JPH0348261B2 - - Google Patents

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JPH0348261B2
JPH0348261B2 JP4787383A JP4787383A JPH0348261B2 JP H0348261 B2 JPH0348261 B2 JP H0348261B2 JP 4787383 A JP4787383 A JP 4787383A JP 4787383 A JP4787383 A JP 4787383A JP H0348261 B2 JPH0348261 B2 JP H0348261B2
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Terutaka Tsumura
Yasuo Ootani
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、油井管用鋼、特に油井、ガス井用の
ケーシング、チユービング、ドリルパイプ、その
他石油、天然ガス生産用パイプ類等(以下、油井
管と総称する)に使用される鋼の構造(組成、組
織)に関する。 石油または天然ガスを採取するための井戸の環
境は近年ますます苛酷なものとなつており、採掘
深さの増大に加えて湿潤な炭酸ガス(CO2)や硫
化水素(H2S)、塩素イオン(Cl-)などの腐食性
の成分を含む井戸も多くなつている。それにつれ
て材料の強度がが要求される一方、上述のような
成分による腐食、そしてそれによる材料の脆化が
大きな問題となつている。例えば、湿潤なCO2
含む油井、ガス井では炭酸ガス腐食と呼ばれる激
しい腐食現象を生じ、また湿潤なH2S、Cl-を含
む場合には硫化物割れ(SSCC、以下耐硫化物割
れ性を“耐SSCC性”という)やピツテイングが
生じることは良く知られている。 こうした現象を防止するためにインヒビターと
呼ばれる腐食抑制剤を油井管内に投入する方法が
一般的方法として用いられているが、この方法は
実際にはそれ程十分な効果も期待できず、また油
井およびガス井が海上にある場合などには有効に
活用できないことも多い。更に、油井管を保護皮
膜で被覆する方法も提案され、一部実施されてい
るが、この場合も十分な防食成果は期待できな
い。 ところで、経験的に、湿潤なCO2を含む環境下
ではAISI 410鋼や420鋼といつた13Cr鋼が使われ
る場合もあるが、しかし、微量のH2Sを同時に含
む環境ではこうした鋼は耐SSCC性、耐ピツテイ
ング性に問題があり、更に特に410鋼は低C鋼で
あるためδ−フエライトの生成をきたして高温で
の焼戻しでは高強度を得ることが難しく、一方そ
のようなδ−フエライトは焼付き(Golling、ゴ
ーリング)の要因となるばかりでなく熱間加工性
をも損なうといつた問題をも拘えている。例えば
SUS 420J1鋼では一般にSi:0.4%、Mn:0.6%
程度含有されているため、本発明者らの実験結果
によれば、耐SSCC性、耐ピツテイング性はほと
んど期待できない。一方、H2Sを含む環境下で
は、使用する油井管。鋼の強度を規制することが
SSCCに対して有効であることがすでに経験的に
知られており、例えば、API規格5ACの中のL−
80には最高硬度HRC23が規定されている。また、
鋼材の組織の面からは、完全な焼入れと高温での
焼戻しを施した焼戻しマルテンサイト組織がよい
とされている。こうした経験から、従来、H2Sを
含む環境下では、AISI 4130系で組織と強度の上
限を調整した油井管が使用されることが多かつ
た。 しかしながら、H2SがCO2と共存する環境下で
は、以上述べたような低合金鋼は前記の炭酸ガス
腐食を生じてしまう。そこで、こうした複合腐食
環境下では、最近、2相ステンレス鋼やオーステ
ナイト系のインコロイやハステロイ(いずれも商
品名)といつた高級な材料も使用されはじめた
が、それらはいずれもかなり高価な材料であると
いう問題を拘えている。 よつて、本発明の目的とするところは、以上の
ような従来技術にみられた各種欠点を一挙に解決
した油井管用鋼を提供することである。 さらに、本発明の目的とするところは、降伏強
度(Y.S.)が52.7Kgf/mm2(75ksi)以上という
高強度で、耐炭酸ガス腐食性と耐SSCC性および
耐ピツテイング性を具備し、かつゴーリングや熱
間加工性の問題をも解決した比較的廉価な油井管
用鋼を提供することである。 ここに、本発明者らは永年の研究、開発の結
果、鋼自身の化学組成を規定するとともにその鋼
組織を規定する、つまり熱処理組織を規定するこ
とにより、それらの相乗的作用効果の結果として
上述のような目的が有利に達成されることを見い
出して本発明を完成したものである。 すなわち、本発明は、Y.S.が52.7Kgf/mm2
(75ksi)以上の高強度と、耐炭酸ガス腐食性と耐
SSCC性および耐ピツテイング性を具備し、更に
耐ゴーリング性をも有する熱間加工性の良い比較
的廉価な高強度油井管用鋼であつて、その要旨と
