JPH0347660B2 - - Google Patents
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- JPH0347660B2 JPH0347660B2 JP61135177A JP13517786A JPH0347660B2 JP H0347660 B2 JPH0347660 B2 JP H0347660B2 JP 61135177 A JP61135177 A JP 61135177A JP 13517786 A JP13517786 A JP 13517786A JP H0347660 B2 JPH0347660 B2 JP H0347660B2
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- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- compound
- conductive
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- Conductive Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は改良された導電性水密コンパウンドに
関するものである。 (従来の技術) 一般に電圧が3.3KV以上の如く高電圧用ゴム、
プラスチツク絶縁電力ケーブルにおいては、導体
の外側に内部導電層、絶縁体層、外部導電層、金
属遮蔽層、防食層を順次設けて構成されているも
のである。 かゝる電力ケーブルにおいて屋外に布設後、使
用している間に、そのジヨイント部、端末部から
導体間隙に雨水等が浸入し、それが原因となつて
絶縁体層や内部導電層に所謂水トリーとよばれる
微細欠陥が発生し、ケーブルの絶縁性能を低下さ
せるばかりでなく、電気的破壊事故に至らしめる
ことがある。 従つて高電圧用ゴムプラスチツク絶縁電力ケー
ブルにおいては、導体を構成する撚線間隙に水密
性コンパウンドを充填した水密道体が開発され、
ケーブル内に雨水等の浸入を防止しているもので
ある。 而して従来の水密性コンパウンドは(A)ペトロラ
タン系又はポリブテン系混和物からなる所謂ジエ
リー系コンパウンド又は(B)EVAあるいはエチレ
ンエチルアクリレートコポリマー(EEA)等よ
りなる所謂ポリオレフイン系樹脂コンパウンド、
又は(C)ブチルゴム等からなるゴム系コンパウンド
であり、更に導電性を要求される場合には上記コ
ンパウンドに導電性カーボンブラツクを適当量配
合しているものである。 然しながら上記水密性コンパウンドは何れも次
の如き欠点を有するものであつた。 (A) ジエリー系コンパウンド この水密性コンパウンドは体積収縮率が大き
いため、導体を構成する撚線間隙に該コンパウ
ンドを加熱溶融して充填した場合、充填後常温
に復帰するに伴つて該コンパウンドにひびや割
れが発生する。又導体長手方向の水密性コンパ
ウンドの充填度にバラツキを生じ易い。これら
により水密特性が不安定であり、特に導電性水
密コンパウンドにおいてはケーブルの長手方向
の電気特性にバラツキを生じ易い。更にこの水
密性コンパウンドはベトベトの粘性を有するた
め導体接続やケーブル端末処理を行うにおい
て、該コンパウンドの除去に煩雑な手数を要し
作業性を阻害するものである。 (B) ポリオレフイン系樹脂コンパウンド ポリオレフイン系樹脂コンパウンドをベース
として導電性水密コンパウンドを得る場合、多
量の導電性カーボンブラツクを必要とするた
め、ポリオレフイン系樹脂の押出流動性を阻害
すると共に押出温度範囲が狭くなり、加工性が
低下する。更にこのコンパウンドを撚線導体の
間隙に充填して絶縁電力ケーブルを形成した場
合常温で導体が剛直になると共に該ケーブルに
繰返し屈曲やヒートサイクルが加わるとケーブ
ルコア(内部導電層)と導体との界面で滑りが
発生し、この両者間に剥離をおこし、水密性を
損なうと同時に電気特性を低下せしめるもので
あつた。 (C) ブチルゴム系コンパウンド ブチルゴム系コンパウンドは常温では極めて
軟質を有し又該コンパウンドを撚線導体の間隙
に充填してなるケーブルに屈曲やヒートサイク
ルを加えたとしてもケーブルコア(内部導電
層)と導体との界面に滑りを発生せず、且つ押
出時の温度範囲が広く、押出加工性が良好にし
てガス透過性が非常に低く、且つ架橋ポリエチ
レンにて絶縁体層を形成する場合、絶縁体中の
