JPH0348210Y2 - - Google Patents

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JPH0348210Y2
JPH0348210Y2 JP7728087U JP7728087U JPH0348210Y2 JP H0348210 Y2 JPH0348210 Y2 JP H0348210Y2 JP 7728087 U JP7728087 U JP 7728087U JP 7728087 U JP7728087 U JP 7728087U JP H0348210 Y2 JPH0348210 Y2 JP H0348210Y2
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JP
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float
electrodeposition
shaft
support
hood
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JP7728087U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、電着塗装被塗物の支持具に関するも
のである。
〈従来の技術〉 自動車ボデーの電着塗装は第4図で示すよう
に、電着槽1内にハンガコンベア2に吊り下げら
れた自動車ボデー3に浸漬移動している。この電
着塗装時にフード4並びにラツケージ5は、一般
にロツクを解除した開放状態にしている。これら
のフード4、ラツケージ5を解放状態にて電着槽
1内に浸漬すると電着液圧によつて閉じ方向に下
がり、第5図のフード4で代表して示すようにヒ
ンジ部近傍の下面にエアポケツトAができ、この
部分が電着液と接しないため電着塗装が行われな
い。このエアポケツトを排除するために第6図で
示すような支持具6を用いている。すなわち、軸
部材7の下端に装着部材8を設け、上端に受け部
材9を設けたものであり、この支持具6を第7図
で示すように、装着部材8をボデー10に装着
し、受け部材9でフード4(ラツケージ5)を開
放状態で固定的に支持していた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記支持具6でフード4等を支持する場合に、
エアポケツトの排除あるいはエアポケツトが最も
小さくなるようなフード4の開き角度に設定する
必要があり、そのためには軸部材7の長さを決定
しなければならない。
ところで、フード4の全長は車種によつて大小
異なつており、前記フード4の開き角度を設定す
るためには、フード4の全長に応じた軸部材7の
長さにする必要があり、数種類の長さの軸部材7
の支持具6を準備しなければならないことと、作
業員は搬送されてくる車種ごとに対応の支持具6
を選択して装着しなければならない面倒な作業を
要していた。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記従来の問題点を改善した支持具
を提供するもので、その特徴とする構成は、下端
に装着部材を備え軸部に案内部材を設けた下部軸
と、前記案内部材に下部軸と平行な軸線方向に昇
降可能に案内され下端に案内部材と当接するスト
ツパを備え上端に受け部材を設けた上部軸とから
なり、この上部軸に底面を上面にし開口部を下向
きにした箱状等のフロートを固着し、このフロー
トの上面にエア抜きダクトを上方に突設したもの
である。
〈作用〉 上記の構成の支持具で支持された被塗物は、電
着槽内に入槽当初ではフロートの浮力によつて持
ち上げられて電着液に浸漬し、塗装物が電着液に
全没するとフロート内のエアがエア抜きダクトを
介して漸次大気に放出され、フロートの沈降によ
り被塗物下降動し、被塗物の下面に発生している
エアポケツトを移動させ被塗物と電着液との接触
もれを防止するものである。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を第1図乃至第3図に基づ
いて説明する。第1図において、20は本考案に
よる支持具である。この支持具20の構成は、下
部軸21と上部軸24とに分けられ、下部軸21
の下端に装着部材22が、また上端部側面にスリ
ーブ状の案内部材23が設けられている。上部軸
24は前記案内部材23に下部軸21と平行名軸
線方向に昇降動可能に案内され、上部軸24の下
端には前記案内部材23に該当するストツパ25
が、また上端には受け部材27が設けられてい
る。さらに上部軸24の上部にはフロート26が
固着されている。このフロート26は、底面を上
面にし開口部を下向きにした立方体、円筒体等の
箱状形態である。そして、フロート26の上面に
小穴29を明け、この小穴29と連通するエア抜
きダクト28を上向きに突設した構造である。
前記フロート26の浮力原理は、丁度、風呂場
の洗い桶を逆さにして湯面に差し込むと、洗い桶
内で密封された空間の気体により浮力が発生する
作用と同じである。従つて、第2図で示すよう
に、フロート26の開口部が電着液30の液面で
塞がれると、フロート26内の空気31の気体に
より浮力が発生する。このフロート26の浮力
は、フロート26の上方より加わる荷重力により
フロート26内の気体が電着液30の液面で押さ
れて小穴29よりエア抜きダクト28を通つて大
気に放出し、フロート26内の体積が漸次小さく
なり浮力が漸減する作用を行うものである。
次に上記の作用を行う本考案の支持具を電着塗
装する自動車ボデー3のフード4並びにラツケー
ジ5に適用した例で第3図により説明する。
ハンガコンベア2によつて電着槽1に搬送され
てくる自動車ボデー3のフード4並びにラツケー
ジ5を支持具20によつて開口状態で支持する。
この支持具20のセツトは、下部軸21の下端の
