JPH0345096B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0345096B2
JPH0345096B2 JP23896787A JP23896787A JPH0345096B2 JP H0345096 B2 JPH0345096 B2 JP H0345096B2 JP 23896787 A JP23896787 A JP 23896787A JP 23896787 A JP23896787 A JP 23896787A JP H0345096 B2 JPH0345096 B2 JP H0345096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
rubber
styrene
weight
butadiene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP23896787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6399248A (ja
Inventor
Akira Saito
Yasuro Hatsutori
Hideo Morita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP23896787A priority Critical patent/JPS6399248A/ja
Publication of JPS6399248A publication Critical patent/JPS6399248A/ja
Publication of JPH0345096B2 publication Critical patent/JPH0345096B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、特定の構造を有したスチレン−ブタ
ジエン共重合体および特定の構造を有したポリブ
タジエンを含有するゴム組成物に関し、本発明の
組成物は、機械的特性、加工性、動的特性が優れ
た各種ゴム用途に好適な組成物である。 自動車用タイヤ、防振ゴム、はきものなどの各
種加硫ゴム製品に使用されている原料ゴムとして
は、従来よりある天然ゴム、乳化重合で得られた
スチレン−ブタジエン共重合体ゴムに加えて、高
分子重合技術の発展によつてもたらされた各種溶
液重合ゴムとして、例えばZiegler−Natta系触
媒によつて得られるポリイソプレンゴム、高シス
−ポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン共
重合体ゴムなどや、リチウム系触媒を用いて重合
しつ得られる低シス−ポリブタジエンゴムや、ス
チレン−ブタジエン共重合体ゴムなどが挙げら
れ、これらは単独またはブレンドして、各種加硫
ゴム製品の原料として用いられている。 上記各種溶液重合ゴムの中でも、リチウム系触
媒によつて得られたポリブタジエンゴムやスチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムは、例えば触媒の添
加剤として、エーテル、チオエーテル、第3級ア
ミン、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどの極
性物質を加えることにより、ブタジエン部分のミ
クロ構造の異なつた重合体が得られたり、単量体
の添加方法を変化させることによつて、ランダム
共重合体やブロツク共重合体やブロツク共重合体
が得られる等、ポリマー構造を変化させることが
可能であるため、近年注目されている重合体であ
る。 これらのリチウム系触媒によつて得られる重合
体の中で特公昭49−4311号公報には、ミクロ構造
の1,2−結合(ビニル結合と同義)量が25〜50
%、1,4−トランス結合量が15〜55%、1,4
−シス結合量が10〜40%であるポリブタジエンを
用いたタイヤ用ゴム組成物が示されている。かか
るミクロ構造のポリブタジエンをタイヤトレツド
に用いた場合においてある程度満足した耐摩耗
性、ウエツトスキツド抵抗性(ぬれた路面でのす
べり抵抗性)を示すが、その反面ゴムを加工ない
し成形する際の加工性に関しては必ずしも満足で
きるものではなかつた。 一方、スチレンとブタジエンをエーテルや第3
級アミン等の極性物質の存在下でリチウム系触媒
を用いて重合することによつて得られるスチレン
