メインスケールを回転軸に固定し,該メインスケールに
対向して固定側にインデックススケールを固定して対向
させ,これら2つのスケールを介して発光素子と受光素
子を設けて光学式エンコーダを内蔵する方法があるが,
この方法によっても超音波モータを大きくするのみなら
ず,超音波モータから発生する摩耗紛によって,エンコ
ーダ信号に誤差をきたすので,信頼性に乏しいものとな
っていた。
そしてまた,超音波モータでは微妙な送りが原理的に可
能なため,エンコーダを付設して超音波サーボモー夕を
構成してミクロン,あるいはサブミクロンといった高精
度の位置決め等のサーボを行う場合,超音波モータの振
動対策を十分に工夫しておかなければ,高精度の位置決
め等のサーボを行うことができなくなる。
また,高精度且つ高価なエンコーダを付設すると,エン
コーダ付き超音波サーボモータが大型になる欠点があり
,小型且つ安価なエンコ〜ダ内蔵超音波サーボモータは
.とても構或できるものでなかった。
更にまた,エンコーダと同じ目的を達成できるものとし
ては,レゾルバが知られているが,レゾルバ単体を用い
た場合には,上記エンコーダを用いた場合同様の欠点を
持っほが,当該レゾルバは非常に高価なため,当該レゾ
ルバを用いた超音波サーボモータは高価且つ大型になる
欠点をもつ。
このため,レゾルバ単体を用いず,レゾルバを構或する
要素を分解して,超音波モータに組み込み形或すること
も考えられるものの,一般の電磁式モータに適用する場
合と比較すると,当該超音波モータの場合にはレゾルバ
の構成要素を合理的に組み込み適用する構造になってお
らず1当該レゾルバの採用は困難であった。
[発明の課題コ 本発明は.厄介な押圧力の調整機構とその調整を不要に
し,磁気的な吸引力を用いて可動子と弾性振動子に加え
られる押圧力を一定に保持して安定な押圧力を得,雑音
がなく,安定且つバラツキの少ない回転トルク,推力を
発生させ,信頼性が高く.部品点数が少なく,小型且つ
安価に量産できる高精度の位置決め等のサーボが可能な
磁気エンコーダ一体型超音波サーボモー夕を得ることが
できるようにしたものである. また本発明では超音波モータを超音波サーボモー夕に構
成するに当たって.信頼性の高い磁気エンコーダを設け
るようにしているが,単体としての高価な磁気エンコー
ダを用いることなく,磁気的な吸引力を用いて可動子と
弾性振動子に加えられる押圧力を一定に保持するための
押圧力調整のために用いる永久磁石を備えた可動子若し
くは当該永久磁石を磁気エンコーダの構成要素と兼用さ
せることで,磁気エンコーダ一体型とし.超音波モータ
を超音波サーボモー夕に構成し,当該超音波サーボモー
夕を安価且つ小型に構成できるようにしたものである。
特に,磁気エンコーダ一体型としているので.光学式エ
ンコーダを内蔵した場合のように超音波モータの可動子
と振動子との摩擦接触によって発生する粉塵等による悪
影響が全く生じない。
また,磁気エンコーダの磁気センサとして磁気抵抗素子
を用いることで.磁気抵抗素子から得られるエンコーダ
信号を電気的に分解能を上げることによって,高精度な
磁気エンコーダを安価に一体型構成できる。
更に磁気エンコーダ一体型としても,その為に当該超音
波サーボモー夕を特別に大型且つコストの高いものにす
ることなく,磁気エンコーダ一体型の超音波サーボモー
タを小型且つ安価に量産できる。
本発明は,上記の効用を発揮させることができる磁気エ
ンコーダ一体型超音波サーボモー夕を得ることを課題に
成されたものである。
[発明の課題達成手段] かかる本発明の課題は,弾性体と.該弾性体に固着され
る電歪素子等の電気機械変換素子と,上記弾性体に加圧
接触される可動子とにより構成される超音波モータにお
いて,可動子を永久磁石を含んで構成し,該永久磁石と
対向する弾性体等の固定子若しく固定子部を磁化し易い
材料を用いて楕成し.上記永久磁石と上記固定子の磁化
され易い材料間に磁気的な結合力を作用させて当該可動
子と上記弾性体の加圧接触を磁気的に行う機構を設け,
上記可動子にNi,S極の磁極を交互等間隔に微細ピッ
チで多極着磁した磁気エンコーダ磁極を形成し,該磁気
エンコーダ磁極に対向して上記磁気エンコーダ磁極を検
出する磁気センサを配設した磁気エンコーダ一体型超音
波サーボモータを提供することで達戒できる。
[発明の実施例] 本発明は,回転形およびリニア形いずれの超音波サーボ
モー夕にも適用できるものであるが,以下においては,
回転形超音波サーボモー夕についての実施例を説明する
[発明の第1実施例コ 第1図は,本発明の第1実施例を示すロークリ磁気エン
コーダ一体型超音波サーボモータ9の縦断面図,第2図
は同超音波サーボモータ9の一部切欠斜視図である。
主に,第1図及び第2図を用いて本発明の第1実施例と
してのロータリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモー
