JPH0346936Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンボスされたクレジツトカー
ド、I.D.カードなどの送付において、カードと宛
名の一致を確実にし、窓あき封筒への封入作業を
容易迅速にし、郵送中におけるカードの保護を強
化したカード送付台紙用帳票に関するものであ
る。

従来公知のカード送付台紙に於ては、カード封
入作業に於て、台紙上の宛名とカード上の宛名の
一致の保持のために、特に注意を払う必要があつ
た。たとえばカードの隅を台紙の切込みに挾んで
支持する形式のものは、カードがはずれないよう
な注意を必要とし、また、一枚の台紙上に部分的
に透明フイルムを貼付して成つた小ポケツトにカ
ードを挿入する形式のものは、ポケツトが浅く、
透明フイルムの剛性が乏しいために口が開きやす
いので、台紙を折り曲げてカードの飛び出しを防
ぐなどの注意と手間を必要とし、封入封緘機など
の機械処理には不向きな形態をなしていた。

もう一つの問題点として、エンボスされたクレ
ジツトカード、I.D.カードなどの送付に於ては、
カードに関する記録および使用上の注意事項など
を通知する必要があるが、従来公知のカード送付
台紙に於ては、これら記録記入欄や使用規定印刷
のレイアウトに不便な構成であるために、読みに
くい配列になつたり、スペースが不足したりし
た。最近におけるカード使用の多様化により、長
文のカード使用規定やクレジツト加盟点名簿など
の印刷物が必要な場合が多く、一枚の台紙にカー
ド支持用の切込みやカード挿入用の小ポケツトを
設けた従来形式の送付台紙に於ては、カードの保
持を損わずにこれら印刷物を窓あき封筒へ同封す
ることが困難であり、封入封緘機の使用が不可能
であつた。

これらの問題の解決のために、この考案に於て
は、特に、カード送付用の宛名とカード使用者に
関する情報の記入から、記入済み帳票とカードお
よびその説明書などの一体化、および封入封緘送
付作業までの実態に即したカード送付台紙用帳票
を提供するものであり、次にこの考案を図示の実
施例により説明する。

第１図は、この考案によるカード送付台紙用帳
票の基本的構成を示すもので、カード送付台紙用
帳票Ｆは、窓あき封筒とほぼ同サイズの宛名片Ａ
と、窓あき封筒とほぼ同サイズの通知書片Ｂとが
外折りミシン目４を境に連接してなり、宛名片Ａ
の表面には宛名欄１が設けられており、通知書片
Ｂの表面のカードの挿入口となる側には、カード
照合記入欄２が設けられており、これら宛名片
Ａ、通知書片Ｂの裏面には、カードの使用説明、
使用規定など固定情報Ｐが印刷されている。ま
た、この帳票Ｆは図示の縦方向に多数連続した連
続帳票の一部をなし、プリンタのトラクタピンに
係合する送り穴３を両側端の送り穴部７，７に有
している。そして、宛名片Ａと通知書片Ｂの裏面
の上端、下端に沿つて接着部５，５が設けられ、
宛名片Ａと通知書片Ｂの一方または両方の接着部
５，５に通常の状態では接着することがなく、
熱、圧などの接着条件を付与した際に接着する接
着部５′，５′が設けられてなると共に、接着部
５，５に接して切取りミシン目６が設けられてな
る。

上述のカード送付台紙用帳票Ｆに於ては、第２
図に示すように、送り穴３の部分を除いて外折り
ミシン目４に沿つて宛名片Ａと通知書片Ｂを折り
重ねた際、通知書片Ｂの横幅サイズが宛名片Ａの
横幅サイズより若干幅狭となつている。

また、上述において、宛名片Ａの宛名欄１の欄
外を通知書片Ｂのカード照合記入欄２の欄外で、
図示の如く切取りミシン目６に沿つた位置にフア
イルパンチ状の穴Ｄを数ケ所設けておくことによ
り、カードが挿入されたか否かの確認のために便
利であり、さらに、この穴を外折りミシン目４を
中心として線対称に設けておけば、第２図に示し
た接着状態に於て、宛名片Ａ、通知書片Ｂを貫通
する位置となり、一層確認が容易である利点を有
する。

また、他の実施例について説明すると、第１図
に於て宛名片Ａを通知書片として、通知書片Ｂを
宛名片として用いても差支えないが、この場合は
宛名欄１とカード照合記入欄２が重複しないよう
に配置する。