−ブタジエン共重合体は、極性物質を用いないで
重合した場合に比べて多い量のビニル結合量、例
えば20〜30%のビニル結合量を有しており、これ
らのビニル結合量のスチレン−ブタジエン共重合
体を用いたタイヤ用ゴム組成物は、一般の低シス
−ポリブタジエンや、ビニル結合量が20%以下の
スチレン−ブタジエン共重合体に比べて、耐摩耗
性などに問題点があつた。 更に、近年ゴム工業界においては、生産性の向
上を目的として、従来の加硫条件に比べて高温短
時間の条件で加硫を行なうことが行なわれるよう
になつてきている。しかし高温で短時間加硫した
場合においては、熱伝導の関係で成形物の中心部
と外側での加硫状態に差が生じ、外側が過加硫に
なるという。いわゆる「加硫もどり」という現象
がおこりやすくなり、加硫物の物性の悪化などの
問題が発生する。このため、加硫もどりが少な
く、高温短時間の加硫が可能な原料ゴムの出現に
対する要望があつた。 本発明者らは、前記のゴムの問題点を改良すべ
く鋭意検討を重ねた結果、特定のスチレン−ブタ
ジエン共重合体と特定のポリブタジエンを含有
し、他のゴム状物質を含有したゴム組成物が、加
工性および耐摩耗性とウエツトスキツド抵抗性の
バランス、加硫時の加硫もどりが少なく、またそ
の他の特性もすぐれたゴム組成物であつて、タイ
ヤ用途をはじめとする各種加硫ゴム用途に好適で
あることを見い出し本発明に到達した。 本発明は、 (A)成分:スチレン含有量が10〜60重量%、ブタジ
エン部分のビニル結合量が60〜80%であるスチ
レン−ブタジエン共重合体、 (B)成分:ビニル結合量が28〜95%であるポリブタ
ジエン、 (C)成分:前記(A)成分および(B)成分以外のゴム状重
合体を原料ゴムとするゴム組成物であり、(A)成
分と(B)成分の重量比が20〜80:80〜20であり、
(A)成分と(B)成分との合計量と(C)成分の重量比
が、100〜25:0〜75であるゴム組成物及び該
ゴム組成物に(D)補強剤と(E)加硫剤を含有した加
硫用ゴム組成物である。 本発明の(A)成分に用いるスチレン−ブタジエン
共重合体はスチレン含有量が10〜60重量%、好ま
しくは10〜55重量%、特に好ましくは15〜50重量
%の共重合体である。スチレン含有量が10重量%
未満では、加工性が不十分であり、得られたゴム
組成物の引張強度やウエツトスキツド抵抗性が劣
る。一方上記量が60重量%を超えると得られる組
成物の反ぱつ弾性や耐摩耗性が不十分になる。 (A)成分のスチレン−ブタジエン共重合体のブタ
ジエン部分のビニル結合量(1,2−結合量)は
60〜80%、好ましくは60〜70%の範囲である。ビ
ニル結合量が、60%未満であると、得られる組成
物のスキツド抵抗が不十分であり、80%を超える
と組成物の耐摩耗性、反ぱつ弾性が劣る。 (A)成分のスチレン−ブタジエン共重合体中のス
チレンが、分子鎖に沿つて均一に存在している重
合体や、分子鎖に沿つてスチレンの量が増加また
は減少する重合体、スチレンの量が多い共重合体
またはポリスチレンからなる1つ以上のブロツク
と、スチレンの量が少ない共重合体またはポリブ
タジエンからなる一つ以上のブロツクとを有する
ブロツク共重合体などいずれでもよいが共重合体
中のブロツクスチレン量(J.Polym Sci
429(1946)の方法による)が共重合体の5重量%
以下であることが得られる組成物の発熱性の面か
ら好ましい。 また、ブタジエン部分のビニル結合が前記スチ
レンと同様に、分子鎖に沿つて均一である共重合
体、ビニル結合が増加または減少する共重合体、
ビニル結合が多い部分と少ない部分とがブロツク
状で存在する共重合体のいずれでも本発明の(A)成
分として使用することができる。 (A)成分のスチレン−ブタジエン共重合体の数平
均分子量は好ましくは50000〜400000、更に好ま
しくは、75000〜300000であり、分子量分布(重
量平均分子量〔Mw〕と数平均分子量〔Mn〕と
の比(Mw/Mn))は、好ましくは1.1〜4.0、更
に好ましくは、1.2〜3.0である。 (A)成分と後述する(B)成分との合計量の100重量
部に対し、(A)成分は20〜80重量部、好ましくは25
〜75重量部の組成で使用され、前記の組成範囲外
では各々の単独使用に比べての効果がわずかであ
る。 本発明の(B)成分のポリブタジエンは、ビニル結
合量が28〜95%、好ましくは28〜70%のゴム状の
