JPH0346824Y2 - - Google Patents

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JPH0346824Y2
JPH0346824Y2 JP1986030462U JP3046286U JPH0346824Y2 JP H0346824 Y2 JPH0346824 Y2 JP H0346824Y2 JP 1986030462 U JP1986030462 U JP 1986030462U JP 3046286 U JP3046286 U JP 3046286U JP H0346824 Y2 JPH0346824 Y2 JP H0346824Y2
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tank
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liquid
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、濾過器に関する。更に詳述すると、
本考案は硅藻土等の濾過助剤を使用する精密濾過
ないし超精密濾過器の改良に関する。
(従来の技術) この種の濾過器としては、従来、第3図に示す
ように、上蓋101を開閉可能にした密閉構造の
タンク102の底部にフイルタ103を着脱可能
に備えたものがある。この濾過器は、吟醸酒、長
期貯蔵酒、生酒等の精密濾過に使用する場合、メ
ンブレンフイルタ等の精密濾過用フイルタを使用
する共に硅藻土等の濾過助剤を使用してフイルタ
103の目詰りを防ぎ、濾過流量を増やすように
している。濾過助剤は、濾過対象液体(以下濾過
液と略称する)104と共にタンク102内に投
入されて拡散され、濾過液が含む不純物を吸着し
つつ沈澱してフイルタ103上に層105を形成
し、濾過液104中の比較的大きな不純物を捕捉
してフイルタ103の目詰りを防ぐ荒目の実質的
なフイルタを構成する。この濾過助剤層105
は、通常フイルタ103の目詰りを効果的に防止
しかつ濾過流量を稼ぐためには、平らで均一な厚
さの層とすることが肝要であるとされている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の濾過器は、濾過液104
をタンク102の上蓋101を開いてから投入す
る構造であるため、濾過液を追加する場合、底部
のフイルタ103上に形成された平らで均一厚さ
の濾過助剤層105が投入液体の激しい流れによ
つて崩され巻き上げられ再び拡散されるため、再
び濾過助剤層105が形成されるまでの間目詰り
を効果的に防止することができない。このため、
従来の濾過器は濾過流量が少なくなるあるいはフ
イルタの交換頻度が多くなるなどの欠点がある。
また、この従来の濾過器は、密閉タンク102
の蓋101を開けてから濾過液を投入するバツチ
処理構造であるため、一度に濾過できる量がタン
クの最大内容積に限定される不利がある。
そこで、本考案は、濾過助剤層を崩さないで濾
過液の追加ができる。連続処理が可能な濾過器を
提供することを目的とする。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 斯かる目的を達成するため、本考案の濾過器
は、密閉タンクの底部に直接に濾過液を注ぎ込む
注液管を設けると共にフイルタの直ぐ上に通液性
の整流板を設け、投入濾過液の落下の勢いを殺し
てこれがフイルタの上に一度に直接流下しないよ
うにし、追加濾過液によつて濾過助剤層を崩さな
いようにしている。
(実施例) 以下本考案の構成を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。
本考案の濾過器は、底部にフイルタ1を着脱可
能に装備した密閉構造のタンク2と、該タンク2
内に濾過液を導入する注液管3と、該注液管3か
ら噴き出される濾過液がフイルタ1上に直接流れ
落ちるのを阻止する通液性の整流板4及び必要に
応じて用意されるタンク支持用脚部5とから成
る。
前記タンク2は、ドラム状の胴部6とその両端
開口部を塞ぐ上蓋7と底蓋8及び前記胴部6と底
蓋8との間に嵌着されてフイルタ1を保持するた
めの中蓋9とから成る。上蓋7には、濾過液体を
タンク2内に導入する注液管3の他、窒素あるい
は空気などの加圧用気体をタンク2内に供給する
ためのピーコツク10、タンク内圧力の過剰昇圧
を防ぐ安全弁11及びタンク内圧力を表示する圧
力計12が設けられている。注液管3は上蓋7の
中央に貫通されているねじ穴13にねじ込まれて
下垂状態に取付けられている。また、ねじ穴13
にはボールバルブ14を介して漏斗15が接続さ
れ、濾過液の注入を容易なものとしている。勿論
図示していないが、チユーブやパイプ等を使用し
て濾過液供給源とボールバルブ14とを直結する
場合もある。底蓋8は漏斗状を成し、その中央に
ボールバルブ16が取付けられ濾過済み液体を取
出すための開閉可能な出液口17が構成されてい
る。中蓋9は底蓋8との間でフイルタ1を挟持す
るためのもので、胴部6が差し込まれる管状溝1
8を備え底蓋8のL形座面に重ねて嵌め合される
リングである。この中蓋9と胴部6及び底蓋8と
の間には夫々Oリング20,21が介在され水密
構造を取つている。上述の上蓋7、胴部6、中蓋
9及び底蓋8は、底蓋8の周縁に接線と平行な枢
軸19まわりに回動自在に取付けられている締付
ボルト22の自由端側を上蓋の切欠き23部分に
嵌め込んでからナツト24で締めつけることによ
つて一体化され密閉される。締付ボルト22はタ
ンク2の周囲に少なくとも2箇所、好ましくは3
〜4個所均等に配置されている。
フイルタ1は、所望する濾過精度に合せて適宜
材質、形状・構造のフイルタが採用されるが、精
密濾過の場合、通常メンブレンフイルタ、中でも
セルロース混合エステルから成る非対称形のメン
ブレンフイルタの使用が最も好ましい。このメン
ブレンフイルタ1は、中蓋9と底蓋8との間にシ
リコンゴムシート25等の弾性シール材を介して
挟みつけられ、固定されている。また、メンブレ
ンフイルタ1の下には濾過液の静水圧による当該
フイルタ1の変形を防ぐため、パンチングメタル
等の多孔板26が敷設されフイルタ1の全面が支
持されている。
注液管3は、濾過液を密閉状態のタンク2内に