架橋剤分解残渣のアセトフエノンの吸収性が少
ないという優れた水密特性と電気特性を有する
ものである。 然しながらブチルゴム系半導電性水密コンパ
ウンドは主にブチルゴム、導電性カーボンブラ
ツク、ポリブテン、ペトロラタム、パラフイン
ワツクスから構成されるため撚線導体との密着
性が悪く、押出時の流動性を良好にするために
粘度を低下させるとコンパウンドの導体への充
填量が不均一となり水密特性が低下する。又こ
の水密性コンパウンドは加熱減量が大きく、又
ケーブルヒートサイクルによつて導電性水密コ
ンパウンドの体積固有抵抗が上昇すると共に高
価となる等の問題があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はかゝる現状に鑑み鋭意研究を行つた結
果、長期に亘り水密特性、電気特性を安定せしめ
且つ撚線導体との密着性を著しく向上せしめると
共に加熱減少が少なく、安価な電力ケーブル用導
電性水密コンパウンドを開発したものである。 (問題点を開発するための手段) 本発明は撚線導体の間隙部に充填する導電性水
密コンパウンドで、ブチルゴム或はエチレンプロ
ピレンゴム又はこれら両者の混和物100重量部と、
導電性カーボンブラツク10〜60重量部と、ポリブ
テン或はポリイソブチレン又はこれら両者の混和
物20〜80重量部と、粘着性付与樹脂3〜20重量部
と、パラフインワツクス2〜15重量部と、無機充
填物50〜250重量部との混和物からなることを特
徴とするものである。 本発明においてベースポリマーとしてブチルゴ
ム或はエチレンプロピレンゴム又はこの両者の混
和物を選定した理由は、これらのゴムは耐候性並
に長期安定性に優れ且つガス透過性も著しく少い
ため、導体の外側に設けた架橋ポリエチレン等の
架橋絶縁体内の架橋剤分解残渣であるアセトフエ
ノンの吸収量が少なく、長期に亘り安定したケー
ブル性能を有するためである。 又導電性カーボンブラツクとしては少量の添加
によつて所定の体積固有抵抗値を有するものが望
ましい。そのためオイルフアーネスブラツク、ア
セチレンカーボンブラツクが好ましく、特にライ
オンアクゾ社製ケツチエンブラツクECが好まし
い。 その配合量を10〜60重量部に限定した理由は10
重量部未満においては、上記の目的を達成するこ
とが出来ず又60重量部を超えた場合にはコンパウ
ンドが硬化し、水密特性が低下するためである。 又ポリブテン或はポリイソブチレン又はこの両
者の混和物を添加する理由は、軟化剤として作用
するためである。従来この軟化剤としてペトロラ
タムが使用されていたが、ペトロラタムは低分子
量オイルを含有するため90℃以上での加熱減量が
大きく、撚線導体にこの軟化剤を配合したコンパ
ウンドを充填した場合、該コンパウンドから軟化
剤がガスとして発生しケーブルの特性を阻害す
る。 本発明において使用するポリブテン、ポリイソ
ブチレンは分子量が大きく、且つ加熱減量は少な
く、コンパウンドからガスが発生することがな
い。 なおポリブテン或はポリイソブチレン又はこの
両者の混和物の配合量を20〜80重量部に限定した
理由は20重量部未満の場合には軟化剤として十分
にその目的を達成することが出来ず、80重量部を
超えた場合にはコンパウンドが流動性著しくなり
ドロドロ状となり、導体接続、ケーブル端末処理
の際該コンパウンドの除去作業を著しく阻害す
る。 又本発明の導電性水密コンパウンドは特に粘着
性付与樹脂を添加することであり、導体への密着
性を著しく向上せしめることが出来たものであ
る。その樹脂としてはロジン系樹脂例えばカムロ
ジン、トール油ロジン、ウツドロジン等のロジン
や水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、マレ
イン化ロジン等の変性ロジンや、ロジングリセリ
ンエステル、水添ロジングリセリンエステル等の
ロジンエステル、又はテルペンフエノール樹脂、
テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹
脂、石油系樹脂、クマロン−インデン樹脂、エチ
レン系樹脂、フエノール系樹脂、キシレン樹脂等
である。 なお粘着性付与樹脂の添加量を3〜20重量部と
限定した理由は、3重量部未満の場合には撚線導
体との密着性が劣り、又20重量部を超えた場合に
はコンパウンドの粘着性が著しく増大し、導体接
続並にケーブル端末に際しコンパウンドの除去作