ものである。ビニル結合量が28重量%未満では、
ウエツトスキツド抵抗性や加工性が劣ると共に、
得られた組成物の加硫工程における加硫もどりが
おこりやすい。また上記量が95%を超えると、得
られる組成物の耐摩耗性、反ぱつ弾性等が問題と
なる。 さらに、(B)成分のポリブタジエンの数平均分子
量は、好ましくは50000〜400000であり、更に好
ましくは75000〜300000であり、分子量分布は好
ましくは1.1〜4.0、更に好ましくは1.2〜3.0であ
る。 (B)成分は、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部
に対して、20〜80重量部、好ましくは25〜75重量
部の組成で使用される。 本発明において、(A)成分と(B)成分とは前記組成
の範囲で使用されるが、好ましくは、(A)成分と(B)
成分との混合した組成物としてのスチレン含有量
が10〜40重量%、ブタジエン部分のビニル結合量
が35〜80%になるような(A)成分と(B)成分の各々の
構造および組成で使用することが、得られる組成
物の加工性および耐摩耗性のバランス上、好都合
であり、更に好ましくは、前記スチレン含有量が
15〜35重量%、ビニル結合量が40〜70%である。 前記(A)成分成分のスチレン−ブタジエン共重合
体、および(B)成分のボリブタジエンはいかなる製
造方法で得たものでも前記、限定条件に該当する
ものならば本発明の原料ゴム成分として使用でき
る。 (A)成分のスチレン−ブタジエン共重合体は、代
表的な製造方法として、ヘキサン、サクロヘキサ
ン、ベンゼン等の不活性溶媒中において、重合触
媒としてn−ブチルリチウム、sec−ブチルリチ
ウム等の有機リチウムを用い、必要に応じて他の
有機化合物として、カリウムブトキシドなどのア
ルコキサイド、ドデシルベンゼンスルホン酸塩な
どの有機酸塩を助触媒成分とし、ビニル結合量を
調節する化合物として、エーテル、ポリエーテ
ル、3級アミン、ポリアミン、チオエーテル、ヘ
キサメチルホスホルトリアミド等の極性化合物を
用いて、スチレンとブタジエンを共重合する方法
によつて得られる。前記重合プロセスは、バツチ
重合プロセス、連続重合プロセスやこれらを組合
わせたもののいずれであつてもよい。 また、前記方法で得られた活性末端を有する重
合体鎖を、四塩化ケイ素、四塩化スズ、ジビエル
ベンゼンなどによつて、カツプリングすることに
よつて、分岐状ないしは放射状の共重合体を得る
こともできる。また、前記重合方法において、単
量体の添加方法を調節したり、ビニル結合調節剤
の量を重合中途で変化させたりするなどの重合条
件を変化させることにより分子鎖中において、ス
チレン含有量や、ビニル結合量が、連続的に増加
または減少したり、ブロツク状になつている重合
体を得ることもできる。また、アセチレン、1,
2−ブタジエン、フルオレン、1級アミン、2級
アミン等の各種分子量調節剤も用いられる。 また(B)成分として用いるポリブタジエンの製造
法は、(A)成分のスチレン−ブタジエン共重合体と
ほぼ同じ方法によつて、ブタジエンを単独重合す
る製造方法であり、さらに前述の後処理の方法に
より各種構造のポリブタジエンを得ることができ
る。 つぎに、本発明のゴム組成物に用いる(C)成分の
ゴム状重合体は、前記(A)成分および(B)成分以外の
他のゴム状共役ジエン系重合体であり、(A)成分、
(B)成分と混合できるものであれば、いずれのもの
でも本発明の(C)成分として使用することが可能で
あるが、好ましくは天然ゴム、ポリイソプレン、
スチレン含有量が0〜60重量%であるポリブタジ
エンまたはスチレン−ブタジエン共重合体から選
ばれた1種類以上であり、特に好ましくは、天然
ゴムおよび/またはポリイソプレンである。 上記、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジ
エンまたはスチレン−ブタジエン共重合体は、一
般にゴム用途に使用されている原料ゴムである。 本発明のゴム組成物において、前記(C)成分のゴ
ム状物質と、(A)成分および(B)成分は、(A)成分と(B)
成分の合計量25〜100重量部、(C)成分75〜0重量
部、好ましくは(A)成分と(B)成分の合計量30〜100
重量部、(C)成分70〜0重量部であり、(A)成分、(B)
成分、(C)成分の合計量100重量部である組成にお
いて使用される。 (A)成分と(B)成分の合計量が、25重量部未満で