タ9を説明していく。
ロータリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ9は
軸方向接触型となっており,アルミニウムや磁性体等の
適宜な材質で構成された固定体10と,この固定体10
に固定された同じくアルミニウムや磁性体等の適宜な材
質で構成されたカップ型ケーシング11によってロータ
リ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ本体12を
形成している。固定体10の下部には,図示しない透孔
が形或され,リード線を通すようにしてぃる。
固定体10の内周部には,リング状突起13が一体形威
され,その内周部にはベアリンクハウス14が固定され
,ベアリングハウス]4に装着されたベアリング15に
よって回転軸16が回動自在に支持されている。
また固定体10の上には,円環状の磁性体等からなる振
動吸収体17が固定され,該振動吸収体17の上には当
該吸収体l7側の面に上記第23図又は第24図に示し
たと同じような機械電気変換素子として用いた電歪素子
3を接着した第3図に示すような円環状の磁化され易い
金属材料,例えば鋼2焼き入れ鋼,工具鋼,樹脂混入磁
性体あるいは鉄材等で形或された弾性振動子18が固定
されている。
この弾性振動子18の内周下面は,上記リング状突起1
3の上面に固定されている。
回転軸16の上部は.上記ケーシング11の凸部l9の
内周に固定されたベアリングハウス20に装着されたベ
アリング21によって回動自在に支持されている。回転
軸16には,プラスチックマグネット等で形成されたマ
グネットロータ22が固定され,回転軸16と一体回動
するようになっている。なお,このプラスチックマグネ
ットで形成された円板状のマグネットロータ22はこれ
を所定の形状にプラスチックマグネットのモールド戒形
時に回転軸16と一体化して互いの位置決めを行い,マ
グネットロータ22のダイナミックバランスを予め取っ
ている。
また,このマグネットロータ22は,必ずしもプラスチ
ックマグネットで形成する必要はなく池の種類のマグネ
ットでも良く またマグネットを直接,回転軸16と一
体化する必要はなく,他の部材を用いてマグネットロー
タ22と回転軸16とを一体化しても良い。更にまた,
マグネットロータ22を,特にブラチックマグネットで
形或するような場合には,ヨーク材やガラス繊維等の適
宜な部材を用いて一体形成して.補強されたものを用い
ることが望ましい。
マグネットロータ22の外周には,上下に突出する円環
状突起23が一体形成され,円環状突起23の下面には
厚みの薄い耐摩耗性に優れた円環状の樹脂.硬質ゴム,
真鍮,ガラス,焼結度の低いセラミックス,アルミナ,
シリコンカーバイト,二酸化ケイ素,エンジニアリング
プラスチック,熱硬化性樹脂またはこれらの共重合体や
混合物,樹脂含浸カーボンファイバフェルト(カーボン
ファイバフェルトとしては,ポリアクリロニトリル繊維
系,石油ピッチ系,フェノール繊維系の繊維を原料とす
る炭素繊維フェルトまたは黒鉛繊維フェルト等が望まし
く,樹脂はエボキシ樹脂フェノール樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリウレタン樹脂,合或ゴム等が望ましい。)、
あるいはこれら等の複合材料で形成され,望ましくはロ
ックウェル硬度R形で40〜120程度の材質からなる
スライダ24が固定され,上記弾性振動子18と摩擦接
触するようになっている。
マグネットロータ22の円環状突起23のスライダ24
を介して上記弾性振動子23と当接する下端面には,第
4図に示すように磁性体からなる弾性振動子23と磁気
的吸引がなされるようにS極(またはNjFf1であっ
ても良い)の磁極が着磁され,その面に磁気的押圧力発
生用永久磁石25を形成している。
なお,磁性体からなる弾性振動子18と磁気的押圧力発
生用永久磁石25間には,非磁性体からなるスライダ2
4が介在しているが,このスライダ24の厚みは一般的
に0.5mm程度であるので,弾性振動子18と永久磁
石25の安定した磁気的な押圧力を維持することに関し
ては無視できる。
上記押圧力発生用永久磁石25の代わりに第5図に示す
ようにN極,S極を2P(Pは1以上の整数)個着磁し
た磁気的押圧力発生用永久磁石25″を形成したマグネ
ットロータ22 を用いてもよい。
上記弾性振動子18は,第l図乃至第3図から明らかな
ように円板状の円環体になっているが,中央部は内外周
に比較して厚みの薄い凹部18aに形成され,振動効率
を高めるようにしてる6また内周部18bを比較的厚み
を持たせて形或しているのは,当該弾性振動子18を固
定体10に堅固に固定できるようにするためで,外周部
18cを更に厚みのあるものに形成しているのは,この
部分18cに振動がかかるために強度性を持たせるため
