JPH0346788Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野； この考案は、パチンコ店等において使用される
パチンコ球等の賞球計数機における異物検知装置
に関する。

従来の技術； 従来、パチンコ店、雀球店等においてはパチン
コ球等の賞球を景品交換所などで計数するための
計数装置が設置されているが、このような計数装
置は客が持参した賞球を計数装置のホツパに投入
し、磁気センサにより検出して計数したり、計数
歯車等による機械的な計数を行なつていた。

考案が解決しようとする問題点； このような計数装置では客が持参した賞球と一
度に投入するようになつているため、賞球と一緒
に紙くず等のゴミが混入する場合があり、計数部
で詰まつて賞球が流れなくなつたり、また、計数
歯車が回転しなくなる事故が発生することがあつ
た。磁気センサの場合には、金属片は検出できて
も混入率の高い紙くずは検出できず、誤計数の原
因となり客とのトラブルが賞じることもあつた。

そこで、この考案は、パチンコ店等において使
用されりパチンコ球等の賞球計数機において、計
数通路部に付着した紙片等の異物を検知して表示
するための異物検知装置を提供することにある。

問題を解決するための手段； この考案はパチンコ球等の賞球計数機における
異物検知装置に関し、賞球を検出するために複数
本のレールを並列に下降傾斜させて配置し、これ
ら各レールの間を前記賞球が前記下降傾斜に沿つ
て整列して流れるようにした複数列の検出通路
と、前記各検出通路に対応して通路直上部に各々
設けられ前記各検出通路を流れる前記賞球を光学
的に検出する複数の光学検出手段と、これら各光
学検出手段からの検出出力に基づいて前記賞球の
数量を計数する計数手段と、前記各光学検出手段
の各検出出力に基づく点灯・消灯表示を行なうと
共に、異物が前記各光学検出手段を蔗ぎることに
より継続点灯もしくは継続消灯により前記異物の
検知を表示するように前記各光学検出手段に対応
して設けられた各表示手段と、前記各光学検出手
段の各検出出力に基づいて前記異物の検知を行な
つて警報手段を作動させる異常検知手段とを設け
たものである。

考案の作用； この考案は、各レール間を流れる賞球を複数の
光学検出手段で検出して賞球の数量を計数するよ
うにすると共に、各光学検出手段の各検出状況を
表示手段にて表示させて、通路部に付着した異物
を検知するものである。

考案の実施例； 第１図Ａ及びＢはこの考案のパチンコ球計数機
１の外観を示すものであり、その前方Ａにはデス
クトツプ型の景品ターミナル１０が設けられてお
り、その後方Ｂにはパチンコ球を自動的に計数す
るためのパチンコ球計数装置２０及びパチンコ球
を返却口３１から顧客に返却するためのパチンコ
球返却装置３０が重積されて設けられている。ま
た、景品ターミナル１０のパネル面には係員が手
で操作を行なつて必要なデータ等を入力するため
のキーボード１１が設けられていると共に、必要
なデータや案内等を表示するための表示装置１２
が設けられており、この表示装置１２の画面下方
には交換や登録等の動作モードを切換えるための
モード切換スイツチ１３が設けられている。そし
て、パチンコ球計数装置２０は顧客が獲得したパ
チンコ球を上方から受け入れるようにホツパ状に
なつており、投入されたパチンコ球の数量を自動
的に計数するようになつている。

また、景品ターミナル１０のパネル面には計数
部（後述）における紙片等の異物の付着状態を光
学的に表示するための発光ダイオードで成る表示
手段１４が整列して設けられており、その表示と
関連して警報音を出力する警報手段としてのブザ
ー１５も設けられている。そして、パチンコ球計
数装置２０は、顧客が獲得したパチンコ球を上方
から受け入れるように、第２図に示すようなホツ
パ状の球投入部２１を有しており、この球投入部
２１の投入されたパチンコ球は複数本のレール２
２が傾斜して平行に設けられた第１の通路２３を
転動して流れる。この第１の通路２３の末端下方
には、第１に通路２３と直角方向に複数本のレー
ル２４が傾斜して平行に設けられた第２の通路２
５が形成されており、パチンコ球はこの第２の通
路２５を転動して流れ、その末端部に設けられて
いる光学検出センサ４０によつて検出されるよう
になつている。球投入部２１に投入されたパチン
コ球はこの第２の通路２５に設けられ光学検出セ
ンサ４０を介して計数された後、回収口２６を経
て回収部へ回収されるようになつている。

ここで、第２の通路２５の末端部分は第３図に
示すようになつており、パチンコ球２は隣り合つ
たレール２４の間上を転動して流れ、−位置
（光学検出センサ４０の設置位置）の断面構造は
第４図に示すようになつている。すなわち、転動
するパチンコ球２の各真上部に発受光素子４１，
４２，……，４ｎが設けられており、これら発受
光素子４１，４２，……，４ｎで光学検出センサ
４０を形成するようになつており、この光学検出
センサ４０の上面部に表示手段１４が設けられて
いる。そして、この表示手段１４は発受光素子４
１，４２，……，４ｎに対応して、それぞれの状
態を点灯、消灯表示する発光ダイオードPL１，
PL２，……，PLnで構成されている。