は、組成物の加硫工程における(C)成分の加硫もど
りの改善効果がわずかである。 つぎに、本発明によつて得られたゴム組成物の
特徴について述べる。 本発明のゴム組成物の(A)成分と(B)成分との2成
分を原料ゴムとした場合における特徴は、 (1) (A)成分単独を原料ゴムとした場合に比べて耐
摩耗性、反ばつ弾性がすぐれる。 (2) (B)成分単独を原料ゴムとした場合に比べて加
工性、ウエツトスキツド抵抗性がすぐれる。 (3) 本願の(A)成分+(B)成分に相当するスチレン含
有量およびビニル結合量を有しているスチレン
−ブタジエン共重合体を使用した組成物に比較
して、耐摩耗性とウエツトスキツド抵抗性のバ
ランスがすぐれ、また加工性がすぐれる。 (4) 乳化重合スチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム、溶液重合によつて得られるビニル結合量が
15%以下のスチレン−ブタジエンゴム、ポリブ
タジエンゴムを原料ゴムにした組成物に比べ、
ウエツトスキツド抵抗性が大きくすぐれ、加工
工程における加硫もどりが改良される。 ことにある。 また、(A)成分と(B)成分とに(C)成分を加えたゴム
組成物の特徴は、 (1) 天然ゴム、ポリイソプレン、前記(C)成分に使
用するポリブタジエンまたはスチレン−ブタジ
エン共重合体の加硫もどりの改善効果がある。 以上示した如く、本発明によるゴム組成物は、
従来の原料ゴムないしは従来の原料ゴムを組合せ
て使用することでは達成できなかつた有用なゴム
組成物であり、自動車用タイヤ、防振ゴム、はき
もの等に好適である。特に耐摩耗性、ウエツトス
キツド抵抗がすぐれていることからタイヤトレツ
ドに好適である。 本発明のゴム組成物は前記(A)成分、(B)成分、(C)
成分を原料ゴムとするが、これに各種配合剤を加
え、加硫することによつて、タイヤ用途をはじめ
とする各種用途に用いられる。 上記のゴム組成物に添加される配合剤として
は、補強剤、軟化剤、充てん剤、加硫剤、加硫促
進剤加硫助剤、スコーチ防止剤、老化防止剤ない
し酸化防止剤、粘着付与剤、着色剤、難然剤、滑
剤、発泡剤、その他の配合剤などがあり、これら
は必要に応じて適宜選択されて使用される。 補強剤の代表的なものとしては、カーボンブラ
ツクがあげられ各種製造法で作られた粒径ないし
はストラクチヤーが異なる各種のものが使用され
るが、ISAF,HAF,FEFなどのカーボンブラツ
クがタイヤを中心とする用途に好適に用いられ
る。これらカーボンブラツクの添加量は、同時に
使用するプロセス油の添加量を勘案して使用され
るが、原料ゴム100重量部に対して、10〜150重量
部、好ましくは20〜100重量部が使用される。前
記カーボンブラツクの種類および添加量はゴム組
成物の使用目的によつて適宜調節され、2種以上
を併用してもよい。 その他の補強剤としては、シリカ、活性化炭酸
カルシウムなどの無機補強剤や、ハイスチレン樹
脂、フエノール−ホルムアルデヒド樹脂などが用
いられ、これらの無機または有機の補強剤は原料
ゴム100重量部に対し0.5〜100重量部、好ましく
は1〜50重量部使用される。 必要に応じて添加される軟化剤の代表的なもの
としては、プロセス油があり、パラフイン系、ナ
フテン系、アロマ系等がゴム組成物に好適に使用
され、原料ゴム100重量部に対し2〜100重量部、
好ましくは5〜70重量部使用される。プロセス油
があらかじめ原料ゴムに添加された油展ポリマー
を用いることも行なわれる。その他の軟化剤とし
ては、流動パラフイン、コールタール、脂肪油、
サブなどである。 充てん剤としては、炭酸カルシウム、クレー、
タルク、アルミニウムなどがあげられる。 加硫剤は、代表的なものとして硫黄があり、原
料ゴム100重量部に対し、0.1〜10重量部、好まし
くは0.2〜5重量部使用される。その他の加硫剤
としては、塩化イオウ、モルホリン−ジスルフイ
ド、アルキルフエノールジスルフイドなどの硫黄
化合物や、パーオキサイドなどがあり、これらは
単独または硫黄と併用して用いられる。 加硫促進剤としては、多種多様なものがあり、
これらは原料ゴム100重量部に対し、0.01〜50重
量部使用され、2種類以上を併用することもでき
る。代表的な加硫促進剤としては、グアニジン
系、アルデヒド−アミンおよびアルデヒド−アン
モニア系、チアゾール系、イミダゾリン系、チオ
ユリア系、チウラム系、ジチオセルバメート系、
