JPH0349187B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は１本の絶縁ハイウエイ・ケーブルの両
端の中間点でその導体への電気的接続を行なうた
めのハイウエイ・ケーブル・コネクタに関する。

本発明によれば、ハイウエイ・ケーブル・コネ
クタは開放及び閉止位置間で相互に移動可能に１
対の互いに連結された部材と上記部材の少なくと
も１つに設けられた導電性切削又は貫通手段を有
し、上記部材は該部材によつて開放位置でハイウ
エイ・ケーブルを受け、上記切削又は貫通手段に
ケーブルをもつてきて、上記部材が閉止位置に移
動せしめる時、ケーブルを切削又は貫通手段に押
圧するように形成されており、これにより前記部
材の閉止時に前記切削又は貫通手段ケーブルの絶
縁を介して切削又は貫通して導体と接触せしめ電
気接続を行なうことができる。このコネクタによ
りケーブルを破壊することなく１本のケーブルの
両端に接続できる。このことから明らかなよう
に、本発明のケーブルコネクタは電話装置を通信
ケーブルに接続する時に特に有効である。

本発明の一実施例において、切削又は貫通手段
は少なくとも２つのＶ字状部材を有し、該部材の
１つの上に設けられ、多重ワイヤ・ハイウエイ・
ケーブルの夫々絶縁されたワイヤを受けるように
構成され、前記部材の他のものはワイヤを担持
し、コネクタの部材の閉止時にＶ字状部材にワイ
ヤを押圧するように形成された接合手段を有し、
これによりワイヤの絶縁はＶ字状部材によつて変
位されて、Ｖ字状部材とワイヤ導体間に電気的接
触を行なう。好ましくは弾性変形可能シールが互
いに協働するようにコネクタ相対可動部材の各々
に設けられており、Ｖ字状部材とワイヤ導体間の
接続への湿気の進入を防止するため前記部材間の
ハイウエイ・ケーブルのワイヤの周りに湿気密閉
シールを作る。前記コネクタの相対可動部材はそ
の上に設けられた夫々のシールを配置し、コネク
タの閉止時にハイウエイ・ケーブルのワイヤに直
接隣接するシール上に不可的圧力を与えるように
形成されている。

第１図は本発明の前提となるコネクタで、ピボ
ツト１２に取り付けられた部材１０及び１１を有
する。部材１０及び１１は主として開放位置にお
いて図示されている。

部材１０はダイス状基板を有し、この基板はそ
の幅方向に伸びている横溝１３を備えている。こ
の溝はコネクタが接続されるようになつているハ
イウエイ・ケーブルを形成する同軸ケーブルの直
径とほぼ対応する幅を有する。

部材１１は単一縦長ウエツプ部１５によつて結
合された側フランジ部１４を含むチヤンネルとし
て形成されている。ウエツブ部１５は部材１１に
第１図に示す開放位置に採らしめるために、ピボ
ツト１２に隣接する部材１１の端部において切断
されうる。部材１１側のフランジ１４間にはラム
１６が設けられている。ラム１６は溝１３の幅に
対応する厚さの板状部材から成る。ラムの下端１
７は本コネクタが使用されるべきハイウエイ・ケ
ーブルの円筒状の輪郭に合致するように円筒状凹
部の輪郭を有するように加工されている。第２図
から明らかなようにラム１６は溝１３のほぼ全長
に伸びている。

ラム１６は部材１１の側フランジ１４を通して
設けられている対応溝１９に合う各端面上に１対
のスタツド１８を有する半球状スタツド２０は第
２図に示す如く部材１１のウエツブ片１５の幅方
向の途中に固定されている。ラム１６の上端エツ
ジ２１は第１図に示すように円筒状凹部の輪郭を
有するように加工されている。溝１９は第１図に
示すように部材１１が開放位置にある時、ほぼ水
平となるように設けられているので、その溝は部
材１１が完全に閉止位置にある時ほぼ垂直であ
る。

ニードル点２３，２４及び２５（第２図参照）
は溝１３の基板に設けられている。ニードル点２
３〜２５の各々はその溝の深さと平行でかつその
長さを横切るように配列されている。ニードル点
２３は溝の幅の中心に位置し、コネクタが使用さ
れるべき同軸ハイウエイ・ケーブルの径のほぼ半
分よりは大きくない長さを有する。ニードル点２
３にはチツプ２６の部分を除いて、溝１３の基板
上方において、その長さの大部分にわたつて被覆
する電気絶縁が設けられている。この絶縁コーテ
イングは好ましくはガラス・フリツトでニードル
を塗布し、塗布されたニードルを火で乾燥させ、
そのフリツトをニードル点の表面上のガラス・コ
ーテイングとしてガラス化することによつて設け
られた、ほんの数ミクロンの厚さの薄いガラスで
ある。