,並びに弾性率を高めて振動効率を上げるためである。
なお,外周部18bは,半径外側方向に至るに従って高
さが高くなるように傾斜面に形成しておくと,駆動効率
が良くなると共に回転むらが少なくなって望ましいもの
となる。
第2図及び第3図に示すように弾性振動子18の外周部
18cの上記スライダ24と摺接する面には,多数のス
リット28を形或している。これは,弾性振動子18と
スライダ24とが,摩擦接触することにより生ずるスラ
イダ24の摩耗紛を接触面から逃がすため等の理由によ
る。しかし,上記した望ましい材質のスライダ24を用
いる場合には,上記摩耗紛を殆ど無くすことができる。
マグネットロータ22,22″の外周には,第4図また
は第5図に示すように周方向に沿ってN極,S極の磁極
を交互に微細なピッチ(第4図及び第5図では,図面の
便宜上,N極,S極の磁極は比較的大きく描いている。
このことは,以下に示す実施例の場合でも同様である。
)で,例えば,200μmピッチで交互にラジアル配向
(多極になっていることから,これを極配向ともいうが
,それぞれの磁極がラジアル方向に着磁されていること
からラジアル配向という)にylat着磁してロータリ
磁気エンコーダ33の為のロータリ磁気エンコーダ磁i
31を形成している。
該磁気エンコーダ磁極31と径方向の微細な空1i3i
35を介して,上記ケーシング11の内周に配設された
少なくともA相1B相の磁気エンコ−ダ信号を得ること
のできる1個の磁気抵抗素子32を対向させている。尚
,上記ケーシング11がアルミニウム等の非磁性体で形
成されている場合には,磁気抵抗素子32の上記磁気エ
ンコーダ磁横31と対向する反対側の背面に磁性体,例
えばパーマロイを配設して,外界の磁界からの影響を受
けにくくすると良い。
また,この磁気抵抗素子32の変わりに,ホール素子,
ホールIC,磁気ヘッド等の他の磁気センサを用いても
良いが,磁気エンコーダ磁[31は,微細なピッチでN
極,S極が交互に形或されているため,A相,B相の磁
気エンコーダ信号を得るには,2個の磁気センサを互い
に電気角で90’位相をずらせて配設しなくてはならな
いため,組立調整が厄介になるので,できれば磁気セン
サとしては磁気抵抗素子32を用いるのが望ましい。
特にこの磁気抵抗素子32は,一つの磁気センサであり
ながら,A相及びB相の磁気エンコーダ信号が得られる
のみならず,磁気抵抗素子32のパターンの設計仕様に
よってはZ相の信号まで容易に得ることができて望まし
いものとなる。したがって,この実施例では,磁気セン
サとして,磁気抵抗素子32を用いている。
上記磁気エンコーダ磁極31と磁気抵抗素子32とで,
ロータリ磁気エンコーダ33を形成している. [発明の第2実施例] 第6図及び第7図は,発明の第2実施例を示すもので,
第1図及び第2図と共通の箇所には,同一符号を用いて
その説明を省略し,異なる箇所についてのみ説明すると
,このロータリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモー
タ9′は.弾性振動子18の凹部18aと対向するマグ
ネットロタ22゜゜の下面に第8図に示すように円環状
にN極,S極の磁極を交互に微細ピッチで多極着磁して
ロークリ磁気エンコーダ磁極31′を形成している。こ
の場合の磁気エンコーダ磁極31は,アキシャル配向く
この場合も.上記同様に掻配向というが,各磁極が軸方
向に着磁されているのでアキシャル配向という)の着磁
となっている。
上記磁気エンコーダ磁M13 1 ’と軸方向の空隙を
介して対向する弾性振動子18の凹部18aに磁気抵抗
素子32を配設して上記磁気エンコーダ磁極31′を検
出している。
なお,このマグネットロータ22゛゜においても,マグ
ネットロータ22と同様な位置に永久磁石25を着磁形
成し,該永久磁石25と弾性振動子18の外周部18c
の頂面と磁気的に吸引されるようにしている。なお,第
6図において,符号26は,磁性体基板を示す。
[発明の第3実施例] 第9図は第3実施例のロータリ磁気エンコーダ一体型超
音波サーボモータ9′゜の縦断面図を示すもので,マグ
ネットロータ22″゛゜の上面に上記磁気エンコーダ磁
極31“同様のロータリ磁気エンコーダ磁極31゜′を
着磁形成し,該磁極31″に軸方向の空隙を介して対向
するケーシング11の内面に磁気抵抗素子32を配設し
たものとなっている. [発明の第4実施例] 第10図及び第11図を参照して,発明の第4実施例の
ロータリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ9′
′′を説明すると,このサーボモータ9″″は,マグネ
ットロータ22の変わりに同様な形状の円板状ロータ2
2′′′′を用いている, この円板状ロータ22゜″′は,後記する弾性振動子1
8゜に用いた金属よりも耐摩耗を有し,且つ硬度の低い