ザンテード系などや、混合促進剤があげられる。 加硫促進剤としては、酸化亜鉛等の金属酸化
物、ステアリン酸などの脂肪酸化合物、アミン類
などがあり、これらは原料ゴム100重量部あたり
0.1〜10重量部使用される。 必要に応じて添加される老化防止剤ないし酸化
防止剤としては、アミン系、フエノール系、リン
系等が代表的なものであり、これらは原料ゴム
100重量部あたり0.001〜10重量部添加され、2種
以上を併用することもある。 また、必要に応じて添加されるスコーチ防止剤
としては、無水フタル酸、サリチル酸、N−ニト
ロソ・ジフエニルアミンなどが代表的なものであ
り、原料ゴム100重量部に対して、0.1〜2.0重量
部使用される。 さらに、必要に応じて添加される粘着付与剤と
しては、クマロン−インデン樹脂、テルペン−フ
エノール樹脂、ロジンエステル等が代表的なもの
であり、原料ゴム100重量部に対して、0.1〜10重
量使用される。 さらに、その他必要に応じて、各種配合剤が、
ゴム組成物に添加して使用される。 本発明のゴム組成物は、一般にゴム組成物の混
合に用いられている各種混合装置、例えばオープ
ンロール、バンバリーミキサー、ニーダー、押出
機などによつて、原料ゴムと各種配合剤とを混合
し、ついで目的の形状に成形した後、加硫され
る。 本発明のゴム組成物は、トラツク、バス、乗用
車、小型車などの各種自動車用タイヤ、ベルト、
ホース、防振ゴムなどの工業用品、はきもの、日
用品、建築資材、その他各種用途に特徴を生かし
て好適に使用される。 以下、実施例を示すが、これらは本発明をより
具体的に説明するものであつて、本発明の範囲を
限定するものではない。 参考例 本発明において用いるスチレン−ブタジエン共
重合体およびポリブタジエンの重合方法の代表的
な例を示す。 (1) 試料A−3の場合 撹拌器およびジヤケツト付きの内容積10の
重合反応器を一基用い、重合器内温を98〜102
℃に保ち、反応器底部よりモノマーとしてブタ
ジエンを24g/min、スチレンを8.5g/min溶
媒としてヘキサンを130g/min、極性化合物
としてテトラハイドロフランを2.3g/min、
触媒としてn−ブチルリチウムをモノマー100
gに対して0.036g、連続的に定量ポンプで供
給して重合反応を開始せしめ、反応器頂部より
重合体溶液を連続的に抜き出した。定常状態と
なつた後、得られた重合体溶液に重合体100重
量部あたり0.5重量部のジ−tert−ブチル−P−
クレゾールを加えたのち、溶媒のヘキサンを除
去した。得られた重合体の分析値は、表1に示
す如くである。 なお、スチレン含有量およびブタジエン部分
のミクロ構造は、赤外分光光度計を用いて測定
し、ハンプトンの方法によつて計算した。 また、試料A−3をG、P、Cによつて分析
したところ、重量平均分子量(Mw)が343000
数平均分子量(Mn)が163000、Mw/Mn=
2.10であつた。なお、G、P、Cは島津製作所
製LC−1型を用い、検知器は示差屈折計、溶
媒はテトラハイドロフラン、カラムは、H、
S、G−50、60、70、各1本、温度40℃の条件
で測定した。 (2) 試料A−4の重合 撹拌器およびジヤケツトつきの内容積40重
合反応器を用い、この反応器にシクロヘキサン
18.2Kg、ブタジエン2.9Kg、スチレン1.6Kg、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル7.0g、
n−ブチルリチウム3.0gを入れ、反応器内温
を45〜55℃に保ち、1時間重合し、重合終了
後、重合体溶液に四塩化ケイ素を3.0g添加し
てカツプリング反応をさせた。この重合体溶液
に重合体100重量部あたり0.5重量部のジ−tert
−ブチル−P−クレゾールを添加した後、溶媒
を除去し試料A−4を得た。試料A−4の分析
値は表1に示す。また試料A−4のMw=
284000Mn=164000、Mw/Mn=1.73であつ
た。 表1にはA−3、A−4と共に本発明に用い
るスチレン−ブタジエン共重合体の分析値を示
す。これらのうち試料A−1、A−2、A−
5、A−6、A−7、A−8は試料A−3また
はA−4と同様な重合方法により、ブタジエン
とスチレンの供給量、触媒量、極性化合物添加
量、重合温度等を変化させて得たものである。
また、試料a−1、a−2は試料A−3を得た
連続重合法で、ビニル化剤を使用しないで重合
して得られた重合体であり、試料a−3は市販