するところは、重量%で、C:0.22%以下、Si+
Mn:0.25%以下、Cu:0.05%以下、Ni:0.10%
以下、Cr:12.0〜14.5%、Al:0.10%以下、N:
0.0050〜0.1%を含み、更に必要に応じこれに
Mo:0.02〜0.15%およびNb:0.005〜0.050%の
うち少なくとも1種以上を加え、残部Feおよび
不可避的不純物から成り、不純物中のPは0.015
%以下、Sは0.005%以下とするとともに式: 100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(%)+9≧0 を満足する組成を有し、かつ、940℃以上、1050
℃以下の温度に加熱後急冷し、Ac1点以下の温度
で焼戻すことによつて得た微細な焼戻しマルテン
サイト組織を有することを特徴とする耐食性のす
ぐれた油井管用鋼である。 このように、本発明にあつては、その組成上の
特徴としては、Cr含有量を高くし、Cu含有量、
Ni含有量および不純物中のP、Sの各含有量を
低く抑え、且つSi+Mn含有量を制限し、さらに
C含有量の上限およびN含有量の下限をそれぞれ
設けることによつて鋼に耐食性を付与するのであ
る。さらに本発明にあつては、鋼組織上からは、
δ−フエライトの生成を極力抑えて、高温焼戻し
で耐食性と強度を確保するとともに耐ゴーリング
性をも付与し、さらに熱間加工性を改善するので
ある。このためにC、N、Crの各含有量を、
式: 100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(%)+9≧0 を満足すべく規制するとともに、微細マルテンサ
イト組織を得るための急冷前の加熱温度および焼
戻し温度をそれぞれ制限するのである。 次に、本発明に係る油井管用鋼において成分組
成範囲並びに熱処理組織(条件)を、上記の通り
限定した理由を説明する。以下において「%」は
特にことわりがない限り「重量%」である。 (a) C: Cは鋼の強度増加に対して、また、δ−フエ
ライトの生成を抑制するのに有効な作用を有す
るが、0.22%を超えるとオーステナイト域への
加熱時にM23C6型のCr炭化物の残存量が多くな
り、耐食性、低温靭性の劣化をもたらすので、
本発明にあつてはC含有量は0.22%以下とす
る。 (b) Si+Mn: Si、Mnはいずれも13%程度のCrを含む鋼に
おいてCO2−微量H2S−Cl-環境下での耐SSCC
性、耐ピツテイング性を劣化させる作用があ
り、この作用は両成分の含有量の和が0.25%を
超えると顕著に現れる傾向にある。したがつ
て、(Si+Mn)含有量の上限を0.25%と定め
た。 (c) Cu: CuはCO2−微量H2S−Cl-環境下で0.05%を
超えると顕著にピツテイング発生に悪影響を与
えるため、その含有量は0.05%以下に制限す
る。好ましくは0.02%以下とする。 (d) Ni: マルテンサイト系、フエライト系の各鋼にお
いてNiもCO2−微量H2S−Cl-環境下で0.10%
を超えると顕著なピツテイング発生および
SSCC発生をもたらすためその上限を0.10%と
する。 (e) Cr: CrはCO2−微量H2S−Cl-環境下で腐食速度
を減少させるのに極めて有効であるが、12.0%
未満では高温域での効果が不十分になる。一
方、14.5%を超えると、オーステナイト域への
加熱時にM23C6型のCr炭化物の残存量が多くな
り耐食性、低温靭性の劣化をもたらすのに加え
て、δ−フエライトの生成をきたして熱間加工
性や耐ゴーリング性を劣化させる。したがつ
て、本発明にあつては、その含有量を12.0〜
14.5%とした。 (f) Al: Alは脱酸剤として添加されるが、0.10%を超
えるとその効果は飽和し、むしろ介在物の増大
による疵が発生し靭性も劣化するため、0.10%
以下とする。 (g) N: Nは13%程度のCrを含む鋼においてCO2−微
量H2S−Cl-環境下での耐ピツテイング性付与
のために0.0050%以上が必要であるが、0.1%
を超えると熱間加工性が悪くなりり好ましくな
い。したがつて、Nは0.0050〜0.1%に制限す
る。好ましくは0.0050〜0.03%である。 (h) P、S: 不純物としてのP、Sは、靭性の向上を図
り、またCO2−微量H2S−Cl-環境下での良好
な耐食性を得るために、可及的に少なくするの
が望ましいが、コストの面から上限をそれぞれ
0.015%、0.005%とする。 (i) Mo、Nb: Mo、Nbはいずれも少量の添加で鋼の強度、
耐食性を向上させるがそれぞれ0.02%、0.005
%未満ではそれらの効果は得がたく、一方、そ
れぞれ0.15%、0.050%を超えると、それらの
効果は飽和あるいは減少する。したがつて、
Mo、Nbの含有量はそれぞれ0.02〜0.15%、
0.005〜0.050%とした。 (j) 式: 100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(%)+9: C、N、およびCrの各含有量を代入した場
合、上記式が負の値となるとき、δ−フエライ
