JPH0347280B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0347280B2
JPH0347280B2 JP59196190A JP19619084A JPH0347280B2 JP H0347280 B2 JPH0347280 B2 JP H0347280B2 JP 59196190 A JP59196190 A JP 59196190A JP 19619084 A JP19619084 A JP 19619084A JP H0347280 B2 JPH0347280 B2 JP H0347280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
acid
pyridine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59196190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6172787A (ja
Inventor
Kenichi Kanai
Yoshiaki Tsuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP19619084A priority Critical patent/JPS6172787A/ja
Publication of JPS6172787A publication Critical patent/JPS6172787A/ja
Publication of JPH0347280B2 publication Critical patent/JPH0347280B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明はイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6
−カルボン酸誘導体及びその塩に関する。 従来の技術 本発明のイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6
−カルボン酸誘導体及びその塩は、文献未載の新
規化合物である。 発明が解消しようとする問題点 本発明は後記するように医薬品として有用な化
合物を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 上記目的は、下記一般式(1)で表わされる化合物
により達成される。 一般式 〔式中R1は低級アルキル基を示し、R2は水素
原子、ジフエニル低級アルキル基、ベンゾイル
基、ジフエニル低級アルカノイル基、フエニル低
級アルコキシカルボニル基又はベンゼンスルホニ
ル基を示す。〕 本明細書において低級アルキル基としては、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、
ヘキシル基等のアルキル基を、ジフエニル低級ア
ルキル基としては、例えばジフエニルメチル、
2,2−ジフエニルエチル、1,1−ジフエニル
エチル、3,3−ジフエニルプロピル、4,4−
ジフエニルブチル、1,1−ジメチル−2,2−
ジフエニルエチル、5,5−ジフエニルペンチ
ル、6,6−ジフエニルヘキシル、2−メチル−
3,3−ジフエニルプロピル基等の炭素数1〜6
のアルキル部分を有するジフエニルアルキル基
を、ジフエニル低級アルカノイル基としては、例
えばジフエニルアセチル、3,3−ジフエニルプ
ロパノイル、4,4−ジフエニルブタノイル、
5,5−ジフエニルペンタノイル、6,6−ジフ
エニルヘキサノイル、2−メチル−3,3−ジフ
エニルプロパノイル基等の炭素数1〜6のアルカ
ノイル部分を有するジフエニルアルカノイル基
を、またフエニル低級アルコキシカルボニル基と
しては、例えばベンジルオキシカルボニル、2−
フエニルエトキシカルボニル、1−フエニルエト
キシカルボニル、3−フエニルプロポキシカルボ
ニル、4−フエニルブトキシカルボニル、1,1
−ジメチル−2−フエニルエトキシカルボニル、
5−フエニルペンチルオキシカルボニル、6−フ
エニルヘキシルオキシカルボニル、2−メチル−
3−フエニルプロポキシカルボニル基等の炭素数
1〜6のアルコキシ基を有するフエニルアルコキ
シカルボニル基を夫々例示できる。 上記一般式(1)で表わされる本発明のイミダゾ
〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体
及びその塩は、抗潰瘍作用を有し、抗潰瘍薬とし
て有用である。 本発明の一般式(1)で表わされる化合物は、種々
の方法により製造することができる。その好まし
い一例を反応行程式により示せば以下の通りであ
る。 〔上記各式においてR1及びR2は一般式(1)にお
けるそれらと同一の意味を有する。〕 即ち一般式(1)で表わされる本発明化合物は、一
般式(2)で表わされる公知のL−ヒスチジンエステ
ル類(通常これは塩酸塩等の形態で有利に用いら
れる)と一般式(3)で表わされるピペリドン類とを
反応させることにより製造される。上記反応は、
適当な脱酸剤4の存在下に、通常溶媒中で行なわ
れる。脱酸剤4としては従来よりよく知られてい
る塩基性化合物、例えばトリエチルアミン、ピリ
ジン、N−メチルモルホリン、ジエチルアニリン
等のアミン類、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム等の有機カルボン酸のアルカリ金属
塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド等のナトリウムアルコラート等の有機塩基や
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム等の無機塩基を広く使用
することができる。また溶媒としては、反応に悪
影響を与えない各種の有機溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、tert−アミルアルコール等の低級アルコール
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類等を、原料とする一般式(2)の化合物の
種類に応じて適宜選択して使用できる。一般式(2)
の化合物と、一般式(3)のピペリドン類との使用割
合は、特に限定されず広い範囲内で適宜選択でき
るが、通常前者に対して後者を等モル量〜過剰
量、好ましくは約1〜3倍モル量用いるのが適当
である。 上記反応は室温でも加温下でも進行するが、通
常用いる溶媒の沸点付近に加温することにより良
好に進行し、一般に約1〜10時間で反応は完結す
る。 また上記反応行程式−2に示す反応は、金属触
媒(5)の存在下に、通常溶媒中で水素添加を行なう
一般的還元的方法により実施される。金属触媒5
としては、通常のもの、例えばパラジウム炭素、
パラジウム黒等を使用できる。溶媒としては、例
えば水又はメタノール、エタノール等の低級アル
コール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等の非プロトン性