の乳化重合スチレン−ブタジエン共重合体
(SBR−1502)である。 また表2には、本発明で用いるポリブタジエ
ンの分析値を示したが、試料B−1〜B−6
は、試料A−3ないしはA−4を得たビニル化
剤を用いる重合法で、ブタジエンのみをモノマ
ーとして重合して得られた重合体であり、試料
b−1は市販の低シスポリブタジエン(ジエン
−50R)、試料b−2は、市販の高シス−ポリ
ブタジエン(ニポール−1220)である。なお、
ポリブタジエンのミクロ構造は、赤外分光光度
計を用いてスペクトルを測定し、モレロ法によ
つて計算した。
【表】
【表】
【表】 実施例 1 表1に示される各種スチレン−ブタジエン共重
合体、表2に示される各種ポリブタジエンを使用
し、表3に示されるこれらのポリマーまたはそれ
らの組成物をゴム成分として、表4に示される配
合処法により、バンバリーミキサーを用いて混合
した。バンバリーミキサーにおける混合性はいず
れも良好であつた。またこれらの配合物を熱入れ
ロール(8インチ)にて所定厚のシートとし、所
定幅のリボンを作成し、ガーベイダイ押出機にて
押出加工性の評価をした。加工性の評価結果は表
3に示した。また、これらの配合物は140℃にて
プレス加硫し、その物理的性質を測定し表3に示
す結果を得た。 以下、表3に示した結果に関して説明する。 実施例1は試料A−4と試料B−2とをブレン
ドしたゴムをゴム成分とする組成物である。試料
A−4を用いた比較例1−3の組成物は、ウエツ
トスキツド抵抗性が良好であるものの耐摩耗性が
劣り、試料B−2を用いた比較例1−4の組成物
は、耐摩耗性が良好であるが、ウエツトスキツド
抵抗性および引張強度が劣るなど各々物性的に問
題があるものの、両者のブレンドしたゴムをゴム
成分とした実施例1は、耐摩耗性とウエツトスキ
ツド抵抗性のバランスがすぐれ、またゴム組成物
として十分な引張強度を有している。 また、比較例1−5は、この評価のコントロー
ルである。実施例1のブレンドしたゴム成分は、
比較例1−5に用いているゴム成分のA−4とほ
ぼ同様なスチレン含有量およびミクロ構造を有し
ている。実施例1の組成物は、比較例1−5の組
成物に比べ、同等な耐摩耗性を有し、かつウエツ
トスキツド抵抗性が改良され、さらに加工性も良
好である。 さらに、実施例1の組成物は、リチウム触媒で
重合されたビニル量が低いスチレン−ブタジエン
共重合体のa−1、a−2を使用した比較例1−
6、比較例1−7の組成物および、市販の乳化重
合スチレン−ブタジエン共重合体を使用した比較
例1−8の組成物に比べて、ウエツトスキツド抵
抗性が大巾に改良されており、加工性も同等以上
である。 以下の如く、本発明の組成物は、加工性および
機械的特性がすぐれたものであるといえる。
【表】
【表】
【表】 表 4 ゴ ム 100重量部 アロマチツクプロセス油 5 〃 ISAF数カーボンブラツク 45 〃 ステアリン酸 2 〃 酸化亜鉛 4 〃 老化防止剤B*1 1 〃 加硫促進剤CZ*2 1 〃 イオウ 1.7 〃 *1 ジフエニルアミンとアセトンの反応物 *2 N−シクロヘキシルベンゾチアゾールスル
フエンアミド 実施例 2 表4に示される配合処法を用い、表5に示され
る重合体または重合体のブレンド物をゴム成分と
したゴム組成物を実施例1と同様な方法により得
た。これらの加硫物物性の測定結果を表5に示
す。 なお、表5においては、実施例1で比較例とし
た試料A−2を用いたゴム組成物をコントロール
とした。また、表5には一部参考のために実施例
1での結果ものせてある。 実施例2の本発明の範囲内のゴム成分を用いた
組成物は、コントロールのA−2を用いた比較例
1−5の組成物に比べて、耐摩耗性が改良されて
いる。 これに対し、これらの実施例で用いるゴム成分
単独を用いた比較例2−1〜2−5および比較例
1−2の組成物は、コントロールの比較例1−5
の組成物に比べて、ウエツトスキツド抵抗性と耐
摩耗性の関係において同等ないしそれ以上であ
り、また、ポリブタジエンをゴム成分とした比較
例2−4、2−5、1−2の組成物は引張強度が
劣つている。 更に、(A)成分として、本発明の範囲外のスチレ
ン−ブタジエン共重合体を用いた比較例2−6、
(B)成分として本発明の範囲外のポリブタジエンを
使用した比較例2−7、2−8の組成物は、いず
れも、本発明の組成物に比べてウエツトスキツド
抵抗性に劣り、発熱性も悪い。
【表】