トが生成してしまい熱間加工性が損なわれ、ま
た、最終的組織も焼戻しマルテンサイトとδ−
フエライトが混合した不均一組織となり、耐ゴ
ーリング性が損なわれる。さらに上記式の値が
負のときには耐食性も劣化することが分かつた
ので、したがつて、本発明にあつては、 100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(%)+9≧0 とする。 (k) 熱処理組織(条件): 本発明においては前記成分から成る鋼を940
〜1050℃の温度に加熱後急冷してマルテンサイ
ト組織にしたご、Ac1点以下の温度で焼戻して
得た微細マルテンサイト組織を利用するもので
ある。すなわち、940〜1050℃の温度でのオー
ステナイト化によつて、δ−フエライトの生成
を抑えるとともに、Cr炭化物を十分に基地に
固溶させた細粒組織を得る。940℃未満の温度
ではオーステナイト化が十分でなく、一方、
1050℃を超えた温度での加熱・保持は結晶粒の
粗大化を生じて、得られる鋼の強度の低下、靭
性の劣化、さらには耐食性の劣化を招くことが
分かつた。かくして、本発明によれば、940〜
1050℃の温度域に加熱、保持した後、急冷して
マルテンサイト組織とし、次いでこれをAc1
以下の温度で焼戻し処理することによつて、均
質微細な焼戻しマルテンサイト組織となり、高
強度、高靭性とともに良好な耐炭酸ガス腐食
性、耐SSCC性、耐ピツテイング性も得られ、
さらにゴーリングや熱間加工性の問題をも解決
することができるのである。 なお、以上にあつては、本発明を油井管用鋼、
つまり油井管の鋼組成および鋼組織として限定、
説明してきたが、本発明の具体的実施の態様にあ
つては、以上の(a)〜(j)の各成分から構成された組
成の鋼を溶製した後、製管し、次いで(k)の熱処理
を施すことによつて目的とする油井管を得るので
あるが、かくして得られる油井管は、CO2−微量
H2S−Cl-環境下でも使用可能であつて、しかも
比較的廉価であるにもかかわらず、すぐれた耐食
性を有するのである。 次に、実施例により本発明を更に説明するが、
各実施例は本発明を説明するためのものであつ
て、それによつて本発明が何ら制限されるもので
はないことは理解されよう。 実施例 1 第1表に示す化学組成を有する各鋼種について
加熱圧延後1000℃から鋼成分に応じて水または油
焼入れした後、Y.S.(σy、降伏強度)が約70.3Kg
f/mm2(100ksi)になるようにAc1点以下の温度
で焼戻しを行なつた。これから厚2mm、幅10mm、
長さ115mmの試験片を切り出し、第1図にその大
略を示すように4点曲げ法でそれぞれ1σy(降伏
強度)に相当する応力を付加した後、CO2(1気
圧)、およびH2S(0.1気圧)を含有させた3.5%
NaCl溶液(液温30℃)中に120時間浸漬して
SSCC特性を調査した。 なお、上記の4点曲げ法は第1図に概略示すよ
うに、試験片1を治具2およびT型ネジ押え3に
よつて4つの支持点4で支持固定するものであつ
て、両端の支持点間距離を100mm、内側の支持点
間距離を40mmとするものである。 その試験結果を第2表にまとめて示す。 第2図は、第1図に示す4点曲げ法にしたがつ
て図示状態にまで曲げたときの応力(σ)の計算
法の説明図である。 第2表において、〇印は割れ発生のない場合、
×印は割れ発生のある場合を示すものである。こ
の結果より、本発明に係る油井管用鋼は比較鋼に
比べて常温・常圧での耐SSCC性にすぐれている
ことが明らかである。
【表】
【表】 (注) *:本発明の範囲外
**:(A)式:100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(
%)+9
【表】 実施例 2 第3表に示す化学組成を有する各鋼種について
加熱圧延後、鋼成分に応じて900〜1000℃の温度
から水または油焼入れした後、700℃で焼戻し処
理して供試材を得、これから厚さ3mm、幅40mm、
長さ50mmの試験片を切り出し、CO2(30気圧)を
含有させた5%NaCl溶液(液温120℃)中に浸漬
して腐食試験を行つた。本発明鋼である鋼番1、
3、4は第1表の組成に同じ。なお、この浸漬期
間中、試料表面に約2.0m/秒の流速を与えるよ
うに撹拌を行つた。試験後は付着物を除いて試験
前後の重量差を求めた。 試験結果を第4表にまとめて示す、腐食特性値
としては、比較鋼である鋼番11の試験片の腐食量
を100とした時の腐食率で表わした。これによれ
ば、焼入れ加熱温度を980℃〜1000℃とした本発
明に係わる鋼種が耐炭酸ガス腐食性能に優れてい
ることが明らかである。
【表】
【表】 (注) *:本発明の範囲外
**:(A)式:100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(
%)−9
【表】 実施例 3 第5表に示す化学組成を有する各鋼種について
加熱圧延後980℃から油焼入れした後、Y.S.(σy)
が約63.3Kgf/mm2(90ksi)になるようにAc1点以