極性溶媒及び之等の混合溶媒を例示できる。反応
は通常水素圧1気圧下、0〜40℃の温度条件下で
実施され、一般に30分〜72時間程度で完結する。 上記各方法により、一般式(1)又は(1b)で表
わされる本発明化合物を収得できる。 本発明の一般式(1)で表わされるイミダゾ〔4,
5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体は、医
薬的に許容される酸を作用させることにより容易
に酸付加塩とすることができる。該酸としては例
えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機
酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、シユウ酸、マレイン酸、フマール酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸等の有機酸を挙げることが
できる。 斯くして得られる各々の行程での目的化合物
は、通常の分離手段により容易に単離精製するこ
とができる。該分離手段としては、例えば溶媒抽
出法、稀釈法、再結晶法、カラムクロマトグラフ
イー、プレパラテイブ薄層クロマトグラフイー等
を例示できる。 尚本発明化合物は不斉炭素を有しており光学異
性体が存在するが、本発明はこの光学異性体も当
然に包含するものである。特に好ましい本発明化
合物は、テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピ
リジン骨格の6位の立体配置がS体である化合物
である。 実施例 以下本発明化合物の製造例を実施例として挙げ
る。 実施例 1 (6S)−スピロ〔4H−4,5,6,7−テトラ
ヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−1′−
ベンジルオキシカルボニル−4,4′−ピペリジ
ン〕−6−カルボン酸メチルの製造 L−ヒスチジンメチルエステル・二塩酸塩2.00
g、1−ベンジルオキシカルボニル−4−ピペリ
ドン3.85g及びトリエチルアミン2.30mlをtert−
アミルアルコール80mlに懸濁させ、室温で1時間
撹拌した。次いで懸濁液を5時間加熱還流し、反
応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水を加
え、ジクロロメタンで抽出した。ジクロメタン溶
液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥後、濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(溶離液;クロロ
ホルム:メタノール=19:1)に付し、標記化合
物3.13g(収率98%)を得た。 無色ガラス状物質 1H−NMR(CDCl3、TMS) δ=3.78(s,3H)、5.09(s,2H)、7.32
(s,5H)、7.43(s,1H) MS;m/e=384(M+) 〔α〕27 D=−58.70゜(c=1.00、メタノール) 実施例 2 (6S)−スピロ〔4H−4,5,6,7−テトラ
ヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4,
4′−ピペリジン〕−6−カルボン酸メチルの製
造 実施例1で得た(6S)−スピロ〔4H−4,5,
6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピ
リジン−1′−ベンジルオキシカルボニル−4,
4′−ピペリジン〕−6−カルボン酸メチル1.00g
及び10%パラジウム炭素0.28gをメタノール20ml
中に懸濁させ、1気圧の水素ガス存在下に、室温
で65時間撹拌した。パラジウム炭素を去した
後、濃縮し、残留物をセフアデツクスLH−20
(フアルマシア社製)に吸着させ、メタノールで
溶離して標記化合物0.57g(収率88%)を得た。 無色結晶 mp;237〜238℃(分解、アセトンより再結晶) MS;m/e=250(M+) 〔α〕27 D=−65.50゜(c=1.00、メタノール) 実施例 3 (6S)−スピロ〔4H−4,5,6,7−テトラ
ヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−1′−
ジフエニルメチル−4,4′−ピペリジン〕−6
−カルボン酸メチルの製造 tert−アミルアルコール40ml中、トリエチルア
ミン1.15mlの存在下に、L−ヒスチジンメチルエ
ステル・二塩酸塩1.00gと1−ジフエニルメチル
−4−ピペリドン1.10gとを、実施例1と同様に
縮合反応させた。反応混合物をジクロロメタンで
抽出し、得られた淡黄色油状物質を、シリカゲル
カラムクロマトグラフイー(溶離液;クロロホル
ム:メタノール=9:1)に付し、標記化合物
1.52g(収率88%)を得た。 無色結晶 mp;151.5〜152.5℃(分解、酢酸エチル−エー
テルより再結晶) MS;m/e=416(M+) 〔α〕20 D=−56.70゜(c=1.00、メタノール) 実施例 4〜8 実施例1と同様にして下記第1表に示す各原料
化合物を夫々用いて、各目的化合物を得た。第1
表には得られた各化合物の収率及び物性を併記す
る。
【表】
【表】 以下、本発明誘導体が抗潰瘍作用を有すること
を明らかにする薬理試験を挙げる。 [アルコール誘発性消化性潰瘍防止作用] SD系雄性ラツト(1群6匹、平均体重200g)
を24時間絶食後、供試化合物として各実施例の化
合物を用い、その5%アラビアゴム懸濁液を300
mg/Kg経口投与(実験群)し、更にその15分後に
無水エチルアルコールを同様にして1ml経口投与
した。1時間後にラツトを屠殺し、胃を摘出して
1%ホルマリン液で半固定した後、大弯に沿つて
切開した。その後、抗潰病巣の長さをすべて実体
顕微鏡下でノギスを用いて測定し、1匹当りの長
さの和を算出した。 尚、供試化合物懸濁液に代えて5%アラビアゴ
ムのみを投与して同様の操作を行なつた群を対照
群とした。 潰瘍形成抑制率を下式により求めた。 抑制率(%)= (1−実験群の腫瘍長さの和(平均)/対照群の腫
瘍長さの和(平均))×100 その結果、実施例5の化合物を供試化合物とし
た実験群の潰瘍形成抑制率は、65%であり、該化
合物が潰瘍形成抑制作用を有することが明らかと
なつた。 また他の実施例の化合物のそれぞれを用いた実
験群でも、上記実施例5の化合物を用いた場合と
略々同様の潰瘍形成用抑制率が得られ、このこと
から本発明化合物が抗潰瘍作用を有することが確
認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中R1は低級アルキル基を示し、R2は水素
    原子、ジフエニル低級アルキル基、ベンゾイル
    基、ジフエニル低級アルカノイル基、フエニル低
    級アルコキシカルボニル基又はベンゼンスルホニ
    ル基を示す。〕 で表わされることを特徴とするイミダゾ〔4,5
    −c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体及びその
    塩。