【表】 実施例 3 (C)成分として、表6に示されるC−1(天然ゴ
ム)C−2(ポリイソプレンゴム)および、a−
2(スチレン−ブタジエンゴム)b−1(低シスポ
リブタジエンゴム)、b−2(高シスポリブタジエ
ンゴム)を用い、表7に示される(A)成分、(B)成
分、(C)成分の3成分をゴム成分とし、表4に示さ
れる配合処法により実施例1と同様にゴム組成を
得た。表7の実施例に示されるものをゴム成分と
した場合は、いずれもC成分とのブレンド性が良
好であつた。 これらのゴム組成物の加硫物物性値および、加
硫もどりを測定した結果を表7に示す。 表7に示される如く、比較例3−6のビニル量
が少ないスチレン−ブタジエン共重合体を用いた
組成物、比較例3−3の如くの本発明の(A)成分と
(B)成分の量が少ない組成物、比較例3−7の如く
(B)成分にビニル結合量が低いポリブタジエンを用
いた組成物は、天然ゴムまたはポリイソプレンゴ
ムの加硫もどりを防止する効果が少ないが、実施
例3−1、3−2、3−3、の本発明の組成物
は、いずれも加硫もどりが少なく、(C)成分で用い
られているゴム成分の加硫もどりを防止する効果
が十分にある。 また、実施例3−1の組成物は比較例3−1の
組成物と比べて、実施例3−2の組成物は比較例
3−2の組成物と比べて各々、耐摩耗性とウエツ
トスキツド抵抗の関係ですぐれている。
【表】
【表】
【表】 *1 加硫もどりの測定
キユラストメーターを用い、160℃での加硫
剤入り組成物のトルク変化を測定(60分後の
トルク/最大トルク)×100(%)で表示。数字の
小さいものほど加硫もどりが激しい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)成分:スチレン含有量が10〜60重量%、ブ
    タジエン部分のビニル結合量が60〜80%である
    スチレン−ブタジエン共重合体 (B)成分:ビニル結合量が28〜95%であるポリブタ
    ジエン (C)成分:前記(A)成分および(B)成分以外のゴム状共
    役ジエン系重合体の1種以上 を原料ゴムとするゴム組成物であり、(A)成分と(B)
    成分の重量比が20〜80:80〜20であり、(A)成分と
    (B)成分との合計量と(C)成分の重量比が100〜25:
    0〜75であるゴム組成物。 2 (A)成分と(B)成分とを混合した重合体組成物の
    スチレン含有量が10〜50重量%、ブタジエン部分
    のビニル結合量が60〜80%である特許請求の範囲
    第1項記載のゴム組成物。 3 (A)成分と(B)成分との重合比が25〜75:75〜25
    である特許請求の範囲第1項記載のゴム組成物。 4 (C)成分が、天然ゴム、ポリイソプレン、スチ
    レン含有量が0〜60重量%、ブタジエン部分のビ
    ニル結合量が1〜20%のポリブタジエンまたはス
    チレン−ブタジエン共重合体から選ばれた1種以
    上である特許請求の範囲第1項記載のゴム組成
    物。 5 (C)成分が、天然ゴムである特許請求の範囲第
    4項記載のゴム組成物。 6 (C)成分がシス1,4−結合量が85%以上であ
    るポリイソプレンゴムである特許請求の範囲第4
    項記載のゴム組成物。 7 (A)成分:スチレン含有量が10〜60重量%、ブ
    タジエン部分のビニル結合量が60〜80%である
    スチレンブタジエン共重合体 (B)成分:ビニル結合量が28〜95%であるポリブタ
    ジエン (C)成分:天然ゴム、ポリイソプレン、スチレン含
    有量が0〜60重量%、ブタジエン部分のビニル
    結合量が1〜20%であるポリブタジエンまたは
    スチレンブタジエン共重合体から選ばれた1種
    以上のゴム状共役ジエン系重合体 を原料とし、(A)成分と(B)成分の重量比が20〜80:
    80〜20、(A)成分と(B)成分との合計量と(C)成分との
    重量比が、100〜25:0〜75であり、更に上記原
    料ゴムに (D)成分:補強剤 (E)成分:加硫剤 を含んでなる加硫用ゴム組成物。
JP23896787A 1987-09-25 1987-09-25 ゴム組成物 Granted JPS6399248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23896787A JPS6399248A (ja) 1987-09-25 1987-09-25 ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23896787A JPS6399248A (ja) 1987-09-25 1987-09-25 ゴム組成物