金属を用いると有用で,具体的な例を示すと銅,銅合金
,アルミニウム,アルミニウム合金,亜鉛合金が有効な
ためこれ等の適宜な非鉄金属を用いて形或している。
このような非鉄金属が円板状ロータ 22” ”として有用な理由は,円板状ロータ22゜゛
゜゜は固定子である弾性振動子18′の共振特性の回転
に寄与する周方向の成分のみを取り出せば良いため,弾
性振動子18′の上下(軸)方向の振動を適度に吸収し
て回転成分のみを有効に取り出すことができるからであ
る。
なお,円板状ロータ22” ’“に用いて有用な材料と
して.別なものを示すと,上記非鉄金属とは逆の性質,
すなわち.a度に摩耗してすり減っていく性質を有する
材料,例えば,真鍮,ガラス.焼結度の低いセラミック
ス,アルミナ,シリコンカーバイト.二酸化珪素等が有
用である。
それらの材料は,円板状ロータ22” ”が上下振動を
繰り返し行っているうちに表面層が疲労してくると,表
面より脱落して新しい表面層が形成され,常に新しい表
面層の摩擦係数が得られ,有効なトルク或分を取り出す
ことができるため有用である。この性質は,特に高トル
ク,耐久性の点で,重要な性質である。
更にまた,円板状ロータ22゜′゜゛は,2種の材料の
複合化によっても上記同様の望ましい効果,すなわち,
耐摩耗性と有効な摩擦係数,あるいは常に新鮮な表面層
に有効な摩擦係数を得ることができる。
このような複合材料としては,金属一非金属,あるいは
非金属一非金属のそれぞれの組み合わせが存在し,交互
にこれらの金属を周方向に配設したり,同心状に配設し
たり,厚み方向に配設することで可能になる。
上記したように,円板状ロータ22” ’″を非鉄金属
を用いて構成したので,この実施例における弾性振動子
18′も非鉄金属を用いて形成するのに望ましい材料を
以下に説明する。
弾性振動子18゛の材料としては,円板状ロタ22“゛
゜よりも耐摩耗性.硬度性及び強靭性に優れた金属を用
いると有用で,磁性体の場合には,#I,焼き入れ鋼.
工具鋼等が適するか,非鉄金属としては.ジュラルミン
,チタン合金,リン青銅,ベリリウム鋼,タングステン
,クロム,コバルトおよびこれらの合金を用いると有用
で.これらの適宜な非鉄金属を用いて上記弾性振動子1
8゛を形成している。
上記弾性振動子18′は,電歪素子3とで,一種の共振
子をm戒しているが,その共振のいわゆるQがなるべく
大きいことが望ましいが,上記弾性振動子18′を構或
する非鉄金属は,通常の超音波モータの使用周波数1 
0 K H z〜IOOK82程度の範囲内では,超音
波の吸収係数は非常に小さく,高い共振器のQが得られ
て望ましいものとなる。
上記円板状ロータ22” ”の下面凹部22“′゜′a
位置には.第12図に示すような円環状マグネット27
が固定されている.このマグネット27の下面の外周部
には,Ni,Sf!の磁極を交互等間隔にアキシャル配
向で周方向に沿って微細なピッチで多極着磁したロータ
リ磁気エンコーダ磁極31′′を形成しており,該磁気
エンコーダ磁極31゛“の内周部には,同じくアキシャ
ル配向でSiに着磁した磁気的押圧力発生用永久磁石2
5゛を形成している。なお,磁気エンコーダ磁fi31
’″゛と磁気的押圧力発生用永久磁石25″間に磁性体
を介在させておくと更に都合が良い。
上記円環状マグネット27と軸方向の空隙を介して対向
する弾性振動子18の凹部18’a面には.第12図に
示すような円環状磁性体44を配設して,上記磁気的押
圧力を発生するようにしている。また,円環状磁性体4
4には,上記磁気エンコーダ磁極31゛″と対向する位
置に磁気抵抗素子収納用四部を設けて,この凹部に磁気
抵抗素子32を配設して,磁気エンコーダ磁極31” 
’を検出するようにし,磁気エンコーダ磁極31′”′
と磁気抵抗素子32とで,ロータリ磁気エンコーダを形
成している。
なお,第10図及び第11図において,符号18’ a
,18’ b,18゜ Cそれぞれは,第1図及び第2
図に示゛した符号18a,18b,18cに対応するも
ので,同一部を示している。
また,この実施例では,上記永久磁石25と磁性体44
とは,微小空隙部を介して磁気的に吸引し合って押圧力
を発生して,永久磁石25゛と磁性体44とは,吸着接
着していない為,摩擦力が発生しないばかりか,永久磁
石25″の減磁の問題は無視できる。このようなことは
,以下の実施例でも同様である。
[その他の実施例] なお,この実施例の場合の円環状マグネット27に代え
て,第13図に示すようにNf!,S極の磁極を2P(
Pは1以上の整数〉個有する磁気的押圧力発生用永久磁
石25゛゜を形成した円環状マグネット27′を用いて
も良い.またこれらの円環状マグネット27.27′を
用いる場合に,弾性振動子18゛に代えて上記磁性体か
らなる弾性振動子18を用いる場合には,上記円環状磁
性体44は不要にでき,この場合にはマグネット27.