ニードル点２４，２５の各々はコーテングされ
ていない。これらはニードル点２６に平行となる
ように設けられているが、第２図に示すように溝
の長手方向に沿つて互いに離隔されている。溝１
３の中心線に対するニードル点２４，２５の位置
決めは大変微妙である。ニードル点２４，２５は
本コネクタが使用されるべき同軸ハイウエイ・ケ
ーブルのコア導体と接触できる程、溝の中心線に
近接していないことが重要である。地方、ニード
ル点２４，２５はケーブルのスクリーン導体と接
触するのに充分に同軸ケーブルの外部絶縁を貫通
し得ない程、溝１３の側面に近接していない。ニ
ードル点２３は本コネクタによつてハイウエイ・
ケーブルに接続することが望まれている装置に導
かれる同軸ケーブル２８のコア導体に、端子を介
して接続されている。２つのニードル点２４，２
５は同軸ケーブル２８のスクリーン導体に更に端
子を介して一緒に接続されている。

動作時に、図示のコネクタは、第１図に示すよ
うに開放位置において、部材１１との接続が所望
されるハイウエイ・ケーブルの所へ配置され、ハ
イウエイ・ケーブルは溝１３に挿入される。部材
１１は本コネクタの基板部材１０に対し第１図の
時計方向に回転することによつて閉止される。部
材１１のこの時計方向の閉止運動によりラム１６
は溝１３に入り、ラムの凹端面１７は溝において
ハイウエイ・ケーブルの上面を担持する。部材１
１の更に閉止動作を続けると、ラム１６は、ハイ
ウエイ・ケーブルが溝中に完全に押圧され第１図
の３０の位置をとるまで、ニードル点２３，２４
及び２５によつて貫通せしめられるようにハイウ
エイ・ケーブルを溝中に押圧する。この位置で、
ニードル点２３はハイウエイ・ケーブルの外部絶
縁及びスクリーン導体を通る。しかしニードル点
２３の絶縁コーテイングはこのニードル点とハイ
ウエイ・ケーブルのスクリーン導体間の電気的接
触を阻止する。ニードル点の非絶縁チツプ２６は
第１図に示すようにハイウエイ・ケーブルのコア
導体と電気的接触を行なう。２つの中心から外れ
たニードル点２４，２５はハイウエイ・ケーブル
の外部縁を通り、少なくともその１つは通常ケー
ブルの編スクリーン導体と接触する。従つてケー
ブルを破壊することなく、ハイウエイ・ケーブル
のコアとスクリーン導体に対する電気的接触が行
なわれる。

部材１１の閉止時に、半球場スタツド２０はラ
ム１６の凹円筒端２１を担持する。部材１１の側
フランジ１４中のスロツト１９はラム１６に部材
１１に対しある角度運動せしめられるので、ラム
１６は少なくとも部材１１の閉止運動の最終弧以
上に溝１３中への直線的は降下運動をとることが
できる。ピボツト１２の隣接する溝の側面上の溝
１３の外縁は、ラム１６に部材１１の閉止時にこ
の縁を越えて溝中に入るようにするため第１図に
示す如く円弧状に丸められている。

コネクタをしつかり閉止しハイウエイ・ケーブ
ルとの良好な接続を保持するためバネクリツプ３
１が設けられていて、本コネクタの基板部材１０
に固定され、完全閉止位置において部材１１外端
３２をクリツプするようになつている。

上述の実施例は同軸ケーブルへの接続を行なう
場合に適用可能であるが、他の形式のハイウエ
イ・ケーブルとの接続を行なうコネクタを発明さ
れている。例えば、１対のねじりハイウエイ・ケ
ーブルのワイヤへの電気接続を行なうコネクタは
１対の導電材からなる横に離隔したＶ字状部材を
有し、これはそのＶ字縁に向かう内側にそつて鋭
くなつている。その各導体はＶ字状部材に挿入で
き、コネクタの閉止時に該誘導対は基板に押下さ
れるので、ナイフ・エツジがケーブルの絶縁を切
断し導体と電気的に接触する。

１対のねじりハイウエイ・ケーブルのワイヤへ
接続させる本発明によるコネクタの一実施例が第
３図〜第４図に示されている。そのコネクタは第
１図に示す部材１０，１１に対応する蝶番で取り
付けられた部材３０，３１を有する。部材３０に
は、部材３０と３１間のヒンジ３４の軸にほぼ平
行な２つの横溝３２，３３が形成されている。溝
３３，３２は１体のねじりケーブル各ワイヤを受
ける大きさとなつている。ねじりケーブルは夫々
の溝３２，３３にワイヤ対を配置し、部材３０か
ら直立する上昇した側フランジ３６のスロツト３
５を介して部材３０の各側面に導出させることが
できるように短い長さだけねじられていないこと
が望ましい。