業を著しく困難にする。 又パラフインワツクスを添加する理由は、潤滑
剤の目的を達成せしめるためであり、コンパウン
ドの加工助剤として有効である以外に高温押出時
の流動性を良好にする。 なおパラフインワツクスの添加量を2〜15重量
部に限定した理由は、2重量部未満の場合には潤
滑剤としての効果を発揮することができず又15重
量部を超えた場合にはケーブルヒートサイクル毎
のコンパウンドの体積固有抵抗を著しく増大する
と共に加熱減量も大きくなり、ケーブルの絶縁体
の電気特性を著しく低下させる。 又、無機充填物を添加する理由は、無機充填物
は安価にして増量剤となり、常温におけるコンパ
ウンドのコールドフロー特性を緩和する作用をす
ると共にケーブルに急激な温度変化を生じたとし
てもコンパウンドにひびや割れを発生しない。こ
の無機充填物としては例えばクレー、炭酸カルシ
ウム、シリカ、炭酸マグネシウム、タルク等が好
ましい。 なお無機充填物の添加量を50〜250重量部に限
定した理由は、50重量部未満の場合には常温にお
けるコンパウンドの流れ特性を改善することが出
来ず、又250重量部を超えた場合にはコンパウン
ドの程度が低下するためである。 又本発明導電性水密コンパウンドにおいてポリ
ブテン、ポリイソブチレン或はこれら両者の混和
物と導電性カーボンブラツクを含めた無機充填物
の配合量は、コンパウンドの混練製造時の作業
性、押出充填時の流動性等を考慮して調整するこ
とが望ましい。 又本発明導電性水密コンパウンドはその体積固
有抵抗を106Ω−cm以下に限定するものであるか、
その理由は該コンパウンドが3.3KV以上のゴム、
プラスチツク絶縁電力ケーブルに適用する場合、
106Ω−cm以上では撚線導体の間隙部並に導体と
ケーブルコアの内部導電層間に電位差を生じ、部
分放電等ケーブルの電気特性上好ましくない現象
を呈するためである。 又本発明導電性水密コンパウンドは、
JISK2207−1980による荷重100gの常温における
針入度を30〜50の範囲に限定しているものである
が、その理由はこの針入度を有するコンパウンド
は常温にて適度な柔軟性を有するため、ケーブル
に繰返し屈曲を付与するもコンパウンドは導体と
一体となつて良好な追随性を有する。又ケーブル
がヒートサイクルをうけ、絶縁体が膨脹、収縮し
た場合でも上記範囲の針入度を有すれば導体と絶
縁体間にて滑りを生ぜず十分な水密特性並に電気
特性を保持することが出来るものである。 なお針入度が30未満並に針入度が50を超えた場
合には各々ケーブルが屈曲並にヒートサイクルを
受けることにより水密性、電気特性にバラツキを
生じ特性が不安定となる。 又本発明導電性水密コンパウンドは200℃×15
分の加熱減量が0.4%に限定しているものである
が、その理由は0.4%を超えた場合には水密コン
パウンドからガスが発生しケーブルコアの内部導
電層並に絶縁体の電気特性に悪影響を及ぼすもの
である。 なお上記の加熱減量は次式により算出する。 加熱減量(%)=試料の減量(g)/試料の質量(g
)×100 (実施例) 第1表に示す組成により本発明導電性水密コン
パウンド及び比較例導電性水性コンパウンドをえ
た。 斯くして得た導電性水密コンパウンドについて
体積固有抵抗、加熱減量、針入度等の特性を測定
した。その結果は第2表に示す通りである。 なお、表において部とあるは何れも重量部を示
す。
関するものである。 (従来の技術) 一般に電圧が3.3KV以上の如く高電圧用ゴム、
プラスチツク絶縁電力ケーブルにおいては、導体
の外側に内部導電層、絶縁体層、外部導電層、金
属遮蔽層、防食層を順次設けて構成されているも
のである。 かゝる電力ケーブルにおいて屋外に布設後、使
用している間に、そのジヨイント部、端末部から
導体間隙に雨水等が浸入し、それが原因となつて
絶縁体層や内部導電層に所謂水トリーとよばれる
微細欠陥が発生し、ケーブルの絶縁性能を低下さ
せるばかりでなく、電気的破壊事故に至らしめる
ことがある。 従つて高電圧用ゴムプラスチツク絶縁電力ケー
ブルにおいては、導体を構成する撚線間隙に水密
性コンパウンドを充填した水密道体が開発され、
ケーブル内に雨水等の浸入を防止しているもので
ある。 而して従来の水密性コンパウンドは(A)ペトロラ
タン系又はポリブテン系混和物からなる所謂ジエ
リー系コンパウンド又は(B)EVAあるいはエチレ
ンエチルアクリレートコポリマー(EEA)等よ
りなる所謂ポリオレフイン系樹脂コンパウンド、