27″を軸方向に厚みのあるものを用いて更に磁気的押
圧力を高めることができる。
更にまた,弾性振動子18.18’が円環状となってお
り,凹部18a,18’ a及び内周部18b.18゜
bを形成していないものを用いる場合には,上記マグネ
ット27.27’と対向する固定体10面に磁性体44
を配設すれば良く,あるいは固定体10が磁性体である
場合は,固定体10をマグネット27.27’側に突出
形成したり,マグネット27.27゜の厚みを増すと都
合の良いものとなる。
[発明の第5実施例] 発明の第5実施例は,上記第12図に示した磁性体44
に代えて,第14図に示すようにマグネット27′の永
久磁石25゜′と磁気的に吸引し合う磁極,この場合は
,永久磁石25゛゜がS極となっているために,N極に
着磁した磁気的押圧力発生用永久磁石25” ”を上記
永久磁石25゜”と対向する面にアキシャル配向で着磁
形或したステータ永久磁石45を用いても良く,或いは
第15図に示すようにN極,S極の磁極が第13図に示
したマグネット27゛の永久磁石25” ’ と互いに
磁気的に吸引し合うように同極数の着磁極を施した磁気
的押圧力発生用永久磁石25” ” ’を有するステー
タ永久磁石45″を用いても良い。
第15図に示した永久磁石45′の 25” ” ’と第13図に示した永久磁石25” ”
 とは,互いに対向する異極と吸着し合うため,強力な
磁気的押圧力を発生することができる。
[発明のその他の実施例コ 本発明のその他の実施例としては.上記マグネット27
,27゜をロータ22” ’“の上面に設け,該マグネ
ット27.27’ と空隙を介して対向するケーシング
11面に上記磁性体44同様の磁性体44および磁気抵
抗素子32を設けるか,あるいはケーシング1lを磁性
体にて形或したり,あるいは磁性体44に代えてステー
タ永久磁石45.45”を設けることで,上記実施例同
様の目的を達成できる。
第16図は,上記磁気エンコーダ磁極31と磁気抵抗素
子32とで構成されるロータリ磁気式エンコーダ33の
説明図で,マグネットロータ22の外周には.上記した
ようにN極(符号34Nとする),S8i!(符号34
Sとする)の磁極を交互等間隔に微細ピッチで多極着磁
したロータリ磁気エンコーダ磁極31(なお,他のロー
クリ磁気エンコーダ磁極31“,・・・ 31゜′゜に
ついても同様となるので,代表として当該磁気エンコー
ダ磁極31を説明する)が形成され,径方向の空隙35
を介して対向する固定側(上記ケーシング11)位置に
磁気抵抗素子(MRセンサ)32を対向配設して形成し
ている(第1実施例の場合)。
上記磁気エンコーダ磁極31のN極34N,S極34S
それぞれの磁極幅は,λ゛ (電気角で2πで表される
幅に等しい)幅で着磁されている。
また磁気抵抗素子32は,例えば強磁性体磁気抵抗効果
素子を用いるとして,先ず磁気エンコダ33の原理を説
明するために.磁気抵抗素子32を構成する強磁性体薄
膜で形成された素線である磁気抵抗エレメント36につ
いて第17図を用いて説明する。
この磁気抵抗エレメント36は,数千人単位程度の厚み
でNi−Co系の金属薄膜{強磁性金属薄膜}をガラス
等の基板に真空蒸着やエッチング等の手段で形成するこ
とで上記磁気抵抗素子32を形成できる。
磁気抵抗エレメンI−36は,第17図に示すように,
これに流れる電流工と磁界(磁束〉37どの方向が垂直
となるように配設しておくと.磁束37は,N極34N
からS極34Sに向かう。
この磁気抵抗エレメント36は2第18図に示すように
磁界37内において横方向の磁束37Xによって,抵抗
値の減少をきたす。尚,37Yは,縦方向の磁束を示す
このときの磁気抵抗エレメント36の抵抗の変化率は2
数%で,磁気エンコーダ磁極31の一磁極の幅をλ′と
したとき,λ′/4及び3λ゜/4の位置における時の
磁気抵抗エレメント36の抵抗値をR,抵抗の変化値を
Δrとすると.Ii!極(34Nまたは34S)と磁気
抵抗エレメント36の位相θ(一磁極幅34N,34S
をそれぞれ電気角で2πとしたときの位相θとする)に
おける抵抗値R(θ〉は, R(θ)=R一Δr − cosθ  (1)で表すこ
とができる。
横方向の磁束<rii界)37Xは,位相θ,磁気抵抗
エレメント36及び磁気エンコーダ磁極31の距離に関
係し,磁気抵抗エレメント36も.それに応じた抵抗値
Rをとる。
尚,磁気抵抗素子32の場合.ホール素子等の他の磁気
センサと異なり.I:gi界中心(N極34N,S極3
4Sそれぞれの中間部のところの磁界状態)では,無磁
界(N極34NとS極34Sの境界部のところの磁界状
態〉と同様に出力信号か変化しないという特徴がある。
上記した■本の磁気抵抗エレメント36を有する磁気抵
抗素子32によっては,人相及びB相の磁気エコーダ信
号を得ることができないので,第19図に示すように4
本の磁気抵抗エレメン1・36a,36b,36a’ 
,36b’ をそれぞれ順次にλ′/4だけずらして形
成し,A相及びB相の磁気エンコーダ信号を得るように
している。
この磁気抵抗素子32は,A相の磁気エンコダ信号を得
るために2つの磁気抵抗エレメント36a,36a’ 
と.B相の磁気エンコーダ信号を得るために磁気抵抗エ
レメント36b36b′を形成したものとなっている。
磁気抵抗エメント36aと36a゜は,互いに逆位相と
なるように2磁気エンコーダ磁極31の一磁極(N極3
4NまたはS極34S)の幅をλ゜ (電気角で2π)
とするとき,λ′/2幅ずらせて形成している。
同様に磁気抵抗エレメント36bと36b゛とは,互い
に逆位相となるように,λ′/2幅ずらせて形成してい
る。
また磁気抵抗エレメント36aと36b,及び36a”
と36b゛とは,互いに^゜/4幅ずらして形成されて
いる。
従って,磁気抵抗素子32は,λ′/4ビッチずれて順
次,磁気抵抗エレメント36a36b,36a’  .