JP19619084A 1984-09-18 1984-09-18 イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体 Granted JPS6172787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19619084A JPS6172787A (ja) 1984-09-18 1984-09-18 イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19619084A JPS6172787A (ja) 1984-09-18 1984-09-18 イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6172787A JPS6172787A (ja) 1986-04-14
JPH0347280B2 true JPH0347280B2 (ja) 1991-07-18

Family

ID=16353686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19619084A Granted JPS6172787A (ja) 1984-09-18 1984-09-18 イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6172787A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5995286A (ja) * 1982-11-19 1984-06-01 Otsuka Pharmaceut Factory Inc イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5995286A (ja) * 1982-11-19 1984-06-01 Otsuka Pharmaceut Factory Inc イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6172787A (ja) 1986-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090306388A1 (en) Method for substituted ih-imidazo[4,5-c] pyridines
US4400506A (en) Processes for the manufacture of pyrimido[6,1-a]isoquinolinones
US4500525A (en) Pharmacologically active pyrazolo/4,3-c/pyridines
CA1244027A (en) Piperidine derivatives, their preparation and pharmaceutical compositions containing them
WO2006026760A2 (en) 1-amino imidazo-containing compounds and methods
HU222250B1 (hu) 1- és 2-helyzetben szubsztituált 1H-imidazo[4,5-c]kinolin-4-amin-származékok előállításában alkalmazható intermedierek
EP0207901A1 (en) Antianaphylactic and antibronchospastic N-benzhydryldiazacycloalkylalkananilides
PL177730B1 (pl) Pochodne galantaminy oraz kompozycja farmaceutyczna zawierająca pochodne galantaminy
EP0104522B1 (en) New pyrazolo(3,4-b)pyridine derivatives and process for producing them
US5468859A (en) Process for asymmetric total synthesis of camptothecin analogues
US5149702A (en) Cycloheptenopyridine derivatives, process for preparation thereof and antiulcer agents containing the same
EP0130833A1 (en) Coumarin compounds, their preparation, and pharmaceutical compositions containing them
EP0130729A2 (en) Alkylthio- and alkylsulfinyl-benzimidazole derivatives
BG103696A (bg) Тетрахидропиридо съединения
PL113628B1 (en) Process for preparing novel,substituted in position 11 5,11-dihydro-6h-pyrido/2,3-b//1,4/benzodiazepin-6-ones
US6200991B1 (en) Imidazole derivatives, preparation and therapeutic application thereof
PL113623B1 (en) Process for preparing novel,substituted in position 11 5,11-dihydro-6h-pyrido/2,3-b//1,4/benzodiazepin-6-ones
NO164899B (no) Analogifremgangsmaate for fremstilling av terapeutisk aktive imidazolylindolforbindelser.
JPH0347280B2 (ja)
US4228168A (en) Azepino [1,2,3-lm]-β-carboline compounds and pharmaceutical composition thereof
CS250248B2 (en) Method of imidazole's tricyclic derivatives production
NO169072B (no) Analogifremgangsmaate for fremstilling av terapeutisk aktive tiacykloalkeno (3,2-b) pyridinforbindelser
EP0231671A1 (en) Gonatriene derivatives and process for preparing them
EP0090275B1 (en) Isoxazole (5,4-b) pyridines
KR950014792B1 (ko) 벤즈이미다졸 유도체 및 이의 제조방법