又は(C)ブチルゴム等からなるゴム系コンパウンド
であり、更に導電性を要求される場合には上記コ
ンパウンドに導電性カーボンブラツクを適当量配
合しているものである。 然しながら上記水密性コンパウンドは何れも次
の如き欠点を有するものであつた。 (A) ジエリー系コンパウンド この水密性コンパウンドは体積収縮率が大き
いため、導体を構成する撚線間隙に該コンパウ
ンドを加熱溶融して充填した場合、充填後常温
に復帰するに伴つて該コンパウンドにひびや割
れが発生する。又導体長手方向の水密性コンパ
ウンドの充填度にバラツキを生じ易い。これら
により水密特性が不安定であり、特に導電性水
密コンパウンドにおいてはケーブルの長手方向
の電気特性にバラツキを生じ易い。更にこの水
密性コンパウンドはベトベトの粘性を有するた
め導体接続やケーブル端末処理を行うにおい
て、該コンパウンドの除去に煩雑な手数を要し
作業性を阻害するものである。 (B) ポリオレフイン系樹脂コンパウンド ポリオレフイン系樹脂コンパウンドをベース
として導電性水密コンパウンドを得る場合、多
量の導電性カーボンブラツクを必要とするた
め、ポリオレフイン系樹脂の押出流動性を阻害
すると共に押出温度範囲が狭くなり、加工性が
低下する。更にこのコンパウンドを撚線導体の
間隙に充填して絶縁電力ケーブルを形成した場
合常温で導体が剛直になると共に該ケーブルに
繰返し屈曲やヒートサイクルが加わるとケーブ
ルコア(内部導電層)と導体との界面で滑りが
発生し、この両者間に剥離をおこし、水密性を
損なうと同時に電気特性を低下せしめるもので
あつた。 (C) ブチルゴム系コンパウンド ブチルゴム系コンパウンドは常温では極めて
軟質を有し又該コンパウンドを撚線導体の間隙
に充填してなるケーブルに屈曲やヒートサイク
ルを加えたとしてもケーブルコア(内部導電
層)と導体との界面に滑りを発生せず、且つ押
出時の温度範囲が広く、押出加工性が良好にし
てガス透過性が非常に低く、且つ架橋ポリエチ
レンにて絶縁体層を形成する場合、絶縁体中の
架橋剤分解残渣のアセトフエノンの吸収性が少
ないという優れた水密特性と電気特性を有する
ものである。 然しながらブチルゴム系半導電性水密コンパ
ウンドは主にブチルゴム、導電性カーボンブラ
ツク、ポリブテン、ペトロラタム、パラフイン
ワツクスから構成されるため撚線導体との密着
性が悪く、押出時の流動性を良好にするために
粘度を低下させるとコンパウンドの導体への充
填量が不均一となり水密特性が低下する。又こ
の水密性コンパウンドは加熱減量が大きく、又
ケーブルヒートサイクルによつて導電性水密コ
ンパウンドの体積固有抵抗が上昇すると共に高
価となる等の問題があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はかゝる現状に鑑み鋭意研究を行つた結
果、長期に亘り水密特性、電気特性を安定せしめ
且つ撚線導体との密着性を著しく向上せしめると
共に加熱減少が少なく、安価な電力ケーブル用導
電性水密コンパウンドを開発したものである。 (問題点を開発するための手段) 本発明は撚線導体の間隙部に充填する導電性水
密コンパウンドで、ブチルゴム或はエチレンプロ
ピレンゴム又はこれら両者の混和物100重量部と、
導電性カーボンブラツク10〜60重量部と、ポリブ
テン或はポリイソブチレン又はこれら両者の混和
物20〜80重量部と、粘着性付与樹脂3〜20重量部
と、パラフインワツクス2〜15重量部と、無機充
填物50〜250重量部との混和物からなることを特
徴とするものである。 本発明においてベースポリマーとしてブチルゴ
ム或はエチレンプロピレンゴム又はこの両者の混
和物を選定した理由は、これらのゴムは耐候性並
に長期安定性に優れ且つガス透過性も著しく少い
ため、導体の外側に設けた架橋ポリエチレン等の
架橋絶縁体内の架橋剤分解残渣であるアセトフエ
ノンの吸収量が少なく、長期に亘り安定したケー
ブル性能を有するためである。 又導電性カーボンブラツクとしては少量の添加
によつて所定の体積固有抵抗値を有するものが望
ましい。そのためオイルフアーネスブラツク、ア
セチレンカーボンブラツクが好ましく、特にライ
オンアクゾ社製ケツチエンブラツクECが好まし
い。 その配合量を10〜60重量部に限定した理由は10
重量部未満においては、上記の目的を達成するこ
とが出来ず又60重量部を超えた場合にはコンパウ
ンドが硬化し、水密特性が低下するためである。 又ポリブテン或はポリイソブチレン又はこの両