装着部材25を自動車ボデー3に装着し、上部軸
24の上端の受け部材27によつてフード4並び
にラツケージ5を支持する。このとき、フロート
26は浮力が発生していないので、フード4並び
にラツケージ5の閉じ方向の重力を上部軸24が
受け、上部軸24は下降している。
第3図の入槽時の欄で示すように自動車ボデー
3が電着槽1に入ると、入槽時のエアの巻き込み
によりフード4並びにラツケージ5の下面の隈部
にエアポケツトAが発生する。支持具20のフロ
ート26の開口部は電着液30の液面に接して塞
がれ、フロート26内の空間31に気体が封じ込
められる。
次いで第3図の全没時(1)の欄で示すように自動
車ボデー3が電着液30内に全没すると、支持具
20のフロート26も全没しエア抜きダクト28
の上端のみが電着液30の液面上に露出する。こ
のフロート26の全没によりフロート26は浮力
を発生し、上部軸24を上昇動させフード4並び
にラツケージ5を押し上げて大きな開度に変化さ
せる。これによりフード4並びにラツケージ5の
下面のエアポケツトAが移動し、いままで停滞し
ていた部分に電着液30が接触して電着塗装が行
われる。
前記フロート26が電着液30に全没した時点
より空間31内の気体が小穴29の絞り通路を経
てエア抜きダクト28より大気に放出しフロート
26は漸次浮力を減少して下降を始め、やがて第
3図の全没時(2)の欄で示すようにエア抜きダクト
28も電着液30内に全没するまで下降する。こ
のときエア抜きダクト28より放出されるエアは
電着液30内に放出し、泡となつて電着液30の
液面に上昇して大気に放散する。このフロート2
6の浮力減少により大きな開度に押し上げられて
いたフード4並びにラツケージ5は液圧等により
閉じ方向に下降動して開度を変化し、これに伴い
エアポケツトAが電着塗装後の部位へ移動し、い
ままで停滞していた未電着塗装部分に電着液30
が接触して電着塗装を行うのである。すなわち、
自動車ボデー3が電着液30に全没して水平移動
する間にフード4並びにラツケージ5は支持具2
0によつて開度を変化する揺動作用を行い、エア
ポケツトAを移動、さらには追い出しを行うので
ある。従つて、第3図の出槽時の欄で示すよう
に、電着槽1より出槽するフード4並びにラツケ
ージ5は面欠陥のない全塗装されたものとなつて
仕上げられる。
〈考案の効果〉 以上のように本考案によると、電着液中で漸次
エア抜きされて浮力を変化するフロートを備え、
被塗物の液中支持位置を自動的に変化可能とした
構成の支持具であるから、電着槽内で被塗物を上
下揺動し、被塗物の下面に滞溜したエアを移動若
しくは追い出し、確実な全面電着塗装が得られ
る。また、本考案を自動車ボデーのフード並びに
ラツケージの支持に用いる場合、車種に関係なく
適用することができ、従来のように車種に応じた
専用の支持具を不要とし作業性を向上する利点が
ある。
尚、本考案は電着塗装する自動車ボデーのフー
ド、ラツケージの支持のみならず、蓋付きのよう
な他の部品の電着塗装にも採用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の斜視図、第2図は第1図−
線断面図、第3図は本考案の作用説明図、第4
図は自動車ボデーの電着塗装の一般例を示す説明
図、第5図は被塗物にエアポケツトが発生する状
態を示す説明図、第6図は従来の支持具の斜視
図、第7図は同使用状態の側面図である。 20……支持具、21……下部軸、22……装
着部材、23……案内部材、24……上部軸、2
5……ストツパ、26……フロート、27……受
け部材、28……エア抜きダクト、29……小
穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下端に装着部材を備え軸部に案内部材を設けた
    下部軸と、前記案内部材に下部軸と平行な軸線方
    向に昇降可能に案内され下端に案内部材と当接す
    るストツパを備え上端に受け部材を設けた上部軸
    とからなり、この上部軸に底面を上面にし開口部
    を下向きにした箱状等のフロートを固着し、この
    フロートの上面にエア抜きダクトを上方に突設し
    たことを特徴とする電着塗装被塗物の支持具。
JP7728087U 1987-05-25 1987-05-25 Expired JPH0348210Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7728087U JPH0348210Y2 (ja) 1987-05-25 1987-05-25

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JP7728087U JPH0348210Y2 (ja) 1987-05-25 1987-05-25

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Publication Number Publication Date
JPS63186770U JPS63186770U (ja) 1988-11-30
JPH0348210Y2 true JPH0348210Y2 (ja) 1991-10-15

Family

ID=30925136

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5573541B2 (ja) * 2010-09-22 2014-08-20 日産自動車株式会社 電着塗装装置、および電着塗装方法

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JPS63186770U (ja) 1988-11-30

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