一方、この考案に関連する回路系は第５図に示
すような構成になつており、光学検出センサ４０
を構成する発受光素子４１，４２，……はそれぞ
れ発光ダイオードLED１，LED２，……及びフ
オトトランジスタPH１，PH２，……で成つて
おり、フオトトラツクPH１，PH２，からの検
出信号はそれぞれ増幅器５１，５２，……を経て
計数回路４に入力されると共に、異常検知手段と
しての異常検知回路５に入力される。計数回路４
は増幅器５１，５２，……からの検出信号PS１，
PS２，……を計数して加算し、その計数データ
を集計装置等へ伝送し、異常検知回路５は検出信
号PS１，PS２，……が所定時間（たとえばパチ
ンコ球２個が連続して通過する時間）以上たとえ
ば「Ｈ」レベルを継続したことを検知するもの
で、この時には警報手段としてのブザー１５から
警報音を出力する。また、増幅器５１，５２，…
…からの検出信号PS１，PS２，……はそれぞれ
インバータ６１，６２，……で論理反転されてか
ら発光ダイオードPL１，PL２，……に入力され
ている。

このような構成において、顧客は球投入部２１
から自分が獲得したパチンコ球を投入するが、投
入されたパチンコ球はレール２２で整列されて第
１の通路２３を転動されながら流れ、その末端下
方の第２の通路２５上に落下する。そして、同様
にレール２４で整列されてその間を転動して流
れ、光学検出センサ４０位置に達すると、第４図
に示す如く発光ダイオードLED１，LED２，…
…からの光がパチンコ球２で反射され、その反射
光がフオトトランジスタPH１，PH２，……で
検出される。フオトトランジスタPH１，PH２，
……からの検出信号は増幅器５１，５２，……で
増幅され、計数回路４で計数される。この場合、
増幅器５１，５２，……からの「Ｈ」レベルの検
出信号PS１，PS２，……はインバータ６１，６
２，……で「Ｌ」レベルとされるので、発光ダイ
オードPL１、PL２，……が消灯する。これによ
り、パチンコ球２が光学検出センサ４０を通過す
る毎に、パネル面に設けられている表示手段１４
の発光ダイオードPL１，PL２，……が消灯し、
係員等はパチンコ球が計数処理されていることを
確認することができる。

ここにおいて、計数動作の開始前にはパチンコ
球は光学検出センサ４０位置にはないので、全て
の発光ダイオードPL１，PL２，……が点灯して
いる。しかしながら、光学検出センサ４０位置に
第３図及び第４図に示す如く紙片３が付着してい
ると、発光ダイオードからの光がその紙片３で反
射されフオトトランジスタで検出されるので、こ
れに対応する表示手段１４の発光ダイオードPLn
が消灯する。これにより、係員等はこのままの状
態では正確な計数動作を行ない得ないことを知
る。また、紙片３に対応する検出信号は異常検知
回路５にも入力されているので、所定時間経過後
にこれが検知され、ブザー１５から警報音が出力
される。これにより、係員等は表示手段１４の表
示を見落した場合においても、紙等の異物が検出
部に付着していることを知ることができる。

なお、上述の実施例では異物の検知に応じて発
光ダイオードを消灯するようにしているが、点灯
と消灯の関係を逆にしても良い、また、光の反射
によつて異物を検知するようにしているが、光の
透過及び遮断で検知するようにしても良い、さら
に、上述ではパチンコ球について説明したが、他
の賞球等に関しても全く同様である。

効 果； 光学検出センサによつて異物を検出するため、
確実に紙くず等のゴミを検出できる、また、パチ
ンコ球を計数する光学検出センサをそのまま利用
できるので構成が簡単で、センサを別に設ける必
要がない利点がある。上記実施例では、通路の上
部に光学検出センサを設けて反射光を検出するよ
うにしているため、この場合には特に光学センサ
自身（受光器又は発光器）にほこりやゴミが付着
してその影響を受けにくいといつた利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂはこの考案の一実施例を示す外観
図、第２図は計数装置の構造例を示す図、第３図
はパチンコ球、紙片のセンサ部における様子を示
す図、第４図は第３の−の断面図、第５図は
この考案の回路例を示す結線図である。 １……景品交換機、２……パチンコ球、３……
紙片、１０……ターミナル、１１……キーボー
ド、１２……表示装置、１４……表示手段、２０
……球計数装置、３０……球返却装置、４０……
光学検出センサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 賞球を検出するために複数本のレールを並列に
   下降傾斜させて配置し、これら各レールの間を前
   記賞球が前記下降傾斜に沿つて整列して流れるよ
   うにした複数列の検出通路と、前記各検出通路に
   対応して通路直上部に各々設けられ前記各検出通
   路を流れる前記賞球を光学的に検出する複数の光
   学検出手段と、これら各光学検出手段からの検出
   出力に基づいて前記賞球の数量を計数する計数手
   段と、前記各光学検出手段の各検出出力に基づく
   点灯・消灯表示を行なうと共に、異物が前記各光
   学検出手段を遮ぎることによる継続点灯もしくは
   継続消灯により前記異物の検知を表示するように
   前記各光学検出手段に対応して設けられた各表示
   手段と、前記各光学検出手段の各検出出力に基づ
   いて前記異物の検知を行なつて警報手段を作動さ
   せる異常検知手段とを具備したことを特徴とする
   賞球計数機における異物検出装置。