者の混和物を添加する理由は、軟化剤として作用
するためである。従来この軟化剤としてペトロラ
タムが使用されていたが、ペトロラタムは低分子
量オイルを含有するため90℃以上での加熱減量が
大きく、撚線導体にこの軟化剤を配合したコンパ
ウンドを充填した場合、該コンパウンドから軟化
剤がガスとして発生しケーブルの特性を阻害す
る。 本発明において使用するポリブテン、ポリイソ
ブチレンは分子量が大きく、且つ加熱減量は少な
く、コンパウンドからガスが発生することがな
い。 なおポリブテン或はポリイソブチレン又はこの
両者の混和物の配合量を20〜80重量部に限定した
理由は20重量部未満の場合には軟化剤として十分
にその目的を達成することが出来ず、80重量部を
超えた場合にはコンパウンドが流動性著しくなり
ドロドロ状となり、導体接続、ケーブル端末処理
の際該コンパウンドの除去作業を著しく阻害す
る。 又本発明の導電性水密コンパウンドは特に粘着
性付与樹脂を添加することであり、導体への密着
性を著しく向上せしめることが出来たものであ
る。その樹脂としてはロジン系樹脂例えばカムロ
ジン、トール油ロジン、ウツドロジン等のロジン
や水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、マレ
イン化ロジン等の変性ロジンや、ロジングリセリ
ンエステル、水添ロジングリセリンエステル等の
ロジンエステル、又はテルペンフエノール樹脂、
テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹
脂、石油系樹脂、クマロン−インデン樹脂、エチ
レン系樹脂、フエノール系樹脂、キシレン樹脂等
である。 なお粘着性付与樹脂の添加量を3〜20重量部と
限定した理由は、3重量部未満の場合には撚線導
体との密着性が劣り、又20重量部を超えた場合に
はコンパウンドの粘着性が著しく増大し、導体接
続並にケーブル端末に際しコンパウンドの除去作
業を著しく困難にする。 又パラフインワツクスを添加する理由は、潤滑
剤の目的を達成せしめるためであり、コンパウン
ドの加工助剤として有効である以外に高温押出時
の流動性を良好にする。 なおパラフインワツクスの添加量を2〜15重量
部に限定した理由は、2重量部未満の場合には潤
滑剤としての効果を発揮することができず又15重
量部を超えた場合にはケーブルヒートサイクル毎
のコンパウンドの体積固有抵抗を著しく増大する
と共に加熱減量も大きくなり、ケーブルの絶縁体
の電気特性を著しく低下させる。 又、無機充填物を添加する理由は、無機充填物
は安価にして増量剤となり、常温におけるコンパ
ウンドのコールドフロー特性を緩和する作用をす
ると共にケーブルに急激な温度変化を生じたとし
てもコンパウンドにひびや割れを発生しない。こ
の無機充填物としては例えばクレー、炭酸カルシ
ウム、シリカ、炭酸マグネシウム、タルク等が好
ましい。 なお無機充填物の添加量を50〜250重量部に限
定した理由は、50重量部未満の場合には常温にお
けるコンパウンドの流れ特性を改善することが出
来ず、又250重量部を超えた場合にはコンパウン
ドの程度が低下するためである。 又本発明導電性水密コンパウンドにおいてポリ
ブテン、ポリイソブチレン或はこれら両者の混和
物と導電性カーボンブラツクを含めた無機充填物
の配合量は、コンパウンドの混練製造時の作業
性、押出充填時の流動性等を考慮して調整するこ
とが望ましい。 又本発明導電性水密コンパウンドはその体積固
有抵抗を106Ω−cm以下に限定するものであるか、
その理由は該コンパウンドが3.3KV以上のゴム、
プラスチツク絶縁電力ケーブルに適用する場合、
106Ω−cm以上では撚線導体の間隙部並に導体と
ケーブルコアの内部導電層間に電位差を生じ、部
分放電等ケーブルの電気特性上好ましくない現象
を呈するためである。 又本発明導電性水密コンパウンドは、
JISK2207−1980による荷重100gの常温における
針入度を30〜50の範囲に限定しているものである
が、その理由はこの針入度を有するコンパウンド
は常温にて適度な柔軟性を有するため、ケーブル
に繰返し屈曲を付与するもコンパウンドは導体と
一体となつて良好な追随性を有する。又ケーブル
がヒートサイクルをうけ、絶縁体が膨脹、収縮し
た場合でも上記範囲の針入度を有すれば導体と絶
縁体間にて滑りを生ぜず十分な水密特性並に電気