36b’ を形或している。
このように形成された磁気抵抗素子32からの磁気エン
コーダ信号を処理する回路としては,例えば第20図に
示すようなものを用いる。
この磁気エンコーダ信号処理回路38は,抵抗器39−
1,  ・・・,39−4により,ブリッジを構或して
抵抗変化を電圧変化に変換し,コンパレータ40−1.
40−2により,第21図(a).(b)に示すような
90゜位相が異なる2つの矩形波のエンコータ信号41
−1,412を得ることができるようにしている。
この矩形波のエンコーダ信号41−1.412をカウン
タによって計数すれば,ロータリ磁気エンコーダ33の
回転角を計測できる。
この矩形波のエンコーダ信号41−1.41−2は,2
逓倍形回転方向弁別回路42に加えることで,右回転パ
ルス及び左回転パルスを得て,このアップ信号またはダ
ウン信号を,アップダウンカウンタ43に加えることで
,現在の回転角を得る。
したがって,本発明の超音波サーボモータ9によると,
上記したように電歪索子3に位相のすれた2つの交流を
同時に印加して,進行性振動波を発生させることによっ
て,マグネットロータ22を所定方向に回転させること
ができ,該ロータ22が回転するとこの外周に形或され
た磁気エンコーダ磁極31も回転するので,これを磁気
抵抗素子32で検出すれば.回転角,回転方向,回転速
度等が判別し,フィードバックルーブして図示しないコ
ントローラを介して,電歪素子3への通電をコントロー
ルすることにより,当該超音゛波サーボモータ9の回転
速度,回転方向,位置決め等のサーボを行うことができ
る。また,マグネットロータ22は,これに形成した永
久磁石25と磁性体でできた弾性振動子18とが,望ま
しい磁気的押圧力によってスライダ24を介して加圧接
触しているので2上記したような望ましい進行振動波を
発生させることができる。その他の超音波サーボモータ
9’ .9” .9” ’についても同様である。
[発明の効果コ 以上から明らかなように,本発明の超音波サーボモー夕
は,従来の超音波モータをほとんど大きくすることなく
,磁気エンコーダを超音波モータと一体型に構成できる
ため,小型高精度のロータ?磁気エンコーダ一体型の超
音波サーボモー夕を安価且つ容易に量産できる。しかも
.厄介な押圧力の調整1fi横とその調整を不要にし,
磁気的な吸引力を用いて可動子と弾性振動子に加えられ
る押圧力を一定に保持して安定な押圧力を得,雑音かな
く,安定且つバラツキの少ない回転トルク,推力を発生
させ,信頼性が高く,部品点数か少なく,小型且つ安価
に量産できる高精度の位■決め等のサーボを行うことが
できる磁気エンコータ一体型超音波サーボモータを得る
ことができる。
また本発明では超音波モータを超音波サーボモータに禍
成するに当たって,信頼性の高い磁気エンコーダを設け
るようにしているが,単体としての高価な磁気エンコー
ダを用いることなく,磁.気的な吸引力を用いて可動子
と弾性振動子に加えられる押圧力を一定に保持するため
の押圧力A整のために用いる永久磁石を磁気エンコーダ
の楕成要素と兼用させることで,磁気エンコーダ一体型
とし,超音波モータを超音波サーボモー夕に構成し,当
該超音波サーボモー夕を安価且つ小型に横戒でき,容易
に量産できる。
特に,磁気エンコーダ一体型としているので,光学式エ
ンコーダを内蔵した場合のように超音波モータの可動子
と振動子との摩擦接触によって発生する粉塵等による悪
影響が全く生じない。
また,磁気エンコーダの磁気センサとして磁気抵抗素子
を用いることで,磁気抵抗素子から得られるエンコーダ
信号を電気的に分解能を上げることによって,高精度な
磁気エンコーダを安価に一体型構或できる。
更に磁気エンコーダ一体型としても,その為に当該超音
波サーボモー夕を特別に大型且つコストの高いものにす
ることなく,磁気エンコーダ一体型の超音波サーボモー
タを小型且つ安価に量産できる。
また磁気的押圧力を磁気的に行っているのでこの磁気的
押圧力は,永久磁石の磁化力を所定の大きさになるよう
に予め着磁設定しておけば良いので,厄介な押圧力の設
定を不要にでき.常に一定した磁気的押圧力を得ること
ができ,一定品質のものを安定して安価に量産できる効
果がある。
なお,本発明においては,rii気的押圧力発生機構を
設けているが.従来に比較して非常に簡易で安価なバネ
による押圧力発生機構との併用を採用すれば,本発明は
更に信頼性が高く,また組立も容易になり,it産に適
するものとなる。
【図面の簡単な説明】
第15!lは本発明の第1実施例としてのロータリ磁気
エンコーダ一体型超音波サーボモータの縦断面図.第2
図は同超音波サーボモータの一部縦断切欠斜視図,第3
図は同超音波サーボモータの弾性振動子の一部縦断切欠
斜視図,第4図はロータリ磁気エンコーダ磁極及び磁気
的押圧力発生用永久磁石を形成したマグネットロータの
下面斜視図,第5図は別のロータリ磁気エンコーダ磁極
及び磁気的押圧力発生用永久磁石を形成したマグネット
ロータの下面斜視図,第6図は本発明第2実施例のロー
タリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータの縦断面