下の温度で焼戻しした。これから厚さ2mm、幅10
mm、長さ115mmの試験片を切り出し、第1図に示
す前述の4点曲げ法でそれぞれ1σyに相当する応
力を付加した後、CO2(30気圧)、およびH2S(0.1
気圧)を含有させた5%NaCl溶液(液温100℃)
中に120時間浸漬して耐SSCC性、耐ピツテイン
グ性を調査した。 試験結果を第6表にまとめて示す。なお、第6
表において〇印は割れおよびピツテイングの発生
のない場合、×印は割れおよび/またはピツテイ
ングの発生のある場合を示すものである。これら
の結果より、本発明による油井管用鋼は比較鋼に
比べて高温高圧のCO2−微量H2S−Cl-環境下で
の耐SSCC性、耐ピツテイング性にもすぐれてい
ることが明らかである。
【表】
【表】 (注) *:本発明の範囲外
**:(A)式:100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(
%)+9
【表】
【表】 実施例 4 第7表に示す本発明に係る鋼を加熱圧延後、
種々の加熱温度から油焼入れしてδ−フエライト
の有無を光学顕微鏡にて判定した。その結果を第
8表にまとめて示す。これらの結果から、δ−フ
エライトの生成を抑えて組織を均質化するために
は940〜1050℃からの急冷が効果のあることが明
らかである。
【表】
【表】 実施例 5 第9表に示す化学組成を有する各鋼種について
加熱圧延後980℃から油焼入れした後、Y.S.が約
59.8Kgf/mm2(85ksi)になるようにAc1点以下の
温度で焼戻しして、得られた供試材につき衝撃試
験を実施した。 その試験結果を第10表にまとめて示す。第10表
に示す結果によれば本発明に係る鋼が強度−靭性
のバランスの面でもすぐれたものであることが明
らかである。
【表】
【表】 (注) *:本発明の範囲外
**:(A)式:100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(
%)+9
【表】 実施例 6 第11表に示す化学組成を有する各鋼種につい
て、加熱圧延後、種々の加熱温度から油入れして
硬度(HRC)測定を行つた。その結果を第12表
に示す。 本発明に係る鋼組成では、本発明における加熱
温度である940〜1050℃の温度範囲内でいずれも
硬度が安定しており、したがつてCr炭化物が充
分基地に固溶していることが明らかである。
【表】 (注) *:本発明の範囲外
**:(A)式:100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(
%)+9
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、4点曲げ法による試験片とその治具
を説明する側面図;および第2図は、第1図の場
合の試験片の曲げ状態とそのときの応力計算法の
説明図である。 1:試験片、2:治具、3:T型ネジ押え、
4:支持点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で、C:0.22%以下、Si+Mn:0.25
    %以下、Cu:0.05%以下、Ni:0.10%以下、
    Cr:12.0〜14.5%、Al:0.10%以下、N:0.0050
    〜0.1%、残部Feおよび不可避的不純物から成り、
    不純物中のPは0.015%以下、Sは0.005%以下と
    するとともに、式: 100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(%)+9≧
    0 を満足する組成を有し、かつ、940℃以上、1050
    ℃以下の温度に加熱後急冷し、続いてAc1点以下
    の温度で焼戻して得た焼戻しマルテンサイトの微
    細組織を有していることを特徴とする、耐食性の
    すぐれた油井管用鋼。 2 重量%で、C:0.22%以下、Si+Mn:0.25
    %以下、Cu:0.05%以下、Ni:0.10%以下、
    Cr:12.0〜14.5%、Al:0.10%以下、N:0.0050
    〜0.1%、並びにMO:0.02〜0.15%およびNb:
    0.005〜0.050%のうち少なくとも1種以上を含有
    し、残部Feおよび不可避的不純物から成り、不
    純物中のPは0.015%以下、Sは0.005%以下とす
    るとともに、式: 100×C(%)+100×N(%)−2×Cr(%)+9≧0 を満足する組成を有し、かつ、940℃以上、1050
    ℃以下の温度に加熱後急冷し、続いてAc1点以下
    の温度で焼戻して得た焼戻しマルテンサイトの微
    細組織を有していることを特徴とする、耐食性の
    すぐれた油井管用鋼。
JP4787383A 1983-03-24 1983-03-24 耐食性のすぐれた油井管用鋼 Granted JPS59173245A (ja)

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