特性を保持することが出来るものである。 なお針入度が30未満並に針入度が50を超えた場
合には各々ケーブルが屈曲並にヒートサイクルを
受けることにより水密性、電気特性にバラツキを
生じ特性が不安定となる。 又本発明導電性水密コンパウンドは200℃×15
分の加熱減量が0.4%に限定しているものである
が、その理由は0.4%を超えた場合には水密コン
パウンドからガスが発生しケーブルコアの内部導
電層並に絶縁体の電気特性に悪影響を及ぼすもの
である。 なお上記の加熱減量は次式により算出する。 加熱減量(%)=試料の減量(g)/試料の質量(g
)×100 (実施例) 第1表に示す組成により本発明導電性水密コン
パウンド及び比較例導電性水性コンパウンドをえ
た。 斯くして得た導電性水密コンパウンドについて
体積固有抵抗、加熱減量、針入度等の特性を測定
した。その結果は第2表に示す通りである。 なお、表において部とあるは何れも重量部を示
す。
【表】
【表】
次いで本発明導電性水密コンパウンド及び比較
例導電性水密コンパウンドを電力ケーブルに適用
してその特性を評価した。 即ち35KV 500mm2(3.4φ×24本+3.5φ×37本)
の導体撚合せ時に各撚口にて押出機を用いて上記
各コンパウンドを押出し水密コンパウンド充填導
体を作製後、その外側に内部導電層、絶縁体層、
外部導電層を順次押出してプラスチツク絶縁電力
ケーブルをえた。 斯くして得た本発明導電性水密コンパウンドに
よる電力ケーブル及び比較例導電性水密コンパウ
ンドによる電力ケーブルについてベンド特性及び
ケーブルヒートサイクル特性を測定した。 (1) ベンド特性 ケーブル2.1mを採取し電気炉を用いて90℃
に加熱後、ケーブル外径の10倍径のベンド板を
使用し、3往復ベンドを加えた後、整直にしケ
ーブルの両端55cmを切断して試料を1.0mとし
た後、その片端から5Kg/cm21時間染色した水
を圧入した後、導体を解体した。 (2) ケーブルヒートサイクル特性 3m長のケーブルを用い、導体通電で130℃
RT(20℃)のヒートサイクルを30回加えた
後、試料中央1mを採取し、その片端から5
Kg/cm2、1時間染色した水を圧入した後導体を
解体した。 その結果本発明電力ケーブルはベンド試験及び
ヒートサイクル試験ともに水密特性は良好であ
り、導体の間隙、導体と内部導電層との間隙に水
の浸入は認められなかつたが、比較例電力ケーブ
ルは何れもベンド試験及びヒートサイクル試験後
においてケーブルの片端より漏水が発生し、導体
を解体したところ導体間隙及び導体と内部導電層
との間隙に割れが認められた。 (効果) 以上詳述した如く本発明電力ケーブル用導電性
水密コンパウンドによれば、撚線導体の間隙部に
充填して得た電力ケーブルが、ベンド及びヒート
サイクルをうけるも初期の優れた水密特性を保持
しうると共に優れた電気特性を有し長期に亘り安
定して使用しうる等実上用極めて有用である。
例導電性水密コンパウンドを電力ケーブルに適用
してその特性を評価した。 即ち35KV 500mm2(3.4φ×24本+3.5φ×37本)
の導体撚合せ時に各撚口にて押出機を用いて上記
各コンパウンドを押出し水密コンパウンド充填導
体を作製後、その外側に内部導電層、絶縁体層、
外部導電層を順次押出してプラスチツク絶縁電力
ケーブルをえた。 斯くして得た本発明導電性水密コンパウンドに
よる電力ケーブル及び比較例導電性水密コンパウ
ンドによる電力ケーブルについてベンド特性及び
ケーブルヒートサイクル特性を測定した。 (1) ベンド特性 ケーブル2.1mを採取し電気炉を用いて90℃
に加熱後、ケーブル外径の10倍径のベンド板を
使用し、3往復ベンドを加えた後、整直にしケ
ーブルの両端55cmを切断して試料を1.0mとし
た後、その片端から5Kg/cm21時間染色した水
を圧入した後、導体を解体した。 (2) ケーブルヒートサイクル特性 3m長のケーブルを用い、導体通電で130℃
RT(20℃)のヒートサイクルを30回加えた
後、試料中央1mを採取し、その片端から5
Kg/cm2、1時間染色した水を圧入した後導体を
解体した。 その結果本発明電力ケーブルはベンド試験及び
ヒートサイクル試験ともに水密特性は良好であ
り、導体の間隙、導体と内部導電層との間隙に水
の浸入は認められなかつたが、比較例電力ケーブ
ルは何れもベンド試験及びヒートサイクル試験後
においてケーブルの片端より漏水が発生し、導体
を解体したところ導体間隙及び導体と内部導電層