図,第7図は同超音波サーボモー夕の一部縦断切欠斜視
図.第8図はロータリ磁気エンコーダ磁極を形成しだマ
グネットロータの下面斜視図,第9図は本発明第3実施
例のロータリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ
の縦断面図,第10図は本発明第4実施例のロータリ磁
気エンコーダ一体型超音波サーボモータの縦断面図,第
11図は同超音波サーボモー夕の一部縦断切欠斜視図,
第12図は同超音波サーボモタに用いたロータリ磁気エ
ンコーダ磁極を形成した円環状マグネットと円環状磁性
体との分解斜視図,第13図は他の実施例を示すロータ
リ磁気エンコーダ磁極を形成した円環状マグネットの下
面斜視図,第14図及び第15図はそれぞれ他の実施例
を示ずためのステータ永久磁石の上面斜視図,第16図
はマグネットロータのロータリ磁気エンコーダ磁極と磁
気抵抗素子で横或されるロータリ磁気エンコーダの概略
説明図,第17図乃至第19図はロータリ磁気エンコー
ダ磁極と磁気抵抗素子との関係説明図.第20図はロー
タリ磁気エンコーダ信号処理回路の諸EIJI図.lE
21図は同磁気エンコーダ信号処理回路から得られるエ
ンコーダ信号の波形図,第22図は超音波モータの原理
の説明図,第23図は弾性振動子と電歪素子の分解図,
第24図は電歪素子の別の実施例の平面図.第25図は
超音波モータの駆動原理の説明図である。 [符号の説明] 1・・・可動子, 2・・・弾性振動子, 3.3a.3b・・・電歪素子, 4,5.6・・ ・リード線, 7・・・交流電源, 8・・・90”位相器, 9.9’ .9” ,9゜゜゜ ・・・ロータリ磁気エ
ンコーダ一体型超音波サーボモータ,10・・・固定体
, 11・・・カップ型ゲーシング, 12・・・ロークリ磁気エンコーダ一体型超音波サーボ
モータ本体, 13・・・リング壮卆紀, 14・・・ベアリンクハウス, 15・・・ベアリング, 16・・・回転軸, 17・・・振動吸収体, 18.18’  ・・・弾性振動子 18a,18’ a・・・凹部, 18b,18’ b・・・内周部, 18c,18’ c・・・外周部, 1つ・・・凸部, 20・・・ベアリングハウス, 2l・・・ベアリング. 22.22’ ,22゜’ ,22’ ネットロー夕, 22”″″ ・・・円板状ロー夕, 22” ”    ・・下面凹部 a ・ 23・・・円環状突起, 24・・・スライダ. 25.25’ .  ・・・.25” ”気的押圧力発
生用永久磁石, 26・・・磁性体基板, マグ ・磁 27.27’  ・・・円環状マグネット28・・ ・
スリット. 31.31’  31′’ ,31”“・・・ロタリ磁
気エンコーダ磁極, 32・・・磁気抵抗素子, 33・・・ロータリ磁気エンコーダ, 34N・・・N極 34S・・・S極 35・・・空隙 36.36a.36a  ,36b.36b・・・・・
磁気抵抗エレメント, 37・・・磁界, 37X・・・横方向の磁束, 37Y・・・縦方向の磁束, 38・・・磁気エンコーダ信号処理回路39−1 ・・
.39−4・・・抵抗器,40−1.40−2・・・コ
ンパレータ,41−1.41−2・・・エンコーダ信号
42・・・2逓倍形方向弁別回路 43・・・アップダウンカウンタ, 44 ・ ・円環状磁性体 45 45゜ ・ステータ永久磁石。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)弾性体と,該弾性体に固着される電歪素子等の電
    気機械変換素子と,上記弾性体に加圧接触される可動子
    とにより構成される超音波モータにおいて,可動子を永
    久磁石を含んで構成し,該永久磁石と対向する弾性体等
    の固定子若しく固定子部を磁化し易い材料を用いて構成
    し,上記永久磁石と上記固定子の磁化され易い材料間に
    磁気的な結合力を作用させて当該可動子と上記弾性体の
    加圧接触を磁気的に行う機構を設け,上記可動子にN極
    ,S極の磁極を交互等間隔に微細ピッチで多極着磁した
    磁気エンコーダ磁極を形成し,該磁気エンコーダ磁極に
    対向して上記磁気エンコーダ磁極を検出する磁気センサ
    を配設してなる,磁気エンコーダ一体型超音波サーボモ
    ータ。
  2. (2)上記磁気エンコーダ磁極は,可動子の永久磁石に
    着磁形成してなる、特許請求の範囲第(1)項記載の磁
    気エンコーダ一体型超音波サーボモータ。
  3. (3)上記可動子は,マグネットロータとなっており,
    該マグネットロータに弾性体と磁気的な結合力により互
    いに吸引し合う磁気適押圧力発生用永久磁石とロータリ
    磁気エンコーダ磁極を形成してなる,特許請求の範囲第
    (1)項記載の磁気エンコーダ一体型超音波サーボモー
    タ。
  4. (4)上記磁気エンコーダ磁極は,磁気的な結合力によ
    り,互いに吸引し合う永久磁石と弾性体とが直接対向す
    る面以外の上記永久磁石面に形成してなる,特許請求の