Ｖ字状金属部材３７，３８はハイウエイ・ケー
ブルの夫々のワイヤを受けるように溝３２，３３
の各々に設けられている。Ｖ字状部材３７，３８
は図示するように溝３２，３３に沿つて離隔され
ている。部材３０はブロツク３９〜４３を配置す
ることにより溝３２，３３及びＶ字状部材３７，
３８の領域に形成される。コネクタの部材３１は
Ｖ字状部材３７，３８に対応するように位置決め
された２対の圧力ブロツク４４，４５を有する下
側面上に図示のように形成されているので、本コ
ネクタを閉止するための部材３１の枢支時に、ブ
ロツク対４４，４５はＶ字状部材の両側上でケー
ブルの夫々のワイヤに係合し、そのワイヤをその
部材のＶ字部に押圧する。Ｖ字状部材３７，３８
には、ワイヤをＶ字部のベースに向かつて押下す
るに従つて、ワイヤの絶縁カバーを変位させる内
側向きエツジが形成されている。各部材のＶ字部
のベースはハイウエイ・ケーブルの各ワイヤにお
ける導体の直径よりも小さいようになつているの
で、各ワイヤがＶ字状部材中に完全に押下される
時、絶縁カバーは完全に変位させられ、Ｖ字状部
材によつてワイヤの導体への接続が行なわれる。
実際に、部材３７，３８のＶ字部の内側向きのエ
ツジはレザー刃のように鋭い必要はない。過度に
鋭い部材はワイヤの金属導体を通して直角に切断
する傾向がある。従つてＶ字部の内側向きエツジ
はＶ字状部材によつて係合せしめられるワイヤに
対しほぼ平行又は若干角度のあるほぼ平坦な輪郭
を有する。エツジの輪郭は１対の鋏の１つの刃の
エツジのそれに類似している。

ハイウエイ・ケーブルのワイヤの絶縁がＶ字状
部材３７，３８によつて切断されている領域の周
りに完全にシールを形成することが望ましい。こ
のため、浅い矩形断面溝４６がＶ字状部材３７，
３８を完全に囲むように形成されている。この溝
は図示の例では四角に形成されている。四角なシ
ール部材４７が溝４６に取り付けられている。シ
ール部材４７は好適にはスポンジ材から成り、そ
のスポンジ材が溝４６上方にはみ出る程度の厚さ
を有する。シール部材４７は部材３１上に設けら
れた四角のシール部材４８と対応している。従つ
て３１が本コネクタを閉止するように回動する
時、シール部材４７，４８は互いに係合し、接続
領域、特に溝３２，３３に置かれたハイウエイ・
ケーブルのワイヤの周りに完全に湿気防止シール
を作るように圧縮される。

第４図及び第５図はシール構造により詳細に示
す。スポンジ・シール部材４７，４８の直下の部
材３０，３１の材料はシーリング効果を強化し、
ワイヤ４９，５０の存在によつて変位せしめられ
るシール４７，４８の材料に適応するような輪郭
となつている。従つて拡大部５１，５２はワイヤ
４９，５０に変位されるシール材を収容するよう
に形成され、持上げ部５３，５４は拡大部５１に
隣接して形成されてワイヤの周りのシール材の過
度な圧縮を防止するように形成されている。

第３図に示すコネクタの例において、ハイウエ
イ・ケーブル・コネクタが分離され除去される
時、例えばハイウエイ・ケーブルの損傷した絶縁
を修理する絶縁材片を収容するための設備が部材
３１によつて閉止されるハウジング領域５５に設
けられる。ハイウエイ領域５５はまたコネクタに
おけるスペア・ヒユーズを収容する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の前提となるハイウエイ・ケー
ブル・コネクタの側面図、第２図は第１図のコネ
クタ右Ｘ方向から見た図、第３図は本発明の一実
施例の斜視図、第４図及び第５図は第３図の実施
例の部分の詳細断面図である。 １０，１１……部材、１２……ピボツト、１３
……溝、１４……フランジ、１５……ウエツブ
片、１６……ラム、１８，２０……スタツド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 開放位置と閉止位置間で互いに移動可能な１
   対のヒンジで結合された部材３０，３１と、該部
   材３０，３１が開放位置にある時、多重導体ケー
   ブルの夫々の絶縁導体を受けかつ上記部材３０，
   ３１が閉止位置に移動される時、上記ケーブルの
   絶縁を切断又は貫通するために前記部材の１つ３
   ０上に設けられたＶ字状導電性部材３７，３８
   と、を有し、前記部材の他方３１は前記導体を担
   持し、前記部材３０，３１の閉止時に上記導体を
   前記Ｖ字状部材中に押圧するためのブロツク部材
   ４４，４５を有し、弾性変形可能シール部材４
   ７，４８が前記部材３０，３１の夫々の対応する
   位置に設けられてこれら部材３０，３１間及び前
   記ケーブルの導体のまわりに湿気防止シールを作
   り、かつ前記部材３０，３１は前記導体を閉止す
   る際、上記シール部材４７，４８に付加的圧力を
   加えるための持上り部５３を有していることを特
   徴とするハイウエイ・ケーブル・コネクタ。 ２ 前記シール部材４７，４８が前記部材３０，
   ３１の各々の溝４６内に配置され、各シール部材
   ４７，４８が上記溝４６からはみ出る厚みを有し
   ていることを特徴とする請求項１に記載のハイウ
   エイ・ケーブル・コネクタ。 ３ 前記各溝４６が前記ケーブルの導体によつて
   変位されたシール部材を収容するための拡大部を
   有することを特徴とする請求項２に記載のハイウ
   エイ・ケーブル・コネクタ。