との間隙に割れが認められた。 (効果) 以上詳述した如く本発明電力ケーブル用導電性
水密コンパウンドによれば、撚線導体の間隙部に
充填して得た電力ケーブルが、ベンド及びヒート
サイクルをうけるも初期の優れた水密特性を保持
しうると共に優れた電気特性を有し長期に亘り安
定して使用しうる等実上用極めて有用である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ブチルゴム又はエチレンプロピレンゴムある
いはこれら両者の混合物100重量部と導電性カー
ボンブラツク10〜60重量部と、ポリブテン又はポ
リイソブチレンあるいはこれら両者の混合物20〜
80重量部と粘着性付与樹脂3〜20重量部と、パラ
フインワツクス2〜15重量部と、無機充填物50〜
250重量部との混和物からなることを特徴とする
電力ケーブル用導電性水密コンパウンド。 2 混和物が体積固有抵抗106Ω−cm以下である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電
力ケーブル用導電性水密コンパウンド。 3 混和物がJISK2207−1980による荷重100gに
おける針入度試験特性が室温で30〜50を有し且つ
高温時に流動性を有することを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の電力ケーブル用導電性水密
コンパウンド。 4 混和物が次式で示す加熱減量が200℃×15分
加熱後0.4%以下であることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の電力ケーブル用導電性水密
コンパウンド。 加熱減量(%)=試料の減量(g)/試料の質量(g
)×100
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13517786A JPS62290745A (ja) | 1986-06-11 | 1986-06-11 | 電力ケ−ブル用導電性水密コンパウンド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13517786A JPS62290745A (ja) | 1986-06-11 | 1986-06-11 | 電力ケ−ブル用導電性水密コンパウンド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62290745A JPS62290745A (ja) | 1987-12-17 |
| JPH0347660B2 true JPH0347660B2 (ja) | 1991-07-22 |
Family
ID=15145635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13517786A Granted JPS62290745A (ja) | 1986-06-11 | 1986-06-11 | 電力ケ−ブル用導電性水密コンパウンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62290745A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100450184B1 (ko) * | 2001-07-10 | 2004-10-01 | 주식회사 위스컴 | 전력케이블용 반도전 수밀 펠렛 화합물 |
| JP4708393B2 (ja) * | 2007-06-11 | 2011-06-22 | 株式会社フジクラ | 半導電水密組成物 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5137139A (ja) * | 1974-09-25 | 1976-03-29 | Showa Electric Wire & Cable Co | Suimitsudotaiyokonpaundo |
-
1986
- 1986-06-11 JP JP13517786A patent/JPS62290745A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62290745A (ja) | 1987-12-17 |
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