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16264880A Division JPS5787442A (en) 1980-11-20 1980-11-20 Rubber composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6399248A JPS6399248A (ja) 1988-04-30
JPH0345096B2 true JPH0345096B2 (ja) 1991-07-10

Family

ID=17037955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23896787A Granted JPS6399248A (ja) 1987-09-25 1987-09-25 ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6399248A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307039A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびそれからなる乗用車用ラジアルタイヤ
JP6856096B2 (ja) 2019-08-05 2021-04-07 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ
JP6849024B2 (ja) * 2019-08-05 2021-03-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6399248A (ja) 1988-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3438317B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
US4914248A (en) Diene polymers, process for production, thereof, and rubber compositions containing same
JPH0129802B2 (ja)
US4463133A (en) Rubber compositions suitable for use in tire tread
JP3438318B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JPS63101440A (ja) ゴム組成物
JPH0345099B2 (ja)
JPS6326136B2 (ja)
CN114058096A (zh) 聚合物共混物及其制造方法、以及使用其的橡胶组合物和充气轮胎
JPH0138809B2 (ja)
JP2022532086A (ja) 変性剤、およびそれを用いて製造された変性共役ジエン系重合体
JP4348795B2 (ja) ジオレフィン系重合体組成物、その製造方法、および加硫用ゴム組成物
JPH0345097B2 (ja)
JPS6250349A (ja) 改善されたタイヤ用共役ジエン系ゴム組成物
JP3672382B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPS6227442A (ja) 改善されたタイヤ用ゴム組成物
JPH0345098B2 (ja)
JPH0345096B2 (ja)
JPH07238187A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JPS6181445A (ja) ゴム組成物
JPS61120839A (ja) タイヤトレツド用加硫ゴム組成物
JPS62156146A (ja) タイヤ用のゴム組成物
JPS6227441A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JPH0322413B2 (ja)
JPH021179B2 (ja)