次に、上述のカード送付台紙用帳票Ｆの使用に
従つて、この考案の作用効果を説明する。カード
の送付に必要な情報の印字に於ては、第１図に示
したカード送付台紙用帳票Ｆが連続した連続帳票
形態でプリンタに用い、顧客名簿に従つた一定の
順序、例えばカード番号順に、各カード送付台紙
用帳票Ｆの宛名欄１に顧客の宛名を、それに対応
するカード照合記入欄２にカードと関連する事項
を印字し、次いでシーラ機で送り穴部７，７を除
くと共に、外折りミシン目４に沿つて折りたた
み、接着部５′の接着条件である熱、圧などを加
えると、第２図に示すように一方が開口したカー
ド送付台紙用封筒Ｅが得られ、次いで印字記入順
序に積重ねる。一方、カードもまた、エンボス機
などで番号、顧客名などを顧客名簿に従つて加工
し、送付台紙用封筒Ｅと同一の順序に積重ね、次
いで前記送付台紙用封筒Ｅの開口側に位置するカ
ード照合記入欄２に記載されたカード番号、氏名
等と、カード面の記載を目視により照合した後、
カードを送付台紙用封筒Ｅの開口部より挿入すれ
ば、容易に該当のカードを挿入し得て、挿入の状
態を穴Ｄより確認できる。その際、図示のように
宛名片Ａよりも通知書片Ｂの幅をＶだけ狭くして
置くと、導入部８によりカードの挿入が一層容易
になる。

また、上述のカード挿入状態は、第２図に示す
ように送付台紙用封筒Ｅは封筒の形状を成して居
り、カードは奥深く挿入され、かつ、接着部５，
５と高速機械印字に必要な剛性を有する用紙によ
り構成される宛名片Ａ、通知書片Ｂ両片に挾持さ
れているので、極めて脱落し難く、従来公知の台
紙の切込みでカードの隅を保持する手段や、フイ
ルムを貼付した小ポケツトによりカードを保持す
る手段とは比類なく確実にカードを保持できる。
また、宛名片Ａと通知書片Ｂの裏面のみでは固定
情報記載のために不足な場合は、小冊子などを、
カードの挿入と同時に一動作で、送付台紙用封筒
Ｅに挿入することができる。

カードが挿入された状態で、これを第３図に示
すように窓あき封筒１０へ封入するのに、封入封
緘機を用いてもカードおよび小冊子などが脱落す
ることなく、また送付台紙用封筒Ｅは三周辺が閉
じているので、一枚の厚手の用紙と同様に取扱え
封入封緘機での処理適性が極めて良好となり、ジ
ヤムることがないのでカードを傷めることがなく
迅速に処理できる。

また、送付台紙用封筒Ｅは、窓あき封筒１０に
対して内封筒を形成し、全体で二重封筒を構成す
るので、郵送中における外力に対するカードの保
護が倍加され、また、従来公知の挾込み、小ポケ
ツトによる方法のように台紙の局部にカード重
量、同封の小冊子などの重量による応力を集中さ
せないので、カードや台紙、または同封した小冊
子などがずれて、宛名欄１を塞ぐことは起り得な
い。

また、このカード入り窓あき封筒の受取人は、
切取りミシン目６の切取りと同時にカードを得る
と共に、宛名片Ａと通知書片Ｂの裏面の固定情報
Ｐを二頁見開きの形で読む事ができ、同時に、同
封した小冊子などを得ることもできる。

従つて、この考案は、カードの送付用宛名、カ
ード使用者固有のカードに関する記入から、これ
ら記入した帳票とカードおよびカードに関する説
明書の照合、確認、一体化および封入封緘送付ま
での各種作業が簡素化されるだけでなく、安全確
実となり、迅速な事務処理が行えるなどの特徴を
有し、産業上大変有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案によるカード送付台紙用帳
票の説明図、第２図は、封筒形状に接着した状態
の説明図、第３図は、窓あき封筒にカード送付台
紙用封筒を封入した状態の説明図である。 １は宛名欄、２はカード照合記入欄、３は送り
穴、４は外折りミシン目、５は接着部、５′は接
着剤、６は切取りミシン目、７は送り穴部、８は
導入部、１０は窓あき封筒。Ａは宛名片、Ｂは通
知書片、Ｄは穴、Ｅはカード送付台紙用封筒、Ｆ
はカード送付台紙用帳票、Ｐは固定情報である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓あき封筒とほぼ同サイズで、窓あき封筒の窓
   部に合致する表面の位置に宛名欄を有する宛名片
   と、窓あき封筒とほぼ同サイズで、表面にカード
   照合記入欄を有する通知書片とが、外折りミシン
   目を境に連接してなると共に通知書片、宛名片の
   一方または双方の宛名欄、カード照合記入欄の欄
   外にカード挿入確認用の穴を設けてなり、宛名片
   と通知書片の裏面に固定情報が印刷され、宛名片
   と通知書片の裏面の上端、下端に沿つて接着部が
   設けられ、宛名片と通知書片の一方または両方の
   接着部に通常の状態では接着することのない接着
   剤が設けられてなると共に、接着部に接して切取
   りミシン目が設けられてなるカード送付台紙用帳
   票。