JPH0345770B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、測地機器を収容する心出し調節要素
を有した測地機器用水準台に関するものである。

知られているように、例えばセオドライトのよ
うな測地機器は、測量目的の為に、水準台に据え
られる。前記水準台は引続きスタンドや三脚に結
合される。

セオドライトと水準台の結合は、一般に、正確
な心出しを保証する円筒状の調節要素によつてな
される。さらに二部品間には取外し可能にする締
め装置や留め装置がある。

測量を実行する前に、セオドライトは測量に関
係する測定点（marking point）上で垂直に調節
されなければらない。光学的下げ振り装置
（optical plummet）はこのようなセツトの検査
に使用される。光学的下げ振り装置は、測定点の
位置決めを可能にする小さい望遠鏡である。光学
的下げ振り装置はセオドライトか、水準台のどち
らかに組込まれる。意図する使用目的に応じて、
一つ又は他の構造が使用される。

光学的下げ振り装置なしのセオドライトは、そ
の結果として、光学的下げ振り装置付水準台を必
要とし、一方、光学的下げ振り装置付のセオドラ
イトは光学的下げ振り装置なしの水準台を必要と
する。

さらに、大規模な測量の際には、セオドライト
用視準標や反射鏡を同じ測定点上で交換する必要
がある。一方、スタンドや取付けられた水準台は
同じ場所に残る。従つて、使用する装置の機能と
して、対応する複数の水準台が使われなければな
らない。このことは、光学的下げ振り装置付水準
台と光学的下げ振り装置なしの水準台との異つた
ものの在庫を保つ必要があり、その結果複雑さ
と、時間の損失が引起される。

明らかに、光学的下げ振り装置は自律的な特殊
装置として働くものとして知られている。しかし
ながら、測地機器を測定点に整合させるその様な
装置の使用は、非常に複雑となる。それ故実際面
で使用されていない。

本発明の目的は、一般に使える水準台であつ
て、異つた機器に対して使用可能である。すなわ
ち交換が必要でないものを提供することである。
さらに本発明の目的は、必要性に応じて光学的下
げ振り装置を使つたり使わないことを、時間や装
置における大きな余分な労費なしで可能にする水
準台を提供することである。

本発明によれば、この目的は、特許請求の範囲
第１項記載の特徴によつて解決される。この解決
策の利点は、単純な構造と、測地機器システム用
の在庫の単純な保守である。異つた使用に対して
単一の水準台のみが必要とされ、必要な時には、
別の小さく軽くユニツト型式の光学的下げ振り装
置を取付けることが必要であるだけである。光学
的下げ振り装置は使用後容易な方法で再び取外せ
る。そしてそれにもかかわらず、システム内の測
量進行中、必要な高い精度が保証される。

本発明を制限するものでない実施例と、添付図
に関して、以下に本発明を詳述する。

第１図による水準台は、測地機器、例えばセオ
ドライトを収容する円筒状はめ合部１を有してい
る。一方で、取付けられるその測地機器は、図示
しないはめ合い円筒状心出しフランジを有してい
る。測地機器の取付位置は平らなカム２ａ，２
ｂ，２ｃによつて決定され、該カムは水準台内に
測地機器の取付面を画定する。第２図からわかる
様に、開口部３ａ，３ｂ，３ｃが水準台に設けら
れており、該開口部を通つて、図示していない取
付けられる測地機器の固定要素が延びる。円筒状
はめ合部１はカム２ａ，２ｂ，２ｃと共に第１の
心出し調節要素を形成し、該要素は、水準台に挿
入される測地機器の垂直軸Ａ−Ａに整合してい
る。

円筒状はめ合部１に関して同心的に、水準台は
第２の円筒状はめ合部４を有しており、該はめ合
部は光学的下げ振り装置（optical plummet）１
０を収容する為に使用される。第２の円筒状はめ
合部４は取付要素５によつて補完される。該取付
要素５は光学的下げ振り装置１０の取付面を画定
し、カム２ａ，２ｂ，２ｃと面平行（plane−
parallel）である。

第３図、第４図に示される光学的下げ振り装置
１０は、はめ合すなわち調節円筒６を有し、該円
筒６は、水準台の第２のはめ合部４と適合したプ
レスばめを形成する。７ａ，７ｂ，７ｃは、取付
面を示し、これらの取付面は水準台の取付要素５
に整合し、従つて円筒部６と共に、水準台に関し
て光学的下げ振り装置１０の明確に画定された位
置を決定する。この構成の結果として、光学的下
げ振り装置１０の軸Ｂ−Ｂは水準台の垂直軸Ａ−
Ａときちんと組合わされ、その結果、取付けられ
た測地機器ともきちんと組合わされる。

第５図に示すように、水準台に下から取付けら
れた光学的下げ振り装置１０は、水準台に対して
固定装置によつて、取外し可能に固定される。本
実施例において、固定装置は取付面７ａ，７ｂ，
７ｃ付近に位置するねじ山８ａ，８ｂ，８ｃを有
している。光学的下げ振り装置１０は水準台にね
じ９よつて取外し可能に固定される。他の適当な
迅速な留め装置を、ねじとねじ山の代わりに使用
し得る。

ここに示した実施例は、水準台に対する光学的
下げ振り装置１０の迅速な取外し可能な固定を保
証する。そして再度の取付け時、光学的下げ振り
装置は水準台に関して同じ関係を有しており、そ
の結果として取付可能な測地機器に対しても同じ
関係を有している。またシステム中の各水準台
は、ユニツト型式の態様で、同システムのいかな
る光学的下げ振り装置とも組合わせ得ることが保
証される。

【図面の簡単な説明】

第１図は例として示した水準台の部分断面図で
ある。第２図は第１図の実施例の平面図である。
第３図は第１図、第２図に示す水準台に取付け得
る光学的下げ振り装置の側面図である。第４図は
第３図に示す光学的下げ振り装置の平面図であ
る。第５図は光学的下げ振り装置を有した水準台
の部分断面図である。 １…第１円筒状はめ合部、２ａ，２ｂ，２ｃ…
カム、３ａ，３ｂ，３ｃ…開口部、４…第２円筒
状はめ合部、５…取付要素、６…調節円筒、７
ａ，７ｂ，７ｃ…取付面、８ａ，８ｂ，８ｃ…ね
じ山、９…ねじ、１０…光学的下げ振り装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 測地機器を収容するための第１の心決めはめ
   合い部を有する測地機器用水準台において、 光学的下げ振り装置を収容するための第２の心
   決めはめ合い部が設けられており、該第２の心決
   めはめ合い部が前記第１の心決めはめ合い部の垂
   直軸線と同心の円筒形はめ合い部によつて形成さ
   れており、さらに、前記光学的下げ振り装置を水
   準台に取外し可能に固定する装置を備えているこ
   とを特徴とする測地機器用水準台。