JPH0347462Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はビートハーベスターに関するものであ
る。

〈従来の技術とその問題点〉 従来のビートハーベスターはビートタツパーで
ビートの茎葉を切り離し、そのあとビートトツプ
クリーナーで畝にある茎葉を掘り取り、かつ畝へ
飛ばして排除した後、掘取刃でビート根部を掘り
上げていた。

そして、該ビート根部を掘取刃の後方に設けた
チエーンコンベアに移乗させて、該チエーンコン
ベアに振動を与えながら後方へ搬送することによ
つて、ビート根部に付着した土を分離落下させて
いた。

しかし乍ら、ビート根部に付着した土は前記チ
エーンコンベアの振動のみでは分離落下しにく
く、そのまま荷台へ収容されてしまうという問題
があつた。

〈考案が解決しようとする技術的課題〉 以上の問題を解決しようとする本考案の技術的
課題は、ビートハーベスターの掘取刃でビート根
部を掘り上げた後、チエーンコンベアでの搬送中
に該ビート根部に付着した残滓をより一層確実に
分離落下させるようにすることである。

〈技術的課題を達成するための技術的手段〉 以上の技術的課題を達成するための本考案の技
術的手段は、機枠前方に取り付けられたビートを
掘り上げるためのビート堀取刃と、該掘り取られ
たビートを土と分離しながら機枠後方へ搬送する
下位のチエーンコンベアと、チエーンコンベア後
端から対角線状に配設されたガイドローラに導か
れて落下するビートを、バケツト部に受け入れて
上位の搬入コンベア後端上に荷上げ落すロータリ
ーバケツトコンベアと、搬入コンベア前端から搬
入されるビートを収納する荷台からなるビートハ
ーベスターおいて、前記ガイドローラーの周面に
植毛することである。

〈作用〉 而して、上記構成によればビートハーベスター
の掘取刃で掘り取られたビート根部は、チエーン
コンベアにより振動されながら後方に移送され
る。

この際、ビート根部に付着せる土はほとんど分
離落下する。

そして、ビート根部は、該チエーンコンベアの
後部に配置したガイドローラーにより残滓が分離
落下されながらロータリーバケツトコンベアに搬
入され、該ロータリーバケツトコンベアの回転に
より搬入コンベアに落下される。

そして、該搬入コンベアにより荷台に収容され
るものである。

〈考案の効果〉 本考案は以上の様な構成にしたことにより下記
の効果を有する。

ガイドローラ周面に植設した羽毛により、ビ
ート根部に付着している残滓がロータリーバケ
ツトコンベアへ搬入される前に確実に分離落下
される。

チエーンコンベアにより搬送されたビート根
部がロータリーバケツトコンベアに搬入される
には、ガイドローラーに当接されて方向変換を
するため、該ガイドローラーに設けた羽毛がそ
の衝撃を緩和してビート根部が傷付けられるの
を防ぐことができる。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面により説明す
る。

ビートハーベスターＡは機枠１の前端にトラク
ター（図示せず）との連結具１０を備えると共に
ビート掘取刃２，２、下位のチエーンコンベア
３、ガイドローラー４、ロータリーバケツトコン
ベア５、上位の搬入コンベア６、荷台７を備えて
いる。

ビート掘取刃２，２は機枠１前部に垂設されて
いて、ハーベスターの走行にともないビートを土
ともども掘起す。

チエーンコンベア３は前部コンベア３０と後部
コンベア３１とからなり、前部コンベア３０はそ
の前端がビート掘取刃２，２の真後に位置してい
て、堀起されるビートを下部のチエーンベルト部
間に挾持しつつ且つ土を効率よく分離篩い落しな
がら後部コンベア３１に搬送する。そのため前部
コンベア３０は上下に振動するのが望ましい。

後部コンベア３１は後端が機枠１後部まで延び
ていて、前部コンベア３０から送り込まれるビー
トを機枠後部のロータリーバケツトコンベア５ま
で搬送する。

ガイドローラー４は円筒形に形成されると共
に、その周面に適宜長さのナイロン製の羽毛４ａ
が植設されている。

また、前記後部コンベア３１のベルト３１ａと
の間隔を調整螺子やスプリング等を介装して調整
可能に取り付けられると共に、後部コンベア３１
上面にたいして対角線状に配置される。

そして、該ガイドローラー４は図示するように
強制駆動させるか、又は後部コンベア３１のベル
ト３１ａと当接させて回転させることにより、前
部コンベア３０から移送されたビート根部ａの表
面に残つた土を分離落下させると共に、該ビート
根部ａの方向を変換させて側方のロータリーバケ
ツトコンベア５に導き搬入させるものである。ま
た、該ガイドローラー４は円錐形に形成され、ビ
ート根部ａを導ぴく側へ向うに従つて徐々に小径
に形成することにより、ビート根部ａをロータリ
ーバケツトコンベア５側に誘導しやすくなつてい
る。

ロータリーバケツトコンベア５は金属線材等に
より内周面を開口する環状に形成され、下位の後
部コンベア３１と上位の搬入コンベア６と直交す
る方向にこれらのコンベア後部を囲むように配置
されると共に、その内部に遮蔽板２６で等間隔状
に区画してバケツト２７が形成される。

そして、該バケツト２７に上記ガイドローラー
４に導かれて落下するビート根部ａを収容すると
共に、搬入コンベア６上まで荷上げて同コンベア
上に落す。

また、ロータリーバケツトコンベア５の前端部
には円筒状の外周軌道２８を周設し、この外周軌
道２８の外周面に形成される無端状歯帯に駆動輪
２９を噛合して回動させることにより、上記バケ
ツト２７内に収容したビート根部ａを上方へ荷上
げするようになつている。

搬入コンベア６は上部機枠８に支持固定され、
その後端をロータリーバケツトコンベア５の最高
位にあるバケツト２７の下方に位置させると共に
前端は機枠１上に設置した荷台７の上面開口に臨
んでおり、ロータリーバケツトコンベア５で荷上
げされるビート根部ａを荷台７内に移送するよう
になつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のビートハーベスターの平面
図、第２図は同側面図、第３図は同背面図、第４
図は要部の切欠平面図である。 尚、図中、Ａ：ビートハーベスター、１：機
枠、２，２：ビート掘取刃、３：チエーンコンベ
ア、４：ガイドローラー、４ａ：羽毛、５：ロー
タリーバケツトコンベア、６：搬入コンベア、を
夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠前方に取り付けられたビートを掘り上げる
   ためのビート掘取刃と、該掘り取られたビートを
   土と分離しながら機枠後方へ搬送する下位のチエ
   ーンコンベアと、チエーンコンベア後端から対角
   線状に配設されたガイドローラに導かれて落下す
   るビートを、バケツト部に受け入れて上位の搬入
   コンベア後端上に荷上げ落すロータリーバケツト
   コンベアと、搬入コンベア前端から搬入されるビ
   ートを収容する荷台からなるビートハーベスター
   おいて、前記ガイドローラーの周面に羽毛を植設
   したことを特徴とするビートハーベスター。