導入するためのもので、タンク2内に突出した部
分好ましくはタンク底部に近い部分に濾過液を注
ぎ込むように設けられている。本実施例の場合、
タンク底部寄りの周面に噴出口27が多数穿孔さ
れ、濾過液を径方向へ分散させて噴き出し得るよ
うに設けられている。尚、この注液管3は本実施
例の場合上蓋7から吊下げているが、胴部6の側
面よりタンク2内へ水平に突出するように配管し
ても良い。この場合、濾過液の落下速度を低くす
るため、タンク底部即ちフイルタ1に近い所に配
置ないし噴出口27を穿孔することが好ましい。
前記タンク2の底部には整流板4が設けられて
いる。この整流板4は、注液管3から導入された
濾過液の落下の勢いを低減するためのもので、流
れの方向を一旦変えあるいは止めて緩やかに流下
させ得るものであればいかなる形状・材質・構造
のものであつても使用可能である。例えば、本実
施例の場合、タンク2の内径よりも若干小径の円
板状パンチングメタルが採用されており、落下す
る濾過液の流れの方向を水平方向に一旦変えた
後、周縁からタンク内壁面に沿つて緩やかに流下
させるようにしている。このパンチングメタル4
の穴28は、冠水時において静水圧を遮断するこ
とがなくかつ落下する濾過液をフイルタ1上に形
成される濾過助剤の層29を破壊する程の勢いで
滴下することがない小孔とされており、好ましく
は1.5mmφ以下の穴とされている。また本実施例
の場合、整流板4は、注液管3の下端にビス止め
して注液管3に支持させているが、周縁の数個所
をブラケツトなどを使つてタンク2に直接取付け
るようにして支持させても良い。この場合、注液
管3の噴出口27は周面である必要はなく、先端
に開口しても良い。但し、このとき、整流板4の
濾過液が噴きつけられる部分の通液穴28は周辺
よりも小径とするか穿設しないことが好ましい。
尚、整流板4としては、他の通液性の材質例えば
目の細かなメツシユあるいはセラミツクス多孔板
などを使用することも可能である。
(作用) 以上のように構成された濾過器によると、フイ
ルタ1上に濾過助剤の層27が形成された後に濾
過液を追加しても、次のとおり層は崩れることが
ないし、濾過途中においても濾過液の追加即ち連
続処理が可能である。
即ち、タンク2内が空となつた状態において、
ボールバルブを開いて漏斗15から濾過液例えば
吟醸酒を供給すれば、濾過液は注液管3よりタン
ク2の底部に噴き出す。このとき、濾過液を注液
管3の周面から水平方向へ噴出させれば、液体の
落下エネルギは噴出し時の速度エネルギに消費さ
れ、僅かの落下エネルギを以て整流板4上に落下
する。しかも濾過液は整流板4上に落すると、そ
の流れ方向を変えて放射状に分散され、整流板4
の周縁からタンク1内周壁面に沿つて緩やかに流
れ落ちる。このため、濾過液は濾過助剤の層29
の表面を舐めるように流れ込み、層29を破壊す
ることがない。また、整流板4が冠水遂した後
は、整流板4が実質的な遮蔽板となつてタンク底
部のフイルタ1近傍を濾過液の対流から隔離し、
層破壊を防ぐ。更に、濾過時にあつては、整流板
4が通液性であるため濾過液の静水圧を遮ること
がなく、濾過に悪影響を与えることがない。
考案の効果 以上の説明より明らかなように、本考案の濾過
器は、注液管を使つて濾過液をタンク底部に注ぎ
込む一方その落下勢いを通液性の整流板で殺して
から緩やかにフイルタ上に流れ込むようにしたの
で、濾過液を追加してもフイルタ上の濾過助剤の
層を崩すことがない。このため、従来の濾過器の
比べてフイルタの目詰りが少なく、濾過流量を大
きくとることができる。また、この濾過器は連続
処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の濾過器の一実施例を示す中央
縦断面図、第2図は第1図の−線断面図であ
る。第3図は従来の濾過器の一例を示す中央縦断
面図である。 1……フイルタ、2……タンク、3……注液
管、4……整流板、28……穴、29……濾過助
剤層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ろ過助剤を使用する濾過器において、出液口を
    開設する底部にフイルタを着脱自在に装備し加圧
    用気体を導入可能とした密閉タンクと、該タンク
    の底部にろ過対象液体を供給する注液管と、前記
    フイルタの直ぐ上に配置されてろ過対象液体が直
    接前記フイルタ上に流下するのを阻止する通液性
    の整流板とから成る濾過器。
JP1986030462U 1986-03-03 1986-03-03 Expired JPH0346824Y2 (ja)

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JP1986030462U JPH0346824Y2 (ja) 1986-03-03 1986-03-03

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JP1986030462U JPH0346824Y2 (ja) 1986-03-03 1986-03-03

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JPS62144508U JPS62144508U (ja) 1987-09-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4265800B2 (ja) * 2005-07-21 2009-05-20 三菱電機株式会社 空気調和機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50118372A (ja) * 1974-02-28 1975-09-17
JPS5325258U (ja) * 1976-08-11 1978-03-03
JPS5547110A (en) * 1978-09-30 1980-04-03 Eisai Co Ltd Filtering apparatus
JPS5756006A (en) * 1980-09-19 1982-04-03 Nippon Dyeing Mach Mfg Co Ltd Filter device

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