    範囲第(2)項記載の磁気エンコーダ一体型超音波サー
    ボモータ。
JP1179082A 1989-07-13 1989-07-13 磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ Pending JPH0349572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1179082A JPH0349572A (ja) 1989-07-13 1989-07-13 磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1179082A JPH0349572A (ja) 1989-07-13 1989-07-13 磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0349572A true JPH0349572A (ja) 1991-03-04

Family

ID=16059770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1179082A Pending JPH0349572A (ja) 1989-07-13 1989-07-13 磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0349572A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160133362A (ko) 2015-05-12 2016-11-22 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 샌드 블라스트용 감광성 수지 조성물 및 샌드 블라스트 처리 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160133362A (ko) 2015-05-12 2016-11-22 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 샌드 블라스트용 감광성 수지 조성물 및 샌드 블라스트 처리 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4562373A (en) Piezoelectric motor
US4887032A (en) Resonant vibrating structure with electrically driven wire coil and vibration sensor
JP2842482B2 (ja) ホール素子を有する磁気的位置および速度センサ
JP6410732B2 (ja) 多極カウントモータのための一体型多回転絶対位置センサ
JPS60261350A (ja) 電子スイツチングによる回転電子機械ロータの角度位置検出装置
US7586283B2 (en) Magnetic encoder device and actuator
US7402935B2 (en) Ultrasonic motor
WO2004107554A2 (en) Piezoelectric motor and method of exciting an ultrasonic traveling wave to drive the motor
US8680975B2 (en) Haptic actuator systems and methods thereof
US6664712B2 (en) Ultrasonic motors
JP2506170B2 (ja) X−yステ―ジ
GB1596394A (en) Rotary actuator
JPH0349572A (ja) 磁気エンコーダ一体型超音波サーボモータ
JP3190634B2 (ja) 圧電アクチュエータおよび圧電アクチュエータの駆動方法並びに圧電アクチュエータの駆動方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納した、コンピュータが読取可能な記憶媒体
WO2007137459A1 (fr) Moteur à miroir vibrant
JPS63294275A (ja) ロ−タリ磁気エンコ−ダ一体型超音波サ−ボモ−タ
JPS63294274A (ja) 軸方向接触型超音波サ−ボモ−タ
JPS63290173A (ja) 超音波サ−ボモ−タ
JPH03285576A (ja) ロータリ磁気エンコーダ一体形超音波サーボモータ
JPH01234071A (ja) 磁気式エンコーダ装置付き超音波モータ
JPH07120209A (ja) 位置検出機構
JPS63314181A (ja) 一つの可動子を正逆転走行できる磁気エンコ−ダ一体型超音波サ−ボモ−タ
WO2024084701A1 (ja) 発電素子、発電モジュール、回転数検出器及び発電機
JP3074379B2 (ja) 回転型圧電アクチュエータ
JP2510226B2 (ja) 超音波モ―タの位置検出機構